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1271 大庭保育園(総括)

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1271 大庭保育園(総括)
第三者評価結果報告書
総 括
対象事業所名
大庭保育園(2回目受審)
経営主体(法人等)
社会福祉法人 めぐみ福祉会
対象サービス
児童分野(認可保育所)
事業所住所等
〒252-0816 神奈川県藤沢市遠藤732-9
設立年月日
昭和 54年 4月 2日
評価実施期間
平成 26年 6月 ~ 平成 27年 1月
公表年月
平成 27年 2月
評価機関名
株式会社フィールズ
評価項目
神奈川県社会福祉協議会版
保育分野
総合評価(優れている点、独自に取り組んでいる点、改善すべき事項等)
<優れている点>
1.運動遊びカリュキラムによる体育遊びを行っています
幼児クラスは運動保育研究所によるカリュキュラムを立てた運動遊びを取り入れています。段階を踏ん
だ運動をひとつずつ身につけながら次のステップへつながるように組み立てられています。運動の内容は
それぞれの体の部分(全身・上肢・下肢、肩・腕・膝など)を意識して動かして、その運動から筋力・柔
軟性・瞬発力・協調性・敏捷性などを養うことを狙いとしています。
2.園庭では多種多様な遊びが行われています
園庭には砂場、ブランコなどの遊具、ちびっこハウス、プレイハウス、鶏小屋があり、隅には木登りの
できる樹木が植えられています。夏にはプールを出して水遊びを楽しんでいます。プランターで栽培され
ているミニトマトは乳児が食べてのどに詰まらせたりしないように隅の柵の中で栽培されています。プレ
イハウスは子ども達の基地やかくれんぼの場所として賑わっています。
3.畑やプランターで野菜を育て、みんなで調理して味わっています
幼児クラスを対象に栽培・食育年間予定を立て、計画に沿って栽培し、食への関心を培っています。徒
歩で20分程の所に畑を借り、3歳児クラスではラディッシュ、キュウリ、4歳児クラスではインゲン、
5歳児クラスではジャガイモ、トウモロコシ、ナス、サツマイモ、大根などの野菜を育てています。収穫
物は包丁やホットプレートを使って年齢に応じた調理をしてみんなで味わっています。お泊り保育の時に
はジャガイモ、ナスを使ってカレー作りを楽しんでいます。
<独自に工夫している点>
1.クラス懇談会の事前アンケートを実施し、実りある懇談会にしています
年に2回クラスごとに懇談会を開催し保護者の出席率は80~90%です。懇談会を有意義なものにす
るために出欠の確認とともに、話し合いたいこと、園やクラスへの要望をアンケートで募っています。懇
談会前に結果を公表するとともに、保護者のおやつの試食などアンケートで要望が出された事項を懇談会
で取り入れています。
2.子どもとの信頼関係構築のため、乳児クラスは担当制をとっています
保育士との信頼関係を築き順調な発達を促すことを目的に乳児クラスは担当制をとっています。日々の
保育場面ではクラスの保育士全体で子ども達の保育をしていますが、保護者との窓口・連絡帳記入・個人
面談・個別指導計画の立案などは担当保育士が行なっています。0歳児クラスは保育士1人が3人、1歳
児クラスは5人、2歳児クラスは6人を担当しています。担当制にすることで子どもの発達や家庭状況を
より深く理解し適切な保育の実施につながっています。
3.玄関の展示コーナーはクラス持ち回りで共同作品の展示をしています
玄関の広い壁面は大型の作品展示コーナーとなっています。毎月、クラスの共同作品を持ち回りで展示
しています。展示されている作品は年齢によって違い、発達の違いが分かるものとなっています。現在、
展示されているものは3歳児クラスの作品で拾ってきたどんぐりや小枝でどんぐり列車を作っていまし
た。大判の紙4枚を張り合わせた共同作品で楽しく迫力のある作品です。
評価領域ごとの特記事項
① 大庭保育園運営規則、保育マニュアルの担当者の心構えと接し方で園児に体罰
を加えたり、名前の呼び捨て等の言動で園児の人権を損なうことをしてはなら
ないと明記されています。また、保護者については「保護者との連携」の文書
で信頼関係の構築に関する記載があります。職員会議でこれらの文書の読み合
わせを行い周知を図っています。
1.人権の尊重
② 子どもの虐待予防や早期発見について研修に参加しています。参加した職員は
研修報告書を作成し、それを回覧して職員に周知を図っています。また、児童
相談所、行政、学校、民生委員児童委員などが参加している虐待ネットワーク
への参加、藤沢市のこども家庭課と連携し情報交換を行っています。
③ 就業規則第24条、保育マニュアル内の担当者の心構えで個人情報の取扱につ
いて取り決めています。職員は入職時のオリエンテーションや職員会議などで
周知しています。職員会議で個人情報に関する書類の置き方、保管の方法を統
一し、一部は鍵付きの書庫に保管しています。また、保育園における写真撮影
と使用承諾についてはその都度、保護者に同意を得ています。
④ 平成 25 年度は実習生 5 名を受け入れています。実習生の受け入れ時にはオ
リエンテーションを行い、プライバシーの保護、言葉づかい、挨拶の仕方、個
人情報の漏れなどについて説明し周知を図っています。
① 保育マニュアルで保護者との連携に関する記載があり、連絡帳についての取り
決めがあります。乳児・幼児クラスに連絡帳、登園連絡表があり、内容的には
ほぼ同一です。家庭とは何時でも連絡、情報交換ができるようになっています。
2.意向の尊重と自立 ② 保護者からの連絡帳、登園連絡表は職員間で共有しています。また、園からは
園だより、クラスだより、給食レターなどを通じてタイムリーな情報提供を行
生活への支援に向け
っています。
