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PRIMERGY SX940 S1 ストレージブレード オペレーティングマニュアル

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PRIMERGY SX940 S1 ストレージブレード オペレーティングマニュアル
オペレーティングマニュアル - 日本語
PRIMERGY SX940 S1
ストレージブレード
オペレーティングマニュアル
2010 年 10 月版
DIN EN ISO 9001:2008 に準拠した
認証を取得
高い品質とお客様の使いやすさが常に確保されるように、
このマニュアルは、DIN EN ISO 9001:2008
基準の要件に準拠した品質管理システムの規定を
満たすように作成されました。
cognitas. Gesellschaft für Technik-Dokumentation mbH
www.cognitas.de
著作権および商標
Copyright © 2010 Fujitsu Technology Solutions GmbH.
All rights reserved. お届けまでの日数は在庫状況によって異なります。技術的修正の権利を有
します。
使用されているハードウェア名とソフトウェア名は、各メーカーの商標名および商標です。
–
本書の内容は、改善のため事前連絡なしに変更することがあります。
–
本書に記載されたデータの使用に起因する、第三者の特許権およびその他の権利の侵害に
ついては、当社はその責を負いません。
–
無断転載を禁じます。
Microsoft、Windows、Windows Server、および Hyper V は、米国およびその他の国における
Microsoft Corporation の商標または登録商標です。
Intel および Xeon は、米国およびその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商
標または登録商標です。
本書をお読みになる前に
安全にお使いいただくために
本書には、本製品を安全に正しくお使いいただくための重要な情報が記載さ
れています。
本製品をお使いになる前に、本書を熟読してください。特に、添付の『安全
上のご注意』をよくお読みになり、理解されたうえで本製品をお使いくださ
い。また、
『安全上のご注意』およびマニュアルは、本製品の使用中にいつで
もご覧になれるよう大切に保管してください。
電波障害対策について
この装置は、クラス A 情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると
電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を
講ずるよう要求されることがあります。
VCCI-A
アルミ電解コンデンサについて
本製品のプリント板ユニットやマウス、キーボードに使用しているアルミ電
解コンデンサは寿命部品であり、寿命が尽きた状態で使用し続けると、電解
液の漏れや枯渇が生じ、異臭の発生や発煙の原因になる場合があります。
目安として、通常のオフィス環境(25 ℃)で使用された場合には、保守サ
ポート期間内(5 年)には寿命に至らないものと想定していますが、高温環
境下での稼働等、お客様のご使用環境によっては、より短期間で寿命に至る
場合があります。寿命を超えた部品について、交換が可能な場合は、有償に
て対応させていただきます。なお、上記はあくまで目安であり、保守サポー
ト期間内に故障しないことをお約束するものではありません。
ハイセイフティ用途での使用について
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用
途を想定して設計・製造されているものであり、原子力施設における核反応
制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システムにおける運行
制御、生命維持のための医療器具、兵器システムにおけるミサイル発射制御
など、極めて高度な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、
直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用途(以下「ハイセイフティ用
途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お
客様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すこと
なく、本製品を使用しないでください。ハイセイフティ用途に使用される場
合は、弊社の担当営業までご相談ください。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
瞬時電圧低下対策について
本製品は、落雷などによる電源の瞬時電圧低下に対し不都合が生じることが
あります。電源の瞬時電圧低下対策としては、交流無停電電源装置などを使
用されることをお勧めします。
(社団法人電子情報技術産業協会 (JEITA) のパーソナルコンピュータの瞬時電
圧低下対策ガイドラインに基づく表示)
外国為替及び外国貿易法に基づく特定技術について
当社のドキュメントには「外国為替及び外国貿易法」に基づく特定技術が含
まれていることがあります。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメ
ントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となり
ます。
高調波電流規格について
本製品は、高調波電流規格 JIS C 61000-3-2 適合品です。
日本市場の場合のみ :
SATA ハードディスクドライブについて
このサーバの SATA バージョンは、SATA/BC-SATA ストレージインター
フェースを搭載したハードディスクドライブをサポートしています。ご使用
のハードディスクドライブのタイプによって使用方法と動作条件が異なりま
すので、ご注意ください。
使用できるタイプのハードディスクドライブの使用方法と動作条件の詳細は、
以下の Web サイトを参照してください。
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/harddisk/
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
日本市場の場合のみ :
I 本書に記載されていても日本市場には適用されない項があります。以
下のオプションおよび作業がこれに該当します。
– USB Flash モジュール(UFM)
– CSS(Customer Self Service)
– リチウムバッテリーの交換
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
目次
1
序文
.
.
1.1
このマニュアルの概念と対象読者
1.2
ドキュメントの概要
1.3
性能特性 .
.
.
1.4
表記規定 .
.
1.5
技術仕様 .
2
注意事項 .
2.1
安全について
2.2
静電気に敏感なデバイスのラベル
2.3
CE 準拠
2.4
FCC クラス A 適合性宣言
2.5
RFI の抑制
2.6
輸送についての注意
2.7
環境保護 .
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3
取り付け .
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23
3.1
インストール手順
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24
3.2
ストレージブレードの開梱
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24
3.3
ストレージブレードの取り付け / 取り外し
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25
4
設置と操作
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31
4.1
4.1.1
4.1.2
各部名称 . . . . . . . . . . . . . . . .
