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確定拠出年金の利用実態調査(2015/3)報告 - Nomura Research Institute

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確定拠出年金の利用実態調査(2015/3)報告 - Nomura Research Institute
第225回NRIメディアフォーラム
確定拠出年金の利用実態調査(2015/3)報告
2015年8月25日
株式会社野村総合研究所
金融ITナビゲーション推進部
金融ITイノベーション研究部
金子 久
竹端 克利
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビル
本日の内容
1.アンケート調査の背景・概要
2.資産形成に対する考え方・取組状況
3.DC加入者の制度に対する認識・利用状況・要望
4.非加入者の意向
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
1
1.アンケート調査の背景・概要
2.資産形成に対する考え方・取組状況
3.DC加入者の制度に対する認識・利用状況・要望
4.非加入者の意向
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
2
1)調査実施の背景
2)アンケート調査の概要
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
3
【参考】 確定拠出年金の現状①
制度の概要
 確定拠出年金(DC)は、確定給付年金(DB)とは異なり、拠出された掛金が個人ごとに明確に区分され、掛
金とその運用収益との合計額をもとに年金給付額が決定される年金制度。
企業型
実施主体
個人型
•規約の承認を受けた企業
•国民年金基金連合会
加入対象者
•実施企業の従業員
•自営業者
•職場に企業年金(DBもDCも)のない企業の
従業員
掛金の拠出
/拠出金に
関わる税金
•事業主が拠出(規約の定めにより加入者も拠
出(マッチング拠出)可能)
•事業主の拠出金は損金算入可能。マッチン
グによる拠出金は加入者の所得から控除
•加入者個人が拠出(企業は拠出できない)
•掛金は所得控除
拠出限度額
DBを実施している企
業の従業員
DBを実施していない
企業の従業員
•27,500円(月額)
•55,000円(月額)
•マッチング拠出については、会社の掛金との
合計が拠出限度額以下で、会社の掛金以下
の範囲で可能。
自営業者
•68,000円(月額)
(国民年金基金の限度額と
枠を共有)
職場に企業年金の
ない企業の従業員
•23,000円(月額)
出所)厚生労働省HPより野村総合研究所作成
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4
【参考】 確定拠出年金の現状②
制度の変遷/加入者・運用資産の推移
確定拠出年金の加入者・運用資産額の推移
(兆円)
(万人)
500
10
466
9
8
資産額(企業型)(左軸)
資産額(個人型)(左軸)
加入者(企業型)(右軸)
加入者(個人型)(右軸)
7.7
450
400
7
350
6
300
5
250
4
200
3
150
2
100
0.9
1
18
0
01/3
02/3
03/3
2001年10月~
拠出限度額(月額)
企業型 DBのある企業の従業員(A):
企業型 DBのない企業の従業員(B):
個人型 自営業者(C):
個人型 企業年金のない企業の従業員(D):
04/3
¥18,000
¥36,000
¥68,000
¥15,000
05/3
06/3
07/3
2004年10月~
拠出限度額(月額)
A:¥23,000
B:¥46,000
C:¥68,000
D:¥18,000
08/3
09/3
10/3
11/3
2010年10月~
拠出限度額(月額)
A:¥25,500
B:¥51,000
C:¥68,000
D:¥23,000
出所)加入者数と運用資産額は運営管理機関連絡協議会資料、制度の変遷は関連法令を基に野村総合研究所作成
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12/3
13/3
50
0
14/3
2014年10月~
拠出限度額(月額)
A:¥27,500
B:¥55,000
C:¥68,000
D:¥23,000
2012年1月~
企業型におけるマッチング拠出導入
5
【参考】 確定拠出年金の見直しの動き①
確定拠出年金法の改正法案の概要
確定拠出年金法等の一部を改正する法案(2015年4月3日国会提出)
改正内容
① 簡易企業型DC制度の創設
• 中小企業を対象に設立手続きを大幅に緩和
② 個人型DCへの小規事業主掛金給付制度の創設
• 中小企業を対象に個人型DCに加入する従業員の拠出に事業主が追加拠出可能にする
③ DCの拠出限度額の年単位化
④ 個人型DCの加入可能範囲の拡大
• 主婦、公務員、企業年金加入者も個人型DCの加入が可能に
⑤ DCとDBのポータビリティの充実
• 企業型および個人型DCからDBへ、企業年金から中退共への資産移管が可能
⑥ 継続投資教育の努力義務化
• 企業型DCにおける継続投資教育が努力義務に
⑦ 運用方法の選定および提示
• 元本確保型商品の提示義務が廃止に
⑧ デフォルト商品(指定運用方法)に関する規定の整備
• 事業主の任意で分散投資効果が期待できる商品をデフォルトに設定することが可能に
⑨ 運営管理機関の見直しの努力義務化
• 委託する運営管理機関を5年毎に評価し、必要に応じて変更することを努力義務とする
その他(商品除外規定の整備、運用商品の抑制など)
施行日
公布から2年以内
公布から2年以内
2017年1月
2017年1月
公布から2年以内
公布から2年以内
公布から2年以内
公布から2年以内
公布から2年以内
-
出所)確定拠出年金法等の一部を改正する法案(2015年4月3日国会提出)より野村総合研究所作成
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6
【参考】 確定拠出年金の見直しの動き②
個人型DCの加入可能範囲の拡大
新たに個人型DCの加入対象となる者
464万人
個人型DC
年額
81.6万円
国民年金基
金との合算
枠
個人型DC
年額27.6万円
個人
型DC
年額
24
企業型 万円
DC
年額
66万円
国民年金
基金
企業
型DC
年額
42
万円
企業型
DC
年額
33万円
2,000万人以上
個人型
DC年額
14.4
万円
企業型
DC年
額18.6
万円
個人型DC
年額14.4万円
確定給付企業年金
(DB)
788万人
厚生年金
基金(DB)
408万人
個人型DC
年額14.4万円
個人型DC
年額27.6万円
年金払い
退職給付
厚生年金保険
3,527万人
国民年金(基礎年金)
6,718万人
第1号被保険者
(自営業者)
1,805万人
第2号被保険者
(サラリーマン)
3,967万人
第2号被保険者
(公務員等)
440万人
第3号被保険者
(専業主婦・主夫)
945万人
出所)厚生労働省「確定拠出年金法等の一部を改正する法律案(概要)」より野村総合研究所作成
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7
【参考】確定拠出年金の課題
企業や個人に確定拠出年金の積極的な利用を促すための課題(業界関係者の指摘)
理解が容易な制
度に
加入し易い制度に
するために
申し込みを容易
に
加入時の心理的
障害を低減
 加入要件の緩和
(誰もが加入可能に)
 限度額条件の簡素化
 手続きの簡素化
 金融機関における説明員の要件の緩和
 中途引き出し要件の緩和
 金融知識の習得機会のさらなる提供
適切な運用資産
選択を可能に
 分散投資投信のデフォルト選定規定の整
備など運用商品の提示方法の見直し
運用し易い制度に
するために
運用額の確保を
容易に
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 投資アドバイスの導入
 マッチング拠出における「事業主拠出以
下」という制限の廃止
 拠出限度額の拡大
注)点線は確定拠出年金法の改正法案で手当されていることを示している。
出所)業界関係者へのヒアリングにより野村総合研究所作成
8
1)調査実施の背景
2)アンケート調査の概要
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9
アンケート調査の背景・概要
確定拠出年金の利用実態調査(2015年3月)の概要
目的
 確定拠出年金制度の利用実態を明らかにするとともに、加入者から見た同制度の
問題点等を整理し、今後の制度改正論議に資する材料を提供する。
手法
 インターネットアンケート調査
実施期間
 2015年3月21日~3月31日
サンプル数
 スクリーニング調査:158,374人
 本調査(DC加入者)
• 個人型DC加入者:2,000人
• 企業型DC加入者:6,000人
質問数
 スクリーニング調査:20問
 本調査:40問
※ 本調査の対象は後にDC加入者について詳細分析を行うために必要なサンプル数を確保することと、今後の加入意向
を確かめたい専業主婦や公務員層のサンプルを十分確保するため、大規模となっています。全体集計時には、特段年齢
分布等のウエートバックは行っていません。
※ 本調査でDCに加入していると回答した8,000人(うち個人型DC加入者2,000人、企業型加入者6,000人)の集計にあたっ
ては、実際のDC加入者の年齢構成に合わせました。居住地区や性別についてのウエートバックは行っていません。
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10
アンケート調査の背景・概要
加入者出現率
DCに加入しているかどうか?
