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Campus News 2010 No.47
2010 No.47 4 Yokohama National University 特集「入学号」 緑豊な常盤台キャンパス航空写真 横浜国立大学のキャンパスについて 本学は常盤台(大学、大学院等)、鎌倉(附属小・中学校)、 職員・学生の寄付と作業により南関東に固有な常緑広葉樹の苗 立野(附属小学校)、大岡(附属中学校、特別支援学校等)に主 木(アラカシ、シラカシ、スダジイ、タブノキなど)が二千本 要4キャンパスを有しています。 以上も植えられ自然の森を再生し、移転以前の樹木と相まって 本学のメインキャンパスである常盤台は、大学本部や4学部 現在の森を形成しています。約45万G(東京ドーム約10個分) (教育人間科学部、経済学部、経営学部、工学部)、4大学院 に及ぶ緑豊な広大なキャンパス(緑地等の面積は約44%)が拡 (教育学研究科、国際社会科学研究科、工学府、環境情報学府)、 がっています。 なお、常盤台キャンパスの建物延面積は約19万Gで横浜ラン 食堂・売店、体育施設等があります。 常盤台キャンパスの緑は、本学名誉教授宮脇昭博士の『ふる ドマークタワーの約半分の規模となっています。 さとの木によるふるさとの森づくり』の思想に基づき形成され ており、本学がこの地に移転にあわせて昭和54年頃から、教 No.47 特集『入学号』 新入生を迎える言葉 2 2010年 (施設部) 目次 お知らせ 9 学長 鈴木 邦雄 GPA制度/横浜市内単位互換制度/学生表彰制度/平成22年度定期健康診断の 理事・副学長 國分 泰雄 お知らせ/附属図書館/情報基盤センター/学務部庁舎各階の窓口業務/キャリ 理事・副学長 溝口 周二 アアドバイザーの活動/キャリアサポーターの活動/キャリアサポーターからの 理事・事務局長 竹下 典行 メッセージ 副学長 山田 均 校内ニュース 前理事 有信 睦弘 教育人間科学部長 小野 康男 経済学部長 上川 孝夫 経営学部長 八木 裕之 14 神奈川産学チャレンジプログラム/多文化共生社会教育シンポジウム開催/グロ ーバル・スタディーズ・実践ツアーinマニラ/交換留学生来日 掲示板 16 国際社会科学研究科長 池田 龍彦 横浜国立大学ブランド/サイエンスカフェ・ファシリテーター募集/学生広報サ 工学部長・工学府長 石原 修 ポーター募集/平成22年度主な工事について/構内の環境美化について/ゴミの 環境情報学府長 有馬 眞 分別・出し方に注意/構内交通等について/ Campus News 01 新入生を迎える言葉 知と感性を磨いてください すず き 横浜国立大学長 鈴木 くに お 邦雄 希望に充ちた多くの新入生をお迎えすることは、全 しています。振り返って、40年ほど前に大学が統合移 構成員の大きな喜びです。歓迎とともに、横浜国立大 転してきた当時は、木立も少なくゴルフ場跡地そのも 学の一員として、皆さんの活躍を期待しています。 のでした。その後、木を植え、緑環境を育ててきまし 先ず、横浜国立大学を紹介します。神奈川師範学校、 た。学びの場としてのすばらしさは、先生方の教えに 横浜経済専門学校、横浜工業専門学校を前身校とする 加えて、この環境と無縁ではありません。すばらしい 国立新制大学・総合大学として、1949年に横浜国立 環境の中で学べることの意味を考えてみてください。 大学はスタートしました。昨年は、大学創立から60周 年、開基135周年の記念すべき年でした。 高等教育機関として、横浜国立大学は「実践性・先 次に、大学の国際性を活かして、世界に向けた視点 と知識を身につけてください。21世紀に入り、人々の 活動がグローバルになり、ボーダレス化しています。 進性・開放性・国際性」を精神としています。実践性 本学には、多くの留学生が学び、在学中に海外留学や は、本質を見極め、時代の変化にも対応できる精神で 海外で研究をする学生も多いです。また、意欲があれ す。先進性はチャレンジ精神、開放性は公正さを示す ば、留学生との交流、外国人教師・研究者から知見を 精神、国際性はグローバルな視点とコミュケーション 得るなど、コミュニケーション・スキルを磨いたり、 の精神です。これらは、人間のあり方として,文明開 異なった風土や慣習を知ることができます。 化と高度産業の地・横浜で大きく育った精神です。 皆さんが学ぶキャンパスで印象的なことは、豊かな 緑環境ではないでしょうか。都会のキャンパスとは思 皆さんが、充実した大学生活を送られ、卒業・修了 される時、近未来社会で必要とされる知識と創造性豊 かな感性を身につけることを願っています。 えない、学びの場としての静けさと豊かさをかもし出 02 Campus News 新入生を迎える言葉 若者は二兎を追うべし こくぶん 理事(総務・研究担当) ・副学長 國分 新入生のみなさん、ようこそ横浜国立大学へ。みなさんの やす お 泰雄 べきです。 ご入学あるいは大学院進学を心よりお祝い申し上げます。皆 本学は社会を先 さんはきっと、大学生あるいは大学院生になれたことに大き 導出来るリーダー な喜びを感じておられることでしょう。そして新しい生活と 人材の育成を目標 高度な学びの場に大きな期待をもって入学あるいは進学され に掲げていますが、 たことと思います。 実は専門能力だけ さて、これから本学で学んで社会をリードする人材になろ では社会をリード うとする皆さんは、夢に向かってまっしぐらと言う人もいる 出来る人材として でしょうが、本当にそれだけで大丈夫でしょうか。志や夢を 何かが欠けてしま 持ち、自ら考えて努力し、学ぶことは皆さんのような知的な います。それが何かを教え教わるのではなく、自ら悟るよう 人間のとるべき基本的態度で、そのように十分に準備した人 に求めた男子だけの高等教育機関が戦前の日本にはありまし は、チャンス(成功と成就の機会)が訪れれば察知して幸運 た。そこでは “Be gentleman!” とだけ教えて、紳士とは何 を手にできますし、むしろ自から幸運を手に入れるべく行動 かを教えなかった、つまり自ら考えて答えを出すことを求め する筈です。そして、その努力する過程でさまざまな事を学 たのです。みなさんも卒業までの学生時代に、専門能力以外 んで行くでしょう。それは他人から教えられる知識とは異な に人間として何が必要かを考え、自分なりの答えを見つけて りますし、教えられるものでもありません。 下さい。それは人によって異なるでしょうが、その人の核と ところで、人間の脳は1つの事だけに使うより2つ以上の なる筈です。それができれば、きっと社会に巣立ってそれぞ 事に使った方がより活性化し、また事が成就したときに悦び れの分野でリーダーとして活躍する頃には、「悦」や「愉」 も大きくなります。社会に出てそれぞれの分野をリードする の境地に至ることでしょう。考えれば何かが分かり、愉しみ 人間になるには、まず1つは専門能力を極める事が必要です を得ます。新しく何かを創れば、そこに悦びも生まれます。 が、1つだけでは足りません。「二兎を追う者は一兎も得ず」 皆さんが在学中に『知るを愉しみ創るを悦ぶ』ことを知り、 と言う諺がありますが、それは若い皆さんには当てはまりま 卒業後に世界で活躍される事を祈ります。 せん。若者ならば積極的に二兎を追って、人間の幅を広げる 『時が満ちる』 みぞぐち しゅうじ 理事(教育担当) ・副学長 溝口 周二 ご入学おめでとうございます。横浜国立大学に入学された 大学生活のなか 学生諸君を心から歓迎します。また、皆さんを慈しみ、育ん での人との出会い、 でこられたご家族をはじめ、皆さんを支えてこられた方々に 知識への興味と探 もお慶びを申し上げます。 求などのなすべき 陽光が輝き、桜の花が咲き誇るなかで受験勉強から解放さ 事は皆さんにとっ れた皆さんには大学への期待と希望から春爛漫の光景と映っ て一番良い時に与 ていることでしょう。皆さんは目標が達成された満足感とこ えられるものです。 れから4年間の大学生活に対する大きな期待と小さな不安に 胸をときめかせていることでしょう。 もちろん、これ は自分が何の努力 「時に適う」という言葉があります。桜が開花すべき時、人 もせずに受動的に事が成就することを座して待つという意味 それぞれが事をなすべき時は定められているという意味です。 ではありません。起こりうる結果を予測し、人事を尽くして 横浜国立大学の門を敲き、様々な人と出会って知識を深め、経 天命を待てば、初めて「時が満ち」て、事が成就するのです。 