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いきものの くらし くいずたいかいを しよう

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いきものの くらし くいずたいかいを しよう
<1年
実践事例>
単元名
いきものの
教材名
くらし
くいずたいかいを
しよう
「すずめのくらし」
☆単元を貫く言語活動と◎身に付けさせたい力
☆説明的な文章を通して、問いかけと答えの文章構成をとらえてクイズを作り、発表し合う。
◎時間的な順序や事柄の順序などを考えながら内容の大体を読む力。
(読むこと)
学習計画
手立てに対する振り返り(教材研究時)
第1時
○教師作成のモデルを見て、学習課題を設
仮説 1-1
定する。
付けたい力の明確化
学習課題
問いかけと答えが分かりやすいように板書で色
いきものの
いを
くらし
くいずたいか
しよう。
分けし、視覚でとらえやすくした。また、クイ
ズを作るために必要な項目を繰り返し学習し、
整理していくことで、問題を作る時に必要な「問
○学習計画を立てる。
いかけ」と「答え」などの項目をしっかりと押
さえた文章構成を定着させることができた。
第 2 時~第 4 時
○「すずめのくらし」を読んで文章構成を
とらえる。
○問いかけ・答えを色分けして、問題の書
き方をまとめる。
○「すずめのくらし」の写真や文を見なが
仮説 2-1
学習の見通しと振り返り
学習計画を児童と一緒に立てたことで、児童が
主体的に見通しをもって学習に取り組めるよう
になった。また、次につながるような振り返り
もできるようになった。
らクイズを作る。
仮説 2-3
様式・モデル学習の重視
教師自作のモデル文を示し、紹介する文章の構
第 5 時~第 6 時
成をとらえられるようにしたことで、単元のゴ
○学習したことを生かし、自分が選んだ生
ールのイメージをもたせることができた。これ
き物のクイズを作る。
○クイズを発表し合い、学習のまとめをす
る。
によって、児童の意欲を高めることができた。
手立てに対する振り返り(授業時)6 時間目
目標 前時までに学んだことを生かし、クイズを発表し
たり、答えを考えたりすることができる。
学習活動
1
◎手立てに対する振り返り
司会によって、学習の
め あ てや 流れ を 確か
める。
【みんなで】
仮説 2-1学習の見通しと振り返り
◎学習計画を立てる際に、初めてだった
ので戸惑いがあった。しかし、学習計
画を見ながら、次時の活動に見通しを
もって取り組むことができ、児童の意
欲が高まっていた。単元の振り返りの
際にも、学習してきた流れを目で確認することができ、振り返りの手助け
となっていた。
いきものの くらし くいずたいかいを しよう。
2
発表の仕方を確認す
る。
仮説 1-1 付けたい力の明確化
【みんなで】 ◎「問いかけ」と「答え」を色分けし、視覚でとらえやすくすることで、児
童が「問いかけとその答え」を落とさずに、クイズを作ることができた。
また、何を書けばよいのか子どもはしっかりととらえることができていた
ので、主体的に活動に取り組むこともできた。
3
クイズを発表する。
【グループで】
色を使い、視覚的に「問いかけ」
「答
え」をとらえやすくしたモデル
仮説 2-3
様式・モデル学習の重視
◎授業の中で何度もモデル文を使
この「問いかけ」の
「答え」はここだね。
い、児童の参考となった。前時
のワークシートを振り返りなが
ら、本時の学習に自主的に取り
組むことができた。また、児童
4
本時の学習を振り返
が自分の力に合わせてワークシ
り、学習のまとめをす
ートを選び、安心して学習に取
る。
り組むことができた。
【ひとりで】
【グループで】
【みんなで】
大正解!