(参考)実際の加入率と本調査における出現率の比較
100%
18%
90%
80%
70%
41%
36%
35%
33%
34%
28%
25%
実際の加入率
17%
本調査における加入者出現率
16%
15%
14%
14%
53%
12%
12%
60%
10%
9%
50%
40%
48%
52%
52%
51%
53%
54%
59%
8%
7%
5%
42%
4%
20%
10%
0%
8%
8%
6%
30%
10%
5%
10%
12%
13%
16%
13%
17%
16%
2%
0%
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=8629) (n=12004) (n=16148) (n=21971) (n=26024) (n=25769) (n=27811) (n=20018)
加入している
加入していない
わからない
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
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全体
~29歳
30~39歳
40~49歳
50~59歳
注)実際の加入率とは、加入者÷人口として計算
出所)運営管理機関連絡協議会『確定拠出年金統計資料』、総務省『人
口推計』(2014年4月確報値)より作成
11
アンケート調査の背景・概要
サマリー
DCに対する個人の意識
①DCの認知度は低い。
特に若年層の認知度はNISAなどに比べ著しく低い。
示唆
利用率を高めるためにはまず認知度の向上が必要で、そ
のためにまず、NISAに匹敵する積極的な広報が必要。
(p19,20)
②元本確保型しか保有していない人の4分の1は商品の指
定をしていない。指定したか覚えていない人も含めると5
割に達する。(p25)
デフォルトファンドの設定によって、元本確保型のみを選
択している人の割合は4分の1以上減少すると考えら、元
本確保に偏った運用が是正されることが期待される。
③投資教育の受講の機会を有する(企業型)DC加入者な
どは、一般に人に比べ、金融リテラシーが高い。(p38)ま
た加入者同士の比較でも、投資教育の受講回数が多い
人ほど金融リテラシーが高い人が多い。(p41)
DCにおける投資教育の実施には一定の効果が期待でき
る。人々の金融リテラシーを高めるために、投資教育の一
層の充実が望まされる。
④給付方法として「年金」を選択する人は5割程度存在する。
税制が「給付の選択」に強い影響を与えている。
(p31)
⑤商品ラインナップに対する不満は比較的少ない。(p33)
ただし、金融リテラシーが高い場合、商品数が少ないと
考える人の割合が高くなる。(p43)
運用商品数の抑制については金融リテラシーの高い層の
不満のみを高める可能性がある。
⑥加入者の過半が商品選択に困った経験があり(p34)、そ
のうち4分の3は専門家からのアドバイスを望んでいる。
(p35) 特に金融リテラシーの低い人ほどその傾向が強い。
加入者が適切な資産配分を行うために、アドバイスは有
効な手段と期待できる。
(p44)
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12
アンケート調査の背景・概要
サマリー
DCに対する個人の意識
示唆や議論のポイント
⑦マッチング拠出を行っている人の半分は会社拠出額と同
額の拠出を行っている。「事業主拠出以下」という制限に
引っかかっている人が相当数いると考えられる。(p48)
「事業主拠出以下」という制限を緩和した場合、マッチング
拠出による運用額を今以上に増やす加入者は相当数存
在すると考えられる。
⑧個人型DCの加入手続きが煩雑と考える人は5割。企業
型からの移管に迫られた人の場合は6割と、さらに多い。
個人型DCの加入者を拡大するためには、関連書類の削
減やわかりやすい説明、手続き時間の短縮化などを検討
すべき。
(p52)
⑨個人型DCについて最寄りの金融機関の店舗で説明して
もらえなかったり、長時間待たされ負担に感じたと指摘す
る意見も多い。(p52)
個人型DCの加入者を拡大するために、多くの金融機関の
店舗や多くの販売員が説明できる体制をとれるような条件
の整備が必要。
⑩新たに個人型の加入対象となる専業主婦や公務員等の
中でDCをしたい人は約3割。平均で月1万円の拠出が期
待できる。(p55,56)
専業主婦と公務員は最大で397万人が加入。年間の拠出
総額は4800億円に達する。
⑪現在個人型DCの対象者で、加入の意向を持つ者が現
在加入していない理由は制度の存在を知らなかったこと
や、どこで手続きをしたらいいかわからないことなどが目
立つ。(p60)
認知度の向上が必要。また、多くの店舗や多くの販売員
が説明できる体制をとれるような条件の整備が必要。
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13
1.アンケート調査の背景・概要
2.資産形成に対する考え方・取組状況
3.DC加入者の制度に対する認識・利用状況・要望
4.非加入者の意向
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14
1)将来への備えの状況
2)DC制度に対する認知度
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15
資産形成への備え/貯蓄の取り組み状況
過半の人が毎月積立を行っている
 全体で6割の人が貯蓄に取り組んでいる。毎月積立を行っている人は5割を超えている。
 24歳以下を除き、若いほど自分で毎月積立を行い、年齢を重ねるほど積立サービスを利用している。
 公務員や教員、勤務医、看護師・薬剤師では、貯蓄に取り組む人の割合が高い。
貯蓄の取り組み状況(年齢別)
0%
40%
60%
6%
31%
23%
80%
100%
40%
100%
18%
90%
80%
19%
52%
4%
34%
10%
5%
41%
70%
35%
61%
22%
6%
39%
6%
35%
35%
37%
40%
34%
35%
38%
その他
(n=3031)
無職
(n=9787)
派遣社員 パ/ート *
(n=27088)
弁護士・
会計士・
税理士
2%
29%
21% 25%
14%
18%
16% 12%
3%
(n=357)
看護師・
薬剤師
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
6%
6%
38%
(n=1979)
勤務医
積立サービスを利用していないが、
自分で毎月積立
貯蓄していない
80%
10%
(n=588)
開業医
44%
40%
44%
8%
47% 39%
(n=238)
私立学校教員
6%
36%
5%
28% 6%
(n=809)
会社員
41%
23% 24%
40%
(n=62705)
会社経営・
会社役員
6%
26%
5% 11% 10%
34%
48%
(n=3280)
公務員・
公立学校教員
毎月積み立てていないが
不定期に積立
41%
0%
4%
36%
30%
(n=8344)
自営業
積立サービスを利用
25%
6%
10%
6%
58%
30% 33%
(n=23992)
26%
25%
39%
5%
20%
4%
(n=5156)
28%
27%
6%
34% 28%
31%
5%
(n=11020)
専業主婦 ・
主夫
25%
31%
20%
8%
30%
20%
23%
5%
60%
50%
20%
51% 51%
学生
全体
(n=158374)
~24歳
(n=8629)
25~29歳
(n=12004)
30~34歳
(n=16148)
35~39歳
(n=21971)
40~44歳
(n=26024)
45~49歳
(n=25769)
50~54歳
(n=27811)
55~59歳
(n=20018)
20%
貯蓄の取り組み状況(職業別)
左図注)積立サービスは金融機関のサービスのほか職場の天引き制度も含む
右図注)派遣社員・パートはアルバイトを含む
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
16
資産形成への備え/貯蓄の目的
老後の生活資金の確保を意識して貯蓄する人が多い
 老後の生活資金のために貯蓄する人は年齢とともに増加。30歳以上では5割を超える。
貯蓄の目的(年齢別)
100%
90%
80%
老後の生活資金のため
70%
経済・投資の勉強のため
60%
自身の結婚資金のため
子供の教育・結婚資金のため
50%
子供や孫に資産を残したり贈与するため
住宅の取得や増改築のため
40%
旅行やレジャー資金のため
30%
自動車や家電といった耐久消費財の購入のため
特に目的はないが資金を増やしたいため
20%
その他
10%
0%
全体
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=94947) (n=4107) (n=7847) (n=10480) (n=13793) (n=15856) (n=15147) (n=16500) (n=11217)
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
17
1)将来への備えの状況
2)DC制度に対する認知度
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
18
DCの認知度
DCの認知度は全体で43%。若い人ほど認知度が低い。
 職業別にみると、弁護士・会計士の認知度が突出して高い(75%)一方で、学生、専業主婦、看護師・薬剤師
等の認知度は低い。
DCの認知度(年齢別)
0%
20%
全体
(n=158374)
~24歳
(n=8629)
25~29歳
(n=12004)
