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(2012年12月26日公表) (PDF・786KB)

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(2012年12月26日公表) (PDF・786KB)
㊢
12町監第136号の2
2012年12月25日
町 田 市 議 会 議 長
町
田
市
長
町田市教育委員会教育長
町田市選挙管理委員会委員長
町田市農業委員会会長
町 田 市 代 表 監 査 委 員
田
石
渋
大
吉
小
中
阪
谷
澤
川
西
修 一
丈 一
友 克
進
庄 衞
弘 子
様
様
様
様
様
様
町田市監査委員
同
同
同
小 西
木 下
佐々木
佐 藤
弘 子
健 治
智 子
伸一郎
2012年度第3回定期監査(テーマ)の結果について
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査を実施したので、同
条第9項の規定により、その結果の報告書を提出します。
なお、この監査結果に基づき、又はこの監査の結果を参考として措置を講じたときは、
同条第12項の規定により通知願います。
2012年度第3回定期監査(テーマ)結果報告書
第1
監査の種類
地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定による監査
第2
監査のテーマ
自動体外式除細動器(AED)の設置及び管理状況等について
第3
監査の実施期間
2012年8月22日から2012年11月26日まで
第4
監査の対象及び範囲
市の施設における自動体外式除細動器(AED)の設置、管理状況等及びこれに関
連する事務事業
第5
テーマの選定理由及び着眼点
自動体外式除細動器(以下「AED」という。)は、心室細動になった際に、電気
ショックを与えることで正常な心臓の動きに戻すための医療機器である。2004年
7月から医療従事者以外の一般市民も使用可能となり、音声ガイドに従って誰でも操
作し、救命活動の一助を担うことができるようになった。駅や大規模店舗、公共施設
など、人が多く集まる場所を中心に設置されており、市でも近年急速に普及が進んで
いる。
心肺機能停止による突然死から市民の命を守るためには、効率的かつ効果的にAE
Dを設置するとともに、機器を適切に管理するなど、設置効果を高める仕組み作りが
必要である。
そこで、市の施設におけるAEDの設置及び管理に係る事務が適正かつ有効的に執
行されているかどうかを主眼とし、関係する事業についても社会情勢や諸制度の変化
を踏まえた事業を展開しているかなど、有効性の観点に留意して、次に掲げる事項を
中心としたテーマ監査(注1)を実施した。
1 AEDの設置基準等は適切であるか。
2 AED(消耗品を含む。)の購入やリース等は計画的、経済的に行われているか。
3 設置場所の表示や情報提供は適切になされているか。
4 AEDの日常点検及び備品登録等の管理は適正に行われているか。
5 指定管理者制度導入施設において、AEDの管理に関する協定締結及び指定管
理者に対する指示が適切に行われているか。
6 AEDの操作方法等の習得(職員研修等)は適切になされているか。
7 貸出用のAEDは有効に活用される状況になっているか。
(注1)テーマ監査とは、市の特定事務事業や共通の事務を対象としてテーマを設定し、組織横断的に監査を
実施するもので、法令等に従って適正に処理されているかという観点に加え、費用対効果に配慮したも
- 1 -
のとなっているか、所期の目的を達成しているかなど、経済性、効率性、有効性を重視して行う。
第6
第7
事情聴取
事情聴取は、2012年11月9日に行った。
書面による確認及び実査
ア 「設置及び管理等に係る予備調査」 (以下、 予備調査 と表示する。)
2012年8月30日から9月14日にかけて、指定管理者制度導入施設を含め
た市の施設のAED(専ら医療用として使用するものを除く。)を対象として、設置
及び管理等に係る状況について書面による確認を行った。
イ
「設置及び管理等に係る実地調査」 (以下、 実地調査 と表示する。
)
アの調査結果に基づき、設置台数165台から2012年度中にAED本体が7
年の耐用期間を迎えるものを中心に約10%に当たる18台(16施設)を抽出し、
表1のとおり実査を行った。
なお、その際の主な確認事項は次の5点である。
(ア)2005年度に設置したAEDの更新計画の確認
(イ)AED導入後の使用実績
(ウ)日常点検の実施状況及び日常点検記録の作成状況
(エ)消耗品の交換状況
(オ)表示ラベルの状況
表1 実地調査の日程
実査のポイント
実査年月日
2012年
9月25日
火
9月26日
水
9月27日
木
10月2日
10月4日
火
木
10月10日
水
10月11日
10月12日
10月19日
木
金
金
施設名等
2005年度
AED導入
町田市庁舎 ≪1階≫
町田市庁舎 ≪5階≫
町田市民ホール
