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EASYCRYPT オンラインマニュアル

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EASYCRYPT オンラインマニュアル
A7CP6099-A80_32
20130606
EASYCRYPT オンラインマニュアル
(Windows XP 用)
EASYCRYPT をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
本マニュアルは EASYCRYPT の操作方法を記載しております。必ずお読みください。また、印刷し
て保存していただくことをお勧めします。
おことわり
(1) 本書の内容の一部または全部を当社に断りなく、いかなる形でも転載または複製することは、
固くお断りします。
(2) 本書の記述内容は、ソフトウェア、ハードウェアの改訂に追従するように努力しておりますが、
やむなく同期できない場合も生じます。
(3) 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。
(4) 本書の内容については万全を期して作成いたしましたが、万一ご不審な点や誤り・記載漏れな
どお気付きの点がありましたら、ご購入元またはお問い合わせ窓口へご連絡ください。
(5) 当社では本製品の運用を理由とする損失・過失利益等の請求につきまして、(4)項に関わらずい
かなる責任も負いかねますので、あらかじめご了承ください。
三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社
1
目次
1 概要 ....................................................................................................................................................... 3
2 機能 ....................................................................................................................................................... 3
2.1 暗号化............................................................................................................................................. 3
2.2 暗号化(TPM) .................................................................................................................................. 3
2.3 復号 ................................................................................................................................................ 3
2.4 一時復号 ......................................................................................................................................... 4
2.5
関連付け実行.................................................................................................................................. 4
2.6 ログオン時自動復号....................................................................................................................... 4
2.7 ログオフ時自動暗号化 ................................................................................................................... 4
2.8 自己復号ファイル作成 ................................................................................................................... 4
3 インストール/アンインストール .......................................................................................................... 5
3.1 インストール方法 .......................................................................................................................... 5
3.2 アンインストール方法 ................................................................................................................... 5
3.3 指紋照合装置の準備....................................................................................................................... 6
3.4 セキュリティチップの準備 ............................................................................................................ 6
4 EASYCRYPT の設定............................................................................................................................ 8
4.1 起動画面 ......................................................................................................................................... 8
4.2 ユーザー設定.................................................................................................................................. 9
4.3 システム設定................................................................................................................................ 19