30~34歳
(n=16148)
35~39歳
(n=21971)
40~44歳
(n=26024)
57%
43%
100%
90%
25%
80%
83%
17%
100%
50%
70%
72%
28%
60%
42% 45%
60%
52% 53% 53%
67%
43%
60%
57%
20%
37%
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
その他
(n=3031)
無職
(n=9787)
派遣社員 パ/ート *
(n=27088)
弁護士・
会計士・
税理士
(n=357)
看護師・
薬剤師
(n=1979)
勤務医
(n=588)
開業医
(n=238)
私立学校教員
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
31% 32%
16%
0%
(n=809)
会社員
聞いたことがない
48% 47% 47%
33%
(n=62705)
会社経営・
会社役員
聞いたことがある
45%
58% 55%
(n=3280)
公務員・
公立学校教員
55%
49%
33%
40%
50%
(n=8344)
自営業
51%
52%
75%
30%
10%
48%
63%
84%
40%
40%
69% 68%
50%
64%
36%
67%
(n=11020)
専業主婦 ・
主夫
55~59歳
(n=20018)
80%
(n=23992)
学生
50~54歳
(n=27811)
60%
(n=5156)
45~49歳
(n=25769)
40%
DCの認知度(職業別)
19
DCの認知度
【参考】NISAに比べ低いDCの認知度
 導入から10年以上経過しているにも関わらず、DCの認知度はスタート間もないNISAの3分の2に過ぎない。
 また、年齢別に認知度をみると、特に若年層でNISAとの乖離が大きい。
DCとNISAの認知度(年齢別)
80%
70%
66%
66%
67%
70%
72%
67%
59%
60%
50%
69%
48%
47%
43%
40%
55%
43%
40%
36%
51%
28%
30%
17%
20%
10%
0%
全体
~24歳
25~29歳
30~34歳
35~39歳
NISA
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
DC
注)NISA認知度は「聞いたことがある」「内容まで知っている」合わせたもの。
(出所) 野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
野村総合研究所「 NISA(少額投資非課税制度)の利用実態調査」(2014年9月)
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20
1.アンケート調査の背景・概要
2.資産形成に対する考え方・取組状況
3.DC加入者の制度に対する認識・利用状況・要望
4.非加入者の意向
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21
1)DC加入者全体の認識・利用状況・要望(主に、加入状況別・年齢別)
2)DC加入者全体の認識・利用状況・要望(主に、リテラシー別)
3)企業型DC加入者の認識・利用状況・要望
4)個人型DC加入者の認識・利用状況・要望
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22
DC理解度
加入者であってもDC制度をよく理解している人は6~7割に留まる
 DC制度の基本的な事柄3つについて、全て「知っている」と回答した加入者は全体の6割~7割程度である。
DC制度の理解度
<加入状況別>
<年齢別>
100%
100%
90%
90%
80%
80%
70%
60%
60%
70%
70%
60%
60%
50%
50%
40%
40%
10%
0%
11%
14%
30%
20%
61%
13%
30%
13%
12%
11%
16%
13%
5%
12%
58%
9%
14%
20%
10%
13%
14%
19%
53%
59%
60%
61%
63%
63%
13%
12%
12%
10%
11%
13%
12%
13%
12%
12%
11%
14%
16%
14%
15%
13%
12%
65%
16%
16%
15%
12%
0%
最初は企業型
(n=697)
最初から個人型・
わからない
(n=973)
企業型
(n=6000)
0点
個人型
0点
全体
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=7670) (n=172) (n=711) (n=886) (n=1251) (n=1173) (n=1537) (n=1161) (n=779)
1点
2点
1点
2点
3点
3点
注)上のグラフにおける点数は、DC制度の基本事項である次の3点について「知っている」と答えた数を表している。
①拠出額は所得から控除され、税金が節約できる
②金融資産の運用による利益には税金が課されない
③積み立てた資産は、原則として60歳まで引き出すことができない
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
23
DCの運用における投信比率
若い人ほど運用資産における投資信託の比率が低い
DCの運用資産における投資信託の比率
<加入状況別>
<年齢別>
100%
100%
90%
26%
80%
70%
20%
33%
4%
7%
9%
60%
10%
7%
15%
16%
90%
26%
5%
5%
80%
70%
8%
17%
40%
8%
30%
12%
16%
9%
50%
11%
8%
7%
8%
9%
20%
18%
8%
10%
13%
29%
29%
27%
28%
28%
8%
9%
8%
8%
11%
9%
10%
15%
7%
17%
17%
9%
29%
14%
9%
9%
8%
26%
28%
8%
17%
40%
26%
26%
8%
9%
60%
8%
50%
15%
18%
17%
7%
30%
49%
41%
20%
30%
10%
20%
40%
31%
27%
36%
10%
27%
0%
0%
企業型DC加入者
(n=6000)
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=697)
個人型加入者
(最初から個人型・
わからない)
(n=973)
0%
0%超25%以下
25%超50%以下
50%超75%以下
75%超100%未満
100%
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全体
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=7670) (n=172) (n=711) (n=886) (n=1251) (n=1173) (n=1537) (n=1161) (n=779)
0%
0%超25%以下
25%超50%以下
50%超75%以下
75%超100%未満
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
100%
24
DCの運用において投信比率0%の人の商品選択
“投信比率0%“と答えた人の半数は、意思をもって選択している訳ではない
 半数が、「DC加入時に掛金の配分をしてしなかった」なしは「覚えてない」と回答している。
DC加入時に掛金の配分(投資信託比率が0%と答えた人のみ)
<加入状況別>
<年齢別>
100%
100%
90%
17%
15%
90%
19%
24%
30%
80%
80%
22%
70%
70%
30%
18%
16%
15%
17%
16%
28%
27%
55%
57%
42%
29%
32%
60%
60%
22%
31%
32%
45%
46%
29%
27%
27%
50%
50%
40%
40%
25%
63%
30%
30%
52%
53%
43%
20%
20%
10%
10%
0%
0%
企業型DC加入者
(n=1773)
指定した
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=191)
指定しなかった
個人型加入者
(最初から個人型・
わからない)
(n=400)
51%
55%
58%
33%
全体
(n=2364)
~24歳
(n=85)
25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=284) (n=316) (n=344) (n=344) (n=443) (n=334) (n=214)
指定した
指定しなかった
覚えていない
覚えていない
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
25
DCの運用における投信比率(投資経験別)
投資経験のある人は、DCでも投資信託を多く保有する傾向にある
DC資産における投信比率の構成
100%
90%
21%
26%
31%
80%
70%
8%
60%
9%
50%
17%
5%
6%
40%
11%
13%
12%
6%
20%
9%
30%
20%
49%
11%
31%
10%
15%
0%
全体
(n=7670)
0%
0%超25%以下
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DC以外で投資商品を
保有している
(n=4013)
25%超50%以下
50%超75%以下
DC以外で投資商品を
保有していない
(n=3657)
75%超100%未満
100%
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