<2年
実践事例>
単元名
しょうかいするね!わたしのレオ=レオニボックス
教材名
「スイミー」
☆単元を貫く言語活動と◎身に付けさせたい力
☆どんなお話かが伝えられるように気を付けて本を読み、1 年生にレオ=レオニの本の紹介をする。
◎場面の様子について、登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。
(読むこと)
◎文章の内容と自分の経験とを結び付けて、自分の思いや考えをまとめ、発表し合うこと。(読むこと)
学習計画
手立てに対する振り返り(教材研究時)
第 1 時~第 2 時
仮説 1-2
○読書に関するアンケート結果を見て、1 年
交流の場の相手意識・目的意識の明確化
生と 2 年生の読書の傾向の違いから学習
課題を立てる。
学習課題
どんなお話かがつたえられるように気
をつけて本を読み、1年生にレオ=レ
オ二の本のしょうかいをしよう
○学習計画を立てる。○並行読書の仕方
単元の全体を通して、ペアやグループでの話合
いや教え合いを意図的に取り入れた。話合いや
読み合い時の相手・目的意識を明確にしたこと
で活動が充実し、友達のよいところを吸収し、
自己の力を高めようとする姿勢が少しずつ定着
してきた。
仮説 1-3
言語環境の整備と充実
第 3 時~第 6 時
○「スイミー」を読んで、主人公の特徴や
登場人物の紹介をまとめる。
○「スイミー」の話の紹介を考える。
○お気に入りの場面と感想を書く。
○感想を書き、交流する。
紹介カードを書く際に、用いることができる表
現を「言葉の玉手箱」という語彙集にまとめた。
いつでも自分の表現の参考になる言葉を選べる
ように、手元に持たせたり教室掲示をしたりす
ることで、書くことが苦手な児童でも抵抗なく
表現ができるようになった。表現の方法に慣れ
てくると、語彙集にない言葉を補充しながら、
自分の言葉での思いを表現できるようになっ
た。
仮説 2-3
第 7 時~第 12 時
○レオ=レオニの本を読み、主人公の特徴
や登場人物との関係をまとめる。
○お話の紹介を考える。
○好きな場面とその理由、読んだ感想を書
く。
○清書する。
○紹介の練習をする。
○1 年生に紹介をし、学習のまとめをする。
様式・モデル学習の重視
1 年生で学習した「はなのみち」を取り上げて、
「はじめ」
「事件のきっかけ」「解決」
「おわり」
の文章からお話の紹介を簡潔にまとめるスキル
を身に付けられるようにした。身に付けたスキ
ルを、
「スイミー」や自分のおすすめの本の紹介
の時に活用できるように、段階的に学習を進め
られるようにした。
手立てに対する振り返り(授業時)6 時間目
学習活動
1
目標 お話の大体を読み、内容の紹介する文章を考える。
◎手立てに対する振り返り
司会によって、学習の
めあてや流れを確か
める。
【みんなで】
「スイミー」のお話のしょうかいを
分かりやすくまとめよう
2 「はなのみち」の紹介
仮説 2-3 様式・モデル学習の重視
カードを書いて、まと
◎1 年生の教材「はなのみち」
め方の練習をする。
を取り上げ、お話の大体を読
【ひとりで→みんなで】
むための要素(はじめ、事件
のきっかけ、解決、おわり)
を基に、お話の大体を紹介す
3 スイミーを読んで、
る文章を書く手順を確認した。
「はじめ」
、
「なか」
、
みんなで学習の仕方を確認し、
「おわり」の文を見付
やってみることで、それぞれが
ける。
やり方を理解し、
「スイミー」や
【ひとりで→みんなで】
自分のおすすめの本の紹介文を
書けるようになった。
4
お話紹介カードの下
書きを書く。
【ひとりで→ペアで】
教室の背面に司会マニュアルを
掲示し、児童がいつでも見て、
自信をもって進行ができるよう
に言語環境を整えた。
上段:グループ司会
下段:全体司会
仮説 1-3 言語環境の整備と充実
◎教材文は、ワークシート1枚に全文を表示す
るようにし、色鉛筆を使って大事な文章に
ラインを引いた。色分けをすることで、視
覚的に理解しやすくしたり、場面絵を参考
にしたりでき、内容を理解するために有効
であった。
◎語彙集を一人ひとりが活用することで、書く
ことが苦手な児童でも、定型文に当てはめ
て書いたり、豊かな表現を意識したりする
ようになった。学習を積み重ねるうちに、
語彙集に頼らずに自分の言葉で表現ができ
るようになってきた。
