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第 回全国医師会医療秘書学院連絡協議 第 回全国医師会医療秘書学院

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第 回全国医師会医療秘書学院連絡協議 第 回全国医師会医療秘書学院
(
)
第
年(平成
年) 月
日
広島県医師会速報(第
号)
昭和
年
月
日 第
種郵便物承認
回全国医師会医療秘書学院連絡協議
回全国医師会医療秘書学院連絡協議会
会
定
定 例 総 会
例
総
会
平成 年 月 日松宮崎観光ホテルにおいて、標記連絡協議会定例総会が宮崎県医師会の
担当で、日本医師会から羽生田俊常任理事を迎え開催された。
長倉穂積常任委員(宮崎県医師会理事)の司会進行のもと、協議会長挨拶(稲倉正孝宮崎
県医師会長)に続き、唐澤祥人日医会長の来賓祝辞が羽生田俊日医常任理事により代読され
た。
続いて、稲倉協議会長を議長に選出し、報告・協議が次のとおり行われた。
加盟 県医師会 学院(校)から約 名の関係者が出席し、本県からは柳田実郎常任理事、
大友達也安田女子短期大学准教授および県医事務局 名を含む 名が出席した。
なお、次回は平成 年 月 日松福井県医師会の担当で開催される。
以下、概要を記す。
協議会長挨拶
協議会長挨
拶
宮崎県医師会長 稲 倉 正 孝
月 日に投開票が行われた第 回衆議院選
挙においては自民党が歴史的な惨敗を喫し、全
国各地で圧勝した民主党が過半数を制し、この
たび政権交代が行われた。日本は大きな政治転
換期を迎えたのだと思っている。今回の選挙で
民主党が政権与党となったことで、後期高齢者
医療制度の廃止や療養病床再編計画、中医協の
改革など今後民主党政権下でどのような形で進
められていくのか我々も注意深く見守りたい。
これまでの自民党政権の中でも小泉政権が推
し進めた市場原理主義的政策は医師不足、勤務
医の疲弊を生んだ。毎年 , 億円の社会保障費
抑制政策のもとで医療費適正化計画、療養病床
削減、在院日数短縮等が行われたことが医療を
大きく混乱させた要因ではないかと思っている。
救急医療、産科、小児科医療を中心に地域医療
は崩壊している。
国が二次医療圏単位で医療機能の強化、医師
等の確保に対する取り組みを平成 年度の補正
予算において , 億円を確保し都道府県に交付
する支援策が決定している。現政権下において、
補正予算の見直しや凍結が今後行われるにして
も、地域医療再生政策はぜひ実行されるべきだ
昭和
年
月
日 第
種郵便物承認
広島県医師会速報(第
と思う。
来年度は診療報酬改定を控えている。昨年度
の改定の際に、医師の過重労働を緩和するとい
うことで、医師事務補助業務体制加算が申請さ
れた。しかし、算定は特定の医療機関に限られ
ており、あらゆる医療機関で算定できるように、
次期改定に向けて日本医師会をはじめてとして
関係機関に働きかけて行かなければならないと
思っている。
来賓祝辞
来賓祝
辞
日本医師会長 唐 澤 族 人
(代読 羽生田俊常任理事)
わが国の医療は、関係者の皆様の献身的な努
力により、世界に冠たる医療を提供してきてい
ると思う。しかし、国の長年にわたる医療費抑
制政策を根本要因となり現在、医師不足・偏在
をはじめとする医療現場の過酷な状況とその改
善が国民的な重要課題となっている。
このような中で 年ぶりに政権交代が行われ
鳩山内閣が発足したが、日本医師会は医療提供
者の立場からあるべき医療の姿を提示すること、
そして、国民に良質で安全な医療を提供するよ
う最善を尽くしていくことについて何らゆるぎ
はない。健康で安心して暮らせる社会、将来に
不安を感じることのない未来を築くこと、この
ような国家の実現に向けて国への政策提言を進
めていくことが大事であると思っている。
さて、現在、日医医療秘書認定試験の合格者
は約 万名、認定証取得者は約 千名に達して
いる。近年、医師の過重労働が問題とされる中、
