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『エイズの無料検査はどこでやっているの?』
『エイズの無料検査はどこでやっているの?』 みなさん、エイズの無料・匿名検査はどこで受けられるか知っていますか? 今日は、皆さんにエイズについてもっと知ってもらうためのお話です。 Q:エイズの無料・匿名検査はどこで受けられるのですか? A:エイズの無料・匿名検査は、全国の保健所で行っています。 住んでいる所に関係なく、どこの保健所でも受けることができます。 Q:最近は検査結果がその日の内にわかる即日検査という検査方法があると聞いたのです が・・・ A:はい。即日検査、迅速検査とも言いますが、受付をしてから1時間程度で検査結果が わかる検査方法です。この検査方法を行うようになってから、検査を受ける人が増えて います。保健所では、即日検査を導入したり、休日や夜間にも検査を行ったりと、皆さ んの受けやすさを考えて、検査を行ってきています。 ただ、新潟県内で即日検査を行っている保健所は限られていますし、どこも予約制で 行っていますので、必ず電話などで事前に予約をしてから受けるようにしてください。 Q:新発田保健所では即日検査を行っているのですか? A:はい、行っています。 毎週金曜日の午前と毎週第二木曜の夜間に行っていますので、検査を希望される場合 は、前日の午後5時までに予約をするようにしてください。 新発田保健所への予約は、エイズ相談専用電話、0254-22-8120へおかけ ください。この相談電話は、検査だけでなく不安なことの相談にもご利用ください。 Q:即日検査は検査結果を早く知ることができて、感染を心配している人達にとってはと ても良い検査方法なのですね? A:そうですね、結果を早く知ることができるという点ではとても喜ばれていますが、即 日検査には欠点もあります。 というのは、検査の結果が陰性の場合には感染をしていないと判断し、陽性の場合に は感染していると判断するわけですが、この即日検査では、1000人に1人くらいの割合 で擬陽性といって、本当は感染していないのに陽性になってしまう場合があります。 ですので、即日検査で陽性になった場合には、本当に感染しているのか、擬陽性だっ たのか明確にするために別の検査方法で確認を行います。確認のための検査の結果が 分かるまでには1~2週間程必要ですが、あわてずに結果を待つようにしてください。 Q:即日検査についてはだいたいわかりましたが、検査はどのような場合に受けたら良い か教えてください。 A:はい、エイズは主に性行為で感染する感染症で、感染している人の血液や性液に直 接性器の粘膜等が触れることによって感染する可能性が高くなります。ですので、感 染者と感染予防をせず に性行為を行った場合は当然ですが、感染しているかどうか わからない相手とコンドームなどの感染予防を行わずに性行為を1回でも行った事が あり、心配をされている方には、検査を受けることをお勧めしています。 Q:ところで、エイズの人は日本でも増えているのですか? A:はい、残念ながら増え続けています。 世界規模では、サハラ砂漠以南のアフリカやカリブ諸国、南アジアが特に多いですが、 日本を含む東アジアは患者や感染者は少ないですが、近年の増加傾向に歯止めがかから ず増え続けている地域です。 日本では、平成23年1年間に新たに報告された HIV 感 染者・エイズ患者さんは合計 1,449 人で平成19年以降、1,500 人前後の報告が続いてい ます。 Q:ところでどうして感染者は増えているのですか? 感染を予防する事は難しいのです か? A:エイズのウイルスの感染力は決して強くはありませんので、きちんと予防を行えば簡 単には感染しません。しかし、自分には関係のない病気と考え、予防を行わなかったた めに感染をしてしまう人達が後を絶たないのが現状です。 感染の可能性の行為があった場合に検査を受けることも大切ですが、日頃の感染予防 が何よりも大切です。 Q:それでは、感染しないためにはどうすればよいのでしょうか? A:エイズは感染症ですので、感染源と感染経路を知ることで予防方法を考えることがで きます。 感染源は限られていて、血液、精液、膣分泌液、母乳の4種類だけです。 感染経路で最も多いのは性行為によるもので、感染者の8~9割近くは性行為で感染 しています。 そこで本日は、性行為による感染を防ぐ方法をお話しします。 性行為による感染を予防するためには、感染者や感染しているかどうかわからない人 との無防備な性行為を行わないことが何よりも大切です。 性行為を行う場合には、必ず正しくコンドームを付け、相手の精液・膣分泌液・血 液が直接自分の性器の粘膜や傷口に触れないようにすることが必要です。 また、オーラルセックスでもコンドーム等を使用して直接自分の粘膜と感染源が触れ ないようにすることや、出血を伴うようなセックスを避けることも大切です。 エイズは、予防をしなければ誰でも感染する可能性のある病気ですが、正しく予防を すれば確実に感染を防げる病気でもありますので、感染は他人事と考えず正しい予防方 法を身につけてください。 Q:日頃から感染予防を心掛ける事が大切と言うことですね。 うっかり予防を行わなかったりして、感染してしまった場合にはどうしたら良いです か? A:検査を受けて感染していることがわかった場合には、検査を受けた保健所や医療機関 で、今後のことについてよく相談をしてください。 感染していることがわかった場合には、通常、専門医の診察を受けて治療が必要な状 態なのかどうかを確認することが大切です。 今はまだ、エイズを完全に治す方法は発見されていませんが、様々な薬が開発されて いて、確実に内服を行うことで発病をかなり遅らせることが可能になっています。 周囲の方への感染予防に気をつけながら、糖尿病や高血圧症等の慢性疾患と同じよう に薬でコントロールしていく病気だということを忘れないで下さい。 Q:それでは、最後にもう一度新発田保健所で検査の案内と、一言お願いします。 新発田保健所での検査は、毎週金曜日の午前に行っています。検査を希望される場合 は、前日の午後5時までに予約をするようにしてください。 新発田保健所への予約は、エイズ相談専用電話、0254-22-8120、 0254-22-8120へおかけください。詳しくは保健所のホームページでも ご案内しています。 エイズは決して過去の病気ではなく、現在も増え続けている病気です。 この機会に、一人一人がエイズについての正しい知識を持ち、感染予防について家族 や友人と話をしていただきたいと思います。