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英語英米文学科ゼミナール通信VOL.3

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英語英米文学科ゼミナール通信VOL.3
 1
関東学院大学文学部 英語英米文学科ゼミナール連合通信 第3号 2015 年 1 月 13 日発行
CONTENTS
②英語劇
『ロミオとジュリエット』
国際文化カフェ
③グローバル人材育成セミナー
大学院文学研究科 講演会
④留学体験座談会
⑤教育実習と教員採用試験
⑥Buddyとの交流談
科目等履修生へのインタビュー
⑦就職活動体験談
⑧卒業論文発表会開催予告
TOEIC-IP実施予告
「英語英米文学科ゼミナール通信」挨拶文
英語英米文学科長 本村 浩二
英語英米文学科において「ゼミナール連合会」
が結成されてから早や3年。この 「ゼミナール
通信」 も今年度が第3号となります。「ゼミナー
ル連合会」のメンバーである学生の一人ひとり
が、積極的にかつ主体的に行動してくれたおか
げで、今回もすばらしいニューズレターが出来
上がりました。
さて、来年(2015 年)本学科は、時代の推
移とニーズの変化に対応するべく、英語英米文
学科から英語文化学科へと名称を変更いたしま
す。その結果、教育・研究の内容も文学的なも
新カリキュラムで実施するハワイ・サービスラー
のから文化的なものへとシフトすることになり
ニング・プログラムにおいて、学生がボランティ
ます。
ア(絵本の読み聞かせ)に行くクヒオ小学校に勤
このような名称変更にたいし、昭和 43 年(英
める Mrs.Kuwak と一緒に
米文学科の設置時)から続いてきた誇るべき伝統
がすべて喪失してしまうのではないかという懸念の声もあちらこちらで聞かれます。だが、心
配は無用です。われわれの想定している文化とは、文学をも包摂しうる、より大きな概念で
あり、英語英米文学から英語文化への移行は、前者の完全な消滅ではなく、その拡大化(現
代の用語で言うなら、そのバージョンアップ)を意味しているからです。
つまり、英語文化という新しい名称は、伝統を維持しながら刷新を図るものです。次年度
のニューズレターにおいて、今回の改革の成果をお伝えすることができればと思っています。
以下、本学科の一年間のおおまかな活動内容を記載しています。学生と教員の相互協力によ
るこのような活動の一つ一つが、本学科の魅力のアップにつながりますことを願いつつ……。
2015 年度より文学部は
国 際 文 化 学 部
へ生まれ変わります!
伝統という目に見えないもの
2015 年度国際文化学部学部長就任予定 大橋 一人
これまで 45 年余り続いた関東学院大学文学部は来春 2015 年4月から、英語文化学科と比
較文化学科の二つの学科からなる国際文化学部として新しいスタートを切ります。現在、文学
部で学んでいる皆さんはこの変化をどのように受け止めているでしょうか。自分が現在学び、
やがて卒業していく学部がなくなってしまうという寂しい思いでしょうか。それとも、時代
に即して変わっていく姿に期待していただいているでしょうか。この二つの気持ちが同居し
ている人も多いのではないでしょうか。
私も同じような思いをしたことがあります。私が卒業した高校は 10 年ほど前に、近くのも
う一つの高校と統合され、今はすでに別の校名となりました。校舎も移転され、校歌も変わ
りました。寂しさは感じるのですが、不思議と自分の卒業した高校が消えてなくなったとい
う思いはありません。むしろ、自分を育ててくれた学校として私の記憶には永遠に残る形に
なったようにすら思います。
スポーツの世界ではそれぞれの競技で「伝統校」というのがあります。競技している選手は
毎年変わるのに、まるで、その学校の卒業生の影が見えるようで、対戦相手としてはやりにく
いことこの上ない。伝統は目には見えませんが、歴代の在学生によって次世代に受け継がれ、
在学生に力を与えてくれるもののようです。来年の春に入学してくる後輩たちは、国際文化
学部の第一期生として入学してきます。そしてその新入生たちに、長い時間をかけて培って
きた伝統を受け渡すのは文学部生である皆さんです。来春、
「さあ、がんばって」と背中をた
たいてタスキを渡す姿が見られることを願っています。
大学生の間に「自分の心で感じ、自分
の頭で考える」習慣を身につけてくだ
さい。4 年間の大学生活がきっと充実
したものになると思います。
2 The English Department Newsletter Vol.3
英語劇
Romeo and Juliet
by インターナショナル・シアターカンパニー・ロンドン
2014 年 5 月 16 日に金沢公会堂にて、インターナショナル・シアターカンパニー・
ロンドン (ITCL) による、英語劇が行われました。今年はシェイクスピア原作の中でも日
本で最も人気のある悲劇『ロミオとジュリエット』でした。この劇団を招致するように
なり 9 回目となる本公演では、学生だけではなく一般の方々も大勢参加され、観劇を楽
しまれました。
公演終了後にロミオ役のネイティさんとナース役のルースさんに、ボツフォードゼ
ミでインタビューをさせていただきました。
——なぜ舞台で演技をされるのですか?
