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平成 28 年度第1回千代田区障害者支援協議会

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平成 28 年度第1回千代田区障害者支援協議会
平成 28 年度第1回千代田区障害者支援協議会
―議
事
録―
日時:平成 28 年6月 21 日(火)18:30~
場所:千代田区役所
千代田区
4階
研修室
障害者福祉課
■開催日時・出席者等
日時
場所
平成 28 年6月 21 日(火)
千代田区役所
4階
18:30~20:30
研修室
学識経験者
小川会長、大塚委員、大瀧委員
医療関係者
鈴木委員
障害者及びその家族
藤田委員、貝谷委員、小笠原委員、宮委員、広瀬委
員、鈴木(隆)委員
社会福祉団体又は障
害者福祉団体の代表
者等
新井委員、小野寺委員、高橋委員
事業者
永田委員、高田委員、今牧委員、田部委員
就労支援関係者
藤枝委員
区関係職員
保科子ども部長、松本保健福祉部長
事務局
大坪障害者福祉課長
小原障害者福祉課障害者福祉係長、
平澤障害者福祉課相談支援係長
菅原障害者福祉課地域生活推進係長、
永田障害者福祉課地域生活推進係、
飯倉障害者福祉課地域生活推進係
参加者
1
■議事録
<開会>
○ 大 坪 障害 者 福 祉 課 長
お 忙 しい 中 、 お 集 ま り い た だき ま し て 、 あ り が と うご ざ い ま す。
定刻となりましたので、ただ今から「平成 28 年度第1回
千代田区障害
者支援協議会」を開会させていただきます。私は事務局を務めます障害
者福祉課長の大坪と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
会議を始める前に1点、委員の皆様にお願いがございます。この会議
は公開を前提に開催しておりまして、会議録作成のために録音機を置か
せていただいておりますので、ご了承くださいますようお願いいたしま
す。
また、会議録の作成に当たりましては、各委員の皆様にご発言の内容
等につきまして、確認をお願いすることにいたしておりますの で、後日、
ご確認のほどどうぞよろしくお願いいたします。本日、机上に配付して
おります資料は、次第、委員名簿、座席表の3点となってございます。
事前に送付したものの差しかえとして机上にお配りしておりますものが、
「第4期障害福祉計画の中間報告」という両面のもの、資料1という番
号がついているものになります。それと資料4、(仮称)千代田区障害
者の意思疎通の手段に関する基本条例について、こちらの2点、事前送
付のものから修正がございましたので、本日改めて配付させていただい
ております。
以 上 、 資 料 で 足 り な い も の は ご ざ い ま す で し ょ う か 。 失 礼 い た し まし
た。もう1点、黄緑色の紙でアンケートのコピーをお配りしてございま
す。こちらは本日から「障害を持つ子どもの現在(いま)と未来を考え
る会」という会が4月に発足いたしまして、本日からその会から1名こ
の会に加わっていただいております。後ほど自己紹介をしていただきま
すけれども、そちらの略称「未来の会」という会なのですが、未来の会
においてアンケートについてもいろいろご意見が出たということで、本
日出たご意見についても、この協議会でお話しいただくこととしており
ます。お持ちいただいたものをこの黄緑色の紙としてお配りしてござい
ます。
以 上 の 資 料 で 何 か 不 足 の も の は ご ざ い ま す で し ょ う か 。 途 中 で 何 か落
丁とかお気づきの点がございましたら、お声かけいただければと思いま
す。よろしくお願いいたします。
そ れ で は 、 以 後 の 進 行 に つ き ま し て は 、 小 川 会 長 、 ど う ぞ よ ろ し くお
願いいたします。
○小川会長
それでは、私のほうで進めさせていただきます。
皆さん、改めまして、こんばんは。大変お忙しい中、お集まりいただき
ましてありがとうございます。これから平成 28 年度第1回の千代田区障
害者支援協議会を開催させていただきます。
2
最初に本日の協議会の成立の状況について、事務局のほうからご報告を
お願いいたします。また、新しい委員の方もいらっしゃいますようですの
で、そのことについてもご報告をお願いいたします。その後に、今回は初
回ですので、自己紹介を簡単にして進めていきたいと思います。
それでは、事務局、お願いいたします。
○大坪障害者福祉課長
それでは、本日の協議会の成立についてご報告いたします。
障害者支援協議会設置要綱第7条第2項の規定に基づきまして、委員の
半数以上のご出席が開催の要件とされております。本協議会の委員数は
24 名、本日、現時点でご出席いただいております委員の数は 20 名でござ
います。よって、本日の協議会は成立していることをご報告いたします。
また、本協議会の委員に4名変更がございます。後ほど自己紹介いただ
きますけれども、3月まで委員となっていただいていた岩崎様の退任によ
り、後任としてブライス・レイノア様、ブライス様は本日、お仕事のご都
合によりご欠席されております。また、4月に創設された障害を持つ子ど
ものいま現在(いま)と未来を考える会から、新規委員として鈴木隆幸様、
障害者福祉センター及び障害者就労支援センターは、人事異動のためそれ
ぞれ田部季之様、藤枝洋介様にご出席いただいております。
なお、事務局も人事異動がございましたので、皆様の自己紹介の後、続
けて自己紹介させていただきます。
○小川会長
では、順番に自己紹介をしていきたいと思いますが、まず私から 。済み
ません。私も座って失礼させていただきます。大妻女子大学の小川と申し
ます。専門は障害者福祉で、特に就労支援が専門なわけですが、私が勤め
ている職場は多摩にキャンパスがありますが、大妻女子大学はすぐそばに
ございますので、地元の千代田区の福祉に少しでも貢献できるように頑張
りたいと思います。よろしくお願いいたします。
○大塚委員
上智大学の大塚と申します。よろしくお願いします。
大学はこちらですと、千代田区ということで大学は今、地域貢献をしな
ければならないということで、地域貢献できるかどうかわかりませんけれ
ども、できるだけのご協力はしたいと思いますので、どうぞよろしくお願
いいたします。
3
○大瀧委員
弁護士の大瀧靖峰です。7月1日からちょっと事務所が変わりますので、
ないとは思うのですけれども、万が一直接連絡なされたい方は、ちょっと
調べてからお電話をお願いいたします。
東京弁護士会から派遣されて来ているという認識です。高齢者、障害者
の権利に関する特別委員の副委員長をやっております。よろしくお願いい
たします。
○高橋委員
皆さん、こんばんは。千代田区障害者共助会の監事をしております髙橋
と申します。娘がジョブサポートでお世話になっておりますので、なるべ
く皆様と一緒にいろいろなことを考えていきたいと思いますので、どう ぞ
よろしくお願いいたします。
○宮委員
精神障害者の家族会「さくらんぼの会」をやっております宮と申します。
よろしくお願いいたします。
○広瀬委員
障害者及びその家族のグループで下から2番目の広瀬です。娘が高校2
年生で福山型筋ジストロフィーです。よろしくお願いします。
○永田委員
障害者の支援を行っている事業所で、NPO法人ホープの永田と申しま
す。よろしくお願いします。
○高田委員
高田と申します。よろしくお願いいたします。 ふだんは知的障害の方の
グループホームのサービス管理責任者をやらせてい ただいております。よ
ろしくお願いいたします。
○今牧委員
お疲れさまです。この建物の3階にありますジョブサポートプラザちよ
だから来ております今牧と申します。就労 移行支援と継続B型をさせてい
ただいております。よろしくお願いします。
○田部委員
このたび4月に着任しました障害者福祉センター えみふるで係長をやっ
ております田部と申します。千代田区の福祉行政のほうで何かとわからな
い点もあるかと思いますが、皆さんと一緒にご協力していきたいと思いま
すので、よろしくお願いいたします。
○藤枝委員
障害者就労支援センターの藤枝と申します。昨年度前渡辺委員に かわり
まして、このたびより参加させていただきます。障害のある方の就労支援
をさせていただいております。よろしくお願いいたします。
○小野寺委員
千代田区社会福祉協議会の小野寺と申します。 社協はいろいろ部署があ
4
るのですけれども、私は成年後見係というところで、高齢者、障害者の方
のお手伝いをしています。どうぞよろしくお願いいたします。
○鈴木(隆)委員
先ほどご紹介いただきました、障害を持つ子どもの現在(いま)と未
来を考える会、4月に発足しましてそちらで 幹事をしています鈴木でござ
います。子どもが障害を持っておりまして、一緒になっていろいろこれか
らのことを考えていきたいと思うのですけれども、どうぞよろしくお願い
いたします。
○小笠原委員
障害者とその家族の小笠原でございます。地域で余暇活動を充実させる
ために、毎月3回ほどいろいろダンスとかレクリエーションの活動をして、
あつまろう会という会をしております。障害を持っていても地域の中で安
心して生活していかれるような福祉計画を皆さんで考えて、計画をつくっ
てお手伝いをさせていただきたいなと思って参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。
○貝谷委員
日本バリアフリー協会の貝谷と申します。障害者及びその家族というと
ころのカテゴリーです。私どもは介護事業所のほかにゴールドコンサート
という障害者の音楽コンテストを千代田区の東京国際フォーラムというと
ころで、皆さんはご存じだと思うのですけれども、毎年全国規模のものを
開催しております。音楽を通して障害者の理解が深まればということで活
動をしております。どうぞよろしくお願いいたします。
○藤田委員
障害者及びその家族の6番の藤田冨紀江と申します。千代田区の共助会
の役をやらせていただいております。それとえみふるには時々ボランティ
アとして行っているのですけれども、元障害者の家族でございました。よ
ろしくお願いいたします。
○新井委員
千代田区民生・児童委員協議会から参加しています新井美智子と申しま
す。障害福祉部会に所属しておりますので、この会に参加させていただい
ております。よろしくお願いします。
○鈴木(努)委員
溜池山王の山王パークタワーというビルの 25 階で山王クリニックを
開いております鈴木と申します。専門は内科と精神科で、今回は千代田区
医師会の理事として医師会代表で来させていただきました。ふだん、医療
を中心に物事を考えていまして、福祉のほう はどうしても弱いものですか
5
ら勉強させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○小川会長
ありがとうございました。これで委員の皆さんは 一通り漏れなく自己紹
介いただいたと思いますので、それでは事務局のほうもお願いいたします。
○保科子ども部長
皆さん、今晩は。教育委員会事務局で子ども部長をしております保科
と申します。昨年度に引き続き2年目になりますので、引き続きよろしく
お願いいたします。
○松本保健福祉部長
同じく区役所の保健福祉部長の松本と申します。委員の皆様には、
日ごろから区の障害者施策にいろいろご支援、ご協力をいただきましてあ
りがとうございます。この会でもどうぞよろしくお願いいたします。
○大坪障害者福祉課長
この4月から障害者福祉課長に着任いたしました大坪と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
○小原障害者福祉係長
○平澤相談支援係長
障害者福祉係長の小原と申します。よろしくお願いいたします。
