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新テストに対するアンケート調査結果 - Kei-Net

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新テストに対するアンケート調査結果 - Kei-Net
大学入学者選抜改革
新テストに対するアンケート調査結果
2016/1/27
現在、文部科学省は大学入学者選抜改革の一環として「高等学校基礎学力テスト」「大学入学希望者学力評
価テスト」の導入の検討を進めている。河合塾では、進路担当の高等学校教員を対象に2つのテストや大学入
学者選抜改革に関してアンケート調査を実施した。
※テスト名は仮称
※アンケート概要
実施期間:2015 年 10 月~12 月(河合塾大学入試情報分析報告会:全国 60 会場で実施)
対象:高等学校教員
回答者数:2,538 名(以下、文中のグラフは未回答者を除いて集計)
■大学入学希望者学力評価テスト-過半数は「2回実施が妥当」と考える
現在、導入が進められているテストは、主に高等学校教育の質の確保・向上と生徒の学習改善を目的とした
「高等学校基礎学力テスト(以下、基礎学力テスト)」と、現行の大学入試センター試験に替わって大学入学
者選抜を目的として実施される「大学入学希望者学力評価テスト(以下、評価テスト)」の2つのテストがあ
る。<グラフ1>はこの2つのテストに関するアンケート結果を集計したものである。
①は「基礎学力テストの利用」について聞いたもの。基礎学力テストは高等学校での実施では、「利用する
見込み」が約7割を占めた。テストの実施方法や時期などの詳細が明らかになっていないにも関わらず、多く
の高校では基礎学力テストの利用を考えていることが分かった。
②~④は評価テストに関する質問である。評価テストは、これまでのセンター試験のような一発勝負となら
ないよう複数回実施が検討
<グラフ1>高大接続改革の2つの新テストについて
されている。②は「妥当な
実施回数」、③は「妥当な実
施月(複数回答可)」につい
てうかがった。実施回数に
ついては、現行のセンター
試験と同じ「1回」という
回答が約3割あったものの、
約7割の先生が複数回の実
施を妥当と考えていること
が分かった。複数回の回答
で、最も多かったのが「2
回」の 55%で過半数を超え
た。次いで、
「3回」が 14%
を占めた。
「4回」以上とい
う回答はごく少数であるも
のの、なかには毎月1回と
いう回答もあった。
実施月については、
「1月」
を選んだ先生が約6割と最
も多く、他の月と比べて突
出している。現行のセンタ
ー試験と同時期の実施は、
高校での現在の学習進度や
年間スケジュールを大きく
変える必要がなく、イメー
ジしやすいということであ
-1©Kawaijuku Educational Institution.
ろう。次いで多かったのが「12 月」「9月」「11 月」で、それぞれ 23%、21%、19%となった。一方、年度初
めである「4~5月」回答は少数派となった。年度初め3年生がスタートして間もない時期に大学入試に関わ
る試験を実施することは、多くの高校の先生にとって歓迎されないようである。また、一般入試が本格化して
いる「2月」「3月」という回答も少なかった。一斉テストは、大学個別試験とのバッティングは避けるべき
と考える先生が多いのではなかろうか。
④は、「評価テストへの英語の民間資格・検定試験の活用」について聞いたものである。「賛成」「方法によ
っては賛成」を合わせると約8割を占めた。具体的な活用方法が示されていない現時点では全面的な賛成まで
はしないものの、方向としては賛成と考えている先生が多いことが分かった。
■英語外部試験の大学入試への活用は、大半が「現状が妥当」と回答
<グラフ2>は、英語の民間資格・検定試験の大学入試への活用、すなわち入試における英語外部試験につ
いての回答を集計したものである。英語外部試験の大学入試への活用は、すでに各大学の個別試験で導入が進
んでいる。とくに 2015 年度あたりから、国公立大学および有名私立大学を中心に一般入試でも活用する動き
が広がっている。
⑤は「個別試験での英語外部試験活用の拡大」について意見をうかがったもので、「さらなる拡大を望む」
とする積極派が 22%に達する一方で、
「活用に反対」とする回答は 11%と、英語外部試験の活用に対する否定
的な意見は少数派にとどまった。ただし、「現状が妥当」とする回答が 67%と大半を占めており、これ以上の
拡大を望んでいないとも受け取れる。一般入試での活用が広がる一方、募集人員が少ないこともあり、英語外
部試験活用型入試の志願者数は決して多いとはいえない。受験生の準備が追いついていないというのが現状だ。
⑥は、その英語外部試験について、
「高校で対策を行っているか」を聞いたもの。約4割で「実施している」
との回答を得た。また、「今後行う予定」も3割を占め、大学側の活用が広がりつつあることから、高校でも
対策を検討している様子がうかがえた。
<グラフ2>
-2©Kawaijuku Educational Institution.
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