町田市立木曽中学校 夜間校庭開放管理人室
町田市健康福祉会館
町田市健康福祉会館 ≪貸出用≫
町田市文化交流センター
原町田一丁目駐車場
町田市民文学館ことばらんど
町田市生涯学習センター
忠生市民センター
子どもセンターぱお
小山市民センター
ふれあい桜館
本町田高齢者在宅サービスセンター
町田市立総合体育館
町田市立室内プール
薬師池公園管理棟
- 2 -
●
●
●
指定管理者
制度導入施設
財務部庁舎活用課
●
●
経済観光部産業観光課
生涯学習部図書館
生涯学習部生涯学習センター
市民部忠生市民センター
子ども生活部児童青少年課
市民部小山市民センター
●
●
●
●
文化スポーツ振興部文化振興課
文化スポーツ振興部スポーツ振興課
いきいき健康部健康課
●
●
●
●
施設の所管課
●
●
●
●
いきいき健康部高齢者福祉課
文化スポーツ振興部スポーツ振興課
都市づくり部公園緑地課
ウ
「賃貸借契約等の状況調査」 (以下、 賃貸借調査 と表示する。)
アの調査結果に基づき、2012年10月30日から11月8日にかけて、市の
施設に設置している165台のうち、賃貸借契約を締結している118台全てを対
象として、契約内容及び契約金額等について書面による確認を行った。
これらの調査に基づき、以下について述べる。
1 AEDの設置状況
(1)AEDの設置基準
2004年の厚生労働省通知(注2)により、2004年7月1日から医療従事者
以外の人もAEDを用いて除細動を行うことが認められるようになった。市では、
2005年度に都補助金(10分の10)を活用してAEDを36台購入し、市民セ
ンター、高齢者福祉施設及びスポーツ施設などに設置した。その後は、市の施設の
所管部課や指定管理者が賃貸借契約の締結などによりAEDを設置している。
なお、2005年2月、市はAEDの購入に先立ち、設置すべき施設及び機器の
選定基準、職員の操作研修等について設置基準(注3)を定めているが、その後、見
直しや管理基準の策定等は行っていない。
関連事項:15頁
いきいき健康部健康課
(1)
【意見・要望】
(注2)平成16年7月1日付け医政発第0701001号厚生労働省医政局長通知「非医療従事者による
自動体外式除細動器(AED)の使用について」
(注3)設置基準では、担当部署について、機器の一括購入は健康課、操作研修は職員課、機器の保守・点
検については設置施設所管部課が行うと規定している。
(2)AEDの設置状況
現在、市の施設において158か所・165台のAEDが設置されている。この
うち、指定管理者が管理する施設では、39か所・41台のAEDが設置されてい
る(19頁から20頁参照)。
予備調査
AEDの設置者は表2のとおりであり、指定管理者制度導入施設に設置された41
台のうち、24台は指定管理者が設置していた。
表2 AEDの設置者
①町田市
②指定管理者
③その他
※
該当数 うち指定
141
24
0
(17)
(24)
-
%
85.5
14.5
0.0
「うち指定」とは、
「うち指定管理者制度導入施設」を略したものである。以下、同じ。
- 3 -
一般社団法人日本循環器学会AED検討委員会及び公益財団法人日本心臓財団に
よる「AEDの具体的設置・配置基準に関する提言」(注4)(以下「設置基準等に関
する提言」という。
)では、一般的に公園・スポーツ施設、高齢者福祉施設や学童保
育クラブ等においてAEDを設置する必要性が高いとされている。
(注4)AEDの設置及び配置について具体的な目安を示すことにより、効果的かつ効率的なAEDの設置
を促し、心臓突然死の減少につなげるために発表された。公益財団法人日本心臓財団のホームページ
上でその概要を紹介している。(URL
http://www.jhf.or.jp/aed/arrangement.html)
(3)AEDの設置年度
市の施設におけるAEDの設置は、表3にあるように、2007年度には小・中
学校(61校)等、2008年度にはスポーツ施設等、2010年度には保育園等、
2011年度には学童保育クラブ等に設置するなど、年々普及が進んできている。
予備調査
表3 AED本体の設置年度
①2004年度
②2005年度
③2006年度
④2007年度
⑤2008年度
⑥2009年度
⑦2010年度
⑧2011年度
⑨2012年度
⑩分からない
該当数 うち指定
0
37
7
63
14
5
16
19
3
1
(9)
(3)
(0)
(9)
(2)
(1)
(15)
(1)
(1)
%
0.0
22.4
4.2
38.2
8.5
3.0
9.7
11.5
1.8
0.6
実地調査
2005年度に設置したAEDについては、2012
年度中に本体の耐用期間である7年を迎えることとな
る。実地調査において抽出した10台の更新状況につ
いて確認したところ、すでに更新済みのものは1台で
あり、2013年度に賃貸借契約を締結し更新する予
定のものは5台であった。残りの4台について、施設
の所管部課及び指定管理者はAEDに耐用期間がある
ことを認識しておらず、更新計画も立てていなかった。