医師が医師としての業務に専念できるよう医師
の補佐を担う医療秘書の有用性に対する理解を
深めていく必要があると思う。
医療秘書養成にあたっては、質量の両面にわ
たってまだまだ十分とは言えない。教科書の問
題、秘書技能科目の問題、そして全国的普及拡
大という課題がある。今回の担当県の宮崎県医
師会が平成 年に本協議会に参加されて以来、
他の参加がないことを残念に思う。全国医師会
医療秘書学院連絡協議会とともに拡大に向けて
尽力していきたい。
報告事項について
報告事項につい
て
平成 年度会務報告について、前年度当番県
の柳田実郎常任委員(広島県)より報告があっ
た。
号)
年(平成
年) 月
日(
)
常任委員会について、長倉常任委員(宮崎県)
より第 回(平成 年 月 日)および第 回
常任委員会( 月 日)の報告があった。
日本医師会医療秘書認定試験委員会(師研也
委員長含め 名)について、師委員長(宮城県)
より概ね次のような報告があった。「第 回認
定試験については、受験者 名のうち
名が
合格し、合格率は . %と過去の合格率よりも
高いが、各学院(校)間に格差がみられるので、
同じレベルの教育が望まれる。 『医師事務作業
補助体制加算』における補助者の守秘義務(個
人情報保護法)に関する教育をいかに担保する
かも課題である。
」 第 回認定試験は来年 月
日に実施し、合格発表は 月 日を予定して
いることが述べられた。また、同委員会委員の
豊川裕之先生より「教科書の文言については、
各学院(校)からの意見を聞きながら改訂に活
かして生きたい」旨の追加説明があった。
各学院の現況調査結果について、宮城、山梨、
富山、福井、静岡、愛知、広島、宮崎の各学院
(校)から、定例総会冊子の現況調査集計に基づ
いて、現況と就職活動に対する取り組みに関す
る報告が行われた。各学院(校)に一般的に共
通していることとして、就職内定が遅いことが
上げられた。今年度新たに加わった調査項目の
「卒業後の待遇」および「医療秘書にとっての望
ましい業務」については、平均的基本給は 万
, 円で、望ましい業務としては医事業務(窓
口・請求)、医師事務作業補助業務(電子カルテ
入力代行、書類作成)等であった。
広島県医師会からは安田女子短期大学秘書科
の大友達也准教授より次のとおり報告があった。
・短期大学という性格上、医療秘書を選択する
学生は入学者の約半数の 名で、医療関係機
関への就職者数はその半数である。
・医師事務作業補助業務について、広島県およ
び近隣県の医療現場にアンケートを行ったと
ころ、名称が長いので医療秘書という名前に
してはどうかという意見が多かった。個人的
意見としては、将来的には医師事務作業補助
業務を担う医療秘書もいるという形になるこ
とが望ましいと思う。できる限り早い内に教
科書等に医師事務作業補助業務について記載
していただきたい。
・教科書の間違いや古い語句表現についてこま
めなフォローをお願いしたい。
医療保険請求事務実技試験委員会について、
長倉運営委員(宮崎県)より第 回委員会の報
告があり、第 回医療保険請求事務実技試験は
(
)
年(平成
年) 月
日
実施要領・要綱に沿って 月~
ことが述べられた。
広島県医師会速報(第
月に実施する
協議事項について
協議事項につい
て
平成 年度収支決算について、柳田常任委員
(広島県)より説明があり、原案通り承認され
た。引き続き、清水元博監事(福井県)より適
正に処理されている旨の監査報告があり承認さ
れた。
平成 年度事業計画(案)および平成 年度
収支予算(案)について一括して長倉常任委員
(宮崎県)より説明があり、原案通り承認された。
事業計画については次の 項目が掲げられた。
陰 日本医師会との連携強化
隠 医療秘書の専門職としての位置づけ確立
韻 学院相互の連携と協調
吋 教育カリキュラムの検討(日レセの操
作・特性の実習、電子カルテなど)
右 その他必要な事項
次期当番県については、福井県に決定した。
そ の の 他
田中孝運営委員(静岡県)より次の意見が述