26
投資教育の受講頻度
投資教育を継続的に受講している加入者は、全体の2割程度
 約8割の人たちは、投資教育を継続的に受講していない(年齢による差はない)。
投資教育の受講頻度(DC加入状況別)
投資教育の受講頻度(年齢別)
100%
100%
90%
90%
80%
37%
80%
42%
51%
70%
62%
60%
50%
50%
43%
40%
34%
30%
19%
20%
11%
10%
0%
6%
3%
企業型DC加入者
(n=6000)
1年に1回以上受講
6%
6%
4%
4%
8%
5%
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=697)
1年に1回は受講
個人型加入者
(最初から個人型・
わからない)
(n=973)
数年に1回は受講
46%
43%
40%
42%
40%
40%
32%
36%
40%
38%
43%
40%
10%
8%
10%
8%
4%
6%
4%
44%
70%
60%
40%
44%
39%
27%
38%
30%
10%
20%
10%
10%
0%
6%
4%
9%
11%
7%
8%
5%
6%
5%
10%
4%
2%
11%
11%
5%
4%
5%
2%
全体
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=7670) (n=172) (n=711) (n=886) (n=1251) (n=1173) (n=1537) (n=1161) (n=779)
1年に1回以上受講
1年に1回は受講
DCに加入した時のみ
1度も受講していない
数年に1回は受講
DCに加入した時のみ 1度も受講していない
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
27
投資教育の評価
受講経験のある人の多くは、投資教育は「役に立った」と回答している
 DC加入状況別にみると、個人型DCに最初から加入していた人の評価が相対的に高い。
 年齢別の評価に大きな差はみられない。
投資教育はどのような点で役に立ったか
<DC加入状況別>
0%
20%
40%
<年齢別>
60%
79%
77%
82%
DC制度を理解するのに役立った
65%
65%
今後のプランニングや老後生活資金
を考えるのに役立った
80%
62%
63%
運用商品の知識習得に役立った
0%
80% 100%
20%
40%
60%
80%
100%
DC制度を理解するのに役立った
今後のプランニングや老後生活資金を考
えるのに役立った
運用商品の知識習得に役立った
76%
64%
61%
72%
実際にDCにおける運用商品を選択
する際の判断に参考になった
DC以外の資産運用を考えるきっかけ
になった
企業型DC加入者
(n=3767)
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=339)
52%
53%
67%
個人型加入者
(最初から個人型・わからない)
(n=366)
実際にDCにおける運用商品を選択する
際の判断に参考になった
DC以外の資産運用を考えるきっかけに
なった
~24歳(n=96)
25~29歳(n=387)
30~34歳(n=507)
35~39歳(n=745)
40~44歳(n=676)
45~49歳(n=928)
50~54歳(n=694)
55~59歳(n=439)
注)上記の数値(%)は、それぞれの評価項目について、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人の割合を示す。
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
28
給付方法に対する認知度
年齢が高くなるほど、給付方法を選択可能であることを知っている人の割合は大きい
 DC加入状況別では大きな差は認められなかった。
給付方法を「一時金」「年金」から選択できることを知っていたか
<DC加入状況別>
<年齢別>
100%
100%
90%
90%
28%
80%
37%
31%
34%
80%
50%
70%
70%
60%
60%
50%
50%
40%
72%
30%
63%
72%
40%
66%
50%
20%
10%
10%
0%
知っている
72%
個人型加入者
(最初から個人型・
わからない)
(n=973)
20%
62%
30%
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=697)
28%
43%
69%
20%
企業型DC加入者
(n=6000)
45%
28%
55%
80%
57%
38%
0%
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=172) (n=711) (n=886) (n=1251) (n=1173) (n=1537) (n=1161) (n=779)
知っている
知らない
知らない
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
29
給付時の税制優遇・選択に関する認知
給付時の税制優遇に関する認知度も、年齢が高くなるほど上昇する
 DCの加入状況別にみると、個人型DC加入者のほうが、企業型DC加入者と比較して若干理解度が高い。
給付の税制優遇と給付の受給期間に対する認知度
<DC加入状況別>
100%
100%
90%
90%
80%
80%
70%
56%
60%
50%
57%
63%
60%
54%
56%
<年齢別>
70%
60%
49%
43%
50%
43%
40%
40%
30%
30%
20%
20%
10%
10%
0%
企業型DC加入者
(n=6000)
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=697)
個人型加入者
(最初から個人型・わからない)
(n=973)
一時金で受け取る場合、退職所得控除の税制優遇が受けられる。
年金で受け取る場合、公的年金等控除の税制優遇が受けられる。
年金で受け取る場合、受給期間を選択することができる。
0%
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=172) (n=711) (n=886) (n=1251) (n=1173) (n=1537) (n=1161) (n=779)
一時金で受け取る場合、退職所得控除の税制優遇が受けられる。
年金で受け取る場合、公的年金等控除の税制優遇が受けられる。
年金で受け取る場合、受給期間を選択することができる。
注)上記の割合(%)は、それぞれの項目について、「知っている」と回答した人の割合を示す。
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
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30
受け取り(給付)方法の希望
加入者のおよそ半数は、年金として受け取ることを希望している
「一時金」「年金」のどちらの形で受け取りたいか
<DC加入状況別>
<年齢別>
100%
100%
90%
28%
20%
21%
90%
80%
80%
70%
70%
60%
50%
59%
48%
50%
40%
40%
30%
30%
10%
27%
29%
28%
25%
51%
22%
27%
26%
60%
46%
20%
30%
20%
33%
24%
21%
10%
37%
33%
49%
48%
48%
53%
25%
22%
24%
22%
49%
26%
20%
50%
30%
0%
0%
企業型DC加入者
(n=6000)
一時金として受取りたい
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=697)
個人型加入者
(最初から個人型・
わからない)
(n=973)
年金として受取りたい
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~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=172) (n=711) (n=886) (n=1251) (n=1173) (n=1537) (n=1161) (n=779)
一時金として受取りたい
年金として受取りたい
わからない
わからない
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
31
一時金の使い道
一時金の使い道としては、「老後の生活資金に充てる」「貯金する」という回答が多い
「一時金」で受け取った場合の使い道
<DC加入状況別>
0%
20%
40%
<年齢別>
60%
80%
100%
貯金する
医療費に充てる
60%
80%
100%
旅行やレジャー資金に充てる
自動車や家電といった
耐久消費財の購入に充てる
住宅ローン以外の
ローン返済に充てる
40%
老後の生活資金に充てる
旅行やレジャー資金に充てる
住宅の購入・住宅ローンの
返済に充てる
20%
貯金する
老後の生活資金に充てる
住宅の増改築の費用に充てる
0%
企業型DC加入者
(n=1417)
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=229)
個人型加入者
(最初から個人型・わからない)
(n=204)
その他
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自動車や家電といった
耐久消費財の購入に充てる
住宅の増改築の費用に充てる
住宅の購入・住宅ローンの
返済に充てる
住宅ローン以外の
ローン返済に充てる
~24歳(n=57)
