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26
Vol.
【食品製造業】
エム・シーシー食品株式会社
RICOH Pro Case Study【お客様ご活用事例】
社内デザインによる内製販促物
営業支援の印刷物をPODで内製化。
営業販促物の差別化が、
売上につながる。
課題
解決
得意先の販売促進を
サポートしたい
店名入りポスターなどのオリジナル販促物を提供
販促物制作の生産性を
向上させたい
RICOH Pro導入で、約2倍の生産性を実現
手作業や外注に頼るパッケージ
サンプル制作の効率化を図りたい
RICOH Proの用紙対応力と
カッティングプロッター導入により、業務効率が向上
「 M C C は 、中 小 個 人 企 業 の 応 援 団 」
店ごとにオリジナルのポスターやPOPを提供し、
得意先の販売促進をサポート。
ほとんどの販促物を、東京支店で内製化
得意先の販売促進をサポートしたい
販促物制作の生産性を向上させたい
手作業や外注に頼る
パッケージサンプル制作の効率化を図りたい
解決
店名入りなどのオリジナル販促物を提供
RICOH Pro導入で、
約2倍の生産性を実現
RICOH Proの用紙対応力と
カッティングプロッター導入により、
業務効率が向上
営業推進部 部長 下田 浩児 氏
にしました」
下田浩児営業推進部長は、
当時を語る。東京支店で販促
背景と経緯
物制作を任された営業推進部の伏木崇販売促進企画グループリー
業務用 7 割、家庭用 3 割、
調理食品で好調な展開をみせる MCC ブランド
ダーは、
販促物の実態に驚く。
「制作や販促の専門分野ではなかった
こともあり、
オフセット印刷で一度に数万部印刷し、在庫は倉庫で管
理し、
時期が過ぎると廃棄するという流れは、
とても非効率に思えまし
エム・シーシー食品の創業は1923年。前身の水垣商店は、大豆や小
た。震災直後ですから予算も厳しく、
スタッフも本社では10名で行っ
豆などの雑穀販売事業を立ち上げ、
翌年には神戸市内に工場を新設。
ていた仕事を2名で担当することに。販促物は必要なツールを必要な
本格的な食品加工事業に参入していく。
その後、
ジャムや調理食品の
部数だけ、
複合機で印刷して使用していました。
エム・シーシー食品の
缶詰商品も手がけ、
駅弁や食堂などへ販路は拡大していった。1954
PODによる内製化は、
ここからはじまったといえるでしょう」
年エム・シーシー食品株式会社を設立。
ジャム関連製品、調理缶詰、
増加する制作物に対応できなくなってきた既存設備
農産物缶詰に注力したビジネスは、業務用食品の分野で徐々に存在
感を表していく。現在は、調理缶詰、調理冷凍食品、調理レトルトパウ
販売促進企画グループではデザインワークに強いPCを導入し、
アプリ
チ食品の製造販売により、
『 安全で美味しい』MCCブランドを全国に
ケーショントレーニングを重ね、
試行錯誤しながら営業からのリクエス
展開している。
トに応えられる販促物制作をつづけた。
「会社から求められていたこ
内製化のきっかけは、神戸本社から東京支店への
販促物制作業務の移管
とは
『やれることは全部自分たちでやってくれ』
ということでした。作業
は困難を極めましたが、
やりつづけることで自分たちのスキルアップに
つながり、
デザイン、
撮影、
イラスト、
データ制作などさまざまな仕事を
内製化を推進している同社だが、
1995年
内部でこなせるようになりました。
しかし、
販促物の内製化が進み印刷
の阪神淡路大震災が内製化のきっかけと
の種類が増えてくると、
既存設備のスピードの遅さが目についてきまし
なったという。
それまで神戸本社で行って
た。年2回の新商品発表前の繁忙期にトラブルがあっては困ります」 いた販促物制作が、被災により円滑な業
伏木リーダーは新たなPOD機導入の検討に入った。
務が難しくなり、東京支店へ販促物制作
業務を移管することになった。
「震災で神
戸本社、
工場は大きな打撃を受けました。
しかし全 社一丸となって取 組み、一名の
社員も解雇することなく乗り切ることがで
きました。
工場は一時ストップしましたが、
外注や手作業に頼らざるを得ない、
新商品パッケージサンプル制作
新商品パッケージサンプル制作は、
店舗の
「棚割り」
の提案に不可欠だと
営業推進部 販売促進企画グループリーダー
伏木 崇雄 氏
いう。
これまでの既存設備では厚紙への印刷が難しく、
外注に頼るか、
印
刷後、
厚紙に貼ってから担当営業が手作業でカットしていた。
パッケージ
全国展開している営業活動を止めるわけにはいきません。
