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トンネル施工管理要領 (繊維補強覆工コンクリート編)
新 旧 対 照 表 トンネル施工管理要領 NEXCO 試験方法 (繊維補強覆工コンクリート編) 第2編 アスファルト舗装関係試験方法 平成27年7月 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(1/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成27年7月版) トンネル施工管理要領 トンネル施工管理要領 (繊維補強覆工コンクリート編) (繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月 平成27年7月 東日本高速道路株式会社 東日本高速道路株式会社 中日本高速道路株式会社 西日本高速道路株式会社 中日本高速道路株式会社 西日本高速道路株式会社 解 説 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(2/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成27年7月版) 目 次 目 次 1.一般事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.一般事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.1 適用の範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.1 適用の範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.2 試験の項目と頻度および報告書の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1.2 試験の項目と頻度および報告書の種類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.ベースとなるコンクリート管理基準試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2.ベースとなるコンクリート管理基準試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3.繊維補強覆工コンクリート材料の品質管理基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3.繊維補強覆工コンクリート材料の品質管理基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4.配 合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4.配 合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 4.1 配合決定のための基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4.1 配合決定のための基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 4.2 配合上の注意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 4.2 配合上の注意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 4.3 繊維混入率の決定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 4.3 繊維混入率の決定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 4.4 基準試験の項目および頻度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 4.4 基準試験の項目および頻度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 4.5 示方配合の決定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 4.5 示方配合の決定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 5.日常管理試験の項目および頻度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 5.日常管理試験の項目および頻度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 6.繊維補強覆工コンクリートの曲げ靱性試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 6.