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~7月の「道徳の授業」から~

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~7月の「道徳の授業」から~
金沢錦丘中学校
平成27年7月22,23日
昨年一月に八十七歳で逝去した詩人、吉野弘さんが「奈
奈々子に
奈々子 に
お 父 さんが
吉野
弘
お前
お 前 にあげたいものは
々子に」を 発表したのは、六十年前の初夏だっ たと言い ま
す。この詩は、吉野さんの代表作ですが、この詩が有名にな
健康と
健康 と
自分を
自分 を 愛 する心
する 心 だ 。
ればなるほど娘の「奈々子さん」には、この詩が遠いものに
ひとが
ひとでなくなるのは
感じられたそうです。敬遠していたこの詩を読み返したの
自分を
自分 を
愛 するのをやめるときだ。
するのをやめるときだ 。
は、結婚して母となり、娘の寝顔を見ていた時・・・涙があふ
自分を
自分 を 愛 することをやめるとき
れて止まらなくなったそうです。そして、「この詩は、知らず
ひとは
知らずの うちにこの詩が私を造っていました」とある書物に
他人を
他人 を 愛 することをやめ
世界を
世界 を 見失ってしまう
見失 ってしまう。
( 一部抜粋)
ってしまう 。 (一部抜粋
一部抜粋 ) 書いています ( H27 . 6 . 20 中日新聞参考) 。
この詩に込められた父の思い、そして長い間、その思いを
受け入れられなかった子の思い・・・家族ゆえに素直になれない思いがあり、家族だからこそこうなってほし
いという願いあり愛がある・・・7月の道徳の時間は、「家族」について考えました。
~7月の「道徳の授業」から~
資料について
この「笑顔のために(いしかわ版道徳教材)」という資料は、石川
県の中学生が書いた「第29回全国中学生人権作文コンテスト」の
入賞作品です。筆者は、視覚障害者である父と、聴覚障害者であ
る 母 の も と に 生 ま れ ま し た 。 買い 物 に 行く と き も 両 親 は協 力 し 合
い、また、自分たち子供達に勉強を教える時も両親は一生懸命で
す。筆者は、その両親の互いに寄り添い合って生きている生き方
を誇りに感じ、自分の置かれた状況を前向きに捉えています。
笑顔で力強く生きている筆者の姿から、人間として力強く生きてい
こうという気持ち、家族という かけがえのない存在について考えを新たにする時間となりました。
生徒の感想より
〈1年生〉
*家族はかけがえのない存在だと思います。家族がいなかったら、私はここに存在しなかったと思います。でも、
反抗するときもあるし、傷つけることもあります。「なんで分かってくれないの!」といらだつこともあります。で
も、家族は、何よりも大切なもの。産んでくれて、育ててくれてありがとう!
*協力すること、笑顔でいること、支え合うこと、遊んだり学んだりすること、相談相手がいること・・・家族がいる
ことで自分一人じゃ学べないことを学べたり悩みがあったら相談したりすることができる。
〈2年生〉
*家族は大切な存在で、いることで生きる力にもなることが分かりました。この「笑
顔のために」の家族は、長女以外は障害者だけど、この家族もお互いを大切な
存在だと思っていたので、僕も家族を大切にしていきたいなと思いました。
*母は、痛みをこらえて私を産んでくれた。そんな母は、私が今、生きている時間
を毎日厳しく、そして愛情深く育ててくれている。最近は、母が、何にでも口を出
してきて、いらいらしていた私が、今日の授業を通じて恥ずかしくなった。だから
これからは母がくれたその愛情を私が母に返していきたいと思う。
〈3年生〉
*家族は私達にとって一番、身近な存在だけれど、その分、反抗したりして迷惑かけていることが多いと思っ
た。自分のことでいっぱいいっぱいにならず、仕事の大変さをもっと理解して、感謝の気持ちを忘れずに家
族と関わっていきたいと思った。
*毎日、当たり前のように家族と一緒に過ごしているのは、とても幸せなことだと改めて感じた。将来、いつも
お互いを助け合えるような温かい家族を築きたいなと思った。また、家族に支えてもらうだけではなく、自分
も少しでも家族を支えられるようになっていきたい。
~ALT ダニエルさんとのお別れ会~
7月17日、終業式のあと、三年間の任期を終えたダニエルさ
んとのお別れ会が、生徒のみなさんの手で開かれました。各学
年代表のスピーチとプレゼント、そして校歌合唱と心が温かくな
る時間となりました。そして、ダニエルさんのスピーチは、私達の
心を打ちました。
初めて日本に来て習慣の違いに戸惑ったこと、3年前、手取
屋先生が作成した日本語のスピーチメモを今も大切に持ってい
〈 ダニエルさんのお話
ダニエルさんのお 話 を 聞 く 様子〉
様子 〉
ること、錦中の生徒全員を大切に思っていること、他国の文化を
大切にすること・・・ダニエルさんの一言一言が心にしみました。
ダニエルさんは、「やれない、できない」とは言わずに、できることを一つずつ一つずつ実行する人、そし
て、相手にとって一番良いことはどんなことかを考えてくれる人でした。ダニエルさんから私達に贈られたメ
ッセージをしっかり受けとめ、それを自分のこれからに活かして自分を成長させていきましょう。
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◇返信欄:感想等ありましたら、お子様を通じてお寄せください。
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