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(墓地等の経営の許可等に関する条例の一部改正について

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(墓地等の経営の許可等に関する条例の一部改正について
パブリック・コメント手続(意見募集)
「墓地等の経営の許可等に関する条例」の
一部改正について
意見募集期間
平成 26 年(2014 年)
10 月 15 日(水)~11 月4日(火)
お問い合わせ先:健康部保健所生活衛生課
電話 046-824-9861 (直通)
横
須
賀
市
パブリック・コメント手続にあたって
これまで本市では、市営公園墓地を整備し、地方公共団体として積極的に市民の墓地需
要に応えてきました。このため、民間に墓地の経営を委ねなくても十分足りると考え、宗
教法人の「檀信徒の需要の状況から適切なもの」を除くほか、民間に墓地の経営を認めて
きませんでした。
環境政策部が、平成 23 年度に墓地需要に関する市民アンケート調査を行ったところ、
「普
通墓地」
「芝生墓地」
(以下「一般墓地」という。
)に対する希望者は多いが、墓地の取得の
条件としては価格が安いことが最優先される傾向にあることが分かりました。これにより、
市営公園墓地における新たな一般墓地の造成をやめ、市民に低廉な価格で墓地を供給する
ことができる合葬墓を整備することとしました。
しかし、これだけでは依然として要望がある一般墓地や新たな葬祭形式である樹木型墓
地などの需要に対応できず、また、高齢化の進展により墓地需要が継続すると考えられる
ため、民間を含めた墓地の供給を考慮する必要があります。
このため、公益法人が新たに墓地及び納骨堂の経営ができるよう、条例を改正します。
あわせて、墓地等の構造設備基準等を見直します。
つきましては、条例改正案について、市民の皆様からのご意見を募集します。
《改正する条例》
墓地等の経営の許可等に関する条例
【目
【改正】
次】
◆ 墓地等の経営の許可等に関する条例の一部改正について
2~6
◆ 用語の説明
7
◆ 意見の提出方法
8
1
◆ 墓地等の経営の許可等に関する条例の一部改正について
1 条例改正に対する考え方
墓地及び納骨堂には公益性、永続性、非営利性が求められており、この理念に沿った
安定的な経営が、利用者の最も切実な要望であると考えます。このため経営主体の財務
状況の健全性や宗教活動を継続して行っていることを確認し、墓地及び納骨堂の経営の
安定性及び永続性を確保する必要があります。
また、本市は首都圏近郊に位置し、交通至便な状況から、墓地開発のターゲットにな
る可能性があります。緑と生活環境を守るため、墓地の乱立や無秩序な墓地の造成を防
ぐ必要があると考えます。
2 主な変更点(下線部分が変更点です。)
(1) 基準を緩和するもの
墓地又は納骨堂を経営しようとする者は、次のいずれかに該当し、市長が適当と認め
る者でなければならない。ただし、特別な理由があり、かつ、公衆衛生その他公共の福
祉の見地から支障がないと認められるときは、この限りでない。
(1) 地方公共団体
(2) 宗教法人法(昭和 26 年法律第 126 号)第4条第2項に規定する宗教法人で、
宗教法人法に登記された事務所を市内に有するもの
(3) 墓地等の経営を行うことを目的とする公益法人で、主たる事務所又は従たる
事務所を市内に有するもの
これまで墓地及び納骨堂の経営は、地方公共団体と宗教法人(檀信徒の需要から適
切なものについてのみ)に認めていましたが、官民で墓地の需要に応えられるよう新
たに公益法人(墓地経営事業を行う経理的基礎と技術的能力があるとして認定を受け、
かつ市内に事務所を有するもの)も経営主体となれるようにします。
墓地等の敷地は、自己所有地(所有権以外の権利が存しないものに限る。
)であること。
ただし、市長が特に理由があると認める場合はこの限りでない。
墓地等を経営するにあたり、許可を受けた後でなければ融資が受けられず土地の取
得が許可後になることも想定されます。また、融資を受けるにあたり当該土地の一部
を担保とすることも想定されます。このような特別の理由を規則に定め、許可後速や
かに申請者の所有にすることや、墳墓域以外の土地に当該墓地に係る抵当権のみが存
することを認めることとします。
2
墓地の駐車場は、墳墓の区画総数の4パーセント以上の駐車台数を有すること。
今まで墓地の駐車場は、墳墓の区画数の 10 パーセント以上としていましたが、実際
の運用状況や現状等を加味し、墓地の駐車場については墳墓の区画総数の4%以上と
します。
(2) 基準を強化するもの
協議者は、当該墓地及び納骨堂の区域に隣接する土地の所有者及び当該墓地及び納骨
堂の区域から 100 メートルを超えない距離に建物がある場合は、その所有者又は管理者
に対し、説明会等の方法により当該墓地等の計画の概要を説明しなければならない。
