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公開特許公報 特開2015

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公開特許公報 特開2015
〔実 62 頁〕
公開特許公報(A)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許出願公開番号
特開2015-172048
(P2015−172048A)
(43)公開日 平成27年10月1日(2015.10.1)
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
C07K 16/24
(2006.01)
C07K
16/24
ZNA 2B030
A01H
(2006.01)
A01H
5/00
A
4B024
A01K 67/027
(2006.01)
A01K
67/027
4B064
C12P 21/08
(2006.01)
C12P
21/08
4C076
A61K 39/395
(2006.01)
A61K
39/395
5/00
審査請求
D
4C084
有 請求項の数1
OL (全80頁) 最終頁に続く
(21)出願番号
特願2015-79320(P2015-79320)
(22)出願日
平成27年4月8日(2015.4.8)
フェムタ
(62)分割の表示
特願2011-536496(P2011-536496)
ンコーポレイテッド
の分割
FEMTA
平成21年11月13日(2009.11.13)
LS,INC.
(31)優先権主張番号
61/114,295
アメリカ合衆国
(32)優先日
平成20年11月13日(2008.11.13)
ニア州
サン ディエゴ
(33)優先権主張国
米国(US)
ロード
11011
原出願日
(71)出願人 511116247
ファーマシューティカルズ
イ
PHARMACEUTICA
92121
カリフォル
トーレヤーナ
(74)代理人 100105957
弁理士
恩田 誠
(74)代理人 100068755
弁理士
恩田 博宣
(74)代理人 100142907
弁理士
本田 淳
最終頁に続く
(54)【発明の名称】ヒト化抗IL−6抗体
(57)【 要 約 】
(修正有)
【課題】IL−6に関連する疾患を予防、治療、改善又は診断する為に使用する、ヒトI
L−6又はそのフラグメントに対する高親和性の中和キメラ又はヒト抗体の提供。
【解決手段】複数の特定のアミノ酸配列のいずれかを有する重鎖可変領域、複数の特定の
アミノ酸配列のいずれかを有する軽鎖可変領域、及び、1又はそれ以上のヒト抗体に由来
する定常領域と、を有するヒトIL−6に結合する単離抗体又は抗体フラグメント。
【選択図】なし
( 2 )
JP
1
2015-172048
A
2015.10.1
2
【特許請求の範囲】
くは変異体と、担体または希釈剤とを含有する医薬組成
【請求項1】
物。
配列番号3、7、11、15、19、23、27、31
【請求項10】
、134、140、141、144、147、149、
TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、麻酔
152、153または156のアミノ酸配列を有する重
薬(narcotic)、非ステロイド系抗炎症薬(S
鎖可変領域;
NAID)、鎮痛薬、麻酔薬(anesthetic)
配列番号1、5、9、13、17、21、25、29、
、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬、抗乾癬
68、71、72、75、76、80または88のアミ
薬、コルチコステロイド、タンパク質同化ステロイド、
ノ酸配列を有する軽鎖可変領域;および
1またはそれ以上のヒト抗体に由来する定常領域;
糖尿病関連薬、無機物、栄養素、甲状腺薬、ビタミン、
10
カルシウム関連ホルモン、下痢止め薬、鎮咳薬、鎮吐薬
を有するヒトIL−6に結合する単離抗体または抗体フ
、抗潰瘍薬、緩下薬、抗凝固薬、エリスロポエチン、フ
ラグメント。
ィルグラスチム、サルグラモスチム、免疫、免疫グロブ
【請求項2】
リン、免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エ
BA399、BA436、BA802、BA808、B
ストロゲン受容体調節剤、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、ア
A840、BA848、BA890およびBA939の
ルキル化剤、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、放射性医薬
1またはそれ以上の可変領域に由来する重鎖および軽鎖
品、抗うつ薬、抗躁病薬、抗精神病薬、抗不安薬、催眠
の相補性決定領域(CDR)と、
薬、交感神経様作用薬、興奮薬、ドネペジル、タクリン
1またはそれ以上のヒト抗体に由来する定常領域と
、喘息治療薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコ
を有するヒトIL−6に結合する単離抗体または抗体フ
トリエン阻害剤、メチルキサンチン、クロモリン、エピ
ラグメント。
20
ネフリンまたは類似体、ドルナーゼα、サイトカイン、
【請求項3】
サイトカインアンタゴニスト、
前記抗体またはフラグメントが、インビボでの抗IL−
および抗TNFαまたはIL−12/IL−23モノク
6マウス抗体のヒトIL−6への結合を競合的に阻害す
ローナル抗体の少なくとも1つから選択される少なくと
る、請求項1に記載の抗体またはフラグメント。
も1つの化合物またはタンパク質をさらに含有する、請
【請求項4】
求項9に記載の組成物。
少なくとも10
- 9
Mの親和性(Kd )でIL−6に結合
【請求項11】
する、請求項1に記載の抗IL−6抗体または特定部分
細胞、組織、器官または動物において免疫障害または疾
もしくは変異体。
患を治療するための方法であって、選択免疫調節に有効
【請求項5】
量の請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体
少なくとも10
- 1 1
Mの親和性(Kd )でIL−6に結
30
または特定部分もしくは変異体の少なくとも1つを前記
合する、請求項1に記載のIL
細胞、組織、器官または動物に接触させるまたは投与す
−6抗体または特定部分もしくは変異体。
ることを含む方法。
【請求項6】
【請求項12】
少なくとも10
- 1 2
Mの親和性(Kd )でIL−6に結
前記免疫疾患が、関節リウマチ/血清反応陰性関節症、
合する、請求項1に記載のIL
変形性関節症、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス
−6抗体または特定部分もしくは変異体。
、虹彩毛様体炎/ブドウ膜炎/視神経炎、特発性肺線維
【請求項7】
症、全身性脈管炎/ヴェーゲナー肉芽腫症、サルコイド
少なくとも1つのIL−6の少なくとも1つの活性を実
ーシス、精巣炎/精管復元術、アレルギー性/アトピー
質的に中和する、請求項1に記載のIL−6抗体または
特定部分もしくは変異体。
性疾患、喘息、アレルギー性鼻炎、湿疹、アレルギー性
40
接触皮膚炎、アレルギー性結膜炎、過敏性肺炎、移植、
【請求項8】
臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病、全身性炎症反応症
前記活性が、IL−6媒介性MCP−1産生の阻害、T
候群、敗血症症候群、グラム陽性菌敗血症、グラム陰性
HP−1ヒト単球性白血病細胞におけるIL−6シグナ
菌敗血症、培養陰性敗血症、真菌敗血症、好中球減少性
ル伝達の阻害、HepG2細胞からのIL−6誘導性血
発熱、尿路性敗血症、髄膜炎菌血症、外傷/出血、熱傷
清アミロイドA産生の阻害、およびrhIL−6誘導性
、電離放射線への暴露、急性膵炎、成人呼吸窮迫症候群
細胞増殖の阻害から成る群より選択される少なくとも1
、全身性エリテマトーデスおよび関節リウマチ、アルコ
つである、請求項7に記載のIL−6抗体または特定部
ール性肝炎、慢性炎症性病変、サルコイドーシス、クロ
分もしくは変異体。
ーン病、鎌状赤血球貧血、糖尿病、ネフローゼ、アトピ
【請求項9】
ー性疾患、過敏症反応、アレルギー性鼻炎、枯草熱(花
請求項1に記載の単離IL−6抗体または特定部分もし 50
粉症)、通年性鼻炎、結膜炎、喘息、蕁麻疹、全身性ア
( 3 )
JP
2015-172048
A
2015.10.1
3
4
ナフィラキシー、皮膚炎、悪性貧血、溶血性疾患、血小
前立腺細胞癌、鼻咽頭癌、悪性組織球増殖症、腫瘍随伴
板減少症、何らかの器官または組織の移植片拒絶反応、
症候群/悪性高カルシウム血症、固形腫瘍、腺癌、肉腫
腎移植拒絶反応、心移植拒絶反応、肝移植拒絶反応、膵
、および悪性黒色腫から選択される少なくとも1つであ
移植拒絶反応、肺移植拒絶反応、骨髄移植(BMT)拒
る、請求項15に記載の方法。
絶反応、皮膚同種移植片拒絶反応、軟骨移植拒絶反応、
【請求項17】
骨移植拒絶反応、小腸移植拒絶反応、胎児胸腺移植片拒
前記有効量が、前記細胞、組織、器官または動物の1キ
絶反応、副甲状腺移植拒絶反応、何らかの器官または組
ログラム当たり0.01∼100mgである、請求項1
織の異種移植拒絶反応、同種移植拒絶反応、抗受容体過
5に記載の方法。
敏症反応、グレーブス病、レイノー病、B型インスリン
【請求項18】
抵抗性糖尿病、喘息、重症筋無力症、抗体媒介性細胞傷 10
前記接触または前記投与が、静脈内、筋肉内、ボーラス
害、III型過敏症反応、全身性エリテマトーデス、天
、皮下、呼吸器、吸入、経膣、経直腸、口腔内、舌下、
疱瘡、強皮症、混合性結合組織病、特発性アジソン病、
鼻腔内、または経皮から選択される少なくとも1つの様
真性糖尿病、慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、白
式による、請求項11に記載の方法。
斑、脈管炎、心筋梗塞(MI)後心臓切開術症候群、I
【請求項19】
V型過敏症、接触皮膚炎、過敏性肺炎、同種移植拒絶反
前記(1)接触もしくは投与の前に、接触もしくは投与
応、細胞内生物体に起因する肉芽腫、薬物感受性、代謝
と同時に、または接触もしくは投与の後に、TNFアン
性/特発性ウィルソン病、ヘモクロマトーシス、α1−
タゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、麻酔薬、非ステ
アンチトリプシン欠損症、糖尿病、橋本甲状腺炎、骨粗
ロイド性抗炎症薬(NSAID)、鎮痛薬、麻酔薬、鎮
しょう症、視床下部−下垂体−副腎軸評価、原発性胆汁
静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬、乾癬治療薬
性肝硬変、甲状腺炎、脳脊髄炎、悪液質、嚢胞性線維症 20
、コルチコステロイド、タンパク質同化ステロイド、糖
、家族性血球貪食性リンパ組織球症、皮膚疾患、乾癬、
尿病関連薬、無機物、栄養素、甲状腺薬、ビタミン、カ
脱毛、ネフローゼ症候群、腎炎、血液透析、尿毒症、毒
ルシウム関連ホルモン、下痢止め薬、鎮咳薬、鎮吐薬、
性、okt3療法、抗cd3療法、サイトカイン療法、
抗潰瘍薬、緩下薬、抗凝固薬、エリスロポエチン、フィ
化学療法、放射線療法(たとえば無力症、貧血、悪液質
ルグラスチム、サルグラモスチム、免疫、免疫グロブリ
等を含むが、これらに限定されない)、慢性サリチル酸
ン、免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エス
中毒から選択される少なくとも1つである、請求項11
トロゲン受容体調節剤、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、アル
に記載の方法。
キル化剤、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、放射性医薬品
【請求項13】
、抗うつ薬、抗躁病薬、抗精神病薬、抗不安薬、催眠薬
前記有効量が、前記細胞、組織、器官または動物の1キ
、交感神経様作用薬、興奮薬、ドネペジル、タクリン、
ログラム当たり0.0001∼50mgである、請求項 30
喘息治療薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコト
12に記載の方法。
リエン阻害剤、メチルキサンチン、クロモリン、エピネ
【請求項14】
フリンまたは類似体、ドルナーゼα、サイトカイン、サ
前記有効量が、前記細胞、組織、器官または動物の1キ
イトカインアンタゴニスト、および抗TNFαまたはI
ログラム当たり0.001∼50mgである、請求項1
L−12/IL−23モノクローナル抗体の少なくとも
3に記載の方法。
1つから選択される治療に有効な量の少なくとも1つの
【請求項15】
化合物またはタンパク質を含有する少なくとも1つの組
細胞、組織、器官または動物において癌障害または疾患
成物を投与することをさらに含む、請求項11に記載の
を調節するための方法であって、医薬として有効量の請
方法。
求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体または
【請求項20】
特定部分もしくは変異体を前記細胞、組織、臓器もしく 40
請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体また
は動物に接触させるまたは投与することを含む方法。
は特定部分もしくは変異体を含む医療装置であって、前
【請求項16】
記の少なくとも1つのIL−6抗体または特定部分もし
前記癌障害または疾患が、白血病、急性白血病、急性リ
くは変異体を、静脈内、筋肉内、ボーラス、皮下、呼吸
ンパ芽球性白血病(ALL)、
器、吸入、経膣、経直腸、口腔内、舌下、鼻腔内、また
B細胞、T細胞またはFAB
ALL、急性骨髄性白血
は経皮から選択される少なくとも1つの様式によって接
病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リン
触させるまたは投与するのに適する医療装置。
パ性白血病(CLL)、ヘアリーセル白血病、骨髄異形
【請求項21】
成症候群(MDS)、リンパ腫、ホジキン病、悪性リン
請求項1に記載の抗IL−6抗体またはフラグメントと
パ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、多発
同じエピトープまたは抗原領域に結合する、単離完全ヒ
性骨髄腫、カポジ肉腫、結腸直腸癌、膵癌、腎細胞癌、 50
ト抗体またはその特定部分もしくは変異体。
( 4 )
JP
5
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A
2015.10.1
6
【請求項22】
することとを含む、少なくとも1つの抗IL−6媒介性
請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL−6抗体また
疾患を治療する方法。
はフラグメントと、
【請求項31】
滅菌水、滅菌緩衝水から選択される少なくとも1つの担
包装材料と、請求項1に記載の少なくとも1つの抗IL
体、または
−6抗体または特定部分もしくは変異体の溶液または凍
フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−ク
結乾燥形態を含有する容器とを含む、ヒト医薬用途のた
レゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、亜
めの製品。
硝酸フェニル水銀、フェノキシエタノール、ホルムアル
【請求項32】
デヒド、クロロブタノール、塩化マグネシウム、アルキ
前記容器が、複数回使用での投与のための栓を有するガ
ルパラベン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウ 10
ラスまたはプラスチック容器である、請求項31に記載
ム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、もし
の製品
くはそれらの混合物から成る群より選択される少なくと
【請求項33】
も1つの防腐剤
請求項1に記載の抗IL−6抗体またはフラグメントを
を溶解させた水性希釈剤と、
作製するための方法であって、
を含有する医薬組成物。
宿主細胞またはトランスジェニック動物またはトランス
【請求項23】
ジェニック植物または前記抗体もしくはフラグメントを
抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体の濃度が
コードするヌクレオチド配列で形質転換した植物細胞か
約0.1mg/ml∼約100
ら、前記抗体またはフラグメントを発現させること、お
mg/mlである、請求項22に記載の組成物。
よび
【請求項24】
20
前記宿主細胞またはトランスジェニック動物またはトラ
等張剤をさらに含有する、請求項22に記載の組成物。
ンスジェニック植物または前記抗体もしくはフラグメン
【請求項25】
トをコードするヌクレオチド配列で形質転換した植物細
生理的に許容される緩衝液をさらに含有する、請求項2
胞から、前記抗体またはフラグメントを回収すること
2に記載の組成物。
からなる方法。
【請求項26】
【請求項34】
凍結乾燥形態の請求項1に記載の少なくとも1つの抗I
前記宿主細胞が哺乳動物細胞、植物細胞または酵母細胞
L−6抗体またはフラグメントを入れた第1容器と、
である、請求項33に記載の方法。
滅菌水、滅菌緩衝水、または、フェノール、m−クレゾ
【請求項35】
ール、p−クレゾール、o−クレゾール、クロロクレゾ
前記トランスジェニック動物が哺乳動物である、請求項
ール、ベンジルアルコール、亜硝酸フェニル水銀、フェ 30
33に記載の方法。
ノキシエタノール、ホルムアルデヒド、クロロブタノー
【請求項36】
ル、塩化マグネシウム、アルキルパラベン、塩化ベンザ
前記トランスジェニック哺乳動物が、ヤギ、ウシ、ヒツ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリ
ジ、ウマ、および非ヒト霊長動物から選択される、請求
ウムおよびチメロサール、もしくはそれらの混合物から
項33に記載の方法。
成る群より選択される少なくとも1つの防腐剤を溶解さ
【請求項37】
せた水性希釈剤を含有する任意の第2容器を含むキット
請求項1に記載の少なくとも1つの抗体を発現すること
。
ができるトランスジェニック動物または植物。
【請求項27】
【請求項38】
抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体の濃度が
請求項33に記載の方法によって作製される少なくとも
、約0.1mg/ml∼約500mg/mlの濃度に再 40
1つの抗IL−6抗体または特定部分もしくは変異体。
構成される、請求項26に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【請求項28】
【技術分野】
等張剤をさらに含む、請求項26に記載のキット。
【0001】
【請求項29】
関連出願情報
生理的に許容される緩衝液をさらに含む、請求項26に
本出願は、米国以外のすべての国を指定国とする場合の
記載のキット。
出願人を米国企業Femta
【請求項30】
cals,Inc.とし、米国のみを指定国とする場合
請求項26に記載の第1容器の内容物を請求項26に記
の出願人をドイツ国国民フライ、ゲルハルト(Gerh
載の第2容器の内容物で再構成することと、および第1
ard
容器の再構成された内容物をその必要のある患者に投与 50
イ ウェン(Hwai
Pharmaceuti
Frey)、アメリカ合衆国国民チャン、ホワ
Wen Chang)、および
( 5 )
JP
7
アメリカ合衆国ショート、ジェイ(Jay
2015-172048
A
2015.10.1
8
Short
要な身体機能およびプロセスに深く関与する。結果とし
)としたPCT国際特許出願として2009年11月1
て、骨代謝、腫瘍性形質転換ならびに免疫および炎症応
3日に出願されたものであり、2008年11月13日
答を含む生理的プロセスは、抗体を用いたインビボでの
に出願された米国特許仮出願第61/114,295号
IL−6の生物活性の操作によって増強、抑制または防
の優先権を主張する。
止され得る。
【0002】
【発明の概要】
本発明は、少なくとも1つのインターロイキン6(イン
【発明が解決しようとする課題】
ターフェロンβ2としても知られるIL−6)タンパク
【0006】
質またはそのフラグメントに特異的な抗体(特定部分ま
IL−6に関連する疾患を予防する、治療する、改善す
たは変異体を包含する)、ならびにそのような抗IL− 10
るまたは診断するために使用される、IL−6またはそ
6抗体をコードする核酸、相補的核酸、ベクター、宿主
のフラグメントに対する高親和性の中和キメラまたはヒ
細胞、ならびに治療用製剤、投与および装置を包含する
ト抗体を提供することが求められている。
その製造および使用の方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【背景技術】
【0007】
【0003】
本発明は、当技術分野で公知のものと組み合わせて、本
インターロイキン6(IL−6)は多くの異なる細胞型
明細書で説明し、本明細書で可能にする、高親和性のB
によって産生されるプロ炎症性サイトカインである。イ
A399、BA436、BA802、BA808、BA
ンビボでは、刺激された単球、線維芽細胞および内皮細
840、BA848、BA890またはBA939抗I
胞がIL−6の主要な供給源である。マクロファージ、
L−6抗体に由来する少なくとも1つの抗原結合領域を
TおよびBリンパ球、顆粒球、ケラチノサイト、マスト 20
有する単離されたヒト化抗IL−6抗体、ならびに抗I
細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、グリア細胞ならびに平滑筋
L−6抗体組成物、それに関連するコード核酸または相
細胞のような他の細胞もまた、刺激後にIL−6を産生
補的核酸、ベクター、宿主細胞、組成物、製剤、装置、
する。いくつかの腫瘍細胞もIL−6を生産し、IL−
トランスジェニック動物、トランスジェニック植物、な
6は前立腺癌進行についての予後因子として関係づけら
らびにその作製および使用の方法を提供する。本発明の
れてきた。IL−6産生はIL−6自体によって調節さ
抗体は、ヒトIL−6を高い親和性で特異的に中和する
れ、また細胞型に依存して、IL−6はそれ自体の合成
。
を刺激するまたは阻害することができる。
【0008】
【0004】
本発明は、本明細書で述べる少なくとも1つの単離され
IL−6は、マイトジェン活性化B細胞、T細胞、末梢
たヒト化抗IL−6抗体を提供する。本発明による抗体
血単球および特定の腫瘍上で発現されるIL−6受容体 30
は、BA399、BA436、BA802、BA808
に結合することができる。IL−6受容体は少なくとも
、BA840、BA848、BA890またはBA93
2つの異なる成分を有し、IL−6結合に関与するgp
9の任意の1つ、または本発明の抗体に組み込むことが
80と呼ばれるα鎖、およびシグナル伝達のために必要
できる、重鎖または軽鎖定常領域、フレームワーク領域
なgp130と称されるβ鎖から成る。IL−6、LI
またはその任意の部分と組み合わせた、BA399、B
F、オンコスタチンM、IL−11、CNTFおよびC
A436、BA802、BA808、BA840、BA
T−1を含むサイトカインファミリーはすべて、それら
848、BA890もしくはBA939抗体の1つに由
のコグネイト受容体への結合後にgp130を介してシ
来する、重鎖もしくは軽鎖の少なくとも1つの相補性決
グナル伝達する。加えて、IL−6サイトカインファミ
定領域(CDR)またはそのリガンド結合部分を含む任
リーのすべての成員は、急性期タンパク質の肝臓発現を
誘導することができる。
意のタンパク質またはペプチド分子を包含する。1つの
40
実施形態では、本発明は、各々の鎖がヒト定常領域の少
【0005】
なくとも一部、およびその各々がヒトIL−6に特異性
IL−6の少なくとも2つの主要な生物学的機能がある
を有するBA399、BA436、BA802、BA8
:急性期タンパク質の媒介ならびに分化および活性化因
08、BA840、BA848、BA890またはBA
子として作用すること。急性期タンパク質は、免疫応答
939の1またはそれ以上に由来する可変領域(v)の
を調節し、炎症を媒介し、そして組織リモデリングにお
少なくとも一部を含有する、軽鎖および重鎖を含む抗I
いて役割を果たすことが知られている。分化および活性
L−6抗体であって、ヒトIL−6の阻害および/また
化因子として、IL−6は、B細胞を分化して抗体を分
は中和エピトープに高い親和性で結合する抗体を対象と
泌するように誘導し、T細胞を細胞傷害性T細胞に分化
する。本発明はまた、そのような抗体のフラグメントま
するように誘導し、細胞シグナル伝達因子を活性化し、
たは誘導体、たとえば、重鎖定常領域、連結領域、多様
そして造血を促進する。IL−6は、多くの決定的に重 50
性領域もしくは可変領域、または軽鎖定常領域、連結領
( 6 )
JP
9
2015-172048
A
2015.10.1
10
域もしくは可変領域などの、抗体鎖の1またはそれ以上
ing
Harbor
の部分を包含する。
ss,
Cold Spring
【0009】
. Y.,
抗体は、抗IL−6抗体に由来する少なくとも1つの相
の少なくとも1つの抗体は、たとえばBrackenh
補性決定領域(CDR)(たとえば重鎖または軽鎖可変
off
領域のCDR1、CDR2またはCDR3)(これらの
ように、ヒトIL−6タンパク質、サブユニット、フラ
用語は本明細書で定義される)の少なくとも1つの特定
グメント、それらの部分または任意の組合せに特異的な
部分、および/または少なくとも1つの定常もしくは可
少なくとも1つの特定エピトープに結合する。エピトー
変フレームワーク領域またはその任意の部分を含み得る
プは、少なくとも1つの抗体結合領域を含むことができ
。抗体アミノ酸配列は、場合により、本明細書で述べる 10
、前記エピトープは、好ましくは、ヒトIL−6タンパ
または当技術分野で公知の少なくとも1つの特定の置換
ク質の少なくとも1つの機能性、細胞外、可溶性、親水
、挿入または欠失をさらに含み得る。
性、外部もしくは細胞質ドメイン、またはその任意の部
【0010】
分などの、しかしこれらに限定されない、その少なくと
本発明の好ましい抗体は、BA399、BA436、B
も1つの部分の少なくとも1∼5アミノ酸から成る。
A802、BA808、BA840、BA848、BA
【0013】
890、BA939、BA399−01、BA399−
1つの態様では、本発明は、BA399、BA436、
02、BA399−03、BA399−04、BA39
BA802、BA808、BA840、BA848、B
9−05、BA399−06、BA399−07、BA
A890、BA939、BA399−01、BA399
399−08、BA399−09およびBA399−1
−02、BA399−03、BA399−04、BA3
0、ならびにそのフラグメントおよび領域を包含する。 20
99−05、BA399−06、BA399−07、B
【0011】
A399−08、BA399−09およびBA399−
1つの実施形態では、本開示は、配列番号3、7、11
10の1つからの少なくとも1つの可変領域、ならびに
、15、19、23、27、31、134、140、1
それらをコードする核酸配列を含む、少なくとも1つの
41、144、147、149、152、153または
単離された哺乳動物抗IL−6抗体を提供する。
156のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域;配列番号
【0014】
1、5、9、13、17、21、25、29、68、7
もう1つの態様では、本発明は、(i)BA399、B
1、72、75、76、80または88のアミノ酸配列
A436、BA802、BA808、BA840、BA
を有する軽鎖可変領域;および1またはそれ以上のヒト
848、BA890、BA939、BA399−01、
抗体に由来する定常領域を含む、ヒトIL−6に結合す
BA399−02、BA399−03、BA399−0
る単離抗体または抗体フラグメントを提供する。1つの 30
4、BA399−05、BA399−06、BA399
態様では、本開示は、BA399、BA436、BA8
−07、BA399−08、BA399−09およびB
02、BA808、BA840、BA848、BA89
A399−10に由来する重鎖相補性決定領域(CDR
0および
)アミノ酸配列、ならびにそれらをコードする核酸配列
BA939の1またはそれ以上の可変領域に由来する重
の全部;または(ii)BA399、BA436、BA
鎖および軽鎖相補性決定領域(CDR)と、1またはそ
802、BA808、BA840、BA848、BA8
れ以上のヒト抗体に由来する定常領域とを有する、ヒト
90、BA939、BA399−01、BA399−0
IL−6に結合する単離抗体または抗体フラグメントを
2、BA399−03、BA399−04、BA399
提供する。もう1つの態様では、本開示は、前記抗体ま
−05、BA399−06、BA399−07、BA3
たはフラグメントが、インビボで抗IL−6マウス抗体
99−08、BA399−09およびBA399−10
のヒトIL−6への結合を競合的に阻害する、請求項1 40
の1つからの軽鎖CDRアミノ酸配列、ならびにそれら
に記載の抗体またはフラグメントを提供する。
をコードする核酸配列の全部のいずれかを含む、少なく
【0012】
Pre
Harbor,
N
1988)に見出すことができる。本発明
et al.(前出)によって記述されている
とも1つの単離された哺乳動物抗IL−6抗体を提供す
本発明の好ましい抗体は、Brackenhoff
t
Laboratory
e
al.(前出)によって記述されたエピトープを包
る。
【0015】
含する、ヒトIL−6に結合して、受容体結合をブロッ
もう1つの態様では、本発明は、BA399、BA43
クするものである。競合的阻害によってモノクローナル
6、BA802、BA808、BA840、BA848
抗体の特異性および親和性を決定するための好ましい方
、BA890、BA939、BA399−01、BA3
法は、参照により本出願に組み込まれる、Harlow
99−02、BA399−03、BA399−04、B
,
A399−05、BA399−06、BA399−07
et
al,
boratory
Antibodies:
Manual,
Cold
A La
Spr 50
、BA399−08、BA399−09およびBA39
( 7 )
JP
11
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A
2015.10.1
12
9−10に由来するアミノ酸配列を有する少なくとも1
宿主細胞において少なくとも1つの前記抗IL−6抗体
つの重鎖または軽鎖CDR、ならびにそれらをコードす
を発現するための少なくとも1つの方法を提供する。
る核酸配列を含む、少なくとも1つの単離された哺乳動
【0020】
物抗IL−6抗体を提供する。
本発明はまた、(a)単離抗IL−6抗体をコードする
【0016】
核酸および/または本明細書で述べる抗体と、(b)適
本発明の他の態様では、少なくとも1つのヒトCDRを
切な担体または希釈剤とを含有する少なくとも1つの組
含む、少なくとも1つの単離された哺乳動物キメラ、ヒ
成物を提供する。前記担体または希釈剤は、場合により
ト化またはCDR移植抗IL−6抗体を提供し、前記抗
、公知の担体または希釈剤に従って、医薬的に許容され
体は、ヒトIL−6のエピトープの少なくとも1∼3ア
ミノ酸を含む少なくとも1つのエピトープ
得る。組成物は、場合により、少なくとも1つのさらな
10
る化合物、タンパク質または組成物をさらに含有し得る
に特異的に結合する。
。
【0017】
【0021】
少なくとも1つの抗体はさらに、場合により、少なくと
も10
- 9
M、好ましくは少なくとも10
- 1 0
Mの親和性
本発明はさらに、当技術分野で公知のようにおよび/ま
たは本明細書で述べるように、関連する疾患の前に、後
(Kd)でIL−6に結合し、および/または少なくと
にまたはその間に、細胞、組織、器官、動物または患者
も1つの
において少なくとも1つのIL−6関連疾患を調節する
IL−6タンパク質の少なくとも1つの活性を実質的に
または治療するために治療有効量を投与するための、少
中和する。好ましい実施形態では、抗体は、少なくとも
なくとも1つの抗IL−6抗体法または組成物を提供す
5×10
- 1 0
M、好ましくは5×10
くは5×10
- 1 2
- 1 1
M、より好まし
Mの親和性(Kd )L−6に結合し、ヒ 20
る。従って、本発明は、本発明の少なくとも1つの単離
抗IL−6抗体の有効量を含有する組成物を、細胞、組
トIL−6を中和する。
織、器官または動物に接触させるまたは投与することを
【0018】
含む、細胞、組織、器官または動物においてIL−6関
本発明は、1つの態様では、その少なくとも1つの特定
連疾患を診断するまたは治療するための方法を提供する
配列、ドメイン、部分または変異体を包含する、前記特
。その方法は、場合により、細胞、組織、器官または動
異的抗IL−6抗体をコードするポリヌクレオチドを含
物に対して本発明の抗IL−6抗体の0.001∼50
む、前記ポリヌクレオチドに相補的な、または前記ポリ
mg/kgの有効量を使用することをさらに含み得る。
ヌクレオチドにハイブリダイズする単離核酸分子を提供
前記方法は、場合により、非経口、皮下、筋肉内、静脈
する。本発明はさらに、前記抗IL−6抗体核酸分子を
内、関節内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔
含む組換えベクター、そのような核酸および/または組
内、小脳内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内、肝内、心
換えベクターを含む宿主細胞、ならびにそのような抗体 30
筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜内、前立腺
核酸、ベクターおよび/または宿主細胞を作製するおよ
内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、滑液包内、
び/または使用する方法を提供する。従って、本発明は
胸腔内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、口腔、
、少なくとも1つの単離哺乳動物抗IL−6抗体をコー
舌下、鼻腔内または経皮経路から選択される少なくとも
ドする単離核酸、前記単離核酸を含む単離核酸ベクター
1つの方法によって接触させるまたは投与することをさ
、および/または前記単離核酸を含む原核生物または真
らに含み得る。前記方法は、場合により、抗体の接触も
核生物宿主細胞を包含する。宿主細胞は、場合により、
しくは投与の前に、接触もしくは投与と同時に、また
COS−1、COS−7、HEK293、BHK21、
は接触もしくは投与の後に、検出可能な標識またはレポ
CHO、BSC−1、Hep
G2、653、SP2/
ーター、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩
0、293、HeLa、PER.C6(登録商標)、骨
薬、麻酔薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、
髄腫もしくはリンパ腫細胞、またはその任意の誘導体、 40
鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、
固定化もしくは形質転換細胞から選択される少なくとも
抗菌薬、乾癬治療薬、コルチコステロイド、タンパク質