それまで本
サンプルは、
1商品あたり100個近く必要になるため、
徹夜作業が続くこ
社で行ってきた販促物制作業務を、
すべて東京支店へ移管させること
ともあったという。
Vol.26【食品製造業】エム・シーシー食品株式会社
導入の効果
RICOH Pro 導入で、約 2 倍の生産性を実現
「各社のPOD機を比較し、
エム・シーシー食品での仕事をシミュレー
ションしました。
カラー品質は、各社差があったとは感じていません。
カッティングプロッターとの組み合わせで、
作業効率が飛躍的に向上
一緒にカッティングプロッター提案があったこともRICOH Pro導入を
決めたポイントだと、
伏木リーダーは語る。
「新商品パッケージサンプ
ル制作の効率の悪さには手を焼いていました。
しかし現在は厚紙を印
刷できるRICOH Proとカッティングプロッターで、
パッケージサンプ
いずれも満足できるレベルでしたが、
私はRICOH Proを選びました。
ル制作は楽々です。
生産性は10〜20倍くらいアップしたのではないで
一番の課題はスピードでしたから、
1分間にA4で90枚の印刷速度は
しょうか。新商品発表前の2月と8月に集中する制作も、心配ありませ
魅力的です。
しかもA3になっても50枚ですから、
既存設備とは段違いで
ん」
これからも忙しい営業を応援し続けたいと、
伏木リーダーは語る。
す」伏木リーダーは、
導入以前に比べ、
生産性は2倍を超えていると語る。
店名入りなどのオリジナル販促物を提供
RICOH Pro導入により、
パンフレット、
チラシ、
ポスター、
POPなどの
販促物のコストとノウハウが評価され、
得意先から制作案件を受注
販売促進企画グループは、
伏木リーダーを中心とした3名体制。
社内に
コンパクトなスタジオを持ち、
料理撮影なども
内製化はさらに加速。
かつてオフセット印刷していた販促物は、
総合カタ
可能。
PODを駆使できる企画制作力は内製化
ログを除きほぼPODによる内製化を実現している。
導入後、
印刷量が
の推進だけではなく、
社外の制作印刷案件の
月平均で10,000枚増えたという。エム・シーシー食品は安全で美味
「得意先から制作や印
受注にも成功している。
しい食品づくりにこだわりを持ち、
歴史と信頼のブランドを確立している。
刷依頼が増えてきました。
長年携わってきたオ
同時に得意先である喫茶店やレストランの売上に貢献できる販促物
リジナル販促物に対する考え方、
ノウハウに共
を提供することで、
営業での差別化を図っている。
「私たちが提供する販
感いただいているのだと思います。
もちろん価
促物は、
店の名前やロゴや価格が印刷されている、
その店オリジナルの
格的にもメリットを感じられているのでしょう」 商品撮影用の社内スタジオ
ポスターやPOPです。
美味しそうな商品が印刷されているのは当たり前。
高級感、親しみやすさ…得意先も好みが様々です。得意先がたくさん
注文してくれる販促物が、商品の売上と信頼につながるのです」下田
部長は、
MCCブランドは、
中小個人企業の応援団なのですと語る。
営業のリクエストに応える展示会装飾を内製化
エム・シーシー食品は、
展示会へも積極的に出展している。
「全国各地
で食品関連の展示会がありますが、大掛かりな装飾が必要ではない
内製化の生産設備と制作物
ため、
ブース内でのポスターやPOPを社内で制作しています。
RICOH
Proと大型のインクジェットプリンターを活用し、
MCCロゴと社名、
商
品写真、商品名を効果的にアピールするブース装飾が、低コストで可
能になりました。
各地区の販売強化商品訴求にもフレキシブルに対応
広幅インクジェットプリンター
カッティングプロッター
できるため、
担当営業からもよろこばれています」
社内フォトスタジオ
RICOH Pro C901
今後の展望
自社販促物を内製化
内製化推進には、人材の育成が不可欠
企 業内印刷を高いレベルで実 現しているエム・シーシー食品だが、
ポスター
A社
チラシ
パッケージ
人材の育成が成功の鍵だと下田部長は語る。
「内製化に使いやすい
パンフレット
POD機が必要なことはいうまでもありませんが、
それ以上に大切なこ
得意先に合わせてオリジナルデザインを提案
メニュー
B社
C社
メニュー
メニュー
とは社内に販売促進の制作が分かる人材を育てられるかどうかです。
当社は震災をきっかけに、販促物制作を東京支店へ移し人材育成も
そこからスタートしました。
できる限り社内でつくるというぶれない会
社の方針により、
内製化を進めながら販売促進企画グループはスキル
ポスター
ポスター
ポスター