図1 健康福祉会館 1階ホール
に設置されたAED
- 4 -
(4)設置方法
市の施設におけるAEDの設置方法は、ほとんどが賃貸借(リース)である。
予備調査
表4 設置方法別・年度別AED設置台数等
AED設置台数
及び割合
(台)
(%)
最初にAEDを設置した年度
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
41
35
5
1
24.8
118
1
2
63
12
5
13
19
3
71.5
6
1
1
3
3.6
165 100.0
37
7
63
14
5
16
19
3
※ 上記の表は、現在の設置方法を示したものであり、当初と現在の設置方法が異なる場合もある。
現在の
設置
方法
購入
賃貸借(リース)
寄贈
合 計
不明
1
1
実地調査
寄贈の6台のうち、実地調査した3台の無償提供の経緯に
ついて確認したところ、次のとおりであった。
・AED販売会社からスポンサー企業広告表示を条件として
・自動販売機業者からの自動販売機設置に伴う提案による
・東京都からAED普及のため
賃貸借調査
図2 子どもセンター ぱお
広告付きの寄贈AED
AEDの賃貸借契約については、全て長期継続契約(5年
間)により契約を締結していた。
賃貸借契約書を比較したところ、消耗品(電極パッド及びバッテリ)交換時の費
用負担の有無が明記されていない契約が見受けられた。また、AED1台当たりの
賃借料を比較したところ、契約金額に差が見られた。このことは、指定管理者が契
約締結している賃貸借契約についても、同様であった。
賃貸借しているAED1台当たりの賃借料(5年間総額)別の契約方法及び件数・
台数は表5のとおりであった。
表5 AED1台当たりの5年間賃借料(契約者別契約方法及び件数・台数)
市
指名競争入札
指定管理者
随意契約
賃貸借
賃貸借
賃貸借
賃貸借
賃貸借
賃貸借
契約件数 契約台数 契約件数 契約台数 契約件数 契約台数
20万円未満
20万円~25万円未満
25万円~30万円未満
30万円~35万円未満
35万円~40万円未満
40万円~45万円未満
45万円以上
合計
3
2
5
12
2
9
3
2
1
5
2
3
2
1
5
2
5
1
17
1
2
2
10
23
15
15
6
18
※1 市が契約者である98台のうち、再リース契約を締結している60台は除いている。
※2 指定管理者が契約者である20台のうち、再リース契約を締結している2台は除いている。
- 5 -
(5)AEDの設置表示
「設置基準等に関する提言」では、AEDの施設内での配置に当たって考慮すべ
きことの一つとして、AED設置場所の周知(施設案内図へのAED配置図の表示、
エレベータ内パネルにAED設置フロアの明示、AED設置場所への案内板)を挙
げている。
心室細動を起こした場合、除細動を開始するまでの時間が1分経過するごとに助
かる確率が10%減っていくと言われており、その場に居合わせた人が胸骨圧迫す
るとともに、119番に通報し、AEDを設置場所に取りに行くなど、複数人で協
力し迅速に行動する必要がある。このため、AEDを取りに行く人はその施設の職
員であるとは限らず、万が一に備え、市民や施設利用者もAEDの設置場所を容易
に把握できるように、AED設置場所の周知が重要となる。
予備調査
施設内及び施設外において、サインボード等の案内板や設置シールなどによりA
ED設置表示をしている割合は、表6及び表7のとおり約半数に過ぎなかった。
表6 AEDの設置表示(施設内)
①サインボードやシール等で表示している
②表示していない
該当数 うち指定
表7 AEDの設置表示(施設外)
①外から見える場所にシール等で表示している
②表示していない
該当数 うち指定
89
76
83
82
(23)
(18)
(30)
(11)
%
53.9
46.1
%
50.3
49.7
実地調査
AEDの設置表示をしていない施設にその理由を確認し
たところ、「設置表示場所がない」「サインボード等の購入
予算がない」といった回答もあり、設置表示をする理由に
ついて十分理解できていない様子も見受けられた。
また、2012年7月に業務を開始した町田市庁舎に
は、11月26日現在、1階及び5階に1台ずつAEDが
設置されている。4つの入口付近にそれぞれAEDの設置
表示があるものの設置階の案内はなく、各課窓口表示やフ
ロア案内図にも設置場所が明示されていないため、1階及
び5階に設置されているのを市民が把握することは困難で
ある。
図3 AED設置表示のない
市庁舎1階フロア案内図
(6)AEDの設置情報登録
2007年の厚生労働省通知(注5)では、AEDの設置情報登録について、AE
Dの設置場所に関する情報を「AED設置者登録票」を使用して一般財団法人日本
救急医療財団(以下「医療財団」という。)に登録するよう推奨している。
- 6 -
設置情報を医療財団に提供することにより、
ア メーカーからAEDの自主回収等の情報が報告される。
イ 医療財団ホームページ内の「AED設置場所検索(注6)」に登録することがで