ストレージブレードの表示ランプ
. . . . . . . .
HDD モジュールの表示ランプ
. . . . . . . . .
31
31
33
4.2
ストレージブレードを動作させる
34
SX940 S1
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オペレーティングマニュアル
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5
ホットプラグ対応部品 .
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35
5.1
5.1.1
ホットプラグハードディスクドライブ . . . . . . .
ハードディスクドライブの取り扱いと HDD モジュール . .
36
38
5.2
ダミーモジュールの取り外し / 取り付け
5.3
HDD モジュールの取り付け / 取り外し
6
トラブルシューティングとヒント
索引
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オペレーティングマニュアル
SX940 S1
1
序文
図 1: PRIMERGY SX940 ストレージブレード
PRIMERGY SX910 S1 ストレージブレードは、PRIMERGY BX900 S1 ブレー
ドサーバおよび BX400 S1 ブレードサーバと、それらの後継モデルのスト
レージサブシステムとして使用します。
PRIMERGY SX910 S1 ストレージブレードには 2.5 インチ SAS または SATA
HDD モジュール用の 4 つのベイがあり、PRIMERGY BX900 S1 または
BX400 S1 システムユニットの 1 つのベイを使用します。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
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このマニュアルの概念と対象読者
最大 6 つの PRIMERGY SX910 S1 ストレージブレードを BX900 S1 システム
ユニットに取り付けることができます。
最大 4 つの PRIMERGY SX910 S1 ストレージブレードを BX400 S1 システム
ユニットに取り付けることができます。
1.1
このマニュアルの概念と対象読者
このオペレーティングマニュアルには、サーバの設置方法、セットアップ方
法、操作方法が記載されています。
このオペレーティングマニュアルの対象読者は、ハードウェアを設置して、
システムをスムーズに動作させる作業を担当している方々です。ご購入いた
だきました PRIMERGY SX940 を動作させるために必要なすべての情報が記
載されています。
さまざまな拡張オプションを理解するには、ハードウェア分野およびデータ
伝送分野に精通している必要があり、根幹である OS の基礎知識が必要です。
1.2
ドキュメントの概要
PRIMERGY SX940 ストレージブレードについての詳細は、以下のドキュメ
ントに記載されています。
– 『Safety Notes and Regulations』マニュアル
『安全上のご注意』(日本市場向け)
– 『Warranty』マニュアル
『保証書』
(日本市場向け)
– 『Returning used devices』マニュアルおよび『Service Desk』リーフレッ
ト
『サポート&サービス』
(日本市場向け)
I PRIMERGY の各種マニュアルは、ServerView Suite DVD 2 に、PDF 形
式で収録されています。ServerView Suite DVD 2 は、すべてのサーバに
付属している ServerView Suite の一部です。
ServerView Suite DVD をお持ちでない場合は、オーダー番号 U15000C289 を使用して、当該の最新バージョンを入手できます(日本市場向
けのオーダー番号については、サーバのシステム構成図
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/system.html を参照)
。
10
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
性能特性
マニュアルの PDF ファイルを、インターネットから無料でダウンロー
ドすることもできます。インターネットで入手できるオンラインド
キュメントの一覧ページ(URL : http://manuals.ts.fujitsu.com)を表示で
きます(EMEA 市場向け)PRIMERGY サーバのドキュメントは、
Industry standard servers ナビゲーションオプションをクリックすると入
手できます。
日本市場の場合は以下の URL をご使用ください。
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/manual.html
1.3
性能特性
PRIMERGY SX940 S1 ストレージブレードにはさまざまな構成オプションが
あります。LSI 1064E、LSI SAS1078、LSI SAS2008 または LSI SAS2108 タ
イプの 1 つまたは 2 つのコントローラに取り付けられます。iBBU も LSI
SAS1078 および LSI SAS2108 コントローラに使用できます。
1 つのコントローラを下部に取り付ける
コントローラはストレージブレードの左側のサーバブレードにアクセスしま
す。左側のサーバブレードで、この方法で最大 4 台のハードディスクを使用
できます。
1 つのコントローラを上部に取り付ける
コントローラはストレージブレードの右側のサーバブレードにアクセスしま
す。右側のサーバブレードで、この方法で最大 4 台のハードディスクを使用
できます。
2 つのコントローラを取り付ける
ハードディスクが下部にある下部のコントローラは、ストレージブレードの
左側のサーバブレードにアクセスします。左側のサーバブレードで、この方
法で最大 2 台のハードディスクを使用できます。
ハードディスクが上部にある上部のコントローラは、ストレージブレードの
左側のサーバブレードにアクセスします。右側のサーバブレードで、この方
法で最大 2 台のハードディスクを使用できます。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
11
表記規定
表記規定
1.4
このマニュアルでは、以下の表記規定が使用されています。
斜体のテキスト
コマンドまたはメニューアイテムを示します。
かぎ括弧(「 」)
章の名前や強調されている用語を示します。
二重かぎ括弧(『 』
) 他のマニュアル名などを示しています。
記載されている順序で行う必要がある作業です。
Ê
V 注意 !
