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重要事項のまとめ
4-1「 電 気 機 器 」 1. 変圧器の原理・タップ電圧 利用率= (1) 巻数 比(電圧 比)と電流比 N1 E1 V1 巻数比α= = ≒ N2 E2 V2 1 I 1 N2 E2 = 電流比= = = I 2 N1 E1 α (2) 電力の伝達 タ ッ プ 値 E1= 一 次 側 の 巻 数 N1 二次側の巻数N 2 =定格二次電圧値 E 2 変圧器の結線 (1) Δ−Δ結線 2S = 2 =0.866(86.6%) (3) Δ結 線 → V 結線 に した と きの 減少 す る 出力 比 V 結線の出力 S = 出力比= = =0.577(57.7%) Δ結線の出力 3S 3 P : 三 相 負 荷 の 消 費 電 力 [kW] 求 め る タ ッ プ 電 圧 E1= 2. S (4) V結線 変 圧 器1 台 の 所要 容 量 P 1 台の所要容量S = [kVA] cosθ 変圧器のタップによる電圧調整 変圧器の定格二次電圧E2 × = (2) V結線 → Δ 結線 に し たと き の 増 加 でき る 出力 比 3S 3 Δ結線の出力 出力比= = = =(1.73倍) V 結線の出力 S V 1I 1= V 2I 2 (変 圧 器 の 励 磁 電 流 と 損 失 を 無 視 ) (3) V 結線の出力 2台の容量の和 変圧器一次側の線路電圧V1 4. 変圧器二次側の端子電圧V2 (1) cosθ : 負 荷 の 力 率 変圧器の損失 無負荷損 鉄損+励磁電流による巻線の抵抗損+誘電体損 ≒ 鉄 損 (ヒ ス テ リ シ ス 損 + う ず 電 流 損 ) ・線間電圧=相電圧 ヒステリシス損:電圧の2乗に比例し,周波数に反比例する ・線電流=×相電流 う ず 電 流 損 : 電圧の2乗に比例し,周波数に無関係である (2) ・三相出力 銅 損 + 漂 遊 負 荷 損 (負 荷 電 流 に よ る 漏 れ 磁 束 に ・三相出力 P Δ = V 2 I 2 × 10 −3 = E 2 × i 2 × 10 = 3E 2i 2× 10−3= 3S [kVA] より生じる損失) −3 ≒ 銅 損 (負 荷 電 流 に よ る 巻 線 の S :1 台 の 容 量 抵抗損) ・特長:1台故障してもV結線で運転できる. (2) 銅損は負荷電流の2乗に比例する Y−Y結線 ・線間電圧=×相電圧 5. ・線電流=相電流 (1) ・三相出力 変圧器の効率 全負荷時の効率 全負荷時の効率η= P Y = V 2 I 2 × 10 −3 = × E 2 × i 2 × 10 = 3E 2 i 2 × 10 − 3 = 3S [kVA] −3 全 負 荷 時の 銅 損:P c [kW] (2) 間 電 圧 の 1/ で , 絶 縁 が 容 易 で あ る . *第3調波を生じ誘導障害を与える. α負荷時の効率ηα= (3) ・一次側 V 1= E 1 I 1= i 1 I 2= i 2 (4) ・三相出力 P V = V 2 I 2 × 10 −3 = × E 2 × i 2 × 10 = E 2 i 2 × 10 −3 −3 負 荷力 率 : cosθ αS cosθ αS cosθ+P i +α2 P c α= (1) 電 圧 と 電 流 の 関 係 V 2= E 2 ×100[%] α負荷時の効率 V−V結線 ・二次側 S cosθ S cosθ+P i +P c 変 圧 器 の 定 格容 量 :S [kVA],鉄 損 :P i [kW] S :1 台 の 容 量 ・特長と欠点:中性点の接地ができ,対地電圧が線 (3) 負荷損 ×100[%] 負荷容量[kVA] 定格容量[kVA] 効率が最大になる条件 Pi P i =α2 P c よ り 、 α= Pc 全日効率 全日効率ηd = = S [kV A] S : 1 台 の 容 量 W W+Wi +Wc ×100[%] 1 日 中 の 全 出 力 電 力 量 : W [kWh] ・特長と欠点 負荷増加の場合,1台増設してΔ−Δ結線できる. 1 日 中 の 鉄 損 電 力 量 : W i [kWh] * 2 台 で ( 1 台 容 量 S )の 倍 し か 使 用 で き な い の で 利 用 1 日 中 の 銅 損 電 力 量 : W c [kWh] 率 は /2と 悪 い . 