近隣住民との円滑な合意形成のため、説明会の対象となる範囲を 50 メートルから
100 メートルに見直します。
宗教法人が新たに墓地及び納骨堂を経営する場合、宗教法人法に基づき登記された事
務所を市内に有し、かつ、本市内において、その事務所を拠点として、墓地等経営許可
の申請前の協議書を提出する日までに5年以上宗教活動を行っていること。
地域に根ざして宗教活動を行い、永続的に墓地及び納骨堂が経営されるかを確認す
るため、墓地及び納骨堂の経営主体となる宗教法人が、市内に事務所を置き、宗教活
動を開始してから5年を経過していることを基準化します。
協議者は、当該墓地等の計画について、近隣住民等から次に掲げる内容について協議
の申出があった場合は、これに誠実に応じるよう努めなければならない。
(1) 公衆衛生その他公共の福祉の観点から考慮すべきこと
(2) 当該墓地等の構造設備と周辺環境との調和に関すること
(3) 当該墓地等の建設工事の方法等に関すること
条例の目的である「市民生活における墓地等と周辺環境の調和」を図るため、協議
者は、近隣住民から協議の申し出があったときは、公衆衛生その他公共の福祉の観点
から考慮すべきこと、当該墓地等の構造設備と周辺環境の調和に関すること及び当該
墓地等の建設工事の方法等に関することについて、誠実に応じなければならないこと
とします。
3
(3) 新たに追加するもの
この条例は、墓地、納骨堂又は火葬場の経営の許可の手続きに関し法令に定めがある
もののほか、必要な事項を定めることにより、墓地等の経営の適正を図るとともに、市
民生活における墓地等と周辺環境の調和を図り、もって公衆衛生の向上と公共の福祉に
寄与することを目的とする。
墓地の乱立や無秩序な墓地の造成を防ぎ、緑を保全し、隣接する土地の景観に配慮
することで周辺環境との調和を図り、市民の生活環境を確保するため、条例の目的に
「市民生活における墓地等と周辺環境の調和」を加えます。
墓地及び納骨堂を経営しようとする者は、墓地及び納骨堂を経営するために必要な経
理的基礎がある者であること。
墓地及び納骨堂には、永続性及び安定的な経営が重要であるため、墓地及び納骨堂
を経営する者は、十分な経理的基礎がある者であることとします。
墓地及び納骨堂の設置等に要する費用の一部を借り入れる場合の借入先は、銀行等の
金融機関であること。
銀行等からの融資を受けることで財務基準が明確化され、不透明な金銭のやり取り
が無いことを確認します。
墓地又は納骨堂の経営者は、焼骨のほかは埋蔵又は収蔵させてはならない。ただし、
市長が公衆衛生その他公共の福祉の見地から支障がないと認めて許可した場合は、この
限りでない。
周辺環境との調和に配慮し、焼骨以外の埋蔵を認めないこととします。
ただし書きにある市長が公衆衛生その他公共の福祉の見地から支障がないと認めて
許可する場合とは、大規模災害などが発生した場合において、既に墳墓の区画がされ
ていない土地のうち公衆衛生上支障がないと認められる場所に仮埋葬するときのこと
とします。
公益法人が経営する事業型墓地の規模は1ヘクタール以上であること。
事業型墓地で安定的な経営を行うためには、ある程度の規模が必要です。また、一
定規模以上の広さの公園型墓地として整備されることで、周辺環境にも配慮された墓
地となります。このため、事業型墓地の面積は、1ヘクタール以上であることとしま
す。
4
墓地の周囲は、墓地の敷地の境界線に沿って、その内側に5メートル以上の緑地帯を
設けること。ただし、市長が認める場合はこの限りでない。
住宅等と墓域が近接することを避け、近隣から容易に墓石等を見通せない構造とす
ることで、生活環境を守ります。このため、墓地区域の境界線には、その内側に5メ
ートル以上の緑地帯を設けることします。
ただし、市街化区域内にある既存の墓地が隣接する土地に小規模な拡張を行う場合
で、5メートル以上の緑地帯を設けることで緑地の面積が墓地造成を行う面積の 35 パ
ーセントを超えてしまう場合、緑地帯の幅は、墓地の敷地の境界線に接し、その内側
に 0.8 メートル以上であることします。
納骨堂の駐車場は、区画総数の1パーセント以上の駐車台数を有しなければならない。
これまで納骨堂には駐車場の規定はありませんでしたが、交通至便な場所にあって
も車を利用する参拝者もいることから、納骨堂については基数の1%の駐車場を設け
るよう規定します。
高齢者、障害者等の移動等の円滑化のために必要な措置を講ずるよう努めるものとす
る。
墓地区域内の構造や設備は、高齢者や障害者等が参拝しやすいように配慮すること
とし、高齢者、障害者等の移動又は施設の利用に係る身体の負担を軽減することによ
り、その移動上又は施設の利用上の利便性及び安全性を向上するために必要な措置を
講ずるよう努めることを規定します。
墓地及び納骨堂の使用に係る契約の内容は、墓地等の利用者にとって権利義務関係が
明確になっており、使用者の利益の保護を十分に図るものであること。