1つであり得る。また、IL−6抗体が検出可能なまた
同化ステロイド、エリスロポエチン、免疫、免疫グロブ
は回収可能な量で発現される、インビトロ、インビボま
リン、免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン補充薬、放
たはインサイチュー条件下で核酸をコードする核酸を翻
射性医薬品、抗うつ薬、抗精神病薬、興奮薬、喘息治療
訳することを含む、少なくとも1つの抗IL−6抗体を
薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、エピネフリンまた
作製する方法も提供される。
はその類似体、細胞傷害性または他の抗癌薬、メトトレ
【0019】
キサートなどの代謝拮抗薬、抗増殖薬、サイトカイン、
本発明はまた、本明細書で述べる宿主細胞を、少なくと
サイトカインアンタゴニスト、および抗TNFαまたは
も1つの抗IL−6抗体が検出可能なおよび/または回
IL−12/IL−23モノクローナル抗体の少なくと
収可能な量で発現される条件下で培養することを含む、 50
も1つから選択される少なくとも1つの化合物またはタ
( 8 )
JP
13
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A
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14
ンパク質の有効量を含有する少なくとも1つの組成物を
つの防腐剤を溶解させた水性希釈剤とを含有する任意の
投与することをさらに含み得る。
第2容器を含むキットを提供する。1つの態様では、キ
【0022】
ットにおいて、第1容器中の抗IL−6抗体または特定
本発明はさらに、当技術分野で公知のようにおよび/ま
部分もしくは変異体の濃度は、第2容器の内容物で約0
たは本明細書で述べるように、関連する疾患の前に、後
.1mg/ml∼約500mg/mlの濃度に再構成さ
にまたはその間に、細胞、組織、器官、動物または患者
れる。もう1つの態様では、第2容器は等張剤をさらに
において少なくとも1つのIL−6関連疾患を診断する
含む。もう1つの態様では、第2容器は、生理的に許容
ための少なくとも1つの抗IL−6抗体法を提供する。
される緩衝液をさらに含む。1つの態様では、本開示は
【0023】
、キット中で提供され、投与の前に再構成される製剤を
本発明はまた、本発明に従って、少なくとも1つの抗I 10
その必要のある患者に投与することを含む、少なくとも
L−6抗体を診断するための少なくとも1つの組成物、
1つの抗IL−6媒介性疾患を治療する方
装置および/または送達方法を提供する。
法を提供する。
また、少なくとも1つの単離ヒト化抗IL−6抗体およ
【0026】
び少なくとも1つの医薬的に許容される担体または希釈
また、包装材料よ、本発明の少なくとも1つの単離哺乳
剤を含有する組成物も提供される。組成物は、場合によ
動物抗IL−6抗体の溶液または凍結乾燥形態を含有す
り、検出可能な標識またはレポーター、細胞傷害性また
る容器とを含む、ヒト医薬または診断用途のための製品
は他の抗癌薬、メトトレキサートなどの代謝拮抗薬、抗
が提供される。製品は、場合により、非経口、皮下、筋
増殖薬、サイトカインまたはサイトカインアンタゴニス
肉内、静脈内、関節内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内
ト、TNFアンタゴニスト、抗リウマチ薬、筋弛緩薬、
、洞内、腔内、小脳内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内
麻酔薬、非ステロイド性抗炎症薬(NTHE)、鎮痛薬 20
、肝内、心筋内、骨内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜
、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬
内、前立腺内、肺内、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、
、乾癬治療薬、コルチコステロイド、タンパク質同化ス
滑液包内、胸腔内、子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直
テロイド、エリスロポエチン、免疫、免疫グロブリン、
腸、口腔、舌下、鼻腔内または経皮送達装置またはシス
免疫抑制剤、成長ホルモン、ホルモン補充薬、放射性医
テムの成分として容器を有することを含み得る。
薬品、抗うつ薬、抗精神病薬、興奮薬、喘息治療薬、β
【0027】
アゴニスト、吸入ステロイド、エピネフリンまたは類似
本発明はさらに、本明細書で述べる任意の発明を提供す
体の少なくとも1つから選択される少なくとも1つの化
る。
合物またはタンパク質の有効量をさらに含有し得る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【0028】
また、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、関節内、気管支 30
【図1】抗IL−6
内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔内、小脳内、脳室内
号1、2)および重鎖(配列番号3、4)可変領域につ
、結腸内、頸管内、胃内、肝内、心筋内、骨内、骨盤内
いて、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を示す。
、心膜内、腹腔内、胸膜内、前立腺内、肺内、直腸内、
【図2】抗IL−6
腎内、網膜内、髄腔内、滑液包内、胸腔内、子宮内、膀
号5、6)および重鎖(配列番号7、8)可変領域につ
胱内、ボーラス、膣、直腸、口腔、舌下、鼻腔内または
いて、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を示す。
経皮経路から選択される少なくとも1つの方法によって
【図3】抗IL−6
少なくとも1つの抗IL−6抗体を接触させるまたは投
号9、10)および重鎖(配列番号11、12)可変領
与するのに適する、本発明の少なくとも1つの単離哺乳
域について、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を示
動物抗IL−6抗体を含む医療装置が提供される。
【0025】
Ab BA399の軽鎖(配列番
Ab BA436の軽鎖(配列番
Ab BA802の軽鎖(配列番
す。
40
【図4】抗IL−6
Ab BA808の軽鎖(配列番
さらなる態様では、本開示は、凍結乾燥形態の本開示の
号13、14)および重鎖(配列番号15、16)可変
少なくとも1つの抗IL−6抗体またはフラグメントを
領域について、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を
入れた第1容器と、滅菌水、滅菌緩衝水、または、フェ
示す。
ノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾ
【図5】抗IL−6
ール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、亜硝酸
号17、18)および重鎖(配列番号19、20)可変
フェニル水銀、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒ
領域について、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を
ド、クロロブタノール、塩化マグネシウム、アルキルパ
示す。
ラベン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
【図6】抗IL−6
デヒドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサール、もしくは
号21、22)および重鎖(配列番号23、24)可変
それらの混合物から成る群より選択される少なくとも1 50
領域について、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を
Ab BA840の軽鎖(配列番
Ab BA848の軽鎖(配列番
( 9 )
JP
15
PRO∼LC32
Ab
A
2015.10.1
16
示す。
【図7】抗IL−6
2015-172048
PROのBA399
CPS軽鎖可
BA890の軽鎖(配列番
変領域についてのアミノ酸配列(それぞれ配列番号87
号25、26)および重鎖(配列番号27、28)可変
、88、89、90、91、92、93、94、95、
領域について、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を
96、97および98)を示す。
示す。
【図20】抗IL−6
【図8】抗IL−6
Ab
BA939の軽鎖(配列番
DNA∼HC06
Ab BA399
HC01
DNAのBABA399
CPS重
号29、30)および重鎖(配列番号31、32)可変
鎖可変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号4、
領域について、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を
99、100、101、102および103)を示す。
示す。
【図21】抗IL−6
【図9】抗IL−6
Ab
BA001の軽鎖(配列番 10
DNA∼HC12
Ab BA399
DNAのBA399
HC07
CPS重鎖可
号33、34)および重鎖(配列番号35、36)可変
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号104、
領域について、それぞれアミノ酸配列および核酸配列を
105、106、107、108および109)を示す
示す。
。
【図10】BA001と本発明の抗IL−6抗体の競合
【図22】抗IL−6
ELISA分析を示す。
DNA∼HC18
【図11】BA001と本発明の抗IL−6抗体のBi
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号110、
aCoreおよびELISA分析を示す。
111、112、113、114および115)を示す
【図12】抗IL−6
DNA∼LC06
Ab
BA399
DNAのBA399
LC01
Ab BA399
DNAのBA399
HC13
CPS重鎖可
。
CPS軽鎖可
【図23】抗IL−6
Ab BA399
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号2、37 20
DNA∼HC24
、38、39、40および41)を示す。
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号116、
【図13】抗IL−6
DNA∼LC12
Ab
BA399
DNAのBA399
LC07
DNAのBA399
HC19
117、118、119、120および121)を示す
CPS軽鎖可
。
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号42、4
【図24】抗IL−6
3、44、45、46および47)を示す。
DNA∼HC30
【図14】抗IL−6
DNA∼LC18
Ab
BA399
DNAのBA399
CPS重鎖可
Ab BA399
DNAのBA399
HC25
CPS重鎖可
LC13
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号122、
CPS軽鎖可
123、124、125、126および127)を示す
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号48、4
。
9、50、51、52および53)を示す。
【図25】抗IL−6
Ab BA399
DNAおよびHC32
DNAのBA399
【図15】抗IL−6
DNA∼LC24
Ab
BA399
DNAのBA399
LC19
30
CPS軽鎖可
28および129);ならびに抗IL−6
5、56、57、58および59)を示す。
399
DNA∼LC30
Ab
BA399
DNAのBA399
CPS重
鎖可変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号12
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号54、5
【図16】抗IL−6
HC31
HC01 PRO∼HC06
Ab
BA
PROの重鎖可
LC25
変領域についてのアミノ酸配列(それぞれ配列番号3、
CPS軽鎖可
130、131、132、133および134)を示す
変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号60、6
。
1、62、63、64および65)を示す。
【図26】抗IL−6
【図17】抗IL−6
Ab
BA399
LC31
DNAおよびLC32
DNAのBA399
PRO∼HC15
CPS軽
Ab BA399
PROのBA399
HC07
CPS重鎖可
変領域についてのアミノ酸配列(それぞれ配列番号13
鎖可変領域についての核酸配列(それぞれ配列番号66 40
5、136、137、138、139、140、141
および67);ならびに抗IL−6
、142および143)を示す。
LC01
PRO∼LC08
Ab
BA399
PROの軽鎖可変領域
【図27】抗IL−6
Ab BA399
PRO∼HC25
69、70、71、72、73および74)を示す。
変領域についてのアミノ酸配列(それぞれ配列番号14
【図18】抗IL−6
4、145、146、147、148、149、150
PRO∼LC20
Ab
BA399
PROのBA399
LC09
CPS軽鎖可
PROのBA399
HC16
についてのアミノ酸配列(それぞれ配列番号1、68、
CPS重鎖可
、151、152および153)を示す。
変領域についてのアミノ酸配列(それぞれ配列番号75
【図28】抗IL−6
、76、77、78、79、80、81、82、83、
PRO∼HC32
84、85および86)を示す。
変領域についてのアミノ酸配列(それぞれ配列番号15
【図19】抗IL−6
Ab
BA399
LC21
50
Ab BA399
PROのBA399
HC26
CPS重鎖可
4、155、156、157、158、159および1
( 10 )
JP
17
2015-172048
A
2015.10.1
18
60)を示す。
を含む様々な抗IL−6
Mabによる、IL−6/s
【図29】包括的ポジショナルエボルーション(com
IL−6Rで刺激したTHP−1細胞におけるStat
prehensive
3リン酸化の阻害を示す(A)。各々の状態についての
positional
evo
lution(CPE))によるBA399親和性成熟
総Stat3のウエスタンブロットを(B)に示す。
からの上位10のヒットの相対比活性を示す。各々のク
【図38】10ng/mL
ローンについての相対比活性を、黒い水平な線で示す、
003、BA399、BA399−2およびBA399
抗IL−6
−9を含む様々な抗IL−6
Ab
BA399の比活性に基準化してい
る。
IL−6を使用して、BA
Mabによる、IL−6
/sIL−6Rで刺激したTHP−1細胞におけるSt
【図30】抗IL−6
Ab
BA399の軽鎖可変領
at3リン酸化の阻害を示す(A)。各々の状態につい
域のコンビナトリアルタンパク質合成(CPS)による 10
ての総Stat3のウエスタンブロットを(B)に示す
親和性成熟からの399CPS
。
S
LC01∼399CP
LC32(それぞれ配列番号1、68、69、70
【図39】24時間目の、抗IL−6
Mab CNT
、・・・98)のアミノ酸配列の比較を示す。完全長配
O136、BA399、BA399−2、BA399−
列および対応する配列番号を図17∼19に示す。
9の連続希釈による、ヒトIL−6、sIL−6Rおよ
【図31】抗IL−6
びIL−1bで刺激したHepG2細胞による血清アミ
Ab
BA399の重鎖可変領
域のコンビナトリアルタンパク質合成(CPS)による
ロイドAタンパク質産生の阻害を示す。
親和性成熟からの399CPS
【図40】48時間目の、抗IL−6
S
HC01∼399CP
Mab CNT
HC32(それぞれ配列番号3、130、131、
O136、BA399、BA399−2、BA399−
132、・・・160)のアミノ酸配列の比較を示す。
9の連続希釈による、ヒトIL−6、sIL−6Rおよ
完全長配列および対応する配列番号を図25∼28に示 20
びIL−1bで刺激したHepG2細胞による血清アミ
す。
ロイドAタンパク質産生の阻害を示す。
【図32】コンビナトリアルタンパク質合成(CPS)
【図41】ビオチニル化抗IL−6
によるBA399親和性成熟からの上位10のヒットの
サルIL−6に対する交差反応性、およびビオチニル化
基準化した比活性を示す。各々のクローンについての相
していないヒト化抗IL−6
対比活性を、水平な黒い線で示すように、抗IL−6
A003、BA399、BA399−2およびBA39
Ab
9−9の、ビオチニル化BA001のサルIL−6への
BA399の比活性に基準化している。
【図33】抗IL−6
Ab
BA399の親和性成熟
によって生成された抗IL−6
Mab
BA001、B
結合をブロックする能力を示す。ヒトIgGを非特異的
Mabクローン、BA
抗体として使用する。
003(CNTO136)、およびBAP001クロー
【図42】抗IL−6
ン1∼BAP001クローン10のSapidyne
Mab 001の
30
Mab BA001、BA39
9、BA436、BA802、BA808、BA840
KinExA(登録商標)反応速度排除分析からの解離
、BA848およびBA890による48時間目のIL
定数(Kd)を含む表を示す。
−6誘導性DS−1細胞増殖の阻害を示す。
【図34】抗IL−6
Ab
BA399の親和性成熟
によって生成された抗IL−6
【図43】抗IL−6
Mab BA001、BA39
abクローン、BA3
9、BA436、BA802、BA808、BA840
99−2、BA399−5、BA399−9およびBA
、BA848およびBA890による96時間目のIL
399−10のBiaCore分析からの結合データを
−6誘導性DS−1細胞増殖の阻害を示す。
含む表を示す。
【図44】BA399抗IL−6
【図35】抗IL−6
MabのCPS親和
Mab濃度を上昇させることに
性成熟からの上位10クローンにおいて使用した軽鎖と
よるTHP−1細胞でのIL−6/sIL6R誘導性S
重鎖の組合せを示す。軽鎖と重鎖についての対応するア
tat3リン酸化の阻害を示す。データは、総Stat 40
ミノ酸配列および配列番号はそれぞれ図17∼19およ
3についてのウエスタンブロットに基づいて基準化して
び図25∼28に示されている。
いる。
【発明を実施するための形態】
【図36】100ng/mL
IL−6を使用して、0
【0029】
03、BA399、BA399−2およびBA399−
引用
9を含む様々な抗IL−6
Mabによる、IL−6/
本明細書中で引用するすべての公表文献または特許は、
sIL−6Rで刺激したTHP−1細胞におけるSta
それらが本発明の時点での技術水準を示すので、および
t3リン酸化の阻害を示す(A)。各々の状態について
/または本発明の記載および実施可能性を提供するため
の総Stat3のウエスタンブロットを(B)に示す。
に、全体が参照により本明細書に組み込まれる。公表文
【図37】10ng/mL
献は、任意の学術公表文献もしくは特許公開公報、また
IL−6を使用して、00
3、BA399、BA399−2およびBA399−5 50
はすべての記録、電子または印刷形式を含む、任意のメ
( 11 )
JP
19
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A
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20
ディア形式で利用可能な任意の他の情報を指す。以下の
ペプチド含有分子を包含する。あるいは、「抗IL−6
参考文献は、全体が参照により本明細書に組み込まれる
抗体」という用語は、ヒト化モノクローナル抗体BA3
:Ausubel,
Cu
99、BA436、BA802、BA808、BA84
Molecu
0、BA848、BA890およびBA939を集合的
rrent
lar
et
Protocols
Biology,
Sons,
et
al.,
A
in
NY,
Wiley
N.Y.
&
にまたは個別に指す。そのような抗体は、インビトロ、
(19
インサイチューおよび/またはインビボで、少なくとも
Sambrook,
Molecular
1つのIL−6活性もしくは結合、またはIL−6受容
Cloning
Cold
Spring
Manual,
Cold
N.Y.
et
Edition, 10
Harbor,
N.Y.
として、本発明の適切な抗IL−6抗体、特定部分また
は変異体は、BA399、BA436、BA802、B
a Laboratory
A808、BA840、BA848、BA890または
and
Spring
(1989);
Harb
BA939モノクローナル抗体の少なくとも1つによっ
Colligan
て認識されるヒトIL−6の阻害および/または中和エ
al.,
eds.,
ピトープに高い親和性で結合することができる。適切な
Current
Protocols
n
Immunology,
John
&
Sons,
NY
Inc.,
i
抗IL−6抗体、特定部分または変異体はまた、場合に
Wiley
より、RNA、DNAまたはタンパク質合成、IL−6
(1994−20
01);
放出、IL−6受容体シグナル伝達、膜IL−6切断、
20
Colligan
et
al.,
Protocols
in
nce,
Wiley
John
N.
するおよび/または妨げることができる。非限定的な例
Lane,
Harlow
Antibodies,
or,
、軽減する、緩和する、ブロックする、阻害する、排除
2.sup.nd
(1989);
Y,
体活性もしくは結合を調節する、低下させる、拮抗する
Laboratory
Manual,
,
ed.,
John
Inc.,
87−2001);
:
al.,
Y.,
Current
Protein
&
、しかしこれらに限定されない
Scie
Sons,
IL−6活性、IL−6産生および/または合成などの
N
(1997−2001)。
IL−6の活性または機能の少なくとも1つに影響を及
ぼし得る。
【0032】
【0030】
「抗体」という用語はさらに、抗体ミメティックを包含
アミノ酸コード
する、または、各々が抗IL−6に由来する少なくとも
本発明の抗IL−6抗体を構成するアミノ酸はしばしば
1つのCDRを含有する、一本鎖抗体およびそのフラグ
略記される。アミノ酸の特定は、当技術分野で広く理解
メントを包含する、抗体またはその特定フラグメントも
されているように、その1文字コード、3文字コード、
しくは部分の構造および/または機能を模倣する抗体の
名称または3つのヌクレオチドコドンによってアミノ酸 30
部分を含有する、抗体、その消化フラグメント、特定部
を特定することにより指示され得る(Alberts,
分および変異体を包含することが意図されている。機能
B.,
et al.,
ology
Ed.,
of
The
Garland
Inc.,
New
Molecular
Cell,
Bi
的フラグメントは、哺乳動物IL−6に結合する抗原結
Third
合フラグメントを含む。たとえば、Fab(たとえばパ
Publishing,
パイン消化による)、Fab’(たとえばペプシン消化
York,
1994参照)。
と部分的還元による)およびF(ab’)2(たとえば
【0031】
ペプシン消化による)、facb(たとえばプラスミン
定義
消化による)、pFc’(たとえばペプシンまたはプラ
本明細書で使用される、「抗インターロイキン6抗体」
スミン消化による)、Fd(たとえばペプシン消化、部
、「抗IL−6抗体」、「抗IL−6抗体部分」、また
分的還元および再集合による)、FvまたはscFv(
は「抗IL−6抗体フラグメント」および/または「抗 40
たとえば分子生物学技術による)フラグメントを含むが
IL−6抗体変異体」等は、本発明の抗体に組み込むこ
これらに限定されない、IL−6またはその部分に結合
とができる、非マウス起源、好ましくはヒト起源の重鎖
することができる抗体フラグメントは、本発明に包含さ
または軽鎖可変領域、重鎖または軽鎖定常領域、フレー
れる(たとえばColligan,
ムワーク領域またはその任意の部分と組み合わせた、B
gy、前出参照)。
A399、BA436、BA802、BA808、BA
【0033】
840、BA848、BA890またはBA939ヒト
抗体フラグメントは、当技術分野で公知のようにおよび
化モノクローナル抗体の少なくとも1つに由来する重鎖
/または本明細書で述べるように、酵素切断、合成また
もしくは軽鎖の少なくとも1つの相補性決定領域(CD
は組換え技術によって作製できる。抗体はまた、1また
R)またはそのリガンド結合部分を含む、免疫グロブリ
はそれ以上の終止コドンが天然の終止位置の上流に導入
ン分子の少なくとも一部を含む任意のタンパク質または 50
された抗体遺伝子を使用して様々なトランケート形態で
Immunolo
( 12 )
JP
21
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22
作製することもできる。たとえば、重鎖のCH1ドメイ
トリアルライブラリーを、次に、対象とする抗原への結
ンおよび/またはヒンジ領域をコードするDNA配列を
合に関してスクリーニングすることができる。このアプ
含むように、F(ab’)2重鎖部分をコードする組合
ローチは、親抗体への結合活性を維持するという観点か
せ遺伝子を設計することができる。抗体の様々な部分を
ら完全なヒトフレームワークの最も好ましい組合せの選
、従来の技術によって化学的に共に連結するか、または
択を可能にし得る。その後、ヒト化抗体を様々な技術に
遺伝子操作技術を用いて隣接タンパク質として調製する
よってさらに最適化することができる。
ことができる。
【0036】
【0034】
抗体のヒト化は、マウスまたは他の非ヒト抗体を「完全
本明細書で使用される「キメラ」抗体または「ヒト化」
ヒト」抗体へと進化させるために使用できる。生じる抗
抗体または「CDR移植」は、非マウス、好ましくはヒ 10
体は、出発抗体と類似の結合親和性および特異性を維持
ト抗体に由来する1またはそれ以上のタンパク質または
しつつ、ヒト配列だけを含み、マウスまたは非ヒト抗体
ペプチドと組み合わせた本明細書で述べる抗IL−6
配列を含まない。
ABまたはそれに由来する任意のCDRの任意の組合せ
【0037】
を包含する。本発明に従って、キメラまたはヒト化抗体
「包括的ポジショナルエボルーション」(CPE(商標
は、CDRが本明細書で述べる抗IL−6
Abの1も
))という用語は、単一または複数の抗体特性と結合特
しくはそれ以上および少なくともその一部に由来するか
性を増強するように包括的な突然変異誘発、シャフリン
、または抗体の残りの部分が1もしくはそれ以上のヒト
グおよび合成技術を組み合わせるために使用できる抗体
抗体に由来するものを包含する。従って、抗体のヒト部
進化技術プラットフォームを表すのに使用される。CP
分は、ヒトにおいて実質的に非免疫原性である、フレー
Eプラットフォームは、タンパク質内の各々の位置にお
ムワーク、CL、CHドメイン(たとえばCH1、CH 20
ける63の潜在的コドン変化すべてについてタンパク質
、CH3 )、ヒンジ、(VL、VH)領域を含み得る。
内のあらゆる個別コドン変化のインビボ作用を包括的に
ヒト抗体に由来する抗体の領域は、ヒト抗体と100%
マッピングすることを可能にする。この包括的突然変異
の同一性を有する必要はない。好ましい実施形態では、
誘発技術は、抗体可変ドメインの配列に沿ってあらゆる
免疫原性が無視し得る程度であるためにできるだけ多く
位置でアミノ酸変化を試験することにより、抗体変異体
のヒトアミノ酸残基が保持されるが、ヒト残基は、同時
を迅速に作製する。
に抗体のヒト化を最大化しつつ、CDRによって形成さ
【0038】
れる抗原結合部位を支持するために必要に応じて修飾さ
「コンビナトリアルタンパク質合成」(CPS(商標)
れ得る。
)という用語は、抗体の最良特性を新たな高性能抗体へ
そのような変化または変異は、場合によりおよび好まし
と組み合わせることによって抗体の所望特性を最適化す
くは、非修飾抗体と比較してヒトまたは他の種における 30
るために使用できるコンビナトリアルタンパク質合成技
免疫原性を保持するまたは低減する。ヒト化抗体は、機
術を表すのに使用される。CPS(商標)はCPE(商
能的に再配列されたヒト免疫グロブリン(たとえば重鎖
標)後に使用でき、タンパク質または抗体内のコドン変
および/または軽鎖)遺伝子を発現することができる非
化の最適の組合せまたはセットの同定のために、改善さ
ヒト動物または原核もしくは真核細胞によって産生され
れた個別コドンのすべての置換のその後の作製とインビ
得ることが注目される。さらに、抗体が一本鎖抗体であ
ボ選択を可能にし得る。これらの技術の組合せは、スク
る場合、それは、天然ヒト抗体では認められないリンカ
リーニングするのに利用できる抗体変異体のプールを大
ーペプチドを含み得る。たとえば、Fvは、重鎖の可変
きく拡大することができ、それは、結合親和性、特異性
領域と軽鎖の可変領域を連結する、2∼約8個のグリシ
、熱安定性、発現レベル、エフェクター機能、グリコシ
2
ンまたは他のアミノ酸残基のようなリンカーペプチドを
含み得る。
ル化および溶解度などの単一または複数の増強された特
40
性を有する抗体を発見する確率を有意に上昇させる。
そのようなリンカーペプチドはヒト起源であるとみなさ
【0039】
れる。
完全長抗体分子のために、ハイブリドーマ細胞株のゲノ
【0035】
ムDNAまたはmRNAから免疫グロブリン遺伝子を得
抗体のヒト化は、たとえば、個々のヒトフレームワーク
ることができる。抗体重鎖および軽鎖を哺乳動物ベクタ
のプールにフレーム内で融合された非ヒト標的モノクロ
ー系でクローニングする。二本鎖配列分析で構築を実証
ーナル抗体の6つのCDRを含むコンビナトリアルライ
する。抗体構築物を他のヒトまたは哺乳動物宿主細胞株
ブラリーを合成することによって実施できる。すべての
において発現させることができる。構築物を、次に、対
公知の重鎖および軽鎖ヒト生殖細胞遺伝子を代表する遺
象とする発現された抗体の一過性トランスフェクション
伝子を含むヒトフレームワークライブラリーが利用でき
アッセイおよびウエスタンブロット分析によって確認で
る。生じたコンビナ
50
きる。最も高い生産性を有する安定な細胞株を単離し、
( 13 )
JP
23
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24
迅速検定法を用いてスクリーニングすることができる。
【0044】
【0040】
本発明の抗体
「親和性成熟」という用語は、抗原に対する免疫応答の
本発明に従って、抗IL−6抗体は、BA399、BA
平均的な親和性の上昇を指す。
436、BA802、BA808、BA840、BA8
本来は、抗原への反復暴露後に起こり得る。特に好まし
48、BA890もしくはBA939抗体の任意の1つ
いタイプの置換変異体は、親抗体(たとえばヒト抗体)
、または可変領域もしくはCDRがBA399、BA4
の1またはそれ以上の超可変領域残基を置換することを
36、BA802、BA808、BA840、BA84
含む。一般に、さらなる開発のために選択される、生じ
8、BA890もしくはBA939抗体の任意の1つに
た変異体は、それらが生成された親抗体に比べて改善さ
由来し、且つ抗体のフレームワークおよび定常領域が1
れた生物学的特性を有する。そのような置換変異体を生 10
もしくはそれ以上のヒト抗体に由来する抗体を含む。
成するための好都合な方法は、本明細書で述べる技術ま
抗体に由来する可変領域またはCDRは、好ましくはB
たは当業者に公知の他の技術、たとえばファージディス
A399、BA436、BA802、BA808、BA
プレイ(Schier
Bi
840、BA848、BA890またはBA939抗体
1996)を用い
の任意の1つの可変領域またはCDRと約90%∼約1
た親和性成熟を含む。変異体を、次に、本明細書で述べ
00%の同一性を有するが、キメラ抗体が、IL−6に
るように、たとえばBiacoreアッセイによって、
結合してIL−6を阻害する能力を維持する限り、置換
それらの生物活性(たとえば結合親和性)に関してスク
、挿入および欠失を含むありとあらゆる修飾が企図され
リーニングする。修飾のための良好な候補である超可変
る。ヒト抗体に由来するキメラ、ヒト化またはCDR移
領域残基を同定するために、アラニン置換突然変異誘発
植抗体の領域は、ヒト抗体と100%の同一性を有する
を実施して、抗原結合に有意に寄与する超可変領域残基 20
必要はない。好ましい実施形態では、免疫原性が無視し
を同定することができる。1またはそれ以上の適切なア
得る程度であるためにできるだけ多くのヒトアミノ酸残
ッセイにおいて卓越した特性を有する抗体をさらなる開
基が保持されるが、ヒト残基、特にフレームワーク領域
発に供することができる。
の残基は、必要に応じておよび本発明に従って本明細書
【0041】
中以下で教示するように置換される。本明細書で開示す
「有効量」は、ある程度の期間にわたってそれを投与さ
るそのような修飾は、同時に抗体のヒト化を最大化しつ
れる生物において疾患を治療するまたは予防するのに有
つ、CDRによって形成される抗原結合部位を支持する
効である、たとえば所望投与間隔の間治療効果を提供す
ために必要である。
る、抗IL−6抗体またはフラグメントの量である。
【0045】
【0042】
本発明に従って、抗IL−6
「治療する」という用語は、(1)状態、障害または疾 30
よび重鎖)の核酸配列および推定アミノ酸配列を図1∼
患に罹患する可能性があるかまたは素因があるが、まだ
8に示す。BA001軽鎖および重鎖可変領域の配列を
その状態、障害または疾患の臨床もしくは準臨床症状を
図9に示す。BA399の親和性成熟からの軽鎖および
経験していないまたは示していない動物において発現す
重鎖可変領域の核酸およびアミノ酸配列を図12∼28
る状態、障害または疾患の臨床症状の出現を防止または
に示す。軽鎖および重鎖可変領域の配列をそれぞれ図3
遅延させること;(2)状態、障害または疾患を抑制す
0および31で比較する。重鎖および軽鎖可変領域の各
ること(すなわち疾患、その少なくとも1つの臨床もし
々は、集合して抗原結合部位を形成する3つのCDRを
くは準臨床症状の発現、または維持治療の場合はその再
含む。3つのCDRは、主としてCDRを支持するよう
発を停止、低減または遅延させること;および/または
に機能する4つのFR領域によって取り囲まれている。
(3)疾患を緩和すること(すなわち状態、障害または
重鎖および軽鎖の可変領域の配列内のCDRの配列は、
疾患またはその臨床もしくは準臨床症状の少なくとも1 40
Kabat
つの後退を生じさせること)を包含する。治療される患
quences
者にとっての利益は、統計的に有意であるか、または少
of
なくとも患者もしくは医師に認知できる。
, 4th
【0043】
Department
測定量に関して本明細書で使用される場合、「約」とい
Human
う用語は、測定の目的および使用される測定装置の精度
rnment
に応じた、一定の注意を払って測定を実施する当業者に
ashington,
よって予想される測定量の通常の変動を指す。特に指示
用アラインメントによって、または可変領域の分子モデ
されない限り、「約」は、与えられる数値の±10%の
リングによって、たとえばLevitt
ol.,
R.,
J.