25~29歳(n=175)
30~34歳(n=199)
35~39歳(n=298)
40~44歳(n=260)
45~49歳(n=334)
医療費に充てる
その他
50~54歳(n=297)
55~59歳(n=230)
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
32
制度に対する意見
制度や資産運用に関する理解度を高めたいと考える加入者が多い
 制度や資産運用に関する理解度を高めたいと考える加入者が多いが、商品ラインナップに関する不満を指
摘する意見は少ない。
制度全般に対する声
<個人型DC加入者(n=1,670)>
0%
20%
そもそもどのような商品を
選べば良いかわからない
39%
投資教育のコンテンツが
わかりにくい
37%
資産額通知の内容が
わかりにくい
投資したい商品がない
商品数が少なすぎる
商品数が多すぎる
あてはまる
40%
80%
40%
47%
45%
32%
58%
25%
58%
20%
15%
60%
<企業型DC加入者(n=6,000)>
21%
16%
23%
17%
22%
27%
58%
どちらともいえない
100%
あてはまらない
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
0%
20%
そもそもどのような商品を
選べば良いかわからない
商品数が多すぎる
あてはまる
44%
37%
44%
24%
60%
20%
11%
80%
36%
43%
資産額通知の内容が
わかりにくい
商品数が少なすぎる
60%
45%
投資教育のコンテンツが
わかりにくい
投資したい商品がない
40%
58%
60%
どちらともいえない
100%
18%
13%
20%
17%
22%
29%
あてはまらない
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
33
運用商品の選択に困った経験
半分以上の人が運用商品の選択に困った経験がある
 自ら進んでDCに加入した「個人型加入者(最初から個人型)」でも半分近くの人が運用商品の選択に困った
経験があると回答。企業型DC加入者などでは困った経験があると回答する人の割合がさらに高い。
DCの商品の選択や組合せを決めるのに困った経験があるか
<DC加入状況別>
<年齢別>
100%
100%
90%
90%
80%
80%
42%
44%
51%
70%
70%
60%
60%
50%
50%
40%
40%
30%
30%
58%
56%
49%
20%
20%
10%
10%
0%
企業型DC加入者
(n=6000)
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=697)
ある
個人型加入者
(最初から個人型・
わからない)
(n=973)
45%
46%
55%
54%
39%
61%
41%
45%
44%
48%
47%
48%
59%
55%
56%
52%
53%
52%
0%
全体
~24歳 25~29歳30~34歳35~39歳40~44歳45~49歳50~54歳55~59歳
(n=7670) (n=172) (n=711) (n=886) (n=1251) (n=1173) (n=1537) (n=1161) (n=779)
ある
ない
ない
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
34
投資のアドバイスに対する要望
商品選択で困った経験がある人の大半は、具体的な投資アドバイスを求めている
 年代別にみると、若い人ほど投資アドバイスを求める声は大きい。
DCの商品の選択や組み合わせを決める際に、FPなどからアドバイスを受けたいと思うか
<DC加入状況別>
<年齢別>
100%
90%
100%
25%
27%
34%
80%
90%
70%
60%
60%
50%
50%
75%
73%
66%
30%
19%
20%
21%
22%
26%
29%
74%
71%
80%
70%
40%
26%
40%
74%
81%
80%
79%
78%
30%
20%
20%
10%
10%
0%
33%
30%
67%
70%
0%
企業型DC加入者
(n=3347)
個人型加入者
(最初は企業型)
(n=404)
思う
個人型加入者
(最初から個人型・
わからない)
(n=474)
全体
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=4225) (n=93) (n=435) (n=525) (n=690) (n=660) (n=805) (n=615) (n=402)
思う
思わない
思わない
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
35
1)DC加入者全体の認識・利用状況・要望(主に、加入状況別・年齢別)
2)DC加入者全体の認識・利用状況・要望(主に、リテラシー別)
3)企業型DC加入者の認識・利用状況・要望
4)個人型DC加入者の認識・利用状況・要望
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36
本調査における“金融リテラシー”の定義
 本調査では、以下の金融クイズの正解数(0点~5点満点)によって、回答者の金融リテラシーを数値化した。
あなたは、以下の項目それぞれについて、その内容が正しいと思いますか。なお、赤字で記載されている個所
は、その金額が正しいと思うかをお答えください。
1 「分散投資」では、なるべく値動きの近い金融資産を組み合わせるようにするとよい
2
貯蓄口座に10,000円があり金利が年2%(複利)だとして、貯金を切り崩さなかったら、5年後の口座残高は
「11,000円」である
3 「東証株価指数(TOPIX)」は、東京証券取引所の第一部上場株式銘柄全体を対象にした指標である
4 2015年のNISA(少額投資非課税制度)での年間投資上限額は200万円である
5 金融商品の「流動性」とは、必要なときに現金に換金しやすいかどうかを判断する性質である
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37
金融リテラシー DC加入状況別/DCの加入者年代別
DC加入者は、非加入者に比べて金融リテラシーの得点が高い
 ただし、DC加入者のうち、「最初に加入したDC制度がわからない」と答えた人の金融リテラシーは高くない。
 年齢別にみると、20代の金融リテラシーは相対的に低く、30代以上では年齢による違いは見られなくなる。
金融リテラシーのスコア分布
<DC加入状況別>
100%
90%
80%
2%
6%
8%
9%
12%
<DC加入者 年齢別>
11%
17%
16%
10%
5%
9%
17%
12%
24%
60%
24%
40%
15%
21%
11%
57%
10%
30%
9%
8%
10%
10%
8%
17%
16%
18%
17%
18%
19%
22%
23%
21%
20%
22%
23%
22%
20%
20%
19%
17%
20%
10%
11%
10%
10%
10%
21%
21%
22%
24%
30%
22%
20%
16%
10%
14%
8%
21%
50%
20%
5%
12%
70%
21%
22%
30%
20%
90%
11%
50%
40%
8%
80%
19%
70%
60%
100%
11%
13%
20%
19%
19%
24%
最初は企業型
(n=697)
最初から個人型・
わからない
(n=973)
企業型
(n=6000)
10%
0%
(参考)
個人型
0点
非加入者
(n=136490)
1点
2点
3点
4点
23%
27%
25%
24%
11%
19%
0%
全体
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
(n=7670) (n=172) (n=711) (n=886) (n=1251) (n=1173) (n=1537) (n=1161) (n=779)
0点
1点
2点
3点
4点
5点
5点
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
38
DCに対する理解度 金融リテラシー別
金融リテラシーが高い人ほど、DC制度に対する理解度も高い
DC制度に対する理解度
100%
90%
80%
70%
44%
48%
61%
65%
65%
60%
72%
81%
11%
50%
2点
15%
1点
40%
30%
20%
10%
3点
12%
18%
18%
11%
0点
14%
10%
13%
12%
27%
14%
19%
10%
0点
(n=1732)
1点
(n=817)
8%
12%
10%
8%
7%
4%
2点
(n=1529)
3点
(n=1642)
4点
(n=1301)
5点
(n=649)
0%
全体
(n=7670)
10%
金融リテラシーのスコア
注)上のグラフにおける点数は、DC制度の基本事項である次の3点について「知っている」と答えた数を表している。
①拠出額は所得から控除され、税金が節約できる
②金融資産の運用による利益には税金が課されない
③積み立てた資産は、原則として60歳まで引き出すことができない
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
39
DCの運用における投信比率 金融リテラシー別
金融リテラシーが高い人ほど、DC資産における投資信託の比率が高い
DC資産における投資信託比率
100%
90%
26%
80%
70%
60%
50%
8%
9%
21%
21%
20%
28%
4%
6%
7%
8%
8%
11%
33%
42%
10%
14%
10%
17%
8%
17%
12%
