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「航空法施行規則」の一部改正について(別添)
「航空法施行規則」の一部改正について 平 成 25 年 2月 国土交通省航空局 安全部運航安全課 1.改正の背景 航空法施行規則(昭和 27 年運輸省令第 56 号)第 150 条の規定により、現在、すべての航空機には非 常信号灯を1つ装備しなければならないとされている。 今般、「安全に関する技術規制のあり方検討会」において検討した結果、航空機が不時着した際の位 置把握のための他の手段である航空機用救命無線機の装備を踏まえ、国際民間航空条約(昭和 28 年 条約第 21 号)に基づく国際標準に準拠して、長距離洋上飛行時等に限り非常信号灯の装備を義務付け ることとし、本規則について所要の改正を行う。 2.改正の概要 航空法施行規則第 150 条第1項における非常信号灯の装備義務の対象を、以下に掲げる範囲に改める こととする。 (1) 多発の飛行機(航空運送事業の用に供するものに限る。)であって次のいずれかに該当するもの が、緊急着陸に適した陸岸から巡航速度で2時間に相当する飛行距離又は740キロメートルのいずれ か短い距離以上離れた水上を飛行する場合 ① 臨界発動機が不作動の場合にも運航規程に定める最低安全飛行高度を維持して飛行し目的の 空港等又は代替空港等に着陸できるもの ② 2発動機が不作動の場合にも緊急着陸に適した空港等に着陸できるもの (2) 多発の飛行機(航空運送事業の用に供するものを除く。)であって1発動機が不作動の場合にも緊 急着陸に適した空港等に着陸できるものが、緊急着陸に適した陸岸から370キロメートル以上離れ た水上を飛行する場合 (3) 多発の回転翼航空機が緊急着陸に適した陸岸から巡航速度で10分に相当する飛行距離以上離 れた水上を飛行する場合(旅客を運送する航空運送事業の用に供するもの以外のものであって、緊 急着陸に適した陸岸から巡航速度で30分に相当する飛行距離又は185キロメートルのいずれか短 い距離以上離れた水上を飛行しないものを除く。) (4) 単発の回転翼航空機がオートローテーションにより陸岸に緊急着陸することが可能な地点を越え て水上を飛行する場合(旅客を運送する航空運送事業の用に供するもの以外のものであって、緊急 着陸に適した陸岸から巡航速度で30分に相当する飛行距離又は185キロメートルのいずれか短い 距離以上離れた水上を飛行しないものを除く。) (5) (1)から(4)までに掲げる航空機以外の航空機(飛行機及び回転翼航空機に限る。)が緊急着陸 に適した陸岸から巡航速度で30分に相当する飛行距離又は185キロメートルのいずれか短い距離 以上離れた水上を飛行する場合 (6) 飛行機及び回転翼航空機以外の航空機 3.スケジュール 公布・施行: 平成 25 年 3 月(予定)