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食育フォーラム8月号

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食育フォーラム8月号
食育実践リポート
道徳での食育
食べ残されたえびになみだ
(前編)
28
食べ物、そしてものの大切さについて
埼玉県川口市立本町小学校
ちにとって「身近さ」
「日常性」
「共通性」とい
った教材としてのユニークな特質があること
昨年度の研究授業から道徳での食育について
は、前回の北俊夫先生の講演でも指摘されてい
リポートします。この6年生の『食べ残された
ました。しかし逆にいえば、そのインパクトの
えびになみだ』(学研)は、食育の指導と合わ
強さが、担任の先生方にとっては不安要素にな
せて取り組まれることの多い副読本の読み物で
ることもあるのでしょう。食を題材に教えると
す。今回の本町小の授業では、道徳の学習内容
きに、どこまで学校給食を教材としてかかわら
1−
(1)
「生活習慣の大切さを知り、自分の生活
せ、授業のねらいに合わせて使いこなしていく
を見直し、節度を守り節制に心がける」に基づ
か、また食に関する指導をどこまで盛り込むの
き、今回の授業では、先生方の熟慮の末、あえ
か、このあたりのさじ加減は、やはりそれぞれ
て栄養教諭の高田先生にTTをお願いせず、学
の学校の実情に合わせ、実践の積み重ねをしな
級担任が日常的に行っている給食指導にふれな
がら考えていく必要がありそうです。
がら授業を行う形にしました。ここには「節度
また授業後の研究会では、川口市内の小中学
と節制」という単元のテーマに対して、できれ
校で校長を務められ、道徳教育にもお詳しい高
ば給食や食だけに限定せず、広く考えてほしい
木くみ子先生を講師に迎え、道徳という授業の
という担任の先生方の強い思いがあったといい
特質、その組み立て方、そして食育とのつなが
ます。
りについて、とても深い議論が交わされました。
学校給食については、授業を受ける子どもた
その様子は来月号で詳しくお伝えします。
第6学年2組 道徳学習活動記録
平成22年9月21日(火) 第5校時
男子18人・女子19人 計37人
指導者:大矢 真悟
1.主題名 ものを大切に
〔1−
(1)生活習慣・思慮・反省、節度・節制〕
資料名 「食べ残されたえびになみだ」(『みんなのどうとく 6年』学研)
2.主題設定の理由
(1)ねらいとする道徳的価値について
基本的な生活習慣を身に付け、自分の生活をふり返りながら、節度のある生活をすることは、
自己を確立していくうえで大切なことである。本時では、節度という基本的な生活習慣が生活の
基盤となることを理解させ、食にかかわる人・ものへの感謝をあらためて感じることによって、
72
食育フォーラム 2011- 8
「ものを大切にする」ということを意識させたい。
道徳の学習指導要領解説において、1−
(1)
に、「生活習慣の大切さを知り、自分の生活を見直し、
節度を守り節制に心がける」とある。基本的な生活習慣が身に付き、節度のある生活ができるこ
とは、自分自身の土台や自己を確立していくうえで大切なことである。そのために、ものや食べ
物を大切にすることは、自分自身を大切にすることにもつながるということをあらためて確認す
る。児童が自らの生活をふり返り、周囲に感謝し、ものや食べ物を大切にしていくことの意義を
自覚させたい。
(2)児童の実態について
本学級では、給食が残ることが多い。事前にとったアンケート結果を見ると、給食を残したこ
とがある児童は約60%いた。理由について聞くと、「きらいだから残す」「食べきれないから残す」
という意見が多かった。その中に「作ってくれた人に申し訳ない」など、残すことに罪悪感があ
ると答えた児童も多くいた。今の時代、ものや食べ物が不自由なく手に入り、好きなものだけ食
べたり、好きなだけ食べたり残したりして、生きていくことも可能である。しかし視野を広げれ
ば、満足に食べられない地域が世界中にあることにも気がつく。
また、ものや食べ物には必ず作り手が存在し、そのもの自体にも生命が宿っている。本学年の
児童は、夏休みに家で自分で料理を作り、家族に食べてもらった。その中で作り手の大変さや努
力に気付き、作ってくれた人への感謝の気持ちが高まった。自分自身の生活をふり返り、豊かさ
からものを粗末に扱っていないか、欲望のままに行動していないか、常に自制することも心がけ
させたい。
(3)資料について