263:551−67,
変動を指す。
Mol.
50
et al.
of
Abの可変領域(軽鎖お
(1987)
) J.
Interest
United
States
of Health
Services,
Printing
Mol.
Se
Proteins
Immunological
ed.,
in
U.S.
and
Gove
Office,
W
D.C.によるコンピュータ援
(1983
Biol. 168:595によ
( 14 )
JP
25
2015-172048
A
2015.10.1
26
って述べられたようなENCADプログラムを利用して
重鎖BA399CPS−HC28(配列番号156)を
同定できる。
含む。
【0046】
【0049】
好ましい実施形態では、CDRはBA399、BA43
本発明のヒト化抗体、フラグメントおよび領域の定常(
6、BA802、BA808、BA840、BA848
C)領域をコードするヒト遺伝子は、公知の方法によっ
、BA890またはBA939の任意の1つに由来する
て、ヒト胎児肝ライブラリーから誘導できる。ヒトC領
。重鎖CDRおよび軽鎖CDRの決定は、十分に当業者
域遺伝子は、ヒト免疫グロブリンを発現し、産生するも
の技術範囲内である。たとえばhttp://www.
のを含む、任意のヒト細胞に由来し得る。
bioinf.org.uk/abs/参照。
ヒトCH領域は、γ、μ、α、δ、εを含むヒトH鎖の
【0047】
10
公知のクラスまたはアイソタイプ、およびG1、G2、
抗IL−6抗体のCDRの配列は、CDR移植抗体がヒ
G3およびG4などのそれらのサブタイプのいずれかに
トIL−6に結合して、ヒトIL−6を阻害する能力を
由来し得る。H鎖アイソタイプは抗体の様々なエフェク
維持する範囲で挿入、置換および欠失によって修飾され
ター機能に関与するので、CH領域の選択は、補体固定
得る。当業者は、本明細書中以下で述べる機能的アッセ
、または抗体依存性細胞傷害(ADCC)における活性
イを実施することによってこの活性の維持を確認するこ
などの、所望エフェクター機能によって導かれる。好ま
とができる。
しくは、CH領域はγ1(IgG1)に由来する。
【0048】
【0050】
あるいは、BA399、BA436、BA802、BA
ヒトCL領域は、ヒトL鎖アイソタイプκまたはλのい
808、BA840、BA848、BA890またはB
ずれか、好ましくはκに由来し得る。
A939の任意の1つの重鎖可変領域および軽鎖可変領 20
ヒト免疫グロブリンC領域をコードする遺伝子は、標準
域全体をヒト定常領域およびフレームワーク領域と組み
的なクローニング技術(Sambrook,
合わせて、本発明のキメラ抗体を形成し得る。1つの態
l.
様では、親和性成熟からの抗IL−6
Laboratory
Mab
BA3
(Molecular
ition,
Cold
び重鎖アミノ酸配列を図44に開示する。クローンBA
Harbor
Press,
399−01は、軽鎖BA399CPS−LC06(配
Harbor,
Cloning:
Manual,
99の上位10クローンのために利用した可変軽鎖およ
a
A
2nd Ed
Spring
Cold
N.Y.
et
et
Spring
(1989)
al., eds.
and
列番号72)と重鎖BA399CPS−HC−06(配
Ausubel
列番号134)を含む。クローンBA399−02は、
ent
軽鎖BA399CPS−LC02(配列番号68)と重
r Biology
鎖BA399CPS−25(配列番号153)を含む。 30
てヒト細胞から得られる。ヒトC領域遺伝子は、L鎖の
クローンBA399−03は、軽鎖BA399CPS−
2つのクラス、H鎖の5つのクラスおよびそれらのサブ
LC05(配列番号71)と重鎖BA399CPS−H
クラスを代表する遺伝子を含む公知のクローンから容易
C21(配列番号149)を含む。クローンBA399
に入手可能である。F(ab
−04は、軽鎖BA399CPS−LC06(配列番号
キメラ抗体フラグメントは、適切にトランケートされた
72)と重鎖BA399CPS−HC13(配列番号1
キメラH鎖遺伝子を設計することによって調製できる。
41)を含む。クローンBA399−05は、軽鎖BA
たとえば、F(ab
399CPS−LC10(配列番号76)と重鎖BA3
ードするキメラ遺伝子は、H鎖のCH1ドメインおよび
99CPS−HC16(配列番号144)を含む。クロ
ヒンジ領域をコードするDNA配列、続いてトランケー
ーンBA399−06は、軽鎖BA399CPS−LC
ト分子を生成するための翻訳終止コドンを含む。
22(配列番号88)と重鎖BA399CPS−HC2 40
【0051】
4(配列番号152)を含む。クローンBA399−0
一般に、一例では、本発明のヒト化抗体、フラグメント
7は、軽鎖BA399CPS−LC14(配列番号80
および領域は、抗IL−6特異的抗体のH鎖およびL鎖
)と重鎖BA399CPS−HC19(配列番号147
抗原結合領域をコードするDNAセグメントをクローニ
)を含む。クローンBA399−08は、軽鎖BA39
ングし、これらのDNAセグメントを、それぞれCHお
9CPS−LC10(配列番号76)と重鎖BA399
よびCL領域を含むDNAセグメントに連結して、完全
CPS−HC12(配列番号140)を含む。クローン
長キメラ免疫グロブリンコード遺伝子を生成することに
BA399−09は、軽鎖BA399CPS−LC09
よって作製される。
(配列番号75)と重鎖BA399CPS−HC24(
【0052】
配列番号152)を含む。クローンBA399−10は
抗体の可変領域の配列は、キメラ抗体が、ヒトIL−6
、軽鎖BA399CPS−LC09(配列番号75)と 50
に結合して、ヒトIL−6を阻害する能力を維持する範
Protocols
in
Curr
Molecula
(1987−1993))によっ
1
1
)2およびFabなどの
)2フラグメントのH鎖部分をコ
( 15 )
JP
27
2015-172048
A
2015.10.1
28
囲で挿入、置換および欠失によって修飾され得る。当業
www.antibodyresource.com/
者は、本明細書中以下で述べる機能的アッセイを実施す
onlinecomp.html;
ることによってこの活性の維持を確認することができる
www.public.iastate.edu/.a
。可変領域は、たとえば、配列番号1∼32の可変領域
bout.pedro/research
に約50%∼約100%の相同性を有し得る。好ましい
.html;www.mgen.uni−heidel
実施形態では、抗体の可変領域は、配列番号1∼32お
berg.de/SD/IT/IT.html;
よび37∼160の可変領域に約80%∼約100%の
www.whfreeman.com/immunol
相同性を有する。より好ましい実施形態では、可変領域
ogy/CH05/kuby05.htm;
は、配列番号1∼32および37∼160の可変領域に
約90%∼約100%の相同性を有する。
tools
www.library.thinkquest.or
10
【0053】
g/12429/hnmune/Antibody.h
tml;
1つの特定態様では、本開示の好ましい抗IL−6
M
www.hhmi.org/grants/lectu
abは、配列番号1に95%、96%、97%、98%
res/1996/vlab/;www.path.c
または99%のアミノ酸配列相同性を有する可変軽鎖領
am.ac.uk/.about.mrc7/mike
域を含み、配列番号3に95%、96%、97%、98
images.html;www.antibodyr
%または99%のアミノ酸配列相同性を有する可変重鎖
esource.com/;
領域をさらに含む。
mcb.harvard.edu/BioLinks/
【0054】
Immunology.html.
1つの特定態様では、本開示の好ましい抗IL−6
M
www.immu
nologylink.com/;
abは、配列番号68∼98の1つから選択される可変 20
pathbox.wustl.edu/.about.
軽鎖領域を含む。さらなる特定態様では、本開示の好ま
hcenter/index.html;www.bi
しい抗IL−6
otech.ufl.edu/.about.hcl/
Mabは、配列番号68、71、72
、75、76、80および88の1つから選択される可
;
変軽鎖領域を含む。
www.pebio.com/pa/340913/3
【0055】
40913.html;www.nal.usda.g
もう1つの特定態様では、本開示の好ましい抗IL−6
ov/awic/pubs/antibody/;
Mabは、配列番号130∼160の1つから選択さ
www.m.ehime−u.ac.jp/.abou
れる可変重鎖領域を含む。さらなる特定態様では、本開
t.yasuhito/Elisa.html;www
示の好ましい抗IL−6
.biodesign.com/table.asp;
Mabは、配列番号134、
140、141、144、147、149、152、1 30
www.icnet.uk/axp/facs/dav
53および156の1つから選択される可変重鎖領域を
ies/links.html;www.biotec
含む。
h.ufl.edu/.about.fccl/pro
【0056】
tocol.html;www.isac−net.o
非ヒトまたはヒト抗体を遺伝子操作するまたはヒト化す
rg/sites_geo.html;
るための方法も使用でき、当技術分野において周知であ
aximtl.imt.uni−marburg.de
る。一般に、ヒト化または遺伝子操作された抗体は、非
/.about.rek/AEPStart.html
ヒト、たとえば、限定されることなく、マウス、ラット
;
、ウサギ、非ヒト霊長動物または他の哺乳動物であるソ
baserv.uci.kun.nl/.about.
ースからの1またはそれ以上のアミノ酸残基を有する。
jraats/links1.html;www.re
これらのヒトアミノ酸残基は、しばしば「インポート」 40
cab.uni−hd.de/immuno.bme.
残基と称され、「インポート」残基は、典型的には公知
nwvu.edu/;www.mrc−cpe.cam
のヒト配列の「インポート」可変、定常または他のドメ
.ac.uk/imt−doc/public/INT
インから取られる。公知のヒトIg配列は、たとえば、
RO.html;www.ibt.unam.mx/v
各々全体が参照により本明細書に組み込まれる、:
ir/V_mice.html;imgt.cnusc
www.ncbi.nlm.nih.gov/entr
.fr:8104/;
ez/query.fcgi;
www.biochem.ucl.ac.uk/.ab
www.atcc.org/phage/hdb.ht
out.martin/abs/index.html
ml;
;antibody.bath.ac.uk/;
www.sciquest.com/;www.abc
abgen.cvm.tamu.edu/lab/ww
am.com/;
50
wabgen.html;
( 16 )
JP
29
2015-172048
A
2015.10.1
30
www.unizh.ch/.about.honeg
る。一般に、CDR残基は、抗原結合に影響を及ぼすこ
ger/AHOseminar/Slide01.ht
とに直接且つ最も実質的に関与する。本発明の抗体のヒ
ml;
ト化または遺伝子操作は、各々全体が、その中で引用さ
www.cryst.bbk.ac.Uk/.abou
れる参考文献を含めて、参照により本明細書に組み込ま
t.ubcg07s/;
れる、Winter
www.nimr.mrc.ac.uk/CC/cca
Nature
ewg/ccaewg.htm;www.path.c
echmann
am.ac.uk/.about.mrc7/huma
2:323
nisation/TAHHP.html;
t al.,
www.ibt.unam.mx/vir/struc 10
1988)),
Sims
et al.,
ture/stat_aim.html;
mmunol.
151:
2296
www.biosci.missouri.edu/s
321:522
et
. Biol.
www.cryst.bioc.cam.ac.uk/
arter
Acad.
Ri
al., Nature
33
Verhoeyen
e
239:1534
(
Science
mithgp/index.html;
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196:901
J.
J. MoI
(1987),
Proc.
U.S.A.
C
Natl.
89:428
Pept/spottech.html;
5 (1992);
www.jerini.de/fr_products
J.
.htm;www.patents.ibm.con/
93)、米国特許第5,723,323号、同第5,9
ibm.html.
76,862号、同第5,824,514号、同第5,
Kabat
et
Proteins
al.Sequences
of
of
20
Presta
I
(1993);
Lesk,
et al.,
Sci.
et al.,
(1986);
(1988);
Chothia
.about.fmolina/Web−pages/
(Jones
Immunol.
et al.,
151 :2623
(19
817,483号、同第5,814,476号、同第5
Immunological
,763,192号、同第5,723,323号、同第
Interest,U.S.Dept.Health
5,766,886号、同第5,714,352号、同
(1983)
第6,204,023号、同第6,180,370号、
に開示されている。
同第5,693,762号、同第5,530,101号
【0057】
、同第5,585,089号、同第5,225,539
そのようなインポート配列は、当技術分野で公知のよう
号、同第4,816,567号、PCT/:第US98
に、免疫原性を低減する、または結合、親和性、オンレ
/16280号、同第US96/18978号、同第U
ート(on−rate)、オフレート(off−rat
S91/09630号、同第US91/05939号、
e)、アビディティー、特異性、半減期もしくは任意の
同第US94/01234号、英国特許第GB89/0
他の適切な特性を低減する、増強するもしくは修飾する 30
1334号、同第GB91/01134号、同第GB9
ために使用できる。一般に、可変領域と定常領域の非ヒ
2/01755号;国際公開公報第WO90/1444
ト配列をヒトまたは他のアミノ酸で置き換える一方で、
3号、同第WO90/14424号、同第WO90/1
非ヒトまたはヒトCDR配列の一部または全部が維持さ
4430号、欧州特許第EP
れる。抗体はまた、場合により、抗原に対する高い親和
れているものなどの、しかしこれらに限定されない、任
性および他の有益な生物学的特性を保持しつつヒト化す
意の公知の方法を用いて実施できる。
ることができる。この目標を達成するために、ヒト化抗
【0058】
体を、場合により、親配列およびヒト化配列の三次元モ
本発明のヒト化抗体のヒト定常領域は、任意のクラス(
デルを使用して親配列および様々な概念上のヒト化産物
IgG、IgA、IgM、IgE、IgD等)またはア
の分析工程によって作製することができる。三次元免疫
イソタイプであり得、κまたはλ軽鎖を含み得る。1つ
グロブリンモデルが一般に使用可能であり、当業者によ 40
の実施形態では、ヒト定常領域は、IgG重鎖または規
く知られている。選択した候補免疫グロブリン配列の推
定フラグメント、たとえばIgG1、IgG2、IgG
定三次元立体配座構造を例示し、表示するコンピュータ
3またはIgG4アイソタイプの少なくとも1つを含む
プログラムが利用可能である。
。もう1つの実施形態では、抗ヒトIL−6ヒト抗体は
これらの表示の検査により、その残基が候補免疫グロブ
、IgG1重鎖およびIgG1K軽鎖を含む。本発明の
リン配列の機能において果たす可能性のある役割の分析
単離抗IL−6抗体は、任意の適切なポリヌクレオチド
、すなわち候補免疫グロブリンがその抗原に結合する能
によってコードされる、本明細書で開示する抗体アミノ
力に影響を及ぼす残基の分析が可能となる。このように
酸配列を含む。好ましくは、抗体または抗原結合フラグ
して、標的抗原に対する親和性上昇などの所望抗体特性
メントはヒトIL−6に結合し、それによってタンパク
が達成されるように、FR残基を選択し、コンセンサス
質の少なくとも1つの生物活性を部分的にまたは実質的
配列およびインポート配列から組み合わせることができ 50
に中和する。抗体またはその特定部分もしくは変異体は
229246号に述べら
( 17 )
JP
31
2015-172048
A
2015.10.1
32
、少なくとも1つの
を用いて抗体をコードする(1またはそれ以上の)核酸
IL−6タンパク質またはフラグメントの少なくとも1
分子を調製し、発現することによって、または任意の他
つの生物活性を部分的にまたは好ましくは実質的に中和
の適切な方法を用いて、本発明のポリペプチドの発現を
し、それによりIL−6のIL−6受容体への結合を介
生じさせる可能な縮重コドンのいずれかを使用すること
してまたは他のIL−6依存性または媒介性機構を介し
によって作製できる。
て媒介される活性を阻害する。本明細書で使用される、
【0060】
「中和抗体」という用語は、IL−6依存性活性を、ア
軽鎖および重鎖についてのコンビナトリアル可変ドメイ
ッセイに依存して約20∼120%、好ましくは少なく
ンヒト化ライブラリーの液相合成が使用できる。ヒト化
とも約10、20、30、40、50、55、60、6
軽鎖(LC)可変ドメインライブラリーの構築は、たと
5、70、75、80、85、90、91、92、93 10
えば、ヒト軽鎖フレームワーク(FW)および非ヒト相
、94、95、96、97、98、99、100%また
補性決定領域(CDR)を含む。ライブラリーは、たと
はそれ以上阻害することができる抗体を指す。IL−6
えば、FWとCDR
依存性活性を阻害する抗IL−6抗体の能力は、本明細
連結を使用することによって構築される。ライブラリー
書で述べるようにおよび/または当技術分野で公知のよ
は、当業者に公知の技術によってFW1−CDR1−F
うに、好ましくは少なくとも1つの適切なIL−6タン
W2−CDR2−FW3−CDR3の順でFWとCDR
パク質または受容体アッセイによって評価される。
DNAフラグメントの段階的液相
DNAフラグメントの段階的液相連結を使用すること
【0059】
によって構築される。たとえば、各々が参照により本明
本発明の少なくとも1つの抗体は、少なくとも1つのI
細書に組み込まれる、以下の参考文献の1またはそれ以
L−6タンパク質、サブユニット、フラグメント、部分
上の技術による。Lo,
またはそれらの任意の組合せに特異的な少なくとも1つ 20
Antibody
の特定エピトープに結合する。少なくとも1つのエピト
CDR
ープは、タンパク質の少なくとも1つの部分を含む少な
gineering,
くとも1つの抗体結合領域を含むことができ、前記エピ
otocols.
B. K.,
2003,
humanization
grafting.
Methods
Edit
by
Antibody
by
and pr
Benny K.
トープは、好ましくはタンパク質の少なくとも1つの細
C.
胞外、可溶性、親水性、外部または細胞質部分から成る
lar
。一般に、本発明のヒト抗体または抗原結合フラグメン
; Kashmiri
et al.,
トは、本明細書で述べる抗IL−6
Developing
a minimally
Abに由来する、
Lo, Methods
Biology,
少なくとも1つの重鎖可変領域の少なくとも1つのヒト
munogenic
相補性決定領域(CDR1、CDR2およびCDR3)
ody
または変異体ならびに少なくとも1つの軽鎖可変領域の 30
R grafting.
少なくとも1つのヒト相補性決定領域(CDR4、CD
neering,
R5およびCDR6)または変異体を含む抗原結合領域
ocols.
を含有する。特定実施形態では、抗体または抗原結合フ
. Lo,
ラグメントは、対応するCDR1、2および/または3
Methods
のアミノ酸配列を有する少なくとも1つの重鎖CDR(
ogy,
すなわちCDR1、CDR2および/またはCDR3)
te,
の少なくとも一部を含む抗原結合領域を有し得る。もう
Construction
1つの特定実施形態では、抗体または抗原結合部分もし
Protein
くは変異体は、対応するCDR4、5および/または6
ene
のアミノ酸配列を有する少なくとも1つの軽鎖CDR( 40
En
in
248,
Molecu
135−159
2003,
humanized
im
antib
by SD
Antibody
Methods
Edit
in
248,
and prot
by Benny
Molecular
361−376;
P. H.,
K.
C
Biol
Basset
et al.,
2003,
of Designed
Libraries
Assembly
Engi
Using
G
Mutagenesis.
Directed
すなわちCDR4、CDR5および/またはCDR6)
Evolution
Library
の少なくとも一部を含む抗原結合領域を有し得る。好ま
n,
しい実施形態では、抗体または抗原結合フラグメントの
protocols.
3つの重鎖CDRおよび3つの軽鎖CDRは、BA39
nd
9、BA436、BA802、BA808、BA840
olecular
、BA848、BA890またはBA939の少なくと
−37;
も1つの対応するCDRのアミノ酸配列を有する。その
Chames,
Methods
Creatio
and
Edit.
Georgiou,
Methods
Biology,
P.,
ような抗体は、従来技術を用いて抗体の様々な部分(た
Selections
とえばCDR、フレームワーク)を化学的に共に連結す
Biotinylated
ることによって、組換えDNAテクノロジーの従来技術 50
tibody
Arnold
in
a
M
231, 29
et al.,
2001,
on
antigens.
Engineering,
An
Edit
( 18 )
JP
33
by
R.
149−166;
d
Jones,
sing
ing,
n
Lab
Manual
ば、任意の所与の抗IL−6抗体、フラグメントまたは
O’Brien
S., an
変異体についてのアミノ酸置換、挿入または欠失の数は
Humani
、本明細書で特定するように、40、30、20、19
CDR gr
、18、17、16、15、14、13、12、11、
Engineer
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1以下、たと
Konterman
えば1∼30またはその中の任意の範囲または値である
Springer
。
T.,
and
2001,
by
Antibody
Edit
and
Lab
述したものを含む多くの因子に依存する。一般的に言え
antibodies
afting.
S.
by
R.
Dubel,
Manual,
2015.10.1
D
Springer
,
A
34
Kontermann
ubel,
2015-172048
S.
567−590。
【0064】
【0061】
10
機能に必須である本発明の抗IL−6抗体中のアミノ酸
上記に定義された重鎖または軽鎖可変領域またはCDR
は、部位指定突然変異誘発またはアラニン置換突然変異
領域を含むヒトIL−6に結合する抗体は、当技術分野
誘発などの、当技術分野で公知の方法によって同定でき
で公知のようにおよび/または本明細書で述べるように
る(たとえば、Ausubel,
、ファージディスプレイ(Katsube,
apters
et
al.,
Med,
Int
Y.,
J. MoI.
l(5):863−868
and
(1998))
8,
Wells,
81−1085
supra,
Ch
15; Cunningham
Science
244:10
(1989))。後者の手順は、分子
またはトランスジェニック動物を用いる方法などの、適
内のあらゆる残基で1個のアラニン突然変異を導入する
切な方法を用いて作製できる。たとえば、抗体、特定部
。次に、生じた突然変異体分子を、少なくとも1つのI
分または変異体は、コード核酸またはその部分を使用し
L−6中和活性などの、しかしこれに限定されない生物
て適切な宿主細胞において発現させることができる。
20
活性に関して試験する。抗体結合のために重要な部位も
【0062】
、結晶化、核磁気共鳴または光親和性標識などの構造解
前述したように、本発明はまた、配列が本明細書で述べ
析によって同定できる(Smith,
るアミノ酸配列と実質的に同じである配列のアミノ酸を
J.
MoI. Biol.
et al.,
224:899−
9
含む抗体、抗原結合フラグメント、免疫グロブリン鎖お
04
よびCDRに関する。そのような抗IL−6抗体は、本
and
(1992)
明細書で特定するように、自然の突然変異またはヒト操
ce
作のいずれかからの、1またはそれ以上のアミノ酸置換
(1992))。
、欠失または付加を含み得る。好ましくは、そのような
【0065】
抗体または抗原結合フラグメントおよびそのような鎖ま
本発明の抗IL−6抗体は、配列番号1、3、5、7、
たはCDRを含む抗体は、高い親和性(たとえば約10 30
9、11、13、15、17、19、21、23、25
- 9
de Vos,
et al.,
Scien
255:306−312
Mまたはそれ以下のKD)でヒトIL−6に結合する
、27、29、31、68、69、70、71、72、
ことができる。本明細書で述べる配列と実質的に同じで
73、74、75、76、77、78、79、80、8
あるアミノ酸配列は、保存的アミノ酸置換、ならびにア
1、82、83、84、85、86、87、88、89
ミノ酸欠失および/または挿入を含有する配列を包含す
、90、91、92、93、94、95、96、97、
る。保存的アミノ酸置換は、第一アミノ酸のものに類似
98、130、131、132、133、134、13
する化学的および/または物理的特性(たとえば電荷、
5、136、137、138、139、140、141
構造、極性、疎水性/親水性)を有する第二アミノ酸に
、142、143、144、145、146、147、
よる第一アミノ酸の置換を指す。保存的置換は、以下の
148、149、150、151、152、153、1
群内の1つのアミノ酸の別のアミノ酸による置換を含む
54、155、156、157、158、159または
:リシン(K)、アルギニン(R)およびヒスチジン( 40
160に由来するCDRの少なくとも1つの連続するア
H);アスパラギン酸(D)およびグルタミン酸(E)
ミノ酸の5から全部より選択される少なくとも一部、一
;アスパラギン(N)、グルタミン(Q)、セリン(S
連、または組合せを含み得るが、これらに限定されない
)、トレオニン(T)、チロシン(Y)、K、R、H、
。
DおよびE;アラニン(A)、バリン(V)、ロイシン
【0066】
(L)、イソロイシン(I)、プロリン(P)、フェニ
抗IL−6抗体は、場合により、配列番号1、3、5、
ルアラニン(F)、トリプトファン(W)、メチオニン
・・・31の少なくとも1つに由来するCDRの連続す
(M)、システイン(C)およびグリシン(G);F、
るアミノ酸の70∼100%の少なくとも1つのポリペ
WおよびY;
プチドをさらに含み得る。1つの特定態様では、抗IL
C、SおよびT。
【0063】
−6抗体は、配列番号1に95∼99%の配列相同性を
言うまでもなく、当業者が行うアミノ酸置換の数は、上 50
有するポリペプチド、好ましくは配列番号68∼98の
( 19 )
JP
35
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A
2015.10.1
36
1つを含むCDRを含有する。もう1つの特定態様では
0%、最も好ましくは少なくとも80%、90%または
、抗IL−6抗体は、配列番号3に95∼99%の配列
95%∼100%の比活性を有する。酵素活性および基
相同性を有するポリペプチド、好ましくは配列番号13
質特異性の程度を検定し、数量化する方法は当業者に周
0∼160の1つを含むCDRを含有する。
知である。
【0067】
【0070】
1つの実施形態では、免疫グロブリン鎖またはその部分
もう1つの態様では、本発明は、有機部分の共有結合に
(たとえば可変領域、CDR)のアミノ酸配列は、配列
よって修飾された、本明細書で述べるようなヒト抗体お
番号1、3、5、・・・31の少なくとも1つのアミノ
よび抗原結合フラグメントに関する。そのような修飾は
酸配列に約70∼100%の同一性(たとえば70、7
、改善された薬物動態特性(たとえば高いインビボ血清
1、72、73、74、75、76、77、78、79 10
半減期)を有する抗体または抗原結合フラグメントを生
、80、81、82、83、84、85、86、87、
成し得る。有機部分は、直鎖状または分枝鎖親水性ポリ
88、89、90、91、92、93、94、95、9
マー基、脂肪酸基または脂肪酸エステル基であり得る。
6、97、98、99、100またはその中の任意の範
特定実施形態では、親水性ポリマー基は約800∼約1
囲もしくは値)を有する。たとえば、軽鎖可変領域のア
20,000ダルトンの分子量を有することができ、ポ
ミノ酸配列は、配列番号1、5、9、13、17、21
リアルカングリコール(たとえばポリエチレングリコー
、25、29の配列と比較できる。好ましくは、70∼
ル(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG))
100%のアミノ酸同一性(すなわち90、91、92
、炭水化物ポリマー、アミノ酸ポリマーまたはポリビニ
、93、94、95、96、97、98、99、100
ルピロリドンであり得、脂肪酸基または脂肪酸エステル
またはその中の任意の範囲もしくは値)は、当技術分野
基は約8∼約40個の炭素原子を含み得る。
で公知のように、適切なコンピュータアルゴリズムを用 20
【0071】
いて決定される。1つの特定態様では、抗IL−6抗体
本発明の修飾抗体および抗原結合フラグメントは、直接
は、配列番号1に95∼99%の配列相同性を有するポ
または間接的に抗体に共有結合された1またはそれ以上
リペプチド、好ましくは配列番号68∼98の1つを含
の有機部分を含み得る。本発明の抗体または抗原結合フ
む可変領域を含有する。もう1つの特定態様では、抗I
ラグメントに結合される各々の有機部分は、独立して親
L−6抗体は、配列番号3に95∼99%の配列相同性
水性ポリマー基、脂肪酸基または脂肪酸エステル基であ
を有するポリペプチド、好ましくは配列番号130∼1
り得る。本明細書で使用される、「脂肪酸」という用語
60の1つを含む可変領域を含有する。
は、モノカルボン酸およびジカルボン酸を包含する。「
【0068】
親水性ポリマー基」は、この用語が本明細書で使用され
例示的な重鎖および軽鎖可変領域配列は、配列番号1、
る場合、オクタンよりも水により可溶性である有機ポリ
3、5、・・・31、68∼98または130∼160 30
マーを指す。たとえば、ポリリシンはオクタンよりも水
において提供される。本発明の抗体またはその特定変異
により可溶性である。従って、ポリリシンの共有結合に
体は、本発明の抗体からの任意の数の連続するアミノ酸
よって修飾された抗体は本発明に包含される。本発明の
残基を含むことができ、その数は、抗IL−6抗体中の
抗体を修飾するのに適する親水性ポリマーは、直鎖状ま
連続残基数の10∼100%から成る整数の群より選択
たは分枝鎖であり得、たとえばポリアルカングリコール
される。場合により
(たとえば、PEG、モノメトキシ−ポリエチレングリ
、この連続するアミノ酸のサブ配列は、少なくとも約1
コール(mPEG)、PPG等)、炭水化物(たとえば
0、20、30、40、50、60、70、80、90
デキストラン、セルロース、オリゴ糖、多糖類等)、親
、100、110、120、130、140、150、
水性アミノ酸のポリマー類(たとえばポリリシン、ポリ
160、170、180、190、200、210、2
アルギニン、ポリアスパラギン酸等)、ポリアルカンオ
20、230、240、250もしくはそれ以上のアミ 40
キシド類(たとえばポリエチレンオキシド、ポリプロピ
ノ酸長、またはその中の任意の範囲もしくは値である。
レンオキシド等)およびポリビニルピロリドンを含む。
さらに、そのようなサブ配列の数は、1∼20から成る
好ましくは、本発明の抗体を修飾する親水性ポリマーは
群から選択される任意の整数、たとえば少なくとも2、
、個別の分子的実体として約800∼約150,000
3、4または5であり得る。
ダルトンの分子量を有する。たとえばPEG5000お
【0069】
よびPEG20,000が使用でき、前記下付き文字は
当業者が認識するように、本発明は、本発明の少なくと
ダルトンで表したポリマーの平均分子量である。親水性
も1つの生物学的に活性な抗体を包含する。生物学的に
ポリマー基は、1∼約6個のアルキル基、脂肪酸基また
活性な抗体は、天然(非合成)、内因性または関連およ
は脂肪酸エステル基で置換することができる。脂肪酸ま
び公知抗体の比活性の少なくとも20%、30%または
たは脂肪酸エステル基で置換された親水性ポリマーは、
40%、好ましくは少なくとも50%、60%または7 50
適切な方法を使用することによって調製できる。たとえ
( 20 )
JP
37
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A
2015.10.1
38
ば、アミン基を含むポリマーは、脂肪酸または脂肪酸エ
基(たとえば親水性ポリマー、脂肪酸または脂肪酸エス
ステルのカルボキシレートとカップリングさせることが
テル)に直接、またはリンカー部分、たとえば1もしく
でき、脂肪酸または脂肪酸エステル上の活性化カルボキ
はそれ以上の炭素原子が酸素、窒素または硫黄などのヘ
シレート(たとえばN,N−カルボニルジイミダゾール
テロ原子によって置換されていてもよい二価C1 −C1 2
で活性化された)は、ポリマー上のヒドロキシル基とカ
基を介して結合され得る。適切なリンカー
ップリングさせることができる。
部分は、たとえばテトラエチレングリコール、−(CH
【0072】
2
本発明の抗体を修飾するのに適した脂肪酸および脂肪酸
NH−および−CH2 −O−CH2 −CH2 −O−CH2 −
エステルは、飽和であり得るかまたは1もしくは以上の
CH2 −O
不飽和単位を含有し得る。本発明の抗体を修飾するのに 10
−CH−NH−を含む。リンカー部分を含む変性剤は、
適した脂
たとえばモノ−Boc−アルキルジアミン(たとえばモ
肪酸は、たとえばn−ドデカノエート(C1 2 、ラウレー
ノ−Boc−エチレンジアミン、モノ−Boc−ジアミ
ト)、n−テトラデノエート(C1 4 、ミリステート)、
ノヘキサン)を1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
n−オクタデカノエート(C1 8 、ステアレート)、n−
プロピルカルボジイミド(EDC)の存在下で脂肪酸と
エイコサノエート(C2 0 、アラキデート)、n−ドコサ
反応させて遊離アミンと脂肪酸カルボキシレートとの間
ノエート(C2 2 、ベヘネート)、n−トリアコンタノエ
でアミド結合を形成することによって生成できる。Bo
ート(C3 0 )、n−テトラコンタノエート(C4 0 )、シ
c保護基は、トリフルオロ酢酸(TFA)で処理して、
ス−δ9−オクタデカノエート(C1 8 、オレエート)、
前述したように別のカルボキシレートにカップリングさ
すべてのシス−δ5,8,11,14−エイコサテトラ
せ得る第一級アミンを露出させることによって生成物か
エノエート(C2 0 、アラキドネート)、オクタン二酸、 20
ら除去できるか、またはマレイン酸無水物と反応させ、
テトラデカン二酸、オクタデカン二酸、ドコサン二酸等
生じた生成物を環化して脂肪酸の活性化マレイミド誘導
を含む。適切な脂肪酸エステルは、直鎖または分枝鎖低
体を生成することができる。(たとえば、その教示全体
級アルキル基を含むジカルボン酸のモノエステルを包含
が参照により本明細書に組み込まれる、Thompso
する。低級アルキル基は、1∼約12個、好ましくは1
n,
∼約6個の炭素原子を含み得る。
国際公開公報第WO92/16221号参照)。
【0073】
【0074】
修飾ヒト抗体および抗原結合フラグメントは、1または
本発明の修飾抗体は、ヒト抗体または抗原結合フラグメ
それ以上の変性剤との反応などの、適切な方法を用いて
ントを変性剤と反応させることによって生成できる。た
調製できる。「変性剤」は、この用語が本明細書で使用
とえば、アミン反応性変性剤、たとえばPEGのNHS
される場合、活性化基を含有する適切な有機基(たとえ 30
エステルを使用することにより、有機部分を非部位特異
ば親水性ポリマー、脂肪酸、脂肪酸エステル)を指す。
的に抗体に結合することができる。修飾ヒト抗体または
「活性化基」は、適切な条件下で、2番目の化学基と反
抗原結合フラグメントはまた、抗体または抗原結合フラ
応し、それによって変性剤と2番目の化学基の間で共有
グメントのジスルフィド結合(たとえば鎖内ジスルフィ
結合を形成することができる化学的部分または官能基で
ド結合)を還元することによっても調製できる。還元さ
ある。たとえば、アミン反応性活性化基は、トシレート
れた抗体または抗原結合フラグメントを、次に、チオー
、メシレート、ハロ(クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨー
ル反応性変性剤と反応させて本発明の修飾抗体を生成す
ド)、N−ヒドロキシスクシンイミジルエステル(MH
ることができる。本発明の抗体の特定部位に結合された
S)等のような求電子基を含む。チオール類と反応する
有機部分を含む修飾ヒト抗体および抗原結合フラグメン
ことができる活性化基は、たとえばマレイミド、ヨード
トは、逆タンパク質分解(Fisch
アセチル、アクリロリル、ピリジルジスルフィド、5− 40
)3 −、−NH−(CH2 )6 −NH−、−(CH2 )2 −
et al.,
Bioconjugate
チオール−2−ニトロ安息香酸チオール(TNB−チオ
7−153
ール)等を含む。アルデヒド官能基は、アミンまたはヒ
92);
ドラジド含有分子に結合することができ、アジド基は三
njugate
価リン基と反応してホスホルアミデートまたはホスホル
(1994);
イミド結合を形成することができる。分子中に活性化基
rotein
を導入する適切な方法は当技術分野において公知である
241
(たとえばHernanson,
Bioorg.
oconjugate
G.