同じく相談支援係長、平澤と申します。よろしくお願いいたします。
○菅原地域生活推進係長
4月から障害者福祉課に20数年ぶりに戻ってまいりました菅
原と申します。よろしくお願いいたします。
○永田地域生活推進係
障害福祉課の永田と申します。よろしくお願いいたします。
○飯倉地域生活推進係
同じく障害者福祉課の飯倉と申します。よろしくお願いいたしま
す。
○小川会長
ありがとうございました。それでは、自己紹介はそろそろ終わりに いた
しましょうか。
では、次第に従いまして議事を進めてまいります。本日の議題は4点、
終了時間が8時半を予定していますので、かなり盛りだくさん、内容もそ
れなりにある議題ですので、円滑な議事進行を図るためにご発言のほうは
簡潔にお願いしたいと思います。また、多くの委員の皆様にご発言いただ
けるようにご配慮をお願いしたいと思います。
今年度、会議の進行方法を若干事前に事務局のほうと相談いたしまして、
事前に資料をお送りして、基本的にはそれをお目通しいただいているとい
うことを前提に進めさせていただきたいと思います。これ全部事務局に説
明していただきますと、それだけでかなりの時間が過ぎてしまいますので、
皆様のご発言の時間をたくさん取りたいという趣旨でございます。よろし
6
くお願いいたします。
それでは、議事の(1)第4期障害福祉計画の中間報告について、事務
局から説明をお願いいたします。
○大坪障害者福祉課長
では、第4期障害福祉計画の中間報告について説明させていただ
きます。
障害福祉計画第4期、27 年度から 29 年度が計画期間となってございま
す。26 年度の実績が計画段階ではまだ見込みとしてしか出されておりま
せんでしたので、26 年度及び 27 年度について実績をご報告させていただ
きます。こちら数字1つずつご説明させていただきますとかなり時間がか
かりますので、大きく計画値からずれている部分について、ご説明させて
いただきます。
まず、表の中ほど、「自立訓練の(生活訓練)」というところが計画値
よりも大分多い数となっております。これは精神障害の方のご利用が 増え
たため実績が増えたというものでございます。
次の「就労移行支援」につきましても、計画値を超えた数になっており、
特に 27 年度が超えてきておりますけれども、こちらも精神障害の方のご
利用が増えているためということになっております。
次の「就労継続支援」、こちらのA型については 27 年度やはり計画値
を大分超えてきておりますが、こちらは知的障害と精神障害の方が各1名
ずつご利用が始まったということで、数値が 増えているところでございま
す。
次のB型につきましても、 27 年度計画値よりも大きな数値となってき
ておりますが、これも精神障害の方のご利用が増えたことによるものでご
ざいます。
裏面に参りまして、一番上の「計画相談支援」のところですが、これは
計画値よりも大分低い状態でございます。計画相談 よりまだまだセルフプ
ランのほうが多い状況がございますことから、計画値よりも低い数値とな
っております。
そこから、多少下のほうにずれまして「成年後見制度利用支援事業」と
いうのが、実績ゼロで 26、27 と並んでございます。こちらはやっていな
7
いということではございませんで、社会福祉協議会の成年後見のご利用が
あった場合は、区はつなげているのですけれども、26 年度、27 年度はこ
ちらの成年後見のほうにつなげた方がいらっしゃらなかったため ゼロとい
うことでございます。
その下の「成年後見制度法人後見支援事業」につきましても、こちらも
つなげた実績がなかったために「無」という形になっております。
中ほどの「意思疎通」のところで、「手話通訳・要約筆記派遣」のとこ
ろも、若干 27 年度の計画値よりは多くなってございます。こちらは 27 年
度から手話通訳の推進を行っている結果、 増えてきたものと考えてござい
ます。
簡単ではございますが、中間報告としては以上の説明とさせていただき
ます。
○小川会長
ありがとうございました。ただいま障害福祉計画第4期の中間報告をい
ただきましたけれども、この後、私たちは第5期の障害福祉計画等策定に
係るアンケート調査についてという議題がありますが、障害福祉計画を立
てるときには、事前にアンケートをしたり、こういうところで議論をして
障害福祉計画を立てます。その後、立てっ放しではなくモニタリングをき
ちんとしていこうということで、モニタリングという考え方が導入された
ことによって、こうやって中間で数値を共有して、立てた計画について一
応チェックをしていこうというのが、この中間報告の趣旨ということにな
ります。
ただいまご説明ありましたが、何か皆さんのほうで気になる点や確認し
たい点などありましたら、どうぞご発言をお願いいたします。
○鈴木(隆)委員
障害児を支援するための仕組みで、児童発達支援と放課後デイサービ
ス、こちらが 27 年度ふえておるのですけれども、これの背景というか、
かなりふえているという数値が出ておりますけれども、これに対してのと
らまえというのですか、どのように。
○菅原地域生活推進係長
基本的には事業者の数がふえてきているということだと思いま
す。区内では法外施設としてさくらキッズという発達支援のセンターがご
ざいますが、それ以外の認定を受けた上で利用する受け皿がとても ふえて
8
いるということが、児童発達支援についても放課後デイサービスについて
も多いと思います。以上です。
○小川会長
そのほかいかがでしょうか。
○広瀬委員
この実績と計画値を見させてもらって、純粋に思っているのですけれど
も、一応実績の数がある程度出た年度の次の計画、普通横ばいなり 増える
傾向だと思うのですけれども、減らしているところも結構あるので、これ
はどういう意味を持っているのか、減らしているのか、何かその辺がちょ
っと一瞬不安になるのですけれども、削っていくとかではないですよね。
○大坪障害者福祉課長
もちろん削っているとかではございません。計画値につきまして
は、今回操作したものではございませんで、第4期、障害福祉計画を作成
したときに立てた計画値そのままでございます。そのときは何か減る要因
があったのかもしれないですけれども、今回こうした年度ごとのチェック
を行うことで傾向というのを見定めまして、また第4期で見込んだ計画と
は方向が違うようであれば、第5期については新しく判明してきた推計に
より計画を立てていくことになると考えております。
○小川会長
そのほかいかがでしょうか。
○小笠原委員
施設入所者の地域生活への移行ところで、実績がゼロで目標値が4にな
っています。こちらが精神の方も含まれていると思うのですけれども、こ
の4に伸ばしたというのは、地域生活への移行の受け入れ先とか、住宅と
か、それから交流の場とかきちんと整備されていて、4名の目標値を上回
った数でもオーケーというような内容の設定ですか。
○大坪障害者福祉課長
こちら一番上のところは、施設入所の方がグループホーム、また
はご自宅に帰るなど地域生活に移行した実績について記載する部分となっ
てございます。できましたら、施設よりもやはり地域で、家で暮らすとい
うことが理想的だという考えがございますし、そうではないかと思います
ので、目標値である4を超えてもそれを問題とするものではございません。
○小笠原委員
施設を出て、地域に戻った方の日中の居場所というのは確保されますか。
○大坪障害者福祉課長
日中の居場所ですとか、地域での住まいについても、あわせて検
討をしていかなければいけない課題だとは認識しております。ですので、
第5期につきましては、その辺の住まいの問題、日中の活動の場所の問題
9
についても検討をしていく方向で現在は考えております。
○小笠原委員
実際に施設に入所をしている方が、地域に戻りたいというようなことで、
グループホームなりそういうところを見学して、ですけれどもそこで対応
ができないということで、地域に戻れなかったという例を知っています。
そういったときの対応も含めて、やはりもう少し柔軟に検討をしていかれ
たらと思います。お願いいたします。
○大坪障害者福祉課長
貴重なご意見、どうもありがとうございました。
○小川会長
ほかはいかがでしょうか。
○大瀧委員
裏面の上から8番目くらいの成年後見制度利用支援事業に関して質問な
のですが、計画値が3とか4とか5とついていて、実績がゼロで、このゼ
ロを3とか4とか5に伸ばすのってかなり至難の業なのではないかと思っ
ているところなのですが、どういう取り組みによってふやそうと考えてい
るかを教えてください。
○大坪障害者福祉課長
計画値が3、4、5となっておりますのは、障害者の方の高齢化
ということも言われてくる中で、なかなかご自分で判断が難しくなってく
る方が出た場合には、成年後見のほうを利用することになるのかなという
イメージを持っております。また、そういった考えからこの計画値が出さ
れていることと思いますけれども、現在、 26 年度、27 年度ではそういっ
たご利用につながる方がいらっしゃらなかったという結果で ゼロとなって
おります。こちら増えればいいというだけの数値ではないとは考えるので
すけれども、もし必要な方がそういう制度を利用できずにいるような状況
があると、それは非常に問題がございますので、きちんと計画相談の中で
すとか、区もいろいろな方からお話を伺っていったりする中で、必要性に
ついてはきちんと見きわめまして、必要な方については成年後見制度を利
用していただけるように配慮していきたいと考えております。
○小野寺委員
ここ「無」となっていますが、ふだんは常に連携しながらいろいろな方
の支援をしていまして、つい最近も相談を受けたりとかしていますので、
計画の数字にはなるかわかりませんが、ゼロではない数字になってくるの
かなというふうには思っています。
○小川会長
そのほか、いかがでしょうか。よろしいですか。1点だけ済みません。
10
先ほど放課後とデイサービスのところでもご説明の中にありましたけれど
も、就労継続支援のA型、それから移行支援、この辺のサービスの件数の
増加の背景に、やはり事業者の増加というのがあるのではないかなという
ふうに思われます。この障害福祉計画を考えていたときには、それほどそ
の事業者の数が急激にふえて、それによってこの数字が変動するというこ
とはあまり予測していなかったことかと思います。ただ、事業者の増加、
事業者かニーズをどんどん掘り起こすというようなこともないわけではな
いようですので、今後、参考までにもし補足の情報として、事業者数の変
化というのをいただけると、数字の背景が読めるかなというふうに思いま
すので、特に急激にデータが変化したところについては、そうした補足情
報もいただけると検討がしやすいかなと思いますので、ぜひ検討をよろし
くお願いいたします。
○大坪障害者福祉課長
ご意見ありがとうございました。補足資料を出せるように努めて
まいります。
○小川会長
それでは、中間報告については以上でよろしいでしょうか。
続きまして次の議題、(2)第5期障害福祉計画策定に係るアンケート
調査についてに移らせていただきます。事務局のほうからご説明をお願い
いたします。
○大坪障害者福祉課長
では、(2)の障害者福祉計画(第5期)等策定に係るアンケー
ト調査について説明させていただきます。
このアンケートは、現在報告いたしました中間報告となっております障
害者福祉計画、こちらの第5期を策定していくために行うものでございま
す。このアンケートにより区民の障害福祉サービスの利用状況ですとか、
ニーズ等の実態を調査するものでございます。調査方法ですが、郵送法に
よる自記式のアンケート調査を予定しております。
次に、調査の対象ですが、手帳の所持者と手帳の所持者以外ということ
で考えております。手帳の所持者は身体、知的、精神それぞれの手帳をお
持ちの方を予定しております。手帳所持者以外の方につきましては、難病