5 暗号化/復号 ......................................................................................................................................... 22
5.1 EASYCRYPT から暗号化/復号 ................................................................................................... 24
5.2 コンテキストメニューから暗号化/復号 ...................................................................................... 28
5.3 エクスプローラ/フォルダウィンドウから暗号化/復号 ............................................................. 28
5.4 暗号化ファイルをアプリケーションから実行する ..................................................................... 29
5.5 コマンドラインから暗号化/復号 ................................................................................................. 31
5.6 ログオン時自動復号/ログオフ時自動暗号化............................................................................. 32
5.7 自己復号ファイル作成 ................................................................................................................. 33
6 EASYCRYPT ご使用の注意点 ........................................................................................................... 38
2
1
概要
EASYCRYPT は、Windows 上において、ファイルを暗号化/復号するユーティリティーです。暗号化
/復号は、パスワードを認証情報として用いますが、指紋情報もしくは FeliCa 情報を認証情報に付加し、
指紋照合・FeliCa 照合で復号することもできます。また、セキュリティチップと組み合わせることによ
り、セキュリティー強度を高めることもできます。
EASYCRYPT は、三菱電機㈱が開発した暗号アルゴリズム「MISTY」を用いています。ファイルを
暗号化することで、重要なデータ/特定のファイルを保護することができます。
EASYCRYPT の動作環境
CPU
Pentium133MHz 以上
メモリ
32MB 以上
OS
Windows XP Professional(日本語版(32bit))
指紋照合装置(任意)
指紋照合デスクトップツール M3K-FPRDT3、M3K-FPRDTU、
CX-FPRDTL、CX-FPRDTL2、CX-FPRDTL3、DTL mk4
FeliCa ポート(任意)
apricot 認証デスクトップツール<FeliCa 対応版>
CX-FELDT、CX-FELDT2
セキュリティチップ(任意)
三菱パーソナルコンピュータ apricot シリーズ セキュリティチップ
搭載機種
2
機能
2.1
暗号化
EASYCRYPT は暗号アルゴリズム「MISTY」を用いて、指定したファイルや、フォルダにあるファ
イルを、暗号化ファイルに変換します。暗号化された状態では、表計算ソフトやワープロソフトのよう
なアプリケーションで、編集/修正/閲覧などの操作を行なうことはできません。したがって、暗号化し
たファイルの内容は、他のユーザーから隠蔽されます。また、暗号化時に同時にファイルを圧縮するこ
ともできます。
2.2
暗号化(TPM)
「暗号化」機能と同様に指定したファイルを暗号化する機能ですが、セキュリティチップ(TPM)を使
用して復号に必要な情報を隠蔽します。これにより、ファイルを復号できるコンピュータを限定するこ
とができます。
2.3
復号
EASYCRYPT で暗号化したファイルを復号し、平文ファイルに戻します。復号したファイル(平文
ファイル)は、ワープロソフトなどのアプリケーションで、編集/修正/閲覧することができます。復号
3
したファイルを再暗号化する場合は、
「暗号化」メニューを選択することで、暗号化ファイルに変換で
きます。
2.4
一時復号
EASYCRYPT で暗号化したファイルを復号し、平文ファイルに戻します。ただし、
「一時復号」した
ファイルは、Windows の終了時やログオフ時に自動的に再暗号化されます。Windows を終了する/ログ
オフするまでは、
「復号」した場合と同様に、平文ファイルの状態になります。
2.5
関連付け実行
EASYCRYPT では暗号化ファイルを自動的に復号し、関連付けられたアプリケーションで開くこと
ができます。編集/修正/閲覧などの操作を行ない、アプリケーションを終了すると自動的に再暗号化さ
れます。
2.6
ログオン時自動復号
指定したフォルダ内にある EASYCRYPT で暗号化したファイルを、Windows ログオン時に自動復号
し、平文ファイルに戻します。
2.7
ログオフ時自動暗号化
指定したフォルダ内の平文ファイルをすべて、Windows ログオフ時または Windows シャットダウン
時に自動暗号化します。この機能を使用することにより、暗号化漏れを防ぐことができます。
2.8
自己復号ファイル作成
自己復号ファイル作成機能でファイルを暗号化できます。暗号化して作成した自己復号ファイルは、
実行形式(EXE 形式)のファイルで、実行することにより復号することができます。自己復号ファイルを
作成することにより、EASYCRYPT をインストールしていない PC 上でも復号することができます。
==セキュリティチップ(TPM)とは==
セキュリティチップは正式には TPM (Trusted Platform Module)と呼ばれています。 セキュリティ
チップ(以降 TPM)は、ハードウェア的に実装されており、TPM 内で暗号鍵の管理をします。これに
より、強固なセキュリティ機能を実現します。また、TPM 上に暗号鍵を持つため、ハードディスクを
取り外して持ち出されても復号されることを防止する効果があります。
4
3
インストール/アンインストール
3.1
インストール方法
インストール方法を以下に示します。
エクスプローラ等から「EASYCRYPT セットアップシート」中の"EASYINST.EXE"を実行してくだ
さい。下記の画面が表示されますので、インストール先ディレクトリを指定し、「インストール」ボタ
ンを押してください。
なお、インストールは Administrator 権限のあるユーザーで行なってください。権限の不十分なユー
ザーでインストールしようとした場合は、その旨のメッセージが表示され、インストールできません。
インストール終了の旨のメッセージが表示されましたら、インストールは終了です。
「 プ ロ グ ラ ム 」 メ ニ ュ ー の 中 に 「 EASYCRYPT 」 の メ ニ ュ ー グ ル ー プ が 作 成 さ れ 、 そ の 中 に
「EASYCRYPT」
、
「EASYCRYPT オンラインマニュアル」、「自己復号ファイル作成ツール」のメニュ
ーが作成されています。まず初めに、
「EASYCRYPT オンラインマニュアル」メニューを選択して、ご
使用方法を参照された上でご使用ください。
=ご注意=
EASYCRYPT をインストールしたフォルダを移動したり、名前を変更しないでください。正しく動