験を積み、知恵の創造を探求する時は皆さんにとって一番良い 人間の一生は学ぶことです。大学以外にも学ぶ場所やチャン 時に設定され、それが今なのです。皆さんは大学生活のなかで スは無限にあります。そして何かを学ぶと決めた時こそが 先生や友人との議論から専門性を磨き、クラブ活動やアルバイ 「時に適う」学びの時期なのです。その第一歩として、楽し トなどの社会的活動から友人との交流を通じて自分の個性を見 く充実した大学生活を横浜国立大学で始められんことを教職 つけ出し、これを伸ばしてゆくことと思います。 員一同、心より願っています。 Campus News 03 新入生を迎える言葉 社会に貢献できる力を培おう たけした のりゆき 理事(財務・施設担当) ・事務局長 竹下 典行 本学の各学部に合格・入学された皆さん、大学院に進学さ 図る方策を企画・実践 れた皆さん、おめでとうございます。晴れて大学生になられ するものもあります。 た皆さんは、大学生生活に希望を膨らませていらっしゃるこ この中から「和田(町) とと思います。本学の一つの売りは緑豊かなキャンパス。素 べん」という弁当も誕 晴らしい環境のもと充実した学生生活を送ってほしいと願っ 生しています。授業以 ています。小鳥のさえずりはもちろん、夏は蝉時雨。お盆を 外にも学生の皆さんが 過ぎると「カナカナカナ…」と、山里でしか聞けないはずの 「広報サポーター」に ヒグラシの鳴き声も聞こえますよ。 なって、高校生向けの さて、大学での学問は高校までの勉強と違い、主体的に方 オープンキャンパスを 法論(「ハウ・ツー」ではない)を身につけていくことに狙 教職員と一緒に企画・運営したり、各界で活躍しているOB、 いがあります。「生涯学習」という言葉を聴いたことがあり OGにインタビューし学内外に紹介するなど、大学のイメー ますか?「教育=生活」、つまり教育はよりよく生きていく ジアップや大学構成員の一体感の醸成に大きな役割を担って ために必要な知識を得るためのもの。しかし、社会の変化・ もらっています。また、サイエンスカフェといって、大学の 変容が激しい時代、学校にいる間にすべての知識・知見を学 最先端の研究成果を市民に分かりやすく伝える双方向型のイ ぶことは到底無理。したがって、学生時代には、卒業後もよ ベントにおいても、学生が「ファシリテーター」となって、 りよく生きていくために新たな知識・知見を獲得する術、方 大学の研究者と高校生や市民の皆さんとをつなぐ大事な役割 法論を身につけようという考え方です。皆さんには、受け身 を果たしてくれています。わくわくしませんか? でなく、様々なことに主体的に参画していってほしいと思い ます。 色々なことに積極的にかかわり、また、仲間と協力して何 かを成し遂げる経験を重ねてもらって、諸先輩と同様、卒業 授業では本来の専攻のほかに複数の副専攻プログラムがあ って、例えば地域の問題を考え、地域と連携しその再活性を 後、それぞれの分野で社会、世の中に貢献できる力を培って もらうことを期待しています。 新入生を迎える言葉 やま だ 副学長 (評価担当) 山田 ひとし 均 ご入学を心よりお喜びいたします。 しょう。個人を見れ ご入学おめでとうございます。入学試験、合格発表と一気呵 ば4割の打率は天才 成に入学式まで来てしまったような気がしていると思います ですし、3割でも数 が、ここでの開放感と喜びは人生に於いて記念すべきものです。 億の年棒を稼ぐこと 十分に喜ぶべきだと思います。また、諸君たちを支えてきた家 ができる世界です。 族、出身校の方々も、大きな喜びを持って、今日を迎えられて 個人で3割なのに、 いると思います。お喜び申し上げます。 勝率は7割なのは、 さて、横浜国立大学を進学先に選ばれたのはいろいろな理由 個人とチームの違い があろうかと思いますが、本学を選択したことに後悔はさせま です。先にアクティ せん。大学にはいろいろカラーがあって、それを伝統と呼んで ビティを楽しんでほ いるところがあります。横浜国大のカラーは何かと問われたら、 しいと書きました。 「えっ、横浜にあることかな?」との答えが返ってくるくらい これは個人戦ではなくて、団体戦の話です。諸君は既に横浜国 こだわりがなく、極めて明るく、開放的です。しかし、直ぐに 大チームのメンバーになりました。チームの個人が3割でもチ 体験できると思いますし、楽しみにしていていただきたいので ームは勝率8割です。仲間を作って、家族のように、お互い研 すが、ここ数年で、数ある国立大学の中でもエネルギッシュに 鑽を積みませんか? 1人1人が輝くことが大学全体が輝くこ 躍動感がある大学になったと考えております。 とと考えております。横浜国大では諸君のために多様な仕組み 大学にはいろいろ魅力的な仲間がいますので、ぜひいろいろ なアクティビティを楽しんでいただけると良いと思います。野 球で言えば、高校野球の優勝は地方大会から負け無しですが、 大学やプロになるとリーグ戦で、7割とか8割の勝率で優勝で を用意しています。大きな将来を実現するために、是非利用し てください。 ところで、講義での3割打者(出席率3割)はダメです。念 のため。 04 Campus News 新入生を迎える言葉 2010年3月末日付けで理事(国際担当)を退任することとなりましたが、新入生への期待を込めて、迎える言葉 を述べさせていただきます。 国際化の中で、大学で身につけるもの ありのぶ 前 理事 (国際担当) むつひろ 有信 睦弘 御入学おめでとうございます。希望と期待、そして少々の 大学の役割が改め 不安をもって新しい生活が始まろうとしているのではないで て期待されていま しょうか。私の企業での経験を元に、これから皆さんに心が す。 けてほしいことを幾つか挙げて、歓迎の言葉とします。 国際社会で通用 「国際化」が現在の日本のキーワードの一つになっていま するのは質保証を す。大きく成長した日本企業の規模は様々な意味で日本の枠 前提とした学位と に収まらなくなっています。生産工場と販売拠点を国外に持 専門的職業資格だ つことから、開発や設計を含む、より上流へと「国際化」が けと言っても過言 進んでいます。大学もまた、学位の国際的通用性やその質保 ではありません。 証という国際的な潮流から自由ではいられません。企業も大 どこで学んだかが 学もガラパゴスのイグアナでいるわけにはいかないのです。 重要なのではなく、何ができる学位を身につけているかが重 企業が大学の卒業生に期待しているのは、大学で身につけ 要になるのです。しかし、知識を身につけ、実質的な学位を た知識を応用して問題を解決する能力です。ガラパゴスを謳 持った国際人に育つために最も重要なことは健康と丈夫な身 歌していた時代には、企業は大学で教えられる専門知識より 体です。「健全な精神が健全な肉体に宿る」ことは間違いあ は、高校の卒業生とは異なる「何か」を期待していました。 りません。短いが人生の中で最も重要な期間を有意義に過ご 専門性は企業の中でOJTによって育成することができたか されることを期待します。 らです。しかし、製造業のGDPが30%を下回るほど生産 拠点の大部分が海外に移転した現状では、そのような育成は 殆ど期待できません。高度な専門的職業人を育成するという 末筆ながら、横浜国立大学の益々の発展を祈念しておりま す。 新理事の紹介(平成22年4月1日就任) まつおか かずひさ 理事(国際担当) 松岡 和久 現 財団法人日本国際協力センター理事長 Campus News 05 新入生を迎える言葉 新入生を迎える言葉 お の 教育人間科学部長 小野 今年の1月、新井素子7年ぶりの新作ということで新聞広告 の当日、横浜駅の有隣堂で『もいちどあなたにあいたいな』を 買い求めました。新井素子と言えば、1977年高校2年生のと き『あたしの中の……』でデビューし、その後『星へ行く船』 の連作など少女の成長をテーマにした(なんちゃって)SFで、 本人曰くご都合主義の展開かつ『ルパン3世』の小説版という ことで注目を集めた人です。その後、 『結婚物語』や『新婚物 語』といった日常生活のコメディ、1987年の『今はもういな いあたしへ…』から2002年の『ハッピー・バースディ』を経 て本作へと至るサイコ・ホラーを書き継いでいます。この小説 もパラレル・ワールドに入り込んで、自分の意思とは関係なく、 別の世界へと押し出され、別の人格を引き受けることを余儀な くされる人の悲しみを描いたものです。 私としては、新井素子は、悪者を設定することで、心の安定 を求める安易な物語に対して、悪者にもいろいろ事情はあるの だからと理解と同情を示し、悪者がいなくても物語を完結でき るかどうか、作品が世界観をもてるかどうか、物語構造に挑戦 するきわめて前衛的な作家だと思っていました。 