仮説 1-2 交流の場での相手意識・目的意識の明確化
◎「お話の大たいが伝えられているか」を確認
し合うという活動の目的を明確にしペアで
読み合うことで、友達の意見を参考にして、赤
5 本時の振り返りをし、
鉛筆で付けたしたり修正したりし、
よりよい表現に
次時の予告をする。
なるように推敲する姿勢を身に付けられた。
【みんなで】
<3年
実践事例>
単元名
「生き物くらべ通信」~生き物のとくちょうをくらべよう~
教材名
生き物のとくちょうをくらべて書こう
☆単元を貫く言語活動と◎身に付けさせたい力
☆疑問に思ったことを本で調べて報告する文章を書き、
「生き物くらべ通信」を作る。
◎関心のあることから書くことを決め、必要な事柄を観察したり本で調べたりして、調べたことを報告す
る文章を書く力。
(書く)
◎調べて分かったことを、図や絵と文章を使って書く力。
(書く)
学習計画
手立てに対する振り返り(教材研究時)
第 1 時~第 2 時
○モデルとなる教師作成の「生き物くらべ
通信」を読み、学習課題を設定する。
学習課題
仮説 1-1
付けたい力の明確化
一人学びやグループ学習を行う際は、めあてや
調べてわかったことを図や資料を使っ
観点を児童に示すことで、視点をもって学習に
て書き、生き物くらべ通信を作ろう。
取り組むことができた。また、モデルを単元の
最初に提示し、比較しながら説明文を書くポイ
○学習計画を立てる。
ントや横書きの文章を書くポイントを明確に
し、常に意識しながら文章作成に取り組めた。
第 3 時~第 4 時
仮説 2-2
○メモの書き方や組立てメモの書き方を知
交流を重視した学習形態
る。
○横書きの文章の書き方を知る。
○比較して書く説明文を書くポイントをま
とめる。
グループ学習を行ってからみんなでの交流をする
ことで、自分の考えに自信をもって学習に取り組
むことができた。組立てメモや下書きの推敲を行
う学習では、友達が作成したもののよさを見付け
ることで、次時の活動に生かすことができた。
第 5 時~第 12 時
○自分の調べたい生き物を決める。
○選んだ生き物の特徴を調べる。
○同じ部分に特徴をもつ生き物を探して調
べ、メモを書く。
○組立てメモを作り、友達と互いにポイント
に沿って、見直しをする。
○「生き物くらべ通信」の下書き・清書をす
る。
○「生き物くらべ通信」を友達と読み合い、
交流の観点を基に感想を伝え合う。
○単元のまとめ、振り返りを行う。
仮説 2-3
様式・モデル学習の重視
教師が作成したモデルを児童に提示することで、
学習のゴールを理解して取り組むことができた。
調べたことのメモの取り方や横書きの書き方、組
み立てメモの書き方を学習する際には、モデルを
基にポイントを自ら見付けだしたり、モデルを生
かして文章作成に取り組んだりと、意欲的に活動
することができた。
手立てに対する振り返り(授業時)6 時間目
学習活動
1
目標 組み立てメモの推敲をしよう。
◎手立てに対する振り返り
司会によって、学習の
めあてや流れを確かめ
る。
【みんなで】
「生き物くらべ通信」の組立てメモを見直して、
すいこうをしよう。
2
3
4
推敲のポイントを確認
仮説 1-1 付けたい力の明確化
し、「生き物くらべ通
◎本時のめあてに沿って、自分で見直し、
信」の組み立てメモを
互いに見合う時の観点を具体化して提
見直す。
【ひとりで】
示にするとことで、より明確になり、
グループで互いの組立
視点をもって友達の文章を読むことが
難しい言葉は、簡単な言葉
できた。
にすると、分かりやすいよ。
仮説 2-2 交流を重視した学習形態
てメモを見合い、よさ
◎グループで見合うことで、様々な視点
や改善点を伝え合った
からよさや改善点を伝え合うことがで
り、困っていることを
きた。文章作成に悩んでいる児童も、
相談し合ったりする。
友達からアドバイスをもらい、組立手
【グループで】
メモを完成させることができた。
アドバイスを生かして
もう一度自分の組立て
仮説 2-2 交流を重視した学習形態
メモを見直し、必要に
◎グループ内でのアドバイスを受け、推
応じて手直しをする。
敲に生かすことができた。また、友達
【ひとりで】
の組立てメモのよさを見付けることで、
よりよいものを作ろうとする意欲を高
めて手直しをすることができた。
青で書かれた友達からのア