作しなくなります。
3.2
アンインストール方法
アンインストール手順を以下に示します。
[アンインストール手順]
(1)「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」を実行してください。
5
(2)「プログラムの変更と削除」タブの「EASYCRYPT」を選択し、
「変更/削除」ボタンをクリックし
てください。
(3)「EASYCRYPT のアンインストールを実行します。よろしいですか?」というメッセージが表示さ
れます。よろしければ、
「はい」ボタンをクリックして続行してください。
(4)「アンインストールが終了しました。」というメッセージが表示されたらアンインストールは終了で
す。
(*)使用中のファイルはすぐには削除されません。次回 Windows 起動時に削除されます。
(**)アンインストール後に、本製品を再度インストールする場合は、Windows を再起動した後に行なっ
てください。
3.3
指紋照合装置の準備
指紋照合装置と合わせて使用する場合は、指紋照合装置用の S/W がインストールされている必要があ
ります。
「指紋照合デスクトップツール」に付属のデバイスドライバ(USB タイプの場合のみ)と「FPR
ユーティリティー」をインストールしてください。
3.4
セキュリティチップの準備
セキュリティチップ(TPM)と合わせて使用する場合は、セキュリティチップを使用するための準備を
6
する必要があります。三菱パーソナルコンピュータ apricot シリーズ セキュリティチップ搭載機種に附
属の「セキュリティチップ ユーティリティ マニュアル」を参照し、以下の設定を行なってください。
① BIOS セットアップユーティリティでセキュリティチップ機能を有効に設定
② セキュリティチップのセットアップ
③ セキュリティチップ ユーティリティのインストール
④ Security Platform の初期化
⑤ Security Platform ユーザーの初期化(基本ユーザーキーの作成までが必要で、EFS,PSD 等の各
機能の設定は必ずしも必要ではありません。
)
3.5 FeliCa ポートの準備
FeliCa 認証機能を使用する場合は、FeliCa ポートに応じたドライバソフトウェアがインストールさ
れている必要があります。
「apricot 認証デスクトップツール<FeliCa 対応版>」に付属のデバイスドラ
イバと「FF ユーティリティー」をインストールしてください。
7
4
EASYCRYPT の設定
4.1
起動画面
Windows の「スタート」メニューより、EASYCRYPT を起動してください。下記のいずれかの画面
が表示されます。タイトルバーには、Windows のログオンユーザー名が表示されます。
(ユーザー名を
指定して Windows へログオンしていない場合は表示されません。
)
(TPM 機能無効時)
[暗号化]
[暗号化(TPM)]
(TPM 機能有効時)
指定したファイル/フォルダを暗号化します。
セキュリティチップを使用して、指定したファイル/フォルダを暗号化します
32bit 版 OS でセキュリティチップ使用時のみ表示されます。
[復号]
指定したファイル/フォルダを復号します。
[一時復号]
指定したファイル/フォルダを一時復号します。一時復号したファイルは
Windows 終了時/ログアウト時に再暗号化されます。再暗号化するために、
認証情報(パスワード)入力画面が表示されます。ただし、
「システム設定」
でパスワードの「暗号化時自動使用」が選択されている場合は、パスワード
入力画面は表示されません。
[ファイル指定]
暗号化/復号の対象をファイル単位で指定する場合に選択します。
同一フォルダ内であれば複数のファイルを指定することができます。
複数のファイルを指定して暗号化/復号する場合、指定したファイルはすべて
同じパスワードで暗号化/復号されます。
[フォルダ指定]
暗号化/復号の対象をフォルダ単位で指定する場合に選択します。
また、サブフォルダ内のファイルも対象となります。
対象となるファイルは、すべて同じパスワードで暗号化/復号されます。
[暗号化時圧縮]
暗号化時に圧縮する場合にチェックします。
8
4.2
ユーザー設定
EASYCRYPT 起動画面で「ユーザー設定」ボタンを押すと、下記画面が表示されます。タイトルバ
ーに表示されている Windows ログオンユーザーのユーザー設定を行ないます。「ユーザー設定」は、
Windows ログオンユーザーごとに設定されます。
パスワード認証情報設定
[パスワード設定変更]
パスワード認証情報に関する設定項目です。
ファイル暗号化/復号時に自動使用するパスワードの設定を変更し
ます。ここで設定したパスワードは、ログオン時自動復号/ログオ
フ時自動暗号化機能でも使用されます。このボタンを押すと、パス
ワード設定画面が表示されます。
[暗号化時自動使用]
設定されたパスワードを、暗号化時に自動的に使用するか否かの選
択をします。チェックを外すと、暗号化時にパスワード入力画面が
表示されます。
[復号時自動使用]
設定されたパスワードを、復号時に自動的に使用するか否かの選択
をします。チェックを外すと、復号時にパスワード入力画面が表示
されます。チェックした場合でも、指紋認証、FeliCa 認証を使用し
ている場合は、指紋認証、FeliCa 認証画面が表示されます。
[暗号化時確認入力]
この設定を行なうと、暗号化のパスワード入力画面でパスワード確
認入力が必要となります。この設定により、パスワード誤入力を防
ぐことができます。
[再暗号化時入力]
一時復号ファイルの再暗号化時にパスワード入力をするか否かを
選択します。チェックを外すと、再暗号化時にパスワード入力画面
を表示せずに一時復号したパスワードがそのまま使用されます。チ
9
ェックした場合は、パスワード入力画面が表示されます。
[EASYCRYPT アイコン使用]
暗号化ファイルのアイコン表示を選択します。このチェックを付
けると、EASYCRYPT のアイコンが表示されます。このチェック
を外すと、暗号化前のファイルに関連付けられたアイコンが表示さ
れます。(大きいアイコン表示の場合は、アイコンの右下部に、
EASYCRYPT ファイルであることを示す絵が表示されます。
)(注)
[進捗状況表示]
暗号化/復号の進捗状況を表示するか否かの設定をします。チェッ
クをすると暗号化/復号時に進捗状況が表示されます。
[完了メッセージ表示]
暗号化/復号の正常終了時にメッセージを表示させるか否かの設
定をします。チェックをすると暗号化/復号の正常終了時に完了メ
ッセージが表示されます。
[ログオン/ログオフ時設定]
ログオン時自動復号/ログオフ時自動暗号化機能に関する設定を
します。このボタンを押すと、設定画面が表示されます。
[関連付け実行禁止設定]
関連付け実行禁止に関する設定をします。このボタンを押すと、設
定画面が表示されます。
指紋認証情報設定
指紋認証情報に関する設定項目です。
32bit 版 OS で指紋照合装置使用時のみ表示されます。
[暗号化時指紋使用]
チェックをすると、暗号化時に認証情報として指紋情報を使用しま
す。この場合、復号時に指紋照合画面が表示されます。
ただし、「パスワード指定暗号化」(「5 暗号化/復号」参照)で暗号
化した場合は、認証情報に指紋情報は使用されません。暗号化時
FeliCa 使用と同時にチェックすることはできません。
[指紋登録設定]
指紋登録に関する設定をします。このボタンを押すと、指紋登録画
面が表示されます
FeliCa 認証情報設定
FeliCa 認証情報に関する設定項目です。
32bit 版 OS で FeliCa ポート使用時のみ表示されます。
[暗号化時 FeliCa 使用]
チェックすると、FeliCa 情報が暗号化ファイルに格納され、復号時
に FeliCa 認証画面が表示されます。ただし、
「パスワード指定暗号
化」