き、設置場所等の情報が誰でも把握可能となる。
等のメリットがあり、積極的に登録する必要がある。
(注5)平成19年3月30日付け医政発第0330007号厚生労働省医政局指導課長通知「自動体外式
除細動器(AED)の設置者登録に係る取りまとめの協力依頼について」
(注6)「AED設置場所検索」では、全国のAED設置場所を検索することができる。
(URL http://www.qqzaidan.jp/AED/aed.htm)
予備調査
AED設置情報登録の状況は表8のとおりであり、登録済みの約3分の2は小・
中学校等の教育施設であった。一方、
「登録していない」又は「分からない」と回答
したのは44.2%に上っており、AEDの安全性の確保及び市民に対する情報提
供の観点から、健康課の取りまとめによる早期登録及び登録制度の浸透を望むもの
である。
表8 AED設置情報登録の状況
①登録している
②登録していない
③分からない
2
該当数 うち指定
92
51
22
(13)
(23)
(5)
%
55.8
30.9
13.3
AEDの使用実績
予備調査
AEDの使用実績については表9のとおり、10台について使用実績があった。
市民病院内で心肺蘇生の必要な患者が生じた際に使用する3台分を除くと、7回の
使用実績となる。
表9 AED導入後の使用実績
①使用したことがある
②使用したことはない
③分からない
該当数 うち指定
10
155
0
表10 AEDの使用実績 (2010 年度以降の施設別)
年度 回数
内訳
2010
2
町田市民フォーラム(1)、ふれあいくぬぎ館(1)
2011
1
サン町田旭体育館(1)
室内プール(1)、成瀬クリーンセンターテニスコート(1)、
2012
4
ふれあいもっこく館(1)、健康福祉会館(1)
- 7 -
(3)
(38)
-
%
6.1
93.9
0.0
なお、2012年10月12日の町田市立室内プールの実査において、10月8
日にもAEDを使ったことが分かり、2012年度は10月19日現在で5回使用
したことになる。
実地調査
2012年度にAEDを2回使用している町田市立室内プールでは、指定管理者
が事故に関する詳細な報告書を作成し、事故発生から数日後に、施設を所管するス
ポーツ振興課へ提出していた。
3
AEDの点検状況
2009年の厚生労働省通知(注7)(以下「2009年通知」という。)により、A
EDの適切な管理等の実施について注意喚起がなされた。その中で、AEDは薬事法
に規定する高度管理医療機器及び特定保守管理医療機器に指定されており、適切な管
理が行われなければ人の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがある医療機器で
あることから、AEDを使用する際に性能が十分発揮できるよう、適切な管理等を徹
底することが重要であるとしている。
さらに、AEDの設置者等が行うべき事項等について
ア 点検担当者の配置
イ 日常点検の実施
ウ 日常点検記録の作成
エ 表示ラベル(注8)による消耗品の管理
オ 消耗品交換時の対応
カ AEDの設置情報登録
等を挙げている。
(注7)平成21年4月16日付け医政発第0416001号厚生労働省医政局長・薬食発第0416001
号厚生労働省医薬食品局長通知「自動体外式除細動器(AED)の適切な管理等の実施について」
(注意
喚起及び関係団体への周知依頼)
(注8)電極パッドの使用期限やバッテリの装着日等を記入するもので、AED製造販売会社から提供される。
消耗品の交換時期が確認できるように、見やすい位置に取り付ける必要がある。
(1)日常点検担当者
2009年通知では、施設の管理者等であるAED設置者は、設置したAEDの
日常点検等を実施する者として点検担当者を配置し、日常点検等を実施させるよう
勧めている。
予備調査
日常点検の実施者は表11のとおりであり、
「都の職員等」と回答した施設は全て
小・中学校である。
また、点検担当者及び日常点検記録の作成状況の相関関係について確認したとこ
- 8 -
ろ、表12にあるように、点検担当者の配置を1名としたよりも複数名とした方が
日常点検記録を作成する割合は高い傾向にある。
表11 日常点検の実施者
①市職員等(市が採用した嘱託職員等も含む)
②都職員等(都が採用した嘱託職員等も含む)
③施設管理業務受託者(委託先)
④指定管理者
⑤リース会社
⑥その他
⑦無回答・回答せず
該当数 うち指定
55
59
5
35
1
4
6
(1)
(0)
(2)
(35)
(1)
(0)
(2)
%
33.3
35.8
3.0
21.2
0.6
2.4
3.6
表12 点検担当者の配置及び日常点検記録の作成状況
該当数
点検担当者
(台)
41
59
58
2
5
165
点検担当者(1名)を決めている
点検担当者(複数名)を決めている
点検担当者を決めていない
その他
無回答・該当せず
合 計
日常点検記録を作成
(%)
24.8
35.8
35.2
1.2
3.0
100.0
している
していない
2
18
3
1
