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「インドネシアと日本との教育学術交流の回顧と展望
2006 年 12 月 25 日 各 位 東海大学国際戦略本部 副本部長 山田 清志 第2回 東海大学グローバルコロキウム 「インドネシアと日本との教育学術交流の回顧と展望」開催のご案内 東海大学国際戦略本部は、2005 年度文部科学省大学国際戦略本部強化事業の採択を受け、その事 業の一環として東海大学・九州東海大学・北海道東海大学の三大学が連携する形で設置され、世界 的な研究・教育拠点としての国際交流を戦略的に展開することが求められております。 本学国際戦略本部も設置後一年を経過し、その目的を一層推進するため学園内外の識者による自 由な知的意見交換の場(東海大学グローバルコロキウム)を設け、今年5月、第1回(テーマ: 「国 際技術教育の現状と展望-支援・協力・協調」 )を開催し、東南アジア(タイ・ラオス・マレーシア) における本学の国際貢献についての回顧と将来展望について議論いたしました。 さて、この度下記の要領で第2回を開催させていただきますが、今回のテーマは、 「インドネシア と日本との教育学術交流の回顧と展望」といたします。裏面にありますご案内のとおり、包括的な 議論を通し、同国に対する国際貢献を再検討し、今後の歩むべき道筋の可能性を探りたく存じます。 つきましては、年明けで何かとご多用中のことと存じますが、ご出席賜りたくご案内申しあげま す。 記 【日時】 2007 年1月 20 日(土)午後1時より午後5時 (終了後ひき続き情報交換会を開催いたします) 【講演者】 マルザン・イスカンダール氏(インドネシア技術評価応用庁副長官) 平中英二氏(九州国立博物館副館長、元 JICA インドネシア高等教育政策アドバイザー) 鴫谷 哲氏(国際協力銀行開発第1部2班課長) 内藤 耕氏(東海大学文学部アジア文明学科助教授) 渡辺 哲氏(東海大学医学部基盤診療学系公衆衛生学教授) 【場所】 東海大学校友会館 千代田区霞ヶ関3-2-5 霞ヶ関ビル 33 階 電話 03-3581-1021 URL: http://www.tokai33.co.jp/ 【出欠連絡方法】 お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご出席のご連絡を、1月 15 日(月)までに下 記メールアドレス宛、氏名、所属、連絡先をご連絡くださいますようお願いいたします。 (記 載様式は問いません) E-Mail: [email protected] 本件に関するお問い合わせは、下記担当までお願いします。 国際戦略本部国際学術教育課 三橋正・中村晃司 Tel.0463-58-1211 (ext.2252, 2268) 以 上 第2回 東海大学グローバルコロキウム 「インドネシアと日本との教育学術交流の回顧と展望」開催にあたって 2006 年 12 月 東海大学国際戦略本部 これまで我が国のアジアにおける科学技術分野の国際交流・協力は、主として ODA(政 府開発援助)等による支援が大勢を占めてきた。しかし、2005 年 1 月に文部科学省科学 技術・学術審議会国際化推進委員会が示したとおり、科学技術・学術分野における国際関 係のあり方を検討する際には、「相手国との科学技術・学術水準の関係」「科学技術・学術 を取り巻く広義の社会・経済・政治的な環境」といった点を踏まえることが重要である。 さらに、「『競争と協調』『協力』『支援』といったアプローチを対象分野や相手国との関係 等に応じ、意識して適切に使い分けることが重要」とし、支援先の国情・状況に適った国 際貢献を求めている。 文部科学省は 2006 年度より国内の研究機関全般を対象に、「アジア諸国、特に中国、韓 国、インドや ASEAN 諸国とのオープンで対等なパートナーシップを拡げることにより、 我が国が地域の科学技術の発展を先導すること」を目指して“アジア科学技術協力推進戦 略”をスタートした。この戦略は特に「地域共通課題の解決やグローバルな問題に対する アジアとしての貢献(環境・エネルギー、防災、感染症等)、アジア地域発の科学技術の創 出とこれらの分野を得意とする科学技術人材の蓄積を通じて、アジア地域の優位性の確保」 を狙いに定めている。 2006 年 5 月、本学は小規模な知的意見交換会「第 1 回東海大学グローバルコロキウム」 を開催し、前出の「競争と協調」「協力」「支援」をキーワードに、今までの大学国際活動 における人材開発協力分野の実績を再検討し、現状を分析するとともに将来展望を探った。 ケーススタディとして、40 年来の協力交流を続け、今や一部「競争と強調」の関係にまで 成熟、JICA 支援の成功例のモデルケースと称されるタイ・モンクット王工科ラカバン大学 (KMITL)での実績、現在フォローアップが進行中のラオス国立大学工学部における「JICA 情報化対応人材育成機能強化プロジェクト」、そして、2009 年開学を目指し政府間で準備が 進んでいるマレーシア・日本国際工科大学(MJIUT)の3点について、それぞれ実績と現 状を整理した。 第二回目の今回は、初回で取り上げたタイ・ラオス・マレーシア同様、我が国の国際協 力・貢献が積極的に行われている ASEAN 諸国のうち「インドネシア」に焦点を当てたい。 国民1人当たりの GDP は日本の 30 分の1と、ASEAN 諸国の中では比較的経済発展度が 高い同国であるが、近年は地震による災害に苛まれ、環境・エネルギー、感染症、防災と いうアジア地域で共通する課題も抱えている。今回のテーマは、「インドネシアと日本との 教育学術交流の回顧と展望」とし、科学技術協力にとらわれず教育支援まで含めた包括的 な議論を通して同国に対する国際貢献についての再検討を行い、今後の歩むべき道筋を探 りたい。なお、今回も参加者の意見がより多く議論に反映されるよう前回同様小規模な知 的意見交換会という形式を踏襲したい。