(
「5 暗号化/復号」参照)で暗号化した場合は、パスワード認証
となります。暗号化時指紋使用と同時にチェックすることはできま
せん。
[FeliCa 登録設定]
FeliCa 対応カードの登録を行います。このボタンを押すと、FeliCa
登録画面が表示されます。
[OK]
設定内容を有効にして、起動画面に戻ります。
[キャンセル]
設定内容を無効にして、起動画面に戻ります。
(注)アイコン表示の変更は、既存のファイルに対しては、反映されない場合があります。これは、
10
Windows のアイコンキャッシュ機能の影響を受けているためです。アイコンキャッシュ機能に
より、Windows は1回アイコン表示したファイルに対しては、ファイルが更新されるまでアイ
コンを更新しようとしません。アイコン表示の変更を反映させたい場合は、編集等によりファイ
ルを更新するか、ファイルを選択して「F5」キーを押してください。
[パスワード設定変更画面]
[古いパスワード]
変更前のパスワードを入力します。インストール直後は、パスワードな
しになっています。その場合は、この欄には何も入力しないでください。
[新しいパスワード]
ファイルの暗号化/復号に自動使用するパスワードを、設定します。パス
ワードは英数字文字列 20 文字以内で、大文字/小文字の区別があります。
[新しいパスワードの確認入力]
「新しいパスワード」の欄に入力したパスワードの確認をします。
再度、新しいパスワードを入力してください。
[OK]
設定した新しいパスワードに変更して、ユーザー設定画面に戻ります。
[キャンセル]
パスワードを変更せずに、ユーザー設定画面に戻ります。
「ユーザー設定」画面で、暗号化/復号時に自動的に入力されるパスワードを設定できます。設定し
たパスワードは、
「暗号化時自動使用」
「復号時自動使用」がチェックされている場合のみ使用され
ます。ファイルごとに異なるパスワードを設定する場合は、自動使用のチェックを外してください。
暗号化/復号時にパスワード入力画面が表示されます。
11
[ログオン時自動復号/ログオフ時自動暗号化設定画面]
[対象フォルダ]
ログオン時自動復号/ログオフ時自動暗号化機能の対象として設定されて
いるフォルダがすべて表示されます。
[追加]
対象フォルダリストへの追加を行ないます。このボタンを押すと、「ログオ
ン時自動復号/ログオフ時自動暗号化フォルダ設定」画面が表示されます。
[編集]
対象フォルダリスト内で選択されているフォルダの設定内容の参照/変更
を行ないます。対象フォルダを選択しこのボタンを押すと、「ログオン時自
動復号/ログオフ時自動暗号化フォルダ設定」画面が表示されます。
[削除]
対象フォルダリスト内で選択されているフォルダを削除します。
[OK]
設定を完了します。
[キャンセル]
設定内容を破棄して、ユーザー設定画面に戻ります。
12
[ログオン時自動復号/ログオフ時自動暗号化フォルダ設定画面]
本画面で、ログオン時自動復号/ログオフ時自動暗号化機能の対象フォルダの設定を行ないます。
対象フォルダ追加時およびフォルダ編集時に以下の画面が表示されます。
[対象フォルダ]
対象フォルダ名を設定します。
[参照]
フォルダ参照ダイアログから対象フォルダのフォルダ名を参照します。
[ログオン時自動復号]
チェックをすると、対象フォルダ内のファイルがログオン時に自動復号
されます。
[ログオフ時自動暗号化]
チェックをすると、対象フォルダ内のファイルがログオフ時に自動暗号
化されます。
[暗号化時圧縮]
チェックをすると、ログオフ時自動暗号化機能実行時に圧縮されます。
[OK]
設定を完了します。
[キャンセル]
設定内容を破棄して、「ログオン時自動復号/ログオフ時自動暗号化設
定」画面に戻ります。
13
[関連付け実行禁止設定画面]
関連付け実行を禁止する拡張子をこの画面で設定します。
ここで設定した拡張子のファイルに対しては、関連付け実行機能(暗号化ファイルを自動的に復号
し、関連付けられたアプリケーションで開く機能)が無効になります。
[関連付け実行禁止拡張子]
関連付け実行を禁止する拡張子の一覧を表示します。
[追加]
関連付け実行禁止拡張子を追加します。このボタンを押すと、拡張子追加画
面が表示されます。
[削除]
選択した関連付け実行禁止拡張子を削除します。
[OK]
関連付け実行禁止設定を完了します。
[キャンセル]
関連付け実行禁止設定を破棄して、ユーザー設定画面に戻ります。
[拡張子追加画面]
関連付け実行禁止拡張子を追加する場合、以下の画面が表示されます。
[拡張子]
追加する拡張子を入力します。
「.」(ドット)は入力不要です。
[OK]
拡張子追加を完了します。
[キャンセル]
拡張子追加を破棄して、関連付け実行禁止拡張子設定画面に戻ります。
14
[指紋登録画面]
[登録済み指紋]
現在登録されている指が表示されます。
[登録]
指紋を登録します。正常に指紋が登録されると、リストボックスに
登録指が追加されます。登録可能指数は、インストールされている
指紋照合装置用モジュールによって異なります。
[削除]
リストボックス内で選択されているすべての指紋を削除します。
[インポート]
指紋を外部ファイルからインポートします。「指紋照合デスクトップツール
ソフトウェア 2004」でエクスポートしたファイルが対象になります。イン
ポート方法は同ユーティリティーと同じです。同ユーティリティーのオンラ
インマニュアルを参照してください。
[OK]
指紋登録を完了します。
[キャンセル]
指紋登録を破棄して、ユーザー設定画面に戻ります。
指紋登録画面の「登録」ボタンを押すと、指紋を登録することができます。始めに、指紋登録する指
の選択を行ないます。
「手」及び「指」を選択後、
「OK」ボタンを押すと指紋登録が開始されます。
「キ
ャンセル」ボタンを押すとユーザー設定画面に戻ります。
15
指紋登録が開始されると指紋登録画面に指示メッセージが表示されますので、メッセージに従って、
指紋照合装置に対して指紋登録を行なってください。
「中断」ボタンを押すと指紋登録は中断されます。
「OK」ボタンを押すと指紋登録画面が表示されます。指紋登録画面に指示メッセージが表示されます
ので、メッセージに従って、指紋照合装置に対して指紋登録を行なってください。「中断」ボタンを押
すと指紋登録は中断されます。
指紋登録には、指紋データを取得するために最低 3 回、指を置く必要があります。指を置く回数は、
登録する指の状態や指置き位置などにより、4回以上必要となる場合があります。指置きを 10 回以上
求められた場合は、登録する指を変更するか、中断ボタンを押して再登録を行なってください。なお、
指紋照合装置の取扱説明書の、指紋登録時の注意事項も参照してください。
16
[FeliCa 登録画面]
[登録]
FeliCa 対応カードを登録します。当ボタンを押下すると FeliCa カード登録
画面が表示されます。FeliCa 対応カードは複数枚登録することができます。
複数枚登録した場合は、復号時の認証は任意の一枚で行うことができます。
[再登録]
選択した FeliCa 対応カードを再登録します。FeliCa カード登録画面が表示
されます。
[名前変更]
選択した FeliCa 対応カードの登録名を変更します。FeliCa カード登録名設
定画面が表示されます。
[削除]
[インポート]
選択した FeliCa 対応カードを削除します。
FeliCa 対応カードの登録情報を外部ファイルからインポートします。ファイ
ル指定画面が表示されますので、でインポート元のファイル名を指定してく
ださい。
[エクスポート]
選択されている FeliCa 対応カードの登録情報を外部ファイルにエクスポー
トします。ファイル指定画面が表示されますので、でエクスポート先のファ
イル名を指定してください。出力ファイルをインポートすることで、FeliCa
カードの再登録を一括して行うことができます。
[OK]
FeliCa 対応カード登録を完了します。
[キャンセル]