T., Bi
Techniques,
San
Ac
ademic
Press:
Diego,
Calif.
(1996)参照)。活性化基は、有機 50
68
3:14
(19
Werlen
et al.,
Chem.,
Kumaran
Sci.
(1997);
Bioco
5:411−417
al.,
P
6(10):2233−
et
2
Itoh
Chem.,
et al.,
24(1):
59−
(1996);
Capellas
ol.
et al.,
Chem.,
et
Bioeng.,
al.,
Biotechn
56(4):456−46
( 21 )
JP
39
(1997))、およびHermanson,
.
T.,
Bioconjugate
Academic
Diego,
Calif.
A
2015.10.1
40
3
ques,
2015-172048
G
の約75%未満、または好ましくは約50%未満におい
Techni
て有意のHAHA、HACAまたはHAMA応答を生じ
Press:
San
させること、および/または治療される患者において低
(1996)に記載さ
い力価をもたらすこと(二重抗原酵素免疫検定法で測定
れている方法などの、適切な方法を用いて調製できる。
される約300未満、好ましくは約100未満)(全体
【0075】
が参照により本明細書に組み込まれる、Elliott
本発明の抗体は、広い範囲の親和性(KD )でヒトIL
et
al.,Lancet
344:1125−1
−6に結合することができる。
127(1994))と定義される。
好ましい実施形態では、本発明の少なくとも1つのヒト
【0078】
mAbは、場合により、高い親和性でヒトIL−6に結 10
少なくとも2つの異なる抗原に対して結合特異性を有す
合し得る。たとえば、mAbは、0.1∼9.9(また
るモノクローナル、ヒト化抗体である二重特異性、ヘテ
はその中の任意の範囲もしくは値)×10
- 7
- 8
、
ロ特異性、ヘテロコンジュゲートまたは同様の抗体もま
またはそ
た使用できる。本発明の場合、結合特異性の一方は少な
の中の任意の範囲もしくは値のような、しかしこれらに
くとも1つのIL−6タンパク質に対してであり、他方
10
- 9
、10
- 1 0
、10
- 1 1
限定されない、約10
- 7
- 1 2
、10
、10
、10
- 1 3
Mまたはそれ以下のKDでヒト
は任意の他の抗原に対してである。二重特異性抗体を作
IL−6に結合することができる。
製する方法は当技術分野において公知である。伝統的に
【0076】
、二重特異性抗体の組換え生産は、2本の重鎖が異なる
抗原に対する抗体の親和性またはアビディティーは、任
特異性を有する、2つの免疫グロブリン重鎖−軽鎖対の
意の適切な方法を用いて実験的に決定することができる
共発現に基づく(Milste
。(たとえば、Berzofsky,
in
et
“Antibody−
Antigen
actions,煤@In
Fundam
ental
Immunology,
.
Ed.,
E.,
ew
by,
York,
Raven
N.
Janis
al., 20
Inter
Freeman
ew
York,
N.Y.
W
アドローマ)は10種の異なる抗体分子の潜在的混合物
N
を産生し、そのうちの1つだけが正しい二重特異性構造
Ku
を有する。通常はアフィニティークロマトグラフィー工
Press:
Y. (1984);
and
305:
ンダムな組合せのゆえに、これらのハイブリドーマ(ク
Paul,
Immunology,
H.
and Cuello,Nature
537(1983))。免疫グロブリン重鎖と軽鎖のラ
W.
Company:
程によって行われる、正しい分子の精製はかなり面倒で
N
あり、生成物の収率は低い。同様の手順は、たとえば、
(1992);および本
各々全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公
明細書で述べる方法参照。)特定の抗体−抗原相互作用
開公報第WO93/08829号、米国特許第6,21
の測定される親和性は、異なる条件(たとえば塩濃度、 30
0,668号、同第6,193,967号、同第6,1
pH)下で測定した場合異なり得る。従って、親和性お
32,992号、同第6,106,833号、同第6,
よび他の抗原結合パラメータ(たとえば、KD、Ka、
060,285号、同第6,037,453号、同第6
Kd)の測定は、好ましくは抗体および抗原の標準化溶
,010,902号、同第5,989,530号、同第
液、ならびに本明細書で述べる緩衝液などの標準化緩衝
5,959,084号、同第5,959,083号、同
液で行われる。
第5,932,448号、同第5,833,985号、
【0077】
同第5,821,333号、同第5,807,706号
本発明の方法および組成物において有用な抗IL−6抗
、同第5,643,759号、同第5,601,819
体は、IL−6に高い親和性で結合することならびに、
号、同第5,582,996号、同第5,496,54
場合によりおよび好ましくは、低い毒性を有することを
9号、同第4,676,980号、国際公開公報第WO
特徴とする。特に、可変領域、定常領域およびフレーム 40
91/00360号、同第WO92/00373号、欧
ワークなどの個々の成分が、個別におよび/または集合
州特許第EP03089号、Traunecker
的に、場合によりおよび好ましくは、低い免疫原性を有
t al.,EMBO
する、本発明の抗体、特定フラグメントまたは変異体は
J.10:3655(1991),Suresh
、本発明において有用である。本発明において使用でき
al.,Methods
e
et
in Enzymolog
る抗体は、場合により、症状の測定可能な緩和ならびに
y 121:210(1986)に開示されている。
低いおよび/または許容される毒性で長期間にわたって
【0079】
患者を治療するそれらの能力を特徴とする。低いまたは
核酸分子
許容される免疫原性および/または高い親和性、ならび
配列番号1、3、5、・・・31、68∼98または1
に他の適切な特性は、達成される治療結果に寄与し得る
30∼160の少なくとも1つの連続するアミノ酸の少
。「低い免疫原性」は、本明細書では、治療される患者 50
なくとも70∼100%をコードするヌクレオチド配列
( 22 )
JP
41
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42
、その特定フラグメント、変異体もしくはコンセンサス
トのアミノ酸配列をコードするもの;全長抗体またはそ
配列、またはこれらの配列の少なくとも1つを含む寄託
の一部のコード配列;抗体、フラグメントまたは部分の
されたベクターなどの、本明細書で提供される情報を使
コード配列、ならびに付加的な配列、たとえば転写、ス
用して、少なくとも1つの抗IL−6抗体をコードする
プライシングおよびポリアデニル化シグナルを包含する
本発明の核酸分子が、本明細書で述べるまたは当技術分
mRNAプロセシングにおいて役割を果たす(たとえば
野で公知の方法を用いて入手できる。
リボソーム結合およびmRNAの安定性)、転写される
【0080】
が翻訳されない配列のような、非コード5’および3’
本発明の核酸分子は、mRNA、hnRNA、tRNA
配列が含むがこれらに限定されない、付加的な非コード
または任意の他の形態などのRNAの形態、またはクロ
配列と共に、少なくとも1つのイントロンのような上記
ーニングによって得られるもしくは合成によって生成さ 10
の付加的コード配列を伴うまたは伴わない、少なくとも
れるcDNAおよびゲノムDNAを含むがこれらに限定
1つのシグナルリーダーまたは融合ペプチドのコード配
されない、DNAの形態、またはそれらの任意の組合せ
列;付加的な機能を提供するもののような、付加的なア
であり得る。DNAは、三本鎖、二本鎖もしくは一本鎖
ミノ酸をコードする付加的なコード配列を包含するが、
、またはそれらの任意の組合せであり得る。DNAまた
これらに限定されない。従って、抗体をコードする配列
はRNAの少なくとも1本の鎖の任意の部分は、センス
は、抗体フラグメントまたは部分を含む融合抗体の精製
鎖としても知られるコード鎖であり得、またはアンチセ
を容易にするペプチドをコードする配列などの、マーカ
ンス鎖とも称される非コード鎖であり得る。
ー配列に融合することができる。
【0081】
【0083】
本発明の単離された核酸分子は、場合により1またはそ
本明細書で述べるポリヌクレオチドに選択的にハイブリ
れ以上のイントロンを伴う、オープンリーディングフレ 20
ダイズするポリヌクレオチド
ーム(ORF)、たとえば、限定されることなく、少な
本発明は、本明細書で開示するポリヌクレオチドに選択
くとも1つの重鎖(たとえば配列番号4、8、12、1
的ハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズする
6、20、24、28、32もしくは99∼129)ま
単離核酸を提供する。従って、この実施形態のポリヌク
たは軽鎖(たとえば配列番号2、6、10、14、18
レオチドは、そのようなポリヌクレオチドを含む核酸を
、22、26、30もしくは37∼67)のCDR1、
単離する、検出するおよび/または定量するために使用
CDR2および/またはCDR3のような、少なくとも
できる。たとえば、本発明のポリヌクレオチドは、寄託
1つのCDRの少なくとも1つの特定部分を含む核酸分
されたライブラリー中の部分または完全長クローンを同
子;抗IL−6抗体または可変領域についてのコード配
定する、単離するまたは増幅するのに使用できる。一部
列(たとえば配列番号2、4、6、・・・32、37∼
の実施形態では、ポリヌクレオチドは、単離された、ま
67または99∼129)を含む核酸分子;ならびに上 30
たはさもなければヒトもしくは哺乳動物核酸ライブラリ
述したものと実質的に異なるが、本明細書に述べるよう
ーからのcDNAに相補的な、ゲノム配列またはcDN
におよび/または当技術分野において公知のように、遺
A配列である。
伝暗号の縮重のために、まだなお少なくとも1つの抗I
【0084】
L−6抗体をコードするヌクレオチド配列を含む核酸分
好ましくは、cDNAライブラリーは、少なくとも80
子を包含し得る。言うまでもなく、遺伝暗号は当技術分
%の完全長配列、好ましくは少なくとも85%または9
野において周知である。従って、本発明の特異的抗IL
0%の完全長配列、より好ましくは少なくとも95%の
−6抗体をコードするそのような縮重核酸変異体を作製
完全長配列を含む。cDNAライブラリーは、まれな配
することは当業者にとって日常的である。たとえばAu
列の表示を高めるために基準化され得る。
subel
低または中ストリンジェンシーのハイブリダイゼーショ
et
al.、前出参照。そしてそのよう
な核酸変異体は本発明に包含される。本発明の単離核酸 40
ン条件は、典型的には、しかし排他的ではなく、相補的
分子の非限定的な例は、それぞれ、HC
CDR1、H
配列に対して低い配列同一性を有する配列に関して使用
C
CDR2、HC
CDR1、LC
される。中および高ストリンジェンシー条件は、場合に
CDR3、HC可変領域およびLC
より、より大きな同一性の配列に関して使用できる。低
可変領域をコードする核酸の非限定的な例に対応する、
ストリンジェンシー条件は、約70%の配列同一性を有
配列番号2、4、6、・・・32、37∼67または9
する配列の選択的ハイブリダイゼーションを可能にし、
9∼12
オーソロガスまたはパラロガス配列を同定するために使
9を含む。
用できる。
【0082】
【0085】
本明細書で示すように、抗IL−6抗体をコードする核
場合により、本発明のポリヌクレオチドは、本明細書で
酸を含む本発明の核酸分子は、単独で、抗体フラグメン 50
述べるポリヌクレオチドによってコードされる抗体の少
CDR2、LC
CDR3、LC
( 23 )
JP
43
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44
なくとも一部をコードする。本発明のポリヌクレオチド
づくプローブを使用してスクリーニングできる。プロー
は、本発明の抗体をコードするポリヌクレオチドへの選
ブを使用してゲノムDNAまたはcDNA配列とハイブ
択的ハイブリダイゼーションのために使用できる核酸配
リダイズし、同じかまたは異なる生物において相同な遺
列を包含する。たとえば、各々全体が参照により本明細
伝子を単離することができる。当業者は、ハイブリダイ
書に組み込まれる、Ausubel、前出;Colli
ゼーションの様々な度合のストリンジェンシーがアッセ
gan、前出参照。
イにおいて使用できること;およびハイブリダイゼーシ
【0086】
ョンまたは洗浄媒質のいずれかがストリンジェントであ
核酸の構築
り得ることを認識する。ハイブリダイゼーションの条件
本発明の単離核酸は、当技術分野において周知のように
がストリンジェントになると共に、二本鎖の形成が起こ
、(a)組換え法、(b)合成技術、(c)精製技術、 10
るためにはプローブと標的との間により大きな度合の相
またはそれらの組合せを用いて作製することができる。
補性が存在しなければならない。ストリンジェンシーの
【0087】
程度は、温度、イオン強度、pH、およびホルムアミド
核酸は、本発明のポリヌクレオチドに加えて配列を好都
などの部分的に変性する溶媒の存在の1またはそれ以上
合に含み得る。たとえば、ポリヌクレオチドの単離に役
によって制御され得る。たとえば、ハイブリダイゼーシ
立つように1またはそれ以上のエンドヌクレアーゼ制限
ョンのストリンジェンシーは、たとえば0%∼50%の
部位を含むマルチクローニング部位を核酸に挿入するこ
範囲内のホルムアミドの濃度の操作を介して、反応物溶
とができる。また、本発明の翻訳されたポリヌクレオチ
液の極性を変えることによって好都合に変化する。検出
ドの単離に役立つように翻訳可能な配列を挿入すること
可能な結合のために必要とされる相補性(配列同一性)
ができる。たとえば、ヘキサ−ヒスチジンマーカー配列
の程度は、ハイブリダイゼーション媒質および/または
は、本発明のタンパク質を精製する好都合な手段を提
20
洗浄媒質のストリンジェンシーに従って異なる。相補性
供する。コード配列を除く本発明の核酸は、場合により
の程度は、最適には100%、または70∼100%、
、本発明のポリヌクレオチドのクローニングおよび/ま
またはその中の任意の範囲もしくは値である。しかし、
たは発現のためのベクター、アダプターまたはリンカー
プローブおよびプライマーにおける小さな配列変異は、
である。
ハイブリダイゼーションおよび/または洗浄媒質のスト
【0088】
リンジェンシーを低下させることによって相殺され得る
そのようなクローニングおよび/または発現配列に、ク
ことが理解されるべきである。
ローニングおよび/または発現におけるそれらの機能を
【0091】
最適化する、ポリヌクレオチドの単離に役立つ、または
RNAまたはDNAの増幅の方法は当技術分野において
細胞へのポリヌクレオチドの導入を改善するために付加
周知であり、本明細書で提示する教示および指針に基づ
的な配列を加えることができる。クローニングベクター 30
き、過度の実験を必要とせずに本発明に従って使用でき
、発現ベクター、アダプターおよびリンカーの使用は当
る。
技術分野において周知である。(たとえば、Ausub
DNAまたはRNA増幅の公知の方法は、ポリメラーゼ
el、;またはSambrook、前出参照)。
連鎖反応(PCR)および関連増幅工程(たとえば、M
【0089】
ullis,
核酸を構築するための組換え法
,195号、同第4,683,202号、同第4,80
RNA、cDNA、ゲノムDNAまたはそれらの任意の
0,159号、同第4,965,188号;Tabor
組合せなどの、本発明の単離核酸組成物は、当業者に公
, et
知の様々なクローニング方法を用いて生物学的ソースか
および同第4,921,794号;Innisへの米国
ら入手できる。一部の実施形態では、ストリンジェント
特許第5,142,033号;Wilson,
な条件下で、本発明のポリヌクレオチドに選択的にハイ 40
al.への米国特許第5,122,464号;Inni
ブリダイズするオリゴヌクレオチドプローブを、cDN
sへの米国特許第5,091,310号;Gyllen
AまたはゲノムDNAライブラリー中の所望配列を同定
sten,et
するのに使用する。RNAの単離ならびにcDNAおよ
584号;Gelfand,
びゲノムライブラリーの構築は当業者に周知である(た
特許第4,889,818号;Silver,
とえば、Ausubel、;またはSambrook、
alへの米国特許第4,994,370号;Biswa
前出参照)。
sへの米国特許第4,766,067号;Ringol
【0090】
dへの米国特許第4,656,134号参照)ならび
核酸スクリーニングおよび単離方法
に二本鎖DNA合成の鋳型として標的配列に対するアン
cDNAまたゲノムライブラリーは、本明細書で開示す
チセンスRNAを用いるRNA媒介増幅(Malek,
るもののような、本発明のポリヌクレオチドの配列に基 50
et
et
al.への米国特許第4,683
al.への米国特許第4,795,699号
al.
et
への米国特許第5,066,
et
al. への米国
et
al.への米国特許第5,130,238号、
( 24 )
JP
45
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2015.10.1
46
商標名NASBA)を含むが、これらに限定されず、前
調節配列に作動可能に連結された本発明のポリヌクレオ
記参考文献の内容全体が参照により本明細書に組み込ま
チドを含む。異種および非異種(すなわち内因性)プロ
れる。(たとえば、Ausubel、前出;またはSa
モーターの両方が、本発明の核酸の発現を指令するため
mbrook、前出参照)。
に使用できる。
【0092】
【0095】
たとえば、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)技術は、本
一部の実施形態では、プロモーター、エンハンサーまた
発明のポリヌクレオチドおよび関連遺伝子の配列をゲノ
は他のエレメントとして働く単離核酸を、本発明のポリ
ムDNAまたはcDNAライブラリーから直接増幅する
ヌクレオチドの発現を上方調節または下方調節するよう
ために使用できる。PCRおよび他のインビトロ増幅方
に本発明のポリヌクレオチドの非異種形態の適切な位置
法はまた、たとえば、発現されるタンパク質をコードす 10
(上流、下流またはイントロン内)に導入することがで
る核酸配列をクローニングするため、試料中の所望mR
きる。たとえば、内因性プロモーターを、突然変異、欠
NAの存在を検出するためのプローブとして使用する核
失および/または置換によってインビボまたはインビト
酸を作製するため、核酸配列決定のため、または他の目
ロで変化させることができる。
的のために有用であり得る。当業者をインビトロ増幅方
【0096】
法へと導くのに十分な技術の例は、Berger、前出
ベクターおよび宿主細胞
、Sambrook、前出、およびAusubel、前
本発明はまた、当技術分野において周知のように、本発
出、ならびにMullis,
al.,米国特許
明の単離核酸分子を含むベクター、組換えベクターで遺
第4,683,202号(1987);およびInni
伝子操作される宿主細胞、および組換え技術による少な
s,
くとも1つの抗IL−6抗体の作製に関する。たとえば
A
et
al.,
Guide
to
plications,
c
Press
et
PCR
Protocols
Methods
Eds.,
Inc.,
San
and Ap 20
、各々全体が参照により本明細書に組み込
Academi
まれる、Sambrook、前出;Ausubel、前
Diego,
出参照。
CA(1990)に認められる。ゲノムPCR増幅用の
【0097】
市販のキットは当技術分野において公知である。たとえ
ポリヌクレオチドは、場合により、宿主における増殖に
ば、Advantage−GC
PC
ついての選択可能なマーカーを含むベクターに連結する
Rキット(Clontech)参照。加えて、たとえば
ことができる。一般に、プラスミドベクターは、リン酸
T4遺伝子32タンパク質(Boehringer
M
カルシウム沈殿物などの沈殿物、または荷電脂質との複
annheim)は、長いPCR産物の収率を改善する
合体中に導入される。ベクターがウイルスである場合、
ために使用できる。
それを、適切なパッケージング細胞株を用いてインビト
Genomic
【0093】
30
ロでパッケージングし、その後宿主細胞に形質導入する
核酸を構築するための合成方法
ことができる。
本発明の単離核酸はまた、公知の方法(たとえば、Au
【0098】
subel,et
al.、前出参照)による直接化学
DNA挿入物は、適切なプロモーターに作動可能に連結
合成によって作製することもできる。化学合成は、一般
されるべきである。発現構築物は、転写開始部位、終結
に、一本鎖オリゴヌクレオチドを生成し、それを相補的
部位および、転写される領域内に、翻訳のためのリボソ
配列とのハイブリダイゼーションによって、または一本
ーム結合部位をさらに含む。構築物によって発現される
鎖を鋳型として用いるDNAポリメラーゼでの重合によ
成熟転写産物のコード部分は、好ましくは、最初に翻訳
って、二本鎖DNAに変換することができる。当業者は
開始コドンおよび翻訳されるmRNAの末端に適切に位
、DNAの化学合成は約100塩基またはそれ以上の配
置する終止コドン(たとえばUAA、UGAまたはUA
列に限定され得るが、短い配列の連結によってより長い 40
G)を含み、哺乳動物または真核細胞発現のためにはU
配列が得られることを認識する。
AAおよびUAGが好ましい。
【0094】
【0099】
組換え発現カセット
発現ベクターは、好ましくは、しかし場合により、少な
本発明はさらに、本発明の核酸を含む組換え発現カセッ
くとも1つの選択可能なマーカーを含む。そのようなマ
トを提供する。本発明の核酸配列、たとえば本発明の抗
ーカーは、たとえば、真核細胞培養についてはメトトレ
体をコードするcDNAまたはゲノム配列は、少なくと
キサート(MTX)、ジヒドロ葉酸レダクターセ(DH
も1つの所望宿主細胞に導入することができる組換え発
FR、米国特許第4,399,216号;同第4,63
現カセットを構築するために使用できる。
4,665号;同第4,656,134号;同第4,9
組換え発現カセットは、典型的には、意図される宿主細
56,288号;同第5,149,636号;同第5,
胞においてポリヌクレオチドの転写を指令する転写開始 50
179,017号)、アンピシリン、ネオマイシン(G
( 25 )
JP
47
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2015.10.1
48
418)、ミコフェノール酸、またはグルタミンシンテ
抗体、その特定部分もしくは変異体の生産のために有用
ターゼ(GS、米国特許第5,122,464号;同第
な細胞培養物の例は、哺乳動物細胞である。哺乳動物細
5,770,359号;同第5,827,739号)耐
胞系はしばしば細胞単層の形態であるが、哺乳動物細胞
性遺伝子、ならびに大腸菌(E.coli)および他の
懸濁液またはバイオリアクターも使用できる。無傷グリ
細菌または原核生物における培養についてはテトラサイ
コシル化タンパク質を発現することができる多くの適切
クリンまたはアンピシリン耐性遺伝子を含むが、これら
な宿主細胞株が当技術分野で開発されており、COS−
に限定されない(上記特許は全体が参照により本明細書
1(たとえばATCC
CRL 1650)、COS−
に組み込まれる)。上述した宿主細胞のための適切な培
7(たとえばATCC
CRL−1651)、HEK2
地および培養条件は当技術分野において公知である。適
93、BHK21(たとえばATCC
CRL−10)
切なベクターは当業者に容易に明らかである。宿主細胞 10
、CHO(たとえばATCC
1610)およ
へのベクター構築物の導入は、リン酸カルシウムトラン
びBSC−1(たとえばATCC
スフェクション、DEAE−デキストラン媒介トランス
株、Cos−7細胞、CHO細胞、hep
フェクション、陽イオン脂質媒介トランスフェクション
P3X63Ag8.653、SP2/0−Ag14、2
、電気穿孔法、形質導入、感染または他の公知の方法に
93細胞、HeLa細胞等を含み、これらは、たとえば
よって実施できる。
American
そのような方法は、Sambrook、supra、C
lection,Manassas,Va(www.a
hapters
tcc.org)から容易に入手可能である。好ましい
1−4
and
16−18;
Ausubel,
apters
1,
9,
13,
supra,
15,
Type
CRL
CRL−26)細胞
G2細胞、
Culture
Col
Ch
宿主細胞は、骨髄腫およびリンパ腫細胞などのリンパ球
16に記
系由来の細胞が包含される。特に好ましい宿主細胞は、
載されている。
20
P3X63Ag8.653細胞(ATCCアクセッショ
【0100】
ン番号CRL−1580)およびSP2/0−Ag14
本発明の少なくとも1つの抗体は、融合タンパク質のよ
細胞(ATCCアクセッション番号CRL−1851)
うな修飾形態で発現され、分泌シグナルだけでなく、付
である。特に好ましい態様として、組換え細胞はP3X
加的な異種機能領域も含むことができる。たとえば、付
63Ag8.653もしくはSP2/0−Ag14細胞
加的なアミノ酸、特に荷電アミノ酸の領域を、精製の間
である。
またはその後の取り扱いおよび保存の間の、宿主細胞に
【0103】
おける安定性および持続性を改善するために抗体のN末
これらの細胞の発現ベクターは、以下の発現制御配列、
端に付加することができる。また、精製を容易にするた
たとえば、限定されることなく、複製起点;プロモータ
めにペプチド部分を本発明の抗体に付加することができ
ー(たとえば後期または初期SV40プロモーター、C
る。そのような領域は、抗体またはその少なくとも1つ 30
MVプロモーター(米国特許第5,168,062号;
のフラグメントの最終的な調製の前に除去できる。その
同第5,385,839号)、HSV
ような方法は、Sambrook,
C
ー、pgk(ホスホグリセリン酸キナーゼ)プロモータ
1
ー、EF−1αプロモーター(米国特許第5,266,
hapters
17.29−17.42
8.1−18.74;
supra,
d
supra,
and
Ausubel,
Chapters
16,
tkプロモータ
491号)、少なくとも1つのヒト免疫グロブリンプロ
17 an
モーター;エンハンサー、および/またはリボソーム結
18などの多くの標準的な実験室マニュアルに記載
合部位、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位(
されている。
たとえばSV40ラージT抗原ポリA付加部位)などの
【0101】
プロセシング情報部位、および転写終結配列などの1ま
当業者は、本発明のタンパク質をコードする核酸の発現
のために利用可能な数多くの発現系に精通している。
たはそれ以上を含むことができる。たとえば、Ausu
40
bel
et al.、前出;
Sambrook,
あるいは、本発明の核酸は、本発明の抗体をコードする
et
内因性DNAを含む宿主細胞中で作動させることによっ
質の生産に有用な他の細胞は、公知である、および/ま
て(操作によって)宿主細胞において発現させ得る。そ
たは、たとえばAmerican
のような方法は、たとえば、全体が参照により本明細書
ure
に組み込まれる、米国特許第5,580,734号、同
Catalogue
第5,641,670号、同第5,733,746号お
nd
よび同第5,733
g)もしくは他の公知のまたは商業的ソースから入手可
,761号に記載されているように、当技術分野におい
能である。
て周知である。
【0104】
【0102】
50
al.、前出参照。本発明の核酸またはタンパク
Type
Cult
Collection
of Cell
Lines
a
Hybridomas(www.atcc.or
真核生物宿主細胞を用いる場合、典型的にはポリアデニ
( 26 )
JP
49
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50
ル化配列または転写終結配列がベクターに組み込まれる
意の他の適切な細胞株(たとえば、www.atcc.