39
41
55
1
5
141
24
(2)日常点検(インジケータの確認等)の実施状況
2009年通知では、AED本体のインジケータの
ランプの色や表示により、AEDが正常に使用可能な
状態を示していることを日常的に確認し、記録するよ
う勧めている。
予備調査
インジケータの確認等による日常点検の実施状況は
表13のとおりであり、週 1 回以上実施しているのは、
25.5%に過ぎなかった。また、
「実施せず」と回答
したのは4.8%であった。
表13 日常点検の実施状況 (インジケータの確認等)
①毎日実施(休日に実施していない場合も含む)
②週2~3回程度実施
③毎週実施
④毎月実施
⑤不定期
⑥実施せず
- 9 -
図4 AEDのインジケータの
一例 (※矢印の先)
該当数 うち指定
26
5
11
30
85
8
(7)
(4)
(1)
(17)
(10)
(2)
%
15.8
3.0
6.7
18.2
51.5
4.8
町田市の現状を客観的に把握するため、AEDの設置及び管理状況について行政
監査で取り上げている3市(倉敷市、苫小牧市及び静岡市)と比較したところ、表
14のとおりであり、実施率は低い水準であると言える。
表14 日常点検(インジケータの確認等)の実施状況の4市比較
件
凡例:
2010年度
倉敷市
2011年度
苫小牧市
2011年度
静岡市
2012年度
町田市
100
%
(25.6)
毎日
206
(88.4)
週1回以上実施
毎日
17
(18.5)
週1回以上実施
毎日
166
(37.3)
週1回以上実施
毎日
26
(15.8)
毎週
7
213
毎月
(3.0)
(91.4)
毎週
14
31
(18.9)
(56.2)
週2~3回
5
週1回以上実施
その他
(3.0)
24
2
(7.7)
毎月
(15.2)
(33.7)
週に1回程度
84
250
18
年1~数回又は不定期
(26.1)
その他
184
(41.3)
21
(6.7)
(25.5)
(22.8)
233
点検していない
16
92
(17.4)
点検無し
11
毎週
11
42
(0.9)
(2.5)
445
(18.2)
85
毎月
30
不定期
実施せず
(51.5)
8
(4.8)
実地調査
実地調査した16施設のうち、3施設(町田市立木曽中学校夜間開放管理人室、
町田市生涯学習センター、小山市民センター)については、日常点検の実施方法を
理解しておらず、点検を実施していなかった。
(3)日常点検記録の作成状況
予備調査
日常点検記録の作成状況は、表15のとおりであった。
表15 日常点検記録の作成状況
①作成している
②リース会社が遠隔監視システム等で自動監視している
③作成していない
④その他
該当数 うち指定
24
0
141
0
(8)
(33)
-
%
14.5
0.0
85.5
0.0
前項同様、他の3市と比較したところ、表16のとおりであり、実施率は低い水
準にとどまっていた。
- 10 -
表16 日常点検記録の作成状況の4市比較
件
凡例:
100
%
(25.6)
2010年度 点検表を作成 カレンダーに記録
195 (83.7)
8
(3.4)
倉敷市
実施している
2011年度
苫小牧市
2011年度
静岡市
2012年度
町田市
その他の方法で記録
20
223
(8.6)
(95.7)
記録していない
10
(4.3)
233
記録している 記録していない
12
(13.0)
64
(69.6)
※苫小牧市は、表13の「点検していない」16件を
除いているため100%にはならない。
記録している 記録していない
125
(28.1)
320
(71.9)
作成している 作成していない
24 (14.5)
141 (85.5)
実地調査
実地調査を行った施設の中で、日常点検を毎日実施し、日常点検記録も作成して
いる施設がいくつかあった。
町田市民ホールでは、指定管理者が施設管理受託者に施設管理の一環として日常
点検を実施させており、
「自主検査チェック票」に日常点検記録欄を設けていた。
また、子どもセンターぱおでは、図5の
また、子どもセンターぱおでは、図5
ようなAED点検表を作成し、欄外にイン
ジケータの「緑色のランプが点灯していれ
ば正常です」と記載することで、誰でも点
検できるように工夫していた。
さらに、町田市立総合体育館及び町田市
立室内プールでは、AED製造販売業者が
ホームページに掲載している日常点検チェ
ックリストを利用し、記録していた。
図5 日常点検記録の一例(子どもセンターぱお)
(4)消耗品の使用期限切れ
2009年通知では、表示ラベルに電極パッド及びバッテリの交換時期等を記載
し、記載内容を外部から容易に確認できるようにAED本体又は収納ケース等に取
り付け、この記載を基に電極パッドやバッテリの交換時期を日頃から把握すること
により交換を適切に実施するよう勧めている。
予備調査
電極パッド及びバッテリの使用期限について照会したところ、使用期限が切れて
いるのは、ふれあい桜館の1施設のみであった。
- 11 -
実地調査
要改善!
