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アート情報エトセトラ > *** Enjoy Art in KOBE
No.55 *** 「京都芸術倶楽部 定期の話し合い」 *** ・日時 : 10 月 14 日(水) 12 時 30 分~14 時 30 分 ・場所 : 南館 3 階 ボランティアルーム ・内容 :「京都芸術センター スタッフ インタビュー」 第 15 回目はアート・コーディネーターの土山亮子氏です。意外な話や知的好奇心をくすぐる話、多彩な素顔に 触れ毎回あっという間の 1 時間です。お楽しみに!その他、京都芸術倶楽部の今後の活動の話し合いなど。 ボランティアを始めたけれどよく分からない方、京都芸術センターをもっと知りたい方、監視業務以外に何かをしたい方など、 申し込み不要、途中退出可なので気軽にお越しください。 毎月第 2 水曜日 12 時 30 分に開催予定 < アート情報エトセトラ > *** Enjoy Art in KOBE! *** 現在、神戸の山と海で 2 つの芸術祭が開かれています。 *六甲ミーツ・アート芸術散歩 2015 六甲山上全体が美術館になる現代アートの展覧会。新会場「風の協会」など 11 会場 35 作品を豊かな自然の 中ピクニック気分で回れます。 会期:9 月 12 日(土)~11 月 23 日(月・祝) *港で出会う芸術祭~神戸ビエンナーレ 2015 2 年に一度開かれる芸術祭で、アートの既成概念に捉われないユニークな作品の展示が特徴。今年のテーマ は「スキ」 。 「好き」 「髪を梳く」 「隙を与える」など、様々な「スキ」に出会えます。 会場:東遊園地・フラワーロードエリア、メリケンパーク、ハーバーランド・元町高架下エリア、 ミュージアムロードエリア 会期:9 月 12 日(土)~11 月 23 日(月・祝) *** 若手作家展覧会情報 *** *川田知志 『1floor 2015「対岸に落とし穴」 』10/31(土)~11/23(月・祝) @神戸アートビレッジセンター *NAZE 『鉄道芸術祭 vol.5 ホンマタカシプロデュース もうひとつの電車~alternative train~』 10/24(土)~12/26(土) @アートエリア B1 『VOCA 展 2016』2016/3/12(土)~3/30(水) @上野の森美術館 *前谷開 『ULTRA AWARD 2015 Exhibition』12/9(水)~12/21(月) @京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ 『 「大学美術館を活用した美術工芸分野新人アーティスト育成プロジェクト」展覧会』 11/28(土)~12/23(水) @ARTZONE *薬師川千晴 『薬師川千晴個展』10/20(火)~11/1(日) @Gallery PARC 『Kyoto Current 2015』11/18(水)~11/22(日) @京都市美術館別館 8 月 30 日に終了した『ハイパートニック・エイジ』で若く新しい表現を見せてくれた4人の作家さん です。全員、次の展覧会が決っております。どうぞ足をお運びください。 奥田純子 そ ご う ようへい *** 第 14 回 京都芸術センタースタッフインタビュー 十河陽平さん *** ≪プロフィール≫ 香川県出身。京都造形芸術大学彫刻科卒。同大学院修士課程修了。大学院在学中、アルバイトとして京都芸術セ ンターに勤務したことがきっかけとなり 2 年ほど財団の事務職に就く。その後舞台照明の会社に就職し、センタ ーのテクニカルスタッフとして舞台や展示の裏方作業を担当。 Q:アートに興味を持たれたきっかけは? A:高校の頃、学校に軽音楽部が無く独自にロックバンドを組んでいました。ドラム担 当でしたがなぜかギターを作りたくなり、ギターを作る専門学校に行こうと思い立 ちました。しかし、範囲を限定しすぎないもっと色々な可能性のあるところを周囲に勧 められ、彫刻科を選択する結果になりました。 Q:どんな作品を制作されていましたか? A: 木や鉄を使った作品です。廃材を細かくカットしてくっつけた、巨大なレゴブロッ クのようなものを制作していました。ミニマルアート(シンプルな形と色を使用して表現 する彫刻や絵画。日本では 70 年代前後に「モノ派」という動向が起こった)の影響を受け、物体をカットし て組み合わせるということをひたすら繰り返していました。 Q:好きなアーティストは? A:現象系アートのジェームズ・タレルとオラファー・エリアソンです。タレルは光と空間を題材としており、 直島や金沢 21 世紀美術館に作品があります。(正方形に切り取られた天井から、光や空の変化を体感できる作 品など)。また、エリアソンも光や影、霧、波などの自然現象を用いて五感に訴えるような作品を発表してい ます。何でも好きな雑食系で一番を決められない性格なのですが、最近ようやく自分の好きなジャンルを言 えるようになりました。自然を題材にしたものに惹かれるのは、僕が田舎育ちで景色や匂いに敏感だからか もしれません。何かを見ているようで見ていない感覚、その中に没入していくのが好きですね。 Q:テクニカルスタッフという仕事について A:仕事がルーティーンにならず毎回異なるため、スイッチをその都度切り替える必要があります。だから飽き ることが無いですね。専門は照明ですが、作家やコーディネーターがどういう風に表現したいのかを聞いた 上で時間や金額、人員がどれくらい必要かという見積もり、さらにこうしてみたら良いのではという提案を することも仕事です。 Q:休日の過ごし方は? A:オンとオフをはっきり分けたい時とそうじゃない時の両方があります。アートフェアを観に行くこともあれ ば、レンタカーを借りてふらっと郡上八幡(岐阜県)までウナギを食べに行ったりもしますよ。最近は作品 を作ることは無いですが、時々端材を見かけると木っ端を集めて塊にしたい!という欲求が自然と湧いてき ます。 Q:今後の抱負を教えて下さい A:自分が技術で関わることでより良くしていけるこの仕事が好きですね。才能のある人が世に出ていかない現 実を、作家のサポートをすることで変えていきたいという気持ちが原点にあります。全国各地、どこへでも 飛ばされる会社なので各地で得た経験をセンターの仕事に生かし、もっとレベルアップしていきたいです。 ボランティアさんは主に監視のお仕事をされている方が多いかもしれませんが、なかなか接点が無いのでぜ ひ音楽や演劇の公演などもお手伝いしていただき、色々な方とお会いできたらと思います。 <インタビューを終えて> 今回は技術でセンターの事業を支えて下さる十河さん。 “ギター”という意外なきっかけが興味深かったです。照 明のお仕事は音楽の公演とも関わりがありますし、光を使ったアートがお好きなことにも繋がりますね。学芸と 異なる、技術の立場からのお話が聴けてとても貴重でした。十河さんありがとうございました! 足立真里子