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ラオスについて知って欲しいこと

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ラオスについて知って欲しいこと
ラオスについて知ってほしいこと
D類 養護教諭養成科 1年
鈴木 里歩
“伝えたい”
“知ってほしい”
目次
ラオス研修へ参加した動機・目的
ラオスbefore-after<ラオス編>
ラオスbefore-after<病院編>
ラオスの病院と衛生観念
ラオスbefore-after<学校編>
学校環境について
ラオスの学校と衛生観念
ラオスbefore-after<ボランティア編>
まとめ
最後に
ラオス研修へ参加した動機・目的
・日本を飛び出してみたいと思った。
・日本では当たり前の年間行事「健康診断」。しかし、ラオスではその基礎作
りから始めていると聞き、保健のスタート地点を見てみたいと思った。
・発展途上国の衛生状況や衛生観念を自分の目で知りたかっ
た。
・ラオスの「先生」を、「学校」を自分の目で見てみたくなった。
初心忘れるベからず
ラオスbefore-after<ラオス編>
1、気候
2、首都
:ビエンチャン
3、人
・4月から10月は雨期ときい
ていた。いつもスコールなど
雨が降っているイメージ。
・いつでも降っているというわけでは
なく日中は暑いがとても天気が良い。
しかし時々滝のようなスコールに遭
遇。また、朝に窓を開けると地面が
濡れていた。
・東南アジアの最貧民国と聞
いていたため、あまり栄えて
いない。
・とても活気があり、栄えている印
象。
・道路なども整備されており、想像
以上にお洒落な街だった。
・農業国で比較的穏やか。
その一方で治安はあまり
良くない。
・よく笑い、優しい。
・“日本人”に似ている人柄。
ラオスbefore-after<病院編>
1、セタティラート病院
・訪れる病院はラオス国内でもトップクラスの良い病院と聞
いていた。私は無意識に日本の病院をイメージしていた。
・病室はあったが、廊下や踊り場などいたるところに木枠だけのベットや
茣蓙のような敷物に横たわる患者もみられた。
・どの患者も同じ空間にいるため、非常に院内感染しやすい状態だった。
・家族が患者の面倒をみるといういわゆる「付き添い制」の体制をとって
おり、病院には多くのひとがおり、患者にとって良い治療や環境とは言い
難かった。
2、HIV/AIDS病棟
<現状>
・発展途上国ではよくHIV/AIDSが課題として取り上げられて
いるので実際にどのような取り組みがなされ、人々はHIV/AI
DSに対してどのような考えをもっているのか興味があった。
・2003年にHIV、AIDS患者専用の病棟が出来た。
・2003年時点ではたった4人のHIV患者だけだったが、
年々増加し2013年6月には合計で1462人の患者がい
る。
・しかし、HIV/AIDS用のベットは8台しか用意出来ていな
い。(選ばれた重症患者が使用する。)
HIV/AIDS病棟
・とてもオープンであり、重症患者を隔離しているイメージが強いわたしはとても驚いた。
・HIV/AIDSへの理解は少しずつ広まってはいるが現状はまだまだ難しく、家族が看病を
放棄し、病院が面倒をみるケースが多い。
・治療体制はあまり整っておらず、患者は「ただ死を待っている」印象を受けた。
ラオスの病院と衛生観念
・病院などの医療機関でさえまだあまり「清潔にすること」「感染の危険性」
「環境の整備の大切さ」などといった“衛生観念”があまり広まっていない。
・ラオスでは免許が無くても学校を卒業すれば医師などの医療関係者にな
れる。このような医療制度の確立途上にも原因があるのではないか。
いかに環境が整備されていることが貴重であり、人々を守るものであるかを
知った。
また、本当の意味での発展途上国を自分の目で知ることが出来た。
ラオスbefore-after<学校編>
・発展途上国というイメージから学校に対して学校の教室等の整備されておらず、
まだまだ十分な教育を受けていないのではないかと少し身構えていた。
・養護教諭がいない学校とはどのようなものか興味があった。
実際にラオス国立大学附属幼稚園・小学校・中学校・高校を訪れた。
以下は私が見てきたことを写真でご紹介!
0歳から1歳程度の乳幼児の保育所
附属幼稚園の教室風景
附属小学校の国語の授業風景
附属中学校の休み時間
附属高校のフランス語の授業
附属高校の数学の授業
風景
「・・・なんだ、結構学校も整備されているし、教育もしっかりしているじゃないか。」
しかし、忘れてはいけないのは
これはラオスのほんの一握りのこども
達だということ!
一歩踏み出し視野を広げてみると生きるために毎日市場で物を売る少女や
海外に出るためにまともな教育を受けられないながらも必死で独学に励む
少年も確かにいる!
発展途上国だからこそ格差が広がっているのが現状。
学校環境について
1、お菓子売り場(売店)
・私達が訪れたどの学校にも売店があり、種類が豊富
で子ども達がいつでも買える状態にあった。
・そこに売っていたお菓子は沢山の砂糖や着色料が使わ
れており、過剰摂取や食べ続けると健康を害する危険が
あるようなものが多かった。
2、服装
・小学生以上は制服があり比較的身綺麗にしてい
たが、それでも全体的に「汚れていたり、汚しても
気にしていない」という様子がみられた。
・気候によるためか、子どものほとんどがサンダル
を履いていた。確かに気候には適しているが遊ぶ
などの“安全面”等の点からは課題があると思った。
3、ゴミの処理
・ゴミ箱が学校内に用意されてはいたが、
いたるところに生徒が食べたお菓子の
ゴミやジュースの缶がありその周りに虫
が湧いていた。
・トイレの整備も進んでおらず、トイレの
中にゴミが落ちている様子も見られた。
生徒の健康を害するような不衛生
な状況、そして
空き缶等はサンダルを履く児童生
徒が怪我をする危険性もあり安全
面での配慮がなされていなかった。
ラオスの学校と衛生観念
1、全体的に“衛生観念”が薄い!
2、養護教諭や保健学習の重要性
ここで改めて朝倉先生をはじめとするプロジェクトチームが保健の教
科書の作成や保健事業を行う意図が自分の中で解釈出来た。
ラオスbefore-after<ボランティア編>
大手企業がよく行うようにもの
を寄付することが効率的で有
効的な手段だと思っていた。
ものではなくより良くなるための方法を伝
え、その地に根付かせるといった継続的
な支援にボランティアの真価がある。
=即物的
=継続的・方法の伝授
※この考えは発展途上国にのみ当てはまるのではなく、被
災者など援助を求める全ての人に当てはまる。
ラオスの人々から学
んだこと
ハングリー精神
まとめ
・経済だけでなく医療や衛生観念など多くのことが同時進行で発展途上にあ
ること。
・一部の子どもには良い教育環境や教育が行われているが、その反面一歩
田舎へ踏み出すと十分な教育が受けられない子どもがおり、格差が大きいこ
と。
・人々の衛生観念が薄いからこそ子ども達には自身の安全を確保する手段と
しての保健教育が必要であり、子どもの環境を守り管理する養護教諭が必要
であること。
・ボランティアとは即物的な援助ではなくより良くするための術を伝えることに
真の意味がある。
・ハングリー精神=生きる力
最後に
カメラを見て恥ずかしそうに笑う女の子達も、
こども特有の、純粋で真っ直ぐな瞳も、
1人のこどもが泣けばみんなで大泣きする姿も、
人懐っこい眩しい笑顔も、
万国共通であると実感しました。
ご清聴ありがとうございました。
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