。終結配列の一例は、ウシ成長ホルモン遺伝子由来のポ
org、www.lifetech.com.参照)等
リアデニル化配列である。転写産物の正確なスプライシ
を、単離されたまたはクローニングされた脾、末梢血、
ングのための配列も含まれ得る。スプライシング配列の
リンパ、扁桃、または他の免疫細胞もしくはB細胞含有
一例は、SV40由来のVP1イントロンである(Sp
細胞、または内因性もしくは異種核酸のいずれかとして
rague,et
al.,J.Virol.45:7
、組換えもしくは内因性の、ウイルス、細菌、藻類、原
73−781(1983))。さらに、当技術分野にお
核生物、両生類、昆虫、爬虫類、魚類、哺乳動物、げっ
いて公知のように、宿主細胞における複製を制御する遺
歯動物、ウマ、ヒツジ(ovine)、ヤギ、ヒツジ(
伝子配列をベクターに組み込むことができる。
sheep)、霊長動物、真核生物のゲノムDNA、c
【0105】
10
DNA、rDNA、ミトコンドリアDNAもしくはRN
抗体の作製
A、葉緑体DNAもしくはRNA、hnRNA、mRN
本発明の少なくとも1つの抗IL−6抗体は、当技術分
A、tRNA、一本鎖、二本鎖もしくは三本鎖、ハイブ
野で周知のように、場合により細胞株、混合細胞株、不
リダイズしたもの等またはそれらの任意の組合せとして
死化細胞または不死化細胞のクローン集団によって産生
、重鎖もしくは軽鎖定常もしくは可変もしくはフレーム
され得る。たとえば、各々全体が参照により本明細書に
ワークもしくはCDR配列を発現する任意の他の細胞な
組み込まれる、Ausubel,
どの、しかしこれらに限定されない、抗体産生細胞と融
d.,
Current
et
al.,
Protocols
e
in
合することによって作製する。たとえば、全体が参照に
Molecular
より本明細書に組み込まれる、Ausubel,
Biology,
John
s,
NY,
Inc.,
001);
atory
Edition,
a
and
N.Y.
Lane,
Laboratory
Spring
eds.,
John
al.,
A
Cold
M
in
&
logy,
supra,
Immuno
chapter
2参照。
任意の他の適切な宿主細胞も、本発明の抗体、その特定
フラグメントまたは変異体をコードする異種または内因
Spring
性核酸を発現するために使用できる。融合細胞(ハイブ
Harl
リドーマ)または組換え細胞は、選択的培養条件または
antibodies,
他の適切な公知の方法を用いて単離し、限界希釈または
Manual,
細胞選別または他の公知の方法によってクローニングす
Cold
N.Y.
et
ることができる。所望の特異性を有する抗体を生産する
al.,
Current
Wiley
and Colligan,
【0107】
Labor
(1989);
Colligan,
Protocols
pra,
2.sup
Harbor,
(1989).
& Son
(1987−2 20
et
Cloning:
Manual,
Harbor,
ow
N.Y.
Sambrook,
olecular
.nd
Wiley
su
細胞を適切なアッセイ(たとえばELISA)によって
30
選択できる。
Immunology,
【0108】
Sons,
Inc.,
本発明の抗体はまた、少なくとも1つの抗IL−6抗体
NY
(1994−2001);
Colligan
をコードする核酸を使用して、乳中にそのような抗体を
et
al.,
Protocols
産生する、ヤギ、ウシ、ウマ、ヒツジ等のようなトラン
in
Current
Protein
Wiley
&
Science,
Sons,
NY,
John
N.Y.,
スジェニック動物または哺乳動物を提供するように調製
することができる。そのような動物は公知の方法を用い
(1997−2001)参照。
て提供され得る。たとえば、限定されることなく、各々
【0106】
全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第
1つのアプローチでは、ハイブリドーマを、適切な不死
5,827,690号;同第5,849,992号;同
細胞株(たとえばSp2/0、SP2/0−AG14、 40
第4,873,316号;同第5,849,992号;
NSO、NS1、NS2、AE−1、L.5、>243
同第5,994,616号、同第5,565,362号
、P3X63Ag8.653、Sp2
;同第5,304,489号等参照。
MAI、SP2
、MLA
SS1、SP2
144、ACT
SA3、Sp2
SA5、U937
【0109】
IV、MOLT4、DA−
本発明の抗体は、さらに、少なくとも1つの抗IL−6
1、JURKAT、WEHI、K−562、COS、R
抗体をコードする核酸を使用して、そのような抗体、特
AJI、NIH
144
定部分または変異体を植物の部分においてまたはそれら
2Aなどの、しかしこ
から培養された細胞において産生するトランスジェニッ
3T3、HL−60、MLA
、NAMAIWA、NEURO
れらに限定されない骨髄腫細胞株)等、またはヘテロ骨
ク植物および培養植物細胞(たとえば、限
髄腫、それらの融合産物、またはそれらに由来する任意
定されることなく、タバコおよびトウモロコシ)を提供
の細胞もしくは融合細胞、または当技術分野で公知の任 50
するように調製することができる。非限定的な例として
( 27 )
JP
51
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52
、組換えタンパク質を発現するトランスジェニックタバ
.,(1997−2001),e.g.,chapte
コ葉は、たとえば誘導的プロモーターを用いて、大量の
rs
組換えタンパク質を提供するために成功裡に使用されて
【0111】
きた。たとえば、Cramer
Cu
本発明の抗体は、天然精製された産物、化学合成手順の
Immuno
産物、ならびに、たとえば酵母、高等植物、昆虫および
rr.
l.
Top.
et
al.,
Microbol.
240:95−118
10参照。
およびそ
哺乳動物細胞を含む真核生物宿主から組換え技術によっ
の中で引用される参考文献参照。また、トランスジェニ
て生産される産物を包含する。組換え生産手順において
ックトウモロコシは、他の組換え系において生産される
使用される宿主に依存して、本発明の抗体は、グリコシ
ものまたは天然のソースから精製されたものと同等の生
ル化され得るかまたはグリコシル化されなくてもよく、
物活性で、哺乳動物タンパク質を商業生産レベルで発現 10
グリコシル化されることが好ましい。そのような方法は
するために使用されている。たとえば、Hood
、すべて全体が参照により本明細書に組み込まれる、S
al.,
.
Adv.
(1999)
1,4,6,8,9,and
Exp.
464:127−147
Med.
et
Biol
(1999)およびその
ambrook,supra,Sections
17
.37−17.42;Ausubel,supra,C
中で引用される参考文献参照。抗体はまた、タバコ種子
hapters
およびジャガイモ塊茎を含む、一本鎖抗体(scFv)
d 20,Colligan,Protein
などの抗体フラグメントを含有するトランスジェニック
ence,supra,Chapters
植物種子から大量に生産されてきた。たとえば、Con
12−14などの多くの標準的な実験室マニュアルに記
rad
述されている。
et
al.,Plant
Mol.Biol
10,12,13,16,18
an
Sci
.38:101−109(1998)およびその中で引
【0112】
用される参考文献参照。従って、本発明の抗体はまた、 20
精製抗体は、たとえばELISA、ELISPOT、フ
公知の方法に従って、トランスジェニック植物を用いて
ローサイトメトリー、免疫細胞学、Biacore(登
作製することもできる。たとえば、Fischer
録商標)分析、Sapidyne
t
al.,
Biotechnol.
Biochem.
30:99−108
er,
1999),
nds
Biotechnol.
(1995);
Physiol.
;
Ma
Ma
et
et
e
)反応速度排除分析、SDS−PAGEおよびウエスタ
(Octob
ンブロット法によって、またはHPLC分析ならびに本
al.,
Tre
13:522−7
al.,
109:341−6
KinExA(商標
Appl.
明細書で開示する多くの他の機能的アッセイによって特
徴づけることができ
Plant
る。
(1995)
【0113】
Whitelam
哺乳動物細胞におけるIL−6抗体のクローニングおよ
et
al.,
Biochem
s.
22:940−944
Soc.
Tran 30
び発現
(1994);およびそ
典型的な哺乳動物発現ベクターは、mRNAの転写の開
の中で引用される参考文献も参照のこと。上記参考文献
始を媒介する少なくとも1つのプロモーターエレメント
の各々は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
、抗体コード配列、ならびに転写の終結および転写産物
【0110】
のポリアデニル化に必要なシグナルを含有する。付加的
抗体の精製
なエレメントは、エンハンサー、コザック配列、ならび
抗IL−6抗体は、プロテインA精製、プロテインG精
にRNAスプライシングのための供与および受容部位に
製、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、
隣接される介在配列を含む。高度に効率的な転写は、S
陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホス
V40からの初期および後期プロモーター、レトロウイ
ホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロ
ルス、たとえばRSV、HTLVI、HIVIからのロ
マトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、 40
ングターミナルリピート(LTR)、ならびにサイトメ
ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチ
ガロウイルス(CMV)の初期プロモーターを用いて達
ンクロマトグラフィーを含むがこれらに限定されない、
成され得る。しかしながら、細胞エレメントも使用でき
周知の方法によって組換え細胞培養物から回収し、精製
る(たとえばヒトアクチンプロモーター)。本発明を実
することができる。高速液体クロマトグラフィー(「H
施する際に使用するための適切な発現ベクターには、た
PLC」)も、精製のために使用できる。たとえば、各
とえば、pIRES1neo、pRetro−Off、
々全体が参照により本明細書に組み込まれる、Coll
pRetro−On、PLXSNまたはpLNCX(C
igan,Current
in
lontech
Pr
lif.)、pcDNA3.1(+/−)、pcDNA
Scienc
/Zeo(+/−)またはpcDNA3.1/Hygr
Protocols
Immunology,or
Current
otocols
in
e,
Wiley&Sons,NY,N.Y 50
John
Protein
Labs,Palo
Alto,Ca
o(+/−)(Invitrogen)、PSVLおよ
( 28 )
JP
53
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54
びPMSG(Pharmacia,Uppsala,S
遺伝子を含有する。細胞を、1μg/mlのG418
weden)、pRSVcat(ATCC
)、pSV2dhfr(ATCC
pBC12MI(ATCC
37152
を添加したα−MEMに接種する。2日後、細胞をトリ
37146)および
プシン処理し、10、25または50ng/mlのメト
67109))などのベク
トレキサートおよび1μg/mlのG418を添加した
ターを含む。使用できる哺乳動物宿主細胞には、ヒトH
α−MEMにおいてハイブリドーマクローニングプレー
ela
293、H9およびJurkat細胞、マウス
ト(Greiner,Germany)に接種する。約
NIH3T3およびC127細胞、Cos1、Cos7
10∼14日後、単一クローンをトリプシン処理し、次
およびCV1、ウズラQC1−3細胞、マウスL細胞な
に種々の濃度のメトトレキサート(50nM、100n
らびにチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を含
む。
M、200nM、400nM、800nM)を使用して
10
6穴ペトリ皿または10mlフラスコに接種する。次に
【0114】
、最も高い濃度のメトトレキサートで増殖するクローン
あるいは、遺伝子は、染色体に組み込まれた遺伝子を含
を、さらに高い濃度のメトトレキサート(1mM、2m
有する安定な細胞株において発現させることができる。
M、5mM、10mM、20mM)を含有する新しい6
dhfr、gpt、ネオマイシンまたはハイグロマイシ
穴プレートに移す。100∼200mMの濃度で増殖す
ンなどの選択可能なマーカーとの同時トランスフェクシ
るクローンが得られるまで同じ手順を反復する。所望遺
ョンは、トランスフェクトされた細胞の同定および単離
伝子産物の発現は、たとえばSDS−PAGEおよびウ
を可能にする。
エスタンブロット法、ELISAによって、または逆相
【0115】
HPLC分析によって分析される。
トランスフェクトされた遺伝子はまた、大量のコードさ
【0118】
れる抗体を発現するために増幅することができる。DH 20
抗IL−6抗体組成物
FR(ジヒドロ葉酸レダクターゼ)マーカーは、数百、
本発明はまた、非天然に生じる組成物、混合物または形
さらには数千コピーの対象遺伝子を担持する細胞株を開
態で提供される、本明細書で述べるおよび/または当技
発するために有用である。もう1つ別の有用な選択マー
術分野で公知の、その少なくとも1、少なくとも2、少
カーは、酵素グルタミンシンターゼ(GS)(Murp
なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも
hy,et
6またはそれ以上の抗IL−6抗体を含有する少なくと
al.,Biochem.J.227:2
77−279(1991);Bebbington,
も1つの抗IL−6抗体組成物を提供する。そのような
et
10:
組成物は、本明細書で述べる抗体のCDR領域またはそ
169−175(1992))である。これらのマーカ
の特定フラグメント、ドメインもしくは変異体の連続す
ーを使用して、哺乳動物細胞を選択培地において増殖さ
るアミノ酸の70∼100%から成る群より選択される
せ、最も高い耐性を有する細胞を選択する。これらの細 30
抗IL−6抗体アミノ酸配列の、少なくとも1つまたは
胞株は、染色体に組み込まれた増幅遺伝子(1または複
2つの完全長、C末端および/またはN末端欠失変異体
数)を含有する。チャイニーズハムスター卵巣(CHO
、ドメイン、フラグメントまたは特定変異体を含有する
)細胞およびNSO細胞が、抗体の作製のためにしばし
非天然に生じる組成物を含む。好ましい抗IL−6抗体
ば使用される。
組成物は、本明細書で述べる抗IL−6抗体配列の少な
【0116】
くとも1つのCDRまたはLBR含有部分として、少な
CHO細胞におけるクローニングおよび発現
くとも1つまたは2つの完全長、フラグメント、ドメイ
単離された可変および定常領域をコードするDNAと脱
ンまたは変異体を含む。さらなる好ましい組成物は、本
リン酸化ベクターをT4
明細書で述べる抗IL−6
al.,Bio/Technology
DNAリガーゼで連結する。
次に、大腸菌HB101またはXL−1
Blue細胞
AbのCDR領域の70∼
100%の少なくとも1つの40∼99%を含む。その
を形質転換し、たとえば制限酵素分析を用いて、プラス 40
ような組成物パーセンテージは、当技術分野で公知のよ
ミドpC4に挿入されたフラグメントを含有する細菌を
うにまたは本明細書で述べるように、液体または乾燥溶
同定する。
液(dry
【0117】
濁液またはコロイドとしての重量、容量、濃度、モル濃
活性なDHFR遺伝子を欠くチャイニーズハムスター卵
度、または重量モル濃度比である。
巣(CHO)細胞をトランスフェクションのために使用
【0119】
する。5μgの発現プラスミドpC4を、リポフェクチ
本発明の抗IL−6抗体組成物は、そのような調節、治
ンを用いてのプラスミドpSV2−neoと同時トラン
療または療法を必要とする細胞、組織、器官、動物また
スフェクトする。プラスミドpSV2neoは、優性選
は患者に対する少なくとも1つの抗IL−6抗体を含む
択マーカーである、G418を含む抗生物質の群に対す
組成物または医薬組成物の任意の適切で有効な量の少な
る耐性を付与する酵素をコードするTn5からのneo 50
くとも1つをさらに含有することができ、場合により、
solution)、混合物、懸濁液、乳
( 29 )
JP
55
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56
少なくとも1つのTNFアンタゴニスト(たとえば、限
病的細胞または組織を選択的に死滅させるように働くこ
定されることなく、TNF抗体またはフラグメント、可
とができる。病的細胞は、癌細胞または他の細胞であり
溶性TNF受容体またはフラグメント、それらの融合タ
得る。そのような毒素は、たとえばリシン、ジフテリア
ンパク質、または低分子TNFアンタゴニスト)、抗リ
毒素、毒液毒素または細菌毒素の少なくとも1つから選
ウマチ薬(たとえばメトトレキサート、オーラノフィン
択される、毒素の少なくとも1つの機能的細胞傷害性ド
、金チオグルコース、アザチオプリン、エタネルセプト
メインを含む精製または組換え毒素または毒素フラグメ
、金チオリンゴ酸ナトリウム、硫酸ヒドロキシクロロキ
ントであり得るが、これらに限定されない。毒素という
ン、レフルノミド、スルファサラジン)、筋弛緩薬、麻
用語はまた、死をもたらし得る、毒素ショックを含む、
酔薬、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、鎮痛薬
ヒトおよび他の哺乳動物において何らかの病的状態を引
、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、抗菌薬 10
き起こし得る任意の天然に生じる、突然変異型または組
(たとえばアミノグリコシド、抗真菌薬、駆虫薬、抗ウ
換え細菌またはウイルスによって産生される内毒素およ
イルス薬、カルバペネム、セファロスポリン、フルオロ
び外毒素の両方を包含する。そのような毒素は、腸管毒
キノロン、マクロライド、ペニシリン、スルホンアミド
素原性大腸菌耐熱性エンテロトキシン(LT)、耐熱性
、テトラサイクリン、別の抗菌薬)、乾癬治療薬、コル
エンテロトキシン(ST)、赤痢菌細胞毒素、アエロモ
チコステロイド、タンパク質同化ステロイド、糖尿病関
ナスエンテロトキシン、トキシックショック症候群外毒
連薬、無機物、栄養素、甲状腺薬、ビタミン、カルシウ
素1(TSST−1)、ブドウ球菌エンテロトキシンA
ム関連ホルモン、下痢止め薬、鎮咳薬、鎮吐薬、抗潰瘍
(SEA)、B(SEB)、またはC(SEC)、連鎖
薬、緩下薬、抗凝固薬、エリスロポエチン(たとえばエ
球菌エンテロトキシン等を含み得るが、これらに限定さ
ポエチンα)、フィルグラスチム(たとえばG−CSF
れない。そのような細菌は、腸管毒素原性大腸菌(ET
、Neupogen)、サルグラモスチム(GM−CS 20
EC)、腸管出血性大腸菌の種の株(たとえば血清型O
F、Leukine)、免疫、免疫グロブリン、免疫抑
157:H7の株)、ブドウ球菌(Staphyloc
制薬(たとえばバシリキシマブ、サイクロスポリン、ダ
occus)種(たとえば黄色ブドウ球菌(Staph
クリズマブ)、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エスト
ylococcus
ロゲン受容体調節剤、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、アルキ
カス・ピオゲネス(Staphylococcus
ル化剤、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、放射性医薬品、
yogenes))、赤痢菌(Shigella)種(
抗うつ薬、抗躁病薬、抗精神病薬、抗不安薬、催眠薬、
たとえば志賀赤痢菌(Shigella
交感神経様作用薬、興奮薬、ドネペジル、タクリン、喘
eriase)、フレクスナー赤痢菌(Shigell
息治療薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリ
a flexneri)、ボイド赤痢菌(Shigel
エン阻害剤、メチルキサンチン
la
、クロモリン、エピネフリンまたは類似体、ドルナーゼ 30
lla
α(Pulmozyme)、サイトカインまたサイトカ
ella)種(たとえば腸チフス菌(Salmonel
インアンタゴニストから選択される少なくとも1つをさ
la
らに含有し得る。そのようなサイトカインの非限定的な
a cholerasuis)、腸炎菌(Salmon
例は、IL−1∼IL−34のいずれかを含むが、これ
ella
らに限定されない。適切な投与量は当技術分野において
ウム(Clostridium)種(たとえばウェルシ
周知である。たとえば、各々全体が参照により本明細書
ュ菌(Clostridium
に組み込まれる、Wells
s)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostr
.,
ok,
2nd
and
n.
Edition,
Lange,
(2000);
eia,
al.,
PDR
Tarascon
Edition,
shing,
Loma
eds
Handbo
Appleton
Stamford,
Pharmacopoeia
e
et
Pharmacotherapy
Con 40
Pharmacopo
Pocket
2000,
Tarascon
Linda,
aureus)、スタフィロコッ
p
dysent
boydii)およびソンネ赤痢菌(Shige
sonnei))、サルモネラ(Salmon
typhi)、豚コレラ菌(Salmonell
idium
enteritidis))、クロストリジ
perfringen
dificile)、ボツリヌス菌(Cl
ostridium
botulinum))、カンピ
ロバクター(Camphlobacter)種(カンピ
ロバクター・ジェジュニ(Camphlobacter
jejuni)、カンピロバクター・フィタス(Ca
Delux
mphlobacter
Publi
ター(Helicobacter)種(たとえばヘリコ
Calif.
(2000)参照。
【0120】
そのような抗癌剤または抗感染症薬はまた、本発明の少
fetus))、ヘリコバク
バクター・ピロリ(Helicobacter
pyl
ori))、アエロモナス(Aeromonas)種(
たとえばアエロモナス・ソブリア(Aeromonas
sobria)、アエロモナス・ヒドロフィラ(Ae
なくとも1つの抗体と会合、結合、同時製剤または同時
romonas
hydrophila)、アエロモナ
投与される毒素分子を含有し得る。毒素は、場合により 50
ス・キャビエ(Aeromonas
caviae))
( 30 )
JP
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58
、プレシオモナス・シゲロイデス(Plesiomon
本発明の組成物において有用な医薬的賦形剤および添加
as
剤は、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、脂質および炭
shigelloides)、エルジシニア・エ
ンテロコリチカ(Yersinia
enteroco
水化物(たとえば、単糖、二糖、三糖、四糖およびオリ
litica)、ビブリオ(Vibrios)種(たと
ゴ糖;アルジトール、アルドン酸、エステル化糖等のよ
えばコレラ菌(Vibrios
うな誘導体化糖;ならびに多糖または高分子糖を含む、
cholerae)、ビブリオ・パラヘモリチカス(V
糖類)を含むが、これらに限定されず、それらは単独で
ibrios
parahemolyticus))、
または組み合わせて存在することができ、単独でまたは
クレブシエラ(Klebsiella)種、緑膿菌(P
組み合わせて1∼99.99重量%または容量%を構成
seud
する。例示的なタンパク質賦形剤には、ヒト血清アルブ
omonas
aeruginosa)、および連鎖球 10
ミン(HSA)、組換えヒトアルブミン(rHA)など
菌(Streptococci)を含むが、これらに限
の血清アルブミン、ゼラチン、カゼイン等を含む。緩衝
定されない。たとえば、その内容全体が参照により本明
能力においても機能を果たすことができる代表的なアミ
細書に組み込まれる、Stein,ed.,INTER
ノ酸/抗体成分は、アラニン、グリシン、アルギニン、
NAL
1
ベタイン、ヒスチジン、グルタミン酸、アスパラギン酸
MEDICINE,3rd
ed.,pp
−13,Little,Brown
and
Co.,
、システイン、リシン、ロイシン、イソロイシン、バリ
et al
ン、メチオニン、フェニルアラニン、アスパルテーム等
Infectio
を含む。1つの好ましいアミノ酸は、グリシンである。
Boston,(1990);Evans
.,eds.,Bacterial
ns
of
and
Humans:Epidemiology
Control,2d.Ed.,pp
9−254,Plenum
Co.,New
ll
et
Medical
23
本発明における使用に適する炭水化物賦形剤は、たとえ
Book 20
ば、フルクトース、マルトース、ガラクトース、グルコ
York(1991);Mande
al,Principles
ractice
【0123】
of
and
Infectious
ース、D−マンノース、ソルボース等のような単糖;ラ
P
クトース、スクロース、トレハロース、セロビオース等
Dis
のような二糖;ラフィノース、メレジトース、マルトデ
eases,3d.Ed.,Churchill
Li
キストリン、デキストラン、デンプン等のような多糖;
vingstone,N.Y.(1990);Berk
およびマンニトール、キシリトール、マルチトール、ラ
ow
クチトール、キシリトール、ソルビトール(グルシトー
et
al,eds.,The
anual,16th
and
Wood
ogy
Merck
M
edition,Merck
ル)、ミオイノシトール等のようなアルジトールを含む
Co.,Rahway,N.J.,1992;
et al,FEMS
。本発明における使用のための好ましい炭水化物賦形剤
Microbiol
は、マンニトール、トレハロースおよびラフィノースで
Immunology,76:121−134 30
(1991);Marrack
et
al,Scie
ある。
【0124】
nce,248:705−711(1990)参照。
抗IL−6抗体組成物はまた、緩衝剤またはpH調整剤
【0121】
を含有してもよく、典型的には、緩衝剤は、有機酸また
本発明の抗IL−6抗体化合物、組成物または組合せは
は塩基から調製される塩である。代表的な緩衝剤は、ク
、希釈剤、結合剤、安定剤、緩衝剤、塩、親油性溶媒、
エン酸、アスコルビン酸、グルコン酸、炭酸、酒石酸、
防腐剤、アジュバント等のような、しかしこれらに限定
コハク酸、酢酸またはフタル酸の塩などの
されない任意の適切な助剤の少なくとも1つをさらに含
有機酸塩;トリス、トロメタミン塩酸塩またはリン酸緩
有し得る。医薬的に許容される助剤が好ましい。Gen
衝液を含む。本発明における使用のための好ましい緩衝
naro,Ed.,Remington’s
maceutical
Phar
Sciences,18th
Edition,Mack
【0125】
C
加えて、本発明の抗IL−6抗体組成物は、ポリビニル
o.(Easton,Pa.)1990などの、しかし
ピロリドン、フィコール(高分子糖)、デキストレート
これに限定されない、そのような滅菌溶液の非限定的な
(たとえば、2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキ
例およびそのような滅菌溶液を調製する方法は、当技術
ストリンなどのシクロデキストリン)、ポリエチレング
分野において周知である。当技術分野で周知のようにま
リコール、着香剤、抗菌剤、甘味料、抗酸化剤、帯電防
たは本明細書で述べるように、抗IL−6抗体、フラグ
止剤、界面活性剤(たとえば、「TWEEN
メントまたは変異体組成物の投与の方法、溶解度および
よび「TWEEN
/または安定性のために適切な、医薬的に許容される担
質(たとえばリン脂質、脂肪酸)、ステロイド(たとえ
体は、常套的に選択することができる。
ばコレステロール)、ならびにキレート化剤(たとえば
【0122】
Publishing
剤は、クエン酸塩などの有機酸塩である。
40
50
20」お
80」などのポリソルベート)、脂
EDTA)などの高分子賦形剤/添加剤を含み得る。
( 31 )
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60
【0126】
1、1.5、1.9、2.0、2.5%)、0.001
本発明による抗IL−6抗体、部分または変異体組成物
∼0.5%のチメロサール(たとえば0.005、0.
における使用に適するこれらおよび付加的な公知の医薬
01)、0.001∼2.0%フェノール(たとえば0
賦形剤および/または添加剤は、たとえば、その開示全
.05、0.25、0.28、0.5、0.9、1.0
体が参照により本明細書に組み込まれる、“Remin
%)、0.0005∼1.0%アルキルパラベン(1ま
gton:The
たは複数)(たとえば0.00075、0.0009、
of
Science&Practice
ed
0.001、0.002、0.005、0.0075、
.,Williams&Williams,(1995
Pharmacy”19.sup.th
0.009、0.01、0.02、0.05、0.07
)、および“Physician’s
5、0.09、0.1、0.2、0.3、0.5、0.
Desk
ference”52nded.,Medical
Re
E 10
75、0.9、1.0%)等を含む。
conomics,Montvale,N.J.(19
【0128】
98)に列挙されているように、当技術分野において公
上記のように、本発明は、包装材料ならびに、場合によ
知である。好ましい担体または賦形剤材料は、炭水化物
り水性希釈剤中に、所定の緩衝剤および/または防腐剤
(たとえば糖類およびアルジトール)ならびに緩衝剤(
と共に少なくとも1つの抗IL−6抗体の溶液を含有す
たとえばクエン酸塩)または高分子剤である。
る少なくとも1つのバイアルを含む製品を提供し、前記
【0127】
包装材料は、そのような溶液が1、2、3、4、5、6
製剤
、9、12、18、20、24、30、36、40、4
上記のように、本発明は、医薬的に許容される製剤中に
8、54、60、66、72時間またはそれ以上の期間
少なくとも1つの抗IL−6抗体を含有する、好ましく
にわたって保持され得ることを示すラベルを含む。本発
は食塩水または選択された塩を含むリン酸緩衝液である 20
明はさらに、包装材料、凍結乾燥された少なくとも1つ
安定な製剤、ならびに防腐剤を含有する保存溶液および
の抗IL−6抗体を含有する第一バイアル、および所定
製剤、ならびに医薬または獣医学的用途に適する多回使
の緩衝剤または防腐剤の水性希釈剤を含有する第二のバ
用保存製剤を提供する。保存製剤は、水性希釈剤中に、
イアルを含む製品を包含し、前記包装材料は、24時間
少なくとも1つの公知の防腐剤または場合により、少な
またはそれ以上の期間にわたって保持され得る溶液を形
くとも1つのフェノール、m−クレゾール、p−クレゾ
成するために少なくとも1つの抗IL−6抗体を水性希
ール、o−クレゾール、クロロクレゾール、ベンジルア
釈剤中で再構成することを患者に指示するラベルを含む
ルコール、亜硝酸フェニル水銀、フェノキシエタノール
。
、ホルムアルデヒド、クロロブタノール、塩化マグネシ
【0129】
ウム(たとえば六水和物)、アルキルパラベン(メチル
本発明に従って使用される少なくとも1つの抗IL−6
、エチル、プロピル、ブチル等)、塩化ベンザルコニウ 30
抗体は、本明細書で述べるようにまたは当技術分野で公
ム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢酸ナトリウムおよ
知のように、哺乳動物細胞またはトランスジェニック標
びチメロサール、もしくはそれらの混合物から成る群よ
本からの方法を含む、組換え手段によって作製すること
り選択される少なくとも1つの防腐剤を含有する。たと
ができ、または他の生物学的ソースから精製することが
えば0.001∼5%、またはその中の任意の範囲もし
できる。
くは値などの、たとえば0.001、0.003、0.
【0130】
005、0.009、0.01、0.02、0.03、
本発明の製品における少なくとも1つの抗IL−6抗体
0.05、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4
の範囲は、湿式/乾式系(wet/dry
、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、
m)における場合、再構成の際に約1.0μg/ml∼
1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1
約1000mg/mlの濃度を生じさせる量を含むが、
.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2. 40
より低いおよびより高い濃度も実施可能であり、意図さ
3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9
れる送達ビヒクルに依存し、たとえば溶液製剤は、経皮
、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、
パッチ、経肺、経粘膜または浸透圧もしくはマイクロポ
3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.3、4
ンプ法とは異なる。
.5、4.6、4.7、4.8、4.9、またはその中
【0131】
の任意の範囲もしくは値などの、しかしこれらに限定さ
好ましくは、水性希釈剤は、場合により、医薬的に許容
れない、任意の適切な濃度または混合物が当技術分野で
される防腐剤をさらに含む。好ましい防腐剤は、フェノ
公知のように使用できる。非限定的な例は、防腐剤なし
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾー
、0.1∼2%m−クレゾール(たとえば0.2、0.