ドバイスを生かして、手直し
をする。
5
本時の振り返りをし、
次時の学習の見通しを
もつ。
【ひとりで】
仮説 2-1 学習の見通しと振り返り
◎友達と見合うことのよさに気付いたり、
友達のよさから学んだりしたことを再
確認することで、達成感を味わうこと
ができた。次時の活動も意欲的に取り
組もうとする期待感が高まった。
自分で直すところは
赤で書く。
<4年
実践事例>
単元名
スクープ!4-○新聞を作ろう
教材名
新聞を作ろう
☆単元を貫く言語活動と◎身に付けさせたい力
☆話題を決めて取材をし、調べたことを整理して新聞を書く。
◎関心のあることなどから書くことを決め、相手や目的に応じて、書く上で必要な事柄を調べる力。
(書くこと)
◎文章全体における段落の役割を理解し、自分の考えが明確になるように、段落相互の関係などに注意し
て文章を構成する力。
(書くこと)
◎文章を読み返して、必要に応じて修正する力。
(書くこと)
学習計画
手立てに対する振り返り(教材研究時)
第 1 時~第 2 時
○モデルとなる教師作成の新聞を読み、学
習課題を設定する。
学習課題
調べたことを整理して、新聞を作ろう。
仮説 1-2
交流の場の相手意識・目的意識の明確化
自分たちの生活に生かすことができる新聞をグ
ループで作るという目的を明確にしたことで、
それに沿って記事の内容を考えたり、アンケー
○学習計画を立てる。
トを作ったりできた。また、クラスのみんなに
知らせるという相手意識をもつことが学習意欲
の向上につながった。
第 3 時~第 13 時
仮説 1-3
○新聞の特徴をつかみ、どんな新聞を作る
言語環境の整備と充実
か決める。
○取材の計画を立て、取材をする。
○アンケート調査の方法を学習し、アンケ
ートをとる。
○集めた情報を整理し、記事の役割分担を
する。
○新聞の見出しや割り付けを行い、記事を
授業の中で使ったワークシートを教室に掲示して
おくことで、いつでも振り返りができ、パーソナ
ルワークの支援になった。学校図書館に朝日小学
生新聞を置き、いつでも児童が読めるようにして
いることや、一人ひとりに新聞を用意することで、
新聞に対する関心を高めることにつながった。
書く。
仮説 2-3
○新聞を作る。
様式・モデル学習の重視
モデルとなる教師が作成した新聞をはじめに提示
することで、ゴールを明確にした。また、学習の
第 14 時~第 15 時
中で、実際の新聞を読み比べたり、今まで受けて
○新聞を読んで、感想を交流する。
きたアンケートを見て様式を確認したりすること
○単元全体を振り返り、学習のまとめをする。
で、様々な新聞やアンケートの様式をつかむこと
ができた。
手立てに対する振り返り(授業時)6 時間目
目標
アンケートの目的や方法を考えて、アンケートを
作ることができる。
学習活動
1
◎手立てに対する振り返り
前時までの学習の確
認 や 本時 の学 習 のめ
あ て ・流 れを 確 認す
る。
【みんなで】
アンケートの作り方について学習し、新聞を作る
ためにひつようなアンケートを作ろう。
仮説 2-3 様式・モデル学習の重視
2
アンケートのモデル
◎事前に担任がクラスでとったアンケー
から、アンケートの様
トをモデルにすることで、内容を読み取
モデルからいろいろなアンケ
式をとらえる。
りやすくし、アンケートの様式がイメ
ートの様式をとらえる。
【ひとりで→みんなで】
ージしやすくなった。
仮説 1-2
3
新聞を作るために、ど
交流の場の相手意識・目的意識の明確化
の よ うな アン ケ ート
◎「生活に生かすための新聞を作るには
が必要か考えて、話し
どのようなアンケートをとるべきか」
合う。
という話合いの目的を明確にしたこと
【ひとりで→グループで】
で、必要なアンケートのイメージをよ
り具体化することができた。
一人ひとりアンケートの
仮説 2-2 交流を重視した学習形態
質問担当が決まったね。
◎一人 1 項目質問の内容を考え、アンケ
―トを作成し、集計することで、自分
の役割を意識し、責任をもって学習に
新聞には見出しがあることを 1
取り組む姿勢が見られた。
時間目に学習したよ。
一人ひとりの質問をつなげて
1 枚のアンケート用紙を作る。
4
アンケートを作り、本
時 の 学習 のま と めを
する。
仮説 1-3 言語環境の整備と充実