ルース :見ている人が自分の経験をもとに想像力を働かせることができるからよ。
これは劇を楽しむのに一番大事なことだと思うの。
ネイティ:僕はこれが現実だと思うからかな。映画館で映画を観ても、もちろん感動
するけど、劇場だとにおいを感じることも、感情を感じることも、誰かの
声を聴くこともできる。観客は、僕たちが持っているすべてのエネルギー
を感じ、演技の瞬間の本当の感情と一体となることができるんだ。
ルース :観客というのは明らかにパフォーマンスの一部で、観客と俳優との関係は、本当に重要なの。なぜなら、観客の反応が、
パフォーマンスを作っているからなのよ。
ネイティ:劇場内にいるということは、そこにいるということ。舞台は映像と違って一時停止することができないし、退出するこ
ともできない。その場にいて、すべてのものがその瞬間に集中し、その瞬間から多くの経験を得ることができる。これ
はユニークな瞬間だと思う。
最後にルースさんにこの劇の中で最も好きな台詞を伺って
みました。彼女が好きなのは、“That heaven finds means
to kill your joys with love!” という、劇終盤の大公の台詞
だそうです。敵同士の家に生まれたロミオとジュリエットが
愛し合い、その結果死ぬことになったのは、憎みあった両家
に下された神の罰であった、という意味の、悲劇を締めくく
るに相応しい台詞です。
イギリス英語をより身近に感じることができ、英語劇の楽
しみを知ることのできる貴重な機会でした。わずか 6 人で行われているものだとは信じがたいほどの迫力があり、静かに聞き入る
場面や、笑いがあり、160 分の公演もあっという間に幕を閉じました。次回公演は『ヴェニスの商人』を予定しています。これか
らも多くの学生の皆さんに鑑賞していただけることを願っております。
(英語英米文学科 4 年 安富菜々美)
国際文化カフェ
2014 年 8 月 2 日(土)と 24 日 ( 日 ) に、金沢文庫キャンパス教務課前ホールにて、
「国際文化カフェ」が開店されました。私は 24 日のカフェ・スタッフとして、オープン
キャンパスにいらしてくださった高校生のみなさんと、ホット・ティーやコーヒー、ジュー
スと各国のお菓子をお供にして、たくさんお話ししました。
今回は在学生とのおしゃべりを主体とした「カフェ」ということもあって
か、高校生のみなさんはリラックスして和やかな表情でお話しされていたよ
うに見えました。本当にたくさんお話しいただいたのですが、お聞きした中
でも英語文化学科を目指している方々に多かったのが、「留学をしたい」「語
学について勉強したい」
「英語を話せるようになりたい」といった相談でした。
小学校からの英語教育が導入されてもなお若者の英語離れ、さらには海外志
向の少なさなどが叫ばれているこの頃ですが、学びたいという希望をもつ学
生はそれと関係なく自らの興味に向かって歩んでいけるのだと感じました。
同時に、自分が大学に入った時のやる気に満ちた気持ちを思い出して、身の
引き締まる思いでした。このように学生という立場で、大学受験をひかえる
高校生の皆さんとお話しできたことは、私にとっても、とても貴重な経験に
なりました。
(英語英米文学科4年 斎藤夏姫)
The English Department Newsletter Vol.3 3
グローバル人材育成セミナー
―異文化コミュニケーション能力育成を目指した大学教育—
平成 26 年 12 月 6 日(土)、主催:関東学院大学英語英米文学科、共催:公益
財団法人 日本英語検定協会による『グローバル人材育成セミナー』が開催され
た。
2015 年度から開設される国際文化学部の立ち上げに向けて、学院創立時から
世界基準に照らして進められてきた関東学院の教育実践充実を目的として開催さ