『星へ行く船』 の終わりごろから最新作まで現代的な心の問題に触れているの にも注目しています。悪者がいてもいなくても世界が自分の思 い通りなら、果たして、自分の脳内を離れて世界はあるのだろ うか。本当に自分は存在するのだろうか。自分の存在を保証す やす お 康男 る、脳内以外の自分 を愛してくれる他者 はいるのだろうか。 昨日の私と今日の 私、そして明日の私 はつながっているの だろうか。新井素子 の作品を読むと私も 思春期や青年期の自 分に連れ戻されてし まいます。 これは、 「空気を読む」偽の自己に倦みつかれ、その仮面を 脱ぎ捨てたいと思ったとき、出会う疑問ないし恐怖ではないで しょうか。もう一度、社会的アイデンティティの仮面を付けて 柔軟に生きていくのが簡便かもしれません。しかし、柔軟さは、 自分の周りを取り巻く世界の中で自分を変容させながら、自分 を見失い続ける方策のようにも思えます。周りを変え、自分を 変え、要するに関係を変えていくこと、最近、これが実践とい うことかなと思っています。柔軟性に代わって可塑性という言 葉が使われだしたのは、そうした事情によるのでしょう。日々 入れ替わる能力を、人間のもつ可塑的な能力として、積極的に 評価できるための条件を考えていきたいと思っています。 新入生に期待する―大きく飛翔せよ! かみかわ 経済学部長 上川 新入生のみなさん、ご入学おめでとう。心から歓迎いたし ます。私は新入生の皆さんに、次の三つのことを期待します。 一つは、大学時代に興味や関心をもったことに全力で取り 組んでほしいということです。私事で恐縮ですが、私は学部 で哲学を専攻し、いったん就職した後、大学院に入り、経済 学と格闘しました。現在の専門は国際金融論です。しかし現 在でも学部時代に学んだ方法論や思考様式が生き続けていま す。いな、むしろ学生時代こそ、分野を超えて様々な学問に 接し、幅広い問題意識を形成できる絶好の機会だと思います。 「高い峰」を築くには「広いすそ野」が不可欠だ、というの が私の考えです。 二つめに、当然のことですが、自ら選択した専門の勉強を しっかりやることです。経済学でいえば、二年前にリーマ ン・ショックに象徴される世界金融危機が発生しましたが、 地球環境問題、富と貧困の問題、失業問題、身近な生活問題 など、われわれの眼前には数多くの解決すべき課題が山積し ています。かつて英国の経済学者マーシャルは「冷静な頭脳 と温かい心」という有名な言葉を残しました。学問的思索を 重ねながら、しかし社会変革という情熱を持って、専門の勉 強に取り組んでほしいと思います。 三つめに、大学という場では、自分を大きく成長させ、個 を確立する機会とすることが大切です。学生時代は自らの人 たか お 孝夫 生を振り返り、今 後の生き方や理想 について考える、 またとない機会で もあります。そこ に青春ということ の本当の意味があ るのでしょう。米 国の詩人ウルマン は70代になって次 のような趣旨のことを書き残しました。「青春、それは人生 のある時期のことをいうのではない。心のありようを言うの である。…理想を捨てたとき、20歳にして人は老いるのであ る。 」 三つの期待を書きましたが、もちろん、大学というところ は教育と研究を行う場です。大学とは「知の拠点」だ、とい うのが私の持論です。人類の貴重な知的遺産を「継承」しな がら、新しい知を「創造」していく、という二つの意味にお いて、そうだと思います。皆さんが入学した横浜国立大学、 そしてわが経済学部は、このような知的営みを日々実践して います。この利点を大いに生かして有意義な学生生活を送る ことを期待しています。 06 Campus News 新入生を迎える言葉 Perfect our gifts. や ぎ 経営学部長 八木 ひろゆき 裕之 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。大学は、専 経営学を学ぶに 門的知識を習得する場であると同時に、学生と教員が交流を通 は、専門的知識だ じて新たな知を創造し、社会に発信していく場でもあります。 けでなく、現実社 大学でのPerfect our giftsは、私たちに与えられた才能や能力を 会に対する感性を 最大限に発揮して、知の習得と創造を行うという意味です。 磨くことも大事で 経営学部では、実践性に重点を置いた経営学の専門教育を行 す。経営学部では、 っています。現代社会は、経済問題、環境問題、社会問題など そのために、少人 の要素が複雑に絡み合って変動し続けています。経営学におけ 数ゼミナール、社 る実戦性とは、こうした現実を様々なアプローチで分析し、組 会の最前線で活躍 織をマネジメントしていくための知の習得と創造を行うことで する経営者、企業 す。また、多くの社会人が本学の大学院で学び、経営学修士や 人、公認会計士な 経営学博士を取得していることからもわかるように、経営学は どの講演、ビジネスプランコンテスト、インターンシップ、 社会に出てからも新たな専門的知識を習得し、知を創造し続け 世界各国への留学制度といったさまざまな教育プログラムを ることのできる学問領域です。経営学は高校の教科書などで取 用意しています。大学生活を通して育まれる社会に対する問 り上げられることの少ない専門領域ですし、最先端の専門的知 題意識や、社会人として自分が何をやりたいのか、どう生き 識は社会の変動に伴って絶えず進化し続けていますので、新入 ていくのかという思いは、経営学を学んでいくための原動力 生の皆さんは戸惑うことも多いかと思いますが、自分でも気が であり、大学でのPerfect our giftsには不可欠な要素です。み ついていない才能や能力を発見し、磨いていく貴重な機会と考 なさんが本学での生活を通して多くのことを学び、大きく成 えて、ぜひ経営学にチャレンジして下さい。 長されることを期待しています。 現場から学ぶもの いけ だ 国際社会科学研究科長 池田 ご入学おめでとうございます。国際社会科学研究科教職員 を代表してお祝いと歓迎の意を表します。 学部新入生のみなさんは、大学生活に胸をふくらませて、 たつひこ 龍彦 機会となりますし、 普段から労を惜しま ず行動すること自体 この緑豊かなキャンパスに入ったことと思います。多くの仲 が大切です。マスメ 間や先生との交流を深め、それぞれの目標を検証し、それに ディアやインターネ 向かって勉学に励み、自分を高めて行って下さい。 ットを通して情報が 大学院に入学したみなさんは、学部を卒業して直ぐに入学 溢れる今の時代は、 した人、一度社会に出て再び大学に戻ってきた人、生まれ育 居ながらにして世界 った国を離れて日本に来た留学生、と多様な経歴を持ってい の動きが分かったよ ますが、それぞれが明確な目標と意志を持って入学したこと うな気になります。 に変わりありません。初志の貫徹と目標達成のための最大限 しかし、自らの五感 の努力を期待しています。その過程で、多くの仲間や先生と を通して感じること、そして現場でさまざまな発見をするこ の出会いを楽しんで下さい。私達教職員は、目標の実現のた とが如何に大切かを意識して行動して下さい。 めに出来る限りのサポートをしたいと思います。 そして重要なことは、現場での経験を通して、行動の最終 みなさんに伝えたいことに「現場」から学ぶことの大切さ 判断に至るまでのプロセスを学ぶことです。判断する前に数 があります。講義や書物を通して知識を拡げることはもちろ 多くの人に意見や考え方を聞くことが大切です。そして、積 ん重要です。多くの人々の知識や経験を共有することは大い 極的に議論に参加することが重要です。時には失敗すること に有効です。ただその中で、現場に自ら出向いて経験するこ もありますが、失敗から学ぶことも多くあります。大学では と、自分の目で確かめることが重要となってきます。現場に 失敗を恐れずに行動して下さい。そして大事なことは、二度 は、そこに行かないと発見できない宝物がたくさんあります。 と同じ失敗を繰り返さないことです。 その宝物は人それぞれに違うものです。現場を経験するチャ 自らの意志で大学・大学院の扉を開いたみなさんが、限ら ンスは身の回りにたくさんあります。例えば、インターンや れた時間の中で目標に向かって主体的に行動し、学生生活が フィールド調査でさまざまな経験をすることは、現場を知る 実り多きものとなるよう大いに期待しています。 