17%
10%
40%
100%
10%
10%
19%
10%
48%
25%超50%以下
0%超25%以下
17%
9%
75%超100%未満
50%超75%以下
18%
9%
30%
12%
0%
8%
20%
36%
31%
34%
7%
23%
10%
19%
13%
0%
全体
(n=7670)
0点
(n=1732)
1点
(n=817)
2点
(n=1529)
3点
(n=1642)
4点
(n=1301)
5点
(n=649)
金融リテラシーのスコア
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
40
投資教育の受講頻度 金融リテラシー別
投資教育の受講経験は、リテラシーの向上に結び付いている
 投資教育の受講頻度多くなるほど、金融リテラシーの得点が0点の人の割合が低下している。
投資教育の受講頻度
0%
1年に1回以上受講
(n=283)
1年に1回は受講
(n=477)
数年に1回は受講
(n=745)
DCに加入した時のみ
(n=2967)
10%
6%
20%
30%
11%
8%
18%
10%
10%
29%
0点
19%
19%
2点
70%
4点
90%
100%
9%
26%
17%
10%
24%
20%
8%
18%
9%
19%
3点
80%
18%
24%
11%
1点
60%
17%
26%
20%
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50%
39%
13%
1度も受講していない
(n=3198)
40%
18%
15%
7%
5点
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
41
投資教育の評価 金融リテラシー別
中程度のリテラシーの人は、投資教育に対する評価が高い
 スコアが2点・3点の回答者の評価が高い一方で、スコアが0点や5点の回答者の評価は相対的に低い。
投資教育はどのような点で役に立ったか
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
64%
77%
83%
84%
82%
81%
DC制度を理解するのに役立った
0点
(n=792)
51%
65%
74%
70%
71%
64%
今後のプランニングや老後生活資金を考えるのに役立った
2点
(n=926)
51%
59%
70%
69%
65%
61%
運用商品の知識習得に役立った
1点
(n=469)
3点
(n=1053)
51%
59%
実際にDCにおける運用商品を選択する際の判断に参考になっ
た
72%
69%
68%
4点
(n=821)
59%
41%
46%
62%
56%
58%
DC以外の資産運用を考えるきっかけになった
5点
(n=411)
49%
注)上記の数値(%)は、それぞれの評価項目について、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人の割合を示す。
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
42
制度に対する意見 金融リテラシー別
金融リテラシーが低いほど、「商品の選び方がわからない」という人の割合が高い
制度全般に対する声(金融リテラシー別)
<そもそもどのような商品を選べばよいかわからない>
100%
8%
90%
12%
14%
11%
13%
19%
38%
13%
15%
17%
25%
21%
30%
35%
46%
32%
38%
60%
46%
39%
40%
47%
45%
47%
40%
40%
44%
45%
46%
45%
37%
50%
30%
9%
30%
80%
70%
10%
18%
<資産額通知の内容がわかりにくい>
<投資教育のコンテンツがわかりにくい>
41%
42%
34%
54%
57%
20%
47%
43%
44%
33%
10%
51%
42%
41%
37%
20%
40%
45%
39%
30%
33%
29%
3点
4点
23%
0%
0点
1点
2点
3点
4点
5点
0点
1点
2点
3点
4点
5点
0点
1点
<商品数が少なすぎる>
<投資したい商品がない>
2点
5点
<商品数が多すぎる>
100%
90%
14%
15%
17%
17%
19%
19%
21%
22%
24%
21%
23%
21%
19%
21%
26%
80%
28%
38%
47%
70%
60%
50%
68%
60%
57%
59%
55%
50%
70%
40%
64%
58%
58%
48%
41%
70%
63%
59%
60%
51%
30%
46%
20%
10%
17%
25%
26%
24%
26%
31%
9%
0%
0点
あてはまる
1点
2点
3点
どちらともいえない
4点
5点
あてはまらない
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0点
15%
1点
あてはまる
18%
22%
2点
3点
30%
38%
11%
どちらともいえない
4点
5点
あてはまらない
15%
0点
1点
あてはまる
15%
12%
2点
3点
どちらともいえない
11%
8%
4点
5点
あてはまらない
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
43
投資のアドバイスに対する要望 金融リテラシー別
金融リテラシーが低い人は、商品選択に困り、投資アドバイスを求めている人が多い
 「0点」の人を除けば、金融リテラシーが低い人ほど商品選択困った人の割合が高く、投資アドバイスを求め
る人の割合も高い。
DCの商品の選択や組合せを決めるのに
困った経験があるか
DCの商品の選択や組み合わせを決める際に、
FPなどからアドバイスを受けたいと思うか
100%
100%
90%
90%
37%
80%
47%
42%
25%
20%
22%
25%
30%
80%
44%
45%
46%
54%
70%
70%
思わない
60%
60%
50%
ない
ある
40%
63%
30%
53%
58%
50%
40%
75%
80%
78%
75%
70%
30%
56%
54%
20%
46%
思う
55%
20%
10%
10%
0%
0%
0点
1点
2点
3点
4点
5点
(n=1732) (n=817) (n=1529) (n=1642) (n=1301) (n=649)
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
0点
(n=911)
1点
(n=514)
2点
(n=880)
3点
(n=920)
4点
(n=701)
5点
(n=299)
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
44
1)DC加入者全体の認識・利用状況・要望(主に、加入状況別・年齢別)
2)DC加入者全体の認識・利用状況・要望(主に、リテラシー別)
3)企業型DC加入者の認識・利用状況・要望
4)個人型DC加入者の認識・利用状況・要望
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45
(企業型)会社拠出額の認知度 年代別
企業型DC加入者の7割は、会社がいくら拠出しているか知らない
 年齢別にみると、特に20代の加入者で「知らない」と回答した人が多い。
 会社拠出額が1万円以下の割合は、24歳以下では81%、25~29歳では76%、30~34歳では73%だった。
会社がいくら拠出しているかを知っているか(年齢別)
0%
全体
(n=6000)
~24歳
(n=158)
25~29歳
(n=673)
30~34歳
(n=748)
35~39歳
(n=1056)
40~44歳
(n=895)
45~49歳
(n=1224)
50~54歳
(n=752)
55~59歳
(n=494)
20%
40%
60%
80%
100%
32%
68%
16%
84%
24%
76%
30%
70%
65%
35%
65%
35%
65%
35%
31%
69%
34%
66%
知らない
知っている
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会社拠出額の分布(年齢別)
0%
全体
(n=1924)
~24歳
(n=26)
25~29歳
(n=162)
30~34歳
(n=226)
35~39歳
(n=366)
40~44歳
(n=314)
45~49歳
(n=427)
50~54歳
(n=233)
55~59歳
(n=170)
20%
40%
60%
52%
80%
25%
15% 3%
3% 3%
81%
4% 12% 4%
0%0%
76%
14%
73%
14%
58%
47%
40%
39%
39%
100%
23%
24%
33%
32%
27%
7%1%
1% 2%
10%0%
1%1%
13% 1%
3% 2%
19%
3%
3%
17%
4%3% 3%
16% 3%6%
21%
5%2%
0円超10千円以下
10千円超20千円以下
20千円超30千円以下
30千円超40千円以下
40千円超50千円以下
50千円超
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
4%
4%
6%
46
(企業型)マッチング拠出制度の認知度と拠出額 年代別
マッチング拠出制度を知っている人の割合は約4割。
 マッチング拠出が導入されている企業に勤める回答者のうち、約7割は自分でも掛金を拠出している。
マッチング拠出制度の認知度と利用状況
マッチング拠出額(年代別)
0%
マッチング拠出制度を
知っているか?
(n=6000)
勤め先では導入
されているか?
(n=2558)
自分でも掛金を
拠出しているか?