6. 変圧器のパーセントインピーダンス 3. V結 線 変 圧 器 の 各 種 計 算 (1) (1) V結 線 変 圧 器 の 利 用 率 パ ー セ ン ト イ ン ピ ー ダ ン ス (% Z) %Z= - 6 - イ ン ピ ーダン ス 電圧I1 n Z1 定格一次電圧V1 n ×100[%] (2) 二 次 側 の 短 絡 電 流 I2S I2 S=定格二次電流I2 n × 7. 変圧器の平行運転 (1) 平行運転の条件 ・ 全 電 圧 始 動 (じ か 入 れ 始 動 ) 100 %Z 電源電圧を直接加えて始動するため,始動電流は大 [A] き く な る . そ の た め 定 格 出 力 5[kW]以 下 の 電 動 機 に 適 用 さ れ る . 始 動 電 流 は 定 格 電 流 の 5∼ 8倍 程 度 と な る . ・Y−Δ始動 ・各変圧器の極性が等しいこと. 電動機の固定子巻線をY結 ・各変圧器の変圧比が等しいこと. 線にして始動し,全負荷速度 ・各変圧器の抵抗とリアクタンスの比が等しいこと 近くになったときΔ結線に切り 三相変圧器ではこの他に相順と各変位が等しい 換える.始動時には固定子各 こと 8. 相 の 巻 線 に 定 格 電 圧 の 1/ 倍 三相誘導電動機の特性計算 (1) の電圧が加わるので,Δ結線 回転速度とすべり 120 f ・ 同期速度 NS= [min−1 ] p ・ すべり s = Ns −N NS で全電圧始動した場合に比 f:周波数 べ , 始 動 電 流 , 始 動 ト ル ク と も に 1/3に 低 下 す る . p:極数 ・始動補償器法 始動時に,定格電圧 ×100[%] の 40∼ 80% の 低 電 圧 で ・ 回 転 速 度 N= N S (1− s /100)[min − 1 ] (2) 始 動 さ せ る . 15[kW]以 電動機出力P 上に適用される.始動電 P = 電 動 機 入 力 ( V cosθ )× 効 率 (η ) 流,始動トルクともに電 = V cosθ ・ η [W] (3) 出力とトルク (2) ・ 出力 P =ωT = ・ ト ルク T = 9. 圧の2乗に比例して低下する. 2πN 60 2πN 60 T [W] P [N・m] ω : 回転子導体の 巻線形誘導電動機の回転 角 速 度 [rad/ s] 子巻線に始動抵抗器を接続 し,始動時には抵抗を最大 T =k V 2 にして始動電流を抑制し,全 三相誘導電動機の特性 (1) 巻線形誘導電動機の始動法 負荷速度付近に達したとき, 速度特性曲線 短絡装置によってスリップリ A: 一 次 電 流 曲 線 ングを短絡し,ブラシを引き B: ト ル ク 特 性 曲 線 上げて運転状態にはいる. C: 出 力 曲 線 始 動 電 流 の 大 き さ は , 定 格 電 流 の 1.1∼ 1.5に 制 限 し て D: 効 率 曲 線 いる. (2) 電源異常時の特性変化 11. 同期機 (1) 同期電動機のV曲線 ・電圧の降下 端子電圧および負荷を一定 電動機のトルクは電圧の2乗に比例するから,始動ト にした場合の励磁電流と電機子 ルクは著しく減少する.また,負荷トルクが一定である 電流との関係を示す位相特性 と,負荷電流が増して回転子抵抗損は大きくなり効率 曲線である.励磁電流を加減す が低下する.さらに電動機は過熱され,すべりは大き ることにより電機子電流を可変 くなって速度は低下する. でき力率1で運転すると電機子電流が最小となり,効率 ・周波数の低下 がよくなる. 回転速度は周波数に比例するから,周波数が低下す (2) 同期電動機の始動法 ① 自 己 始 動 法 :制 動 巻 線 を 利 用 し て 誘 導 電 動 機 と し ると,回転速度は減少する.力率も悪くなる. て始動する. ・単相運転 ② 始 動 電 動 機 法 :誘 導 電 動 機 等 を 始 動 用 電 動 機 と し 運転中に1相が欠相した場合,単相誘導電動機とし て利用する. て回転を続けるが,同一の負荷に対するすべり,電流 ともに増大して電動機は過熱され,焼損のおそれが (3) 同期発電機の平行運転に必要な条件 ① 起電力の大きさ,波形が等しいこと. 10. 三相誘導電動機の始動法 ② 起電力の位相が等しいこと. (1) かご形誘導電動機の始動法 ③ 起電力の周波数,相順が等しいこと. ある. - 7 - - 8 -