患者等で福祉手当を受給している方、医療費等の助成を受給している方、
独自の障害福祉サービスを利用している方などについて考えております。
11
調査対象者は 28 年5月1日現在で抽出しております。このアンケートの
調査期間ですが、7月 19 日から 29 日を予定してございます。
次に、調査表の種類ですけれども、こちら 18 歳以上と 18 歳未満の2種
類で予定しております。
次に、調査項目ですけれども、項目、ここに並んでいるのが全ての項目
ではないのですが、対象者の属性、日常生活上の手助けの状況、障害の状
況、日中の活動、仕事、就労、住まい、障害福祉サービス、相談支援、権
利擁護、災害時の避難等こういった項目で調査を行いたいと考えていると
ころです。
次に、区分別の対象者数です。身体障害者、知的障害者の方の対象者数
は 1,293 件、精神障害者の方が 351 件、難病患者の方が 315 件、児童につ
きましては、手帳の所持者ということでちょっと少ない数にはなっている
のですが 16 件、総計 1,975 件を調査対象として予定しております。
めくっていただきまして、中身が具体的なアンケート内容になってござ
います。アンケートの項目につきましては、5月 24 日に障害者支援協議
会の計画部会を開催しておりまして、こち らの部会の中で出された意見を
もとに修正をしております。修正いたしました箇所ですけれども、例えば、
設問1のところで「本人以外の介助者」という書き方をしている部分があ
ったのですが、こちらを「本人の家族以外の介助者」という書き方に改め
たりですとか、あとは、4番のところは父母、祖父母、兄弟が一緒になっ
ていたのですけれども、父母、祖父母、兄弟、姉妹という形で分けさせて
いただいたりしております。
また、しばらく 5-3 まで進んだ 11 番のところですけれども、こちらは
将来の望む生活で、障害者の方が結婚をして家庭を持たれた場合などが入
っておりませんでしたので、そちらも入れさせていただいております。ま
た、5-4 の 20 番のところで、会社勤めと自営業が一緒になっていたので
すが、これも分ける形で記載させていただいております。
ちょっと戻りますけれども、16 番で通勤、通所、通学、通園という形
で一緒になっていたのですが、18 歳以上の方に通園は必要ないのではな
いかというところで通園を削除しまして、通勤、通所、通学についても分
12
けさせていただいております。5-5 の 22 番のところでは、個人の特性を
生かした就労というような項目が必要ではないかというご意見をいただき
ま し た の で 、 そ れ に つ い て も 加 え さ せ て い た だ い て お り ま す 。 ま た 、 18
歳未満の項目につきましても、18 歳以上と合わないような部分などがご
ざいましたので、それについては修正させていただいております。
今回、部会に提出した資料と大きく違っておりますところが、 5-6 か
らのページとなっております。申しわけございません、前回、こちらのミ
スでつけそびれてしまったのですけれども、それぞれのサービスについて
サービスの名称だけでお尋ねしてもなかなか難しいのではないか、 ご利用
いただいていないサービスについては分かりづらいのではないかというこ
とから、サービスの内容につきましても簡単な説明を加えた項目としまし
て、アンケートにお答えいただくような形に改めております。
では、簡単ではございますけれども、事務局からの説明としましては以
上になります。
○小川会長
ありがとうございました。ただいまご説明がありましたように、これ1
回、5月 24 日に開催された計画部会でもんで、それがある程度反映され
た案を出していただいているということです。もちろんここでまたさまざ
まな意見交換が必要だと思いますので、何かありましたら出していただけ
ればと思います。いかがでしょうか。
○鈴木(隆)委員
事務局のほうでお配りいただいています、緑の5期をちょっと見てい
ただけたらと思います。私ども未来の会で、このアンケートをいただいて
から事務局のほうで確認をいたしまして、ちょっと要望を書かせていただ
きました。ちょっと字が汚くて恐縮でございます。まず、この緑の冊子と
お持ちの配られておりますアンケートの 6-1 のページから、ちょっと横
に並べて見ていただきたいと思います。6-1 というのは 18 歳未満のアン
ケートのスタートになります。私がお配りした緑のやつは、18 歳以上の
やつに主に加筆修正したものでございます。これを比べるとよくわかりま
す。
まず、アンケートが 18 歳以上と未満で分かれているということは、何
となくお答えにくいのではないかという意見がありまして、それとあと
13
18 歳未満と以上で、項目が結構ないものがあったりします。 その 18 歳を
基点に分ける必要はないのではないかという意見が出まして、統一したら
どうかというのがまず1つ目でございます。それが 13 分の1の 18 歳以下、
未満で分けないということです。
そのページについて、細かい話ですけれども、 3は地図をつけたらどう
でしょうかという意見が出ました。
13 分の2にちょっと行っていただけますでしょうか。この8問目が6
-2を見ていただきたいのですけれども、18 歳未満はこの障害、疾病の
状況について、こういう等級であるとか詳細情報がございません。こうい
った属性がはっきりしないということがどうなのかということで、この
18 歳以上のところで統一してはどうかという意見が出ました。それで、
13 分の2の加筆となってございます。障害手帳を持っていない方、持っ
ている方は進んでいくわけです、これに。
続きまして 13 分の3です。こちらは住まいの話ですけれども、10 の4
に「福祉施設(障害者支援施設、高齢者施設)」となっています。これは
どちらを選ぶかという観点もありますので、分けたらどうかという意見が
あります。それと、18 歳未満の場合には入所施設という表現がありまし
たので、この入所施設とその障害者支援施設との違いがよくわからないの
で、もし違うのであれば3つを併記したらどうかという意見です。
それと、12 番目の設問でございますけれども、これも答えの 12 の2が、
「住み続けることができる公立の住宅やグループホーム 等がある」という
ことで、かなり全体をもうくっつけてしまっていますので、これを分けた
ほうがいいのではないかと。住み続けることができる入所施設、あとは公
立の住宅、それとグループホーム、これを分けたほうがいい のではないか
という意見でございます。
それと 13 番目は、これは 18 歳未満を入れることによって、選択肢がふ
える。幼稚園とか小・中学校、これを加えたほうがいい のではないかとい
う話です。
13 分の4でございますけれども、これも通所というのがあります。入
所施設が出てきた場合には、16 の設問の中に通所というのが出るという
14
意見です。13 分の5は特に意見はなかったです。
26 問目です。こちらは先ほど大坪課長からございましたけれども、 非
常にわかりやすくなっていまして、いいのではないかという意見で、その
中で利用しない場合の理由が、設問の 28 に、⑰のいっぱいある質問の中
で、利用しない理由は全てここに集約されて、どのサービスに対しての理
由なのかわからないのではないかということで、この理由を大きく分けま
すと、金銭上の問題、費用の問題、それと利用したいサービス、施設にな
っていないという理由とか、例えば家族での協力で間に合っているとか、
その他の理由と大きくは4つくらいに分けられるのではないかということ
で、この設問に対しての利用しない理由をそれぞれについて選んでもらえ
たらいいのではないかという意見が出ています。
それと 13 分の9は飛んで、13 分の 10 ですけれども、こちらにつきま
しては、差別解消法に関してのちょっと細かい話ですので、この学校であ
るとか、仕事場であるとか、いろいろそういう場面が、シチュエー ション
がありますけれども、余暇を楽しむときとか、仕事を探すときというのは、
ちょっと何となくアクション、行動でございますので、これも例えば場所
であるとかそういうふうに統一したほうがいいのではないかという意見で
す。それとあと過去の議題、議事を見ますと警察、昨年の第1回でしょう
か議事録で、交番ですごく嫌なことがありました。そういった公共の例え
ば警察と書いてありますけれども、警察、行政などと、こういうのも入れ
たらどうかという意見でございます。
それとあと 42 のところにつきましては、千代田区内のものを使ってい
るケースと、千代田区外のものがあると思う のですけれども、そういった
ものがわかればいいのではないかという意見でございます。あと43につ
いては、最も利用したいと思う施設を2つまでとなっています。 これはや
はり就労支援施設については、皆さん必要だと丸をした場合に、じゃあ、
もう1つどれをつけるかというときに、グループホームにつけたら短期入
所に丸できないとか、ちょっと2つに限ってしまうのはちょっと厳しいな
ということで、幾つでも丸をしてはどうかという意見です。
それと 44 につきましては、これも5つまでとなっていますが、これは
15
カテゴリーがいろいろありまして、この中から5つを選ぶということがか
なり厳しいのではないかということで、1つ案としては、これも先ほどの
サービスの評価のように3段階評定で、例えば特に必要なもの、普通に必
要なもの、あるいは力を入れなくてもよいもの、こんなような形でどれか
に丸をしていただくということで、何となくその希望の濃淡が出てくる の
ではないかという意見でございます。
済みません。ちょっと長くなって恐縮です。それとあと就学に関して が、
ちょっとこのアンケートではないに等しいので、これをつけ加えてほしい
と思っています。済みません。汚い字で恐縮なのですけれども、就学され
ている方が、通学先の情報をちょっとここで取れればいいなと思っていま
す。そこを選んだ理由ですね。普通校の障害クラスを選ぶケースと、他区
にある特別支援学校を選ぶケースがあると思うのです。なぜそれを選ぶの
かと。その学校で支援をしてくれる人は誰なのか、あとその学校で用意さ
れている仕組みといいますし、カリキュラムといいますか、体制というか
そういったものが何なのかというところを、それとあとはやはり学校とか
で困っていることです。あとは千代田区内の施設の中で、何かありますか
という質問。それと、これはちょっとかなり極端な問いでございますが、
千代田区内に特別支援学校が必要だと思いますかと、こういう意見が出ま
した。
こういったアンケートを取ることによって、本音が見えてくるところ を
せっかくですから取っていただいて生かせれば、生かしていただきたいな
と、こういう意見がございます。済みません、ちょっと長く なりました。
○小川会長
ありがとうございました。かなりボリュームのあるご意見でしたので、
進め方ですけれども、実施予定が7月 19 日から 29 日ということで、準備
も含めるとかなりスケジュールがタイトだということですね。そうすると、
きょうはいろいろご意見を取り敢えず伺って、1つ1つの項目についての
審議と、それからどういうふうにするということまでは、全部は詰められ
ないような気がしますが、まずはご意見を伺うということでよろしいです
かね。
○大坪障害者福祉課長
ご意見を伺うということでお願いいたします。
16
○小川会長
全体的なところで、今のことについて何かご説明いただける部分があっ
たらですが。
○大坪障害者福祉課長
事前に説明についてはお話をさせていただいたのですけれども、
まずは区のほうの考え方としてお話をさせていただきました。まず 18 歳
以下で分けないというようなお話もあった のですけれども、こちらのアン
ケート、今分かれている状態でもかなり分量が多いものとなっております
ので、これを一緒にして、さらに就学についての項目もつけ加えるとなる