アップできました。今後は、培ってきた内製化のノウハウを引き継いで
いけるチームづくりが、
重要になってくるでしょう」
【 現場から見た RICOH Pro 】
必要なとき必要数だけを印刷し、使用する。
販売促進企画グループだけではなく社内全体が、PODのメリットを感じはじめています。
営業自ら必要数を RICOH Pro で印刷し、
得意先を訪問
「 得 意 先へ持っていきたいチラシが
オペレーターコールライト
「RICOH Pro から離れていたり、電話や通常の仕事音で稼働
手元にない場合、販売促進企画グ
状態が判断しづらいことがあります。しかしオペレーターコール
ループの私たちが不在でも営業自身
ライトのおかげで、遠くからも目視で状態を判断できるのは非常
が RICOH Pro で必 要 数を印 刷し
に便利です。紙詰まりやトナー切れなどの際には、RICOH Pro
ています。ファイル名にわかりやす
が仲間のように私たちを呼んでいるような気がします」
いキーワードを付けて保存している
ので検索しやすく、プレビューで確
営業推進部 販売促進企画グループ
小島 信一 氏
離れていても状態が分かる
認でき、間違えることもありません」
サポート体制のよさを実感できる
@Remote(アット・リモート)
小島信一氏は、社内全体に販 促 物
RICOH Pro は導入後、安定稼働をつづけているが、@Remote
の在庫を極力減らし、無駄を省こうという空気が生まれていると
のサービスに驚いたという。
「トナーがなくなったときに、RICOH
語る。
Pro がリコーテクニカルコールセンターへ自動通報し、トナーが
送られてくるサービスなのですが、知らずにいた私たちは、トナー
生産性も操作性も格段に向上
が送られてきて便利さにびっくりしました」
「 多い物だと、A3 で 3,000 枚とい
う印刷もあります。以前の印刷速度
と比べると約 2 倍の感覚です。印刷
で待たされることがなくなりました。
しかも操作性もよくなりましたから、
生産性はという面では格段にアップ
していると思います」増田明以氏は、
営業推進部 販売促進企画グループ
デザイナー 増田 明以 氏
使いやすさ向上を実感している。
■商 号
エム・シーシー食品株式会社
■本 社
658-0023
神戸市東灘区深江浜町32番
■資 本 金
9,000万円
■創 業
1923年(大正12年)
■従業員数
330名
■設 備
RICOH Pro C901
カッティングプロッター FC2260
東京都中央区銀座 8-13-1 リコービル 〒104-8222
■主なお得意先(順不同、敬称略)
石光商事株式会社、株式会社トーホー、伊藤忠商事株式会社、
三菱食品株式会社、高瀬物産株式会社、東亜商事株式会社、
株式会社ヤグチ、ユーシーシーフーヅ株式会社、尾家産業株式会社
■主な印刷物/事業
ポスター、チラシ、POP、パンフレット、パッケージサンプル、カードなど
調理缶詰、調理冷凍食品、調理レトルトパウチ食品の製造販売
■ホームページ
www.mccfoods.co.jp/
●お問い合わせ・ご用命は・・・
http://www.ricoh.co.jp/pp/pod/
リコー製品に関するお問い合わせは
「お客様相談センター」
で承っております。
お 客 様 相 談センター
050-3786-3999
●受付時間:平日
(月∼金)
9時∼12時、13時∼17時(土日、祝祭日、弊社休業日を除く) *050ビジネスダイヤルは、
一部のIP電話を除き、通話料はご利用者負担となります。 *上記番号をご利用いただけない方は、03-4330-0368を
ご利用ください。*音声ガイダンスに従い製品別の番号をプッシュトーンでお知らせください。
トーン信号が出せない電
話機でお掛けの場合は、そのまましばらくお待ちいただきますとオペレータに接続します。 ※お問い合わせの内容は対
応状況の確認と対応品質の向上のため、録音・記録をさせていただいております。 ※受付時間を含め、記載のサービス
http://www.ricoh.co.jp/SOUDAN/
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あらかじめご了承ください。
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このカタログはRICOH Pro Cシリーズで印刷しています。
このカタログの記載内容は、2013年12月現在のものです。
1312S-1312<34211642>1/P
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