FeliCa 対応カード情報を破棄して、ユーザー設定画面に戻ります。
17
[FeliCa カード登録画面]
FeliCa 対応カードが正常に認識されると、FeliCa カード登録名設定画面が表示されます。
「中断」ボ
タンを押すと FeliCa 対応カード登録は中断されます。
[FeliCa カード登録名設定画面]
FeliCa 対応カードの名称を登録します。
[OK]
FeliCa 対応カードの名前を登録します。上限は半角で 50 バイトです。
[キャンセル]
FeliCa 対応カードの名称登録を中止し、FeliCa 登録設定画面に戻ります。
18
4.3
システム設定
EASYCRYPT 起動画面で「システム設定」ボタンを押すと、下記画面が表示されます。
「システム設
定」は、すべてのユーザーで共通です。設定は他のユーザーへも影響しますので、ご注意ください。
Administrator 権限のあるユーザーでのみシステム設定の変更が可能です。権限の不十分なユーザーが
設定変更しようとした場合には、各項目がグレー表示され、変更することができません。
[指紋照合装置非使用時]
[指紋照合装置使用時]
[指紋照合装置使用時]
(M3K-FPRDT3,M3K-FPRDTU) (CX-FPRDTL,CX-FPRDTL2,
CX-FPRDTL3,DTL mk4)
[関連付け]
暗号化ファイルをダブルクリックし、関連付けられたアプリケーション
から開く場合、自動的に復号して編集/修正/閲覧することができます。ま
た、ダブルクリックして復号した場合に限り、アプリケーションを終了
した時に自動的に再暗号化することができます。
なお、本機能を有効にした場合でも、関連付け実行禁止設定で設定した
拡張子のファイルに対しては、本機能は無効になります。
「関連付け」に関する詳細は「5.4 暗号化ファイルをアプリケーションか
ら実行する」を、
「関連付け実行禁止設定」に関しては、
「4.2 ユーザー設
定」の[関連付け実行禁止画面設定]を参照してください。
[コンテキストメニュー マウスの右クリックした際に表示されるメニューに、EASYCRYPT のメ
表示]
ニュー項目を追加します。
[指紋照合装置設定] *1
指紋照合装置に関する設定を行ないます。
[指紋認証オプション設定] *2
指紋照合装置使用時のみ、このボタンは表示されます。
[OK]
設定内容を有効にして、起動画面に戻ります。
[キャンセル]
設定内容を破棄して、起動画面に戻ります。
*1: M3K-FPRDT3、M3K-FPRDTU の場合
*2: CX-FPRDTL、CX-FPRDTL2、CX-FPRDTL3、DTL mk4 の場合
19
[指紋照合装置設定画面] (M3K-FPRDT3,M3K-FPRDTU 用)
[シリアルポート番号]
指紋照合装置が接続されているシリアルポート
番号を入力してください。
[指を置いた時の反応速度]
指紋照合装置の反応速度を設定します。レベルゲージを
[高]に近づけるほど速くなります。
[照合率&登録しきい値]
照合率及び登録しきい値を設定します。レベルゲージを
[低]に近づけるほど本人の照合率は高まりますが、他人が
照合されてしまう率も高まります。
[既定値]
照合装置性能データ設定をすべて既定値に戻します。
[OK]
設定を完了します。
[キャンセル]
設定内容を破棄します。
20
[指紋認証オプション設定画面] (CX-FPRDTL,CX-FPRDTL2,CX-FPRDTL3,DTL mk4 用)
[指紋画像を表示する]
指紋登録時及び指紋照合時に指紋画像を表示する場合にチェ
ックしてください。
[指紋センサーの感度]
指紋センサーの感度を設定します。
レベルゲージを[高]に近づ
けるほど感度が上がりますが、センサーの汚れに反応してし
まうこともあります。
[ 照 合 率 & 登 録 し き い 照合率及び登録しきい値を設定します。レベルゲージを[低]
値]
に近づけるほど本人の照合率は高まりますが、他人が照合さ
れてしまう率も高まります。
[既定値]
「指紋センサーの感度」と「照合率&登録しきい値」の設定
をすべて既定値に戻します。
[OK]
設定を完了します。
[キャンセル]
設定内容を破棄します。
21
5
暗号化/復号
EASYCRYPT でのファイル/フォルダの暗号化/復号操作は、以下の3つの方法で実施することができ
ます。
「暗号化/復号方法」
① EASYCRYPT を起動して、各ボタンを選択する方法
② コンテキストメニューの各メニューを選択する方法
③ フォルダやエクスプローラの「ファイル」メニューから各メニューを選択する方法
※
②、③では暗号化/復号するファイル/フォルダを、先に選択しておく必要があります。
いずれの方法でも復号時は暗号化ファイルのみが、暗号化時は平文ファイルのみが対象となります。
ショートカットファイルは暗号化の対象とはなりません。暗号化ファイルのファイル名は、暗号化前(平
文時)のファイル名に拡張子「.AN5」
(暗号化(TPM)の場合は「.UN5」
)が付加された名前になります。
例えば、
“Readme.doc”ファイルを暗号化すると、
“Readme.doc.AN5”となります。ただし、Windows
のフォルダオプションで、
「登録されている拡張子は表示しない」が設定されていると、付加された拡
張子は表示されません。暗号化したファイルのアイコンは、それぞれ以下のものに変更されます。
[暗号化時]
[暗号化(TPM)時]
なお、ユーザー設定で、
「EASYCRYPT アイコン使用」を OFF にしている場合は、暗号化前のファ
イルに関連付けられたアイコンが表示されます。
(
「4.2 ユーザー設定」参照)
=ご注意=
EASYCRYPT では、Windows が起動できなくなることを避けるため、Windows フォルダ及び
Windows の System フォルダにあるファイルは暗号化できません。
「一時復号」
「一時復号」では、
「復号」した場合と同様に平文ファイルに戻りますが、
「復号」と異なり、Windows
終了(またはログアウト/ログオフ)時に自動的に再暗号化されます。ただし、一時復号したファイル
の名前を変更したり、移動した場合は再暗号化されませんのでご注意ください。
また、再暗号化するため、Windows 終了(またはログアウト/ログオフ)時に認証情報入力画面が
表示されます。しかし、しばらく認証情報を入力しないでいると、入力画面は終了し再暗号化されませ
んので、ご注意ください。
なお、ユーザー設定で、
「再暗号化時入力」を OFF にしている場合は、認証情報入力画面は表示され
ません。
(
「4.2 ユーザー設定」参照)
22
「暗号化(TPM)」
セキュリティチップ(TPM)機能が有効な場合、暗号化として「暗号化(TPM)」が選択できます。
「暗号化(TPM)」で暗号化したファイルは、異なるパソコン上では復号できません。また、同じパソ
コン上でも異なるログオンユーザーからは復号できません。
本機能を使用するためには、セキュリティチップ(TPM)機能を有効にする必要があります。詳細な設
定手順は、
「3.4 セキュリティチップの準備」を参照してください。
「3.4 セキュリティチップの準備」で実施した設定を無効にしたり、Windows を再インストールす
ると、暗号化してあるファイルが復号できなくなる場合があります。これらの設定変更を行なう場合や
Windows を再インストールする場合は、前もって暗号化したファイルをすべて復号しておくようにし
てください。
「暗号化時圧縮」
ファイル暗号化時に同時に圧縮することもできます。EASYCRYPT 画面から暗号化する場合は、
「暗
号化時圧縮」チェックを ON に、コンテキストメニュー/エクスプローラメニューを選択する場合は、
「圧縮暗号化」/「圧縮暗号化(TPM)」を選択することにより、この機能が実行されます。復号時は、
圧縮していない場合と同様に復号することができます。
なお、この機能は Ver.1.50 からの機能ですので、この機能を用いて暗号化したファイルは、それ以前