と、ボリュームがさらに増えてお答えしづらいのではないかというところ
から、できれば分ける方向で実施できればと 区として考えております。ま
た、これまで分けて実施してきた経緯もございますので、定点観測的な意
味でも分けて実施させていただけたら、ありがたいと考えているところで
はございます。
次に、このご指摘のところですが、1枚目の3番は地図をつけるという
ご意見でしたけれども、千代田区の図で各出張所の地区ごとに色分けされ
たような地図、それを1枚つけるようなことは可能でございますので、そ
ういった別紙はつけさせていただきたいと思います。「あなた」の主語が
消えていたりするのは、18 歳で分けないことを前提に消していただいた
ものなので、分けない場合はそのままにさせていただきたいと思っており
ます。
5の2、13 分の1のほうに参りまして、子どものほうでは手帳を持っ
ていない方についての、手帳の等級などを聞く部分がないからというよう
なお話があったのですけれども、お子さんにつきましては手帳を実際お持
ちではない方が多い状況というのがございます。アンケートの最初の表紙
のところにありました 16 件というのが、手帳をお持ちの方の数なのです
けれども、そのほかさくらキッズなどに通われているお子さんになります
と、手帳をお持ちではないけれども、ご利用の方は多い状況がございます。
ただ、そういう手帳をお持ちでない方に、お子さんの時点で障害 の区分で
すとか等級というのを聞いていくのは、ちょっと親御さんの心理からも受
け入れがたい部分があるというような話も伺っておりますし、また、将来
的にそういった方で手帳をお持ちになる方は、数パーセントという話もご
17
ざいますので、お子さんにつきましてはこの手帳をお持ちでない方にお聞
きしますというようなことですとか、手帳の等級などについては伺わない
方向でさせていただきたいと考えております。
次の 13 分の3のところですけれども、障害者支援施設と高齢者施設、
入所施設ということですが、区は障害者支援施設に入所 施設を含むという
ことで考えておりましたので、この表現がわかりづらいようであれば、障
害者入所施設、高齢者施設といったような表現に改めさせていただきたい
と考えております。
次が 11 番の結婚をして、家族とではなくて配偶者、子どもとの生活と
いうことでは、こちらはそのまま改めさせていただきたいと思っておりま
す。12 番での住み続けることができることについての区分をもうちょっ
と細かく分けたらどうだというお話でしたので、こちらは分けさせていた
だきたいと思います。13 番については、これは 18 歳以下を入れるという
ことでしたので、こちらは分けるということであればこのままとさせてい
ただきます。
次のページ、13 分の4のほうに参りまして、通所ですとこちらも子ど
もとは分けるということであれば、このままの項目とさせていただきます。
また、16 番の3で「子どもなどの」というところが消されておりますけ
れども、これも分けるのであれば障害者の方でもお子さんの通園などで外
出するという方もいらっしゃるかと思いますので、そのまま残させていた
だきたいと思っております。
ちょっとめくりまして、13 分の6のページで、利用しないについて、
理由を個別に回答をしてもらったらどうだというご意見をいただきまして、
それはいいなと思いましたので、こちら枠 をちょっと工夫いたしまして、
利用しない理由についても回答をいただけるように改めたいと考えており
ます。
次に、13 分の7のところに千代田区にないサービスとして、施設の設
問ということだったのですけれども、千代田区にないサービス、ここに書
いてあるサービスの中で、施設への入所支援だけではございませんので、
27 の頭のところで千代田区にないサービスもありますという断り書きを
18
入れて、どの番号についてがないのかというような表示をさせていただく
ことで、取りまとめたいと思っております。
13 分の8のところは、利用しない理由について細かく聞くのであれば、
こちらは削除をしたいと思っております。また、13 分の 10 のところで 39
と 40 がダブっているのではないかというようなご指摘もあった のですけ
れども、39 については合理的配慮は不提供だった場合、どんなところで、
どんな嫌な思いをしたかということについて伺う項目になっている のです
が、40 番のほうは、逆にしてもらってうれしかったことなどについてご
回答をいただく設問となっておりますので、こちら聞き方がわからないと
いうようなご意見もありましたので、表現の仕方を変えまして、してもら
ってうれしかったことについてもお尋ねできればと思っております。
次の 13 分の 11 のところですけれども、42 番で千代田区と区外に分け
てはどうかというようなご意見もあったのですが、区内のサービスを利用
されているか、区外のサービスを利用されているかなどということは、区
のほうに上がってくる国保連からのデータなどにより、内容が把握できる
部分がございますので、あまり細かく聞くよりも、ここはこのまま聞かせ
ていただければありがたいなと思っております。
次の 43 番で幾つでも丸をつけられるようにしたらどうかというお話が
ありまして、必要なものが漏れてしまうというところのご心配もごもっと
もだと思うのですけれども、幾つでもということになりますと、1番から
5番まで全部丸をつける方が結構いらっしゃるのではないかという思いが
ありまして、そうしますと必要なサービス、必要な施設がどれなのかとい
うのが、区としては把握しづらくなってしまいます。ですので、2つでは
ちょっと厳しいということであれば3つにさせていただくとか、ある程度
限定した丸の数とさせていただければと思っております。
次の 44 番なのですけれども、こちらもそれぞれについて3段階くらい
に聞き方を分けてはどうかというような話もいただいた のですけれども、
確かに 27 項目バラバラと並べている状況でございますので、多少はカテ
ゴリーに分けるような形で整理させていただきまして、そのカテゴリーの
中から必要なものについて、ある程度5つなら5つ選んでいただくような
19
形で、こちらの表記の仕方を変えることで、全てについてご回答をい ただ
くということではなく、ある程度限定した形で、やはり必要な力を入れて
ほしいものが限定されてくるようなお答えをお願いできればと考えている
ところです。
最後、就学に関して追加の項目を考えていただいて、ありがとうござい
ます。就学に関しては 18 歳未満の方へ送るアンケートの部分について、
追加させていただきたいと思っております。
追加するに当たりましては、3番の学校で支援してくれる人は誰ですか
というところで、項目が、アドバイザーの下が抜けていたり、4番のとこ
ろ、5番のところは項目で抜けているところもございますので、こういっ
た項目にどういうふうなものを入れればいいかなどについても、この協議
会で教えていただければありがたいなと思っているところです。
私からは以上になります。
○小川会長
かなりきめ細かくご回答をいただきまして、ありがとうございます。 ほ
かにいかがでしょうか。
○広瀬委員
すばらしいアンケートのかわりばえでびっくりしたのですけれども、ま
ず 5-6 の問い 27 のところの説明が新たに加わって、どういうサービスな
のか実際にわかるので非常にいいなと思って。アンケートが 手引書みたい
な感じででき上がっていてすごくよかったなと思います。
できれば、その番号を前に全部番号が出ているのですけれども、前のほ
うの番号は問いとか何かつけたほうがいいのかわからないのですけれども、
設問のところと解説のところがはっきりわかるようにしていただけると、
アンケートを答える方が、どこに丸をしたらいいのかとか、これは問いな
のか説明なのかわからなくなるかもしれない ので、そこを分けていただけ
ればありがたいなと思います。
あとサービス面と書いてありますけれども、これも欲を言え ば、サービ
ス名とサービス内容と書いていただければわかるかなと思います。あと、
最初にちょっと戻りますけれども、済みません。 5-1 の設問の7番です。
問い6でということで、「あなたを介助してくれる家族」と書いてある の
ですけれども、うちは家族が障害者なのですけれども、ふだんいつも介助
20
をしてくれるというふうに家族同士では思っていないので、「介助してい
る家族」というふうに表記していただいたほうが、ちょっと心が痛むので、
僕としては「介助している家族」と書いていただいたほうがいいかなと思
います。
それから、わかる方はわかると思うのですけれども、5-7 で 11 の「就
労継続支援(A型、B型)」と書いてあるのですけれども、私がちょっと
わからなかった。種類がA型、B型ってどういうものかわからなかったの
で、それも書いていただけるといいかなと思います。
それから、あと 5-9 で 35 番ですね。「家事や地震等の災害時に一人で
避難できますか」と、前はわからないという答えがあったのですけれども、
これもわからないということはイコールできないというふうに考えてそう
したと思うのですけれども、これはすごくよかったと思います。
それから、あと 5-10 の 40 で「合理的な配慮」と書いてありますけれ
ども、前は「特別な配慮」と書いてあったのですけれども、それが変わっ
て「合理的な配慮」となったのですけれども、合理的な配慮と、こちらの
支援協議会で何度も話していますので。一般の人がどういう意味なのか、
合理的配慮ということが、具体的な意味も通してアンケートで意味が把握
できるのかちょっと不安なのですけれども、その点もし何か細かく説明で
きればいいかなと思います。
あと先ほど鈴木さんが言っていました 18 歳未満と 18 歳以上と分けるか
分けないか。うちの娘もちょうど 16 とかそのくらいなので微妙なのです
けれども、例えばこの 6-1 で答えていただくのはどなたですかというと
ころですね、6-1 番の上で回答者。うちの娘は結構、意思疎通はすごく
できるのですよ。体は全然、要介護なのですけれども。本人の意見という
のは、もし聞けたらヘルパーさんを通じて聞けるのです。筆談はできない
のですけれども、力が弱いので。本人の意思ができるのでもしそこで本人
と書けるのであれば本人とつけ加えていただけば。まあ、これはちょっと
個人的な感情が入ってしまうのですけれども。ヘルパーさんがそれを記入
していただくということも可能なので、もしそれができるのではあればと
いうことで。
21
あと4番のところで、回答が父母と祖父母と兄弟と一緒になっているの
ですけれども、これを分けたほうがいいのかなと思います。
それから、あとは7番の、そこにも書いてある のですけれども、お子さ
んを介助してくれるは、介助をしているでいいと思うので、そこもお願い
します。
それから、あとは 6-2 の 11 の「あなたはお子さんの将来をどのような
生活を望みますか」ということなのですけれども、また、うちの娘のこと
になるのですけれども、16 歳の娘は、やはり将来結婚したいというふう
にすごく思っているのです。ドラマとかを見ても浮き浮きするような年ご
ろなので、親としては結婚というのも1つの枠として入れているので、親
の希望なのですけれども。
それから、6-3 で 15、16 のところの番号が、上の 13、14 は割とそろ
っているのですけれども、15、16 のところは番号がバラバラになってし
まっているので、後で直すと思うのですれども、一応きれいにそろえてい
ただければありがたいなと思います。
それから、あとは 6-5 で、これもちょっと後で直していただけると思
うのですけれども、最後の句読点の丸が入っているのと入っていないのが
あるので、それを統一していただければいいかなと思います。
それから、あとはどうでもいいと言えばどうでもいいですけれども、 6
