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神戸大学医学部附属病院は、入院費の支払については

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神戸大学医学部附属病院は、入院費の支払については
平 成 17 年 8 月 2 日
総務省 近畿管区行政評価局
神戸大学医学部附属病院は、入院費の支払については、現金以外の支払
を認めてほしい。
また、統計調査のお知らせが投函されていたが、役所を名乗る詐欺商法
が横行している中でこの統計調査を信用してよいか、また、個人情報まで
記入する必要があるのか不安であるので、十分な説明をしてほしい。
近畿管区行政評価局行政苦情審議委員会の審議を踏まえたあっせん
今般、当局に対し、別紙のとおり、神戸大学医学部附属病院及び統計調査に係る行政
相談が寄せられ、
「近畿管区行政評価局行政苦情審議委員会」(座長:日本赤十字社参与
桝居 孝)に、これらの相談事案を付議し、本日、同委員会の意見を踏まえ、神戸大学
医学部附属病院及び大阪府に対し「あっせん」を行いました。
〔行政相談事案1〕
神戸大学医学部附属病院は、入院費の支払については、現金以外の支
払を認めてほしい。
〔行政相談事案2〕
統計調査のお知らせが投函されていたが、役所を名乗る詐欺商法が横
行している中でこの統計調査を信用してよいか、また、個人情報まで記
入する必要があるのか不安であるので、十分な説明をしてほしい。
行政相談事案1
私は、昨年、神戸大学医学部附属病院に入院したが、その際に、まとまった現
金を持って入院するには盗難の面で不安である。加えて、病院の支払額は予測が
たたないため、クレジットカードを利用しようとしたが、現金での支払いしか認
められなかった。
大学病院といえども、病院である以上は医療サービスについても、教育・研究
と同じように重要なものであり、患者の立場にたって、現金以外の支払を認めて
ほしい。
①
国立大学附属病院では、法人化される以前は、国の機関であ
ったことから、会計法等の諸規程により、銀行の口座を持つこ
とができなかったが、平成16年4月、国立大学の国立大学法
人化に伴い、独自に銀行口座を開設しており、カード決済によ
る支払が可能になった。
②
しかし、神戸大学医学部附属病院では、窓口での現金支払い
のほか、指定銀行・郵便局への振込のみで、デビットカード及
びクレジットカードの使用は認めていない。
③
カード導入について、同病院では、ⅰ支払い手数料の負担に
よる病院経営への影響、ⅱ医事会計システムの改造の必要があ
りその経費負担、ⅲ支払い機器設置場所の確保の必要性を隘路
としている。
④
一方、当局が近畿管内国立大学病院での診療費の支払方法を
調査したところ、5病院中3病院が既にデビットカードあるい
はクレジットカードを導入しており、現在、未導入の京都大学
においても年度内導入に向け、検討中である。
⑤ また、民間機関のアンケート調査結果においても、医療機関
へのカード支払い導入を希望する声が多い。
(あっせん事項)
神戸大学医学部附属病院は、患者サービス向上の観点から、デビットカー
ド又はクレジットカードによる決済等支払方法の多様化について検討する
ことが望まれる。
行政相談事案 2
統計調査の最前線を担って訪問調査等を行う統計調査員について、以下の苦情
が多発している。
① 統計調査のお知らせが投函されていたが、役所を名乗る詐欺商法が横行し
ている中でこの統計調査は信用してよいのか、不安である。
② 自宅に調査員が訪問してきて、調査票の記入を依頼されたが、プライバシ
ーが保護されるか明確に答えてもらえず、不安である。
③ 留守中に調査票をおかれていたが、なぜ、調査票に職業、収入、役職等の
個人情報まで記入する必要があるのか十分な説明がなく納得できない。
④ 統計調査員が留守中に勝手に調査票をおいて帰ったが、調査項目に答える
のは大変であり、また、断りもなく一方的に調査票をおかれたことにも納得
できないので協力したくない。
①
国や地方公共団体が行う統計調査は、施策立案、効果測定等の基礎
資料作りのため、極めて重要なものであり、その中でも重要な統計で
ある「指定統計」については、統計法によって国民に申告を命ずるこ
とができるとされている。
②
国勢調査等の大規模な調査においては、統計調査員が調査の最前線
にあって調査の依頼、調査票の配布・回収等を行っており、同調査員
による調査対象者への説明や応接の仕方は極めて重要なものとなって
いる。
③
これについて、大規模な調査のほとんどを経由している大阪府では、
統計調査員登録時の資料配布、研修のほか、個々の調査に先立つ「調
査員事務打合せ会」などの開催により、一定の指導・注意喚起を図っ
ている。
④ しかし、当局への行政相談において、「統計調査のお知らせが投函され
ていたが、役所を名乗る詐欺商法が横行している中でこの統計調査を信
用してよいか、また、何故調査に協力しなければならないのかわからな
い」などの苦情がよせられ、統計の制度、調査の必要性について、大阪
府は一定の広報は行っているものの、必ずしも十分でない面がみられる。
(あっせん事項)
大阪府は、今後、次のような措置を講ずることについて検討することが望まれる。
① 統計調査員に対する指導にあたっては、以下の点により一層配慮すること
ⅰ 調査対象個人、企業等に対し、面接時には調査員証を明示的に提示するなど
円滑な応対をすること。
ⅱ 調査対象個人、企業等に対し、統計調査の意義・必要性、プライバシーへの
配慮の法的担保等について懇切丁寧に説明すること。
② 府政だより等により、特に、①のⅱの事項について、事前広報等の充実・工夫
に努め、統計調査員への支援を図ること。
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