I
この記号が付いている文章には、特に注意してくださ
い。この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、生
命が危険にさらされたり、システムが破壊されたり、
データが失われる可能性があります。
追加情報、注記、ヒントを示しています。
技術仕様
1.5
電気仕様
エネルギー消費
65 W ( フル装備 )
発熱量
234 kJ/h
規則および基準の遵守
製品の安全性とエルゴノミク IEC 60950-1/2 /EN 60950-1/2、
ス
UL/CSA 60950-1/2、
CNS 14336 /GB 4943/EN 50371
電磁環境適合性
干渉の排出量
EN 55022 クラス A
高調波電流
EN 61000-3-2
フリッカー
EN 61000-3-3
干渉耐性
12
FCC クラス A
CNS 13438 クラス A、VCCI クラス A
AS/NZS CISPR 22 クラス A/GB 9254 クラス
A GB 17625
EN 55024、EN 300386
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
技術仕様
EU ガイドラインの CE マー
ク
低電圧指令 2006/95/E(製品の安全性)
電磁環境適合性 2004/108/EC
機械的環境条件
EN 60721-3-3、クラス 3M2
認証
製品の安全性
世界共通
CB
ヨーロッパ
ENEC
ドイツ
GS、CE
米国 / カナダ
CSAUS / CSAC
日本
VCCI
中国 / 台湾
BSMI
機械的仕様
高さ
204 mm(シャーシの高さ 210.5 mm)
奥行き
508 mm(レバーを含めて 525 mm)
幅
45 mm(システムユニットに 1 ベイ)
質量
最大 3.9 kg (4 HDD のモジュールと 2 つのコントローラ)と(構成によって異
なる)。
)。
周囲の環境
環境クラス 3K2
環境クラス 2K2
EN 60721 / IEC 721 Part 3-3
EN 60721 / IEC 721 Part 3-2
温度 :
動作時(3K2)
5 ºC ~ 35 ºC
運送時(2K2)
-20 ºC ~ 60 ºC
湿度
10% ~ 85%(結露なきこと)
動作中の結露は絶対に避けてください。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
13
技術仕様
14
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
注意事項
2
この章では、ストレージブレードを取り扱う際の安全についての注意事項に
ついて説明します。
安全について
2.1
I 以下の安全上についての注意事項は、『Safety Notes and Regulations』
および『安全上のご注意』マニュアルにも記載されています。
このデバイスは、IT 機器関連の安全規則に適合しています。目的の環境に
サーバを設置できるかどうかについてご質問がある場合は、販売店または弊
社カスタマサービス部門にお問い合わせください。
V 注意 !
●
本書に記載されている作業は、技術担当者以外は行わないでくださ
い。
●
機器の修理は、サービススタッフだけが行うようにしてください。
●
このマニュアルのガイドラインを遵守しなかったり、機器を不正に
開いたり、不適切な修理を行うと、
(感電、エネルギーハザード、
火災により)ユーザーが危険にさらされたり、装置が破損する可能
性があります。
●
不正にサーバを開けると保証が無効となり、メーカーの責任は免除
されますので、ご注意ください。
●
デバイスを設置する際、および操作する前に、お使いのデバイスの
環境条件についての指示を守ってください(12 ページ の「技術仕
様」の項を参照)。
●
サーバを低温環境から移動した場合は、マシンの内部 / 外部の両方
で結露が発生することがあります。
サーバが室温に順応し、完全に乾燥した状態になってから、作業を
始めてください。この要件が満たされないと、サーバが破損する場
合があります。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
15
安全について
V 注意 !
16
●
デバイスを輸送する際は、必ず元の梱包材に入れるか、あるいは、
衝撃からサーバを保護するように適切に梱包してください。
●
デバイスの ID プレートに指定された定格電圧が、現地の電源と同
じことを確認します。
●
荒天時には、データ伝送路の接続または切断は行わないでください
(落雷の危険性があります)。
●
ブレスレットやペーパークリップなどの物や液体がデバイス内部に
入る可能性がないことを確認します(感電やショートの危険性があ
ります)。
●
空いているすべてのスロットおよび空いているすべてベイのダミー
にスロットカバーが取り付けられ、上面カバーが装着されている
(冷却、防火、RFI 抑制)場合のみ、
(IEC 60950-1/DIN EN 60950-1
に従って)システムの正しい動作が保証されます。
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
静電気に敏感なデバイスのラベル
静電気に敏感なデバイスのラベル
2.2
静電気に非常に弱いコンポーネントが搭載されたモジュール
静電気によって破損のおそれがあるシステムおよびコンポーネント(ESD)
には、以下のラベルが貼付されています。
図 2: ESD ラベル
ESD が装着されているコンポーネントを取り扱う際は、どのような環境下で
あっても、以下のポイントを守ってください。
●
ESD を含むコンポーネントを取り付けまたは取り外しの前に、電源プラ
グを外す。
●
作業の前に、接地された物に触れるなどして静電気の帯電を常に放電する
必要がある。
●
使用する装置およびツールは、非帯電である必要がある。
●
コンポーネントは、緑色で示す部分(タッチポイント)のみを触れる。
●
コンポーネントのピンまたは導体には手を触れない。
●
コンポーネントの取り付けの際は、この目的のために作られた接地ケーブ
ルなどを使用して、人体と筺体をつなぎ、静電気を逃がす。
●
すべてのコンポーネントを静電気防止の表面に置く。
I ESD コンポーネントの取り扱い方法についての詳細は、欧州規格およ
び国際規格(DIN EN 61340-5-1、ANSI/ESD S20.20)を参照してくだ
さい。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
17
CE 準拠
2.3
CE 準拠
システムは、
「電磁環境適合性」および 2006/95/EC「低電圧指
令」についての EC 指令 2004/108/EC の要件に適合していま
す。このことは、CE マーク(CE = Communauté Européenne)
で示されます。
2.4
FCC クラス A 適合性宣言