繊維補強覆工コンクリートの曲げ靱性試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 7.施 工・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 7.施 工・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 8.非鋼繊維品質規格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 8.非鋼繊維品質規格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 8.1 トンネル覆工コンクリート用非鋼繊維品質規格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 8.1 トンネル覆工コンクリート用非鋼繊維品質規格・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 8.2 トンネル覆工用非鋼繊維均一性確認試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 8.2 トンネル覆工用非鋼繊維均一性確認試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 8.3 繊維補強覆工コンクリート模擬型枠打設試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 8.3 繊維補強覆工コンクリート模擬型枠打設試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 解 説 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(3/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成27年7月版) 1. 一般事項 1. 一般事項 本施工管理要領(以下, 「本要領」という)は,繊維を混入した覆工に用いるコンクリート(以 本施工管理要領(以下, 「本要領」という)は,繊維を混入した覆工に用いるコンクリート(以 下, 「繊維補強覆工コンクリート工」という)に関する施工管理試験を定めたものである. ま 下, 「繊維補強覆工コンクリート工」という)に関する施工管理試験を定めたものである. ま た本要領はトンネル施工管理要領およびコンクリート施工管理要領の各関連する項目を補足す た本要領はトンネル施工管理要領およびコンクリート施工管理要領の各関連する項目を補足す るものであり,ここに記載する以外の項目については,トンネル施工管理要領およびコンクリ るものであり,ここに記載する以外の項目については,トンネル施工管理要領およびコンクリ ート施工管理要領に記載される関連する項目の規定に従って施工管理を行わなければならない. ート施工管理要領に記載される関連する項目の規定に従って施工管理を行わなければならない. なお,本要領に記載のある(FA)は石炭灰を用いた配合のもの,(LS)は石粉を用いた配合 のもの, (Ad)は高性能 AE 減水剤等を用いた配合のものとする. なお,本要領に記載のある(FA)は石炭灰を用いた配合のもの,(LS)は石粉を用いた配合の もの, (Ad)は高性能 AE 減水剤等を用いた配合のものとする. 1.1 適用の範囲 1.1 適用の範囲 (1)本要領は,東日本高速道路株式会社,中日本高速道路株式会社,西日本高速道路株式会 (1)本要領は,東日本高速道路株式会社,中日本高速道路株式会社,西日本高速道路株式会 社が行うトンネル工事における,はく離,はく落対策の繊維補強覆工コンクリートのうち 社が行うトンネル工事における,はく離,はく落対策の繊維補強覆工コンクリートのうち 非鋼繊維のビニロン(PVA−2 種−B)またはポリプロピレン(PP−1 種−A)を現場投入 非鋼繊維のビニロン(PVA−2 種−B)またはポリプロピレン(PP−1 種−A)を現場投入 する場合に適用する.なお,これらの繊維をプラント投入する場合については,本要領を する場合に適用する.なお,これらの繊維をプラント投入する場合については,本要領を 適宜準用するものとする. 適宜準用するものとする. (2)上記以外の繊維材料を使用する場合にあたっては,その品質,施工性,繊維の分散性に (2)上記以外の繊維材料を使用する場合にあたっては,その品質,施工性,繊維の分散性に ついて確認を行うこととし,試験方法については監督員と協議の上実施するものとする. ついて確認を行うこととし,試験方法については監督員と協議の上実施するものとする. (3)本章に記載のある用語については,以下のとおりとする. 