れた企画である。
前半は、①高校生・大学生向け:「グローバルステージに羽ばたけ!〜世界へ
のドアの鍵を手にするために」大門小百合氏(ジャパンタイムズ)、「やってみよ
う!〜リスニングからスピーキングへ」内藤チャーチ香氏(日本英語検定協会)。
②教育者向け:「教師の成功を促す AR による授業改善〜まず何から始めましょ
うか?」佐野正之氏(横浜国立大学名誉教授)の 2 つのセッションに分けられて
実施された。
後半のプログラムでは、「グローバル人材育成を目指す大学教育〜異文化コミュニケーション能力を支えるもの」をテーマとして
シンポジウムが行われた。葛城崇氏(文部科学省初等中等教育局国際教育課)の基調講演に続き、パネリスト:本間充氏(日本英
語検定協会)、本村浩二氏(関東学院大学文学部英語英米文学科長)による提案がなされた。
大学卒業時までに育てるべき学士力として、特に異文化コミュニ
ケーション能力の重要な鍵となる英語運用能力を保障するためのカ
リキュラム開発、英語の4技能を総合的に測る入試の導入の重要性、
また、国によって進められている「英語教育改革」に応じた大学の
意識改革の必要性が強調された。セミナー終了後に行われた情報交
換会に参加した高校教員からは、新学部への大きな期待の声が寄せ
られていた。
(英語英米文学科教授 金森 強)
大学院文学研究科 英語英米文学専攻 講演会
去る 2014 年 12 月 19 日 ( 金 )、英語英米文学専攻主催の講演会を行いました。
講師は本学文学部 ・ 文学研究科非常勤講師で千葉大学教授の椎名紀久子先生、演
題は「英語のリスニング、それはグローバル化社会への登竜門」でした。椎名先
生は平成 26 年度から英語英米文学科、および英語英米文学専攻の授業をご担当
です。
講演には教職課程の学生を始め熱心な受講者が集まり、質疑応答も活発でした。
まことに残念ながら、椎名先生は本務校のご都合で、来年度以降本学の担当を継
続していただけなくなりました。今回の講演、および今年度の開講科目を履修し
た学生は得難い受講体験をしたこととなります。このように大学の教室での出会
いは一期一会になることも稀ではありません。学生の皆さんは心して受講してください。
(英語英米文学科教授 英語英米文学専攻主任 安藤 潔)
大学院文学研究科英語英米文学専攻 2015 年度 2 月募集日程
出 願 期 間:2015 年 1 月 9 日 ( 金 ) ~ 1 月 16 日 ( 金 ) 必着
試 験 日:2 月 21 日 ( 土 )
(2016 年度入試も 2015 年 9 月と 2016 年 2 月の募集があります。詳細は庶務課に。)
4 The English Department Newsletter Vol.3
アメリカのリンフィールド大学に4カ月留学した大
石君、小柳さん、カナダのサスカチュアン大学に4カ
月留学した杉山さんに 4 年の渡辺君がインタビューを
しました。
留学生座談会
~学校生活やホストファミリーについて~
大石:リンフィールドは雨が多かったけど、自然が豊かな場所で、
勉強に集中しやすかったな!
杉山:私の行った大学も同じような環境で、とても静かなところ
だったよ。
小柳:授業は、英語はもちろん、アメリカの文
化も勉強できたし、地域の方々と触れ合
うコミュニティーサービスという授業が
ありました。
大石:僕はそのコミュニティーサービスの授業
で、日本語学校に行ったんだけど、日本
とアメリカの生徒の違いや文化の違いを
肌で感じることが出来て、いい経験に
なったよ。
左から順に、小柳さん、大石さん、杉山さん
杉山:カナダでは授業が半日なので、空いている時間を使い、図
書館に行って読書をしたり、パソコンを使って、発音の練
習をしていました。時々、遊びにも出かけて充実させるこ
とが出来ました!