タイ国から来日した留学生が、自分の父が養殖しているえびを食べ残している日本の様子を見
て、涙している。その主人公の心情を中心に考えながら、食べ物の大切さや世界の食事情につい
て考えさせたい。
また、主人公が発している「お米は農家の人の血とあせの結しょうだから、一つぶたりとも、
そまつにしてはいけない、という教えを知っていますか」という呼びかけに着目して、本時のね
らいに迫り、ものの大切さを深く考えさせたい。
(4)食に関する指導内容(系統表)
5年『父がぼくに教えたかったこと』
5年『早起きは三文の徳の意味は?』
生活習慣の大切さを知り、自分の行
動を見つめ直し、よりよい生活を送ろ
うとする心情を育てる。
生活習慣の大切さを自覚し、よりよ
い自分の成長のため、主体的に節度あ
る生活を心がけようとする。
6年『自ら可能性を捨てない』
(本時)
6年『食べ残されたえびになみだ』
自分の言動をふり返り、感情を上手
にコントロールしながら、度を超さな
いようにつつしんで行動しようという
態度を育てる。
自分の生活をふり返り、感謝の心を
もって節制に心がけようとする態度を
育てる。
中学校
望ましい生活習慣を身に付け、心身の健康の増進を図
り、節度を守り、節制に心掛けて調和のある生活をする。
2011- 8 食育フォーラム
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食育実践リポート
3.他の教育活動等とのかかわり
○家庭科の学習との関連
家庭科の調理実習では、食べ物に関心をもち、材料を無駄なく大切に使い、実習を行えるように
する。(→『まかせてね!きょうのごはん』(『食育フォーラム』2011年3、4月号)
○給食指導との関連
研究主題
「食」ではぐくもう 豊かな心
∼「食」の大切さを共に学び、生活に生かそうとする本町っ子の育成∼
毎日の給食の時間には、感謝の気持ちをもって「いただきます」「ごちそうさま」が言え、残さ
ずに食べようとする態度を育てたい。
また、作り手の感情と世界の食事情を知り、日本でも『米の一粒まで粗末にしない』という教え
があることを知ることによって、自分自身の食生活をふり返りながら、食べ物を大切にする習慣の
実践化を図るようにする。
○家庭との連携
好ききらいせずにバランスよく食べることや、規則正しい食生活をすることが脳の発達や体の成
長につながるということを、『食育インフォメーション』
(給食だより)などで定期的に児童や家庭
に紹介し、食べ物に関心をもたせるようにする。
4.本時の学習指導
段階
導入
74
学習活動
指導上の留意点(○) 支援(※) 評価(◇)
食に関する指導の観点(◎) T
(担任)
①クラスの残菜の ◎自分の食生活をふり返る。
状況を知る。
T 「今日の道徳ですが、以前みなさんに給食につい
てのアンケートを書いてもらいました。その結果
を紹介したいと思います」
T 「まず『6年生になって給食を残したことがあり
ますか』の質問ですが、このクラス全体で6年生
になってから給食を残したことのない人は、一体
どのくらいいたでしょうか」
児童「いない」「4人」…
T 「先生が集計したみたところ、15人の人が残した
ことが一度もありませんでした。約40パーセント
です。先生も残したことがありません。逆に残し
たことがあるというのが約60パーセントぐらいい
ました」
T 「その理由についても聞いてみました。『時間が
なくて食べきれなかった』『体調が悪かった』と
いうものも、もちろんありました。でも一番多か
った理由は、みんな正直に書いてくれたと思いま
すが、『きらいだから』というものでした」
T 「さて、『残したときどんな気持ちになりましたか』
についても残したことのある人に書いてもらいま
した。今、その気持ちを発表してくれる人はいま
すか?」
食育フォーラム 2011- 8
資料・教具
児童「半分食べきれなかったからしょうがないという
気持ちがあったけど、もう半分は申し訳ない気持
ちだった」
○夏休みに行った調理実践を思い起こさせる。
T 「みなさん、夏休みに家庭科の宿題で、おうちで
料理を作るというのがあったね。そのときおうち
の人は何て言ってくれた?」
児童「少ししょっぱい」「少し多いので量を減らして」
など
T 「あれ? アンケートには『おいしい』『また作
ってね』と言われた人が多かったようだけど…。
そう言われた人は手をあげて」(児童の大半挙手)
T 「いるじゃないですか…、こんなに(笑)。はい、
ありがとう。では『おいしいよ』と言われたとき、
どんな気持ちだった?