-9 で 29 番の設問がありまして、答えがこれ 18 歳未満ではないところの
ページの答えと、ちょっと順番を変えてやっていると思うのですけれども、
例えば本や新聞、優先順位で考えていると思うのですけれども、同じにし
ていただいて後につけたほうがいいのか、それはちょっとわからないので、
これも皆さんの考えだと思うのですけれども、前のページのやつを見てし
まうと、これが何かそろっていないのでどうなのかなと思いました。
以上ですね。済みません、長くなりましたけれども、よろしくお願いし
ます。
○大坪障害者福祉課長
貴重なご意見を本当にありがとうございます。こちらの視点では
なかなか気づきづらいようなところまで教えていただけて、本当にありが
とうございます。ご指摘いただいたところについては、表現のわかりづら
22
い部分などは修正を考えまして、また、父母、祖父母、兄弟などが一緒に
なっているところ、番号がずれているところなどにつきましては、きちん
と整理させていただきたいと思います。また、お子さんが望む将来の生活
のところで、結婚という部分を入れたりですとか、最後の 29 番の設問の
ところでも、同じにように 18 歳以上と同じような項目にそろえて、違う
部分は後ろにつけていくとか、そういった形でわかりやすくしたいと思い
ます。どうもありがとうございました。
○永田委員
済みません。性別のところで、男と女性とある のですけれども、この間、
ちょっとテレビで見ていたときに、マイノリティの方がおっしゃった。結
局、一番苦しのだと、この男と女と丸をつけるときにすごく考え てしまう
と。戸籍上の問題の男と女とか何かそういう感じで、例えばその他とかそ
ういうことがちょっとできないかなとちょっと感じたのです。
それから、さっき言った 43 番のところで、確かに5つとか6つ全部つ
けられてしまうと困るということをちょっと言っていらっしゃった のです
けれども、やはりこれとこれとこれというのがある程度ある人もいると思
うので、何でいっぱいつけられてしまうとまずいのかなと。それから、あ
とつけない人もいると思うのですけれども、そういうふうに最初に考えて
しまって、そういうふうに言ってしまうのか、それともやはりある程度任
せていくのかということがあると思うのですけれども、もうちょっとつけ
てもいいのではないかなという感じはするのですけれども。
○大坪障害者福祉課長
どうもありがとうございます。性別の欄につきましては、性的マ
イノリティの方への配慮も含めて、その他を入れるなど配慮をしたいと思
います。
それから、43 番、44 番の部分の丸を幾つつけたらいいかというような
ところですけれども、区としてはある程度優先順位をつけたいというとこ
ろがありまして、限定していただければと思っていたのですけれども、皆
様としては幾つでもつけられるような回答のほうがよろしい のでしょうか、
その辺をご意見伺えればと思います。
○小笠原委員
幾つでも可というのは1つあると思うのですけれども、このアンケート
を取るという目的は、何が必要なのかというところに絞るということだと
23
思うのですね。ですから、幾つも希望があると、区のほうでは何を一番優
先したらいいのかというところが見えなくなってしまうと思うので、2つ
ないし3つ、多くても3つこのくらいでどうなのかなと思います。何でも
丸をつけてしまったら、本当に必要なものは見えないですよね。
○広瀬委員
それについてよろしいですか。もしも例えば数多くつけたい場合は、優
先順位の番号か何かを振らせる。1、2、3、4とかというふうにすれば
優先順位がわかると思うので、番号を振るようにして優先順位をすれば、
例えばたくさんつけたいなと思ったら、その下にでも2つと書きましたけ
れども、3つ以上の方は優先順位に番号をおつけくださいと、ちょっとア
ンケートに当てはまるかわからないのですけれども、もしそういう意見を
拾うということで考えれば、そのほうがいいかなと思います。
○大坪障害者福祉課長
ありがとうございます。そうですね、区としては全部つけられて
しまって、どれが優先なのかわからない状態は困るという思いがあったの
もので、優先順位をつけた枠のようなものを用意して、そちらに番号を記
入していただくとか、表記の方法を考えることで必要なものについて、書
きたいだけ要望が書けるような形を考えていきたいと思います。ありがと
うございます。
○小川会長
そのほかいかがでしょうか。
○小笠原委員
たびたび済みません。私は息子も成人していますし、就労も定着してい
て、グループホームに住んで安定した生活をしていますので、私に対する
支援というのは今必要がないのですね、幸せなことに。ただ、息子が小さ
かったときというのは、やはり自分が見られないものが多いので、ここに
はご本人に対してどんなものが必要かという視点でアンケートが取られて
いるのですけれども、ここの 5-1 のところの7番、この介助をしている
家族が、この年齢、性別、健康状況をお答えください。これは例えば結果
かよくないというところに来ている方が多くいらっしゃった場合に、やは
り私も息子を育てていて感じたのは、親が精神的に心身ともに健康である
ということが、子どもが本当に幸せに育つということだと実感している の
ですね。
だから、やはり介助する側の支援もすごく必要だと思うので、そういっ
24
たものもこういうアンケートの障害福祉計画の中に生かせていかれないの
かなというふうに、私は子どもが成人して思います。小さかったときには、
本当に目先の支援がすごくもっといいサービスが私の息子のころにはなか
ったので、だから、今は本当に千代田区は恵まれているのですばらしい区
だと思っています。ですけど、これから育てていく親御さんにしても、や
はり自分に対しての支援とかそういう形がすごく必要な のだと思うのです
ね。だから、そういうことも反映していかれないのかなと。毎回アンケー
トのときには思います。
○大坪障害者福祉課長
貴重なご意見をありがとうございます。介護者への支援というこ
とについては、おっしゃるとおり介護者の方が健康であることが、お子さ
んなり介護されている方の幸せにもつながる部分だということは思います
ので、介助者への支援ということで項目を入れられるかどうか、どういっ
た項目を入れたらいいか検討をさせていただきたいと思いま す。時間もな
い中で検討させていただくというのも何な のですけれども。また、逆に介
助者への支援の項目ということであれば、どういう項目がいいというのが
あれば教えていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○小笠原委員
地域で相談できる場があるかとか、その人が孤立していないかとか、そ
れから、今は相談支援事業ができているので、ご本人と一緒にご家族も行
ったときに、家族に対して支援ができるといった意味では、そういうとこ
ろが反映できているのかなと思いますけれども、やはり私たちみたいに、
年齢が上の、若い、小さいお子さんを育てていらっしゃるお母さんと、も
う育て終わった人たちの世代のギャップがあったりすると、そういう話が
聞けないと。だから、そういう集まりの場所があったら、家族会とかそう
いう場があったらいいなと。私は子どもが小さいときに、そういう場があ
ったら、共助会とかそういう障害者団体というふうに限られた場ではなく
て、何か特別なことではなくて、障害を持っている人以外の話も何か聞き
たかったなというのはあります。
○大坪障害者福祉課長
どうもありがとうございました。相談の場ですとか、そうやって
集まれる場、計画相談のときに、同時に保護者の方についても支援できる
ようなことも含めて、ちょっと項目を考えさせていただきまして、 どこか
25
に盛り込みたいと思います。どうもありがとうございます。
○大塚委員
5-6 なのですけれども、それぞれのサービス名があって、 「1
している」「2
必要になったら利用したい」「3
利用
利用しない」という
ことで、第5期計画も、基本になるのは先ほどの中間報告にもあったよう
に、それぞれの事業の今の到達点と、それからどんなニーズかこれからあ
るかということの積み上げということでつくられているので、ここが中心
になると思っています。
このとき、「利用している」というのは、既にサービスを利用している
からいいのですけれども、「2
必要になったら利用したい」というのは、
これは事務局がどう取り扱うかによって全然違っていて、必要になった利
用したいのだから、今必要ないのだから、もう要らないと全然載せないの
か、それとも必要になったら利用しているという、ちょっと曖昧なわけで
す。
例えば1番が利用しているということであれば、2番は今すぐにでも利
用したい。利用していないけれども利用したいと。次の5期にするときに
は、こういう緊急性かあるからと、それから3番目は多分当面利用する予
定はないという、長期のことであってというようなことでしないと、多分
積み上がらないと思うので、どう取るかわからない のですけれども、そこ
はちょっと工夫がいるのかなと。今のままだとちょっと非常に曖昧な、ど
う捉えていいかわからないので、多分積み上がらないと思います。
それから、2番目は、例えば今期4期中、地域探し、地域生活支援拠点
事業を各圏域で整備しなさいという障害福祉計画の中でやっていくという
ようなオーダーが出ているのですけれども、これまでについてはどのよう
に取り扱い、アンケートを取ってもなかなか理解しづらい。必要といって
もどうと、そういうものについてはどう取り扱う。でも、何か聞かないと
将来の積み上げにならない、家に入らないのでこの部分をどうするかとい
うのを、事務局は考える必要があると思います。
○大坪障害者福祉課長
ありがとうございます。5-6 のところの問 27 につきましては、
このサービス名の脇の項目を「利用している」、「必要になったら利用し
たい」、「利用しない」を、今、大塚委員のおっしゃられたとおり、「今
26
すぐ利用したい」、「当面利用する予定はない」というふうに書きかえて、
お尋ねするようにしたいと思います。
また、拠点整備に関してですけれども、こちらはいろいろ難しい部分も
ございまして、今のところ何ともお答えできない状況ではあるのですけれ
ども、こちらも第5期に向けて検討を進めていきたいと思いますので、ど
うぞよろしくお願いいたします。
○鈴木(隆)委員
済みません。今の 27 番の設問の2と3は、すぐにでも必要だという
のと、たちまちはいいのですけれども、長期的に見たらやはり必要だとい
うそういう時間軸を2つに分けて、それと全く利用 しないということで、
そういう意味ではこれを4つに分けていただくということですよね。
○大塚委員
そうすると、なお詳しくなるのですか。
○鈴木(隆)委員
そのほうが、多分時間軸の中で優先順位がつけやすい のではないかな
と。
○小川会長
3つでもわかりやすい。4つあればなおわかりやすい。
○鈴木(隆)委員
わかりました。ちょっとその辺が微妙に出れば、そういうのもありか
なと思いました。済みません。
私は先ほど就学に関してちょっと手を挙げました。先ほどの13分の1
2で、私がちょっと点々で書いてなかった、さぼっていたところをちょっ
と補足します。13 分の 12 の3で「学校で支援をしてくれている人は誰で
すか」と、「アドバイザー」。その案でございますけれども、1つは当然
アドバイザーより前に担任というのが本当はあって、あとは支援員という
方がいらっしゃいます。あと、校内コーディネーターと、5としてカウン
セラーの方がなっているケースもあるのではないかと思います。6でその
他ということで、あと4として「学校で用意されている特別な仕組みはな
んですか」と。これは1として個別支援計画、あと支援会議、振り返りで
す。あと3としては、この上にカウンセラーがありますけれども、カウン
セラーみたいなものとか、医療的なものの体制とか、あとは4としては就