【ひとりで→みんなで】 ◎新聞作りに向けて、話し合って決めた
内容や学習したことを教室の横に掲示
することで、自分で確認して学習に取
5
本時の振り返りをし、
り組めるようになった。また、他のグ
次 時 の学 習の 見 通し
ループがどのような新聞を作るのか関
をもつ。
心を高めた。
この後の取材に向けて、どんな情報
を集めたらいいのか考えておこう。
【ひとりで→みんなで】
<5年
実践事例>
単元名
提案します。休日に家族と行きたい!おすすめの場所
教材名
「わが町ベスト・スリー」を決めよう。
☆単元を貫く言語活動と◎身に付けさせたい力
☆推薦文に適した言葉や話し方を活用し、自分の思いを推薦文にして家族に発表する。
◎考えたことや伝えたいことなどから話題を決め、収集した知識や情報を関係付ける力。
(話す・聞く)
◎目的や意図に応じて、事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫しながら、場に応じた適切な言葉遣い
で話す事。
(話す・聞く)
学習計画
手立てに対する振り返り(教材研究時)
第 1 時~第 2 時
仮説 1-1
○モデルとなる教師作成の推薦文の読み取
付けたい力の明確
りを通して学習課題を設定する。
学習課題
化
推薦文を「書く際に必要なポイント」と、実際
おすすめの場所のよい点を伝えて相手
に「発表する際に必要なポイント」を明確に分
に納得してもらえるすいせんをしよう。
け指導事項を設定することで、根拠とともに自
分が推薦する場所を選び、常にポイントを意識
○学習計画を立てる。
し文章作成や発表に取り組めた。
仮説 2-3
様式・モデル学習の重視
第 3 時~第 5 時
○推薦する際に必要な文章の書き方、話し
方を明確にする。
○推薦する場所を決める。
○推薦する場所のよさを洗い出し、推薦文
を書く際のメモを作成する
モデルとなる教師が作成した推薦文・発表の仕方
と悪い推薦文・発表の仕方との比較をすることで、
よりよい推薦を行う際に必要な文章の書き方や発
表の仕方のポイントを自ら見付け出し、納得して
自分の推薦発表に活用できていた。
○メモから推薦文の下書きを書き、発表の
仕方に留意しながら発表の練習をする。
仮説 1-2
交流の場の相手意識・目的意識の明確化
毎時間の交流の場での活動内容、話し合う時の観
第 6 時~第 7 時
○グループで友達の推薦文を聞き合い、よ
い点やアドバイスの交流を行う。
○交流を基に推薦文の清書を行う。
○発表会を開き、ベストスリーを決める。
(○自分の家族に推薦文を聞いてもらう。
)
点、目的を明確にし交流の場での活動を充実させた
ことで、常に観点を意識した発言ができるようにな
った。
また、
友達の考えに対しても素直に耳を傾け、
交流を通して自分の考えを向上させられるように
なった。
目標 発表のこつに着目してお互いの発表を見合い、
手立てに対する振り返り(授業時)6 時間目
よさや改善点を伝え合って発表をよりよくする。
学習活動
1
◎手立てに対する振り返り
司会によって、学習の
め あ てや 流れ を 確か
める。
【みんなで】
発表のこつに着目してお互いの発表を見合い、よ
さや改善点を伝え合って発表をよりよくしよう。
2
観点を意識して練習
する。
【ひとりで】
仮説 1-1 付けたい力の明確化
◎本時のめあてに沿って、自分が意識し
たり、互いに見合う時の観点をより具
体化して提示することで、意識すべき
今日は声の強弱を意識
ことがより明確になり、主体的に活動
してがんばってみよう。
できた。
私が見てもらいたい
のは、声の強弱です。
3
グループで互いの発
仮説 2-2 交流を重視した学習形態
表を見合い、よさや改
◎発表者が見て欲しい観点に沿って、
善点を伝え合ったり、
グループで見合うことで、協働的
困 っ てい るこ と を相
に活動できた。また、自分の欲し
談し合ったりする。
いアドバイス以外にも、様々な称
【グループで】
賛を得られ、より意欲的に取り組
めた。
4
声の強弱はしっかりできて
アドバイスを生かし
仮説 2-2 交流を重視した学習形態
て練習し、再度グルー
◎称賛やアドバイスの内容を口頭で
プで見合う。
【ひとりで→グループ】
伝える事に加え、付箋に書き相手に
渡し交流結果を形として残すことで、
再度自分で練習する際に自信をもって
いるよ。間の開け方を工夫す