たサービス提供
③ 保育内容に関する希望や意向の把握は、家族との登降園時での会話、年2回の
クラス懇談会、個人面談、保育参観などを通じ把握しています。また、行事ご
とにアンケートを行い次回に活かしています。
① 苦情解決システムは利用者の意見・要望等の解決実施要領に基づき行っていま
す。園内に相談窓口担当者、苦情受付担当者、第三者委員を明記した文書を玄
関入り口に掲示しています。苦情を受け付けた場合は、意見要望受付簿及び意
見要望等の解決結果報告書に記入し、受付記録は保管され、職員会議で話し合
い、再発防止に繋げています。
② 温度・湿度などの室内環境は保育マニュアル内に記載されており、冷暖房使用
時は外気温との差を5度以内に保つこと、また、冬期22度、夏期28度、湿
度は50~60%に設定、1日4回温湿度計をチェックし、室内環境チェック
表に記入し記録として残しています。
③ 園児が日常触れる玩具、園庭(砂場含む)などの消毒箇所、消毒方法は保育マ
ニュアルに明記されています。砂場は砂場検査結果表に基づきチェックし、遊
具は遊具消毒除菌チェック表に基づきチェックしています。ブランコ、滑り台、
砂場などは毎月1回遊具点検表で危険部位の確認を行い、遊具の安全保持に努
めています。
④ 体調不良時の早期発見では朝の受入れ時、日中での観察ポイントという文書に
従って行っています。身体に異常がある場合には登園連絡表の健康観察欄に記
入し職員間で情報を共有しています。また、発見後の対応、状況の把握、受診
3.サービスマネジメ
の必要性の判断基準なども決められています。
ントシステムの確立
⑤ 園で対応できるケガの場合の処置方法は文書化され、受診については園長、主
任の判断を仰ぐことになっています。ケガが発生した場合にはケガに至った経
緯、初期対応、処置方法などをけがしらべ表に記入し、受診に至った場合には
事故報告書に対応や経過を記録しています。
⑥ 感染症に関する情報は主として藤沢市保健所館内の感染症サーベイランス(感
染症の発生状況を調査・集計し予防、蔓延帽子に役立てるシステム)で情報を
入手し、職員会議内で情報を共有しています。保護者には毎週送られてくるサ
ーベイランスの掲示、園内で流行の兆しがある場合には掲示板に掲示してお知
らせしています。職員は保健学習(園内研修)や外部研修で嘔吐物の処理方法
など感染症に関する知識、技術を身につけています。また、感染症にかかって
しまった子どもへの対応方法はマニュアル化され共有されています。
⑦ 防災訓練は「防災避難訓練年間計画」に基づき毎月行っています。避難訓練計
画では種別(地震、火災など)、狙い、状況想定、訓練のポイントが明記され
ています。年度末の会議で職員の役割分担について話し合い周知を図っていま
す。避難訓練後は反省会を行い避難訓練の振り返りの場にもなっています。緊
急時地域支援対応では休園時の場合を想定し、一次避難場所として園舎の提
供、提供できる物資などの記載があります。
① 園では藤沢市地域育児センター在宅育児支援事業を行っています。年間計画を
作成しそれに基づいて地域支援を行っています。同時に園長による育児相談、
専門図書の貸し出しなど行なっています。また、子育てアドバイザーによる「お
おば子育てひろば」(園ホールを開放し、子育てアドバイザーと話をしたり親
4.地域との交流・連
子で交流ができる場)を年9回行っています。
携
② 年間計画の主な内容は夕涼み会、なかよしコンサート、手品を見ようの会、運
動会、医師による「子どもの病気と家庭での対応」という講演など多種多様な
ものとなっています
③ 幼・保・小・中連携担当委員会、藤沢市内の民間保育園(22 園参加)の園長
会で情報交換を行い子育て支援ニーズの把握に努めています。同時に学童保育
の運営委員をしている職員がいて、定期的に小学校の校長などと情報交換を行
っています。
① 園の運営については園長だけでなく職員が年3回ふりかえりシートを使用し
て保育について自己評価を行い、年度末に職員会議で話し合いが行われ、ふり
かえりシートでの要望、意見を検討しています。園長と職員は個人面談を行い
職員の意向・要望を聞いています。
② 見学希望者には子ども達の園での様子の写真、保育方針、保育目標など明記し
ている園のパンフレットを配布しています。また、ホームページで園に関する
5.運営上の透明性の
情報の提供を行っています。ホームページの内容は写真を使用し、園の施設概
確保と継続性
要、園目標、年間行事、子どもの様子など紹介しています。
③ 保育参観・保育参加については年間計画に日時を載せています。保育参観につ
いては入園面接時に説明し、必要に応じていつでも受け入れています。また、
保育参加は各行事に親子で参加して保護者が集団の中での子どもの様子を見
ながら一緒に楽しんでもらえるように計画しています。
① 保育理念、保育方針、保育目標は園のしおり、保育課程に明記されています。
職員がいつでも目に触れるように玄関や職員室に掲示しています。年3回(4
月、9月、2月)職員会議で大庭保育園目標、大庭保育園の運営方針を用いて
職員への周知を図っています。
② 職員研修は年度末に方向性を決め、年間計画として主任が中心となって内部研
修計画を立てています。また、外部研修は研修案内が届いた時点で職員の要望
6.職員の資質向上の
などを踏まえ園長が中心となって計画を立てています。外部研修の計画書は職
促進
員別に研修内容を明記し作成しています。
③ 外部研修の受講者は受講後、研修報告書を作成し、全部の報告は時間的に困難
ですので内容により職員会議で報告しています。研修報告書、レジメを職員休
憩室に置き、貸出しノートを作り職員はいつでも閲覧できるようになっていま
す。
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