Campus News 07 新入生を迎える言葉 名教自然の常盤台へようこそ いしはら おさむ 工学部長・工学府長 石原 修 横浜国立大学工学部に入学された皆さん、そして大学院工学 府に入学された皆さん、入学おめでとうございます。 と一緒に夢を追い かけましょう。常 150年前に世界に向けて港を開き、貿易をおこした横浜の地 盤台という自然の で、工学部はその前身である横浜高等工業学校として90年前 中で、名教自然を に生まれました。その歴史の中で35,000人を超える卒業生が、 感じてください。 京浜工業地帯の中で産業の中枢を担うとともに、広く日本中に、 皆さんの自分の そして世界中に出て活躍の場を広げてきました。いま緑の美し 中の教育はこれか い常盤台キャンパスに、3,000人以上の工学部生と1,000人以 ら始まります。 上の大学院工学府生が学んでいます。工学部キャンパスの中 Educationは自分の中の才能を、自ら引き出していくもので、 央には建学の精神を表わす大きな大理石の碑(1937年落成) ひとつの工学の専門分野を学ぶTrainingにとどまりません。歴 が立っています。登録有形文化財であるその碑には『名教自 史を知り、文化を知り、芸術を知り、哲学を知り、自然を知 然 煙洲鈴木達治』の文字が刻まれています。すぐれた教え、 り、人生の糧を増やしてください。Educationは一生の課題で 名教は自然である。個人個人は持って生まれた天与の才能を す。皆さん一人一人が、植物の種のように、個性ある人格を もっています。私たちはただ麗らかなる春の日光と、恵風慈 持っています。だから横浜国大という場所で、自分自身を育 雨を投げ与えるのみです。工学部を含んだ横浜国立大学 ててください。なかなか芽を出さない種もあるように、一人 (University)には様々な考えを持った人が集まっています。 一人が違います。周りを見渡してください。仲間がいます。 こうした多様性(Diversity)に富んだ集団の中に入って、こ 在学生の先輩、卒業生、教員、職員、そこにこの春皆さんが れから皆さんは一つの共通の空間であるキャンパスで仲間に 加わって、横浜国大の仲間が増えます。キャンパスに行った 出会うでしょう。その中で、あなた方一人ひとりの中でも変 ら、是非「名教自然」の碑を見つけてください。その前で、 化と成長が続いていくことでしょう。そして、皆さんを受け 歴史を感じ、これから始まる自分の未来を思ってください。 入れる大学自身も皆さん一人一人が加わることによって変わ 何十年も前に、名教自然の碑を毎日見ながら、未来という言 っていこうとしています。横浜国大の一員になって、私たち 葉が好きで学生時代を送っていた先輩からのメッセージです。 充実した大学院生活を あり ま 環境情報学府長 有馬 まこと 眞 新入生の皆様、入学おめでとうございます。大学院環境情報 に、2001年に発足 研究院・学府の教職員を代表してお祝い申し上げます。学部新 した学内で唯一の文 入生は長い受験生活から開放され専門分野での勉学に胸をふく 理融合型の新しい大 らませ、大学院新入生は更なる学術を極め高い専門性を目指し、 学院です。環境生命 それぞれが熱い思いを持って今日を迎えられたと思います。今 学専攻、環境システ 日の思いを胸に緑に溢れる常盤台キャンパスで充実した学生生 ム学専攻、情報メデ 活を送ってください。 ィア環境学専攻、環 ここで、大学院環境情報研究院・学府の紹介をいたします。 境イノベーションマ 私達は、環境破壊、貧困と飢餓、エネルギー・資源問題など深 ネジメント専攻、お 刻で多様な多くの問題に直面しております。これらは、地球温 よび環境リスクマネ 暖化と気候変動、グロバリゼーション・技術イノベーション等 ジメ ン ト 専 攻 の 5 よる社会の急速な変化などと複雑に関係しており、これらの問 専攻からなり、それぞれの専攻で多くの大学院生が専門分野 題を解決・改善し、人類の福祉と社会を持続的に発展させるた の研究に熱心に取り組んでおります。また同時に、環境と情 めの条件として、人間圏の急激な増大の抑制、人間圏と地球シ 報に関する複雑な諸問題の解決には広い視野を持った複眼的 ステムとのフローの制御、人間圏内部における不均衡の調整、 観点からの思考が必要になることから、副専攻制度を設け、 そして科学技術の発展が挙げられています。 専攻をまたがる横断型研究分野での教育・研究を進めていま 今、大学に強く求められているのは、これら問題の解決・改 す。社会人院生のための長期履修制度、後期(博士)課程院 善に積極的に携わる広い科学的視野と知識・技術・知恵を持っ 生の研究費支援制度、女性院生の支援制度、国際学会におけ た人材の育成であります。環境情報学府は、多様な環境問題、 る発表支援制度などにより皆様をサポートします。皆様がこ 急速に進展する情報社会、日々変化している社会のイノベーシ のような制度を活用し、充実した大学院生活を過ごされるこ ョンなどの分野で活躍する中核的専門家と研究者の育成を目標 とを期待しています。 08 Campus News お知らせ GPA制度 学務部 教務課 GPA制度とはなんですか 卒業・修了とGPAの関係は GPA(Grade Point Average)制度とは、学生の成績評価 の尺度としてアメリカの大学でほぼ例外なく導入されて いる成績評価方法のひとつです。本学では学部生につい ては平成15年度入学生から、大学院生については平成21 年度入学生から「大学教育の質的向上」 と 「国際的水準に見 合った成績評価」 を目的にGPA制度が導入されております。 卒業・修了するには、原則的には、学部は4年以上、 大学院修士課程及び博士課程前期は2年以上、大学院博 士課程後期及び国際社会科学研究科法曹実務専攻は3年 以上在学し、定められた授業科目及び単位を修得して、 GPAが2.0以上であり、かつ、卒業・修了の認定を得たも のに対して学位が与えられます。すなわち、GPAが2.0未 満の場合は卒業・修了資格の要件を欠くことになります。 GPAはどのように計算されるのですか GPAは、それぞれの履修科目の評価にGP(Grade Point) を与え、学生個々の履修科目のGPにその科目の単位数を 掛け、その総和を履修登録科目の総単位数で除すること によって算出されます。なお、各学部・大学院により GPAに算定されない科目があります。 評価 GP 秀 評価点 4.5 100点∼90点 優 4 89点∼80点 良 3 79点∼70点 可 2 69点∼60点 不可 0 59点以下h 評価が「不可」である場 合に限り再履修をすること ができます。再履修した場 合の成績は、再履修後のも のが採用されます。 ※再履修科目の単位数は、 GPA計算における分母に は加算されません。 (上記表は、学部生は平成19年度入学生から、大学院生は平成 21年度入学生から適用) GPA 総和(GP×単位数) = 履修登録科目の総単位数 履修登録科目のキャンセル GPA制度の導入に伴い、途中で履修を放棄した場合 は、評価が「不可」(GP:0)となりますので、履修登 録完了後に取りやめたい科目が生じた場合には、必ず キャンセル期間においてキャンセル手続きを行ってく ださい。キャンセルをしないでそのままにしておきま すと、GPA計算における母数が大きくなったままにな るので、GPAが下がってしまいます。 GPAはどのようにすれば知ることができま すか、また、GPAが2.0未満の場合はどの ようにすればよいのでしょうか 学生個別成績表が年2回配布されます。学生は、これ によって自分の現在のGPAを確認することができます。 GPAが平均値であることのため、母数の履修登録単位数 が多いほど、GPAを引き上げることが非常に難しくなり ます。現在のGPAにもよりますが、 「不可」の科目を再履 修して「可」 、 「良」 、 「優」及び「秀」の成績を取る努力をし なければなりません。 横浜市内大学間単位互換制度 学生表彰制度 本学では様々な種類の授業科目を学ぶことができますが、横浜国大生の 本学では、次の一つに該当する学生及び学 興味はそれだけにとどまりません。多くの学生が留学などで貴重な学びを 生団体を教育研究評議会の議を経て表彰して 経験しております。ここではそんな学外で学ぶ制度の一つである横浜市内 います。表彰は、原則として卒業式又は修了 大学間単位互換制度を紹介します。この制度は、参加する横浜市内にキャ 式の日に行います。 ンパスを持つ12の国公私立大学が提供する科目を履修し、それを所属大 学の単位として認定する制度です。交通費の負担だけで(授業料は不要) 横浜国大にはない特色ある科目を、個性も規模も異なる大学で学ぶことが できます。