デバイスに FCC 宣言の表示がある場合は、本書に別段の規定がない限り、以
下の宣言は本書に記載される製品に適用されます。その他の製品に関する宣
言は、付属のドキュメントに記載されます。
注:
この機器は、FCC 規則の Part 15 で規定されている 「クラス A」デジタル装
置の条件に準拠していることが、試験を通じて検証されていて、デジタル装
置についてのカナダ干渉発生機器標準
ICES-003 のすべての要件を満たしています。これらの条件は、この機器を住
宅地域に設置する場合に、有害な干渉に対して保護するための妥当な手段で
す。この機器は無線周波エネルギーを生成および使用し、また放射すること
もあるため、取扱説明書に従って正しく設置および使用しないと、無線通信
に悪影響を与える恐れがあります。ただし、特定の設置条件で干渉が発生し
ないという保証はありません。この機器が、無線やテレビの受信に対して有
害な干渉の原因となる場合(これは機器の電源をオン / オフすることによっ
て確認することができます)
、以下の方法のいずれか 1 つ以上を使用して、干
渉をなくすことを推奨します。
●
受信アンテナの方向を変えるか設置場所を変える。
●
この機器と受信機器との距離を離す。
●
受信機を接続しているコンセントと別系統回路のコンセントにこの機器を
接続する。
●
販売代理店、またはラジオやテレビに詳しい経験豊富な技術者に相談す
る。
18
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
RFI の抑制
この機器を許可なく改造したり、Fujitsu が指定する以外の接続ケーブルや機
器の代替使用または接続を行った場合は、これによって生じたラジオまたは
テレビの干渉について、Fujitsu は、一切の責任を負わないものとします。こ
のような許可のない改造、代替使用、接続によって生じた干渉は、ユーザー
の責任で修正するものとします。
この機器をいかなるオプション周辺装置やホストデバイスに接続する場合も、
遮蔽 I/O ケーブルの使用が必要です。遮蔽 I/O ケーブルを使用しないと、FCC
および ICES 規則に違反する場合があります。
警告 :
この製品はクラス A 製品です。この製品を家庭環境で使用すると電波妨害を
引き起こすことがあります。この場合にはユーザーが適切な対策を取る必要
のあることがあります。
RFI の抑制
2.5
この製品に接続する他のすべての装置も、EC 指令 89/336/EEC に従って電波
雑音の抑制が必要です。
この要件を満たす製品には、メーカーが公表した効果に対する認証が付き、
CE マークが貼付されます。この要件を満たさない製品は、BZT(German
Federal Approvals Office for Telecommunications)の特別な許可を受けた場合
のみ動作させることができます。
輸送についての注意
2.6
I ストレージブレードを輸送する際は、必ず元の梱包材に入れるか、あ
るいは、衝撃からサーバを保護するように適切に梱包してください。
設置場所に着くまで、ストレージブレードを開梱しないでください。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
19
環境保護
2.7
環境保護
環境に優しい製品の設計と開発
この製品は、「環境に優しい製品の設計と開発」のための弊社基準に従って設
計されており、耐久性、資材選択やラベリング、排出物、梱包材、廃棄など
において、リサイクルしやすいように配慮されています。
これによって資源が節約され、環境への危害が軽減されます。詳細は、以下
の場所に記載しています。
– http://ts.fujitsu.com/products/standard_servers/index.html (EMEA 市場向け)
– http://primeserver.fujitsu.com/primergy/concept/ (日本市場向け)
エネルギーの節約について
常に電源を入れておく必要のないサーバは、必要になるまで電源を切ること
はもとより、長期間使用しない場合や、作業の完了後も電源を切る必要があ
ります。
梱包材について
以下の梱包材についての情報は日本市場には適用されません。
梱包材は捨てないでください。システムを輸送するために、梱包材が後日必
要になる場合があります。装置を輸送する際は、できれば元の梱包材に入れ
てください。
消耗品の取り扱いについて
プリンタ消耗品やバッテリーを廃棄する際は、各国の規制に従ってください。
EU ガイドラインに基づき、分別されていない一般廃棄物と一緒にバッテリー
を廃棄することはできません。バッテリーは、メーカー、販売店、委任代理
店が無料で回収し、リサイクルや廃棄を行っています。
20
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
環境保護
汚染物質が含まれているバッテリーには、すべてマーク(ゴミ箱の絵に×印)
が付いています。また、以下のような重金属の化学記号も記載されます。こ
の記号が付いているバッテリーは、汚染物質を含むバッテリーとして分類さ
れます。
Cd カドミウム
Hg 水銀
Pb 鉛
プラスチックのケーシング部分に貼られたラベル
プラスチック部分には、お客様独自のラベルをできる限り貼らないでくださ
い。リサイクルが困難になります。
返却、リサイクルと廃棄
返却、リサイクル、および廃棄する際は、各自治体の規制に従ってください。
一般廃棄物と一緒にデバイスを廃棄することはできません。この
デバイスには、欧州指令 2002/96/EC の電気・電子機器廃棄物指
令(WEEE)に従ってラベルが貼られています。
この指令によって、使用済み機器の返却およびリサイクルの枠組
みが設定され、EU 全土で有効です。使用済みデバイスを返却す
る際は、利用可能な返却および収集方式をご使用ください。詳細
は、http://ts.fujitsu.com/recycling に記載しています。
ヨーロッパでのデバイスおよび消耗品の返却とリサイクルについての詳細は、
『Returning used devices』マニュアルにも記載されています。このマニュア
ルは、最寄の弊社の支店、または Paderborn のリサイクルセンター
(Recycling Center)で入手できます。
Fujitsu Technology Solutions
Recycling Center
D-33106 Paderborn
電話 +49 5251 8 18010
Fax
+49 5251 8 333 18010
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
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環境保護
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オペレーティングマニュアル
SX940 S1
取り付け
3
V 注意 !