るともっとよくなるよ。
アドバイス等の内容
を付箋で残す。
よい点、気を付けるべき点をはっきり
と意識できた。 今度は間の開け方に注
意して練習してみよう。
5
友達の発表のよさを
紹介する。
【みんなで】
6
本時の振り返りをし
次 時 の学 習の 見 通し
をもつ。
付箋の内容を基に、よりよい
推薦発表に向け修正する。
仮説 2-1 学習の見通しと振り返り
◎アドバイスを受け、「どの様に自分の推薦発
表が変わったのか」という観点の基で振り返
りを行って自分の力をメタ認知することで、
自分の力がどう変わ
足りない部分を補うため、休み時間に練習す
ったのか振り返る。
る姿も見られた。
<6年 実践事例>
単元名
教材名
のこそう、日本の文化
~日本文化のよさを伝えるパンフレットを作ろう~
ようこそ、私たちの町へ
☆単元を貫く言語活動と◎身に付けさせたい力
☆日本文化のよさを友達に伝えるために、調べたことや体験したことをパンフレットにまとめる。
◎パンフレットという様式の特徴を理解した上で、集めた事柄を整理し、文章全体の構成やレイアウト、
見出しなどを工夫することができる。
(書く)
◎写真や図を用いたりして表現を工夫し、伝えたいことが明確になるように書くことができる。(書く)
学習計画
手立てに対する振り返り(教材研究時)
第 1 時~第 3 時
○総合的な学習の時間で体験したことや調
べたことを整理し、学習課題を立てる。
仮説 1-1
付けたい力の明確化
学習課題
クラスの友達に日本文化のよさを伝え
るパンフレットを作ろう。
○モデルからパンフレットの構成や表現の
工夫を知る。
○学習計画を立てる。
単元全体を通して付けたい力が不明確なまま、
パンフレットを作るという目的だけに向かって
活動を進めてしまった。今後は活動内容だけで
なく毎時間のめあてを学習計画表に明記し、児
童も意識して活動できるように、また、それを
観点にして振り返り、達成感を味わうことがで
きるようにしていきたい。
仮説 2-3
第 4 時~第 11 時
様式・モデル学習の重視
○取材の計画を立てる。
昨年度の6年生が作ったパンフレットを見ること
○取材をする。
で、見通しをもち、意欲的に取り組むことができ
○編集会議を開き、パンフレットの構成を
た。また、町に置いてある実際のパンフレットを
決める。
○割り付けを考える。
モデルにし、そこから構成や表現の工夫を学ぶこ
とができた。
○モデルから、相手に効果的に伝えるため
の語彙を集める。
○下書きをする。
○推敲、清書する。
仮説 1-3
言語環境の整備と充実
実際のパンフレットから、相手に効果的に伝える
ための語彙を集めることで、言葉への関心を高め
ることができた。集めた言葉を語彙集にし、それ
第 12 時
を見ながら下書きや推敲をすることで、読み手を
○パンフレットを読み合い、学習のまとめ
引き付ける言葉を選んで使うことができた。
をする。
手立てに対する振り返り(授業時)6 時間目
目標 編集会議を開き、目的や相手に合わせて情報を
取捨選択し、全体の構成を考えることができる。
学習活動
1
◎手立てに対する振り返り
司会によって、学習の
め あ てや 流れ を 確か
める。 【みんなで】
編集会議を開き、パンフレットの構成を決めよう。
2
集めた情報や資料を
付箋に書き出し、目的
や 相 手に 合わ せ て優
先順位を付ける。
仮説 2-1 学習の見通し
◎1時間の流れを板書したり司会が説
明したりすることで、見通しをもち、
目的を理解して活動できた。
【ひとりで】
3
優先順位を発表し合
い、使いたいものを選
択して、目次と分担を
決める。
【グループで】
仮説 1-2 交流の場の相手意識・目的意識の明確化
仮説 2-2 交流を重視した学習形態
◎目次と分担を決めるという話合いの目的が明確だったため、活発に意見交
換ができた。時間が足りなくなってしまったグループが多かったため、グ
ループの中での計時や記録といった役割も責任をもって行わせたい。
この記事は後ろの方の
4
ページでいいかな。
目次案を発表する。
【みんなで】
最初のページは写真を大
きく載せたほうがいいか
ら、見開きで使おう。
5
本時の振り返りをし
次 時 の学 習の 見 通し
をもつ。
仮説 2-1 学習の振り返り
◎児童は活動を意欲的に行い、次時への
期待や意気込みを書くことが多いが、