1.2 試験の項目と頻度および報告書の種類 (1) 試験の項目および頻度 ・「試し練り」:プラントにおける室内試験 ・「実機試験」:実機(アジテータ車やポンプ圧送設備)を使用し,フレッシュコンクリートお 繊維補強覆工コンクリート工の施工管理試験の項目は,本要領の各項およびコンクリー よび硬化後の性状を確認する試験 ト施工管理要領に記載する各基準試験,定期管理試験および日常管理試験のとおりとする. ・「計画配合」:コンクリート施工管理要領に準拠 ただし,重複する試験項目については,本要領に読み替えて実施するものとする. ・「示方配合」:コンクリート施工管理要領に準拠 (2) 試験法 ・「現場配合」:試し練りや実機試験により決定した示方配合を施工条件により補正した配 繊維補強覆工コンクリート工に関する試験方法は,本要領の各項およびコンクリート施 合 工管理要領に記載する試験法および日本工業規格(JIS)等によるものとする. (3) 報 告 1.2 試験の項目と頻度および報告書の種類 ・ 試験結果は,本要領およびコンクリート施工管理要領に従って監督員に報告しなければ ならない. (1) 試験の項目および頻度 繊維補強覆工コンクリート工の施工管理試験の項目は,本要領の各項およびコンクリー ・ 報告書の様式は,本要領およびコンクリート施工管理要領に定める様式および方法によ るものとする. ト施工管理要領に記載する各基準試験,定期管理試験および日常管理試験のとおりとする. ただし,重複する試験項目については,本要領に読み替えて実施するものとする. (4) 検 査 (2) 試験法 ・ 規定値は,本要領の各項およびコンクリート施工管理要領に示すとおりとする. ・ 規定値を満足しない事態が生じた場合は,受注者は速やかに監督員に報告しその指示を 繊維補強覆工コンクリート工に関する試験方法は,本要領の各項およびコンクリート施 工管理要領に記載する試験法および日本工業規格(JIS)等によるものとする. 得るものとする. -1- -1- 解 説 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(4/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成27年7月版) 4.配 合 4.配 合 4.1 配合決定のための基準 4.1 配合決定のための基準 繊維補強覆工コンクリートの配合決定のための基準を表−4.1「繊維補強覆工コンクリート 繊維補強覆工コンクリートの配合決定のための基準を表−4.1 に示す. (T3-4)の配合決定のための基準」に示す. 表−4.1 繊維補強覆工コンクリート(中流動覆工コンクリート)の配合決定のための基準 材齢28日 における 圧縮強度 (N/mm2) 種別 スランプ 粗骨材 および の最大 スランプフ ロー 寸法 注 1.2) (㎜) 空気量 加振変形試験 注 1.2) 注 3) (%) (㎝) U型充填 性高さ注 3) (障害無 し) (㎜) ( ㎝) 10 秒加振後 のス ランプフローの 広がり 10±3 T3-4 (FA) (LS) 21±2.5 【21.5】 20 25 24 35∼50 【40∼ 45】 T3-4 (Ad) 加振後の広がっ たコンクリート 4.5±1.5 において,中央部 【4.5】 に粗骨材が露出 した状態を呈す ることなく周囲 部に2㎝以上のペ ーストや遊離し た水の帯が無い こと 最低 単位セメント量 (最低粉体 量) (㎏/m3) セメント の種類 普通ポルト ランドセメ ント,高炉セ メントB種 (ただし、石 炭灰を用い た配合の場 合は高炉セ 280以上 メントは不 可) 普通ポルト ランドセメ ント,高炉セ メントB種 270 (340) 340 (340) 単位水量 (㎏/m3) 繊維 材齢28日におけ 混入率注 4) る曲げ靱性注 6,7) (%) 最大塩 化物含 有量 (Cl-) (g/m3) FA:180 以下 LS:175 以下 表−4.1 繊維補強覆工コンクリート(T3-4)の配合決定のための基準 スランプ 材齢28日 における 圧縮強度 (N/mm2) 種別 粗骨材 および の最大 スランプフ ロー 寸法 注 1.2) (㎜) 空気量 加振変形試験 注 1.2) 注 3) (%) (㎝) 0.3以上で 表-4.3で 求まる最 低混入率 とする 図-4.1に示す設 計基準線を下回 らないこと,かつ 曲げ靭性係数の 平均値で 1.40N/mm2を下 回らないこと 175以下 300 T3-4 (LS) U型充填 性高さ注3) (障害無 し) (㎜) (㎝) 10 秒 加 振 後 の ス ランプフローの 広がり 10±3 T3-4 (FA) 注 1)コンクリートの打込み箇所における値である.打込み箇所とはコンクリートを打込んだ直後締固め前の箇所を言う. 注 2)スランプの許容差は±2.5 ㎝,空気量の許容差は±1.5%とする. 注 3)試験方法 733-2008「中流動覆工コンクリートの加振変形および充填性試験」によるもの. 注 4)コンクリート体積比で配合上は外割りとする. 注 5)【 】内はベースコンクリートの標準的な値 注 6)曲げ靱性試験は,JSCE-G 552-2007―NEXCO 試験法条件試「繊維補強覆工コンクリートの曲げ靱性試験方法」によ るものとする. 