べられた。
医療秘書学院の就職が厳しい。医療秘書の
ハードルを下げる努力をお願いしたい。補助体
制加算の対象を診療所まで広げることで就職率
が上がれば入学率も高まる。静岡県では、公的
病院で周産期医療と小児医療に関してメディカ
ルクラークを付ける場合は / の補助制度が
ある。これをさらに広げる努力をすれば、医療
秘書は医療崩壊のカンフルとなると思う。
当番県の長倉常任委員より日本医師会へ提出す
る要望書(案)が提示され、承認された。
(別掲)
-平成
号)
昭和
年
月
日 第
種郵便物承認
総括として
総括とし
て
日医羽生田常任理事より、次のとおり総括が
行われた。
・医療秘書の守秘義務に関する法的拘束はなく、
医療機関の管理者が守秘義務を職員に課すこ
とになっているので学院(校)でもその点の
教育をお願いしたい。
・教科書に沿って試験問題を作成しているが、
授業の際や試験問題作成時に古い文言、表現
の誤り、法律改正等について気づきがある場
合は適宜事務局を通じて連絡をいただき修正
していきたい。
・患者さん家族への接遇の問題については、本
来は学校教育以前の問題ではあるが、各学院
(校)で人間関係教育に力を入れていきたい。
・医師事務作業補助体制加算は勤務医の過重労
働改善の大きなポイントとなっており、対象
医療機関を広げるために条件の緩和や点数の
大幅アップに努力していきたい。来年度の改
定作業でハードルを下げることは要望の中に
入っているが、具体的には中医協での議論に
なる。民主党のマニフェストには医療崩壊を
食い止めるために医療費を増やさなければな
らないと書かれているので注視していきたい。
・医師の過重労働の軽減策として医療秘書によ
る書類の代筆があるが、書類が市町村で異
なっているので、全国的な統一が難しい現状
がある。
最後に、次期当番県である福井県医師会の大
中正光副会長より、日医療秘書養成を行ってい
る 県 学院(校)をさらに普及・拡大、普遍
的なものにし、医師事務作業補助業務の教育な
ど様々な問題を引き続き協議して行きたい、ま
た、来年の定例総会は平成 年 月 日松に開
催する旨の挨拶があった。
年度版-
『日本医師会年次報告書』発売ご案
日本医師会年次報告書』発売ご案内
内
※『国民医療年鑑』の名称が、 年度版より変更されました。 ○金 額:一冊 , 円(税込 送料本会負担)
※税込定価 , 円の 割引
※ご注文は、在庫がなくなりしだい終了させていただきます。
○申 込 先:広島県医師会 総務課 (現金又は引去り可)
TEL ‐ ‐
/FAX ‐ ‐
昭和
年
月
日 第
種郵便物承認
広島県医師会速報(第
号)
年(平成
年) 月
日(
要 望 書(案)
平成
年度の診療報酬改定で新設された「医師事務作業補助体制加
算」は、医師の事務作業を補助する職員を配置することにより、多忙
な勤務医師の疲弊を軽減することが期待されました。しかしながら、
施設基準等算定要件のハードルが高く、点数も十分でないため、特定
の医療機関への導入に限られているのが現状であります。よって次期
診療報酬改定においては、
「医師事務作業補助体制加算」の算定要件の
大幅な緩和、外来診療への拡充、経費に見合う点数設定が必要です。
また今年度、各加盟養成校に卒後の勤務実態調査を実施した結果、待
遇が低く、業務内容も希望に沿わない状況が明らかとなりました。こ
れは、医療秘書資格が社会に認知されておらず、その地位が未だに確
立されていない現状を浮き彫りにし、このことが加盟養成校が全国で
県
校のみに留まっている一因でもあると考えます。
つきましては、以上の観点から、下記のとおり要望いたしますので、
日本医師会からの関係機関への働きかけを何卒よろしくお願いいたし
ます。
記
.次期診療報酬改定での「医師事務作業補助体制加算」算定条件の
大幅な緩和と点数アップ
.日医認定医療秘書の地位確立並びに待遇面の改善
)
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