●
15 ページ の「注意事項」の章の章の安全についての注意事項に
従ってください。
●
ストレージブレードを極端な環境に置かないでください(12 ペー
ジ の「技術仕様」の項を参照)
。ストレージブレードを塵埃、湿度、
高温から保護してください。
●
ストレージブレードを動作させる前に、この表に示すサーバが環境
に順応するための時間を確保してください。
温度差(°C)
環境に順応するための最短時間
(h)
5
3
10
5
15
7
20
8
25
9
30
10
表 1: 環境に順応する時間
表「環境に順応する時間」に記載されている環境に順応する時間と
は、オペレーティング環境の温度と、ストレージブレードが以前に
置かれていた温度(外気温度、輸送温度、または保管温度)との差
異のことです。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
23
インストール手順
3.1
インストール手順
Ê ストレージブレードを開梱します(このページの次の項を参照)。
Ê ストレージブレードをシステムユニットに取り付けます(25 ページ の
「ストレージブレードの取り付け / 取り外し」の項を参照)。
Ê ストレージブレードを動作させます(「設置と操作」の章の 34 ページ の
「ストレージブレードを動作させる」の項を参照)
。
3.2
ストレージブレードの開梱
V 注意 !
「注意事項」の章の安全についての注意事項に従ってください。
今後輸送する場合に備えて、ストレージブレードの元の梱包材は保管してお
いてください。
Ê すべての部品を開梱します。
Ê 輸送中の破損がないかどうか確認します。
Ê 配達された商品が納品書に記載されている詳細と一致しているかどうかを
確認します。
Ê 保証書の最初のページが完全に記入されているかどうかを確認します。
納品物が破損していたり納品書と一致しない場合は、直ちに納入業者に連絡
してください。
24
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
ストレージブレードの取り付け / 取り外し
ストレージブレードの取り付け / 取り外し
3.3
構成については、PRIMERGY BX400 S1 オペレーティングマニュアルを参照
してください。
V 注意 !
●
15 ページ の「注意事項」の章の安全についての注意事項に従って
ください。
取り付けの規則
1
9
2
3
4
17
10 11 12 18
5
6
7
8
13 14 15 16
図 3: サーバブレードスロットの番号
スロット 2、17、7、10、18 および 15 に ストレージブレードを接続できま
す。これにより、右または左のサーバブレードに追加のディスクスペースを
提供することができます。
ストレージブレードの異なる構成は、システムユニットで操作できます。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
25
ストレージブレードの取り付け / 取り外し
ダミーモジュールの取り外し
システムユニットの前面にある未使用スロットには適切なダミーモジュール
を取り付け、電磁環境適合性(EMC)指令に準拠し、システムコンポーネン
トを十分に冷却してください。背面の電源ユニットスロットには必ずしも取
り付ける必要はありません。
ストレージブレードを追加する場合は、最初に該当するスロットのダミーモ
ジュールを取り外します。
1
図 4: ダミーモジュールの取り外し
Ê リリースレバー(1)を押し上げて、ハンドルを使ってスロットからダ
ミーモジュールを引き出します。
V 注意 !
ダミーモジュールは今後使うかもしれないので、保管しておいてくだ
さい。ストレージブレードまたはサーバブレードを取り外してから新
しいストレージブレードまたはサーバブレードに交換しない場合は、
冷却するためにダミーモジュールを取り付けて、EMC 指令に準拠し、
火災から保護してください。
26
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
ストレージブレードの取り付け / 取り外し
ダミーモジュールの取り付け
リリースレバーを使用して、ダミーモジュールをカチッという音がするまで
空のスロットにスライドさせて固定します。
ストレージブレードの取り付け
PRIMERGY SX940S1 ストレージブレードは動作中に取り付けることができ、
マネジメントブレードに認識されます。サーバブレードと通信するには、関
連するサーバブレードを再起動してストレージブレードを有効にする必要が
あります(34 ページ の「ストレージブレードを動作させる」の項を参照)
。
V 注意 !
