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介 - ENTRANCE
世 田 谷 美 術 館 の エ ン ト ラ ン ス で 展 開 す る、実 験 的 パ フ ォ ー マ ン ス・シ リ ー ズ T R A N C E / E N T R A N C E v o l . 1 3 多 介 田 淳 之 - E N T R A N C E - 日 程 : 2 0 1 5 年 1 月 8 日 ( 木 )・ 9 日 ( 金 ) 会 場:世 田 谷 美 術 館 エ ン ト ラ ン ス・ホ ー ル 「トランス/エントランス」は、世田谷美術館のエントランスで展開する、実験的パフォーマンス・シリーズです。アール(曲線)を描く吹き抜けの天井、 2 階にいざなう大理石の大階段など、当館でもとりわけ複雑で有機的な姿をみせる建築空間とアーティストが対話することで、毎回冒険心あふれるパフォー マンス作品が生まれています。 世田谷 美 術館のエントランスで行われる 入り口を一つにしたがる傾向があるのかも 分の子供がどこに就職すれば楽が出来るか 『ENTRANCE』という作品を作る。わかりや 謂儀式的な、確認と共有の意味合いがある だそうだが、安定求めて公務員やられたらた TRANCE / ENTRANCE と い う 企 画 で すいのかかえってややこしいのか、少なくと も愚直だなぁとは自分でも思う。愚直ついで に「ENTRANCE」という言葉の意味から考 えてみると、まずは「入り口」。他には「入場」 「入学」 「就業」など、どこかに入る(属する) という意味と、演劇の用語だと俳優の「登 場」という意味もある。物事の始まりとなる 場所や時間を表している言葉だろう。動詞だ と「悦に入らせる」という意味もあるようだ。 言葉の意味から離れて、所謂エントランスと いう場所のことを考えてみる。エントランス ホールを省略してエントランスと言う場合が ほとんどだろうが、大抵はホテルや美術館な ど建物の入り口近くのスペースのことで、目 的の建物内ではあるが、本質的にはまだ入っ ていないとも言える場所だろう。大抵受付が 付近にあり、所定の手続きを踏むと建物内 に進むことができる。エントランスまでなら ば誰でも入れる場合が多い。迎える側から すると正に出迎えの場所でもある。 しれない。ここを通ったらこうなる、という所 のかもしれない。 エントランスから離れて考えてみる。最近は 間を訪れた時に発動する機能とそれによっ 世界、時間との出会いの場であり、演劇は自 の空間の持つ機能のことで、人々がその空 て起きる現象が作品だと思っている。それが 所謂演劇かどうかはわからないけども、自分 は演劇作家なので演劇を使って作品を作っ ているのだろう。絵を描いたり音楽を作った りは出来ないが、演劇を使って絵を描いたり 音楽を作る事はできるという感覚もある。こ こでの演劇とは、人の行為や他者、自分との 関係のことで、人それぞれの中に演劇は存在 し、俳優や物語の有無に関わらずそれぞれ の中の演劇=関係を揺さぶることが演劇上 演なのだと思う。俳優や観客を通じて、最終 的にそれぞれの演劇=自分も含めた人間と の関係にアクセスしたいというのがアーティ ストとしての、演劇作家としての欲望でもあ る。話が結局エントランスに近づいてきてい は別の世界、もしくは過去の世界とは別の世 更に現代について考えてみる。生活と社会の 時間としては未来だろう。そもそも先にある が気になる。社会と言ってもそれぞれのサイ り口であるからにはその先には外の世界と だ、とか言い出しかねない。 界があるのだろう。入り口の先、と考えれば 距離が密接なことと乖離していることの差 り、予測不能で更新され続けるものなのだ から、私たちは常にエントランスを通過し続 けていると考えてみるのも良いかもしれな い。じゃあわざわざエントランスを設ける必 要なんてあるのだろうか。建物の入り口だっ て沢山あった方が便利じゃないか。防犯上の 問題やコストの問題はあるにせよ、そもそも 以上の過程を経て作品について考えてみる。 「出会い」というモチーフがぼんやりと浮かん る気がする。演劇とは対人間のエントランス 私たちの未来は常に過去とは別の世界であ まんねーぜ。公務とはなんぞや。 「場=作品」だと思っていて、場というのはそ エントランスの概念について考えてみる。入 時間のことを未来と呼ぶのだろうし。しかし 教授に聞くそうだ。相変わらず公務員が人気 ズがあまりにも違う。近所のお年寄りに自分 の子供に声をかけないように注意する母親 がいるそうだ、知らない大人に声をかけられ た時に備えているのだろう。最近の若者は 雑誌を読まないそうだ、自分の読みたくない ものが混ざっている物に金を払いたくないそ うだ。一年の半分くらいは関東で生活してい るが、関東より西に行くと放射線という言葉 できている。エントランスという場所は、人、 分や他者との出会いの場である。現代は出 会いの機会が減るどころか出会いを回避す る傾向にすらあり、出会いの対処能力も落ち ている。決して出会いは素晴らしいという前 提ではない、出会いを避けることにも真っ当 な理由があるだろう。出会いとは一体何のこ とで、何をもたらすものなのだろうか。観客 が何と出会うのか、ベタに観客同士の出会い もあるのか、今はまだ全くわからないが、エ ントランスという場所に、「出会い」をモチー フに、演劇を使った「場=作品」を作ってみよ うと思う。 多田淳之介 1976年生。演出家、東京デスロック主宰、富士見市 民文化会館キラリふじみ芸術監督、青年団演出部。 古典から現代劇、パフォーマンス作品まで幅広く手が ける。俳優、観客、時間を含めたその場での現象を フォーカスし、近年は客席と舞台の区分けを無くし観 客の当事者性を取り入れた作品を発表している。地 域、教育機関、海外でのアウトリーチ、共同製作な ど幅広く活動する。2010年国内歴代最年少で公共劇 場の演劇部門の芸術監督に就任。2013年『가모메 カ ルメギ』にて韓国で最も権威のある東亜演劇賞を外 国人演出家として初受賞。 公演の詳細は追ってお知らせいたします チケット予約は 11 月初旬より開始予定 はまず聞かない。いまだに大学生の親が自 主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団) 〒157-0075 東京都世田谷区砧公園 1-2 Tel : 03-3415-6011(代) http://www.setagayaartmuseum.or.jp/ Trance/ Entrance