小柳:また、
日本に留学経験のある現地の学生と、
宿題を持ち寄り、
みんなでスタディーパーティーをしたのも楽しい思い出の
一つです。
大石:いい思い出といえば、ホストファミリーに色々なところに
連れて行ってもらって、地域の子供達と遊んだことも忘れ
られない思い出だね。
~留学を考えている後輩へのアドバイス~
大石:楽しいことも多いですが、言葉がうまく伝わらず、
大変な事も多かったです。しかし日本にいるうちか
ら最低限の勉強をしていく事によって、よりエン
ジョイ出来ると思います。
杉山:留学に踏み切ることは大変な事だと思いますが、自
分で積極的に行動することによって、より楽しい留
杉山:私の家は、多くの留学生を受け入れている家で、一緒に英
語の勉強をしたり、お互いの国の文化について話し合った
りしていたよ。
学になると思います。
小柳:早めの準備が必要になるので、会話や発音の練習な
ど、普段の授業を大切にするべきだと思います。
(英語英米文学科 4 年 渡辺 凌)
◀パーティ風景
(小柳さん)
現地の学生との 1 枚(杉田さん)▶
▲ Cat Camp という 1 年生を歓迎するイベントの様子
2014 年度学内留学プログラムにおける
英語英米文学科生参加状況
本学国際センターによると、2014 年度学内留
学プログラムに、英語英米文学科からは長期留学
12 名、夏期語学研修 10 名の学生が参加しました。
特に、長期留学の参加人数については、学内でも
群を抜く実績となっています。
本学では、長期留学・短期留学の2つの留学プ
ランが設けられています。なお、長期留学プログ
ラムへの申し込みには、各協定校が設ける基準に
達する TOEFL-ITP スコアの取得が必須となって
います。今年度最終となる TOEFL-ITP テストは、
2015 年 2 月 18 日(水)に金沢八景キャンパスに
て実施されます。留学を考えている学生のみなさ
んはこの機会に受験しましょう!
お問い合わせ:国際センター
(金沢八景キャンパス・フォーサイト 21 内)
[email protected]
The English Department Newsletter Vol.3 5
教育実習と教員採用試験
世界一おもしろい
先生になります!
教育実習・教員採用試験の体験談〜相
模原市の教員採用試験に現役合格した
津川大地君のメッセージ
『教育実習の体験談』
私は、全生徒、全職員と会話する、という一つの目標を掲げて教育実習に挑
みました。緊張というより、わくわく感が強かったです。
◀Me
教育実習初日の朝、最愛の犬(LUCK)が突然散歩中に亡くなりました。し
かし私は家の中だけでしか泣きませんでした。なぜなら教師というのは “ 生徒
の前では何が起きても元気で笑顔で ” という職業だと知っていたので。複雑な
気持ちからの教育実習生活の始まりでした。
一週目、明るく元気な生徒たちとの会話、ベテランの先生方の、手本にした
くなるほどの授業見学、部活…とにかく毎日が楽しい時間でした。
二週目、自分の授業が始まり、一週目の幸せな時間は風のように過ぎ去りま
した。授業ができない焦り、生徒のためにより良い資料作りをしたい、しかし
正解がわからない。要領が悪くて睡眠時間は2、3時間になり、余裕のない授
業では見よう見まねで失敗。部活には参加できない。自分の無力さを知り、今
まで生きてきた中で一番自信を失い、私のプライドは砕け散りました。
三週目、私の精神力はすっかり鍛えられ、試行錯誤を繰り返し、なんとか授
業もどきができるようになりました。最終日には生徒からのサプライズメッ
Treasured Memory
セージと歌で生徒と一緒に涙し、最高の笑顔で教育実習生活を終えることがで
きました。
『教員採用試験の体験談』
“ 毎日学校に行く ” という当たり前のことで私は中学校、高校ともに皆勤賞を頂きました。それは一つの目標でもありました。
学校に行きたくない時ももちろんありましたが、辛くても目標のために行きました。この習慣が大学では私の当たり前になってい
ました。日々の積み重ねの大切さ。その小さな努力が成績にも反映し、大学推薦枠をいただき、運良く一次試験を免除されたのだ
と思います。
二次試験の対策では、関東学院大学が催してくださった「二次試験対策講座」に参加し、模擬面接、模擬授業を行い、アドバイ
スを現職の先生方からいただきました。また、「津川さんなら大丈夫!」という励ましの言葉を頂いたことは本当に自分にとって守