ル、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、アルキル
3、0.4、0.5、0.9、1.0%)、0.1∼3
パラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチル等)、塩
%ベンジルアルコール(たとえば0.5、0.9、1. 50
化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒドロ酢
syste
( 32 )
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酸ナトリウムおよびチメロサール、またはそれらの混合
所望濃度のタンパク質および防腐剤を提供するのに十分
物から成る群より選択されるものを含む。製剤に使用さ
な量の、緩衝液中の所望防腐剤と組み合わせる。この工
れる防腐剤の濃度は、抗菌作用を生じさせるのに十分な
程の変法は当業者によって認識される。たとえば、成分
濃度である。そのような濃度は、選択される防腐剤に依
を添加する順序、付加的な添加剤を使用するかどうか、
存し、当業者によって容易に決定される。
製剤を調製する温度およびpHは、すべて、使用される
【0132】
濃度および投与手段のために最適化することができる因
他の賦形剤、たとえば等張剤、緩衝剤、抗酸化剤、保存
子である。
性増強剤を、場合によりおよび好ましくは、希釈剤に加
【0135】
えることができる。グリセリンなどの等張剤は、公知の
特許請求する製剤は、透明溶液として、または水性希釈
濃度で一般的に使用される。生理的に耐容される緩衝剤 10
剤中に、水、防腐剤および/または賦形剤、好ましくは
を、好ましくは、改善されたpH管理を与えるために添
リン酸緩衝液および/または食塩水および選択された塩
加する。製剤は、約pH4∼約pH10などの、広範囲
を含有する第二のバイアルで再構成される凍結乾燥され
のpHをカバーすることができ、好ましい範囲は約pH
た少なくとも1つの抗IL−6抗体のバイアルを含むデ
5∼約pH9、最も好ましい範囲は約6.0∼約8.0
ュアルバイアルとして患者に提供され得る。単一溶液バ
にわたり得る。好ましくは、本発明の製剤は約6.8∼
イアルまたは再構成を必要とするデュアルバイアルのい
約7.8のpHを有する。好ましい緩衝剤は、リン酸緩
ずれもが、複数回再使用でき、単回または複数サイクル
衝剤、最も好ましくはリン酸ナトリウム、特にリン酸緩
の患者治療のために十分であり得、従って、現在使用可
衝食塩水(PBS)を含む。
能なものよりも好都合な治療レジメンを提供することが
【0133】
できる。
Tween
20(ポリオキシエチレン(20)ソルビ 20
タンモノラウレート)、Tween
本特許請求の製品は、即時から24時間また
はそれ以上の期間にわたる投与に有用である。従って、
40(ポリオキシ
本発明の特許請求する製品は患者に有意の利点を提供す
エチレン(20)ソルビタンモノパルミテート)、Tw
る。本発明の製剤は、場合により、約2℃∼約40℃の
een
温度で安全に保存することができ、また長期間にわたっ
80(ポリオキシエチレン(20)ソルビタン
モノオレエート)、Pluronic
F68(ポリオ
てタンパク質の生物活性を保持することができ、従って
キシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー
、溶液を6、12、18、24、36、48、72、ま
)およびPEG(ポリエチレングリコール)、またはポ
たは96時間またはそれ以上の期間にわたって保持およ
リソルベート20もしくは80またはポロキサマー18
び/または使用できることを示す包装ラベルを許容する
4もしくは188、Pluronic(登録商標)、ポ
。保存希釈剤を使用する場合、そのようなラベルは、1
リオール、他のブロックコポリマーなどの非イオン性界
∼12か月、半年、1年半および/または2年までの使
面活性剤のような医薬的に許容される可溶化剤、ならび 30
用を含み得る。
にEDTAおよびEGTAなどのキレート化剤のような
【0136】
他の添加剤を、場合により、凝集を低減するために製剤
本発明における少なくとも1つの抗IL−6抗体の溶液
または組成物に添加することができる。これらの添加剤
は、水性希釈剤中に少なくとも1つの抗体を混合するこ
は、ポンプまたはプラスチック容器を使用して製剤を投
とを含む工程によって調製され得る。混合は、従来の溶
与する場合、特に有用である。医薬的に許容される界面
解および混合手順を用いて実施される。適切な希釈液を
活性剤の存在は、タンパク質が凝集する傾向を軽減する
調製するために、たとえば、水または緩衝液中の少なく
。
とも1つの抗体の測定量を、所望濃度のタンパク質およ
【0134】
び、場合により、防腐剤または緩衝剤を提供するのに十
本発明の製剤は、少なくとも1つの抗IL−6抗体と、
分な量で組み合わせる。この工程の変法は当業者によっ
フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−ク 40
て認識される。たとえば、成分を添加する順序、付加的
レゾール、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、ア
な添加剤を使用するかどうか、製剤を調製する温度およ
ルキルパラベン(メチル、エチル、プロピル、ブチル等
びpHは、すべて、使用される濃度および投与手段のた
)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、デヒ
めに最適化することができる因子である。
ドロ酢酸ナトリウムおよびチメロサールまたはそれらの
【0137】
混合物から成る群より選択される防腐剤を水性希釈剤中
特許請求する製品は、透明溶液として、または水性希釈
で混合することを含む工程によって調製され得る。水性
剤を含有する第二のバイアルで再構成される凍結乾燥さ
希釈剤中で少なくとも1つの抗IL−6抗体と防腐剤を
れた少なくとも1つの抗IL−6抗体のバイアルを含む
混合することは、従来の溶解および混合手順を用いて実
デュアルバイアルとして患者に提供され得る。単一溶液
施される。適切な製剤を調製するために、たとえば、緩
バイアルまたは再構成を必要とするデュアルバイアルの
衝液中の少なくとも1つの抗IL−6抗体の測定量を、 50
いずれもが、複数回再使用でき、単回または複数サイク
( 33 )
JP
63
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ルの患者治療のために十分であり得、従って、現在使用
間またはそれ以上の期間にわたって溶液を使用するため
可能なものよりも好都合な治療レジメンを提供する。
に少なくとも1つの抗IL−6抗体を水性希釈剤中に再
【0138】
構成するための患者への指示書を提供する。単一バイア
特許請求する製品は、透明溶液または水性希釈剤を含有
ルの溶液製品に関しては、ラベルは、そのような溶液が
する第二のバイアルで再構成される凍結乾燥された少な
2∼24時間またはそれ以上にわたって使用できること
くとも1つの抗体のバイアルを含むデュアルバイアルを
を指示する。本特許請求の製品は、ヒト医薬品用途のた
、薬局、診療所、または他のそのような機関および施設
めに有用である。
に提供することによって患者に間接的に提供され得る。
【0141】
この場合の透明溶液は、1リットルまでまたはさらに大
本発明の製剤は、少なくとも1つの抗IL−6抗体と選
きいサイズであり得、そこから少なくとも1つの抗体溶 10
択された緩衝液、好ましくは食塩水または選択された塩
液の一部をより小さなバイアルに移すために1回または
を含有するリン酸緩衝液とを混合することを含む工程に
複数回取り出し、薬局または診療所によってそれらの顧
より調製され得る。少なくとも1つの抗体と水性希釈剤
客および/または患者に提供さ
中の緩衝剤を混合することは、従来の溶解および混合手
れ得る、大きな容器を提供することができる。
順を用いて実施される。適当な製剤を調製するために、
【0139】
たとえば、水または緩衝液中の少なくとも1つの抗体の
これらの単一バイアル系を含む広く認められている装置
測定量を、所望濃度のタンパク質および緩衝液を提供す
は、溶液の送達用のペンインジェクター装置、たとえば
るのに十分な量で水中の所望緩衝剤と組み合わせる。こ
Becton
Dickensen(Franklin
の工程の変法は当業者によって認識される。たとえば、
Lakes,N.J.,www.bectondic
成分を添加する順序、付加的な添加剤を使用するかどう
kenson.com)、Disetronic(Bu 20
か、製剤を調製する温度およびpHは、すべて、使用さ
rgdorf,Switzerland,www.di
れる濃度および投与手段のために最適化することができ
setronic.com;Bioject,Port
る因子である。
land,Oreg.(www.bioject.co
【0142】
m);National
Produ
特許請求する安定なまたは保存された製剤は、透明溶液
Medical(Peterb
として、または水性希釈剤中に防腐剤もしくは緩衝剤お
orough,UK,www.weston−medi
よび賦形剤を含有する第二のバイアルで再構成される凍
cal.com)、Medi−Ject
Corp(M
結乾燥された少なくとも1つの抗IL−6抗体のバイア
inneapolis,Minn.,www.medi
ルを含むデュアルバイアルとして患者に提供され得る。
ject.com)によって製造または開発された、た
単一溶液バイアルまたは再構成を必要とするデュアルバ
とえばBD
イアルのいずれもが、
cts,Weston
Medical
Pens、BD
Autojector( 30
登録商標)、Humaject(登録商標)、Novo
複数回再使用でき、単回または複数サイクルの患者治療
Pen(登録商標)、B−D(登録商標)Pen、Au
のために十分であり得、従って、現在使用可能なものよ
toPen(登録商標)およびOptiPen(登録商
りも好都合な治療レジメンを提供する。
標)、GenotropinPen(登録商標)、Ge
【0143】
notronorm
Pen(登録商標)、Humat
本明細書中で述べる安定なまたは保存された製剤または
Pen(登録商標)、Reco−Pen(登録商
溶液のいずれか中の少なくとも1つの抗IL−6抗体は
ro
標)、Roferon
Pen(登録商標)、Bioj
、当技術分野で周知のように、SCまたはIM注入、経
ector(登録商標)、iject(登録商標)、J
皮、経肺
−tip
、経粘膜、移植、浸透圧ポンプ、カートリッジ、マイク
Needle−Free
Injector
(登録商標)、Intraject(登録商標)、Me 40
ロポンプ、または当業者によって認識される他の手段を
di−Ject(登録商標)などを含む。デュアルバイ
含む様々な送達方法を介して、本発明に従って患者に投
アル系を含む広く認められている装置は、Humatr
与することができる。
onPen(登録商標)などの、再構成した溶液の送達
【0144】
用のカートリッジ中で凍結乾燥薬剤を再構成するための
治療への応用
ペンインジェクター系が包含される。
本発明の1つの実施形態では、本開示の抗IL−6抗体
【0140】
を含有する医薬組成物は、生物、好ましくは動物、好ま
本特許請求の製品は包装材料を含む。包装材料は、規制
しくは哺乳動物へのヒト化抗体の投与を容易にする。特
当局によって要求される情報に加えて、製品が使用でき
定の哺乳動物は、ウシ、イヌ、ウマ、ネコ、ヒツジおよ
る条件を提供する。本発明の包装材料は、2つのバイア
びブタ動物、非ヒト霊長動物、ならびにヒトを含む。ヒ
ルの湿潤/乾燥製品のための溶液を形成し、2∼24時 50
トが特に好ましい。
( 34 )
JP
65
2015-172048
A
2015.10.1
66
【0145】
した(Jee
IL−6は、その多面的活性のために、様々な疾患の病
ion
理に関与する。それゆえ、IL−6に対する高親和性の
uman
中和キメラまたはヒト抗体は、癌、悪液質、SLE、関
et
al.,Overexpress
of interleukin−6
basal
cell
in
h
cell carcinoma
lines
increases
ant
節リウマチ、骨粗しょう症、脳外傷、脳浮腫、うつ病お
i−apoptotic
activity
よびCHFなどのIL−6関連疾患において使用される
tumorigenic
potency.Oncog
ことが望ましい。1つの好ましい態様では、本開示の抗
ene,Vol.20,No.2
IL−6抗体は関節リウマチを治療するために使用でき
8,2001)。IL−6はまた、mdr1遺伝子発現
る。抗IL−6抗体またはキメラもしくはヒト化を含む
(mdr1およびメタロチオネイン経路)を誘導するこ
これらのmAbの任意の誘導体、またはフラグメントは 10
とによって化学療法に対する乳癌細胞の耐性も促進し得
、骨痛を緩和するうえで、黒色腫、腎癌、前立腺癌、乳
る(Conze
癌、肺癌、結腸癌および多発性骨髄腫などの腫瘍の増殖
roduction
を抑制するうえで、リンパ増殖性障害およびIL−6が
6 Causes
関係づけられてきた他の疾患において使用できる。これ
ance
らの抗体は、単一作用物質としてまたは他の治療薬と組
ls.C
み合わせて使用できる。加えて、これらのMabは、細
ancer
胞傷害性薬剤の治療効果を高めることができる化学療法
01)。(Conze
増感剤として使用できる。これらの抗体は、放射線の効
e Production
果を改善し得る放射線増感剤として使用できる。それら
in
はまた、IL−2、IL−12および/またはIFNα 20
istance
などの他の腫瘍免疫調節剤と組み合わせて使用すること
Cells.Caner
もできる。加えて、抗IL−6抗体は、抗TNF−α、
858,2001)。
IL−12/IL−23、IL−2、GpIIb/II
【0148】
Ia受容体、CD52、CD20、RSVタンパク質、
腫瘍細胞の生存および疾患進行を媒介するIL−6の能
HER2/neu受容体等のようなタンパク質のモノク
力は、インビトロおよびインビボの両方で腫瘍増殖への
ローナル抗体;ならびにRituxan、Hercep
抗IL−6
tin、Mylotarg、Campath、Zeva
L−6の遮断は、インビトロでヒト脳腫瘍(グリア芽細
lin、Bexxar、Erbitux、Avasti
胞腫)の増殖を抑制できることが報告された(Gosw
nおよびVectibixを含む市販の承認された抗体
ami
と組み合わせて使用できる。
30
et
and
pp.198−20
al,Autocrine
P
of Interleukin
Multidrug
in Breast
Res
Resist
Cancer
Cel
61:8851−8858,20
et al,Autocrin
6 Causes
in
of Interleuk
Multidrug
Breast
Res
Cancer
Res 61:8851−8
mAbの阻害作用によって確認された。I
et al.,interleukin−
6
−mediated
【0146】
autocrine
従って、本発明はまた、本発明の少なくとも1つの抗I
n in
growth
L−6抗体を使用して、当技術分野で公知のようにまた
ultiforme
は本明細書で述べるように、細胞、組織、器官、動物ま
.J
たは患者における少なくとも1つのIL−6関連疾患を
,1998)。同じアプローチを使用して、マウスCL
調節するまたは治療する方法を提供する。
B8抗IL−6抗体の注入はヒト腫瘍を担持するマウス
【0147】
の生存を延長させることが示された(Mauray
IL−6は、悪性細胞のアポトーシスの阻害を含む自己
t al.,Epstein−Barr
分泌またはパラ分泌機構を介して多発性骨髄腫(MM)
dependent
における悪性形質細胞の増殖、分化および生存を増強す 40
tive
disease:critical
ることが公知である。MMは治療不能の悪性形質細胞障
e of
IL−6.Eur
害であるが、IL−6をブロックすることが有効な治療
0(7):2065−73,
であると主張されている(Anderson
human
promotio
glioblastoma
cell line
Neurochem
m
U87MG
71:1837−1845
e
virus−
lymphoprolifera
J
rol
Immunol;3
2000)。また、mC
et
a
LB8抗IL−6抗体は、ヌードマウスにおいてヒト腎
l.,Multiple
Myeloma:New
I
癌腫瘍の増殖を後退させ、血清カルシウム濃度を低下さ
nsights
Therapeutic
A
せることも報告された(Weisglass
and
pproaches.Hematology:147−
l.,The
165,2000)。IL−6はまた、基底細胞癌にお
n−6
role
ける腫瘍形成作用も有するが、IL−6でトランスフェ
ypercalcemia
クトした細胞は、アポトーシスを抑制することおよび活
l carcinoma
発に促進することの両方によって高い腫瘍増殖速度を示 50
into
in the
et
a
of interleuki
induction
in renal
of
h
cel
transplanted
( 35 )
JP
67
nude
2015-172048
A
2015.10.1
68
1
l.1999)が減少することが認められた。癌関連う
38(5):1879−8.,1995)。CLB−8
つ病および脳腫瘍に続発する脳浮腫も、高レベルのIL
抗体はまた、マウスにおける樹立したヒトホルモン不応
−6に関連してきた(Musselman
性前立腺腫瘍異種移植片も退縮させた
. 2001)。本発明の抗IL−6抗体はまた、ヌー
et
mice.Endocrinology
(Smith
al.2001)。抗インターロイキン−6モノ
al
ドマウスにおけるヒト黒色腫およびヒト前立腺癌誘発性
クローナル抗体は、ヌードマウスにおけるヒト前立腺癌
悪液質を抑制した。
異種移植片の退縮を誘導する(Smith
【0152】
and
et
K
eller,Prostate;48(l):47−5
本発明は、多発性骨髄腫、白血病、急性白血病、急性リ
3)。
ンパ芽球性白血病(ALL)、B細胞、T細胞またはF
【0149】
10
AB
ALL、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄
IL−6はまた、悪性疾患の予後因子およびマーカーで
性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、
もあり得る。腎細胞癌(RCC)において、高レベルの
ヘアリーセル白血病、骨髄異形成症候群(MDS)、リ
IL−6は腫瘍転移、そして最終的には予後不良および
ンパ腫、ホジキン病、悪性リンパ腫、非ホジキンリンパ
短い生存期間と相関することが報告された(Jean−
腫、バーキットリンパ腫、多発性骨髄腫、カポジ肉腫、
Yves
al.1992)。さらに
結腸直腸癌、腎細胞癌、膵癌、前立腺癌、鼻咽頭癌、悪
、RCCでは、高い血清IL−6は、IL−2治療に対
性組織球増殖症、腫瘍随伴症候群/悪性高カルシウム血
する応答不良に関連し(Fumagalli
et
a
症、固形腫瘍、腺癌、肉腫、悪性黒色腫、血管腫、転移
l.
seru
性疾患、癌関連骨吸収、癌関連骨痛の少なくとも1つを
m
Blay
et
1999)Pretreatment
markers
response
and
to
therapy.
と相関する
するまたは治療すること;癌転移の抑制;癌悪液質の改
1)、IL−2関連毒性の程度
善;およびメサンギウム増殖性糸球体腎炎等のような炎
(Capuron
activation
epressive
cer
J Cancer
物または患者において少なくとも1つの悪性疾患を調節
80(
)Association
ne
含むが、これらに限定されない、細胞、組織、器官、動
interleukin−2 20
Br
3−4):407−l
lymphocyte
et
al.2001
between
and
immu
early
symptoms
patients
症性疾患の治療のための方法を含む。そのような方法は
in
、場合により、そのようなIL−6抗体の投与の前に、
d
同時にまたは後に投与することにより、放射線療法、抗
can
血管新生薬、化学療法剤、ファルネシルトランスフェラ
treated
with
ーゼ阻害剤等と組み合わせて使用することができる。
interleukin−2−based
ther
【0153】
apy.Psychoneuroendocrinol
ogy;26(8):797−808)。
本発明はまた、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全
30
身型若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎
【0150】
、胃潰瘍、血清反応陰性関節症、変形性関節症、炎症性
IL−6の高いレベルはまた、乳癌における予後不良お
腸疾患、潰瘍性結腸炎、全身性エリテマトーデス、抗リ
よび転移性疾患の存在とも相関する(Kurebaya
ン脂質症候群、虹彩毛様体炎/ブドウ膜炎/視神経炎、
shi
特発性肺線維症、全身性脈管炎/ヴェーゲナー肉芽腫症
2000
and
Regulation
−6
of
secretion
cancer
ical
cells
Benoy
2002)
interleukin
from
and
breast
its
nterleukin
,serum
elet
r
性/アトピー性疾患、喘息、アレルギー性鼻炎、湿疹、
clin
implications.Breast
Cancer;7(2):124−9.Serum
6,
plasma
VEGF,and
load
in
VEGF
breast
patients.Clin
、サルコイドーシス、精巣炎/精管復元術、アレルギー
アレルギー性接触皮膚炎、アレルギー性結膜炎、過敏性
肺炎、移植、臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病、全身
i
性炎症反応症候群、敗血症症候群、グラム陽性菌敗血症
VEGF 40
、グラム陰性菌敗血症、培養陰性敗血症、真菌敗血症、
plat
好中球減少性発熱、尿路性敗血症、髄膜炎菌血症、外傷
cance
/出血、熱傷、電離放射線への暴露、急性膵炎、成人呼
Breast
Ca
吸窮迫症候群、関節リウマチ、アルコール性肝炎、慢性
ncer;2(4):311−5。
炎症性病変、サルコイドーシス、クローン病、鎌状赤血
【0151】
球貧血、糖尿病、ネフローゼ、アトピー性疾患、過敏症
IL−6は、無力症/悪液質および骨吸収などの癌に関
反応、アレルギー性鼻炎、枯草熱(花粉症)、通年性鼻
連する病的状態における原因因子であると仮定される。
炎、結膜炎、子宮内膜症、喘息、蕁麻疹、全身性アナフ
IL−6ノックアウトマウスでは、腫瘍誘発性悪液質(
ィラキシー、皮膚炎、悪性貧血、溶血性疾患、血小板減
Cahlin
少症、何らかの器官または組織の移植片拒絶反応、腎移
et
al.2000)および骨吸収(
その後の高カルシウム血症)(Sandhu
et
a 50
植拒絶反応、心移植拒絶反応、肝移植拒絶反応、膵移植
( 36 )
JP
69
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2015.10.1
70
拒絶反応、肺移植拒絶反応、骨髄移植(BMT)拒絶反
症候群/血栓溶解性血小板減少性紫斑症、マラリア、デ
応、皮膚同種移植片拒絶反応、軟骨移植拒絶反応、骨移
ング出血熱、リーシュマニア症、ハンセン病、トキシッ
植拒絶反応、小腸移植拒絶反応、胎児胸腺移植片拒絶反
クショック症候群、連鎖球菌性筋炎、ガス壊疽、ヒト型
応、副甲状腺移植拒絶反応、何らかの器官または組織の
結核菌、トリ型結核菌群、ニューモシスティス・カリニ
異種移植拒絶反応、同種移植拒絶反応、抗受容体過敏症
(pneumocystis
反応、グレーブス病、レイノー病、B型インスリン抵抗
骨盤内炎症性疾患、精巣炎/精巣上体炎、レジオネラ菌
性糖尿病、喘息、重症筋無力症、抗体媒介性細胞傷害、
、ライム病、インフルエンザA型、エプスタイン‐バー
III型過敏症反応、全身性エリテマトーデス、POE
ウイルス、ウイルス関連血球貪食症候群、ウイルス性脳
MS症候群(多発性神経障害、臓器巨大症、内分泌障害
炎/無菌性髄膜炎等の少なくとも1つを含むが、これら
、単クローン性高ガンマグロブリン血症および皮膚変化 10
に限定されない、細胞、組織、器官、動物または患者に
症候群)、多発性神経障害、臓器巨大症、内分泌障害、
おける少なくとも1つの感染症を調節するまたは/治療
単クローン性高ガンマグロブリン血症、皮膚変化症候群
するための方法を提供する。
、抗リン脂質症候群、天疱瘡、強皮症、混合性結合組織
【0155】
病、特発性アジソン病、真性糖尿病、慢性活動性肝炎、
そのような方法のいずれもが、場合により、少なくとも
原発性胆汁性肝硬変、白斑、脈管炎、心筋梗塞(MI)
1つの抗IL−6抗体を含有する少なくとも1つの組成
後心臓切開術症候群、IV型過敏症、接触皮膚炎、過敏
物または医薬組成物の有効量を、そのような調節、治療
性肺炎、同種移植拒絶反応、細胞内生物体に起因する肉
または療法を必要とする細胞、組織、器官、動物または
芽腫、薬物感受性、代謝性/特発性ウィルソン病、ヘモ
患者に投与することを含み得る。抗IL−6療法による
クロマトーシス、α1−アンチトリプシン欠損症、糖尿
治療のための適応症は、参照により本出願に組み込まれ
病性網膜症、橋本甲状腺炎、骨粗しょう症、視床下部− 20
る、以下の参考文献:Van
下垂体−副腎軸評価、原発性胆汁性肝硬変、甲状腺炎、
rleukin−6:An
脳脊髄炎
n.Rev.Immunol.,8:253−278
、悪液質、嚢胞性線維症、新生児慢性肺疾患、慢性閉塞
(1990);Campbell
性肺疾患(COPD)、家族性血球貪食性リンパ組織球
ssential
症、皮膚疾患、乾癬、脱毛、ネフローゼ症候群、腎炎、
ron−gamma.And
糸球体腎炎、急性腎不全、血液透析、尿毒症、毒性、子
−6
癇前症、okt3療法、抗cd3療法、サイトカイン療
Dependent
法、化学療法、放射線療法(たとえば無力症、貧血、悪
/Wehi
液質等を含むが、これらに限定されない)、慢性サリチ
t,
ル酸中毒、睡眠時無呼吸、肥満症、心不全、副鼻腔炎、 30
rich
炎症性腸疾患等の少なくとも1つを含むが、これらに限
6 Monoclonal
定されない、細胞、組織、器官、動物または患者におけ
rapy
る少なくとも1つのIL−6媒介性免疫関連疾患を調節
lasma
するまたは治療するための方法も提供する。たとえば、
d,78(5):1198−1204(1991);S
各々全体が参照により本明細書に組み込まれる、the
tarnes
Merck
Manual,12th−17th
E
.,eds.,Second
Edition,App
leton
and
Lange,Stamford,Conn.(
1998,2000)参照。
for
al.,“E
Interfe
Interleukin
Insulin−
in NOD
Clin.
Inves
(1991);Hein
et al.,“Interleukin−
for a
et
Antibody
Patient
Cell
P
al.,“Anti−IL−6
Antibodies
Against
Lethal
The
with
Leukemia,”Bloo
Monoclonal
richia
et al 40
et
Diabetes
Mice,”.
tect
Handbook,Wells
Role
87:739−742
way,NJ.(1972,1977,1982,19
rapy
Snick,“Inte
Overview,”An
in Autoimmune
ditions,Merck&Company,Rah
87,1992,1999),Pharmacothe
carinii)肺炎、
coli
Lethal
Pro
Esche
Infection
Tumor
and
Necrosis
ctor−alpha.Challenge
Fa
in
M
ice,”.Immunol.,145(12):41
85−4191
et
(1990);
Strassman
al.,“Evidence
Involvement
for the
of interleuk
【0154】
in
6 in Experimental
Canc
本発明はまた、急性または慢性細菌感染、細菌、ウイル
er
Cachexia,”.Clin.Invest
スおよび真菌感染を含む急性および慢性の寄生または感
,89:1681−1684
染過程、HIV感染/HIV神経障害、髄膜炎、肝炎(
示されている。
A型、B型またはC型等)、敗血症性関節炎、腹膜炎、
【0156】
肺炎、喉頭蓋炎、大腸菌O157:h7、溶血性尿毒症 50
本発明の任意の方法は、少なくとも1つの抗IL−6抗
(1992)において開
( 37 )
JP
71
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A
2015.10.1
72
体を含有する組成物または医薬
Pharmacopoeia,Tarascon
組成物の有効量を、そのような調節、治療または療法を
cket
必要とする細胞、組織、器官、動物または患者に投与す
eluxe
ることを含み得る。そのような方法は、場合により、そ
Edition,Tarascon
のような免疫疾患もしくは悪性疾患を治療するための同
ng,Loma
時投与または併用療法をさらに含むことができ、前記の
)参照。
少なくとも1つの抗IL−6抗体、その特定部分または
【0157】
変異体の投与は、前、同時および/または後に、少なく
本発明の組成物、併用療法、同時投与、装置および/ま
とも1つのTNFアンタゴニスト(たとえば、限定され
たは方法(本発明の少なくとも1つの抗体、その特定部
ることなく、TNF抗体またはフラグメント、可溶性T 10
分および変異体をさらに含む)に適するTNFアンタゴ
NF受容体またはフラグメント、それらの融合タンパク
ニストは、抗TNF抗体、その抗原結合フラグメント、
質、または低分子TNFアンタゴニスト)、IL−18
およびTNFに特異的に結合する受容体分子;サリドマ
抗体またはフラグメント、低分子IL−18アンタゴニ
イド、テニダップ、ホスホジエステラーゼ阻害剤(たと
ストまたはIL−18受容体結合タンパク質、IL−1
えばペントキシフィリンおよびロリプラム)、A2bア
抗体(IL−1αおよびIL−1βの両方を含む)また
デノシン受容体アゴニストおよびA2bアデノシン受容
はフラグメント、可溶性IL−1受容体アンタゴニスト
体エンハンサーなどの、TNF合成、TNF放出または
、抗リウマチ薬(たとえばメトトレキサート、オーラノ
標的細胞へのその作用を阻止および/または阻害する化
フィン、金チオグルコース、アザチオプリン、エタネル
合物;マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナー
セプト、金チオリンゴ酸ナトリウム、硫酸ヒドロキシク
ゼ阻害剤などの、TNF受容体シグナル伝達を阻止およ
ロロキン、レフルノミド、スルファサラジン、放射線療 20
び/または阻害する化合物;メタロプロテイナーゼ阻害
法、抗血管新生薬、化学療法剤、サリドマイド、筋弛緩
剤などの、膜TNF切断をブロックおよび/または阻害
薬、麻酔薬、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、
する化合物;アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害
鎮痛薬、麻酔薬、鎮静薬、局所麻酔薬、神経筋遮断薬、
剤(たとえばカプトプリル)などの、TNF活性をブロ
抗菌薬(たとえばアミノグリコシド、抗真菌薬、駆虫薬
ックおよび/または阻害する化合物;ならびにMAPキ
、抗ウイルス薬、カルバペネム、セファロスポリン、フ
ナーゼ阻害剤などの、TNF産生および/または合成を
ルオロキノロン、マクロライド、ペニシリン、スルホン
ブロックおよび/または阻害する化合物を含むが、これ
アミド、テトラサイクリン、別の抗菌薬)、乾癬治療薬
らに限定されない。
、コルチコステロイド、タンパク質同化ステロイド、糖
【0158】
尿病関連薬、無機物、栄養素、甲状腺薬、ビタミン、カ
治療処置
ルシウム関連ホルモン、エリスロポエチン(たとえばエ 30
本発明の任意の方法は、少なくとも1つの抗IL−6抗
ポエチンα)、フィルグラスチム(たとえばG−CSF
体を含有する組成物または医薬組成物の有効量を、その
、Neupogen)、サルグラモスチム(GM−CS
ような調節、治療または療法を必要とする細胞、組織、
F、Leukine)、免疫、免疫グロブリン、免疫抑
器官、動物または患者に投与することを含む、IL−6
制薬(たとえばバシリキシマブ、サイクロスポリン、ダ
媒介性疾患を治療するための方法を含み得る。そのよう
クリズマブ)、成長ホルモン、ホルモン補充薬、エスト
な方法は、場合により、そのような免疫疾患を治療する
ロゲン受容体調節剤、散瞳薬、毛様体筋麻痺薬、アルキ
ための同時投与または併用療法をさらに含むことができ
ル化剤、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害剤、放射性医薬品、
、前記の少なくとも1つの抗IL−6抗体、その特定部
抗うつ薬、抗躁病薬、抗精神病薬、抗不安薬、催眠薬、
分または変異体の投与は、上述した少なくとも1つの作
交感神経様作用薬、興奮薬、ドネペジル、タクリン、喘
用物質を前に、同時におよび/または後に投与すること
息治療薬、βアゴニスト、吸入ステロイド、ロイコトリ 40
をさらに含む。
エン阻害剤、メチルキサンチン、クロモリン、エピネフ
【0159】
リンまたは類似体、ドルナーゼα(Pulmozyme
典型的には、病的状態の治療は、組成物中に含まれるも
)、サイトカインまたサイトカインアンタゴニストから
のの比活性に依存して、平均で、各投与につき患者の1
選択される少なくとも1つを投与することをさらに含む
キログラム当たり少なくとも1つの抗IL−6抗体が少
。適切な投与量は当技術分野において周知である。たと
なくとも約0.01∼500ミリグラムの範囲、好まし
えば、各々全体が参照により本明細書に組み込まれる、
くは単回または多回投与につき患者の1キログラム当た
Wells
al.,eds.,Pharmac
り抗体が少なくとも約0.1∼100ミリグラムの範囲
Handbook,2nd
Edi
に合計でなる、少なくとも1つの抗IL−6抗体組成物
Lange,S
の有効量または投与量を投与することによって実施され
et
otherapy
tion,Appleton
tamford,
and
Conn.(2000);PDR
50
Pharmacopoeia
Po
2000,D
Publishi
Linda,Calif.(2000
る。あるいは、有効血清濃度は、単回または多回投与に
( 38 )
JP
73
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A
2015.10.1
74
つき0.1∼5000μg/mlの血清濃度を含み得る
体重の1キログラム当たり約0.1∼100ミリグラム
。適当な投与量は医師に公知であり、言うまでもなく、
であり得る。通常は、各投与につきまたは持続放出形態
特定の疾患状態、投与される組成物の比活性、および治
でキログラム当たり0.1∼50、好ましくは0.1∼
療を受けている特定の患者に依存し、一部の場合には、
10ミリグラムが所望結果を得るために有効である。
所望治療量を達成するために、反復投与、すなわち特定
【0162】
の観測用量または測定用量の反復個別投与を与える必要
非限定的な例として、ヒトまたは動物の治療は、1日当
があり得、前記個別投与は、所望1日用量または作用が
たり、0.5、0.9、1.0、1.1、1.5、2、
達成されるまで反復される。
3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13
【0160】
、14、15、16、17、18、19、20、21、
好ましい用量は、場合により、0.1、0.2、0.3 10
22、23、24、25、26、27、28、29、3
、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、
0、40、45、50、60、70、80、90または
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
100mg/kgなどの、0.1∼100mg/kgの
2、13、14、15、16、17、18、19、20
本発明の少なくとも1つの抗体の単回または定期的投与
、21、22、23、24、25、26、27、28、
量として、単回注射または反復用量を使用して、1、2
29、30、31、32、33、34、35、36、3
、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
7、38、39、40、41、42、43、44、45
3、14、15、16、17、18、19、20、21
、46、47、48、49、50、51、52、53、
、22、23、24、25、26、27、28、29、
54、55、56、57、58、59、60、62、6
30、31、32、33、34、35、36、37、3
3、64、65、66、67、68、69、70、71
8、39または40日間の少なくとも1つ、あるいはま
、72、73、74、75、76、77、78、79、 20
たは加えて、1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
80、81、82、83、84、85、86、87、8
0、11、12、13、14、15、16、17、18
8、89、90、91、92、93、94、95、96
、19、20、21、22、23、24、25、26、
、97、98、99および/または100∼500mg
27、28、29、30、31、32、33、34、3
/kg/投与、またはその任意の範囲、値もしくは割合
5、36、37、38、39、40、41、42、43
、または単回もしくは多回投与当たり0.1、0.5、
、44、45、46、47、48、49、50、51ま
0.9、1.0、1.1、1.2、1.5、1.9、2
たは52週間の少なくとも1つ、あるいはまたは加えて
.0、2.5、2.9、3.0、3.5、3.9、4.