注 7)曲げ靭性試験による結果は,次の2条件を満足する場合に合格とし,設計基準線と品質管理曲げ靱性係数の使い分けは 以下のとおりとする. ①品質管理供試体 4 本各々の曲げ靭性曲線を X1∼X4 として,X1∼X4≧m o=4.1KN(設計基準線を下回らないこと) ②品質管理供試体 4 本1組の曲げ靭性係数の平均値を X として,X≧σbk=1.40N/mm2(品質管理曲げ靱性係数を下回らな いこと) 20 25 24 T3-4 (Ad) 加振後の広がっ たコンクリート 4.5±1.5 において,中央部 【4.5】 35∼50 に粗骨材が露出 した状態を呈す 【40∼45】 ることなく周囲 部に2㎝以上のペ ーストや遊離し た水の帯が無い こと 最低 単位セメント量 (最低粉体 量) (㎏/m3) セメント の種類 普通ポルト ランドセメ ント 270 (340) 21±2.5 【21.5】 280以上 30 ※ 20 10.5 品質管理基準 線 10 設計基準線 4.1 X1 X2 X3 X4 品 質管 理曲げ靭性 係数 0 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 品質管理基準線の荷重 10.5KN とは,品質管理曲げ 靭 性 係 数 (1.4N/mm2) を 荷 重 に換算した場合の数値であ る ※ 品質管理基準線を用いて, 試験実施時の結果の簡易把 握及び配合設計時の目標と して役立てるものとする 補正中央点たわみ量 (mm) 普通ポルト ランドセメ ント,高炉セ メントB種 175 0.3以上で 表-4.3で 求まる最 低混入率 とする 図-4.1に示す設 計基準線を下回 らないこと,かつ 曲げ靭性係数の 平均値で 1.40N/mm2を下回 らないこと 340 (340) 条件 1)X1∼X4 のすべての曲げ靭性 曲線が設計基準線を下回ら ないこと 50 40 2)X1∼X4 の曲げ靭性係数の平 均値が品質管理曲げ靭性係 数を下回らないこと 30 ※ 20 10.5 設計基準線 4.1 X1 X2 X3 X4 品質管理基準 線 10 品質管理曲げ靭性係数 0 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 品質管理基準線の荷重 10.5KN とは,品質管理曲げ 靭 性 係 数 (1.4N/mm2) を 荷 重 に換算した場合の数値であ る ※ 品質管理基準線を用いて, 試験実施時の結果の簡易把 握及び配合設計時の目標と して役立てるものとする 補正中央点たわみ量 (mm) 図−4.1 繊維補強コンクリートの3等分点曲げ靭性試験による性能 図−4.1 繊維補強コンクリートの3等分点曲げ靭性試験による性能 -3- 材齢28日におけ る曲げ靱性注6,7) 60 荷重 (KN) 荷重 (KN) 2)X1∼X4 の曲げ靭性係数の平 均値が品質管理曲げ靭性係 数を下回らないこと 繊維 混入率注 4) (%) 注 1)コンクリートの打込み箇所における値である.打込み箇所とはコンクリートを打込んだ直後締固め前の箇所を言う. 注 2)スランプの許容差は±2.5 ㎝,空気量の許容差は±1.5%とする. 注 3)試験方法 733-2008「中流動覆工コンクリートの加振変形および充填性試験」によるもの. 注 4)コンクリート体積比で配合上は外割りとする. 注 5)【 】内はベースコンクリートの標準的な値 注 6)曲げ靱性試験は,JSCE-G 552-2007―NEXCO 試験法条件試「繊維補強覆工コンクリートの曲げ靱性試験方法」によるも のとする. 注 7)曲げ靭性試験による結果は,次の2条件を満足する場合に合格とし,設計基準線と品質管理曲げ靱性係数の使い分けは 以下のとおりとする. ①品質管理供試体 4 本各々の曲げ靭性曲線を X1∼X4 として,X1∼X4≧mo=4.1KN(設計基準線を下回らないこと) ②品質管理供試体 4 本1組の曲げ靭性係数の平均値を X として,X≧σbk=1.40N/mm2(品質管理曲げ靱性係数を下回らない こと) 条件 1)X1∼X4 のすべての曲げ靭性 曲線が設計基準線を下回ら ないこと 40 単位水量 の上限 (㎏/m3) -4- 最大塩 化物含 有量 (Cl-) (g/m3) 180 60 50 解 300 説 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(5/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成27年7月版) 4.4 基準試験の項目および頻度 4.4 基準試験の項目および頻度 繊維補強覆工コンクリートの試し練りにおける基準試験は,コンクリート施工管理要領の 繊維補強覆工コンクリートの試し練りおよび実機試験における基準試験は,コンクリート 関連する項目によるほか,表−4.4 に示す試験を実施するものとする. 施工管理要領の関連する項目によるほか,表−4.4「繊維補強覆工コンクリート(T3-4)の基 準試験」に示す試験を実施するものとする. 