この制度を利用してみてはいかがでしょうか。 出願希望者は、学務部教務課又は各学部学務係で募集要項を受領のうえ、 4月5日(月) ∼4月8日(木)までに学務部教務課へ出願してください。 なお、7月上旬にも後学期開講科目の出願を受け付けます。詳細は、掲 示にてお知らせします。 ①卒業時又は修了時において、特に優れた成 績を修めたと認められる学生 ②学術研究活動において、特に顕著な業績を 挙げ、かつ、学会又は社会的に高い評価を 受けたと認められる学生又は学生団体 ③課外活動において、特に優秀な成績を修め、 課外活動の振興に功績があったと認められ る学生又は学生団体 この制度に参加している大学 ④社会活動において、特に顕著な功績を残し、 神奈川大学・関東学院大学・國學院大學・鶴見大学・桐蔭横浜大学・ 社会的に高い評価を受けたと認められる学 東洋英和女学院大学・フェリス女学院大学・東京都市大学・明治学院 生又は学生団体 大学・横浜商科大学・横浜市立大学・横浜国立大学 Campus News 09 お知らせ 平成22年度学生定期健康診断のお知らせ 保健管理センター 一般の学生(科目等履修生・聴講生を除く) を対象とした定期健康診断は、年1回(春季)です。 秋季は、新たに10月に入学した学生のみを対象とした健康診断となりますので、それ以外の学生は、必ず 今回受診してください。 記 1.内容 内容:問診票記入、身長・体重・腹囲測定、体温測定 (電子体温計) 、視力検査 (簡易視力計) 、聴力検査 (会話法) 、 血圧・脈拍数測定(自動血圧計) 、尿検査(試験紙法) 、胸部X線間接撮影、内科診察(頭頚部の視診・触診) 2.日程 対 象 期 日 受付時間及び受診者区分 集合 学部新入生 (昼間部) 全 学 生 8:50 受付場所 集合 12:50 4月 3日(土) 教育人間科学部 男子 教育人間科学部 女子 4月 5日(月) 経済学部 経営学部 4月 6日(火) 工学部 生産・建設 工学部 物質・電子情報・知能物理 12:00∼15:00 16:00∼18:00 4月 7日(水) 男 子 女 子 4月 8日(木) 男 子 男 子 9:30∼12:00 13:30∼16:30 4月 9日(金) 男 子 女 子 4月12日(月) 男 子 男 子 4月13日(火) 女 子 男 子 4月14日(水) 男 子 女 子 4月15日(木) 女 子 男 子 4月16日(金) 男 子 男 子 4月19日(月) 女 子 男 子 大 学 会 館 4 階 ホ ー ル 全 学 生 3.注意事項 ①受診する際は学生証が必要です。新入生は健康診断当日、受診 の前に配付しますので、入学許可書を持参してください。ただ し、健康診断日以前に新入生学部等オリエンテーションが実施 される場合は、その時に学生証を配付します。 ②女子は、無地(プリントや刺繍のない)のTシャツを着用してく ださい。 ③妊娠の可能性のある学生は胸部X線撮影は行いませんので、検 査日に申し出てください。 ④本年度の健康診断証明書は、今回の定期健康診断を受けないと 発行できませんので、注意してください。 (金) から発行します。 ⑤平成22年度の健康診断証明書は、5月21日 ただし、二次健診、精密検査が必要な場合は、それらが終了し てからの発行となります。 ⑥平成22年5月13日(木)までは、前年度の健康診断結果を用いて 健康診断証明書を発行します。ただし健康診断実施日には発行 できませんので、ご注意ください。 ⑦やむを得ず本学実施の健康診断を受診できない場合は、自己負 担で外部医療機関で受け、5月中旬までに、健康診断証明書 (写し)を、 所属学部等学務担当係に提出してください(外部 医療機関で受けると1万円程度の費用がかかります)。 ⑧全員に結果を通知しますので、5月20日(木)以降、所属学部等 の学務担当係まで取りに行ってください。 4.お願い 健康診断実施日には、保健管理センターでの診療はできません ので、外部の医療機関をご利用ください。 ※受診票・問診票は、健康診断及びその集計以外の目的では利用されません。 ※今回受診される健康診断に関する医療情報等のすべての情報は、第三者への漏えいのないよう厳重に管理いたします。 ※ご本人以外に、本学保健管理センタースタッフ及び本学の健診に係わる学外の医療機関がこの情報を共有しておりますことをご了承ください。 胸部X線検査について ※学校保健法施行規則の改定に伴い、平成17年4月1日から、大学生の胸部X線検査の必須施行時期が全学年から第1学年のみに変更になり ました。しかし、感染症の早期発見及び拡大防止、並びに胸部X線検査結果が健康診断証明書の必須項目であることより、本学では、今後 も胸部X線検査を全員を対象として実施いたします。 ※どうしても胸部X線検査を希望されない方は、申し出てください。ただし、胸部X線検査を受けないと健康診断証明書は発行できません。 10 Campus News お知らせ 附属図書館 「中央図書館」「社会科学系研究図書館」「理工学 系研究図書館」の3館で構成される附属図書館は、 およそ138万冊の資料を所蔵しています。 図書館を利用するには 図書館に入館したり、図書を借りたりするには 「図書利用カード」が必要です。学生証の裏面が図 書利用カードになっていますので、忘れずに携行し てください。 便利な施設・設備 中央図書館には1100席の閲覧席があり、その他 情報検索サービス にもグループで学習できるワーキングスタジオ、メ 図書館HPはOPAC(学内蔵書検索)や電子ジャー ディアブースや学内の方ならどなたでも使えるパソ ナル、電子ブック、オンラインデータベースなど情 コン・プリンターのあるPCプラザ、軽食のとれる 報検索のポータル(入口)でもあります。 カフェやラウンジなどがある複合的な施設です。 図書館HP http://www.lib.ynu.ac.jp/ 小説を読みたいときは・・・ 小説や実用書を読みたいと思ったら、図書館HP からKL-NETを検索してみましょう。横浜国大に所 蔵していなくても神奈川県内のどこの公共図書館か らでも無料で取り寄せることができ、返却も横浜国 大の図書館で行うことができます。 図書館のガイダンスに参加しましょう 4月に図書館の利用方法や資料の探し方について のガイダンス(講習会)を開催します。また、調べ 図書館HPを活用しましょう 図書館利用案内 開館カレンダー、図書館で利用できるサービスや ガイダンスのお知らせなど、図書館に関する最新ニ ュースを紹介しています。 マイライブラリー マイライブラリーでは以下のことができます。 ・自分が借りている本のタイトルや返却期限の確認 ・返却期限の延長 ・横浜国大で所蔵をしていない文献の取り寄せ ・情報ラウンジ、メディアブース、ワーキングスタ ジオなどの施設予約 Campus News 11 物やレポート作成に役立つガイダンスも随時開催す る予定です。 詳しくは図書館ホームページでご案内します。ど うぞお気軽にご参加ください。 お知らせ 情報基盤センター http://www.itsc.ynu.ac.jp/ 4 情報基盤センター管理PC・プリンタについて 当センターパソコン教育室、キャンパス内のサテライト 教室(附属図書館、各学部等など14箇所)に、合計約800 台のPCと、プリンタ16台(※)を設置しています。これ らのPCは、ユーザIDとパスワードでログインするこ とで、全て同じ環境で使用できます。 ※印刷は、大学生協で販売されているコピーカードをご 利用ください。また、授業で使用している時間以外は、 自由利用できるように開放しています。 1 情報基盤センターについて 情報基盤センターは、キャンパスワイドの高速ネット ワーク・IT関連の教育環境整備・セキュリティ維持な ど、教育・研究の支援を担当しています。 特に、教育用PCの提供を始め、便利なWebメール や、自宅に居ながらネットワークを通じて大学のファイ ルサーバにアクセスできる(YNU Web-ファイルシステム) サービスなどを行っています。 また、個人のノートPCを学内に持ち込んだ場合、有 線LAN ・ 無線LANを通じて、キャンパスのネットワーク に接続できる環境も提供しています。 2 ユーザID(@ynu ID )について 大学へ入学すると「ユーザID(@ynu ID)」が全員に付 与されます。ユーザIDとパスワードによって、センター 関連のサービスが利用できます。 ●ユーザID(@ynu ID )について [情報基盤センター管理PC設置場所一覧] 学部学生 大学院生 その他 b学籍番号 d学籍番号 s学籍番号 5 メールについて 5.