護神がついてくれているような強い励みとなりました。
二次試験当日は、自分が実際に行ってきた行動や、教育実習の経験をありのままに話した印象が強いです。ですから正直、台本
通りの回答は少なかったと思います。素直なことを言いたい、人とは違った回答をしたい、という私のひねくれた性格が吉と出た
のでしょうか。
面接での、
「なんで教師になろうと思ったの」というお決まりの質問に私はこう答えました。「学校が好きだからです!学校に行き、
友達、先生とワイワイすることが楽しくてしかたなかったからです!!だからずっと学校にいたいと思ったからです!!!」バカ
みたいな答えですかね??バカですよね。しかし私には誰に何を言われようと、この回答にしっかりとした根拠と理由があったので、
絶対の自信がありました。
質問に対しての答えに正解はないのですから(質問によって例外あり)自分の回答にしっ
かりとした根拠と理由があるのならば、ありのままに回答する方が台本通りの回答よりも
面白いし、人の心を動かすことができるのではないでしょうか。私はその考えで、二次試
験を合格しました。
私はただ、日々の小さな努力をしていただけです。それが大きなものになったりならな
かったり…目標を決めることは何をするときにも一つの動機付けになるので大切なことだ
と思います。まあ、今回はたまたま運(LUCK)が味方してくれたのだと思いますね。
(英語英米文学科 4 年 津川大地)
Best Friend
6 The English Department Newsletter Vol.3
Buddy との交流談
バディは、アメリカの大学から関東学院大学へ勉強しに来た留学生たちの日本
での生活をサポートする役割を担っています。日本語のアシスタントや勉強だけ
ではなく、一緒に買い物をしたり、観光地を巡ったりしています。留学生たちと
交流することによって、自然と刺激し合い、お互いに学ぶことができます。バディ
活動は、担当する留学生だけの交流ではありません。月に 1 度は、留学生とバディ
全体で集まる機会があります。ウェルカムパーティー、バーベキュー、またハロ
ウィンパーティーをはじめとする季節のイベントなども企画しています。
10 月に行われたハロウィンパーティー
私が今回留学生バディに応募したのには理由があります。それはジェニファーとの
約束を果たすためです。昨年私は交換留学生としてアメリカのリンフィールド大学へ
行ってきました。そこで出会ったのがジェニファーです。彼女は私のルームメイトで
あり、親友でもあります。毎日夜遅くまで、同じ部屋で勉強に取り組み、机に向かっ
たことは忘れません。そんな彼女と、私が帰国する際に 1 つの約束を交わしました。
それは、彼女は交換留学生として、私はバディとして、日本の関東学院大学で再会を
果たすことです。お互いが逆の立場となり、彼女がアメリカで私に多くのことを教え
てくれたように、今度は私が彼女をサポートし、助ける番です。異文化の中で感じる
ストレスや言葉がわからない状況下におかれる不安、すべて経験してきた私だからこ
そできることがあると信じ、活動を続けています。
バディズと横浜観光に行きました!
科目等履修生のお二方へインタビュー
(英語英米文学科 3 年 小柳 彩)
勉強熱心な科目等履修生のお二方、内田
善之さん(74 歳)と北村士守さん(69 歳)
との一問一答です。
——なぜ、本学で英米文学を学びたいと思ったのですか?
内田:半導体をつくる会社で役員として技術系の仕事をしていました。趣味が読書であったのと、英文学に興味があって、さらに
深く勉強したいという熱意に駆られたためです。
北村:大学卒業後、通信関係の仕事をしていました。英語が苦手だったので、YMCA に通っていました。そこで、先生がハリー・ポッ
ターの話をして下さり、英米文学に興味を持ち始めました。
——英米文学を勉強して魅力を感じたことは何でしょうか?
内田:「近代イギリス文学論」を受講し、フランス革命後にブレイクやワーズワスがその時代にどう関わったのかを現在、学んでい
ます。専門の先生より直接教えてもらえることで、理解が深まることが魅力です。
北村:詩人の詩は洗練されていて、
人生の本質を突いたことがたくさんあります。
約 400 年前のシェイクスピアの考え方が、現代にも通じる所があり、と
ても魅力的です。
——関東学院の学生に向けてのメッセージをいただけるでしょうか?