の版で復号することはできません。
「パスワード指定暗号化/復号」
パスワードの暗号化/復号時自動使用設定を有効にしている場合、コンテキストメニュー/エクスプロ
ーラメニューに「パスワード指定暗号化」/「パスワード指定復号」メニューが表示されます。このメ
ニューを選択することにより、一時的に違うパスワードを使用して暗号化/復号することができます。
他ユーザーと共有するファイルなどを、個人で通常使用しているパスワードと異なるパスワードで暗号
化したい場合などに、この機能が有効活用できます。なお、「パスワード指定暗号化」で暗号化した場
合は、[暗号化時指紋使用]あるいは[暗号化時 FeliCa 使用]を ON にしていても、認証情報に指紋情報あ
るいは FeliCa 情報は使用されません。
暗号化/復号時の NTFS セキュリティーについて
暗号化を行なう前のファイルに、フォルダのデフォルトと異なる NTFS セキュリティーを設定してい
た場合、暗号化/復号操作を行なうと、ファイルに設定していた NTFS セキュリティーはリセットされ
ます。暗号化/復号操作後は、フォルダのデフォルト設定に変更されますので、再設定してください。
23
5.1 EASYCRYPT から暗号化/復号
EASYCRYPT の「暗号化」
「暗号化(TPM)」
「復号」
「一時復号」ボタンを押すことにより、ファイル
/フォルダを暗号化/復号することができます。
(TPM 機能無効時)
(TPM 機能有効時)
暗号化/復号は、ファイルもしくはフォルダ単位で選択します。どちらの選択方法にするかは、
EASYCRYPT 上の「ファイル指定」
「フォルダ指定」選択ボタンで指定します。ファイル指定の場合は
複数のファイルを指定することができます。フォルダ指定をした場合は、サブフォルダを含めたフォル
ダ内のすべてのファイルが対象となります。複数のファイルが対象になる場合、対象となるすべてのフ
ァイルが同じパスワードで暗号化/復号されます。
[ファイル選択画面]
24
[フォルダ選択画面]
暗号化/復号時には、認証情報(暗号化時はパスワード、復号時はパスワード、指紋、FeliCa)入力画
面が表示されます。ただし、ユーザー設定でパスワードの「復号時自動使用」「暗号化時自動使用」を
指定している場合は、パスワード入力画面は表示されず、「ユーザー設定」画面で設定したパスワード
が自動使用されます。
指紋認証を使用して暗号化したファイルの復号時には、指紋照合画面が表示されます。指紋照合装置
が使用できないか、または指紋認証に失敗した場合は、パスワード入力画面が表示され、パスワード認
証に切り替わります。
FeliCa 認証を使用して暗号化したファイルの復号時には、FeliCa 照合画面が表示されます。FeliCa
ポートが使用できないか、または FeliCa 認証に失敗した場合は、パスワード入力画面が表示され、パ
スワード認証に切り替わります。
[パスワード入力画面]
(復号時および暗号化時の確認入力なしの場合)
(暗号化時の確認入力ありの場合)
25
パスワードは大文字/小文字の区別があります。正確に入力してください。復号時にファイルに設定さ
れたパスワードと異なる場合、エラー画面が表示されます。
「再試行」ボタンを押して、入力し直してください。「キャンセル」ボタンを押した場合は、エラーに
なったファイルの復号を中止します。複数のファイルを同時に復号する場合は、入力したパスワードが
全ファイルに適用されます。ファイルごとにパスワードが異なる場合、前ページのエラー画面が表示さ
れます。
「再試行」ボタンを押して、ファイルに対応した正しいパスワードを再入力してください。
「キ
ャンセル」ボタンを押すと、そのファイルの復号が中止されて次のファイルの復号へと進みます。
[指紋照合画面]
指紋認証を使用して暗号化したファイルを復号する場合、指紋照合画面が表示されます。指紋照合画
面に指示メッセージが表示されますので、メッセージに従って、指紋照合装置に対して指紋照合を行な
ってください。
「中断」ボタンを押すと指紋照合は中断されます。
26
[FeliCa 照合画面]
FeliCa 認証を使用して暗号化したファイルを復号する場合、復号時に FeliCa 照合画面が表示されま
す。FeliCa 照合画面が表示されたら、FeliCa ポートにカードをかざしてください。暗号化時に FeliCa
カードを複数枚登録していた場合は、その中の任意の 1 枚で認証できます。FeliCa カードの照合が失敗
した場合、または「中断」ボタンを押下した場合は、FeliCa 照合は中断され、パスワード入力画面が表
示されます。
[Security Platform 認証画面]
暗号化(TPM)したファイルを復号する場合、EASYCRYPT の認証画面が表示される前に、以下の
Security Platform の認証画面が表示される場合があります。Security Platform ユーザーの初期化を行
なった際に登録したパスワードを入力してください。「すべてのアプリケーションに対するパスワード
を記憶する」にチェックをすると、それ以降表示されなくなります。
27
5.2
コンテキストメニューから暗号化/復号
デスクトップ上/エクスプローラ/フォルダウィンドウなどで、暗号化/復号するファイルまたはフ
ォルダを選択し、
マウスを右クリックします。
コンテキストメニューが表示され、その中に EASYCRYPT
の各メニュー項目「暗号化」
「暗号化(TPM)」
「圧縮暗号化」
「圧縮暗号化(TPM)」
「パスワード指定暗号
化」
「復号」
「一時復号」
「パスワード指定復号」が表示されます。TPM 機能有効時は、
「EASYCRYPT」
メニューの中に各メニュー項目が表示されます。表示されるメニュー項目は、選択しているファイル/
フォルダやユーザー設定により異なります。このメニュー項目を選択することにより、各種暗号化/復
号が実行されます。フォルダを指定した場合は、サブフォルダを含めたフォルダ内のすべてのファイル
が対象となります。複数のファイルが対象になる場合、対象となるすべてのファイルが同じパスワード
で暗号化/復号されます。
[コンテキストメニューから暗号化]
[コンテキストメニューから復号]
「5.1 EASYCRYPT から暗号化/復号」の場合と同様に、暗号化/復号時には認証情報(暗号化時はパ
スワード、復号時はパスワード/指紋/FeliCa)入力画面が表示されます。
5.3
エクスプローラ/フォルダウィンドウから暗号化/復号
エクスプローラ/フォルダウィンドウで暗号化/復号するファイルもしくはフォルダを選択し、「フ
ァイル」メニューを開いてください。その中に EASYCRYPT の各メニュー項目が表示されます。表示
されるメニュー項目及び操作等は、コンテキストメニューから選択する場合と同じです。
28
5.4
暗号化ファイルをアプリケーションから実行する
EASYCRYPT では暗号化ファイルを自動的に復号し、関連付けられたアプリケーションで開くこと
ができます。編集/修正/閲覧などの操作を行ない、アプリケーションを終了すると自動的に再暗号化さ
れます。
暗号化ファイル
自
動
処
理
復号
認証情報(パスワード/指紋/FeliCa)を入力
復号されたファイル
関連付けされたアプリケーションで開く
ユーザーが編集・閲覧などの操作をする
アプリケーションを終了する
自
動
処
理
復号されたファイル
暗号化
復号時のパスワードで暗号化
暗号化ファイル
この機能を有効にするには、EASYCRYPT のシステム設定画面にて「関連付け」をチェックし、暗
号化ファイルをダブルクリックすることで利用できます。(ただし、ユーザー設定の「関連付け実行禁
止拡張子」に設定されている拡張子のファイルに対しては無効になります。)暗号化ファイルをダブル
クリックした場合、認証情報入力画面が表示されます。ただし、パスワードの「復号時自動使用」をチ
ェックしている場合は、認証情報入力画面は表示されません。