その日の学習内容に触れていないこと
も多いので、今後は活動内容だけでな
く毎時間のめあてを学習計画表に明記
し、児童も意識して活動できるように、
また、それを観点にして振り返り、達
成感を味わうことができるようにして
いきたい。
<10組
実践事例>
単元名
お話を読もう
教材名
~お話をげきにしよう~
「アレクサンダとぜんまいねずみ」
☆単元を貫く言語活動と◎身に付けさせたい力
☆物語を読んで、意見の交流をしたり劇化をしたりして、それぞれの思いを文字や言葉で表現する。
◎物語を楽しみ、物語を読んで思ったことや考えを発表し合い、意見の交流をして、表現力を付ける。
◎考えを簡単な文章にする。また、友達の発表を聞くことで発表の仕方を知り、語彙力を付ける。
◎友達の目を見て発表を聞いたり、発表に対して自分の考えを話したりしてコミュニケーション力の向上
を図る。
学習計画
手立てに対する振り返り(教材研究時)
仮説 1-1
第 1 時~第 2 時
○読み聞かせを聞き、初発の感想をもつ。
○初発の感想を発表したりワークシートに
書いたりする。
付けたい力の明確化
質問および感想を言うときの話し方を明確に
した話型や、「声の大きさ」、「話し方・聞き方
のポイント」などを繰り返し指導し、定着して
きた。
仮説 2-1
学習の見通しと振り返り
第 3 時~第 8 時
○場面の読みと表現活動をする。
○音読をして、登場人物の心の動きや場面
の様子を読み取る。
○自分の考えを発表したり、ワークシート
に書いたりして表現する。
授業の始めに学習の流れを伝え、学習に見通し
を持って学習に取り組めるようにすることで
落ち着いて学習に取り組むことができた。
授業の終わりに学習の感想を発表し、学習した
ことについて振り返ることで見通しをもち、次
回の学習へ意欲を高めることができた。
○場面ごとに動作化をして話の内容を深め
る。
仮説 2-3
様式・モデル学習の重視
教師自身がよい話し方や聞き方、質問や感想の
言い方を示してモデル学習を行うことで、自分
第9時
の思いを相手に伝えることができるようになっ
○学習のまとめをする。
てきた。
○自分の生活を振り返ることができるよう
書く活動では教師が文章の書き方を示し、実態
にワークシートに書く。
○劇の発表会をする。
に応じて視写の活動を行い定着してきた。
手立てに対する振り返り(授業時)5 時間目
共通目標
アレクサンダとウイリーの気持ちを考えて
発表することができる。
言葉の意味を理解し、表現することができる。
◎手立てに対する振り返り
学習活動
1
挨拶をし、今日の学習
を知る。
仮説 2-1 学習の見通しと振り返り
◎授業の始めに学習の流れを伝え、学
習計画の確認をした。学習に見通し
をもって学習に取り組めるようにす
ることで落ち着いて学習に取り組む
ことができた。
2
言葉遊びをする。
仮説 1-1 付けたい力の明確化
◎言葉遊びを通して、質問及び感想を言うときの話し方を明確にした話型や、
「声の大きさ」、
「話し方・聞き方のポイント」などの指導を行った。繰り返
し行うことで言葉の獲得だけでなく、言葉の使い方の力が定着してきた。
3
お話を深める。
・意見の交流
4
劇化をする。
とかげにお願いをしたアレクサンダの気持ちを考えよう
仮説 2-3 様式・モデル学習の重視
◎教師自身がよい話し方や聞き方、
質問や感想の言い方を示し、モデ
ル学習を行うことで、自分の思い
を相手に伝えることができるよ
うになってきた。自分の考えを伝
える力だけでなく、友達の考えを
聞いてそれについて考えるとい
うやり取りが少しずつ行えるよ
うになってきた。
仮説 2-3 様式・モデル学習の重視
5
ワークシートにまと
める。
◎書く活動では、教師が文章の書き方を示し、実態に応じて視写の活動を行い
定着してきた。物語のカットなどを多く用いたワークシートを用意した。ワ
ークシートはマスの大きさを調整したり、書くスペースを替えたりして、児
童一人ひとりの力に応じて作成した。
6
本時の振り返りをし、
次時の予告をする。
仮説 2-1 学習の見通しと振り返り
◎授業の終わりに一人ひとり学習の感想を発表した。学習したことについて振
り返り、次回の予告をすることで見通しをもち、次回の学習へ意欲を高める
ことができた。
専科
グループ活動を通して技能を高めながら
コミュニケーション能力をつけよう!!