17 ページ の「静電気に敏感なデバイスのラベル」の項の安全につい
ての注意事項に従ってください
1
3
2
図 5: ストレージブレードのロックの解除と取り付け
I ストレージブレードが正しく取り付けられていることを確認します。
コントロールパネルが上部の領域にあるはずです。
Ê リリースレバーのロック機構(1)を外します。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
27
ストレージブレードの取り付け / 取り外し
Ê リリースレバー(2)を開きます。
Ê ストレージブレードを空のスロット(3)の奥まで押し込みます。
1
図 6: ストレージブレードのロック
Ê リリースレバーをカチッと音がしてロックレバーに固定されるまで押しま
す (1)。
28
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
ストレージブレードの取り付け / 取り外し
ストレージブレードの取り外し
ストレージブレードを取り外すには、まず関連するサーバブレードの電源を
切ります。
Ê サーバブレードの電源ボタンを使用するか、マネジメントブレードの
Web インターフェースを使用して、サーバブレードの電源を切ります
(『PRIMERGY BX900 Blade Server Systems ServerView Management
Blade S1 User Interface Description』マニュアルを参照)。
Ê リリースレバーのロック機構を外します。
Ê リリースレバーを開きます。
Ê ストレージブレードをスロットから引き出します。
V 注意 !
ストレージブレードを取り外して新しいストレージブレードに交換し
ない場合は、空のスロットにダミーモジュールを取り付けてください。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
29
ストレージブレードの取り付け / 取り外し
30
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
4
設置と操作
4.1
各部名称
4.1.1
ストレージブレードの表示ランプ
0
1
2
3
4
/
図 7: ストレージブレードの表示ランプ
1
識別カード
2
電源(緑)
– 点灯 : 左側のサーバブレードの電源がオン
– 消灯 : 左側のサーバブレードの電源がオフ
3
電源(緑)
– 点灯 : 右側のサーバブレードの電源がオン
– 消灯 : 右側のサーバブレードの電源がオフ
4, 5, 6 現在未使用
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
31
各部名称
識別カード
識別カード (31 ページ の図 7) をいっぱいまで引き出して、元に戻せます。
識別 カードには、製品名、シリアル番号、オーダー番号、MAC アドレスおよ
び DNS 名など、各種システム情報が記載されています(日本市場の場合、製
品名、シリアル番号および MAC アドレスのみ)。
32
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
各部名称
4.1.2
HDD モジュールの表示ランプ
햲햳
図 8: 2.5 インチ HDD モジュールの表示ランプ
1
ハードディスクアクセス表示ランプ(緑)
– 点灯 : HDD がアクティブ
– 消灯 : HDD が非アクティブ(ドライブが非アクティブ)
2
HDD 故障ランプ(オレンジ)
(RAID コントローラと連動)
– 消灯 : HDD エラーなし
– 点灯 : HDD 障害またはリビルドの停止(ドライブ不良のため交換が
必要、リビルドプロセスが停止した、または HDD モジュールが正
しく取り付けられていない)
– ゆっくり点滅 : HDD リビルド(ドライブ変更後にデータをリストア
中)
– すばやく点滅 : HDD の識別
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
33
ストレージブレードを動作させる
4.2
ストレージブレードを動作させる
PRIMERGY SX940S1 ストレージブレードは動作中に取り付けることができ、
マネジメントブレードに認識されます。サーバブレードと通信するには、関
連するサーバブレードを再起動してストレージブレードを有効にする必要が
あります。
ストレージブレードがシステムユニットに正しく挿入されているかを確認し
ます(25 ページ の「ストレージブレードの取り付け / 取り外し」の項を参
照)
。
Ê ストレージブレードに関連するサーバブレードは、以下の 2 通りの方法で
再起動できます。
– サーバブレードのコントロールパネルで電源ボタンを押す
– マネジメントブレードの Web インターフェースを使用する
(『PRIMERGY BX900 Blade Server Systems ServerView Management
Blade S1 User Interface Description』マニュアルを参照)。
関連するサーバブレードが動作状態になるとすぐ、ストレージブレードの電
源表示ランプが緑に点灯します。ストレージブレードのハードディスクドラ
イブを ServerView RAID Manager で構成できるようになりました。詳細は、
ServerView RAID のマニュアルに記載されています。
34
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
5
ホットプラグ対応部品
この章では、PRIMERGYSX940 ストレージブレードでホットプラグ対応ハー
ドディスクドライブを交換または追加する方法を説明します。
PRIMERGY SX940 サーバには、最大 4 台の 2.5 インチ SAS または SATA
ハードディスクドライブを取り付けることができます。
ハードディスクドライブの混在
2 つのコントローラを使用する構成では、SAS と SATA ハードディスクドラ
イブを混在することはできません。
例:
コントローラ 1 : 2 台の SAS ハードディスクドライブを下部に取り付ける
コントローラ 2 : 2 台の SATA ハードディスクドライブを上部に取り付ける
または、この逆
取り付けの規則
HDD モジュールをストレージブレード構成に従って取り付けます。
図 9: HDD モジュールを取り付ける順序
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
35
ホットプラグハードディスクドライブ
ストレージブレードがコントローラ 1 つのみの構成の場合、左側または右側
のサーバブレードのみを動作させます。1-2 または 1-4 HDD モジュールを取り
付けられます。
HDD モジュールは以下のように取り付けます。
1.
2.
左側のサーバブレード
1-2 HDD
左下
右下
左側のサーバブレード
1-4 HDD
左上
右上
右側のサーバブレード
1-2 HDD
左上
右上
右側のサーバブレード
1-4 HDD
左上
右上
3.