児童「うれしい」「また作ってあげたいなと思った」「今
度はほかの料理を作ってあげよう」など
T 「みなさん、夏休みの宿題を経験したことによっ
て、食べ物を食べるだけでなく、“作り手の気持ち”
も少しわかったのではないたと思います。今日は
食べ物の勉強を通して、ものの大切さについて自
分の生活をふり返って考えていきたいなと思いま
す」
展開
②資料について知
る。
(1)登場人物、
情況を知る。
T 「今日のお話ですが、
『食べ残されたえびになみだ』
です。簡単に先生の方でこのお話の状況を説明し
ていきたいと思います」
【登場人物】
主人公の「私」
(タイ国から来日した留学生)
私の父(タイ国でえびの養殖をしている)
【状況】
「私は、タイ国から来日した留学生で、日本のことを
よく知るために、日本人と同じように行動し、考えて
みた。とくに日本での食事から、食生活についての日
本人の考え方や感じ方を知ることができた」
「『お米は農家の人の血と汗のけっしょうだから、一
つぶたりとも、そまつにしてはいけない』という教え
は、今でも、日本に残っているのだろうか」という疑
問を感じている。
(2)教師の範読 ○なぜ、主人公が、この教えは今でも日本に残ってい
を聞く。
るのかという疑問を感じたのか、主人公の気持ちを
考えながら聞くようにする。
(3)心に残った
T 「このお話を読んで、印象に残った箇所や、みん
ところを発表し、
なで話し合いたいなと思ったことを発表してくだ
柱立てをする。
さい」
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食育実践リポート
児童「最後のページの『日本の小学生のみなさん、毎
日いただきます、ごちそうさまと口に出している
ことの意味をあらためて考えてみてください』と
いうところで、このとき、書いた人はどう思った
かということと、自分たちがこれからどうしてい
きたいかを考えたい」「パーティーが終わった後、
たくさん残されたえびを見て涙が出てきたところ」
「日本も昔、ものが不足してどんなものも大切に
したというところです」「自分も食べさせてもら
えなかったえびを残してしまう日本人とはいった
いどんな人たちなのだろうというところです」
T 「では、今出てきたことを中心に今日は話し合い
を進めていきたいと思います」
T 「まず1つ目。『これは日本人のもので、おまえ
③主人公の心情を
中心に話し合う。
のはこっちだと小さなえびをくれた』というとこ
ろです。2つ目。たくさん残されたえびを見て涙
がこみあげてきたというところです。3つ目は『い
ただきます』『ごちそうさま』の意味です。○○
くんが言ってくれた『ものの大切さ』『感謝の気
持ちを忘れている』というのは最後にみんなで考
えていきたいと思います」
【柱立て】
(1)「日本人の
ために、大きく
育てたえびだ。
◎息子の出発の前日にもかかわらず、大きなえびを食
べさせないのはなぜかを考えさせることで、作り手
のえびを大切に育てている思いに気づかせる。
T 「それでは1つ目から話し合っていきたいと思い
おまえのはこっ
ます。主人公はどんな気持ちだったと思います
ちだ」と言って、
か?」
小さなえびを父 児童「僕も日本人になりたい」「日本人ってそんなに
がくれたとき、
えらいのか」「日本人はそんなぜいたくなものを
私はどんな気持
食べているのか」「なぜ日本人は大きなえびを食
ちだったか。
べられるのか」など
(2)たくさん残 ◎父の苦労を見ている私の気持ちや、作り手の気持ち
されたえびを見
を考えさせる。
て涙がこみあげ