(n=1474)
知っている,
42.6%
導入してい
る, 58.1%
知らない,
57.4%
導入してい
わからな
ない,
い, 19.1%
22.9%
拠出してい
る, 67.7%
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拠出してい
ない,
32.3%
全体
(n=998)
~24歳
(n=22)
25~29歳
(n=89)
30~34歳
(n=131)
35~39歳
(n=166)
40~44歳
(n=148)
45~49歳
(n=215)
50~54歳
(n=135)
55~59歳
(n=92)
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
37%
10%
33%
45%
25%
3%6%3% 0%
7% 8% 3% 0%
32%
50%
36%
12%
17%
37%
16%
39%
32%
2%
0%0%
5%5%
21%
66%
27%
9% 5%
23%
68%
30%
90% 100%
11%
33%
39%
80%
9%
8%
9% 4% 0%
9%
9% 5%
13%
14%
3%
4%
7%
1%
7%
2%
0円超5千円以下
5千円超10千円以下
10千円超15千円以下
15千円超20千円以下
20千円超25千円以下
25千円超
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
47
(企業型)会社拠出額に対するマッチング拠出の額
マッチング拠出を行っている人の半分以上が企業拠出額と同額の拠出を行っている
 44歳未満の層に着目すると、若い世代ほど企業拠出額とマッチング拠出額が同じ額である人の割合が高い。
マッチング拠出額÷会社拠出額の比率の分布
0%
全体
(n=534)
10%
9%
20%
10%
30%
10%
40%
7%
50%
60%
7%
6% 6% 6%
30~34歳
3%
(n=75)
35~39歳
(n=99)
8%
8%
40~44歳
(n=86)
8%
10%
45~49歳
(n=111)
50~54歳
(n=72)
55~59歳
(n=48)
14%
10%
9%
11%
13%
10%
10%
17%
0%超
20%未満
56%
10%
12% 3% 9%
8%
6%
12%
8% 4% 6%
20%以上
40%未満
40%以上
60%未満
60%以上
80%未満
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40%
60%
77%
80%
100%
23%
100%
25~29歳
(n=25)
88%
12%
30~34歳
(n=46)
87%
13%
35~39歳
(n=55)
85%
15%
40~44歳
(n=40)
47%
70%
30%
45~49歳
(n=58)
67%
33%
60%
50~54歳
(n=43)
67%
33%
58%
55~59歳
(n=28)
52%
7% 6%
20%
25歳未満
(n=5)
61%
6%
0%
100%
全体(n=300)
69%
4% 7%
11%
90%
71%
11% 3%
16%
80%
56%
25歳未満
0% 14% 0% 14% 0%
(n=7)
25~29歳
(n=36)
70%
100%と回答した人のマッチング拠出額
80%以上
100%未満
100%
75%
25%
13,750円未満 13,750円以上
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
48
1)DC加入者全体の認識・利用状況・要望(主に、加入状況別・年齢別)
2)DC加入者全体の認識・利用状況・要望(主に、リテラシー別)
3)企業型DC加入者の認識・利用状況・要望
4)個人型DC加入者の認識・利用状況・要望
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49
個人型DC加入者の運営管理機関の選択
大手銀行や生命保険会社で個人型DCを加入している人が多い
 信託銀行と対面証券は「最初は企業型」の加入者の割合が多く、生命保険は「最初から個人型」の加入者が
多い。
 ネット証券は40代までの加入者の割合が多く、信託銀行や対面証券は50代の加入者の割合が多い。
金融機関別個人型DC加入者(最初のDC別)
(人)
700
金融機関別個人型DC加入者の内訳(年齢別)
100%
90%
600
80%
500
70%
42%
32%
35%
47%
56%
52%
44%
50%
60%
369
400
50%
300
最初から個人型
最初は企業型
200
100
35%
30%
30%
214
253
43
82
90
79
118
47
75
90
78
74
40~49歳
36% 26% 40% 32%
24%
20%
30~39歳
24%
ネット証券
3%
(n=192)
損害保険会社
(n=139)
生命保険会社
(n=292)
対面証券
(n=622)
全体
(n=1670)
(n=122)
地域金融機関
6%
(n=169)
信託銀行
3%
20%
14% 17%
13% 17%
2%
1%
1%
1%
1%
(n=125)
大手銀行
0%
50~59歳
~29歳
20%
10%
ネット証券
49
損害保険会社
生命保険会社
対面証券
地域金融機関
信託銀行
大手銀行
0
40%
41%
35%
注)大手銀行はメガ3行、りそな銀行、ゆうちょ銀行
注)ネットアンケートのため、「ネット証券」という回答が多い傾向がある
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
50
個人型DC加入者の運営管理機関の選択理由
経営の健全性や勤め先の紹介により金融機関を選択する人が多い
 信託銀行、対面証券、生・損保は「勤め先で紹介された」が多い。
 生・損保では「相談できる担当者がいる」を挙げた人も多い。
個人型DC加入者による運営管理機関の選択理由(上位3つ)
1位
2位
3位
全体(n=1670)
経営が健全(24%)
勤め先で紹介された(21%)
ブランドイメージがよい(17%)
大手銀行(n=622)
経営が健全(32%)
ブランドイメージがよい(27%)
地の利がよい(19%)
信託銀行(n=125)
勤め先で紹介された(46%)
経営が健全(21%)
ブランドイメージがよい(14%)
地域金融機関(n=169)
地の利がよい(24%)
その他(23%)
経営が健全(17%)
対面証券(n=122)
勤め先で紹介された(32%)
経営が健全(22%)
商品・サービスが充実している(21%)
生命保険会社(n=292)
勤め先で紹介された(32%)
相談できる担当者がいる(25%)
経営が健全(23%)
損害保険会社(n=139)
勤め先で紹介された(31%)
経営が健全(23%)
相談できる担当者がいる(14%)
ネット証券(n=192)
インターネットでの取引が便利(37%)
商品・サービスが充実している(33%)
その他(26%)
注)選択肢は次の15個。
「経営が健全」、「ブランドイメージがよい」、「地の利がよい」、「商品・サービスが充実している」、「相談できる担当者がいる」、「説明が分かりやすかった」、
「給与(年金)振り込み金融機関」、「預貯金や投資商品など預けてある金融資産の残高が多い」、「住宅ローンを利用している」、「公共料金やクレジットカー
ドの引き落とし銀行」、「仕事上のつきあいのある金融機関」、「インターネットでの取引が便利」、「家族や友人・知人等に勧められた」、「勤め先で紹介され
た」、「その他」
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51
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
個人型DCの手続き
企業型から移管した加入者は特に手続きを煩雑と感じている
 個人型DCの手続きが煩雑という人は半分。企業型から移管した加入者には特に多い。
 煩雑と感じた点は、書類関係が多い、商品の選択が面倒、分かりづらいなど。
個人型DCの申込時の手続きは煩雑と思うか
0%
【自由記入欄で多かった回答】
9%
23%
39%
最初は企業型
30%
40% 41%
45%
45%
50%
52% 50% 55%
58% 60% 61%
57%
70%
83%
100%
91%
77%
61%
50%
1. 書類関係が多い
2. 商品の選択が面倒
3. 分かりづらい
4. 移管手続きが面倒
など
70%
55%
60% 59%
55%
48% 50% 45%
42% 40% 39%
43%
30%
合計
(n=1670)
全体
(n=697)
~24歳
(n=2)
25~29歳
(n=11)
30~34歳
(n=52)
35~39歳
(n=76)
40~44歳
(n=88)
45~49歳
(n=123)
50~54歳
(n=191)
55~59歳
(n=154)
全体
(n=973)
~24歳
(n=12)
25~29歳
(n=27)
30~34歳
(n=86)
35~39歳
(n=119)
40~44歳
(n=190)
45~49歳
(n=190)
50~54歳
(n=218)
55~59歳
(n=131)
17%
個人
型
個人型加入者(最初は企業型)
個人型加入者(最初から個人型・わからない)
わずらわしいと思った
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最初から個人型・分からない
1. 書類関係が多い