、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、
0、4.5、4.9、5.0、5.5、5.9、6.0
12、13、14、15、16、17、18、19また
、6.5、6.9、7.0、7.5、7.9、8.0、
は20年間の少なくとも1つ、またはそれらの任意の組
8.5、8.9、9.0、9.5、9.9、10、10 30
合せで提供され得る。
.5、10.9、11、11.5、11.9、12、1
【0163】
2.5、12.9、13.0、13.5、13.9、1
体内投与に適する剤形(組成物)は、一般に、単位当た
4.0、14.5、14.9、15、15.5、15.
りまたは容器当たり約0.1ミリグラム∼約500ミリ
9、16、16.5、16.9、17、17.5、17
グラムの有効成分を含有する。これらの医薬組成物にお
.9、18、18.5、18.9、19、19.5、1
いて、有効成分は、通常、組成物の総重量に基づき約0
9.9、20、20.5、20.9、21、22、23
.5∼99.999重量%の量で存在する。
、24、25、26、27、28、29、30、35、
【0164】
40、45、50、55、60、65、70、75、8
非経口製剤および投与
0、85、90、96、100、200、300、40
非経口投与のために、抗体は、医薬的に許容される非経
0、500、600、700、800、900、100 40
口ビヒクルと結合してまたは別途に提供される、溶液、
0、1500、2000、2500、3000、350
懸濁液、乳剤または凍結乾燥粉末として製剤され得る。
0、4000、4500および/または5000μg/
そのようなビヒクルの例は、水、食塩水、リンガー液、
mlの血清濃度、またはその任意の範囲、値もしくは割
デキストロース溶液、および1∼10%ヒト血清アルブ
合を達成する用量を含み得る。
ミンである。リポソームおよび不揮発性油などの非水性
【0161】
ビヒクルも使用できる。ビヒクルまたは凍結乾燥粉末は
あるいは、投与される用量は、特定作用物質の薬力学的
、等張性(たとえば塩化ナトリウム、マンニトール)お
特性、ならびにその投与方法および経路;受容者の年齢
よび化学的安定性(たとえば緩衝剤および防腐剤)を維
、健康状態および体重;症状の性質および程度、併用処
持する添加剤を含有し得る。製剤は、公知のまたは適切
置の種類、治療頻度、ならびに所望効果などの公知の因
な技術によって滅菌される。
子に依存して異なり得る。通常、有効成分の投与量は、 50
【0165】
( 39 )
JP
75
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76
適切な医薬担体は、当技術分野における標準的な参考テ
0,Marcel
キストであるRemington’s
Dekker,Inc.New
eutical
A
Pharmac
Sciences,A.Osolの最
York
1994)
などの化学増強剤を含む、またはタンパク質およびペプ
新版に記載されている。
チドを含有する製剤の皮膚への適用(国際公開公報第W
【0166】
O98/53847号)、または電気穿孔などの一時的
非経口投与用の製剤は、一般的な賦形剤として滅菌水ま
輸送経路を作り出すためもしくはイオン導入などの皮膚
たは食塩水、ポリエチレングリコールなどのポリアルキ
を通しての荷電薬剤の移動性を高めるための電場の適用
レングリコール、植物起源の油、水素化ナフタレン等を
、または超音波導入(米国特許第4,309,989号
含有し得る。注射用の水性または油性懸濁液は、公知の
および同第4,767,402号)などの超音波の適用
方法に従って、適切な乳化剤または増湿剤および懸濁化 10
を可能にする酸化剤を含む、ゲル、軟膏、ローション、
剤を使用することによって調製できる。注射剤は、水溶
懸濁液またはパッチ送達システムなどの、しかしこれら
液または溶媒中の滅菌注射用溶液または懸濁液などの非
に限定されない経皮的投与のために調製され得る(上記
毒性で非経口的に投与可能な希釈剤であり得る。使用可
の特許公開および特許は全体が参照により本明細書に組
能なビヒクルまたは溶媒として、水、リンガー液、等張
み込まれる)。
食塩水等が許容される;通常の溶媒または懸濁溶媒とし
【0168】
ては、滅菌不揮発性油が使用できる。これらの目的のた
経肺/経鼻投与
めに、天然または合成または半合成の脂肪油または脂肪
経肺投与は、好ましくは、少なくとも1つの抗IL−6
酸;天然または合成または半合成のモノグリセリドまた
抗体組成物が肺または洞の下気道に達するために有効な
はジグリセリドまたはトリグリセリドを含む、任意の種
粒径で送達される。本発明によれば、少なくとも1つの
類の不揮発性油および脂肪酸が使用できる。非経口投与 20
抗IL−6抗体は、吸入による治療薬の投与のための当
は当技術分野において公知であり、従来の注射手段、米
技術分野において公知の様々な吸入または点鼻装置のい
国特許第5,851,198号に記載されているガス加
ずれかによって送達され得る。エアロゾル化された製剤
圧無針注射装置、および全体が参照により本明細書に組
を患者の洞腔(sinus
み込まれる米国特許第5,839,446号に記載され
に沈着させることができるこれらの装置は、定量吸入器
ているレーザー穿孔装置を含むが、これらに限定されな
、ネブライザー、ドライパウダー発生器、噴霧器等を含
い。
む。抗体の経肺または経鼻投与を導くのに適する他の装
【0167】
置も当技術分野において公知である。すべてのそのよう
選択的送達
な装置は、抗体をエアロゾルで配薬する投与に適した製
本発明はさらに、非経口、皮下、筋肉内、静脈内、関節
剤を使用することができる。そのようなエアロゾルは、
内、気管支内、腹内、嚢内、軟骨内、洞内、腔内、小脳 30
溶液(水性および非水性の両方)または固体粒子のいず
内、脳室内、結腸内、頸管内、胃内、肝内、心筋内、骨
れかで構成され得る。Ventolin(登録商標)定
内、骨盤内、心膜内、腹腔内、胸膜内、前立腺内、肺内
量吸入器のような定量吸入器は、典型的には推進剤ガス
、直腸内、腎内、網膜内、髄腔内、滑液包内、胸腔内、
を使用し、吸気時の作動を必要とする(たとえば国際公
子宮内、膀胱内、ボーラス、膣、直腸、口腔、舌下、鼻
開公報第WO94/16970号、同第WO98/35
腔内または経皮手段による少なくとも1つの抗IL−6
888号参照)。Turbuhaler(商標)(As
抗体の投与に関する。少なくとも1つの抗IL−6抗体
tra)、Rotahaler(登録商標)(Glax
組成物は、特に液体溶液または懸濁液の形態で非経口(
o)、Diskus(登録商標)(Glaxo)、Sp
皮下、筋肉内もしくは静脈内)または任意の他の投与に
iros(商標)吸入器(Dura)、Inhale
使用するため;クリームおよび坐薬などの、しかしこれ
Therapeuticsによって市販されている装置
らに限定されない、特に半固体形態で膣または直腸投与 40
、およびSpinhaler(登録商標)パウダー吸入
において使用するため;錠剤またはカプセル剤の形態な
器(Fisons)のようなドライパウダー吸入器は、
どの、しかしこれらに限定されない口腔内または舌下投
混合パウダーの呼吸作動を用いる(全体が参照により本
与のため;または粉末、点鼻薬またはエアロゾルまたは
明細書に組み込まれる、米国特許第4,668,218
特定作用物質の形態などの、しかしこれらに限定されな
号、Astra、欧州特許第EP
い鼻腔内投与のため;または皮膚構造を改変するためも
stra、国際公開公報第WO97/25086号、G
しくは経皮パッチにおける薬剤濃度を高めるためのジメ
laxo、国際公開公報第WO94/08552号、D
チルスルホキシド(全体が参照により本明細書に組み込
ura、米国特許第5,458,135号、Inhal
まれる、Junginger,et
al.In“Dr
e、国際公開公報第WO94/06498号、Fiso
Enhancement
ns)。AERx(商標)(Aradigm)、Ult
ug
Permeation
煤GHsieh,D.S.,Eds.,pp.59−9
50
cavity)または肺胞
237507号、A
ravent(登録商標)ネブライザー(Mallin
( 40 )
JP
77
ckrodt)、およびAcorn
ネブライザー(Marquest
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78
II(登録商標)
Medical
タンパク質の安定化のための賦形剤または作用物質も含
P
有し得る。抗体組成物タンパク質を製剤するのに有用な
roducts)(米国特許第5,404,871号、
バルクタンパク質は、アルブミン、プロタミン等を含む
Aradigm、国際公開公報第WO97/22376
。抗体組成物タンパク質を製剤するのに有用な典型的な
号)(上記の参考文献は全体が参照により本明細書に組
炭水化物は、スクロース、マンニトール、ラクトース、
み込まれる)のようなネブライザーは溶液からエアロゾ
トレハロース、グルコース等を含む。抗体組成物タンパ
ルを生成し、一方定量吸入器、ドライパウダー吸入器等
ク質製剤はまた、エアロゾルを形成する際に溶液の噴霧
は小さな粒子エアロゾルを生成
化によって引き起こされる抗体組成物タンパク質の表面
する。市販の吸入装置のこれらの特定例は、本発明の実
誘導凝集を低減するまたは防止することができる界面活
施に適する特定装置を代表することが意図されており、 10
性剤も含有し得る。ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
本発明の範囲を限定するものではない。好ましくは、少
およびアルコール、ならびにポリオキシエチレンソルビ
なくとも1つの抗IL−6抗体を含有する組成物は、ド
トール脂肪酸エステルなどの、様々な従来の界面活性剤
ライパウダー吸入器または噴霧器によって送達される。
が使用できる。量は、一般に、製剤の0.001∼14
本発明の少なくとも1つの抗体を投与するための吸入装
重量%の範囲である。本発明のために特に好ましい界面
置のいくつかの望ましい特徴がある。たとえば、吸入装
活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエー
置による送達は、好都合には信頼性があり、再現可能且
ト、ポリソルベート80、ポリソルベート20等である
つ正確である。吸入装置は、場合により、良好な呼吸適
。IL−6抗体または特定部分または変異体などのタン
用性のために、小さな乾燥粒子、たとえば約10μm未
パク質の製剤のための当技術分野で公知の付加的な作用
満、好ましくは約1∼5μmの乾燥粒子を送達すること
物質も、製剤に含めることができる。
ができる。
20
【0171】
【0169】
ネブライザーによるIL−6抗体組成物の投与
スプレーとしてのIL−6抗体組成物の投与
抗体組成物タンパク質は、ジェットネブライザーまたは
IL−6抗体組成物タンパク質を含むスプレーは、少な
超音波ネブライザーなどのネブライザーによって投与す
くとも1つの抗IL−6抗体の懸濁液または溶液を加圧
ることができる。典型的には、ジェットネブライザーで
下でノズルを通して押し出すことによって生成され得る
は、開口部を通して高速空気ジェットを作り出すために
。ノズルの大きさおよび形状、適用圧、ならびに液体供
圧縮空気源を使用する。気体がノズルを越えて広がると
給速度は、所望出力および粒径を達成するように選択さ
共に、低圧領域が作られ、それが液体レザーバに接続さ
れ得る。エレクトロスプレーは、たとえば毛管またはノ
れた毛管を通して抗体組成物タンパク質の溶液を引き込
ズル供給口と接続した電場によって生成され得る。好都
む。毛管からの液体流は、管から出て行くときに不安定
合には、噴霧器によって送達される少なくとも1つのI 30
なフィラメントおよび小滴へと剪断され、エアロゾルを
L−6抗体組成物タンパク質の粒子は、約10μm未満
作り出す。所与のジェットネブライザーから所望性能特
、好ましくは約1μm∼約5μmの範囲、最も好ましく
性を達成するために一連の形状、流速、およびバッフル
は約2μm∼約3μmの粒径を有する。
型が使用できる。超音波ネブライザーでは、高周波電気
【0170】
エネルギーを使用して振動機械エネルギーを作り出し、
噴霧器での使用に適する少なくとも1つの抗IL−6抗
典型的には圧電変換器を用いる。このエネルギーは、直
体組成物タンパク質の製剤は、典型的には、溶液ml当
接またはカップリン
たり約0.1mg∼約100mgまたはmg/gmの少
グ流体を介して抗体組成物タンパク質の製剤に伝達され
なくとも1つの抗IL−6抗体組成物タンパク質、また
、抗体組成物タンパク質を含むエアロゾルを作り出す。
はその中の任意の範囲もしくは値、たとえば、限定され
好都合には、ネブライザーによって送達される抗体組成
ることなく、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5 40
物タンパク質の粒子は、約10μm未満、好ましくは約
、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、
1μm∼約5μmの範囲、最も好ましくは約2μm∼約
5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、
3μmの粒径を有する。
15、16、17、18、19、20、21、22、2
【0172】
3、24、25、26、27、28、29、30、40
ジェットまたは超音波のいずれかのネブライザーでの使
、45、50、60、70、80、90または100m
用に適する少なくとも1つの抗IL−6抗体の製剤は、
g/mlまたはmg/gmの濃度で水溶液中に抗体組成
典型的には、溶液ml当たり約0.1mg∼約100m
物タンパク質を含有する。製剤は、賦形剤、緩衝剤、等
gの少なくとも1つの抗IL−6抗体タンパク質の濃度
張剤、防腐剤、界面活性剤および、好ましくは亜鉛など
を含む。製剤は、賦形剤、緩衝剤、等張剤、防腐剤、界
の作用物質を含有し得る。製剤はまた、緩衝剤、還元剤
面活性剤および、好ましくは亜鉛などの作用物質を含有
、バルクタンパク質または炭水化物などの、抗体組成物 50
し得る。製剤はまた、緩衝剤、還元剤、バルクタンパク
( 41 )
JP
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質または炭水化物などの、少なくとも1つの抗IL−6
カーボンである。界面活性剤は、少なくとも1つの抗I
抗体組成物タンパク質の安定化のための賦形剤または作
L−6抗体を噴射剤中の懸濁液として安定化する、有効
用物質も含有し得る。少なくとも1つの抗IL−6抗体
成分を化学分解から保護する、等のために選択され得る
組成物タンパク質を製剤するのに有用なバルクタンパク
。適切な界面活性剤は、ソルビタントリオレエート、ダ
質は、アルブミン、プロタミン等を含む。少なくとも1
イズレシチン、オレイン酸等を含む。一部の場合には、
つの抗IL−6抗体を製剤するのに有用な典型的な炭水
エタノールなどの溶媒を用いる溶液エアロゾルが好まし
化物は、スクロース、マンニトール、ラクトース、トレ
い。タンパク質の製剤のために当技術分野において公知
ハロース、グルコース等を含む。少なくとも1つの抗I
の付加的な作用物質も、製剤に含めることができる。
L−6抗体製剤はまた、エアロゾルを形成する際に溶液
【0175】
の噴霧化によって引き起こされる少なくとも1つの抗I 10
当業者は、本発明の方法が、本明細書に記載していない
L−6抗体の表面誘導凝集を低減するまたは防止するこ
装置による少なくとも1つの抗IL−6抗体組成物の経
とができる界面活性剤も含有し得る。ポリオキシエチレ
肺投与によって達成され得ることを認識する。
ン脂肪酸エステルおよびアルコール、ならびにポリオキ
経口製剤および投与
シエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの、様々な
経口投与用の製剤は、腸壁の透過性を人工的に高めるた
従来の界面活性剤が使用できる。量は、一般に、製剤の
めのアジュバント(たとえばレゾルシノールならびにポ
0.001∼4重量%の範囲である。本発明の目的のた
リオキシエチレンオレイルエーテルおよびn−ヘキサデ
めに特に好ましい界面活性剤は、ポリオキシエチレンソ
シルポリエチレンエーテルなどの非イオン性界面活性剤
ルビタンモノオレエート、ポリソルベート80、ポリソ
)の同時投与、ならびに酵素分解を阻害するための酵素
ルベート20等である。抗体タンパク質などのタンパク
阻害剤(膵臓トリプシン阻害剤、ジイソプロピルフルオ
質の製剤のための当技術分野で公知の付加的な作用物質 20
ロホスフェート(DFF)およびトラジロール)の同時
も、製剤に含めることができる。
投与に基づく。経口投与用の固体型剤形の有効成分化合
【0173】
物は、スクロース、ラクトース、セルロース、マンニト
定量吸入器によるIL−6抗体組成物の投与
ール、トレハロース、ラフィノース、マルチトール、デ
定量吸入器(MDI)では、噴射剤、少なくとも1つの
キストラン、デンプン、寒天、アルギネート、キチン、
抗IL−6抗体、および任意の賦形剤または他の添加剤
キトサン、ペクチン、トラガカントゴム、アラビアゴム
を、液化圧縮ガスを含む混合物として容器中に含む。定
、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成
量バルブが作動すると、好ましくは、約10μm未満、
または半合成のポリマー、およびグリセリドを含む少な
好ましくは約1μm∼約5μm、最も好ましくは約2μ
くとも1つの添加剤と混合することができる。これらの
m∼約3μmのサイズ範囲の粒子を含有する、エアロゾ
剤形はまた、他のタイプ(1または複数)の添加剤、た
ルとしてダイ混合物(die
とえば不活性希釈剤、ステアリン酸マグネシウム、パラ
mixture)を放出 30
する。所望エアロゾル粒径は、ジェットミル処理、噴霧
ベンなどの潤滑剤、ソルビン酸、アスコルビン酸、α−
乾燥、臨界点凝縮などを含む、当業者に公知の様々な方
トコフェロールなどの防腐剤、システインなどの抗酸化
法によって生成される抗体組成物タンパク質の製剤を使
剤、崩壊剤、結合剤、増粘剤、緩衝剤、甘味料、着香料
用することによって得られる。好ましい定量吸入器は、
、香料等を含有し得る。
3MまたはGlaxoによって製造される、ハイドロフ
【0176】
ルオロカーボン噴射剤を用いるものを含む。
錠剤および丸剤は、腸溶性製剤へとさらに加工され得る
【0174】
。経口投与用の液体製剤は、医療用途のために許容され
定量吸入器装置で使用するための少なくとも1つの抗I
る乳剤、シロップ、エリキシル、懸濁液および溶液製剤
L−6抗体の製剤は、一般に、非水性媒質中の懸濁液と
を含む。
して、たとえば界面活性剤を用いて噴射剤に懸濁した少 40
これらの製剤は、前記分野において通常使用される不活
なくとも1つの抗IL−6抗体を含有する微細粉末を含
性希釈剤、たとえば水を含有し得る。リポソームもまた
む。噴射剤は、このために使用される任意の従来の物質
、インスリンおよびヘパリンの薬剤送達システムとして
、たとえば、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフ
記述されている(米国特許第4,239,754号)。
ルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタノールおよ
最近になって、混合アミノ酸(プロテイノイド)の人工
び1,1,1,2−テトラフルオロエタン、HFA−1
ポリマーのミクロスフェアが医薬品を送達するために用
34a(ハイドロフルオロアルカン−134a)、HF
いられている(米国特許第4,925,673号)。さ
A−227(ハイドロフルオロアルカン−227)等を
らに、米国特許第5,879,681号および同第5,
含む、クロロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオ
871,753号に記載されている担体化合物は、当技
ロカーボン、ハイドロフルオロカーボン、または炭化水
術分野で公知の生物学的に活性な作用物質を経口的に送
素であり得る。好ましくは、噴射剤はハイドロフルオロ 50
達するために使用される。
( 42 )
JP
81
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82
【0177】
せ、たとえばタンニン酸亜鉛塩を含有し得る。加えて、
経粘膜製剤および投与
本発明の化合物または、好ましくは上述したような比較
粘膜面を通しての吸収に関して、少なくとも1つの抗I
的不溶性の塩は、注射に適する、ゲル、たとえばゴマ油
L−6抗体を投与する組成物および方法は、乳剤粒子の
を含むモノステアリン酸アルミニウムゲルに製剤するこ
粘膜接着を達成することによって粘膜表面を通しての吸
とができる。特に好ましい塩は、亜鉛塩、タンニン酸亜
収を促進する、複数のサブミクロン粒子、粘膜接着性高
鉛塩、パモ酸塩等である。注射用徐放性デポー剤のもう
分子、生物活性ペプチド、および水性連続相を含有する
1つのタイプは、たとえば米国特許第3,773,91
乳剤を含む(米国特許第5,514,670号)。本発
9号に記載されているポリ乳酸/ポリグリコール酸ポリ
明の乳剤の適用に適する粘膜表面は、角膜、結膜、口腔
マーのような、緩やかに分解する非毒性の非抗原性ポリ
、舌下、鼻、膣、肺、胃、腸、および直腸投与経路を含 10
マーに封入するために分散された化合物または塩を含む
み得る。膣または直腸投与のための製剤、たとえば坐薬
。化合物または、好ましくは上述したような比較的不溶
は、賦形剤として、たとえばポリアルキレングリコール
性の塩はまた、特に動物における使用のために、コレス
、ワセリン、ココアバター等を含有し得る。鼻腔内投与
テロールマトリックスシラスティックペレットに製剤す
用の製剤は、固体であって、たとえばラクトースを賦形
ることもできる。さらなる除放性製剤、デポー剤または
剤として含有し得るか、または点鼻薬の水溶液または油
埋め込み製剤、たとえばガスまたは液体リポソームは、
性溶液であり得る。口腔内投与については、賦形剤は、
文献において公知である(米国特許第5,770,22
糖類、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシ
2号および“Sustained
ウム、アルファ化デンプン等を含む(米国特許第5,8
olled
49,695号)。
ry
【0178】
20
Release
and
Drug
Contr
Delive
Systems”J.R.Robinson
d.,Marcel
e
Dekker,Inc.,N.Y
経皮製剤および投与
.,1978)。
経皮投与のために、少なくとも1つの抗IL−6抗体は
【0180】
、リポソームまたはポリマーナノ粒子、マイクロ粒子、
略語:
マイクロカプセル、またはミクロスフェア(特に明記し
BSA−ウシ血清アルブミン
ない限り集合的に微粒子と称する)などの送達装置に封
EIA−酵素免疫検定法
入される。多くの適切な装置が公知であり、ポリ乳酸、
FBS−ウシ胎仔血清
ポリグリコール酸およびそのコポリマーなどのポリヒド
H2 O2 −過酸化水素
ロキシ酸、ポリオルトエステル、ポリ無水物、およびポ
HRP−ホースラディッシュペルオキシダーゼ
リホスファゼンのような合成ポリマー、ならびにコラー
Ig−免疫グロブリン
ゲン、ポリアミノ酸、アルブミンおよび他のタンパク質 30
IL−6−インターロイキン6
、アルギネートおよび他の多糖のような天然ポリマー、
IP−腹腔内
ならびにそれらの組合せで作られる微粒子を含む(米国
IV−静脈内
特許第5,814,599号)。
Mab−モノクローナル抗体
【0179】
OD−光学密度
長期投与および製剤
OPD−o−フェニレンジアミン二塩酸塩
時として、本発明の化合物を長期間にわたって、たとえ
PEG−ポリエチレングリコール
ば単回投与から1週間∼1年間の期間にわたって被験者
PSA−ペニシリン、ストレプトマイシン、アンホテリ
に送達することが望ましいことがあり得る。様々な徐放
シン
性剤形、デポー剤または埋め込み剤形が利用できる。た
RT−室温
とえば、剤形は、体液に低い溶解度を有する化合物の医 40
SQ−皮下
薬的に許容される非毒性の塩、たとえば、(a)リン酸
v/v−容量/容量
、硫酸、クエン酸、酒石酸、タンニン酸、パモ酸、アル
w/v−重量/容量
ギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンモノスルホン酸
【実施例1】
もしくはジスルホン酸、ポリガラクツロン酸等のような
【0181】
多塩基酸との酸付加塩;(b)亜鉛、カルシウム、ビス
アフィニティーおよび定量的ELISA
マス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コ
IL−6によるアフィニティーELISA
バルト、ニッケル、カドミウム等のような多価金属陽イ
Nunc−Immuno
オン、または、たとえばN,N’−ジベンジル−エチレ
レートを、コーティング溶液中2μg/ml、0.2μ
ンジアミンもしくはエチレンジアミンから形成される有
g/ml、0.02μg/mlまたは0.002μg/
機陽イオンとの塩;または(c)(a)と(b)の組合 50
mlの1
MaxiSorp
96穴プ
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00μlのIL−6でコーティングし、プレートシーラ
うした。プレートを空にし、軽くたたいて残留液をペー
ーで覆って、4℃で一晩インキュベートした。プレート
パータオル上に取り出した。洗浄液(PBS中0.05
を空にし、軽くたたいて残留液をペーパータオル上に取
%Tween−20)200μlを添加した。200R
り出した。
PMにて室温で5分間振とうした。プレートを空にし、
洗浄液(PBS中0.05%Tween−20)200
軽くたたいて留液をペーパータオル上に取り出した。3
μlを添加し、200RPMにて室温で5分間振とうし
回反復した。PBSで希釈した、2μg/ml、0.2
た。プレートを空にし、軽くたたいて残留液をペーパー
μg/ml、0.02μg/mlまたは0.002μg
タオル上に取り出した。ブロッキング溶液(PBS中2
/mlの100μlのビオチニル化IL−6を添加した
%カーネーションミルク)200μlを添加し、200
。200RPMにて室温で1時間振とうした。プレート
RPMにて室温で1時間振とうした。プレートを空にし 10
を空にし、軽くたたいて残留液をペーパータオル上に取
、軽くたたいて残留液をペーパータオル上に取り出した
り出した。洗浄液(PBS中0.05%Tween−2
。ELISA用の希釈試料100μlを使用した。試料
0)200μlを添加した。200RPMにて室温で5
を200RPMにて室温で1時間振とうした;プレート
分間振とうした。プレートを空にし、軽くたたいて留液
を空にし、軽くたたいて残留液をペーパータオル上に取
をペーパータオル上に取り出した。3回反復した。ブロ
り出した。洗浄液(PBS中0.05%Tween−2
ッキング溶液(PBS中2%カーネーションミルク)で
0)200μlを添加し、200RPMにて室温で5分
希釈したHRPと結合した抗ビオチン抗体の1:200
間振とうした;プレートを空にし、軽くたたいて残留液
0希釈液100μlを添加した。200RPMにて室温
をペーパータオル上に取り出した。この工程を3回反復
で1時間振とうした。プレートを空にし、軽くたたいて
した。001試料については、ブロッキング溶液(PB
残留液をペーパータオル上に取り出した。TMB基質溶
S中2%カーネーションミルク)で希釈したHRPと結 20
液100μlを添加した。室温でインキュベートした。
合した抗ヒトIgGの1:2500希釈液100μlを
1N
添加した。対照抗体については、ブロッキング溶液(P
mで読み取った。
BS中2%カーネーションミルク)で希釈したHRPと
【0183】
結合した抗ウサギIgGの1:2500希釈液100μ
定量的ELISA
lを添加した。内容物を200RPMにて室温で1時間
このELISAは、細胞培養上清中の抗体の発現レベル
振とうし、プレートを空にして、軽くたたいて残留液を
を測定するために使用した。Nunc−Immuno
ペーパータオル上に取り出した。洗浄液(PBS中0.