4.
左下
右下
左下
右下
表 2: コントローラ 1 つの構成
ストレージブレードがコントローラ 2 つの構成の場合、左側と右側のサーバ
ブレード両方を動作させます。2-4 HDD モジュールを取り付けられます。
HDD モジュールは以下のように取り付けます。
1.
2.
左側のサーバブレード
左下
右下
右側のサーバブレード
左上
右上
表 3: コントローラ 2 つの構成
ホットプラグハードディスクドライブ
5.1
SX940 ストレージブレード用にオーダーできるハードディスクドライブは
HDD トレイにすでに取り付けられているため、動作中に故障のあるドライブ
を交換したり、新しいドライブを追加できます。HDD モジュールは、ハード
ディスクドライブと HDD トレイで構成されています。
V 注意 !
●
36
サービス技術者以外は、ラック支柱からハードディスクドライブを
取り外さないでください。
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
ホットプラグハードディスクドライブ
●
取り外し後に元の場所に戻せるように、HDD モジュール(ドライ
ブ)すべてに明確なマークを付ける必要があります。この作業を行
わないと既存のデータが失われることがあります。
●
ホットプラグ機能は、対応する RAID 設定を行った場合のみ使用で
きます。
RAID 構成や RAID レベルについては、RAID コントローラのマニュ
アルを参照してください。
/
0
0
1
23 4
5
図 10: 2.5 インチ HDD モジュールとダミーモジュール
1
ダミーモジュール
2
ダミーモジュールのロックを外すためのツメ
3
HDD モジュール(ハードディスクドライブを取り付けたラック支柱付
き)
4
表示ランプハードディスクアクセス表示ランプ(LED 緑)
HDD 故障ランプ(LED オレンジ)
詳細は、31 ページの「各部名称」の項の表を参照してください。
5
HDD モジュールのロックおよびロック解除用のハンドル
6
ハンドルのロックおよびロック解除用のボタン
7
現在のドライブ名が記載されたステッカーを貼るためのリッジ
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
37
ホットプラグハードディスクドライブ
5.1.1
ハードディスクドライブの取り扱いと HDD モジュー
ル
HDD モジュールに組み込まれているハードディスクドライブは、非常に損傷
を受けやすい電磁気装置で、取り扱いには十分に注意する必要があります。
不正な取り扱いは、ハードディスクドライブの全体または部分的な故障を引
き起こす可能性があります。これらの故障がデータエラーを引き起こし、
データの損失やハードディスクドライブの完全な破壊につながる可能性があ
ります。
このような問題の発生を防止するために以下の規則を守ってください。
●
仕様に定められた範囲内でモジュールの保管および輸送を行ってくださ
い。
●
HDD モジュールを輸送(短い距離の場合でも)する場合は、必ず元の梱
包材(ESD ラベル)に入れてください。
●
HDD モジュールを極端に高温または低温の場所に置かないでください。
ハードディスクドライブの内部および外部に結露が発生しないようにして
ください。
V 注意 !
HDD モジュールは、初めて起動する前に操作環境に順応させる必
要があります。
温度差(℃)
(動作環境 / 外部) 環境に順応するための最短時間
(h)
5
3
10
5
15
7
20
8
25
9
30
10
表 4: HDD モジュールの環境に順応する時間
●
38
HDD モジュールが傾かないように、必ず広い面を下に向けてゆっくり置
いてください。
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
ダミーモジュールの取り外し / 取り付け
ダミーモジュールの取り外し / 取り付け
5.2
空きスロットにはダミーモジュールが取り付けられています。ダミーモ
ジュールを取り外してから追加の HDD モジュールを取り付けます。
1
1
2
図 11: ダミーモジュールの取り外し
Ê ロックが外れるまで、ダミーモジュールの両方のツメを押します(1)。
Ê スロットからダミーモジュールを引き出します(2)
。
ダミーモジュールを取り付けるには、逆の順番で同じ手順を行います。
V 注意 !
ダミーモジュールは安全な場所に保管してください。HDD モジュール
を取り外してそこに新しい HDD モジュールを取り付けない場合は、
EMC 指令(電磁環境適合性についての規定)に従い、冷却および発火
防止のためにダミーモジュールを取り付けてください。ダミーモ
ジュールがスロットに正しくはめ込まれていることを確認してくださ
い。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
39
HDD モジュールの取り付け / 取り外し
5.3
HDD モジュールの取り付け / 取り外し
HDD モジュールのロック解除
1
2
図 12: 2.5 インチ HDD モジュールのロック解除
Ê ロックを以下のようにして解除します。
1. ロックレバーの緑色の 2 つのタブを一緒に押します(1)
。
2. HDD モジュールのハンドルを矢印(2)の方向に完全に引き出します。
これで HDD モジュールのロックが解除されます。
40
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
HDD モジュールの取り付け / 取り外し
HDD モジュールの取り付け
図 13: HDD モジュールの取り付け
Ê 40 ページ の「HDD モジュールのロック解除」の項に記載されているよう
に、新しい HDD モジュールを取り付けます。
Ê HDD モジュールが止まるまで、注意して空の取り付け位置(1)に押し込
みます。
Ê ハンドルを矢印の方向に完全に押し込み、ロックします (2)。
HDD モジュールの取り外し
V 注意 !