内田:学生時代、どんな分野であっても、真面目に勉強したことは社会で必ず
役に立つ時が来ます。伝統ある関東学院の文学部で勉強できる皆さんは、
出来るだけ先生から吸収していくという意識を大事にしてください。
北村:卒業してから、勉強したくなります。時間がまとまって勉強できる時期は、
大学時代しかありません。幅広く勉学に励むことで、世界が広がるから
勉強は楽しいものです。
(英語英米文学科 4 年 小西裕一郎)
左から小西裕一郎さん、北村士守さん、内田善之さん
The English Department Newsletter Vol.3 7
就職活動体験談
今年も前年同様、3名の方からそれぞれどのように
就職活動を行ってきたのかをインタビューしました。
相模鉄道株式会社に内定…石塚泰文さん
私は 3 年次の 10 月頃から本格的な就職活動を始めました。初めは学校で開催された講習会に参加
して、具体的に必要な準備の方法を勉強しました。特に私が力を注いだのは自己分析です。就職活動
を通じて企業に伝えるべきことは、自分にどのような特徴があるのか、自分が企業に貢献できること
は何なのか、などだと思い、それらを徹底的に考えました。
また友人やキャリアセンターの方にも相談をお願いし、自分だけでは分からない特徴を発見しても
らうことで、自分が何を強みにしており、それを企業で発揮できるかを履歴書や面接で表現すること
ができたと思います。同時に、企業研究も並行して進めていき、仕事を通じて多くの人の役に立ちた
いという希望や、正確さが求められる仕事にやりがいを感じる自分の性格とマッチする仕事を探して
いたところ、鉄道会社で働くという選択肢を見つけることができました。
実際の選考過程では、恐らく応募人数が多数であったこともあり、履歴書・ES の提出、筆記試験、面接と数多くの段階を経て
いきました。途中先の見えない中でも、自分がその企業でやりたいと思っていることを何度も思い返し、無事に入社した際に鉄道
員として駅で働く姿を想像しながら、人事の方たちに積極的にアピールしたことが、今回内定を頂くことができた結果に繋がった
と思います。
株式会社 JAL ナビアに内定…久我怜奈さん
就職活動中は常に「自ら可能性をゼロにしない」「就職活動、特に面接を楽しもう」と心がけていま
した。10 月から履歴書を書き始め、何度もキャリアセンターに通い、納得のいくまで添削してもらい
ました。ここで学んだことが、ESを書く際にも役立ちました。大学のセミナーや学内説明会にも積
極的に参加しました。これが向いている、と自ら決めつけず、全ての業界を見て回り、その後の活動
につなげました。
面接では、ネタとなる話と、結論をそれぞれいくつか用意し、その場で瞬時に組み合わせながら
やっていました。同じ話題を何度もすることは、してきたことは他にない、というつまらない印象を
与えてしまうので避けました。そして、私は次第に人事の方の年齢などによって受けのいい話題など
が見えてきたので、その時に適した話題の優先順位をつけながら、楽しく会話をしました。
実際に動き出したのは 2 月下旬と少し出遅れましたが、結果、4社から内定を頂くことができました。先が見えず不安との戦い
など辛い時期もありましたが、自分を見失わず、目の前のことに全力で取り組んだことが、就職活動をうまく乗り越えた一番の要
因だと思います。そして常に感謝の気持ちを忘れないことです。これを読んで、何か得るものがあれば幸いです。
株式会社ロイヤルパークホテルに内定…岡村惣一さん
私が本格的に就職活動を始めたのは、3 年生の 2 月頃でした。その頃は、自分の就き
たい職種を決めることが出来ず、とりあえず色々な業界の説明会に参加しました。多く
の企業の話を聞くにつれて、本当に自分がしたいと思える仕事を徐々に見つけることが
出来ました。自分が働きたいと思える職種でないと、就職活動は大変になってくると実
感しました。
就職活動で重要な事は、自分の軸を決めることです。勿論、自分の就きたい業種を色々
と探すことはいいことですが、あまり多すぎると、面接の時に苦労します。志望動機を
聞かれた時に、その企業を選ぶために、自分が軸としていることを言うと面接官に伝わりやすくなります。
私はアメリカに留学した経験から、自分の英語力を使って仕事をしようと思っていたので、外国人利用客の多いホテルを選びま
した。内定後に、人事の方がおっしゃっていたことは、採用する基準は社会に出て恥ずかしくない格好をしている人を最初に選ぶ、
ということです。頭髪やスーツを清潔に見せること、企業の方に挨拶をすること、といった普通のことができる人を積極的に採用
したいとのことでした。これらの事ができてから、その人の特徴を知りたいと思ってもらえるので、説明会でも、自分をアピール
できる場はたくさんあると実感しました。諦めず、何事にも真剣に取り組む姿勢が大事だと改めて思いました。
2015 年卒業・修了者対象 学内企業説明会
2015 年卒対象・学内企業説明会 2015 年 2 月に実施予定
2016 年卒対象・学内企業説明会 3 月 10 日 ( 火 ) 〜 12 日 ( 木 )、25 日 ( 水 ) 〜 27 日 ( 金 )
(全日程 14:00 〜 16:50 予定)
場所:金沢八景キャンパス・フォーサイト 10F
主催:関東学院大学 就職支援センター
※詳細は就職支援センター掲示板、KGU 就活 NAVI の掲示でご確認ください。
問い合わせ先:TEL: 045-786-7017(金沢八景キャンパス就職支援センター)
8 The English Department Newsletter Vol.3
2014 年度英語英米文学科 卒業論文発表会
今年度、英語英米文学科に提出された卒業論文の発表会を開催しま
す。来年卒業論文を書く3年生はもちろん、卒論ってどんなものだろ
う?と思っている 1、2年生も是非ご参加を!