労支援的な要素のサービスとか、どうかなと思います。あとその他とか 入
れたらどうかなと思いました。
あと5は、これ「学校(就学)で困っていることは何ですか」というこ
27
とで、これもちょっと逆に書かせるような形で、空欄でどうかなと思いま
す。あと6のこれも困っていることはありますかと、これも括弧で書かせ
るようなことで意見を吸い上げたらどうかなと思います。それと7として、
千代田区に特別支援学校ができたら通いますかと言われても、これ非常に
変な質問なので、ストレートに千代田区に特別支援学校が必要だと思いま
すかというのを、これはどうでしょうか。ちょっとかなり刺激的な問いか
けですので、それはどうかというのがありますけれども 、私の提案として
は、ずばりそれを必要だと思いますかという質問でもいいのかどうなのか
と思います。そういう提案です。その場合に、その理由ですね。必要だと
思う理由、必要と思わない理由を書いていただくと、何かちょっと深いも
のが出てきたらおもしろい。おもしろいというか、意味があるのではない
かと思います。以上です。
○大坪障害者福祉課長
どうもありがとうございました。済みません。 5-6 のところの
問 27 につきましては、4項目とさせていただきます。不足しておりまし
て申しわけありませんでした。
就学につきましては、今いただいたご意見に従って、項目のほうを記載
していきたいと思います。特別支援学校についてどうかなと思うところも
ございますけれども、聞いてみるのも1つかなというところもありますの
で、ちょっとこちらも入れる方向で検討をしたいと思います。どうもあり
がとうございます。
○宮委員
一番最初にお聞きするべきことだったのですけれども、これはことしの対
象者数が出ていますけれども、大体どのくらいの回収がありましたか。そ
れからもう1つ聞きたいのは、本人、家族、支援者、どなたが答えている
かというその割合、先回ので構わないのですけれども、ちょっと知りたい
なと思います。立場によって多分書く人が違うと思いますよね。子どもさ
んであるとか、知的障害とか、それからあと文字が読めるとか読めないと
かいろいろな問題がありますよね。私、年寄りを抱えていて、もう年寄り
は自分で読んで、言葉はちゃんとつながるけれども、読んで書くというこ
とができないけれども、アンケートを、例えば施設の評価をしてほしいと
いうのが毎年来ます。これはどんなふうに書いているのかなというのと、
28
それから現場に必ずしも障害者家族が行っているわけではないじゃないで
すか。聞きながら書いているけれども、推測でいいことをやってもらいた
いと思うから、いいところに書くとかということを含めて書いて います。
そのアンケートがどのレベルで、もちろん精神の場合は就労したいという
人もいれば、就労どころの騒ぎではないという人もいますよね。 その場合
は、たったこの項目の中の2、3個でも書いてあれば、そこだけ丸をつけ
ていくというふうにしているのか、アンケートの数をどういうふうに読み
取るかということをちょっと知りたいなと思うので、取り敢えず大体回収
率がどのくらいで、お書きになっているのが本人か家族か、支援者かとい
うのがどのくらいかというのをちょっと知りたいと思いました。質問しま
す。
○大坪障害者福祉課長
ありがとうございます。大変申しわけないのですが、本日回収率
ですとか、誰が回答をしているというような集計したものは持ってござい
ませんので、次回の協議会までに確認いたしまして、ご回答させてい ただ
きたいと思います。
また、アンケートの集計の仕方なのですけれども、全くの白紙でなけれ
ば、丸をつけていただいて戻していただいたものにつきましては、回答と
して反映することを考えておりますので、もう可能なところだけでも答え
ていただけたら、大変ありがたいというところはございます。ただ、先ほ
ど広瀬委員のほうのお話で、18 歳未満の方で回答者が本人という項目と
いうことがあったのですけれども、回答数についてはこちらのミスで申し
わけございません。ご本人の意思が確認できる場合は、ぜひ本人というこ
とでお答えいただきたいと思いますので、ご本人という項目も加えさせて
いただきます。
○貝谷委員
これも基本的なところなのですけれども、私の手元にあるアンケートでは、
お送りしたときのアンケートの前文と言いますか、なぜこのアンケートを
やったのか、こちらの私たちの資料にはありますけれども、そういったも
のをもちろんつけるわけです。そういったものが多分あると、要するにア
ンケートに答えようとするかというところで、非常に大事だと思う のです。
そこに魅力的な文章があると、答える人が ふえると思うのですけれども、
29
そういったものというのは今ないのでしょうか。どういうふうによくなる
かというところを示せると、恐らく非常に回答率が上がって、いい調査に
なると思うのですけれども。お願いします。
○大坪障害者福祉課長
これも貴重なご意見をどうもありがとうございます。ぜひ、送付
文のようなものは簡単につけていると思う のですけれども、無味乾燥でお
送りしますというだけではなくて、これをどういうものに使いますとか、
こういうふうに反映されていきますというような記載についても、ぜひ加
えて、1人でも多くの方にご回答をいただけるようなものにしていきたい
と思います。ありがとうございます。
○鈴木努委員
それに関連してなのですけれども、私も同じことを思っていたのですが、
この大変なアンケートに答えた後にも、お答えいただきましてありがとう
ございましたとか、この結果をいついつ区の広報に出ますとか、そういう
ねぎらいの文章があるとよろしいかと思います。
○大坪障害者福祉課長
どうもありがとうございます。そちらのねぎらい、お礼につきま
しても検討させていただきます。
○小川会長
だんだん時間も過ぎてまいりました。あと2つ議題がありますので、と
てもたくさんの充実したご意見をいただいて、いいアンケートになってい
くのではないかなと思います。
では、このアンケートに関しては、障害者計画に関するアンケートと、
それから障害福祉計画に関するアンケートと、両方が盛り込まれているア
ンケートですよね。今回、これは非常に役所の立場というか、行政の立場
を少し私のほうで整理させていただくと、障害者計画、これは障害者基本
法に基づいてつくるべき計画、障害福祉計画、これは障害者総合支援法に
基づいてつくるべき計画。きょうの、本来の議題というのは、障害福祉計
画の中間報告をいただいて、次の障害福祉計画の策定に 向けてアンケート
について検討をするということなのです。
ただ、千代田区の場合には障害福祉計画も障害者計画も1本のアンケー
トで行うということで、かなり内容が幅広くなっています。障害福祉計画
の検討にグッと絞り込みますと、障害福祉計画というのは、今回の中間報
告にありますように、無味乾燥というとあれですが、数値目標を決めて、
30
サービスの実行状況について確認をしていくということですので、アンケ
ート自体も非常にシンプルなものになるかと思います。
障害者計画のほうは、福祉サービスに限らず障害のある方の生活全般に
かかわる、支援にかかわる全般の行政計画ですので、かなり幅広い計画に
なってきます。それともう1点は、行政計画にかかわらず、せっかくアン
ケートをするのですから、地域の障害を持つ当事者あるいはご家族の方の
ニーズをできるだけ把握しようという、そういう意味もこういうアンケー
トに含む場合もあります。
きょうのこの議論は、私もとても皆さんからいい意見をたくさんいただ
きましたので、先ほど申し上げた3つの目的ですね。障害福祉計画、障害
者計画、それから全体的なニーズについての把握、 全部についてのご意見
を取り上げるというか、伺うという形で進めさせていただきましたけれど
も、計画の策定ということで考えれば、次回以降、もし手元に障害者計画
の前回のもの、それから障害福祉計画の前回のもの、そういうものがあれ
ば一体私たちが何を基本的には骨子、ゴールにして見ていくべきか、それ
プラスこういうニーズもあるので、それもアンケートに含めたらどうかと
いうような、効率的な議論ができるかなというふうにちょっと感じたとこ
ろです。
障害者計画については、次の計画の策定がいつになりましたでしょうか
ね。
○大坪障害者福祉課長
障害者計画と第4期の障害福祉計画までは別々につくってきたも
のでございますけれども、今後、第5期につきましては 一緒に定めること
となりました。前回は私のほうの認識が不足しておりまして大変申しわけ
ございませんでした。ですので、第5期につきましては、同じ期間30年
度から33年度までという3年間の期間で両方の計画を策定していただく
ということになります。
○小川会長
わかりました。それでは、今、私が申し上げたことで、やや誤解とずれ
があったと思いますけれども、第5期については両方ということですので、
障害福祉計画等策定にかかわるアンケート調査、これはまさしく「等」の
中に障害者計画も含まれるということで考えていけばいいですね。そうす
31
ると今回のアンケートの結果が、障害者計画の検討のところに反映されて
いくということですね。わかりました。
それでは、(2)の議題については今、いただいた意見を可能な範囲で
反映していただくということで進めていただきたいと思います。
それでは、(3)障害者差別解消法に基づく区の対応について、事務局
のほうからご説明をお願いいたします。
○大坪障害者福祉課長
障害者差別解消法に基づく区の対応についてです。
前回の職員ハンドブックについて皆様にご確認いただきまして、ご意見
を6月3日までという形でいただいて、寄せられた意見を反映したものが
今回お配りした資料となってございます。それでいただいたご意見として
は1件でございました。本日ご欠席のブライス・レイノア委員から、聴覚
障害者の方は、後ろから突然声をかけられると驚いてしまうので、声をか
ける際には、その方の視界に入って、その方に気づいてもらってから体に
触れるなり、話しかけるというようなことを行ってくださいという ような
ご要望がありましたので、その点について記載させていただいております。
失礼しました。28 ページになります。28 ページの主な対応のところに
①番目のところで記載を追加させていただいております。前回から変更し
ました点は以上です。
また、区役所内部でのお話なのですけれども、合理的配慮の提供の推進
といたしまして、区役所の各窓口に筆談器を 配付いたしました。そして耳
マークを表示して筆談しますという表示を窓口に掲示しまして、筆談がで
きるということをお知らせしているところです。今後は出張 所、公民館に
ついても段差解消のための簡易スロープの設置の調査を行いまして、必要
なところについてはスロープを購入して配備することとなっております。
また、この後は、点字のプリンターですとか、そのほか必要なものについ
ても購入を引き続き行いまして、合理的配慮について推進してまいります。
なお、こちらの職員ハンドブックについてですが、明日、差別解消法の
職員研修を人事課と連携して行うことになっておりまして、そこでこの職
員ハンドブックもテキストの一部として使う予定でございます。
説明としましては以上になります。
32
○小川会長
ありがとうございました。ただいまの件について、何か皆様のほうから
ご質問やご意見はございますでしょうか。
○大塚委員
これも案はとれて、これでいいということになったのですか。
○大坪障害者福祉課長
本日、ご意見を伺ってそれでひとまず案を取って、発行というこ
とを考えております。
○大塚委員
済みません。何も言わないでお話をして。差別解消法のまとめ役なので。
済みません。37 ページ、発達障害の主な特性の2、「見通しの立たない
状況では不安が強いが、見通しが立つ時はきっちりしている」。きっちり
しているの意味がわからない、不明なので、済みません。見通しの立たな