T 「だいたい発表してくれたことでいいかな。日本
てきたとき、私
へ出発する前日、大きなえびを食べたかったにも
はどんな気持ち
かかわらず、食べられませんでした。そして日本
だったか。
にやってきて、一生懸命勉強をし、日本人が集ま
るパーティーにも出席することがありました。そ
のときにえびがたくさん残されていた。そのとき
の主人公の気持ちはどんなものだったのでしょう」
児童「僕だったら絶対残さないのに」「もったいない」
「なんで残すのだろう」「労働がむだだ…」
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食育フォーラム 2011- 8
T 「なるほど。お父さんが一生懸命に育てていたのに、
それがむだになってしまったということかな。ほ
かにある人はいますか?」
児童「自分は小さなえびしか食べられなかったのに、
日本人のために育てた大きなえびを残すなんて、
日本人はぜいたくだ」
「お父さんが一生懸命に育ててくれたのに…」「こ
んな日本人にはなりたくない」
T 「はい。主人公は、お父さんがえびを一生懸命に
育てていたことがわかっていたのですね」
(3)「いただき ◎日本や世界の食料事情を知らせ、主人公の呼びかけ
ます」
「ごちそ
うさま」には、
の意味を考えさせる。
T 「主人公はみなさんが今、言ってくれたような気
どんな意味が込
持ちになって、『今の日本人はものが有り余って、
められているか、
ありがたさをすっかり忘れている』と言っていま
「もの」の大切
す。先ほど○○くんが『いただきます』『ごちそ
さとはどういう
うさま』の意味を日本人は忘れているということ
ことなのかを考
を言ってくれましたが、このあいさつにはどんな
える。
意味があると思いますか。またどんな意味を込め
て、みなさんはいつも使っていますか?」
児童「作ってくれた人に感謝の思いをもって」「私た
ちの食べ物になってくれた生き物に感謝して」な
ど
○食べ物以外の身の回りのものについても目を向けさ
せ、粗末に扱っていないか考えさせる。
④自分の生活をふ ○ものを大切にすることの喜びを感じとらせる。
り返り、ものの
大切さについて
考える。
T 「みなさんは夏休みの家庭科の宿題をする中で、
作ってくれた人への感謝の思いはよくわかるよう
になったと思います。また生き物に感謝するとい
う意見も出ました。よく食べ物というように、食
べ物も大きくは“モノ”の1つです。では、みな
さんに見てほしいことがあります」
T 「これは、クラスで見つかった落とし物です。こ
れらも食べ物と同じように、“モノ”の1つです。
どうでしょう。ちょっと今までの生活をふり返っ
てほしいと思います。食べ物だけではなくて、み
んなの周りにある“モノ”。テーブルやえんぴつ、
消しゴム…いろいろあります。普段、大切に使っ
ていますか。また感謝の気持ちをもって使ったこ
とがありますか」
T 「みなさん、5年生のときに『人と物とのつきあ
い方』という勉強をしました。覚えていますか。
2011- 8 食育フォーラム
77
食育実践リポート
ごみ問題についてでした。その中では、たとえば
江戸時代の人は何かが壊れてしまったら、新しい
ものを買ったり、もらってくるのではなくて、修
理して使っていたのでしたね。無駄なく大切にも
のを使っていこうと学んだのでしたね。さて今ま
でのこうした学習、そして今日道徳で考えた食べ
物のことなどもふまえ、『普段、自分がものを大
切に使っていたか』をふり返り、ワークシートに
書いてみましょう」
T 「では、発表してくれる人」
児童「僕たちは今までものがあることが普通だ、当然