使用者保護の観点から、墓地及び納骨堂の経営者と使用者の権利義務関係が明確化
されており、使用者の利益の保護がなされている者であることとします。
事業型墓地又は事業型納骨堂を経営する者は、当該事業型墓地又は事業型納骨堂を可
能な限り市民の使用に供するよう配慮するものとする。
市民の墓地需要を満たすため、市民が墓地を購入する際、優先となるよう努めるこ
とを規定します。
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経営の許可を受けようとする者が公益法人又は宗教法人である場合にあっては、次に
掲げる書類を墓地等経営許可申請書に添付しなければならない。
(1) 資金計画書
(2) 墓地又は納骨堂経営計画の収支見込書
(3) 申請することを議決したときの議事録の写し
(4)
経営の許可を受けようとする者が宗教法人で、その宗教法人規則に基づく包
括団体の承認が必要である場合は、承認書の写し
(5) 墓地及び納骨堂にあっては、墓地等使用契約約款その他これに相当するもの
(6) 協議状況報告書
(7) その他市長が必要と認める書類
墓地等経営許可の申請時は、安定的な経営が行えるかを判断するため、墓地又は納
骨堂経営計画の収支見込書、使用者との明確な権利義務関係がなされているかを確認
するため墓地等使用契約約款その他これに相当するもの及び近隣住民からの協議に対
し誠実に対応しているかを確認するための協議状況報告書を添付することとします。
事業型墓地及び事業型納骨堂の経営者は、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に
関する法律(平成 18 年法律第 49 号)第 23 条に規定する会計監査人による監査を受けた
書類の写しを、当該年度終了後4月以内に市長に提出しなければならない。
公益法人は、年度ごとに認定を受けた所管官庁に事業報告書等を提出することとさ
れていますが、墓地等が安定的に経営されているかを確認するため、市にもその写し
の提出を義務付けます。
(4) 市の対応に関するもの
協議者からの協議があった場合において、経営の許可を受けようとする者に対し、必
要な助言及び指導を行うこととする。
墓地等経営の許可申請書提出前の協議書が提出されたとき、協議書の内容について、
市長は事業者に対して、必要な助言及び指導を行なうことができることとします。
3 施行日
平成 27 年7月1日(予定)
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◆ 用語の説明
公益法人
公益法人とは、公益社団法人及び公益財団法人のこと。
公益目的事業を行う一般社団法人又は一般財団法人は、公益社団法人又は公益財団法人
として行政庁の認定を受けることができる。
納骨堂
骨壷に入れた遺骨を安置しておく建物のこと。
墓地、埋葬等に関する法律では、
「他人の委託を受けて焼骨を収蔵するために、納骨堂と
して都道府県知事等の許可を受けた施設のこと。
」と定義されている。
最近では、交通至便な場所にビル型の納骨堂が建てられることがある。
協議者
墓地等の経営の許可を受けようとする者は、市長に対し事前に墓地等設置協議書を提出
しなければならないが、その協議書を提出した者のこと。
事業型墓地
宗旨宗派を問わず、だれでも使用することが出来る墓地のこと。
事業型納骨堂
宗旨宗派を問わず、だれでも使用することが出来る納骨堂のこと。
7
意
見
の 提
出
方
法
1 提出期間
平成 26 年(2014 年)10 月 15 日(水)から 11 月4日(火)まで
2 あ て 先
健康部保健所生活衛生課環境衛生係
3 提出方法
○書式は特に定めておりません。
○住所及び氏名を明記してください。なお、市外在住の方の場合は、次の
項目についても明記してください。
(1) (市内在勤の場合)勤務先名・所在地
(2) (市内在学の場合)学校名・所在地
(3) (本市に納税義務のある場合)納税義務があることを証する事項
(4) (当該パブリックコメント案件に利害関係を有する場合)利害関
係があることを証する事項
○次のいずれの方法により提出してください。
(1)直接持ち込み
・健康部保健所生活衛生課(ウェルシティ市民プラザ3階)
・市政情報コーナー(横須賀市役所2号館1階 32 番窓口)
・各行政センター
(2)郵送
〒238-0046
横須賀市西逸見町1-38-11
ウェルシティ市民プラザ3階
横須賀市保健所生活衛生課
(3)ファクシミリ
046-824-2192
(4)電子メール
[email protected]
個々のご意見等には直接回答はいたしませんので、予め御了承ください。
いただいたご意見等とこれに対する考え方は、意見募集期間終了後すみやか
に公表いたします。
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