い状況では不安が強くなることもあるというほうがいいかもわからない。
○大坪障害者福祉課長
ありがとうございます。ではこちら、「見通しの立たない状況で
も不安が強くなることがある」という表現に改めさせていただきます。
○小川会長
そのほか何かございますか。よろしいでしょうか。
それでは、千代田区のほうでは、職員の対応指針、それからこの職員の
ハンドブックが作成されて、行政として差別解消法と合理的配慮について、
指針とこのハンドブックをもとに対応していきますということが明確にな
ったということだと思います。よろしくお願いいたします。
それでは、次の議題、(4)(仮称)千代田区障害者の意思疎通の手段
に関する基本条例について、事務局のほうからご説明をお願いします。
○大坪障害者福祉課長
では、千代田区障害者の意思疎通の手段に関する基本条例につい
て、説明させていただきます。
平成 26 年1月に障害者の権利に関する条約が批准されまして、障害者
施策というのが大きく変革してまいりました。中でも改正障害者基本法に
はこの第3条第3項、四角で囲ってある部分なのですけれども、意思疎通
のための手段について選択の確保ですとか、情報の取得、または利用のた
めの手段についての選択の機会の拡大が図られることという規定が入って
まいりました。また、本年の4月に障害者差別解消法が施行されて、障害
者への不当な差別的取り扱い及び合理的配慮の不提供が禁止されておりま
す。これまでも千代田区はノーマライゼーションということを基本として、
障害者施策を推進してまいりました。障害があるということは決して特別
33
なことではなく、誰もが障害になる可能性があり、障害者を大切にするこ
とが、あすの自分自身を大切にすることにつながるからであります。
障害の有無にかかわらず、あらゆる人が自立した日常生活を送るために、
意思疎通の手段の確保及び充実というのが重要でございます。とりわけ合
理的配慮の提供というのは、障害者の方の求めに応じて負担になり過ぎな
い範囲で行うものという定義もございますので、こちら実施するためには
意思疎通なくして提供することができないものでございます。また、さま
ざまな意思疎通の手段の確保や充実に基づく合理的配慮の提供というもの
は、地震等災害時における避難ですとか、被災者支援の上でも重要なもの
と思われます。
千代田区において行政だけでなく、民間サービスや地域活動を含めたあ
らゆる場面で合理的配慮を提供するため、そしてそのことにより障害者の
方の最善の利益が実現され、あらゆる人が障害の有無や種別によって、分
け隔てられることなく、相互に理解し合い、安心して暮らすことのでき る
優しい地域社会を実現するため、この条例を制定したいと考えております。
この条例の特色ですが、3点ございます。1つ目は、ほとんどの自治体
が、コミュニケーション関係の条例といいますと、全日本ろうあ連盟の市
町村手話言語条例モデル条例を基本として条例をつくっておりますけれど
も、千代田区は手話だけでなく、いろいろな意思疎通の手段を含めまして、
障害者への合理的配慮の提供も前提条件として、この手話を含めた意思疎
通の重要性を示すという内容としております。
2点目としまして、企業の本社機能が千代田区には多く集まっておりま
す。そうした中で、民間事業者の責務を定め、研修の実施や区の取り組み
への協力を求めることで、障害を理由とする差別の 解消を全国的に推進す
るきっかけになればという思いがございます。
3点目としまして、区民や事業者の理解を深める取り組みを行うととも
に、合理的配分の提供についての貢献に対し、表彰もできるような内容と
してございます。
次に、ほかの自治体の手話言語条例の制定状況です。現在、6県 36 市
5町、全部で 47 自治体なのですけれども、こちらで手話言語条例が制定
34
されております。そのうちの3市、兵庫県明石市、神奈川県横須賀市、千
葉県習志野市においては手話以外の意思疎通も含めた条例として提供され
ております。また、この6月8日には全国手話言語市区長会の設立総会が
行われまして、250 の市区が参加しております。東京 23 区からも4区の
参加がございました。4区につきましては、千代田区、練馬区、文京区、
港区の4区でございます。
次に、条例の項目ですが、7条程度の理念の条例を考えてございます。
最初に前文で条例を制定する理由について記載いたしまして、その後、条
文に入っていくような形を考えております。第1条では条例制定の目的と
いうものを記載しまして、第2条では用語の定義をしてまいります。第3
条で区ですとか事業者の責務について定めていくことを考えております。
区の責務でしたら、1つの手段の選択の機会の確保ですとか、合理的配慮
の提供、それにより障害者の方の最大の利益が実現される環境の整備の推
進というような内容になります。また、災害時、東日本大震災、熊本地震
におきましても、障害者の方の死亡率が高かったというような報告もござ
いますので、緊急情報を障害特性に応じた意思疎通の手段により、迅速か
つ適切に伝達するという内容も盛り込んでいきたいと考えております。
また、事業者につきましても、みずから合理的配慮の提供ですとか、社
員研修というようなものをやっていただくような努力義務として 定めてい
きたいと考えております。研修については、 自社研修ということが難しい
状況もございますので、区のかがやきプラザ研修センターと連携いたしま
して、事業者向けの研修なども実施していくことを予定してございます。
次に、第4条で区民の役割というものも定める予定でございます。区民
の方も地域社会でともに暮らす一員ということですので、その日々の暮ら
しの中で意思疎通の手段について積極的に配慮していただき、合理的配慮
を提供していただきたいという思いがございます。
次の第5条には、障害福祉に係る事業についての記載を予定してござい
ます。こちらでは事業の形態や実施主体にかかわらず、意思疎通の手段を
選択する機会の確保や合理的配慮を提供し、事業の質の確保や向上に努め
る。また区がそういった機会の提供ですとか、合理的配慮に当たっては、
35
必要な支援を行うという内容を考えてございます。
第6条としましては理解促進ということで、区民や事業者に対し意思疎
通の手段についての理解促進の取り組みを行うという規定を考えておりま
す。また、合理的配慮の提供について、功績が明らかであった企業や個人
に対しましては、区政功労につなげるなどといったことも考えてございま
す。
次に、第7条には委任事項を記載する予定でございます。
最後に、今後のスケジュールなのですけれども、本日のこの支援協議会
の中で、条例の内容ですとか、災害時にはこういったものがあるといいと
いったようなご意見をいただきまして、7月には障害者の団体ですとか企
業、大学、大学というのは障害者支援協議会の会長及び大塚先生のところ
なのですけれども、ご意見をいただきたいと思っております。そして、7
月5日からはパブリックコメントを打ちまして、広くご意見を伺いたいと
考えております。そして、いろいろいただいたご意見を踏まえまして、第
3回千代田区議会定例会のほうに議案として提出していくことを考えてお
ります。
本日は、この基本条例のたたき台としまして、まだまだ文言整理が必要
なものではございますけれども、こういったようなことを考えております
という内容もつけさせていただいております。内容についてのご意見及び
災害時、こういった配慮があるとうれしいというようなことがございまし
たら、それについてご意見をいただければと思っておりますので、どうぞ
よろしくお願いいたします。
○小川会長
それでは、ただいま事務局よりご説明がありました件について、今後の
スケジュールでいくと7月5日からパブリックコメントというスケジュー
ルですので、今回、たたき台案とはいえ、かなり意見集約というか、意見
の聞き取りはこの場がラストチャンスになるかなと思いますので、何かあ
りましたらよろしくお願いいたします。
○大塚委員
意見というか、私自身が手話も学んでいないのに、大変失礼で学ばなけ
ればならないかなと思っているのですけれども、行政が意思疎通の支援と
いうことの重要性、それから区民の方に、あるいはここにあるさまざまな
36
企業の方に、区の取り組みとして研修など 実施して広げていくというのは
非常によいことなので、ぜひお願いしたいと思います。そのような中で、
私もできないので大きいことは絶対言いませんけれども、鳥取県は知事が
非常に手話を含めた条例を定めたところで、先進的にやってきた のですよ
ね。少なくとも今、県の全ての窓口の職員は手話を全部理解できるのです
ね。相当の研修を積み重ねて、どこへ行っても不自由はしない。最低のこ
とは全てできると。それについては、多分何百人という単位で完璧な研修
を行ったと。そうすると、やはり行政主導になってやるのもいい。千代田
区にやれとは言わないのですけれども、何か災害時に必要な手段を、もち
ろん通訳の方も必要なのだけれども、職員みずからできる人を養成して、
最低の人を確保するとか、そういうことは緊急の場合これから必要になっ
ていくことなので、無理は言わないですけれども、私もできないので、少
しずつ何かそういうことを考えていただければというふうに思います。
○大坪障害者福祉課長
ありがとうございます。災害時のこの人の配置というところにつ
いては、区の防災を担当しております災害対策危機管理課とも人の配置は
難しいよねという話をしているところなのですけれども、そういったある
程度職員につきましても、スキルが必要な部分はあると思いますので、内
部でもぜひ検討をさせていただきたいと思います。
○小川会長
そのほかいかがでしょうか。
○永田委員
災害時のときの対応ということで、ちょっと今手話のことが出た のです
けれども、ちょっと聴覚の人たちと今までそういう話について相談してい
たことがあって、聴覚の若い人たちというのは、結局体がすごく動く。た
だ、その動くときに実際に何か災害のときに、みんなで集まってそこに1
人でも何人かがいれば、みんなで動きながら人を助けることもできるでは
ないかと。また、同時にもっと聴覚の人でも体の動かない人たちが、そこ
に集まればみんなでいろいろなことができるから、そういうやり方もある
のではないかという話が、ちょっとそういう聴覚障害者の中で話がされて
いるのですね。そういうことをもうちょっとやったらいいのではないかと。
だから、いろいろなやり方というのもあると思うので、その辺が今すぐで
きるかどうかというのは別の問題なのですけれども、そういうのをやはり
37
広めていくということも大切なのかなと。障害の程度によって、やはりい
ろいろなことができると思うので、そういうことも考え る必要があるのか
なと。
○大坪障害者福祉課長
ありがとうございます。やはり障害者の方も支援されるだけでは
なくて、支援する側に回っていただくことも可能な方もいらっしゃいます
ので、お互いに助け合うような部分も必要かとは思っております。どうい
ったものが必要かとあわせて、どういったことができるかというようなお
話もありましたら、またぜひ当事者の方などからもお話を伺いたいと思っ
ておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
○小川会長
そのほかいかがでしょうか。
○大瀧委員
ちょっと、私の個人的な感想で、ほかの方は別の意見かもしれません。
思想的なことで、いろいろな価値はあるのだとは思います。けれども、こ
ういう意見もあるということで述べます。
制定理由の中の真ん中辺のちょっと下ですね。「障害があるということ
は特別なことではなく、誰もが障害者になる可能性があり、障害者を大切
にすることは明日の自分自身を大切にすることにつながる」という説明が
あって、3枚目、条文の前文の出だし3行にも同じことが書いてあって、
「障害があることは特別なことではない。誰もが障害者になる可能性を有