メールについて Eメール(@ynu Mail)は、Webメールを使っているの 例:学籍番号10JA412の人は で、インターネットに接続できる環境があれば、学内外 ⇒d10ja412(英大文字は小文字にしてください) どこからでもメールの送受信ができます。 ●初期パスワードについて ジェイ・ケイ・二・ニ・ エクスクラメーション×2つ jk22!! + また、携帯電話、スマートフォンなどのモバイル端末 学務部で証明書を発行 する時に使う暗証番号 からでもパソコンと同じようにメールが使えます。 ●メールアドレス ユーザID(@ynu ID ) + @ynu.ac.jp 半角文字、アルファベットは小文字です。 例:学務部に8501の暗証番号を届けた方 → jk22!!8501 3 ユーザID(@ynu ID)のパスワード変更方法 ●Webページでの変更 パスワード変更システム(https://pw.ynu.ac.jp/) をご利用ください。 ※ユーザIDと異なるメールアドレスに変更できるよう に検討中です。 ●メールへのアクセス方法 Webメール 情報基盤センター + (https://mail.ynu.ac.jp/) トップページ ●パスワード発行機での変更 (利用時は、学生証が必要です。 ) 設置場所:情報基盤センター2階 事務室 附属図書館2階 PCプラザ パスワードの有効期限は120日です。 期限を過ぎると利用できなくなりますので、 必ず変更してください。 12 Campus News お知らせ 学務部庁舎各階の窓口業務 学務部庁舎各階の窓口業務 3階 教務課 ●学生証の再発行 ●父母等連絡人住所、本籍、本人住所等の変更手続き 学生支援課 2階 ●大学会館ホール等の貸出、学生教育研究災害傷害保険 ●体育活動施設貸出、用具貸出、臨時構内通行証 ●授業 料免除申請、奨学金申請、奨学金継続願 ●峰沢国際交流会館入退寮 ●学生生活支援・指導 ●学生の相談窓口 ●就職相談・指導・資料公開(キャリア・サポートルームへ) 2階には、証明書発行機を設置してありますのでご利用ください。 ●証明書発行機(学務部、教育、経営、工学部)*証明書発行機で発行できる証明書(在学、成績、卒業・修了見込証明書、学割証) 学務部からのお知らせ ■ 履修登録について 各学部で定められた履修基準・履修案内に従って、時間割を基に、 学期ごとに履修をしようとする授業科目を定め、所定の期間内に必 ず手続きをしてください。なお、履修登録日程は、オリエンテーシ ョン配布資料及び掲示板で確認してください。 ■ パスワードについて 入学手続き時に学籍登録カードに各自が記入したパスワード (4桁) は、証明書自動発行機による各種証明書の発行、WEBによる履修登 録、学生情報サービスや情報基盤センターの利用等に必要になりま す。忘れてしまった場合は、学生証を持って、学務部教務課窓口で 確認してください。 といった各種情報を提供しており、パソコンや携帯電話で閲覧する ことができます。利用するためには、情報基盤センターのユーザー ID(@ynuID)とパスワードが必要です。(12ページを参照してく ださい。) 学生情報システムにログインした際に、自分に関係ある情報(履 修登録科目が休講になった等)がある場合は、その情報が優先して 表示されます。 これらの情報は情報検索端末でも確認できます。ただし、休講情 報等は各学部等の掲示板にも掲示されることがありますので、掲示 板の内容は毎日確認するようにしてください。 なお、学生情報システムの説明は本学のホームページ (http://www.ynu.ac.jp)のY’ sネットに掲載しています。 ■ 休講情報等の提供について(学生情報システム) ■ 授業料免除、奨学金申請等の掲示について 休講情報等は、「学生情報システム(https://siss.jmk.ynu.ac.jp)」と いう本学学生向けのWEBサイトで提供しています。休講情報の他 に、教室変更、時間割変更、補講、学生呼出、お知らせ、就職情報 授業料免除、奨学金の申請等に関するお知らせは、学務部前掲示 板、各学部等掲示板及び電子掲示板に掲示しますので、希望者は、 見落しのないように注意してください。 留学生課 留学生課は留学生センターの2階にあります。担当する窓口業務内容は次のとおりです。 留学生企画係 留学生交流係 留学生センター係 短期留学生係 ・医療費補助手続 ・学習奨励費 ・日本語予備教育 ・短期交換留学 ・研究生入学手続 ・民間奨学金等 ・センター関係 ・海外留学 ・各種行事見学旅行等 ・宿舎関係 ・国費留学生 留学生課からのお知らせ ●留学生等への連絡、通知及び情報提供は、留学生センター内の掲 示板、学部等の掲示板及び電子掲示板によりおこないますので、 毎日必ず見てください。 ●各種提出物は提出期限日、時間を必ず守ってください。 ●留学生センターには留学生に役立ついろいろな情報が用意されてい ます。また、日本人学生によるボランティア活動も行われています。 ●センター1階には、交流・相談室があり、2階ロビーには、談話 コーナー、パソコンコーナーがありますのでご利用ください。 キャンパスニュースがリニューアルされます。 長年親しまれてきた「キャンパスニュース」が7月にリニューアルします。デザインや内容を一新して、読みやすくより充 実した内容へと変更します。学内のいたる箇所に配置されたラックに配備することでより手に取りやすくなります。 皆さんが、思わず手に取りたくなるような冊子を目指し、ただいま製作中です。お楽しみに・・・。 Campus News 13 お知らせ キャリア・アドバイザーの活動 本学の就職支援の一環として、富丘会(経済・経営学部の同窓会) 、友 松会(教育人間科学部の同窓会)の方々がみなさんの就職相談に乗ってく れます。 富丘会の方々には週4回、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の午後1時 30分から進路相談、自己分析の方法、エントリーシートの書き方、O B・OG訪問の方法、面接の受け方等民間企業での長年にわたる経験に 基づき、多くの学生からの様々な相談に応じていただいています。予約 制となっていますので興味のある方は就職支援係までご連絡ください。 友松会の方々には、教職を目指す学生を対象に豊かな経験と現場で得 た情報を生かして、就職相談・対策講座を実施いただいています。 キャリア・サポーターの活動 ↑ 至正門 キャリア・ サポートルーム メ イ ン ス ト リ ー ト 中央 図書館 ↓ 第一食堂 ↑ 入口 大学会館 就活カフェの様子 キャリア・サポートルーム案内図 キャリア・サポーターは就職活動を終えた4年生を中心とした、横浜国大生 の就職活動をお手伝いするボランティアグループです。 内定者と就活生が気軽に語り合う座談会「就活カフェ」の開催や、個別の就 活カウンセリングなどを行っています。 キャリア・サポーターは学年を問わず、いつでも募集しておりますので興味 のある方は就職支援係までお問い合わせください。 キャリア・サポーターからのメッセージ みなさん、ご入学おめでとうございます。学生を代表してキャリア・ サポーターの藤原育也が挨拶をさせていただきます。 厳しい受験戦争を乗り越え今みなさんはここにいます。大学とはどの ような所か、まだみなさんはあまりピンと来ないと思うので、私の方か ら少し説明をさせていただきます。大学はその名の通り『大いに学ぶ』 所です。ただ、ここで言う学ぶとは机の上の勉強だけではありません。 社会に出たら誰も進むべきレールをひいてくれません。今までは間違え たら誰かが訂正し、正しいレールをひいてくれていたのです。テストで 平均点を下回ってしまったら、ここの分野が苦手だからこう勉強しよう とアドバイスをもらっていたでしょう。では、レールのない道を進むの には何が必要でしょうか?それは『自信』です。今の道が正しいのかわ からないまま進み続けるのは大変つらいものです。真っ暗闇の中でゴー ルの一筋の光すら見えず、ただ歩くしかない状況と考えてよいでしょう。 ただ、ヒントがないから、レールがないからといってずっとそこで立ち 止っていたら一生ゴールにはたどり着きません。しかし、自分を信じる ことが出来れば進むことができるはずです。自分が今進んでいる道は正 しいのだ、こうゆう気持ちがあなたを一歩一歩前に進ませます。では、 どうやったら自信がつくのか。それは『経験』です。様々な経験の中で 失敗し、挫折し、そして成功する。その中で自分の強いところ、弱いと ころを見つめることができ、確固たる自信が生まれるのです。自分の中 だけの問題ではありません。