表−4.4 繊維補強覆工コンクリートの基準試験注 1) 試験項目 スランプ試験 スランプフロー試験 空気量試験 スランプ試験 スランプフロー試験 空気量試験 (経時変化試験) 加振変形試験 試験方法 JIS JIS JIS JIS JIS JIS A 1101 A 1150 A 1128 A 1101 A 1150 A 1128 試験法733-2008 加振変形試験 (経時変化試験) 試験法733-2008 U型充填性試験 試験法733-2008 U型充填性試験 (経時変化試験) 試験法733-2008 圧縮強度試験注 2) 曲げ靱性試験注 2) JSCE-G 551-1999「鋼繊 維補強コンクリートの圧 縮強度および圧縮タフネ ス試験方法」の圧縮強度試 験による JSCE-G 552-2007― NEXCO試験法条件によ る 繊維混入率試験 JSCE-F 554-1999「鋼繊 維補強コンクリートの鋼 繊維混入率試験方法」の洗 い分析試験方法による 若材齢における 圧縮強度確認試験 1)JIS A 1108 2)坑内の同様の条件下で、 テストピースの型枠は脱型しな いで養生すること 試験頻度 (室内試験) 試験頻度 (実機試験) 規定値 ベースコンクリート 繊維コンクリート ベースコンクリート 繊維コンクリート 21±2.5㎝ 35∼50㎝ 4.5±1.5㎝ ― ベースコンクリート 繊維コンクリート ベースコンクリート 繊維コンクリート 繊維コンクリート注 4) 練上り 直後 繊維投 入直後 現着 (ベース) 繊維投 入直後 ポンプ 圧送後 経時① 経時② 筒先終 了直後 左記か ら 30 分 注2) 注 2) 規定値等 10秒加振後のスランプフローの広 がり 10±3㎝注 6) スランプ JIS A 1101 ○ ● ○ ○ ● ○ ○ 21±2.5cm 注 9) スランプフロー JIS A 1150 ○ ● ○ ○ ● ○ ○ 35~50cm 注 9) 空気量 JIS A 1128 ○ ● ○ ○ ● ○ ○ 4.5±1.5%注 9) コンクリートのワーカビリティー を確保可能な時間を把握すること コンクリート温度 JIS A 1156 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ − 加振変形 試験法 733-2008 − ● − ● − ○ ○ 10±3cm 注 3) U 型充填 試験法 733-2008 JIS A 1144又は 簡易塩分測定器注 4) JSCE-G 551-1999「鋼繊維 補強コンクリートの圧 縮強度および圧縮タフ ネス試験方法」の圧縮強 度試験による 1)JIS A 1108 2)坑内の同様の条件下 で,テストピースの型枠は脱型 しないで養生すること − ● − ● − ○ ○ 280mm 以上 ● − ● − − − − 0.3kg/m3 以下 ● ●注 5) − ●注 5) − − − 24N/mm2 − − ○ − − − − ベースコンクリート 繊維コンクリート 280mm以上 繊維コンクリート (混入完了時点から0, 30,60分後)注3) コンクリートのワーカビリティー を確保可能な時間を把握すること 繊維コンクリート 24N/ (ベース) 塩化物含有量 圧縮強度 若材齢における 繊維コンクリート注 4) 図4-1に示す設計基準線を下回らな いこと,かつ曲げ靭性係数の平均値 で1.40N/ を下回らないこと 試し練りの曲げ靱性試験により決 定された混入率の100±20%かつ3 回の平均値が決定混入率の95%以 上 長さの異なる繊維を使用する場合, 繊維を各種繊維ごとに分け混入比 率を出し,その混入比率が計画混入 比率の±20%以内 注 1)基準試験は繊維材料の変更,混入率の変更があるごとに実施する. 注 2)圧縮強度試験,曲げ靭性試験の供試体寸法は,以下による. 繊維長さが 40mm を超える場合 φ12.5×25cm,15×15×53cm 鋼繊維長さが 40mm 以下の場合 φ10×20cm ,15×15×53cm 注 3)スランプ試験・スランプフロー試験,空気量試験,加振変形試験及びU型充填性試験の経時変化試験に必要と なる量のコンクリートを残しておくものとする. 注 4)決定配合のみ実施する. 注 5)時間と強度のグラフ(対数グラフ)を作成し,脱型時間の資料とする. 注 6)加振後の広がったコンクリートにおいて,中央部に粗骨材が露出した状態を呈することなく周囲部に 2 ㎝以上の ペーストや遊離した水の帯が無いこと. -6- 試験方法 ベースコンクリート 繊維コンクリート 1)使用材料、現地条件、温 度が大きく異なるごとに再 本要領(本体工編)「5.7覆工コン 実施 クリート型枠脱型時期」による 2)試験時間は16,20,24 hの設定時間で実施する注5) ― 試験項目 実機試験 コンクリートのワーカビリティー を確保可能な時間を把握すること 1台で3回 (排出時の最初・ 中間・最後) ― 試料採取のタイミング 試し練り 繊維コンクリート (混入完了時点から0 30,60分後)注3) 繊維コンクリート (混入完了時点から0, 30,60分後)注3) ベースコンクリート 繊維コンクリート 表−4.4 繊維補強覆工コンクリート(T3-4)の基準試験注 1) 圧縮強度 