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農林水産物・食品 国別マーケティング基礎情報 インドネシア
農林水産物・食品 国別マーケティング基礎情報 国/地域名 インドネシア 人口・経済発展状況等 ・ 人口 〔参考:日本〕 ・ 実質GDP成長率 ●人口:1億2,713万6千人(2014年4月) ・ 1人あたりのGDP(名目) ●実質GDP成長率:1.6%(2013年) ●1人あたりのGDP(名目):38,491ドル(2013年) ・ 在留邦人 ・ 日本食レストラン数 日本からの農林水産物輸出状況 (2013年/財務省貿易統計よりジェトロ算出) 味覚、嗜好上の特徴 2億3,764 万人 (2010年、インドネシア中央統計庁(BPS)) 6.2 % (2012年、BPS) 3,592 ドル (2012年、BPS) 14,720 人 422 店 (外務省「海外在留邦人数調査統計」平成25年要約版) (ジャカルタ特別州のみ、2014年2月) 15位 54億円 うち農産物32億円(59.1%)、林産物7億円(13.4%)、水産物15億円(27.5%) ・ 日本人と比較して味が濃い、または、強いものを好む。甘いものであればより甘く、辛いものであればより辛いものが好まれる。 ・ 酸味はあまり得意ではなく、梅干し、お酢が効いたドレッシング等はあまり好まれない。 ① 牛肉:インドネシアハラル認証機関からのハラル認証を得ており、インドネシア農業省からの認定を受けていると畜場でのと畜を行った牛肉についての み、輸入解禁となった。 ② 検疫・安全規制等 魚類:8種類(※)のみの輸入が可能(海洋漁業省所管)。実質クオータ制が敷かれている。輸入可能な港が制限され、かつ検疫対象。 (※)ブラウントラウト(生鮮、冷凍)、タイセイヨウサケ(鮮、凍)、カラスガレイ(鮮、凍)、ギンダラ(鮮、凍)、カラフトシシャモ(凍)、テナガエビ(凍)、バサ(凍、ナマズ目)、イカ(鮮、凍) ③ 加工食品:ML番号(国家食品・医薬品監督庁(BPOM)での登録番号)の取得が義務付けられ、原材料、製造方法を当局に提出。必要に応じてラボテス トあり。6カ月程度の申請期間がかかる。品目によっては、魚介類、園芸作物等の輸入量制限を受けるものもある。輸入可能な港の制限あり。 ④ 園芸作物(果実・野菜):輸入港が限定されており、ジャカルタ港(タンジュンプリオク)からの日本産品の陸揚げ禁止。品目により輸入数量割当があ 制度的制約 り、輸入業者が限定されている。検疫対象。 ⑤ 米:クオータ制がしかれ、輸入業者、輸入港が制限されている。検疫対象。 ⑥ 酒類:クオータ制がしかれ、輸入業者、輸入港が制限されている。輸入には、ML番号取得義務(申請期間1年程度)と、ラボテスト等が必要。 ① 【加工食品、ミネラルウォーター】(医薬品食品監督庁:BPOM所管) 47都道府県:政府または指定検査機関作成の放射線検査証明書を要求 原発関連規制 ② 【牛乳、乳製品、食肉及びその製品、穀物、生鮮果実、生鮮野菜】(農業省所管) 47都道府県:政府作成の放射線検査証明書を要求 ③ 【水産物、養殖用薬品、えさ】(海洋水産省所管) 47都道府県:政府作成の放射線検査証明書を要求 ① コールドチェーンが未整備であり、冷凍冷蔵が必要な製品を輸入する輸入業者は、自社のコールドチェーン完備が義務付けられている。 商流・物流・商習慣 ② 小売店では、残りの賞味期限が3~4カ月となったものは店頭にはおかれない場合が多い。また、日本からの輸送・通関・国内配送までの期間で2カ月を 要することもあり、輸入業者は、日本の港を出港する時点で賞味期限が10カ月未満の商品の取り扱いをしない/したがらない。 ③ 園芸作物(野菜・果実)は農業大臣規定によりでジャカルタ港を使用できず、スラバヤ港等別の港を経由する必要があり、経費がかさむ。 ©2014 JETRO 1 農林水産物・食品 国別マーケティング基礎情報 国/地域名 インドネシア ・ 国民の間に日本食品への信頼感は一般にあるが、アセアン諸国産の日本ブランド食品と日本製日本食品の区別ができない状態。日本産品は高価であるた め、一般消費者は他国の類似商品でより安価な商品を購入する傾向にある。 ・ 日本産品は、現状日本での小売価格の2~2.5倍程度の価格でインドネシアの店頭に並んでいる。 その他マーケット情報 ・ インドネシア人事務職の平均月額給与が約4万円程度であり(進出日系企業調査)、日本産品は富裕層がターゲットとなる。インドネシアの中間層拡大 が言われているが、現状では中間層が直接的に日本産品輸出のターゲットには結びつきづらい。 ・ 日本産品が売られるスーパーマーケットはジャカルタの富裕層をターゲットとしたごく一部の高級スーパーに限定される。 ・ 戦略品目(課題) 水産物 牛肉 加工食品 米・米加工品 青果物 ©2014 JETRO 試食キャンペーン等により、日本産品の味や食感、品質について、消費者にPRしていく、あるいは、現在の商品の小袋化を検討し、より安価で手の届き やすい金額設定を検討する必要がある。 消費用途の輸入の場合8種類(前述(※)サケ類など)のみ輸入が可能。輸入港が制限される。検疫対象。 輸入禁止。優先解禁働きかけ国。 ML番号の取得義務づけ(原材料、製造方法について当局に申請する)。必要に応じてラボテストあり。取得まで最短3カ月を要する。荷揚げができる港が 決められている。品目によっては、魚介類、園芸作物等の実質クオーター制限を受けるものもある。 クオーター制がしかれ、輸入業者、輸入港が限定される。検疫対象。 規制の難易度が非常に高い。輸入港が限定される。特に首都ジャカルタのタンジュンプリオク港からの陸揚げ禁止。実質クオーター制がしかれ(時期による 品目規制含む)、輸入業者が限定される。検疫対象。 2