理科
単元名
「流れる水のはたらき」
○言語活動を通して身に付けさせたい力
映像資料などを基に流れる水の働きについて疑問・
関心をもち、そのことを基にグループ、更に全体で話
し合って学習計画を立てる。その計画に沿って話し合
い、実験を通して問題解決を図るようにする。
・映像資料などを基に流れる水の働きを知るととも
に、全員で学習計画を話し合う。
・実際の川(荒川)の映像を見て上流・中流・下流の
特徴を理解する。
・大雨の日の地域を流れる川の映像を見て、流れる水
の働きの変化を理解する。
・班ごとに、実験を通し流れる水の働きが川の様子を
変化させることを確かめる。
・水害から守るための方法を話し合う。
個人が思った疑問点を基に、グループ、更に全体で話し
合うことにより、クラスとして共通に解決していくべき
問題点を見い出し、話し合い、実験、話し合いをしてい
きながら問題解決し理解を深め、思考力を育む。
家庭科
単元名
「暑い季節を快適に」
○言語活動を通して身に付けさせたい力
暑い季節を快適に過ごすため、すずしい住まい方
や着方に課題をもち、グループ、学級全体で話し合
いながら工夫ができるようにする。
・すずしい住まい方の工夫として何ができるか考
え、話し合う。
・すずしい着方を考え、話し合う。
・住まい、衣服以外で工夫できることを話し合う。
・衣服の手入れとして、必要なことを考える。
・手洗いの洗濯実習を行う。
個人の考えを基に、各グループ、さらに学級全体で
話し合うことで、様々な工夫に気付くことができる。また、
洗濯実習ではグループでやることでの他の児童のやり方
を参考にし、工夫を話し合いながら技能を身に付けること
ができる。
書写
音楽科
単元名「漢字と漢字の大きさに気を付けて書こう」
単元名「アンサンブルの楽しさを味わおう」
○言語活動を通して身に付けさせたい力
手本通りの字を書いていくための自己課題を見付け
解決するために、書いたものと手本を見比べ話合いを
行い、解決できたかを清書で確認する。
○言語活動を通して身に付けさせたい力
映像資料などを参考に楽曲の特徴をつかみ、楽器や楽
曲の特徴を生かしながら、合わせて演奏する力、「音楽
のもと」を操作して表現する力を身に付けるとともに、
友達と協力して、自分たちの思いや意図を表現したアン
サンブルをつくりあげる力を身に付けるようにする。
・映像資料などを参考に楽曲の特徴をつかみ、学級全
体で話し合って、学習計画を立てる。
・音色を意識して各パートを演奏し、楽曲に親しむ。
・楽曲の中で特徴的に働いている「音楽のもと」を生
かして、学級全体で合奏する。
・グループごとに話し合い、友達と協力しながら自分
たちのイメージに合った演奏の仕方を工夫する。
・演奏に対する思いや意図をもち、それを表現するた
めに「音楽のもと」を操作して演奏する。
・バランスのよい手本とバランスの悪い見
本を比べて気付いたことを発表する。
・机の配置を風車型にして、グループでお互いに
書く姿を見合う。
・自己課題を見付け、発表し合う。
・自己課題に気を付けて「世界」を清書する。
試書したものとグループでの話合いから、自己課題
を見付ける。自己課題を伝え合うことで、考えに広
がりをもたせることができ、運筆に生かすことがで
きる。
楽曲の特徴や「音楽のもと」について、学級全体やグループで
話し合うことにより、演奏する活動に協働的に取り組み、演奏
の完成に向けて友達と協力する姿が見られた。また、音楽を形
づくっている要素の働きや変化を感じ取るとともに、それを操
作して自分たちの思いや意図を生かした表現をつくったり、そ
の変化がもたらすよさや面白さを味わったりしていた。
・理科
単元を貫く言語活動と
身に付けさせたい力(ゴール)
・感じたことを言葉にしたり、
それらの言葉を交流したりする力
・考えを伝え合い、自分や集団の考えを発展させる力
・お互いの存在についての理解を深め、尊重しながら
話合いをする力
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