以下、暗号化されたテキストファイル“readme.txt.AN5”をダブルクリックした場合の動作を示し
ます。テキストファイルが関連付けられているメモ帳で開かれます。
29
① “Canyon.mid.AN5”ファイルを選択し、ダブルクリックします。
② パスワードを入力して、復号します。
パスワードの「復号時自動使用」がチェックされている場合、パスワード入力画面は
表示されません。指紋認証情報または FeliCa 認証情報を使用して暗号化している場合
にはそれぞれ指紋照合画面・FeliCa 照合画面が表示されます。
“readme.txt”がメモ帳で開かれます。
③ メモ帳を終了すると、自動的に再暗号化されます。
復号前の認証情報を使用して再暗号化するため、認証情報入力画面は表示されません。
30
5.5
コマンドラインから暗号化/復号
EASYCRYPT による暗号化/復号をコマンドライン実行することができます。これにより、他プログラ
ムからの実行、DOS プロンプト内での実行などができます。使用方法は以下の通りです。AN5CMD が
コンソールアプリケーションで、AN5CMDW が通常の Windows アプリケーションです。コマンドプ
ロンプト内で使用する場合は AN5CMD を、他の Windows アプリケーションから実行する場合は
AN5CMDW を使用してください。
[使用方法]
AN5CMD(W) [/E | /D | /T | /P] [/C] [/F] "ファイル名/フォルダ名" [パスワード | /A] [/O:0|1|2] [/Q]
/E
暗号化(/E,/D,/T,/P とも指定がない時は/E として扱う)
/D
復号
/T
一時復号
/P
暗号化(TPM)
/C
暗号化時圧縮
/F
フォルダ指定
ファイル名/フォルダ名
暗号/復号対象ファイル名指定
ファイル名はフルパス指定または相対パス指定
空白を含まない場合は""で囲まなくてもよい
パスワード
暗号/復号時のパスワード指定
パスワードは 20 バイト以内の英数字(大文字小文字は区別される)
/A
パスワード自動使用
ユーザー設定のパスワードを自動使用する
パスワード指定と /A 指定がともにない場合は、パスワードなしとして扱う
/O
上書きモード(作成される暗号/復号ファイルが存在する場合の動作)
0:強制上書き、1:問い合わせ(標準出力ありの時のみ)、2:エラー終了
既定値は、標準出力ありの時は 1、なしの時は 2
/Q
標準出力なし
[終了コード]
0:正常終了
1:オプション不正
2:暗号/復号対象ファイル/フォルダ不正(存在しない or 存在するが開けない)
3:暗号/復号ファイル存在エラー(上書きしないモードの時のみ)
4:暗号/復号ファイル作成エラー(書き込み権限なしなど)
5:暗号/復号ファイル書き込みエラー(ディスク容量不足など)
6:不正な暗号ファイル(復号時のみ)
7:パスワード不正(復号時のみ)
8:暗号/復号元ファイル削除エラー(権限不足など)
9:TPM 関連エラー
10:ファイルサイズ 4GB 超えエラー(暗号時のみ)
31
5.6
ログオン時自動復号/ログオフ時自動暗号化
Windows ログオン時に指定したフォルダ内にある EASYCRYPT で暗号化したファイルを、自動復号
し平文ファイルに戻したり、指定したフォルダ内の平文ファイルをすべて、Windows ログオフ時また
は Windows シャットダウン時に自動暗号化することができます。
[設定手順]
(1)「ユーザー設定」の「ログオン/ログオフ時設定」で、対象フォルダを設定してください。詳細は
「4.2 ユーザー設定」を参照してください。
(2)「ユーザー設定」の「パスワード設定」で、暗号化/復号時に使用されるパスワードを設定してく
ださい。パスワードを設定しないと、パスワードなしで暗号化されますので、ご注意ください。
32
5.7
自己復号ファイル作成
自己復号ファイル作成機能で、実行することにより復号することができる実行形式(EXE 形式)の暗号
化ファイルを作成できます。自己復号ファイルは EASYCRYPT をインストールしていない PC でも復
号することが可能です。EASYCRYPT を持たない相手へも暗号化したファイルを配布することができ
ます。
[自己復号ファイル作成手順]
「プログラム」メニュー -「EASYCRYPT」-「自己復号ファイル作成ツール」を選択してください。
下の自己復号ファイル作成画面が表示されます。この画面で、適宜設定を行なって「OK」ボタンを押
すと、自己復号ファイルが作成されます。この画面の設定内容は、以下の通りです。
[自己復号ファイル作成画面]
[暗号化対象ファイル/フォルダ]
自己復号ファイル内に格納するファイル及びフォルダがすべて
表示されます。
[ファイル追加]
対象ファイルリストへのファイルの追加を行ないます。このボタンを押
すと、ファイル選択画面が表示されますので、選択してください。
33
[フォルダ追加]
対象ファイルリストへのフォルダの追加を行ないます。このボタンを押
すと、フォルダ選択画面が表示されますので、選択してください。
[削除]
暗号化対象ファイルリスト内で選択されているファイルを、対象から削
除します。
[自己復号ファイル名]
[参照]
自己復号ファイルのファイル名を指定します。
このボタンを押すと、自己復号ファイル用のファイル名設定ダイアログ
が表示されます。
[パスワード]
復号時認証用のパスワードを設定します。パスワードは英数字文字列 1
文字以上 20 文字以内で、大文字/小文字の区別があります。
[パスワードの確認入力] 「パスワード」の欄に入力したパスワードの確認をします。
再度、パスワードを入力してください。
[圧縮]
暗号化対象の各ファイルを圧縮するか否かの設定をします。チェックを
すると圧縮されます。
[進捗状況表示]
暗号化の進捗状況を表示するか否かの設定をします。チェックをすると
暗号化の進捗状況が表示されます。
[完了メッセージ表示]
正常終了時にメッセージを表示させるか否かの設定をします。チェック
をすると表示されます。
[自己復号ファイル拡張子] 自己復号ファイルの拡張子を選択します。初期状態では”*.exe”が指定さ
れています。
[OK]
[キャンセル]
設定を完了し、自己復号ファイルの作成を開始します。
設定内容を破棄して終了します。
=便利な機能=
(1) 「自己復号ファイル作成ツール」のショートカットをあらかじめデスクトップ上に作成しておき、
対象ファイルをショートカット上にドラッグ&ドロップすることにより、メイン画面が起動し、暗
号化対象ファイルリストにドロップしたファイルがすべて表示されます。
(2) メイン画面上にファイルをドラッグ&ドロップすることにより、暗号化対象ファイルリストに、
ドロップしたファイルが追加されます。
34
[コマンドライン実行]
自己復号ファイル作成をコマンドライン実行することができます。これにより、他プログラムからの実
行、Windows 上のスクリプトからの実行などができます。使用方法は以下の通りです。
AN5SLFDC /C /S:自己復号ファイル名 /P:パスワード /F:暗号化ファイル名 /D:暗号化フォルダ名
[/O] [/R] [/Q] [/V:0|1|2]
/C コマンドライン実行モード
/S 自己復号ファイル名指定(空白を含む場合はダブルクォーテーションで囲む)
/P パスワード指定
/F 暗号化ファイル名指定(空白を含む場合はダブルクォーテーションで囲む)
/D 暗号化フォルダ名指定(空白を含む場合はダブルクォーテーションで囲む)
/O 圧縮
/R 進捗状況表示
/Q メッセージ出力なし
/V 上書きモード(作成される自己復号ファイルが存在する場合の動作)
0:強制上書き
1:問い合わせ(メッセージ出力ありの時のみ)
2:エラー終了
/H ヘルプ表示(他のオプションとの併用は不可)
/F と/D は、どちらか一方は必要、両方指定・複数指定も可能
各オプションとも、大文字でも小文字でも可