のことだと思っていました。でもこの文を読んで、
世界の人口の5分の1が飢えで苦しんでいること
を知り、あらためてものを大切にすることがよい
ことだと感じました。世界の中でも恵まれている
ことを感じ、食べ物やものに感謝の気持ちをもっ
てこれから食べたり、使っていきたいと思います」
「今まで、ものを最後まで使わなかったり、給食
も残してしまったりしたけど、この学習で、食べ
物には作ってくれた人や食べ物になった生き物に
対する感謝の気持ちが大切だということがわかっ
た」「日本ではものが自由に使えるけど、そのよ
うにできないところもある。ものが使えることの
ありがたさをもう少し考えてみようと思った」
終末
⑤教師の説話を聞
き、ものを大切
にしていこうと
する思いをふく
らませる。
T 「今、三人の人が発表してくれましたが、現在の
日本は本当に何不自由なく、ものが手に入って自
由に使える時代だと思います。でもこのお話の主
人公も言っていました。ものが有り余っているか
らといって、感謝の気持ちを日本人は忘れてしま
っているのではないか。果たして日本人はそれに
甘えていいのだろうか。(クラスの落とし物を提
示しなから)これは一体だれのものだったのでし
ょう。今はなくせば、すぐに買ってもらえ、手に
入るのが当たり前になっています。しかし、みな
さんが今、こうして何不自由なく生きていけるの
は、やはり周りの人たち、そしておうちの人の支
えのおかげです。またこれらのものも、作ってく
れた人は、今回のえびと同じように、じつは大変
な思いをして作ってくれたものかもしれません。
そういった人たちに支えられて、今、みなさんが
生きているということ、もちろん先生自身もそう
ですが、みなさんもどうか忘れずにこれから生活
していってほしいなと思います」
☆感謝の心をもって、ものを大切にしていこうとする
思いが高まったか。
78
食育フォーラム 2011- 8
5.板書計画
場面絵
④
・
食
べ
物
へ
の
感
謝
の
気
持
ち
。
・
作
り
手
へ
の
感
謝
の
気
持
ち
。
込
め
ら
れ
て
い
る
の
か
。
﹁
い
た
だ
き
ま
す
﹂
﹁
ご
ち
そ
う
さ
ま
﹂
に
は
、
ど
ん
な
意
味
が
場面絵
③
・
え
び
を
育
て
て
い
る
姿
を
見
せ
て
あ
げ
た
い
。
・
ぜ
い
た
く
だ
。
・
も
っ
た
い
な
い
。
残
さ
れ
た
え
び
を
見
て
、
涙
が
こ
み
あ
げ
た
と
き
。
場面絵
②
・
我
慢
し
よ
う
。
・
売
り
物
だ
か
ら
仕
方
な
い
。
・
な
ぜ
、
日
本
人
は
大
き
な
え
び
を
食
べ
ら
れ
る
の
か
。
小
さ
な
え
び
を
父
が
く
れ
た
と
き
。
疑
問
を
感
じ
て
い
る
一
つ
ぶ
た
り
と
も
、
そ
ま
つ
に
し
て
は
い
け
な
い
。
﹂
﹁
お
米
は
農
家
の
人
の
血
と
あ
せ
の
結
し
ょ
う
だ
か
ら
、
日
本
人
の
食
へ
の
考
え
方
・
感
じ
方
を
よ
く
知
る
こ
と
が
で
き
た
。
日
本
の
こ
と
を
よ
く
知
る
た
め
に
、
日
本
人
と
同
じ
よ
う
に
考
え
、
場面絵
①
父
⋮
え
び
の
養
殖
を
し
て
い
る
主
人
公
⋮
︵
わ
た
し
︶
タ
イ
国
か
ら
の
留
学
生
食
べ
残
さ
れ
た
え
び
に
な
み
だ
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