2012年10月10日にふれあい桜館を実査
したところ、電極パッド2セットが2011年
12月末で有効期限切れとなっており、使用期限
の過ぎた2012年1月以降についてはAEDを
安全に使用できる状態ではなかった。
また、そのうち1セットについては、図6のと
おりパッケージが開封(注9)されていた。
このため、指定管理者である社会福祉法人町田
図6 使用期限切れで開封済みの
市福祉サービス協会に確認したところ、インジケ
電極パッドのパッケージ
(ふれあい桜館)
ータ等の日常点検は行っておらず、電極パッドの
期限切れについても気が付かなかったとのことであった。また、開封済みの電極パ
ッドについても、そのまま使用できるものと認識していたとのことであった。
さらに施設の所管部課である高齢者福祉課にも
確認したところ、指定管理者に対してAEDの管
理に係る具体的な指示は行っていないとのことで
あった。
このため、施設の所管部課及び指定管理者に対
して、至急新しい電極パッドに交換するよう口頭
指導した。
なお、今回実地調査したAED18台のうち、
AED収納ボックス等の窓から表示ラベルを確認
図7 表示ラベル取付けの一例
(忠生市民センター)
できたのは4台のみであった。
(注9)開封すると損傷又はジェルが乾燥して電極パッドが使用できなくなるおそれがあることから、パッ
ケージに「使用する直前まで開封しないこと」との注意書きがある。
4
AEDに係る事務(いきいき健康部健康課)
市のAEDに係る事務の取りまとめ役として、いきいき健康部健康課が行っている
事務は次のとおりである。
(1)AEDの設置状況調査
AEDを設置している市の施設の所管部課を対象として、AEDの設置状況調査
(以下、「設置状況調査」という。
)を毎年実施している。
そこで、調査結果の活用方法について確認したところ、調査項目のうち設置施設
名、台数、設置位置の基本情報を基に「町田市AED設置施設一覧」を作成し、市
のホームページ上で公表しているとのことであったが、回答の中にAED本体の耐
用期間切れや消耗品の有効期限切れ等が見受けられても所管部課に対する注意喚起
は行っておらず、AEDの安全性を確保する上で有効活用されているとは言えない。
- 12 -
健康課は、適切な管理を図るため、設置状況調査の結果を有効活用するなど、全
庁的な仕組み作りに着手されたい。
(2)市のAEDに係る周知
市職員を対象にAEDに係る情報提供を随時行っている。主なものとしては、厚
生労働省等からの通知、製品の自主回収情報、本体及び消耗品の適正管理に係る啓
発等であり、具体的には表17のとおりであった。
表17 全庁周知文書の一例 (健康課から提出されたもの)
年
月
2009
4
2009 10
2009 11
通
通
知
知
名
内
容
自動体外式除細動器(AED)の再確認について
①消耗品の使用期限
自動体外式除細動器(AED)の設置状況調査について(依頼)
①AEDの適切な管理の徹底、②AED設置場所登録のための調査、③表示シールの配付
自動体外式除細動器(AED)の不具合に伴う再確認について
①AED本体の自主回収
自動体外式除細動器(AED)の管理等について(通知)
2010
9
2012
9
2012
9
①本体の保証期間切れ、②本体耐用期間後の対応(リース契約等のメリット・デメリット)、
③消耗品の使用期限、④新規設置した際の報告、⑤AEDを利用した際の報告
自動体外式除細動器(AED)の管理等について(通知)
①消耗品の使用期限、②AED本体の保証期間及び購入等の対応、
③新規設置した際の報告(未登録施設含む)、④AEDを利用した際の報告
日本救急医療財団へのAED設置場所登録について
①AED設置場所登録の調整
そこで、周知文書について確認したところ、調査に伴うものを除けば、
「AED設
置管理者各位」として全庁掲示板(注10)に掲出しており、職制を通じた文書は送
付されていなかった。
人事異動等によりAED所管部課の点検担当者が数年で交代し、全庁的に適正な
管理が徹底されていないことから、より効果的な周知方法及び周知内容となるよう
検討されたい。
(注10)全庁掲示板とは、庁内の情報伝達に用いるための電子掲示板である。
(3)市民に対するAED啓発活動
市民に対するAED啓発活動として、主として以下の事務を行っている。
ア 市ホームページで「自動体外式除細動器(AED)」のページを作成・更新
→AEDに係る情報を提供するとともに、市の施設におけるAED設置状況を
公表している。
イ 普通救命講習会の申込受付事務
→東京消防庁町田消防署の事業に協力するため、普通救命講習会の広報掲載及
び申込みの受付、会場の確保等を行っている。
- 13 -
(4)市の自動体外式除細動器(AED)貸出事務
2007年7月から貸出用としてAED1台を
健康福祉会館に設置し、町田市自動体外式除細動
器(AED)貸出事務取扱要領(以下「取扱要領」
という。
)に基づき、市民が参加するスポーツ競技、