(ex.)AN5SLFDC /C /S:"c:¥Documents And Settings¥uchi¥uchi.exe" /P:password /F:c:¥aa.txt
/F:c:¥bb.txt /O/C コマンドライン実行モード
[終了コード]
0:正常終了
1:自己復号ファイル指定なし
2:暗号化対象ファイルなし
3:暗号化対象指定ファイル非存在エラー
4:暗号化対象指定フォルダ非存在エラー
5:自己復号ファイル存在エラー(上書きしないモードの時のみ)
6:自己復号ファイル作成エラー(書き込み権限なしなど)
7:自己復号ファイル書き込みエラー(ディスク容量不足など)
8:その他のエラー(メモリ不足など)
11:中断
35
[自己復号ファイル復号手順]
自己復号ファイルを実行すると、下の画面が表示されます。この画面で、適宜設定を行なって「OK」
ボタンを押すと、復号ファイルが生成されます。この画面の設定内容は、以下の通りです。
[自己復号ファイル復号メイン画面]
[復号ファイル生成フォルダ]
復号ファイルを生成するフォルダを指定します。
[自己復号ファイルと同じフォルダ]
実行中の自己復号ファイルと同じフォルダに復号ファイルを生成します。
[デスクトップ] デスクトップ上に復号ファイルを生成します。
[フォルダ指定] 指定したフォルダに復号ファイルを生成します。
[参照]
このボタンを押すと、復号ファイル生成フォルダ用のフォルダ名参照ダイアロ
グが表示されます。
[パスワード]
認証用パスワードを入力します。大文字/小文字の区別があります。
[復号完了後にフォルダを開く]
復号完了後に、復号ファイルを生成したフォルダを開くか否かの指定をします。
チェックをするとフォルダが開かれます。
[復号完了後に自己復号ファイルを削除する]
復号完了後に自己復号ファイルを自動削除するか否かの指定をします。チェッ
クをすると自動削除されます。
36
[進捗状況表示]
復号の進捗状況を表示するか否かの指定をします。チェックをすると復号の進
捗状況が表示されます。
[完了メッセージ表示] 正常終了時にメッセージを表示させるか否かの指定をします。チェックを
すると表示されます。
[OK]
設定を完了し、自己復号ファイルの作成を開始します。
[キャンセル]
設定内容を破棄して終了します。
(注)自己復号ファイルのハードウェアの動作環境は、以下の通りです。
CPU
Pentium133MHz 以上
メモリ
32MB 以上
37
6
EASYCRYPT ご使用の注意点
EASYCRYPT をご使用いただく上での注意点と制限事項を記載いたします。
・Ver. 2.10 以降のバージョンは Windows Vista/Windows 7 用です。
・Ver. 1.6x、1.7x のバージョンは Windows 2000/Windows XP 用です。
・Ver. 2.00 のバージョンは Windows Vista 用です。
・Ver. 1.60 未満のバージョンは Windows 95/98/NT4.0/2000/XP 用です。
・Windows Vista/Windows 7 上で EASYCRYPT を使用する場合、 指紋照合装置を用いた暗号化/復
号の機能は使用できません。
・Windows Vista/Windows 7 上で EASYCRYPT を実行すると、ユーザアカウント制御の警告ダイア
ログが表示されることがあります。その場合、
「許可」ボタンを押して、処理を続行してください。
・EASYCRYPT では、暗号化/復号にパスワードを使用しております。認証情報(パスワード)は決
してお忘れにならないようにお願いいたします。正しいパスワードを入力できない場合は、暗号化
ファイルの復号ができなくなります。
・EASYCRYPT では、Windows フォルダ及び Windows の System フォルダにあるファイルを暗号
化することはできません。暗号化するファイルは、これらのフォルダ以外に移動してから暗号化し
てください。
・EASYCRYPT では予めパスワードを設定し、自動入力することができますが、自動入力しない場
合よりもセキュリティーは緩くなります。
・複数のファイルを同時に復号する場合、「パスワードが正しくありません」と表示されることがあ
ります。復号されているファイルと異なるパスワードで暗号化されていることが考えられます。
「再
試行」ボタンを押して、正しいパスワードを再入力してください。
・一時復号したファイルは、Windows 終了(またはログアウト/ログオフ)時に再暗号化されます
が、再暗号化のパスワード入力画面の表示で、しばらく放置すると Windows が自動的に終了して
しまいます。この場合は再暗号化されていません。一時復号を行なった際には十分ご注意ください。
・
「3.4 セキュリティチップの準備」で実施した設定を無効にしたり、Windows を再インストールす
ると、
「暗号化(TPM)」で暗号化してあるファイルが復号できなくなる場合があります。これらの
設定変更を行なう場合や Windows を再インストールする場合は、前もって暗号化したファイルを
すべて復号しておくようにしてください。
・暗号化時圧縮機能は、Ver.1.50 からの機能です。従って、この機能を用いて暗号化したファイルは、
それ以前の版で復号することはできません。
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・Ver.1.51 以降で暗号化したファイルは、Ver.1.50 以前で復号することはできません。
・ Windows 2000/ Windows XP 用 の Ver.1.60 以 降 で 暗 号 化 し た フ ァ イ ル 及 び Windows
Vista/Windows 7 用の Ver.2.10 以降で暗号化したファイルは、Ver.1.53 以前で復号することはでき
ません。
・Ver.1.50 以前で暗号化したファイルを Ver.1.53 以降で復号する場合、複数のファイルを一括して同
じパスワードで復号する場合でも、ファイル毎にパスワード入力が必要になります。
・Ver.1.60, Ver.2.10 で暗号化時 FeliCa 使用を指定して暗号化したファイルは、Ver.1.61 以降、
Ver.2.11 以降で復号するとパスワード認証となり、FeliCa 認証画面は表示されません。
・Ver.1.61 以降, Ver.2.11 以降で暗号化時 FeliCa 使用を指定して暗号化したファイルは、Ver.1.60、
Ver.2.10 で復号するとパスワード認証となり、FeliCa 認証画面は表示されません。
・Ver.1.61 以降, Ver.2.11 以降でエクスポートした FeliCa 情報ファイルは、Ver.1.60、Ver.2.10 でイ
ンポートできません。
・暗号化できるファイルサイズには以下の制限があります。
自己復号ファイル
自己復号ファイルの EXE のサイズが 4GB 以上となるファイル暗号化不可
自己復号ファイル以外 4GB 以上のファイル暗号化不可
・総パス長が 260 バイト超(長いファイル名あるいはフォルダ名、深い階層のフォルダ)となる場合、
暗号化できません。また、その条件となるフォルダに暗号化ファイルを格納した場合、暗号化ファ
イルを復号することはできません。
Microsoft®、Windows®は、米国マイクロソフト・コーポレーションの米国およびその他の国における
登録商標です。MISTY は三菱電機株式会社の登録商標です。
「FeliCa」は、ソニー株式会社が開発した
非接触 IC カードの技術方式で、ソニー株式会社の登録商標です。その他、引用された会社名、製品名
は各社の商標または登録商標です。
©2000,2001 MITSUBISHI ELECTRIC CORPORATION
©2000-2013 MITSUBISHI ELECTRIC INFORMATION TECHNOLOGY CORPORATION
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