Comments
Description
Transcript
講演会資料
議会が 議会が見えますか? す ~住民のための議会改革に~ 2013年 10月 28日 長与 議会 長与町議会 西日本新聞報道長崎総局 前田 隆夫 本日の要旨 ¾ 「見えない議会」が不信の要因 ¾ 「議会の常識」が、住民に通用しないこともある 「議会の常識」が 住民に通用しないこともある ¾ 改革の要諦は、住民との接点を増やす ¾ 議会基本条例は改革の出発点 ¾ アクセサリー条例にならないために 長与町民の意識調査から① 満足 1% % Q:町議会活動に 満足していますか? 無回答1% ある程度満 足18% わからない 53% 2013年3月調査 20歳以上の住民2000人 回収率 43,8% 43 8% 不満足 16% やや不満足 11% 長与町民の意識調査から② Q:町議会を評価しますか? 無回答 1% わからない わ らな 37% まったく評価 しない7% 評価する 2% ある程度評 価する 29% あまり評価し ない 24% 長与町民の意識調査から③ Q:町議会に町民の声が反映 されていると思いますか? わからない 40% 反映され ていない 7% 無回答 無 答 1% 反映されて いる1% ある程度反 映されている 24% あまり反映さ れていない 27% 長与町民の意識調査から④ Q:町議会の改革には何が必要ですか?(複数回答) ①住民の話を聞いてほしい ②議員が勉強してほしい ③議会の中継 ④町民の発言の機会 ⑤議会報告会の開催 459人 321人 226人 158人 133人 Q:町議会選挙に行きますか? ○毎回行く 74% ○行かない 14% 地方自治のトライアングル 情報公開 住民 開かれた 論議 町長 役場 町議会 議会改革の背景 地方分権の進展 2000年4月、地方分権一括法施行 機関委任事務の廃止 → 自己決定できる自治体へ 自治体の財政難 議員定数や報酬削減の広がり =量的改革 財政運営の監視機能強化 =質的改革 質的改革 市民の議会不信 不祥事、閉鎖体質、議員特権、機能不全… 不祥事、閉鎖体質、議員特権、機能不全 「議員が多すぎる」「報酬が高すぎる」→議会不要論まで 議会改革に必要な3つの視点 1. 住民に対して 情報の公開と提供、多様な民意の吸収、論点の形成 2. 首長に対して 監視と議案審議の向上、政策評価 3 議員に対して 3. 自由な討論の活発化、政策形成 、 2,3を住民に 見せる」 2,3を住民に「見せる」 改革の要点① 対住民 「議会が見えない」を解消するために… ¾ 会議と議会情報の徹底公開 ¾ 議案に対する議員の賛否公開 ☆長与町議会は実施中 ¾ 議会報告会(住民との対話の機会)の開催 ¾ 参考人(公聴会)制度の活用 ¾ 請願、陳情者の発言機会の確保 ¾ 傍聴しやすい環境づくり ~傍聴するのに名前や住所が必要か? 傍聴するのに名前や住所が必要か? 事例①大村市議会 議会報告会(市民と議会のつどい)で議会機能を磨く ¾ 「チーム議会」で市民と対話 ~会派、地盤をばらばらにした4班が2地域ずつ回る ¾ 審議の報告だけでなく、テ 審議の報告だけでなく、テーマを決めて意見交換 マを決めて意見交換 ¾ 市民からの問題提起、要望を議会に反映 →一般質問→政策形成 ¾ 市長提出議案の修正、否決が増加(2008-10年で11件) 市長提出議案の修正 否決が増加(2008 10年で11件) ¾ 事前周知の徹底(過去に参加者ゼロも) 事例②北海道栗山町議会 民意を吸収して「判断力」を高める 民 ¾ 合併について議会独自に調査 ~合併自治体を視察し、合併のプラス・マイナスを調査 ~町民に説明し、判断材料を提示 町民に説明し、判断材料を提示 ¾ 町民意見を踏まえて、町の総合計画に議会が対案 ¾ 議会モニター、サポーター制度 ~町民、有識者が議会に意見、提案 ¾ 自由討議の推進 改革の要点② 対首長 ¾ 二元代表制とは何か ・町長与党、町長野党はない ・「自治体の車の両輪」は本当か 「自治体の車の両輪」は本当か ¾ 議会に緊張感はあるか ・「八百長」「学芸会」批判に反論できるか 「八百長」「学芸会」批判に反論できるか →脱・予定調和的議会運営 ¾ 民意の反映を競い合う関係に 改革の要点③ 対議員 ¾ 自由な討論、討議 自由な討論 討議 議論する相手は町長、執行部だけか? ¾ 議決責任 議会は町長に比べ 権限が弱 議会は町長に比べて権限が弱い? 議案の否決、修正が少ない現状をどうみるか? ¾ 政策の形成 議員の個別要望ではなく、議会としての提案 豊かな自治を築くために 「自治の力とは、意見や利害が対立する人と合意 「自治の力とは 意見や利害が対立する人と合意 する力」(福嶋浩彦・元千葉県我孫子市長) 多様な民意を踏まえた議会の討論 住民が成果を実感できる議会改革に 議会基本条例は出発点 長与町議会基本条例制定(9月) ¾ 「町民に開かれた議会」を宣言 ¾ 町政の論点、争点を明らかにする ¾ 正副議長立候補者は所信を表明する ¾ 公聴人、参考人、請願・陳情者から意見聴取 ¾ 議会報告会、住民懇談会の開催 ¾ 政策提言、立案能力の向上 策 ¾ 自由討議の推進