その他の行事を開催する町内会、自治会その他の
市内で活動する団体に対して7日を限度として一
般貸出しを行っている。また、貸出制度の周知に
ついては、広報まちだに年2回記事を掲載し、町
図8 貸出用AED一式
田市ホームページでも通年表示している。
貸出し及び申込受付は、平日窓口時間内に健康福祉会館で職員が行っており、週
末利用が多いとのことである。利用者は貸出日の2か月前から7日前までに貸出申
込(郵送可)を行うが、その際には救命技能を認定する資格証等の写しも提示する
必要があり、後日郵送で届く貸出承認通知書を健康福祉会館に持参することで、A
EDを借り受けることができる。
なお、年度別貸出件数は表18のとおりであり、月1件程度の貸出件数となって
いる。
表18
年度別AED貸出件数
年度
2007
貸出件数
※
2008
7
2009
8
2010
9
11
2011
2012
8 ※
8
2012年度は9月末日現在の件数
2011年度までは取扱要領における貸出条件の一つとして、
「市内で」開催する
行事という規定があったが、利用者から市外のイベント等でも使用したいとの要望
があり、2012年4月1日付けで要領の一部改正を行った。
関連事項:16頁
いきいき健康部健康課
- 14 -
(2)
【意見・要望】
第8
監査の結果
監査の結果、各部課とも、おおむね適正に事務が執行されていると認められた。し
かし、個別に検討・改善を要する事項(意見・要望事項)が2件、総括的な意見が4
件あったので以下に述べる。
1
個別に検討・改善を要する事項
事 項
市の施設におけるAEDの設置基準や、適切な管理方
法を職員等に対して体系的に示すことのできる指針等
の策定を含め、設置効果を高める仕組み作りを検討さ
れたい
貸出用AEDを有効活用するため、周知方法や貸出方
法などにおいて新たな手法を検討し、利用者の更なる
増加を図られたい
主管部課
頁
いきいき健康部
健康課
15
いきいき健康部
健康課
16
いきいき健康部健康課
(1)【意見・要望】市の施設におけるAEDの設置基準や、適切な管理方法を
職員等に対して体系的に示すことのできる指針等の策定を
含め、設置効果を高める仕組み作りを検討されたい
市は、2005年2月にAEDの設置基準を定め、設置すべき施設や機器の選定基
準、職員の操作研修等についての規定をしたが、その後は、優先的に設置する施設の
見直しやAEDの管理基準の策定等を行っていなかった。また、健康課が作成したA
EDに係る庁内周知文書について調べたところ、時宜に応じて全庁掲示板(注11)に
掲載しているものの、日常点検の実施方法等について具体的に周知したのは、2009
年10月の通知のみであった。
健康課の説明では、2005年度にAEDを一括購入した際に全庁的な取りまとめ
役を担ったが、当時策定したAEDの設置基準において機器の保守・点検については
設置施設の所管部課で行うと規定していることから、日常管理に関する指導は周知文
書にとどめてきたとのことであった。
しかしながら、心肺機能停止による突然死から市民の命を守るためには、市の施設
におけるAEDの設置基準や適切な管理方法を職員等に対して体系的に示すことので
きる指針等の策定が必要であり、一般社団法人日本循環器学会AED検討委員会及び
公益財団法人日本心臓財団による「AEDの具体的設置・配置基準に関する提言」(注
12)や他市の事例(注13)も参考に、AEDに係るノウハウを持った健康課が中心と
なり設置効果を高める仕組み作りをすべきであると考える。
市の施設におけるAEDの設置基準や、適切な管理方法を職員等に対して体系的に
示すことのできる指針等の策定を含め、設置効果を高める仕組み作りを検討されたい。
- 15 -
関連事項:3頁
(1)AEDの設置基準
(注11)全庁掲示板とは、庁内の情報伝達に用いるための電子掲示板である。
(注12)AEDの設置及び配置について具体的な目安を示すことにより、効果的かつ効率的なAEDの設置
を促し、心臓突然死の減少につなげるために発表された。公益財団法人日本心臓財団のホームページ
上でその概要を紹介している。(URL
http://www.jhf.or.jp/aed/arrangement.html)
(注13)例えば、いわき市保健所では「いわき市における公共施設への自動体外式除細動器(AED)の設
置指針」を策定し、AEDの設置基準や管理方法、市民への周知啓発等を定めている。
(2)【意見・要望】貸出用AEDを有効活用するため、周知方法や貸出方法などに
おいて新たな手法を検討し、利用者の更なる増加を図られたい
町田市自動体外式除細動器(AED)貸出事務について年度別貸出件数を調べたと
ころ、2007年度の事業開始以降、年度当たりのAED貸出件数は約10件にとど
まっていた。
健康課の説明では、町田市自動体外式除細動器(AED)貸出事務取扱要領(以下「要
領」という。)第2において、昨年度まではAEDの貸出しの対象を「市内で」開催す