している。障害者を大切にすることは明日の自分自身を大切にすることに
他ならない」。
この文章は、僕はあまりよくないのではないかなと思っていて、ただ、
これをいいと思っている人もいるかもしれないのでちょっと言いにくい の
ですけれども、何となくですけれども、僕の価値観としては、この文章は 、
障害者は保護の対象であり、価値が低いかのようにも読めないかなという
ちょっと懸念を持ったので言っておきます。ただ、一方で日本人とかの思
想として、明日は我が身であるとか、情けは人のためならずみたいな、や
や儒教的な思想もあるので、そういう意味ではいい言葉だとは思う のです
けれども、というどっちつかずの感想を述べました。以上です。
○大坪障害者福祉課長
ご意見ありがとうございます。こちら、区側の意図としましては、
やはり障害ということになりますと、いわゆる健常と言われる方の中には、
38
自分とは関係ないというふうに思ってしまう方もいらっしゃるので、そう
ではないのだよ、誰にでも病気になることもあるし、事故に遭うこともあ
る、誰だって障害者になる可能性はあるのだから、人ごとではないのだよ
ということを言うための文言だったのですけれども、こちらの文言につき
ましても、法規担当の文書担当のほうと相談いたしまして、改めるべきと
ころがあれば記載を改めることを考えてまいります。
○高田委員
条例の3の4です。これ両先生にむしろ伺いたい のですが、ここにあえ
て千代田区が事業者について触れたというのは、すごく エポックメイキン
グなことなのではないかなと私なんかは思ったのですね。その理由のほう
にもちゃんとその理由が書いてあって、なおかつここに事業者の責務とし
てこれがうたわれているというのは、まさしく本社機能が集中している千
代田区で、この条例がもし議会を通るということになると、意味があるの
かなというふうに思うのですが、その辺先生方はいかがでしょうか。
○小川会長
これは私もこの3の4を、「努めなければならない」という努力義務の
語尾になっているので、責務のところだけれども、そういう表現だからい
いのかなと思いましたが、まず、これについて感じたのが、何についての
社員研修かというそれについて書いてない中で、一体行政は何を努力義務
として事業者に求めているのかなと。基本的に事業者が雇用に関しては雇
用促進法のもとで事業者の責務はより明確に求められていますし、それか
ら、差別解消法のほうで、全体的に事業者に対しても責務は求められてい
る中で、この意思疎通の問題に絞って事業者に対して、どういう研修を努
力義務として課しているのかなと。そこがもう少し絞り込まれるとエポッ
クメイキングなのか、基本的にほかで定めているものについて、また、言
う必要があるのかというのは、ちょっと一歩進んだ議論になってしまうか
もしれませんが、今、高田委員がご指摘されたのは、その辺をもう少し整
理したほうがいいのではないかということかと思います。これは何の研修
でしょうか。
○大坪障害者福祉課長
現時点で考えておりましたのは、差別解消法で定められているで
はないかと言われてしまうのですけれども、差別解消の推進、合理的配慮
の提供の部分でございます。ですので、そこを重ねていうことだけでいい
39
のかというのはございますが、まだまだ民間企業のほうでは、そうはいっ
ても法的には努力義務ということもございまして、認識をしていただいて
いる企業は意識が高いのですけれども、なかなかそこまで回らないよとい
うところもあるように伺っておりますので、そうしたこ とを条例でも定め、
例えば中小の企業さんでも、区のほうのかがやきプラザ研修センターの研
修などを利用していただくことで、合理的配慮の提供が推進されるのであ
れば、ひとつ意義のあることかなと考えておりました。
○小川会長
そのニュアンスは、主語は区で、区がやはり手話等の意思疎通支援に関
して、事業者の研修を支援するという、今おっしゃられたことはニュアン
スなのかなというふうに思いまして、ここは事業者を主語にして、努力義
務とはいえ、最後努力するように努めなければならないとなると、かなり
内容については条例として定めるのであれば、これは一体何について求め
ているのだということについて、やはり質問が出たりすることなのかなと
いうふうに感じました、今の回答ですと。
○大坪障害者福祉課長
どうもありがとうございます。この辺にしましても、ぜひ先生方
にも相談をさせていただきまして、提示したいと思います。
○大塚委員
事業者がそういうことをしてくれるというニーズがあって、大きな声に
なっているということの前提であるということであれば、非常にいい ので
すけれども、事業者に区自身がどのような権限において、意思疎通に関し
てそこまで介入するかということは、またリスクでもあるので、そのこと
をよく考えながら。ただ、区としても意思疎通の手段に関する基本条例に
おいて、みんな区民全体、区にある事業者 の社員についても理解していた
だきたいと。それを区は応援しますよと、支援しますよという意図であれ
ば、全然それは間違いないので、その程度かなとは思う のですけれども、
まあ、よく考えていただければ……。
○大坪障害者福祉課長
○小笠原委員
どうもありがとうございます。
済みません。合理的配慮については、以前支援センターのほうで、企業
の人たちを対象に地域交流会があったと思 うのですね。そのときに私はち
ょっと伺わなかったのですけれども、どのくらいの参加があったのか、結
構大勢の方か見えたというのをちょっと伺っているのです。 それで、息子
40
かやっている会社では、非常に前向きに合理的配慮ということについて考
えてくださっている会社なのですね。
それで、研修をしたいということを会社のほうから申し出てくださって、
それで合理的配慮の勉強をしたそうです。ですから、企業のほうもどこか
ら手をつけていいのかわからないというような、そういう側面があるので
はないのかなと思うのですね。ですから、そこで障害者支援センターが橋
渡しをするような形で、企業に何かプッシュするというような、そういう
形で区のほうにつなげていかれないものでしょうか。企業の特例子会社で
すか、そういったところでは特例子会社をつくるということは、雇用率だ
けを考えてではなくて、息子の会社ではジョブコーチは要らないと言う の
ですね。周りで一緒に働く社員がジョブコーチなのだと、そういう意識を
持たないと一緒に生活を、仕事をしていくことはできないというような会
社なのですね。
ですから、そういうような考えを持つということは、やはり うちの会社
なのですけれども、そちらの会社には千代田区の就労支援センターの方が
非常に一生懸命やってくださっています。ですから、そういう各区のそこ
にいる社員の方たちの就労支援センターの働きも、前回10周年の記念に
ちょっと伺ったのですけれども、すばらしいものでした。ですから、そこ
で支援センターの役割というのはすごく大きく、必要になってくるのでは
ないかと思います。
○藤枝委員
合理的配慮については、企業さんに訪問した際にお話、ご相談してまいっ
ているところでありますけれども、障害者雇用を進めております企業様の
ほうに求められている合理的配慮、内容は同じようなところもありますけ
れども、改正障害者雇用促進法のほうで求められているものになりますの
で、働く上で必要な合理的配慮となりますので、今回の障害者差別解消法
とはまた少し内容が変わってくるかなとは思うのですけれども、配慮の部
分においては重なる部分もありますので、そちらのほうは就労支援センタ
ーのほうでは、働く上での合理的配慮ということになりますけれども、引
き続き企業様のほうに、講演会等をするような、ご訪問した際にお伝えし
ていけたらと考えております。
41
○貝谷委員
定義のところの合理的配慮、2の(3)です。合理的配慮の ところで、
課長の表現が負担になり過ぎない範囲で行うというふうになっているので
すが、これそのまま読んでしまうと、誰の負担になるかと主語がちょっと
わかりにくく、これは区や事業者ということになると思うのですけれども、
これだと障害者の負担にとも読み取れるので、いかがなものでしょうかと
いうことでございます。
○大坪障害者福祉課長
ありがとうございます。ちょうど同様な指摘を区の法規担当から
もいただいておりまして、この部分については取る方向で検討されており
ます。ありがとうございます。
○貝谷委員
将来的に取るというのは。
○大坪障害者福祉課長
負担になり過ぎない範囲で行うという部分を削除する予定でござ
います。
○小川会長
ほかはよろしいでしょうか。そろそろ所定の時間にはなりましたが。
○藤枝委員
先ほどの条例の3の4のところで、事業者さんへの社員研修等というと
ころで、今、企業で働いている障害のある方も多くなっているところで、
災害時どのようにその地域で対応していけばいいのか、マニュアルの作成
等も含めてご相談がある企業さんもございますので、もしそういった災害
時の避難になりますと、その地域の特色ですとかそういったものもかなり
影響出てくると思いますので、そういったのも1つとしてはいかがか なと
思いまして発言させていただきました。
○大坪障害者福祉課長
ありがとうございます。地域の特色というのもございますので、
その特色を区に考えた上で、避難ですとか、支援ということについても考
えていきたいと思います。
○小川会長
それでは、これは一応この意見をもとに原案を修正していただいて、パ
ブリックコメントそのスケジュールはそのままでいかれますか。
○大坪障害者福祉課長
こちらの都合と言われてしまえばそれまでなのですけれども、で
きればこの年度内の制定を目指すというスケジュールで進んでおりますも
ので、第3回定例会には出したいという意向がございます。そこに出すた
めには7月5日のパブリックコメントに間に合わせるということが必要に
なってきますので、この予定を考えております。
42
○小川会長
区及び事業者の責務、ここがやはり柱になると思いますので、ここは非
常に幾つかの意見が出たように、つくり込みが難しいところかと思います
ので、十分なご検討をよろしくお願いしたいと思います。
それでは、時間にもなりましたので、以上で準備された議題についての
検討は終了させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
それでは、事務局のほうにお返しいたします。
○大坪障害者福祉課長
済みません。先ほど宮委員からご質問いただきました前回の計画
のアンケートの回収率と回答者についてわかりましたので、ご報告させて
いただきます。
回収率は、有効回収率が 45.2%でございました。回答者ですけれども、
ご本人の回答が 71.4%、本人のご家族のご回答が 21.2%、本人以外の介
助者、ここが今回項目を改めているところで今回は違ってきているのです
けれども、本人以外の介助者のご回答が 1.0%、無回答か 6.4%という結
果でございました。
○小川会長
ありがとうございます。では、よろしいでしょうか。
○大坪障害者福祉課長
では、続きまして連絡事項をお伝えさせていただきます。本日は、
大変貴重なご意見をたくさんいただきまして、どうもありがとうございま
した。本日、いただいたご意見を踏まえまして、条例ですとかアンケート
については修正を行いまして、アンケートの発送及び条例のパブリックコ
メントといったことに進んでいきたいと考えております。ありがとうござ
いました。
次回の障害者支援協議会なのですけれども、年度末になってしまうので
すが、来年の2月ごろを予定しております。 開催につきましては、改めて
ご案内させていただきますので、またどうぞよろしくお願いいたします。
○小川会長
それでは、本日の協議会は以上で終了させていただきます。ありがとう
ございました。
43
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