まずは特殊な変換方法を覚えよう

特集2
メールも内線番号表も
顔文字もバッチリ
IMEで
ビックリ変換
まずは特殊な変換方法を覚えよう
左ページのようなビックリ変換の
話をする前に、 マイクロソフトの
IME ＊に最初から用意されているの
●「人名／地名」モードで郵便番号を住所に変換する
人名／地名
にあまり利用されていない変換辞書
の活用法から紹介しよう。
その最たるは、郵便番号から住所
への変換。IMEをオンにして変換モ
ードを「人名／地名」に変えてから、
「２２４−００１５」などと郵便番号
を入力し、スペースキーや［変換］
キーを押すと該当する住所が変換候
補に現れる（図 1）
。また、IME の再
変換
図 1 言語バーで変換モードを「人名／地名」に変更。郵便番号を「２２４−００１５」形式で入力し
（左）
、スペースキーを押すと変換候補に住所が現れる（右）
。ATOK では［F3］キーで変換する
●住所から郵便番号への逆変換も可能
変換機能を利用するソフトでは、入
力済みの住所から郵便番号に逆変換
することもできる（図 2）
。
変換モードで変わる辞書
このような離れ業ができるのは、
郵便番号と住所の情報が収められた
特集
辞書＊を利用するからだ。変換モー
2
ドを「人名／地名」にすると、通常
の辞書以外に郵便番号辞書が使われ
IMEで
るようになる。IME は変換モードに
よって使われる辞書が切り替わる、
という点を押さえておこう。
また、辞書は個別に追加したり、
バージョンを入れ替えたりできる。
ビックリ変換
を更新した郵便番号辞書を無償で配
IME と言えば、例えば「あそうさん」を「麻生さん」に変換するのが本来の役目。しかし、
ると、郵便番号辞書のほかに人名地
麻生さんの内線番号やメールアドレスに変換するなど、備忘録的な使い方もできるのを
ご存じだろうか。あるいはメ ー ルの決まり文句を一発で入力したり、
「 うらわざ 」で
Windows のコマンド一覧を出すなど、使い方次第で応用は無限大。IME のキホンから
実践テクニックまでを一挙に紹介しよう。
PHOTO：ⓒ corbis/amanaimages
日経パソコン 2009.7.13
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（清水 哲郎＝テクニカルライター）
例えば郵便番号は自治体の統廃合で
変わるため、マイクロソフトは情報
図 2 IME の変換モードを「人名／地名」に変更する。Excel ではセルを編集状態にして、都道府県か
ら始まる住所部分の文字列を選択。
［変換］キーを押すか、右クリックして「再変換」を選ぶと、候補に
郵便番号が現れる。さらに半角文字に変換したいときは、右の状態で［F10］キーを押す。なお、変換
はどのソフトでもできるが、逆変換ができないソフトもある
●最新の郵便番号辞書をインストールしよう
図 3 郵便番号は自治体の統廃合などで
変更されるため、マイクロソフトは随時、
郵便番号辞書の更新データを無償配布し
ている。IME 用と Office 用があるので注
意。後者は Excel などの入力支援機能で
使うもの。 自分のバ ー ジ ョ ンに合 っ た
IME 用を入手する。ダウンロードしたフ
ァイル（下図）を実行すれば自動でインス
トールされる
布している。何年も放ったらかしの
人はぜひ更新しておこう（図 3）
。
変換モードを「人名／地名」にす
名辞書も有効になって、珍しい人名、
地名が変換候補に現れるようになる。
例えば変換モードが「一般」のまま
「はっとり」を変換すると名前の候補
＊ 35 ページの用語解説で詳しく説明しています
Office アプリケーション用
IME 2007 用
IME 2003 用
http://office.microsoft.com/ja-jp/ime/HA102267881041.aspx
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