曲げ靱性試験注 8) JSCE-G 552-2007型枠 は脱型し試験法条件に よる − 繊維混入率 JSCE-F 554-1999「鋼繊維 補強コンクリートの鋼 繊維混入率試験方法」の 洗い分析試験方法によ る − の筒先 16・20・24h で実施 注 6) 図4-1に示す設計 基準線を下回らな いこと,かつ曲げ ●注 5) − ●注 5) − − − 靭性係数の平均値 で1.40N/ を下 回らないこと 試し練りの曲げ靱 性試験により決定 された混入率の 100りの曲げかつ3 回の平均値が決定 混入率の95%以上 − ●注 7) ●注 7) 長さの異なる繊維 − − ●注 7) を使用する場合, 繊維を各種繊維ご とに分け混入比率 を出し,その混入 比率が計画混入比 率の±20%以内 ●:表−4.1 の基準および表-4.4 の規定値等が適用される試験 〇:参考値として実施される試験 注 1)基準試験は使用材料・現地条件・練上がり温度が大きく異なるごとに実施する。ここでいう使用材 料の変更とは、石粉は原石採取地の変更、石炭灰は1回/月の品質確認試験で異常値が認められた場合、 繊維は製品、混入率の変更をいう -7- 解 説 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(6/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(本体工編) 平成27年7月版) 注 2)実機試験の経時変化は、コンクリートのワーカビリティが確保可能な時間を把握するための参考デ ータとして扱う。試験はポンプ圧送後の各試験終了直後(経時①)およびそれから 30 分後(経時②)と し、試料は通常待機中の回転数でアジテートした生コン車から採取する。なお、経過時間は繊維の投入 が完了した時刻を基準とし、試料を採取した時刻で経過時間を算出する。 注 3)加振後の広がったコンクリートにおいて、中央部に粗骨材が露出した状態を呈することなく周囲部 に 2 ㎝以上のペーストや遊離した水の帯が無いこと。 注 4)簡易塩分測定器は(財)国土技術研究センターが技術評価し合格した簡易塩分測定器により行うも のとする。ただし、簡易塩分測定器により測定不能の場合は、低濃度で測定できるものを使用してもよ い。 注 5)圧縮強度試験,曲げ靭性試験の供試体寸法は,以下による. 繊維長さが 40mm を超える場合 φ12.5×25cm,15×15×53cm 鋼繊維長さが 40mm 以下の場合 φ10×20cm ,15×15×53cm 注 6)本要領「5-7 覆工コンクリート型枠脱型時期」による。 注 7)ドラム内コンクリートの排出時の最初・中間・最後について 3 回実施する. 注 8)決定配合のみ実施する. 注 9)繊維投入直後におけるスランプ・スランプフロー・空気量の日常管理値は、日常管理に使用するた め,ポンプ圧送による変動を考慮して別途設定するものとする。なお、日常管理値の設定にあたっては、 発注者と協議し定めるものとする。 新規 -8- 解 説 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(7/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(本体工編) 平成27年7月版) 4.5 示方配合の決定方法 4.5 示方配合の決定方法 繊維補強覆工コンクリートの示方配合を決定する上での試し練りでは,コンクリート施工 繊維補強覆工コンクリートの示方配合を決定する上での試し練りでは,コンクリート施工 管理要領の関係する各項目のほか,図−4.2 に示すとおり曲げ靭性試験および繊維混入率試 管理要領の関係する各項目のほか,図−4.2「繊維補強覆工コンクリートの示方配合決定の流 験を実施し,繊維混入率を決定するものとする. れ」に示すとおり曲げ靭性試験および繊維混入率試験を実施し,繊維混入率を決定するもの とする. 計 画 配 合 室内試験 計 画 配 合 配合の見直し 試し練り No 試し練り・性状確認 (スランプ,スランプフロー,空気量 ,加振変形試験 ,U 型充填性試験等 ) 配合の見直し No 試し練り・性状確認 (スランプ,スランプフロー,空気量,加振変形試験,U 型充填性試験等 ) Yes ベースコンクリートの圧縮強度 繊維補強覆工コンクリートの圧縮強度・曲げ靭性試験 Yes ベースコンクリートの圧縮強度 繊維補強覆工コンクリートの圧縮強度・曲げ靭性試験 No 仕様性能との照査 No 仕様性能との照査 Yes Yes 暫定配合の決定 暫定配合の決定 No 実機試験 実機(アジテータ車)を使用した繊維混入率試験・ 繊維補強覆工コンクリートの性状確認 (スランプ,スランプフロー,空気量,加振変形試験,U 型充填性試験等) No ・投入方法等の見直し ・再試験 Yes Yes 繊維補強覆工コンクリートの圧縮強度試験・曲げ靭性試験 No 実機試験 実機(アジテータ車)を使用した繊維混入率試験・ 繊維補強覆工コンクリートの性状確認 (スランプ,スランプフロー,空気量 ,加振変形試験,U 型充填性試験等 ) No ・投入方法等の見直し ・再試験 Yes Yes 繊維補強覆工コンクリートの圧縮強度試験・曲げ靭性試験 No 仕様性能との照査 No 仕様性能との照査 Yes 示方配合・繊維混入率の決定 Yes 示方配合・繊維混入率の決定 図−4.2 繊維補強覆工コンクリートの示方配合決定の流れ 図−4.2 繊維補強覆工コンクリートの示方配合決定の流れ -7- -9- 解 説 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(8/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(本体工編) 平成27年7月版) 5.