2. 分かりづらい
3. 時間が掛かる
4. 商品の選択が面倒
など
わずらわしいと思わなかった
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
52
個人型DCの拠出額、限度額の評価
拠出額は月額1万円以下が過半、拠出額が多い人ほど限度額が少ないと考えている
 月額1万円以下という加入者が過半を占めている。
 制度上の限度額を知っている加入者の39%が限度額が少ないと回答している。自身の限度額が上限に近
い人ほど少ないと回答する率が高い。
個人型DCの拠出額(月額)の分布
限度額の評価(拠出額水準別)
0%
1%
2%
2%
10千円以下
6%
10千円超
20千円以下
6%
20千円超
23千円以下
9%
23千円超
30千円以下
56%
30千円超
40千円以下
40千円超
50千円以下
19%
50千円超
60千円以下
60千円超
68千円以下
20%
全体
7%
(n=937)
10千円以下
7%
(n=423)
10千円超20千円以下
11%
(n=170)
20千円超23千円以下
0% 16%
(n=142)
23千円超30千円以下
8%
(n=65)
30千円超40千円以下
10%
(n=20)
40千円超50千円以下
15%
(n=65)
50千円超60千円以下
0%
(n=14)
60千円超68千円以下
0%
26%
(n=38)
多すぎると思う
40%
60%
54%
80%
100%
39%
66%
27%
63%
26%
84%
57%
35%
45%
45%
52%
32%
50%
50%
74%
適切だと思う
少なすぎると思う
n=1670
注)個人型DC加入者のうち制度上の限度額を知っていると回答した937人を対象
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
53
1.アンケート調査の背景・概要
2.資産形成に対する考え方・取組状況
3.DC加入者の制度に対する認識・利用状況・要望
4.非加入者の意向
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54
3.非加入者の意向 (1)専業主婦・公務員等の加入意向
専業主婦・公務員等の約3割は、今後DC制度に「加入したい」と考えている
 専業主婦の28%、公務員等の30%がDCに「加入したいと思う」と回答。
 専業主婦の意向者の13%が「23千円/月」超の掛金を希望。限度額を加味した平均は「9982円/月」。
 公務員等の意向者の50%が「12千円/月」超の掛金を希望。限度額を加味した平均は「10041円/月」。
今後DC制度に加入したいと思うか
【
専業主婦・
主夫】
加入したいと
思う, 28%
毎月いくら拠出したいか
45%
43%
専業主婦・主夫の13%が「23千円/月」超
公務員・公立学校教員・私立学校教員の50%は
「12千円/月」超
40%
34%
32%
35%
30%
25%
20%
n=13762
16%
12%
11%
10%
0%1%
千円超
30
千円超
35
千円超
40
千円以下
30
千円以下
35
千円以下
40
千円以下
45
千円超
45
千円超
25
千円以下
20
千円以下
25
千円超
15
千円以下
15
専業主婦 ・主夫(n=3163)
0%0% 0%0% 0%0%
千円超
20
千円超
10
千円以下
10
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千
5円超
n=5362
0%
7%
6%
2%3%
5%
加入したいと
思う, 30%
加入したいと
は思わない,
70%
15%
円
0超 千
5円以下
【
公務員・
公立学校教員・
私立学校教員】
加入したいと
は思わない,
72%
18%
16%
公務員・公立学校教員・私立学校教員(n=1503)
注)「1,000千円/月」以上の回答を無効として計算
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
55
3.非加入者の意向 (1)専業主婦・公務員等の加入意向
専業主婦・公務員等の利用により、DCマーケットへの資金流入額は最大4800億円/年
 専業主婦の利用により加入者は最大で264万人増加し、年間拠出額は3200億円。
 公務員等の利用により加入者は最大で132万人増加し、年間拠出額は1600億円。
専業主婦・
主夫
公務員・公立
学校教員・私
立学校教員
対象者数注1)
加入意向者の割合
平均掛金注2)
年間拠出額
945万人
28%
9982円/月
3200億円/年
440万人
30%
10041円/月
1600億円/年
注1)専業主婦および公務員等の対象者数の出所は厚生労働省「確定拠出年金法等の一部を改正する法律案(平成27年4月3日提出)概要」。
注2)平均掛金は本調査で回答を得た拠出希望額(DC改正法案で規定している上限を上回る希望額については上限額)の平均。
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
56
3.非加入者の意向 (1)専業主婦・公務員等の加入意向
【参考】専業主婦・公務員等 DC加入意向(年齢別)
 専業主婦の場合は50代後半を除けば、年齢による差は大きくない。
 公務員等は、20代後半をピークに30代前半以降徐々に「加入したい」という人の割合が低下している。
加入意向を持つ人の割合(年齢別)
45%
38%
40%
35%
30%
33%
30% 30%
30%
28%
37%
34%
31%
30%
33%
29%
30%
28%
27%28%
23%
25%
20%
20%
15%
10%
5%
0%
全体
~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
専業主婦・主夫(n=13862)
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公務員・公立学校教員・私立学校教員(n=5362)
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
57
3.非加入者の意向 (1)専業主婦・公務員等の加入意向
【参考】専業主婦・公務員等 DC加入意向(年収・保有金融資産の水準別)
加入意向を持つ人の割合(年収別)
0%
10%
20%
全体
30%
40%
加入意向を持つ人の割合(金融資産別)
0%
50%
28%
全体
30%
300万円未満
300万円未満
28%
37%
31%
700~1000万円未満
700~1000万円未満
1000万円以上
20%
30%
40%
28%
30%
28%
29%
31%
300~700万円未満
300~700万円未満
10%
31%
31%
31%
31%
33%
29%
1000~3000万円未満
45%
33%
3000万円以上
31%
35%
29%
34%
専業主婦・主夫(n=13862)
公務員・公立学校教員・私立学校教員(n=5362)
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
専業主婦・主夫(n=13862)
公務員・公立学校教員・私立学校教員(n=5362)
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
58
3.非加入者の意向 (2)専業主婦・公務員等以外の人の加入意向
専業主婦・公務員等以外の3割は、今後DC制度に「加入したい」と考えている
 専業主婦・公務員等以外の32%がDCに「加入したいと思う」と回答。
今後DC制度に加入したいと思うか
毎月いくら拠出したいか
40%
34%
32%
30%
25%
加入したい
と思う, 32%
20%
13%
15%
0%
千円超
45
0%
千円超 45
千円以下
40
千円超 30
千円以下
25
千円超 25
千円以下
20
0%
千円超 40
千円以下
35
0%
千円超 20
千円以下
15
千円以下
10
千円超 15
千円以下
10
n=64662
千
5円超
加入したい
と思わない,
68%
2%
千円超 35
千円以下
30
5%
0%
9%
8%
10%
円
0超 千
5円以下
【
専業主婦・
公務員等以外】
35%
主婦・公務員等以外(n=795)
注)「1,000千円/月」以上の回答を無効として計算
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(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
59
3.非加入者の意向 (3)「加入したくない」と答えた理由
「現在加入していない」理由には「制度を知らなかった」を挙げる人が多い
 そもそも「制度をよく知らない」という理由を挙げた人も4割ほどいる。
「加入したい」と答えた人に聞いた、加入していない理由(n=26,126)
勤務先が実施していない
29.3%
どこで手続きができるかがわからない
21.4%
検討する時間がない
検討したことはあるが、制度が難しいから
その他
そもそも制度についてよく知らないから
(このアンケートで初めて知ったから)
Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
12.7%
7.8%
3.8%
41.2%
(出所)野村総合研究所「確定拠出年金の利用実態調査」(2015年3月)
60
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