MaxiSorp
05%Tween−20)200μlを添加し、200
nc)を
RPMにて室温で5分間振とうした;プレートを空にし
、コーティング溶液中10μg/mlのアフィニティー
、軽くたたいて残留液をペーパータオル上に取り出した 30
精製したFc特異的ヤギ抗ヒトIgG
。この工程を3回反復した。TMB基質溶液100μl
ーティングした。プレートシーラーで覆い、4℃で一晩
を添加し、室温でインキュベートした。1N
HClで
インキュベートした。プレートを空にし、残留液をペー
反応を停止させ、プレートを450nmで読み取った。
パータオル上に取り出した。洗浄液(PBS中0.05
【0182】
%Tween−20)200μlを添加した。200R
HClで反応を停止させた。プレートを450n
96穴プレート(Nalge
Nu
100μlでコ
ビオチニル化IL−6によるアフィニティーELISA
PMにて室温で5分間振とうした。プレートを空にし、
Nunc−Immuno
96穴プ
軽くたたいて残留液をペーパータオル上に取り出した。
レートを、コーティング溶液中10μg/mlのアフィ
ブロッキング溶液(PBS中2%カーネーションミルク
ニティー精製した100μlのFc特異的ヤギ抗ヒトI
)200μlを添加した。200RPMにて室温で1時
MaxiSorp
gGでコーティングした。プレートをプレートシーラー
で覆い、4℃で一晩インキュベートした。
間振とうした。プレートを空にし、軽くたたいて残留液
40
をペーパータオル上に取り出した。ELISA用の希釈
プレートを空にし、軽くたたいて残留液をペーパータオ
試料100μlを使用した。20ng/mlのヒトIg
ル上に取り出した。洗浄液(PBS中0.05%Twe
Gおよびその後1:2希釈液を標準品として使用した。
en−20)200μlを添加した。200RPMにて
トランスフェクションからの上清(50ng∼200n
室温で5分間振とうした。プレートを空にし、軽くたた
g/ml)を、アッセイ用に未希釈から1:10まで希
いて残留液をペーパータオル上に取り出した。ブロッキ
釈した。200RPMにて室温で1時間振とうした。プ
ング溶液(PBS中2%カーネーションミルク)200
レートを空にし、軽くたたいて残留液をペーパータオル
μlを添加した。200RPMにて室温で1時間振とう
上に取り出した。洗浄液(PBS中0.05%Twee
した。プレートを空にし、軽くたたいて残留液をペーパ
n−20)200μlを添加した。200RPMにて室
ータオル上に取り出した。ELISA用の希釈試料10
温で5分間振とうした。プレートを空にし、軽くたたい
0μlを使用した。200RPMにて室温で1時間振と 50
て留液をペーパータオル上に取り出した。3回反復した
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。ブロッキング溶液(PBS中2%カーネーションミル
0μlのIL−6でコーティングした(実験のために十
ク)で希釈したHRPと結合したヤギ抗ヒトIgGの1
分なウエルを調製した)。プレートシーラーで覆って、
:2500または1:5000希釈液100μlを添加
4℃で一晩インキュベートした。プレート
した。200RPMにて室温で1時間振とうした。プレ
を空にし、軽くたたいて残留液をペーパータオル上に取
ートを空にし、軽くたたいて残留液をペーパータオル上
り出した。洗浄液(PBS中0.05%Tween−2
に取り出した。TMB基質溶液(Sigma)100μ
0)200μlを添加した。プレートを200RPMに
lを添加した。室温でインキュベートした。
て室温で5分間振とうした。プレートを空にし、軽くた
1N
たいて残留液をペーパータオル上に取り出した。ブロッ
HClで反応を停止させた。プレートを450n
mで読み取った。
キング溶液(PBS中2%カーネーションミルク)20
【0184】
10
比活性
0μlを添加した。プレートを200RPMにて室温で
1時間振とうした。プレートを空にし、軽くたたいて残
各々の抗IL−6
MabについてのELISA比活性
(specific
ELISA
留液をペーパータオル上に取り出した。0μg/ml、
activity)
0.005μg/ml、0.05μg/ml、0.5μ
を、定量的ELISAの値で除したアフィニティーEL
g/ml、5μg/mlの精製001抗体(各々の精製
ISAの値として計算する。図29は、親和性成熟から
001抗体量について2つの反応物を調製した)と共に
の上位10のCPEヒットについての基準化した比活性
PBSで希釈した0.05μg/mlのビオチニル化0
を示す。図32は、上位10のCPSヒットについての
01
基準化した比活性を示す。クローンのELISA比活性
.005μg/ml、0.05μg/ml、0.5μg
をクローンBA399の比活性で除する。BA399の
/ml、5μg/mlの非抗IL−6抗体(任意の抗マ
基準化した比活性は、1(水平な黒い線)である。
20
100μlを添加した。また、0μg/ml、0
ウスIgGまたは他の陰性対照対照抗体)(各々の精製
【0185】
001抗体量について2つの反応物を調製した)と共に
001の機能的ELISA
PBSで希釈した0.05μg/mlの100μlのビ
このELISAは、細胞培養上清中の抗体の親和性を比
オチニル化001を添加した。プレートを200RPM
較するために使用した。Nunc
xiSorp
Immuno−Ma
にて室温で1時間振とうした。プレートを空にし、軽く
96穴プレートを2μg/mlの001
たたいて残留液をペーパータオル上に取り出した。洗浄
IL−6抗原100μlでコーティングし、4℃で一
液(PBS中0.05%Tween−20)200μl
晩インキュベートした。プレートをデカンテーション(
を添加した。プレートを200RPMにて室温で5分間
傾斜させて上澄みを移す)し、洗浄して(PBS中0.
振とうした。プレートを空にし、軽くたたいて残留液を
05%Tween−20)、PBS中2%カーネーショ
ペーパータオル上に取り出した。
ン脱脂乳で室温にて1時間ブロックした。20ng/m 30
3回反復した。ブロッキング溶液(PBS中2%カーネ
lの抗001対照抗体およびその後1:2希釈液を標準
ーションミルク)で希釈したHRPと結合した抗ビオチ
品として使用した。2組のトランスフェクションからの
ン抗体の1:2000希釈液100μlを添加した。プ
上清100μlを、アッセイ用に未希釈から1:50ま
レートを200RPMにて室温で1時間振とうした。プ
で希釈し(50ng∼200ng/ml)、室温で1時
レートを空にし、軽くたたいて残留液をペーパータオル
間プレートに添加した。プレートをデカンテーションし
上に取り出した。TMB基質溶液100μlを添加した
、3回洗浄した。各々のウエルに、ブロッキング溶液(
。室温でインキュベートした。1N
PBS中2%カーネーションミルク)で希釈したHRP
止させた。プレートを450nmで読み取った。結果を
と結合したヤギ抗ヒトIgGの1:5000希釈液10
図10に示す。図に示すように、本発明の抗IL−6
0μlを添加し、それを200RPMにて室温で1時間
Abのすべてが、ヒトIL−6へのBA001の結合を
振とうした。プレートをデカンテーションし、洗浄した 40
低減する。これは、新規ヒト化抗体がBA001と同じ
。TMB基質溶液(Sigma)100μlを添加し、
領域に結合することを示す。
2∼5分ごとに検査しながら、室温でインキュベートし
【実施例3】
た。1N
【0187】
HClで反応を停止させた。プレートを45
HClで反応を停
0nmで読み取った。
CHO−S細胞トランスフェクション
【実施例2】
トランスフェクションの1週間前に、CHO−S細胞(
【0186】
Invitrogen)を、血清を添加したダルベッコ
BA001と本発明の抗IL−6抗体との間のエピトー
改変イーグル培地(D−MEM)(Invitroge
プ重複を確認するための競合的ELISA
n)中の単層培養に移した。トランスフェクションの1
Nunc
Immuno−MaxiSorp
96穴プ
レートを、コーティング溶液中0.2μg/mlの10 50
日前に、細胞を、96穴形式でトランスフェクション試
料当たり100μLの血清添加D−MEM中0.4×1
( 45 )
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5
0 細胞で塗布する
ラムの弁をポジション3に切り替え、画分収集器を始動
。各トランスフェクション試料についてDNA−Lip
させた(画分0.5mL)。基線が、システムが停止す
ofectamine複合体を調製した。0.25μg
る点に達するまで画分を収集した。溶出プロフィールを
のDNAをOpti−MEM血清使用量低減培地25μ
クリップボードにコピーし、WORDドキュメントへと
Lで希釈し、静かに混合して、室温で5分間インキュベ
コピーした。ポンプを水、次に結合緩衝液で洗浄した。
ートした。Lipofectamine
2000(I
プロテインGカラムを結合緩衝液(10mL)で洗浄し
nvitrogen)0.5μLをOpti−MEM血
た。ポンプを20%エタノールで洗浄した。カラムを2
清使用量低減培地25μLで希釈した。静かに混合し、
0%エタノール(20mL)で洗浄し、冷蔵室で保存し
室温で5分間インキュベートした。希釈したDNAを希
た。
釈したLipofectamineと一緒にした。静か 10
【実施例5】
に混合し、室温で20分間インキュベートした。DNA
【0189】
−Lipofectamine複合体50μLを、細胞
Sapidyne分析
と培地を含む各々のウエルに添加した。プレートを揺り
Sapidyne
動かすことによって静かに混合した。細胞を5%CO2
アッセイ自動免疫検定システム(Sapidyne
インキュベーターにおいて37℃で一晩インキュベート
nstruments,Inc.,Boise,ID)
した。各ウエル中の培
を使用して、製造者のプロトコールに従って様々な抗体
地を吸引した。100μLの血清添加D−MEMを各ウ
の平衡および速度定数を測定した。反応速度排除アッセ
エルに添加した。ELISAアッセイ用に上清を収集し
イ(Kinetic
、β−ガラクトシダーゼアッセイ用に細胞溶解産物を収
)(KinExA)は、非修飾分子に関して、溶液相中
集した。
20
KinExA(商標)反応速度排除
Exclusion
I
Assay
で真の平衡結合親和性および反応速度を測定する方法で
【実施例4】
ある。たとえば、参照により本明細書に組み込まれる、
【0188】
Darling
et
細胞培養上清からの抗体精製
clusion
Assay
以下の緩衝液を標準的な方法で調製した。結合緩衝液:
Characterization
10mM
ular
Na2 HPO4 /NaH2 PO4 、pH7.0。
溶出緩衝液:12.5mMクエン酸、pH2.7(Na
nd
al.,Kinetic
Ex
Technology:
of Molec
Interactions,ASSAY
a
Drug Dev.Technol.2(6):
−クエン酸塩を使用する)。中和緩衝液:0.5M
2004参照。簡単に述べると、KinExA(商標)
Na2 HPO4 /NaH2 PO4 、pH8.0。20%エタ
システムは、ミクロ細孔性スクリーンを取り付けた毛管
ノールおよび水。すべての緩衝液を使用前にろ過した(
フロー/観察セル(内径=1.6mm)から成り、前記
0.45μm)。HiTrap(商標)プロテインGセ 30
ミクロ細孔性スクリーンを通して様々な溶液が陰圧下で
ファロースHP(容量1mL)カラムに取り付けたA
引き込まれる。スクリーンの平均細孔径(53mm)よ
KTA(商標)FPLC(商標)システムを使用して上
り大きい均一な粒子が抗原で前コーティングされ、充填
清を精製した。試料を負荷するために、負荷チューブを
床においてスクリーンの上に沈着した。平衡であるかま
エタノール(20mL、5mL/分)、次に結合緩衝液
たは平衡に近い抗原と抗体の個々の溶液混合物を、次に
(20mL、5mL/分)で洗浄する。プロテインGカ
、粒子の充填床を通して引き込んだ。占有されていない
ラムをシステムに取り付け、結合緩衝液(10mL、1
結合部位を有する各々の混合物中の抗体だけが、固相上
mL/分)で洗浄する。試料を1mL/分またはより遅
にコーティングされた抗原に結合するために利用可能で
い速度で(一晩負荷のため)負荷する。負荷後、カラム
あった。このようにした捕捉された一次抗体の定量を、
を取り外し、負荷チューブを水(20mL、5mL/分
粒子を蛍光標識抗種二次抗体に短時間暴露し、続いて過
)、次に20%エタノール(20mL、5mL/分)で 40
剰の非結合試薬を除去した後、生じた粒子からの蛍光を
洗浄する。抗体精製のために、AKTAシステムを結合
測定することによって実施した。
緩衝液で洗浄した(ポンプAおよびすべてのチューブ類
【0190】
)。中和緩衝液50μlを各チューブに添加することに
抗体を、滅菌1XPBS、pH7.4、0.02%アジ
よって画分収集用に収集チューブを調製した。プロテイ
化ナトリウム、10mg/mL
ンGカラムをシステムに取り付けた。流速を1mL/分
BSA中で再構成した。抗原は、0.5mg、1mg、
に設定し、基線が安定するまで作動させた。カラムの弁
0.5mgおよび0.5mgの4つの別々のバイアルに
をポジション3に切り替えた。カラムを、基線に達する
入ったIL−6(21,000kDa)であり、これを
まで結合緩衝液(最小限10mL)で洗浄した。ポンプ
滅菌1XPBS、pH7.4、0.02%アジ化ナトリ
を停止させ、水、次に溶出緩衝液で洗浄した。流速を1
ウムで375μg/mL、1mg/mL、500μg/
mL/分に設定し、基線が安定するまで作動させた。カ 50
mLおよび500μg/mLに希釈した。標識、Cy5
3
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90
−結合AffmiPureヤギ抗ヒトIgG(H+L)
プラズモン共鳴)親和性測定
、Cy5、1.5μg/mLは、Jackson
BIAcore
munoResearch(West
A
Im
3000、GE
Healthcar
Grove、P
eを使用して、結合曲線および反応速度パラメータを決
A)より購入した。標識を滅菌1XPBS、pH7.4
定した。抗ヒトFc(1.8mg/ml)をNaOAc
、0.02%アジ化ナトリウム中で再構成し、0.50
緩衝液(10mM、pH4.8)で50μg/mlの濃
0mg/mLに希釈した。ランニング緩衝液は、1XP
度に希釈し、BIAcoreシステムマニュアルに記載
BS、pH7.4、0.02%アジ化ナトリウムであっ
されているように製造者のアミンカップリング化学を用
た。試料緩衝液は、1XPBS、pH7.4、0.02
いてCM−5センサーチップのカルボキシメチル化デキ
%アジ化ナトリウム、1mg/mLのウシ血清アルブミ
ン(BSA)であった。PMMAビーズ(Part番
ストランマトリックスにカップリングした。10000
10
RUを目標とする表面処理ウィザードを使用して、セン
号440197/Lot3257)は、Sapidyn
サー表面上のカルボキシル基を最初にNHS/EDCで
e
Instruments、Inc.(Boise、
活性化し、続いて抗ヒトFcを添加した。残存する活性
ID)によって提供され、以下のようにして捕捉試薬で
化基を1Mエタノールアミンの注入によってブロックし
コーティングした。ビーズを乾燥して200mgずつの
た。フローセルの各々を個別に連結した。
アリコートに分け、コーティング溶液(ランニング緩衝
これらの条件を用いて、7554−9571RUの抗ヒ
液中30μg/mL
トFcを含有する4つのフローセル表面を調製した。予
BAP001)1mL中で2時間
揺動した。次にビーズをブロッキング溶液(ランニング
備実験において、100mM
緩衝液中10mg/mL
HAPSの3回の注入(30μl/分で15μl)が結
BSA)中で1時間揺動し、
4℃で保存した。
H3 PO4 /0.05%C
合免疫グロブリンを効率的に除去し、固定化抗ヒトFc
【0191】
20
の結合能力を保存することが測定された。
平衡分析のために、IL−6でコーティングしたPMM
【0193】
Aビーズを使用して、受容体(抗IL−6抗体)とリガ
25℃、30μl/分の流速にてBIAcore
ンド(抗原;IL−6)の平衡試料から遊離受容体の一
00で実験を実施した。抗体候補物を5μg/mlでH
部を捕捉した。各データ点について、リガンドコーティ
BS(0.15M
ングビーズの新鮮カラムをフローセルに導入した。固定
よび0.05%界面活性剤P20を含む10mM
化リガンドとの接触時間を最小限に抑えるためにカラム
PES、pH
を通して平衡試料を迅速に引き込んだ、これにより、固
−6を0.25、0.125、0.062、0.031
定化リガンドとの接触時間が試料の平衡を破壊しないこ
および0.015μg/mlでHBSに溶解した。5μ
とが確保された。固定化リガンドは、このようにして溶
g/mlの3×30μlの抗体BA001をそのそれぞ
液中の遊離受容体を捕捉するためのプローブとして働い 30
れのフローセルに流し、続いて各々のIL−6濃度24
た。捕捉された抗体を、蛍光標識抗ヒト二次抗体で検出
0μlを30μl/分で注入して(結合相)、緩衝液を
した。非結合試薬を洗い流し、平衡試料中の遊離受容体
連続1200秒間流した(解離相)。100mM
に比例するシグナルを残した。蛍光を、平衡試料中の遊
PO4 /0.05%CHAPSを各々15μlずつ3回
離受容体(抗体)の量に直接比例する電圧に変換した。
連続的に注入してチップの表面を再生させた。HBSの
実験を受容体の高濃度と低濃度の両方で実施し、その後
注入は、分析のためにバルク屈折率を差し引く参照(ブ
、最適結果についてのn曲線解析において一緒に利用し
ランクセンソグラム)として役立つ。BIAevalu
た。反応速度分析の直接法(Direct
Metho
ation4.1における1:1モデルを使用して、ロ
Analysis)のため
ーカルフィットおよびグローバルフィットを解離(kd
d
of
Kinetic
NaCl、3.4mM
30
EDTAお
HE
7.4)に溶解した。分析物であるIL
−
1
−
s
1
H3
に、平衡実験用と同じ固定化リガンド(IL−6コーテ
、[s−1]および結合(ka、[M
ィングPMMA)を反応速度実験のための捕捉試薬とし 40
両方について実施し、解離定数(KD、[M])を計算
])の
て使用した。試料中の遊離受容体(抗体)の量を平衡前
した(kd/ka)。
に測定し、試料が平衡に近づくのに伴う経時的な遊離受
【0194】
容体(抗体)の減少を観測するデータ点を生成した。図
分析は、BIAevaluationバージョン3.0
33は、BA003(CNTO136)と比較した抗I
を用いて行った。反応速度定数は、相互作用機構のモデ
L−6抗体BAP001−クローン1∼BAP001−
ルから得られる速度式に実験の曲線を適合させることに
クローン10についての上位10のヒットのSapid
よってセンソグラムデータから導いた。ローカルRUm
yne分析からのデータの表を示す。
axフィットで1:1結合モデルを用いた大域解析によ
【実施例6】
ってka、kdおよびKDを決定した。
【0192】
【0195】
BA001およびヒト化誘導体のBiacore(表面 50
以下の式を利用した:
( 47 )
JP
91
2015-172048
A
2015.10.1
92
【0196】
IL−6R(200ng/ml)を含む、10mg/m
【数1】
lのCNTO
136、No.399、BA399クロ
ーンNo.2、またはBA399クローンNo.9のい
ずれかを
含有した。IL−6、sIL−6Rおよび抗体を37℃
親和性成熟前のヒト化抗IL−6
MabについてのB
で15分間インキュベートした。
iacoreデータを図11に示す。BA399親和性
次に反応混合物をTHP−1細胞に添加した。37℃で
成熟を抗IL−6
BA399に関して実施し
15分間のインキュベーション後、細胞を冷PBSで洗
た後、選択したクローンをBiacore分析によって
浄し、直ちに検定した。Stat3のリン酸化レベルを
試験した。図34は、それぞれクローンBA399−2 10
、製造者のプロトコールに従って使用した細胞シグナル
、BA399−5、BA−399−9およびBA399
伝達ホスホ−Stat3サンドイッチELISAキット
−10についてのBiacoreデータを示す。
(たとえばPathScan(登録商標)ホスホ−St
【実施例7】
at3(Tyr705)サンドイッチELISAキット
【0197】
No.7300、Cell
THP−1細胞におけるStat3リン酸化の阻害
chnology,Inc)によって測定した。総St
Stat3転写因子は、多くのサイトカインおよび増殖
at3の発現レベルは、ヒトStat
因子受容体のための重要な細胞シグナル伝達分子である
0∼240)に対するSanta
(Heim.
クローナル抗体(Santa
Mab
The
Jak−STAT
ay:cytokine
m
the
pathw
signaling
receptor
to
the
leus.J.Recept.Signal
Signaling
nuc 20
−1リン酸化データを図35∼38に示す。各々図にお
Tran
いて、データを総Stat3についてのウエスタンブロ
ットに基づいて基準化している。
【0199】
.Cell
an
et
oncogene
図35に示すように、抗IL−6
(CNTO
Mab
BA003
136)、BA399、BA399−2お
98(3):295−303)
よびBA399−9の各々は、陽性対照と比較してIL
および抗アポトーシス活性を有する。Stat3はTy
6/sILRで刺激したTHP−1細胞におけるSta
r705のリン酸化によって活性化され、二量体形成、
t3のリン酸化の濃度依存的低下を生じさせた。
核転座およびDNA結合を誘導する(IhIe,Cyt
【0200】
okine
図36は、THP−1細胞を様々な条件下で100ng
Nature
1999
(Bromberg
Biotec
hnology,Inc.)によって測定した。THP
Stat3は多くのヒト腫瘍において構
as
Cruzウサギポリ
fro
−120)。
al.,Stat3
3(アミノ酸5
Cruz
sduct.Res.1999.19(l−4):75
成的に活性化され、発癌能
Te
receptor
signaling. 30
1995,377(6550):591
/mLのIL−6およびsIL−6Rで刺激した場合の
−4)。転写活性化は、MAPKまたはmTOR経路を
リン酸化の相対レベルを示す(A)。ウエスタンブロッ
介したSer727のリン酸化によって調節されると考
トによる総Stat3レベルを(B)に示す。抗IL−
えられる(Yokogami
6 Mab
ne
et
al.,Seri
phosphorylation
ximal
activation
Stat3
during
ng
is
mediated
by
rapamycin
2000
Curr
CNTF
and ma
of
136)、BA3
99、BA399−2およびBA399−9の各々は、
陽性対照と比較してIL6/sILRで刺激したTHP
signali
target
BA003(CNTO
−1細胞におけるStat3のリン酸化の有意の低下を
生じさせた。
mTOR.
Biol.10(l):47− 40
【0201】
図37は、THP−1細胞を様々な条件下で10ng/
50)。
mLのIL−6およびsIL−6Rで刺激した場合のリ
【0198】
ン酸化の相対レベルを示す(A)。ウエスタンブロット
Stat3リン酸化の阻害をTHP−1細胞において測
による総Stat3レベルを(B)に示す。抗IL−6
定した。THP−1(ATCC)細胞を標準的なプロト
コールに従って使用した。各試験条件のために、2×1
0
6
Mab
BA003(CNTO
136)、BA39
9、BA399−2およびBA399−9の各々は、陽
細胞を血清飢餓させた。陽性対照は、ヒトIL−6
性対照と比較してIL6/sILRで刺激したTHP−
(100、50、10ng/ml)とsIL−6R(2
1細胞におけるStat3のリン酸化の有意の低下を生
00ng/ml)で刺激したTHP−1細胞から成った
じさせた。
。陰性対照は培地だけから成った。試験試料は、各々ヒ
【0202】
トIL−6(100、50、10ng/ml)およびs 50
図38は、THP−1細胞を様々な条件下で10ng/
( 48 )
JP
93
2015-172048
A
2015.10.1
94
mLのIL−6およびsIL−6Rで刺激した場合のリ
に添加した。血清アミロイドA(SAA)の発現レベル
ン酸化の相対レベルを示す(A)。ウエスタンブロット
を、反応混合物の添加後24時間目と48時間目に製造
による総Stat3レベルを(B)に示す。抗IL−6
者のプロトコールに従ってInvitrogenヒトS
Mab
BA003(CNTO
136)、BA39
AA免疫検定法キットによって測定した。データを図3
9、BA399−2およびBA399−9の各々は、陽
9および40に示す。
性対照と比較してIL6/sILRで刺激したTHP−
【0205】
1細胞におけるStat3のリン酸化の有意の低下を生
図39は、ヒトIL−6/sIL−6およびIL−1b
じさせた。
で刺激したHepG2細胞による24時間目の血清アミ
【実施例8】
ロイドAタンパク質産生の、抗IL−6
【0203】
10
阻害を示す。抗IL6
Mabによる
Mab 003(CNTO
1
HepG2細胞による血清アミロイドAタンパク質産生
36)、BA399、BA399−2およびBA399
の阻害
−5の各々は、SAA産生を用量依存的に阻害した。ヒ
血清アミロイドA(SAA)は、その産生がIL−6に
トIgGは陰性対照である。
よって誘導される急性期タンパク質である。IL−6、
【0206】
IL−1およびTNFなどのサイトカインはSAAタン
図40は、ヒトIL−6/sIL−6およびIL−1b
パク質合成のメディエイターとみなされる。それらは、
で刺激したHepG2細胞による48時間目の血清アミ
肝細胞を刺激してSAAを産生させ、血流中に放出させ
ロイドAタンパク質産生の、抗IL−6
る。急性および慢性炎症を有する患者において高いレベ
阻害を示す。抗IL6
ルのSAAが認められる。続発性アミロイドーシスは、
36)、BA399、BA399−2およびBA399
SAAが高いままである長期または反復炎症状態の結果 20
−5の各々は、SAA産生を用量依存的に阻害した。ヒ
として発症し得る。この進行性の致死的疾患は器官機能
トIgGは陰性対照である。
の喪失を特徴とする。関節リウマチ、若年性関節炎、強
【実施例9】
直性脊椎炎、家族性地中海熱、進行性硬化症、ならびに
【0207】
結核および骨髄炎のような慢性感染症などの炎症性疾患
サルIL−6との交差反応性
は、アミロイドーシスを発症する素因となる(Rein
ELISAプレートを抗サルIL−6抗体でコーティン
hoff
グした。300pg/mLのサルIL−6を添加した。
et al.,Molecular
and
cellular
biology
A.1990
of
Mabによる
Mab 003(CNTO
1
陽性対照はビオチニル化抗サルIL−6から成った。陰
serum
amyloid
性対照は緩衝液だけから成った。0.1mg/mLのビ
MoI.Bio
オチニル化001と5mg/mlの001、003、B
.Med.7:287−298)。
30
A399、BA399−2およびBA399−9の各々
【0204】
との試験試料を、非特異的ヒトIgGと共に使用した。
IL−6/sIL−6RとIL−1bによって刺激した
ストレプトアビジン−HRPでELISAを実施した。
HepG2細胞において血清アミロイドAタンパク質産
データを図41に示す。ビオチニル化抗IL−6
生をブロックする抗IL−6
Mabの能力を以下のよ
bは、サルIL−6とある程度の交差反応性を示し、こ
うに試験した。HepG2細胞を24穴形式にて2.2
れは抗IL−6ヒト化Mabの各々によって部分的にブ
5×10
5
細胞/ウエルで接種した。各条件につき2組
Ma
ロックされたが、非特異的ヒトIgGによってはブロッ
のウエルを使用した。陽性対照は、ヒトIL−6(10
クされなかった。
0ng/ml)+sIL−6R(200ng/ml)+
【実施例10】
IL−1b(25ng/ml)から成った。1つの陰性
【0208】
対照は培地だけから成った。もう1つの陰性対照は、ヒ 40
IL−6誘導性DS−1細胞増殖の阻害
トIL−6(100ng/ml)+sIL−6R(20
DS−1は、腸リンパ管拡張症およびリンパ腫を有する
0ng/ml)から成った。抗IL6
CNT
免疫不全患者に由来するB細胞株である。ヒトIL−6
136、BA399、BA399−2、BA399
に応答して細胞増殖が増大するが、マウスIL−6では
O
−9(10
−
1
−
5
、10
− 4
− 3
、10
Mab
、10
− 2
、10
増殖は増大しない。構成的IL−6産生にもかかわらず
、1mg/ml)の各々とヒトIL−6(100n
、DS−1のインビトロ増殖は外因性IL−6に依存す
g/ml)およびsIL−6R(200ng/ml)お
る。(Bock
よびIL−1b(25ng/ml)から連続希釈を作製
zation
した。IL−6、sIL−6RおよびMabを室温で3
a new
0分間インキュベートした。IL−1bをIL−6/抗
n B−lymphoma
体混合物に添加した。反応混合物全体をHepG2細胞 50
a
et
al.,Characteri
of
IL−6
dependent
long term
cell
huma
line in
culture.Cyto
( 49 )
JP
95
A
2015.10.1
96
kine
5(5):480−489
2015-172048
の阻害をそれぞれ図42および43に示す。BA001
(1993)。
、BA399、BA436、BA802、BA808お
【0209】
よびBA840を含むいくつかの抗IL−6
簡単に述べると、各試験条件について96穴形式で80
、48時間目と96時間目の両方でDS−1細胞増殖を
0細胞を接種した。10U/mLのヒトIL−6ならび
用量依存的に低下させた。
に0、0.005、0.05および0.5μg/mL
【0210】
CNTO136、BA399および様々な抗IL−6
本発明が、前記の説明および実施例において特に記述さ
Mabを使用した。Promega
れている以外の方法でも実施できることは明らかである
CellTite
r−Glo(登録商標)アッセイ(Promega
C
Mabは
。
orp.,Madison,WI)を使用して、抗体の 10
本発明の数多くの修正および変形が上記の教示に照らし
添加の0、2および4日後に細胞増殖を測定した。48
て可能であり、それ故、添付の特許請求の範囲内である
時間目と96時間目のIL−6誘導性DS−1細胞増殖
。
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
( 50 )
JP
【図5】
【図8】
【図6】
【図9】
【図7】
2015-172048
A
2015.10.1
( 51 )
【図10】
JP
【図12】
【図13】
【図11】
2015-172048
A
2015.10.1
( 52 )
【図14】
JP
【図16】
【図15】
【図17】
2015-172048
A
2015.10.1
( 53 )
【図18】
JP
【図20】
【図21】
【図19】
2015-172048
A
2015.10.1
( 54 )
JP
【図22】
【図24】
【図23】
【図25】
2015-172048
A
2015.10.1
( 55 )
【図26】
JP
【図28】
【図29】
【図27】
2015-172048
A
2015.10.1
( 56 )
【図30】
JP
【図32】
【図33】
【図31】
2015-172048
A
2015.10.1
( 57 )
【図34】
JP
【図39】
【図35】
【図40】
2015-172048
A
2015.10.1
( 58 )
【図41】
JP
【図43】
【図42】
【図44】
2015-172048
A
2015.10.1
( 59 )
【図36】
【図37】
JP
【図38】
2015-172048
A
2015.10.1
( 60 )
【配列表】
2015172048000001.app
JP
2015-172048
A
2015.10.1
( 61 )
JP
2015-172048
A
2015.10.1
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
、134、140、141、144、147、149、
【提出日】平成27年5月7日(2015.5.7)
152、153または156のアミノ酸配列を有する重
【手続補正1】
鎖可変領域;
【補正対象書類名】特許請求の範囲
配列番号1、5、9、13、17、21、25、29、
【補正対象項目名】全文
68、71、72、75、76、80または88のアミ
【補正方法】変更
ノ酸配列を有する軽鎖可変領域;および
【補正の内容】
1またはそれ以上のヒト抗体に由来する定常領域;
【特許請求の範囲】
を有するヒトIL−6に結合する単離抗体または抗体フ
【請求項1】
ラグメント。
配列番号3、7、11、15、19、23、27、31
────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
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U
4C085
4H045
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A61K
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C12N
15/09
(2006.01)
A61K
47/18
A61K
9/19
C12N
15/00
(72)発明者
2015-172048
A
2015.10.1
A
フライ、ゲルハルト
アメリカ合衆国
92129
カリフォルニア州
サン ディエゴ
ビア
シマ
シャドー
ベラ 1376
8
(72)発明者
チャン、ホワイ
ウェン
アメリカ合衆国
92069
カリフォルニア州
サン マルコス
92014
カリフォルニア州
デル マール
ヒルズ ドライブ
1318
(72)発明者
ショート、ジェイ
アメリカ合衆国
ビア エスペリア
Fターム(参考) 2B030 AB04
CA11
CA17
4B024 AA01
BA61
CA01
DA02
EA04
GA11
HA08
4B064 AG27
CA06
CA10
CA11
CA19
CA20
CC24
CE12
DA01
DA05
4C076 AA12
AA29
BB02
BB13
BB15
BB16
BB21
BB22
BB25
BB27
BB29
BB30
BB31
CC03
DD22R DD23R DD37R DD40R DD41R DD49R
DD59R FF14
FF39
FF61
GG47
4C084 AA19
MA02
MA05
MA17
MA44
MA63
MA66
NA03
NA14
ZA021 ZA151 ZA331 ZA361 ZA441 ZA511
MA55
MA56
MA57
MA59
MA60
ZA531 ZA551 ZA591 ZA601 ZA661 ZA681 ZA751 ZA811 ZA891 ZA921
ZA942 ZA961 ZA971 ZB071 ZB081 ZB111 ZB131 ZB151 ZB261 ZB271
ZB351 ZC021 ZC061 ZC351 ZC371 ZC391
4C085 AA13
AA14
BB17
EE01
EE03
GG01
GG02
GG03
GG04
AA20
AA30
BA09
CA40
DA76
EA20
FA74
GA26
GG10
4H045 AA11
GG06
12985
Fly UP