●
現在ドライブへのアクセスがない場合のみ、動作中に HDD モ
ジュールを取り外してください。対応する HDD モジュールのコン
トロール LED を確認します(31 ページ の「各部名称」を参照)
。
●
ハードディスクドライブが RAID コントローラで動作し、ディスク
アレイに属しているかどうかわからない場合には、いかなる状態で
あっても、絶対にシステムの動作中に HDD モジュールを取り外さ
ないでください。
操作中の HDD モジュールの交換は、対応する RAID 設定を行った
場合のみ可能です。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
41
HDD モジュールの取り付け / 取り外し
●
取り外し後に元の場所に取り付けられるように、HDD モジュール
(ドライブ)すべてを一意に認識する必要があります。この作業を
行わないと既存のデータが失われることがあります。
HDD モジュールを動作中に取り外す場合は、次の手順に従います。
Ê 故障のない HDD モジュールを取り外す場合は、まず、ソフトウェア
(RAID コントローラ設定ソフトウェア)を使用してハードディスクドライ
ブをオフラインに設定する必要があります。
Ê 40 ページ の「HDD モジュールのロック解除」の項に記載されているよう
に、新しい HDD モジュールを取り付けます。
Ê HDD モジュールを 2 ~ 3 cm 引き出します。
Ê 少なくとも 60 秒待ちます。
I この時間は、HDD モジュールが取り外されたことと、ハードディ
スクが停止したことを RAID コントローラが認識するために必要で
す。
Ê HDD モジュールを完全に引き出します。
Ê 40 ページ の「HDD モジュールのロック解除」および 41 ページ の「HDD
モジュールの取り付け」の項に記載されているように、新しい HDD モ
ジュールを取り付けます。
V 注意 !
HDD モジュールを取り外してそこに新しい HDD モジュールを取り
付けない場合は、EMC 指令(電磁環境適合性についての規定)に
従い、冷却および発火防止のためにダミーモジュールを取り付けて
ください。ダミーモジュールがスロットに正しくはめ込まれている
ことを確認してください。
42
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
トラブルシューティングとヒント
6
V 注意 !
15 ページ の「注意事項」の章の安全についての注意事項に従ってく
ださい。
関連するサーバブレードの電源を入れても、ストレージブレードの電源表示
ランプ(31 ページ の図 7 を参照)が点灯しない場合、以下の手順に従って
ください。
PRIMERGY BX900 S1 システムユニットおよび PRIMERGY BX400 S1 システ
ムユニットにおいて、サーバブレードの動作中に発生する可能性のある異常
への対処法に関するすべての情報は、該当するシステムユニットのオペレー
ティングマニュアルに記載されています。
異常が発生した場合は、以下の説明に従って対処してください。
– ご利用のシステムユニットのオペレーティングマニュアルの「トラブル
シューティングおよびヒント」の章
– インストールされているコンポーネントに関する章
– 接続しているデバイスのドキュメント
– 使用されている個々のプログラムのヘルプシステム。
問題を解決できない場合は、次の手順に従います。
Ê 異常が発生したときに行った手順と状況をメモします。表示されたエラー
メッセージもメモします。
Ê 故障したサーバブレードまたはシステムの電源を切ります。
Ê カスタマサービス部門までご連絡ください。
SX940 S1
オペレーティングマニュアル
43
44
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
索引
き
技術仕様 12
規則および基準
C
CE マーク 12, 18
E
EMC
指令 12
EMC 指令 39, 42
ESD(静電気に敏感なデバイス) 17
F
FCC 宣言 18
H
HDD モジュール
環境に順応する時間 38
HDD 故障ランプ 33
HDD モジュール
HDD トレイ 35, 40
環境に順応する時間 23
処理 35
ダミーモジュール 35
取り付け / 取り外し 40
R
RFI の抑制 19
あ
安全基準 12
安全について 15
え
エネルギーの節約
お
オンライン交換
く
クラス A 適合性宣言 18
こ
コントロールパネル 31
梱包材 20
さ
サーバ
周囲の環境 13
し
識別カード 31
周囲の環境 13
重量 13
消耗品 20
す
ストレージブレード
安全基準 12
重量 13
寸法 13
電気仕様 12
た
対象読者 10
ダミーモジュール
取り付け 26
ダミーモジュール , HDD モジュー
ル 39, 42
20
42
か
開梱 24
環境クラス 13
環境に順応する時間
環境保護 20
SX940 S1
12
23
て
低電圧指令 12, 18
デバイスの返却 21
電気仕様 12
電磁環境適合性 12, 18
オペレーティングマニュアル
45
と
取り付け
ダミーモジュール
26
に
認証
製品の安全性 13
は
ハードディスクドライブ
取り扱い 38
破棄 , デバイス 21
ハードディスクアクセス表示ラン
プ 33
ハードディスクドライブ
オンライン交換 42
表示ランプ 33
ひ
表記規定 12
表示ランプ 31
HDD 故障ランプ 33
電源 31
ハードディスクアクセス表示ラン
プ 33
ハードディスクドライブ 33
ら
ラベル
21
り
リサイクルデバイス 21
環境に順応する時間 38
46
オペレーティングマニュアル
SX940 S1
Fly UP