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東北大学講演者 - Tohoku University

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東北大学講演者 - Tohoku University
シンポジウム グローバル人材育成と国際共修
2013年3月7日(木)
東北大学における
グローバル人材育成と国際共修
PBL・実践融合型の国際教育
国際交流センター
教授 末松和子
[email protected]
東北大学のグローバル人材育成
<文科省:グローバル人材育成事業タイプA採択>
○目標
グローバルかつ予測困難な社会を牽引し産学官の様々な分野で新しい価値
を創造できるような指導的人材の育成
○ 主な取り組み
 グローバルリーダー育成プログラム (TGL)




語学力・コミュニケーション力養成サブプログラム
国際教養力養成サブプログム
行動力養成サブプログラム
米国に新リエゾンオフィス
海外研鑚サブプログラム
東北大学センター(UCR)
 グローバルキャンパス構想


キャンパスサポーターシステム
混住寮の拡充
 グローバルラーニングセンター

本プロジェクト推進するための拠点
2
東北大学のグローバル人材育成
グローバル
ラーニングセンター
産学連携
新設
グローバル
キャンパス
UCR
東北大学センター
新設
ブロック連携
TGL
部局・関連部署
国際交流センター
地域交流
3
Tohoku University Global Leadership
10単位で
TGL修了証
国際教養力
科目群
コミュニケー
ション
行動力
科目群
科目群
TGL
認定
海外研鑽
16単位
+
優秀な学業成績
+
TOEFL ITP 550 ↑
課外活動
グローバーリーダー
認定証
4
Tohoku University Global Leader
グローバルリーダー認定までのプロセス<例>
高2夏、オープンキャンパスで
プログラムを知る
「キックオフ・キャン
プ」に参加
サマープログラムで
ボランティア
留学アドバイザー
と定期的に相談
Eポートフォリオ
で学習成果
を確認!
TOEFL550点を取得し
大学3年の9月から
交換留学
東北大学を目指し
無事、合格!
入学前準備英語講座
で英語の復習
大学1年よりサブ プログラ
ムの科目履修を開始
大学1年春休み3週間の
スタディアブロード
大学2年夏休み
3週間の海外インターン
シップに参加
Eポートフォリオ
で学習成果
を確認!
大学1年春
「オリエンテーション」
に参加、TGL登録
Eポートフォリオ
で学習成果
を確認!
大学2年前期に
さらにサブプログラム
の科目を履修
TOEFL –ITPで530点取得
グローバル・
リーダーに認定!
5
TGLで行う国際共修授業
全学教育科目
前期: 基礎ゼミ (対象:学部1年生・留学生)
単位:2単位
履修者数: 約40名
使用言語:日本語
後期: 国際共修ゼミ (対象:全学年)
単位: 2単位
履修者数: 約40~60名
使用言語:英語
授業内容
異文化間協働プロジェクトの企画・実践
授業の目標
大学や社会などのコミュニティに貢献するという
一定の「成果」を意識し、文化背景の異なるチーム
メンバーと協働作業を行いながらチームワーク、
リーダーシップ、自発性が重視される協働プロジェ
クトに取り組むことで実社会に近い形の職業体験
を得ると同時に、多角的な視点で事象を捉え、新た
な価値観を創造する機会を得る。
学習者の目標
• 言語・文化背景の違う学生と協働作業を行う中
で、異文化間コミュニケーションに慣れ、異文化
への理解を深める
• 「成果」を意識した期間限定のプロジェクトを企
画・実施することにより大学版社会貢献を経験
する
• 多角的視点で社会・大学コミュニティを見直すこ
とにより、自らの価値観や社会観を問い直す機
会を得、問題解決への方策を考察・実行できる
グローバルかつ柔軟な考察力を身につける
最終報告会
プロジェクト
実施
実施
実施
実施
中間発表会
準備
準備
準備
準備
他チームとの情報交換会
企画
プロジェクト1
(留&日)
プロジェクト2
(留&日)
企画
企画
プロジェクト3
(留&日)
プロジェクト4
(留&日)
企画
プロジェクト5
(留&日)
異文化間協働プロジェクト (例)
• グローバル運動会
世界共通に楽しまれているスポーツを
通して、日本人学生と留学生が、言語や
文化の違いという壁を越えてコミュニ
ケーションをとれる場を創る。
異文化間協働プロジェクト
• インターナショナル・キッチン
料理作りという共同作業や共飲共食を通
じ、留学生と日本人学生の親交と相互理
解を深める。国籍の異なる友人をつくる
機会を提供することで、キャンパス国際
化の一助とする。
異文化間協働プロジェクト
• 「ごはん食べよ」~留学生のための外国食
材店・レストランガイドブック~
留学生が必要とするような食に関する情報
を載せた分かりやすいマップを作成する。
異文化間協働プロジェクト
• 文化紹介講座
普段、異文化に触れる機会の少ないお年
寄りの方々に、留学生の母国の文化に触
れる機会を設ける。
その他にも・・・
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
Flavor of the World!お菓子の世界旅行
耳は世界旅行中:世界の音楽を楽しむサロン
インターナショナル・ファッション・ショー
留学生のための生活便利帳づくり
マンガで日本!
弁当の国際化プロジェクト
ダ・ダ・ダンス! 世界のダンス教室
秘密のコクミン・ショー
アジアンキッチン・小学生向け料理教室
東北大学のキャンパス紹介ビデオ
私とあなたの甘い時間:世界のスイーツ
ムービーナイト:世界の映画鑑賞会&トークショー
仙台の紹介ビデオづくり
被災地でのインターナショナル・炊き出し
インターナショナルウィーク
PBL・実践融合型国際共修クラス
国際教養力
教育資源
相互研鑽
コミュニケーション
外国人
留学生
大学
日本人
学生
行動力
コミュニケーション
共生社会実現の
ための相互理解
行動力
地域
社会
社会人基礎力
の養成
コミュニケーション
学生の評価
異文化間協働プロジェクトの教育効果を検証
• 第1次調査: 2007年
対象者:プロジェクト参加者18名
調査方法:ヒアリング、グラウンデッド・セオリー
アプローチを使った分析
「国際化に対する理解」、「異文化に対する意識」、「自
文化に対する意識」、「異文化協働とプロジェクト」の4
つのカテゴリーで検証。教育効果という特定された領域
の中で成り立つ理論的説明の構築。
異文化間協働プロジェクトにみられる教育効果モデル
異文化間協働プロジェクトに
みられる教育効果
協働
相乗効果
相乗効果
A
異文化間交流
C
D
B
相乗効果
プロジェクト
学習体験
サークル
異文化間協働プロジェクトの教育効果を検証
• 第2次調査: 2012年
対象者:授業履修者
<前期24名、後期29名>
調査方法: アンケート調査
「異文化交流に対する意欲」、「柔軟性」、「感情の
自己管理」、「不確定なことに対する忍耐力」「自
己効力」、「異文化の許容」のカテゴリーで学習
効果、成長を検証。
異文化間協働プロジェクトの教育効果を検証
<異文化交流に対する意欲>
前期
意欲 1
5
4.5
意欲 8
4
3.5
意欲 2
3
2.5
2
1.5
1
0.5
意欲 7
意欲 3
0
平均‐実施前
平均‐実施後
意欲 4
意欲 6
意欲 5
23
異文化間協働プロジェクトの教育効果を検証
<異文化交流に対する意欲>
後期
意欲 1
5
4.5
意欲 8
4
3.5
意欲 2
3
2.5
2
1.5
1
0.5
意欲 7
意欲 3
0
意欲 6
平均‐実施前
平均‐実施後
意欲 4
意欲 5
24
異文化間協働プロジェクトの教育効果を検証
<自己効力>
前期
自己効力
4.5
4
3.5
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
平均‐実施前
平均‐実施後
25
異文化間協働プロジェクトの教育効果を検証
<自己効力>
後期
自己効力
4.5
4
3.5
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
平均‐実施前
平均‐実施後
26
異文化間協働プロジェクトの教育効果を検証
<柔軟性>
前期
柔軟性 1
5
柔軟性 12
4.5
柔軟性 2
4
3.5
3
柔軟性 11
柔軟性 3
2.5
2
1.5
1
0.5
柔軟性 10
柔軟性 4
0
柔軟性 9
平均‐実施前
平均‐実施後
柔軟性 5
柔軟性 8
柔軟性 6
柔軟性 7
27
異文化間協働プロジェクトの教育効果を検証
<柔軟性>
後期
柔軟性 1
5
柔軟性 12
4.5
柔軟性 2
4
3.5
3
柔軟性 11
柔軟性 3
2.5
2
1.5
1
0.5
柔軟性 10
柔軟性 4
0
柔軟性 9
平均‐実施前
平均‐実施後
柔軟性 5
柔軟性 8
柔軟性 6
柔軟性 7
28
東北大学のグローバル人材育成
今後は、「国際教養力」、「コミュニケーション
力」、「行動力」を指標とした調査を実施
↓
グローバル人材育成の一環とした国際共修
授業の効果を検証
29
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