かけがえのない仲間と出会い、人を信じる ことの素晴らしさを感じ、矛盾だらけの社会に苛立ちを感じ、様々な今 までに感じたことのない感情があなたを待っているでしょう。 大学で学ぶべきことはこの様々な『経験』をし、 『自信』をつけるこ とではないでしょうか?最後になりますが、私から皆さんに送りたい言 葉があります。『辛いのは上っているから、迷うのは進んでいるから』 この言葉は私の人生の座右の銘でもあります。先ほど申し上げたように、 様々なことに挑戦すると、思うように行かなくなったり、多くの選択肢 の中で迷ったりすることが多くあると思います。しかし、考えてみてく ださい。辛いのは上り坂だからです。頂上から見える景色は美しいでし ょう。また、分かれ道の前にいるあなたはもう既にそこまで歩いてきて いるのです。ここまできた自分をほめてあげましょう。立ち止まってい たら、辛くもないし迷いもしません。しかし、そんな大学生活、いやそ んな人生味気なさすぎる気がしませんか? 4年間は長いようであっという間の期間です。その中で出来るだけ多 くのことに挑戦し、熱中できることを探し出し、大学生の名に恥じぬよ う、大いに学んで生活して欲しいと思います。 キャリア・サポーター 藤原 育也 のぼ 校内ニュース 神奈川産学チャレンジプログラムで経営学部山岡 徹ゼミナールから4チームが入賞 平成21年12月16日(水)に第6回神奈川産学チャレンジプログラム表 彰式が神奈川県民ホールで開催されました。 このプログラムは、社団法人神奈川経済同友会が産学連携の取り組み の一環として、会員企業が日常の経営課題から実践的な研究テーマを提 示し、これに取り組む学生の募集を行い、学生から提出された研究レポ ートを評価し、優秀な研究については、表彰するというものです。表彰 式ではテーマごとに最優秀賞、優秀賞及び賞金が授与されました。 本学からは、11チーム32名が参加し、1チームが最優秀賞、3チーム が優秀賞を受賞しました。(県内15大学、180チーム、644名が参加、 53チームが入賞) 受賞チームを代表して本学経営学部の結城利 恵・崔 チーム、他、東海、東洋英和女学院、 横浜市立大学チームがプレゼンテーションを行 いました。 本学が入賞したテーマとチームは次のとおり です。 最優秀賞 ●「横浜モアーズの全店舗入れ替えを想定した、全く新しいフロア構成や店 舗構成の具体的提案」 (株式会社 横浜岡田屋)結城利恵他1名 (経営学部) 優秀賞 ●「鉄道・バス・観光事業におけるサービスの現状から見た今後の課題と 対策」 (江ノ島電鉄株式会社)近藤匠輝他2名(経営学部) ●「思わず寄りたくなる金融機関店舗の活用策」 (川崎信用金庫)多藝みさ な他2名(経営学部) ●「崎陽軒らしい社会貢献について」 (株式会社崎陽軒) 中澤朋美他2名(経営学部) 14 Campus News 校内ニュース 多文化共生社会教育シンポジウムが開催されました 1月27日、横浜市常盤台地域ケアプラザ(横浜国大西門 正面)にて、教育人間科学部国際共生社会課程のプロデュ ースによる「多文化共生社会教育シンポジウム」が開催さ れました。 ンダ・ドキュメンタリー、ワークショップ「差異と共生」) の二部構成で迫ろう、というのが当催しの趣旨でした。 当日は好天に恵まれ、平日午後という時間帯であるにも かかわらず、学生や教員を始め一般市民の方々を交えた計 開港以来「多文化共生」実践の街である横浜において、 この地での「多文化共生」社会を今後どのように作り上げ 80名以上の参加を得ることができました。パネリストや発 表者に対する質問も活発に出て、実りある会となりました。 てゆくのか、またその中核となる人材を大学と地域との連 後援いただいたグローバル・ヨコハマ・プロジェクトな 携の中でいかに育くんでゆくのかについて、各分野で活躍 らびに教育人間科学部インセンティヴ経費にはあらためて される多彩なパネリストをお招きしたシンポジウムと、学 感謝を申し上げるとともに、今後も課程としてこのような 生による報告会(グローバルスタディズ実践ツァー、ルワ 取り組みを積極的におこなってゆきたいと思います。 第1部 各パネラーによる報告 写真は秋田大学の藤井氏による大学と地域の連携講座の紹介 参加した学生からも活発な質問が寄せられました。 グローバル・スタディーズ・実践ツアーinマニラを実施しました このたび、 「グローバル・ヨコハマ・プロジェクト」の一環とし て新しい友情関係が芽生え、今後も学生交流を続けていくことが確 て教育人間科学部国際共生社会課程がプロデュースしたグローバ 認されました。また、ディリマン校学長への表敬訪問も行いました。 ル・スタディーズ・ツアーのトップバッターとして、教育人間科学 また、2009年9月末の台風で被害を受けたマリキナ市のコミュ 部学生10名(国際共生社会課程4年生1名、3年生3名、2年生1 ニティでは、事前にキャンパス内で呼びかけを行って収集した古着 名、1年生4名、学校教育課程2年生1名、マルチメディア文化課 を、地元の人たちと手分けして仕分けをし、被災した人々へプレゼ 程2年生1名) および教員1名がフィリピンの首都マニラで研修を行 ントしました。被災した子どもたちの中には、今でも雨が降ると台 いました。今回の研修プログラムでは、①協定校であるフィリピン 風被害のことを思いだして眠れなくなってしまう子もいるとのこ 大学(UP)ディリマン校国際研究センターの学生との研究交流、② と。UP生にも協力してもらい、コミュニティの子どもたちを励ま 台風被災地の子どもたちのためのチャリティ・パーティ、③日比国 そうと企画したクリスマス・パーティでは、フィリピンの伝統的な 際児(Japanese Filipino Children)とその母親たちのエンパワーメン パーティ・ゲームなどで大いに盛り上がりました。 トに取り組むNGOとの交流、を行いました。 イントラムロスにて UP学生と議論 UPディリマン校では、教育・労働・若者文化の3つの共通テー また、日比国際児とその母親のエンパワーメントに取り組む マをもとに横浜国立大学と、UP生とが相互に研究発表を行いフィ NGO、DAWNでは子どもたちとその母親が自分たちの思いを描い リピン・日本双方の現状について議論を交わしました。議論を通じ た演劇を見せてもらい、一緒に昼食をとりながら時間を共有するこ Campus News 15 校内ニュース とができました。なお、DAWNではこうしたシングルマザーの支援 のために行っている自立生計プロジェクト「シクハイ」を立ち上げ、 小物や手織物などを日本へフェアトレードとして販売しています。 ツアー参加者および以前に別な機会にDAWNを訪問した学生有志と で、学生団体DAWN-YNUを立ち上げ、今後学内のフェアトレード 活動として展開していくことも決まりました。 5日間滞在したマニラでは、こうした充実したプログラムに加え て、日常的な風景の中でフィリピンの国内格差を目の当たりにしま した。チーム・メンバーは共通して、 「今回ツアーで学んだことや 経験を、今後の自分たちの研究や活動にどうつなげるかが、自分た ちに残された宿題だ」ということをかみしめて帰国しました。なお、 ツアーの成果は1月27日に開かれた「多文化共生社会教育シンポ ジウム」でも発表しました。 マリキナで子どもたちに古着をプレゼント 交換留学生が来日します 平成22年度春学期より、8カ国(中国、韓国、モンゴ 交換留学生とともに積極的に学習したい場合は、彼らの ル、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、イギ 多くが履修する「国際交流科目」に参加することを勧めま リス、ロシア)17大学から合計22名の交換留学生が新た す。また、火曜日の昼休みに留学生が自分の母国語を教え に来日し、本学で半年から1年間在籍します。彼らの多く る”Talk Time”も、よりインフォーマルな場としてあり は初めて日本に来て、慣れない環境で学生生活を始めるこ ます。提供言語と場所の詳細は4月下旬にHP・部局の掲 とになります。機会がありましたら是非あたたかくサポー 示板でアナウンス予定です。気軽に立ち寄ってください。 トしてあげてください。 掲示板 16 Campus News 掲示板 サイエンスカフェ・ファシリテータを募集します! 「サイエンスカフェ」を知っていますか?サイエンスカ フェは、研究者と市民がカフェなどの身近な場所でコーヒ ーなどを飲みながら、科学の楽しさについて気軽に語り合 う場を作ろうという試みで、横浜国立大学でこれまでに21 回開催してきました。 