日常管理試験の項目および頻度 5.日常管理試験の項目および頻度 繊維補強覆工コンクリートの日常管理試験は,コンクリート施工管理要領の関連する項目に よるほか,表−5.1「繊維補強覆工コンクリートの日常管理試験」に示す試験を実施するものと よるほか,表−5.1 に示す試験を実施するものとする. する. 表−5.1 繊維補強覆工コンクリートの日常管理試験 種別 試験項目 項目 スランプ試験 スランプフロー試験 注1 ) 注5) 試験方法 試験頻度 規定値 JIS A 1101 JIS A 1150 最初の連続5台と以後50 m3毎強度試験用供試体 作製時 表-4.1に示す基準 JIS A 1128 最初の1台と以後50m3 毎強度試験用供試体作製 時 圧縮強度試験注2) JSCE-G 551-1999「鋼繊 維補強コンクリートの圧 縮強度および圧縮タフネ ス試験方法」の圧縮強度 試験による コンクリート施工管理要 領2-3-6 硬化コンクリート(強 度管理)表-2-13(1)圧縮強 度試験の頻度と同じ JSCE-G 552-2007― NEXCO試験法条件によ る 最初の5スパンは1スパンに 1 回、以後は3スパンに1回 (圧縮強度試験用供試体 作成時)注3) 表-4.1に示す基準注4) 1スパンに3回 (1台目・中間・最後で1回 /台試料採取) 試し練りの曲げ靱性試験 により決定された混入率 の100± 20%かつ3回の平 均値が決定混入率の95% 以上 長さの異なる繊維を使用 する場合、繊維を各種繊維 ごとに分け混入比率を出 し、その混入比率が計画混 入比率の±20%以内 曲げ靱性試験注2) JSCE-F554-1999「鋼繊 維補強コンクリートの鋼 繊維混入率試験方法」の 洗い分析試験方法による 繊維混入率試験 表−5.1 繊維補強覆工コンクリートの日常管理試験 試験項目 空気量試験 繊維補強覆工 コンクリート 繊維補強覆工コンクリートの日常管理試験は,コンクリート施工管理要領の関連する項目に コンクリート施工管理要 領によるほか、材齢28日に おける強度は表-4.1に示す 強度とする 注 1)スランプフローを確認後,コンクリート周囲のフロー板を数回打撃し,10cm 程度フローが広がった状態を作り,中央 部に粗骨材が露出した状態を呈することなく,周囲部に 2cm 以上のペーストや遊離した水の帯が無いことを確認するも のとする. 運搬 打込み時間 スランプ試験 スランプフロー試験 注1) 空気量試験 試験方法 − 全運搬車1台ごと JIS A 1101 JIS A 1150 最初の連続5台と以後50 m 3毎強度試験用供試体 作製時 ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ …… 試験頻度 ○ ○ ○ ○ ○ − − ○ − − ○ …… 1 スパン毎に 1 回 3 スパン毎に 1 回 注 4)品質管理供試体 4 本 1 組の曲げ靭性係数の平均値は品質管理曲げ靭性係数を上回っているが,4 本のうち品質管理基準 線を下回っている曲げ靭性曲線が 1 本でもある場合は,繊維の投入方法等に問題が生じている可能性があるので,原因 を調査して原因があればそれを取り除き正常な状態に戻すこととするが,不明であれば状況観察を行うものとする. 注 5)ベースコンクリートの品質管理はコンクリート施工管理要領によるが,スランプ・スランプフロー試験および空気量 試験のみ実施するものとする. -8- 最初の1台と以後50m3 毎強度試験用供試体作製 時 表-4.1に示す基準 寒中コンクリート: 打込み時5∼20℃ 暑中コンクリート: 打込み時35℃以下 JIS A 1156 塩化物含有量 (Cl−) JIS A 1144又は 簡易塩分測定器注2) 海産骨材を使用する場 合、1日に2回(午前・午 後の運搬車の最初の1台) 上記以外は1週間に1回 表-4.1に示す基準 打込み 目視 全数 施工計画書どおり 圧縮強度試験注2) JSCE-G 551-1999「鋼繊 維補強コンクリートの圧 縮強度および圧縮タフネ ス試験方法」の圧縮強度 試験による コンクリート施工管理要 領 2-3-6 硬化コンクリート(強 度管理)表 -2-13(1)圧縮強 度試験の頻度と同じ コンクリート施工管理要 領によるほか、材齢28日に おける強度は表-4.1に示 す強度とする 曲げ靱性試験注2) JSCE-G 552-2007― NEXCO試験法条件によ る 最初の5スパンは1スパンに1 回、以後は3スパンに1回 (圧縮強度試験用供試体 作成時)注3) 表-4.1に示す基準注4) 1スパンに3回 ( 1台目・中間・最後で1回 /台試料採取) 試し練りの曲げ靱性試験 により決定された混入率 の 100±20%かつ3回の平 均値が決定混入率の95% 以上 長さの異なる繊維を使用 する場合、繊維を各種繊維 ごとに分け混入比率を出 し、その混入比率が計画混 入比率の±20%以内 繊維混入率試験 JSCE-F554-1999「鋼繊 維補強コンクリートの鋼 繊維混入率試験方法」の 洗い分析試験方法による 3 スパン毎に 1 回 ただし,試験結果に問題があった場合は,その後の 5 スパンについては 1 スパンに 1 回の試験頻度とし,以後にあっては 3 スパン毎に 1 回を継続するものとする. 外気温25℃を超える場合: 1.5時間以内 外気温25℃以下の場合: 2時間以内 温度 注 3)最初の 5 スパンとは打設開始からであり,以後にあっては,3 スパン毎に 1 回を継続するものとする. ① 規定値 JIS A 1128 注 2)圧縮強度試験,曲げ靭性試験の供試体寸法は,以下による. 繊維長さが 40mm を超える場合 φ12.5×25cm,15×15×53cm 繊維長さが 40mm 以下の場合 φ10×20cm ,15×15×53cm スパン番号 試験頻度 注 1)スランプフローを確認後,コンクリート周囲のフロー板を数回打撃し,10cm 程度フローが広がった状態を作り,中央 部に粗骨材が露出した状態を呈することなく,周囲部に 2cm 以上のペーストや遊離した水の帯が無いことを確認するも のとする. 注 2)圧縮強度試験,曲げ靭性試験の供試体寸法は,以下による. 繊維長さが 40mm を超える場合 φ12.5×25cm,15×15×53cm 繊維長さが 40mm 以下の場合 φ10×20cm ,15×15×53cm -10- 解 説 トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 新旧対照表(9/9) 現行(トンネル施工管理要領(繊維補強覆工コンクリート編) 平成25年7月版) 改定(トンネル施工管理要領(本体工編) 平成27年7月版) (7)繊維補強覆工コンクリートを型枠バイブレータのみで施工した場合の打設手順例を 図−7.2 に示す。 (7)繊維補強覆工コンクリートを型枠バイブレータのみで施工した場合の打設手順例を図 −7.2「打設手順例」に示す。 生コン車到着 生コン車到着 T1-4 コンクリート:4.5m3/1台 T3-4 コンクリート:4.0m3/1台 品質管理試験 スランプ・スランプフロー:1∼5 台,50m3 に 1 回 空気量:1台,50m3 に1回 品質管理試験 スランプ・スランプフロー:1∼5 台,50m3 に 1 回 空気量:1台,50m 3 に1回 NO 破棄 NO 所要値の確認 破棄 所要値の確認 YES YES ポンプ打設 ポンプ打設 3 コンクリート 4.5m を 左右 2.25m3ずつ振り分ける 側壁部検査窓、アーチ部検査窓打設は 2.25m3打設(約 10 分)後,中側型枠振動機のみを 15 秒作動,その後 坑口、中、妻側型枠振動機を同時に 15 秒作動 アーチ部打設終了後 天端吹き上げ打設切り替え 吹き上げ打設からは、4.5m3/1台終了毎に 坑口側型枠振動機を 15 秒作動させ、その後 坑口、中、妻側型枠振動機を同時に 15 秒作動 打設終了残り生コン車 6 台目から天端坑口型枠振動機のみ 10 分間隔で 15 秒振動させる。但し 4.5m3/1台終了毎に坑口側型枠振動機を 15 秒 作動させ、その後坑口、中、妻側型枠振動機を同時に 15 秒作動 打設終了残り生コン車 4 台目から天端の型枠振動機 3 台を 15 秒、 続いて左側肩部型枠振動機 3 台を 15 秒、続いて右側肩部型枠振動機 3 台を 15 秒連続して打設終了直前まで実施した 妻部木製型枠を木槌で叩きながら 詰まり具合を確認する コンクリート 4.0m3を 左右 2.0m3ずつ振り分ける 側壁部検査窓、アーチ部検査窓打設は 2.0m3打設(約 10 分)後,中側型枠振動機のみを 15 秒作動,その後 坑口、中、妻側型枠振動機を同時に 15 秒作動 アーチ部打設終了後 天端吹き上げ打設切り替え 吹き上げ打設からは、4.0m3/1台終了毎に 坑口側型枠振動機を 15 秒作動させ、その後 坑口、中、妻側型枠振動機を同時に 15 秒作動 打設終了残り生コン車 6 台目から天端坑口型枠振動機のみ 10 分間隔で 15 秒振動させる。但し 4.0m3/1台終了毎に坑口側型枠振動機を 15 秒 作動させ、その後坑口、中、妻側型枠振動機を同時に 15 秒作動 打設終了残り生コン車 4 台目から天端の型枠振動機 3 台を 15 秒、 続いて左側肩部型枠振動機 3 台を 15 秒、続いて右側肩部型枠振動機 3 台を 15 秒連続して打設終了直前まで実施した 妻部木製型枠を木槌で叩きながら 詰まり具合を確認する 終了 終了 図−7.2 打設手順例 -12- 図−7.2 打設手順例 -14- 解 説