もちろん他学科の方や先生方も大歓迎です。
日時:2015 年2月 3 日(火)13:30 〜
場所:K − 123 教室
英語英米文学科生対象
TOEIC-IP テスト 実施のお知らせ
実施日:2015 年 2 月 3 日 ( 火 )
2014 年度卒業論文発表会同日開催
時間:9:20 ~ 12:00(予定)
場所:K-310、 311 教室
受験費用:無料(2・3・4 年生対象)
英語英米文学科ゼミナール連合会
▼今回第 3 号が完成した。内容はこ
▼This year, we have completed the third edition of the Engれまで以上に充実し、スムーズに完 lish Department Newsletter. We are sure this newsletter is
成まで持って行けたと思う。なぜな more excellent and smoother than the previous newsletters,
ら昨年までの知識を最大限生かしているからだ。またそれぞれの because we made the most of the knowledge that we have
learned. And I thought various events are described better
行事も充実し、本学科の学生たちがどのような活動しているのか
than before, so readers can understand our activities better.
がより分かりやすくなったと感じた。特に今年は教職課程履修者
Especially, the experiences of a student taking the teaching
の体験談も加わり、将来教員を目指す人の助けにもなれば幸いで course were included in this year’s newsletter, which will
ある。また国際文化カフェも始まり、本学科の活動を広める場が help people who want to be a teacher. Also, the international
増えたことを嬉しく思う。▼来年度より本学科が所属する文学部 culture café was held. Then, I’m glad to increase such chances
は国際文化学部へと生まれ変わる。個人的には今までとは違って for us to tell about our activities.▼Next year, the name of the
更なる国際的な交流や行事が増え、学生たちがこれまで以上に活 College of Humanities that we belong to now will be changed
躍することを期待する。また今回ゼミナール同士の交流について to the College of Intercultural Studies. I want to increase inは紙面の都合上触れられなかったが、こちらもこれまで以上に深 ternational exchanges and events and I expect students to become more active. There is no article about exchanges among
まることを望んでいる。▼最後に、レイアウト係として作業をす
seminars, but I want joint activities of seminars to increase.
る中で様々な場面で援助をしてくださった福圓先生、そして 4 年
▼ Finally, I was greatly helped by Assoc. Prof. Fukuen, fellow
の尾平さん、なまため印刷所さんにはこの場を借りてお礼を申し student, Ohira and Namatame printing company. I really ap上げます。
preciate their advice.
(レイアウト編集係 英語英米文学科 4 年 津川大地)
(Daichi Tsugawa)
Vista No.3
The English Department Newsletter Vol.3(英語英米文学科ゼミナール通信第3号) 2015 年 1 月 13 日発行
編集:関東学院大学文学部英語英米文学科
編集協力:関東学院大学文学部英語英米文学科ゼミナール連合会
〒 236-8502 横浜市金沢区釜利谷 3-22-1 TEL. 045(786)7179 URL:http://www.univ.kanto-gakuin.ac.jp
印刷所:株式会社なまためプリント 〒 231-0006 横浜市中区南仲通 4-43 馬車道大津ビル TEL. 045(641)8080
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