本学では、教職員と一緒にこのサイエンスカフェを企画 詳しくは、以下までお問い合わせください。 お問い合わせ先 横浜国立大学学術・国際課(サイエンスカフェ担当) [email protected] 045−339−3033 横浜国立大学ウェブサイト → サイエンスカフェ 運営してくれる学生(ファシリテータ)を募集しています。 ファシリテータは、年に6回程度開催されるサイエンスカ フェ及びオープンキャンパス時の「ぼくらのサイエンスカ フェ」に参加し、開催時に参加者同士のディスカッション をリードしたり、その年のサイエンスカフェの企画を行っ たりします。 普段接する機会のない他学部の先生の話を聞けるのも、 ファシリテータの楽しみです。 大学でボランティア 横浜国立大学のPRをお手伝い してくれる方を募集! インタビューや取材をして、 記事を書いてみませんか? あなたの記事が大学の広報誌や ウェブサイトに掲載されます! 「YNUMAP」の作成は、プロのデザイナーと何度も 打ち合せを行い、企画から、写真撮影・原稿作成ま で行いました! ★学生広報サポーターのメリット★ 広報活動を通じて多岐に渡る経験ができます! 大学から公式の委嘱状を授与。 就職の際、履歴書に経験を記載できます。 様々な分野で活躍中の卒業生、在学生にインタビュー☆ 興味のある方は下記にお問い合せください。 総務部広報・渉外室 339−3016/3027 k[email protected] QRコードでメール! Campus News 17 掲示板 平成22年度に行う主な工事について 古くなった建物や耐震性の低い建物等をリニューアルする 工事の際には、細心の注意を払って行いますが、工事車 ため、今年度は下表の工事を行います(一部21年度からの 両の出入構等には十分注意してください。工事範囲及び工 継続工事を含む) 。 事車両通行ルートは下図をご確認ください。また、騒音及 び交通規制等でご迷惑をおかけすることもありますが、ご 協力方よろしくお願いいたします。 平成22年度実施予定工事一覧(一部21年度からの継続工事含む) 3 工事名称 工期:平成22年2月上旬∼8月末 工事建物・工事内容 工事時期 工事範囲 平成22年 1 2 工期:平成22年7月上旬∼平成23年3月末 工期:平成22年7月上旬∼平成23年3月末 工学部電子情報工学科 7月上旬 ∼ 棟(耐震改修、内外部 平成23年 改修) 3月末 自然科学系 6 総合研究棟6 (電子情報工学 平成22年 科棟)他 工 学 部 物 質 工 学 科 化 7月上旬 改修工事 ∼ 工・安工棟(耐震改修、 平成23年 内外部改修) 3月末 (常盤台団地) 横浜国大橋 橋梁耐震補強 (耐震改修、橋改修) その他工事 (施設部) 構内の環境美化について タバコは決められた場所で!ごみ・吸い殻のポイ捨て禁止! 全学一斉清掃の実施予定 春 6月8日Q 秋 10月22日T 全学一斉清掃とは、全学の学生・教職員の参加のもとキャンパスを清掃 するものです。積極的にご参加ください。 学生の皆さん 左図②の 範囲 平成22年 左図③の範囲 2月上旬∼ (国道1号線上 ∼8月末 に架かる橋) 改修工事の仮設計画及び周辺通行ルート図 本学では、環境保全の推進を行っており、ゴミの減量化・リサイ クルを実施しています。右表のとおり6種類に分別回収いたします ので、分別にご協力をお願いいたします。資源を可能な限りリサイ クルし、ゴミを減らすよう一人ひとり心がけてください。 左図①の 範囲 古紙 コピー用紙、新聞紙、ダンボール、 雑誌、封筒、紙コップ 弁当の容器、 リ サ プラスチック類 発泡スチロール製カップなど イ ク 飲み物ボトル、調味料ボトルなど ル ペットボトル 品 アルミ缶、 飲食類の缶 スチール缶 廃 棄 物 びん類 飲み物類のびん 可燃ごみ 生ゴミ、ホコリ、ティッシュ、木くず、 布きれ、汚れた紙など ゴミの分別・出し方に注意! ゴミ集積所へのゴミの出し方について、大学に苦情が寄せられています。 横浜市では、分別してゴミを出すことが条例で義務づけられており、ゴミの種類によってゴミ出しの日が違うな ど、注意が必要です。繰り返し指導等をされても分別しない場合、2,000円の過料が科せられることがあります。 ゴミの収集曜日は、集積場所によって異なりますので、集積場所の「収集曜日ステッカー」を必ず確認し、周り の住民の方々に迷惑をかけないよう、ルールを守って良識ある行動をとってください。 学務部学生支援課 構内交通等について ●遮断機による車両の入構規制 構内における交通安全と教育・研究環境を確保するため車両の24 時間入構規制を実施しています。 ●自動車での通学 原則として禁止しています。ただし、特別な理由(①障害のある 等で必要性の極めて高い者②実験・研究、課外活動における荷物 運搬等)がある場合は本人の申請に基づき駐車許可証又は臨時構 内通行証を交付します。なお、場内速度は時速20km以下となっ ています。厳守してください。 ●自転車での通学 特に規制はしていません。所定の駐輪スペースに置いてください。 なお、構内走行時はスピードの出しすぎ・歩行者との接触には十 分注意してください。 ●安全運転・適正駐車等 交通ルール・マナーを遵守し、安全運転を心がけてください。駐 輪場利用については枠内に整列して駐輪してください。なお、騒 音防止に努め、周辺住宅に迷惑をかけることがないようお願いし ます。 ●オートバイでの通学 駐輪場設置個所:正門、南通用門・南門・西門・北門 利用時間:正門駐輪場・・・午前6時30分∼翌日1時 その他の駐輪場・・・午前7時∼午後10時30分 (日・休日・年末年始除く) 駐輪場への出入りの際は、安全を十分確認してください。 大学周辺の公道には絶対に駐車・駐輪しないようにしてくださ い。また、小中学校の通学路となっておりますので、徐行運転を心 がけてください。 18 Campus News 横浜F・マリノス この街には、横浜F・マリノスがある ∼For Your Football Life∼ 横浜国大カード提示で、試合当日スタジアムで当日券が前売価格で購入できます C Y.F.MARINOS ●ホームゲームスケジュール● 15:00 キックオフ 16:00 キックオフ 17:00 キックオフ 13:00 キックオフ 日産スタジアム 日産スタジアム 日産スタジアム 日産スタジアム vs清水エスパルス vsセレッソ大阪 vs鹿島アントラーズ vsジュビロ磐田 ●前売料金(税込) : SS指定−5,000円、SB指定−3,500円、SB指定小中−1,100円、 横浜F・マリノス公式ホームページ Sブロック−3,000円、ホーム自由−2,200円、ホーム自由小中−900円、 ビジター自由−2,200円、ビジター自由小中−900円※ビジター席は割引対象外です http://www.f-marinos.com ●チケットのお求めは:チケットぴあ、 ファミリーマート、 ローソン、 セブンイレブンほか ※横浜国大カード提示割引対象試合は日産スタジアムのみ 題 字:「Campus News」青山 浩之 + 渡辺 邦夫 書 :教育人間科学部 国語・日本語教育講座書道担当 青山 浩之 構 成: 同 美術教育講座デザイン担当 渡辺 邦夫 表紙作品:「万華鏡」 連作シリーズ作品(12点を1つに再構成) 原田 萌 (教育人間科学部 学校教育課程 美術教育講座4年) デジタルイラストレーション、使用ソフト/Illustrator CS3 平成21年度/課題ゼミナール「自由作品」より この作品は、卒業研究前段階に位置する授業=課題ゼミナールの自主制作課題で、パソコンで描いた組作品である。作者はベ ジェ曲線、ハサミ、連結、彩色、拡大縮小、回転、シアー等の基礎を修めた後、それらの基本操作の内、回転連続させる画像 処理に注目し…まるで万華鏡の様な世界を見出した。誰もが幼い日、万華鏡を覗いてワクワクした経験があるだろう…その興 奮を有る意味、大人になっても忘れない「美への純粋な心」が…新しい表現世界を大切な切り開くエネルギーになる。試行錯 誤の末に結実した作品は正にデジタル万華鏡…世界に一つだけの花のように、宝石のように…美しい。新入生は大学の宝。切 磋琢磨、未来に輝く…花と咲け、煌めく宝石となれ。 指導教員:教育人間科学部美術教育講座デザイン担当 渡辺 邦夫 Campus News 2010 No.47 編 集/横浜国立大学 広報委員会 作成担当:四方田千恵(留学生センター) 堀之内高久(保健管理センター) 岡田 一哉(学務部長) 事務担当:学務部教務課(内線3105) 発 行/平 成 2 2 年 4 月 発 行