る行事と規定していたが、利用団体から市外のイベント等でも使用したいとの要望を
受け、2012年4月1日付けで要領を一部改正し、市内で活動する町内会・自治会
等の団体が市外で開催する行事でもAEDを貸出可能としたことにより、貸出件数の
増加を見込むことができるとのことであった。
しかしながら、町田市ホームページの「AEDの貸出し」の項では、要領改正によ
り市外での開催行事の際にも利用できるようになったことについて明確に触れられて
おらず、また、対象・貸出期間・貸出条件・費用等の基本情報についても、積極的に
情報を発信しているとは言えなかった。健康課は、野外イベントにおけるAEDの必
要性は高いことから今後も当該事業を継続したいとのことであるが、現状のように月
1件程度の貸出状況では有効活用されているとは言えず、イベント主催者や町内会・
自治会にAEDの利用を働きかけるとともに、利用者の利便性を高める新たな手法を
検討すべきであると考える。
貸出用AEDを有効活用するため、周知方法や貸出方法などにおいて新たな手法を
検討し、利用者の更なる増加を図られたい。
関連事項:14頁
(4)市の自動体外式除細動器(AED)貸出事務
≪参考≫
○町田市自動体外式除細動器(AED)貸出事務取扱要領
第2
貸出しの対象者
AEDの貸出しを受けることができる者は、市民が参加するスポーツ競技その他の行事(営利
を目的とするものを除く。
)を開催する町内会・自治会その他の市内で活動する団体とする。
- 16 -
2
総括的な意見
(1)日常点検及び適切な管理について
AEDは医療従事者以外の一般市民も使用可能であり、音声ガイドに従えば誰で
も操作できるものの、適切な管理が行われなければ人の生命や健康に重大な影響を
与えるおそれがある医療機器である。よって、いつでも使用できるように日常点検
を行うとともに、表示ラベルをキャビネットに貼付するなどして、電極パッドやバ
ッテリ等の消耗品の有効期限を確認できるようにしておく必要がある。インジケー
タ等を確認する日常点検については、わずかな時間で行うことができ、消耗品につ
いても交換時期さえ間違わなければ問題が生じることはない。
しかしながら、全庁的にAEDの管理が適切に行われているとは言えない状況で
あった。
AEDを設置している施設の所管部課は、健康課が周知する情報について留意す
るとともに、厚生労働省が作成した「AEDの適切な管理等の実施に係るQ&A」
(注14)やAED製造販売業者のホームページ等を参考にして、いつでも誰でも安
心・安全に使用できるよう、適切な管理を実施されたい。
なお、指定管理者制度導入施設についても同様に、日常点検等による適切な管理
を実施されたい。
(注14)点検担当者の役割と配置や日常点検、消耗品の交換等について具体的に説明している。厚生労働
省のホームページ上で確認することができる。
(URL http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/dl/h0401-4c.pdf)
(2)啓発活動及びより多くの人々が救急救命活動に参加できる環境作りについて
AEDは誰でも操作できるものであるが、普通救命講習受講等により救命技能を
認定されていても、緊急事態になると慌ててしまい、とっさの判断は困難な場合も
想定される。また、救命処置の際にはAEDの使用だけでなく、心肺蘇生や119
番通報など迅速で適切な対応が必要である。
例えば、横浜市健康福祉局ではAED普及啓発用チラシ「AEDを知っています
(注15)を作成し、AEDの使用方法と救命処置の仕方等について広く市民に
か?」
周知を図っている。
町田市でも、ホームページや広報、あるいは研修等の実施により、傷病者発生時
において市民が適切な判断や行動ができるようAEDに係る啓発活動を更に充実
させ、より多くの人々が救急救命活動に参加することが可能な環境作りを検討され
たい。
(注15)救命処置の流れ等について図解しており、横浜市のホームページ上で確認することができる。
(URL http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/iryo-seisaku/aed/keihatsu.pdf)
- 17 -
(3)効果的な設置表示について
市の施設において施設内外にAEDの設置表示をしている割合は約半数に過ぎな
かった。
一般的に、スポーツ施設、集会・学習施設、文化施設等の貸出施設においては、
平日夜間や土曜・日曜日に業務に従事する職員は少なく、そのような時間帯におい
て施設利用者に心肺機能停止の傷病者が発生した場合でも、付近に居合わせた人々
が迅速で適切なAEDによる救命処置を行えば、救命率を高めることが期待できる。
このことから、誰でもアクセスしやすい場所にAEDを設置し、サインボードや設
置シールなどにより設置場所を分かりやすく周知することが求められる。
AEDの設置表示に当たっては、AEDの設置場所を利用者に対して効果的に周
知できるよう配慮されたい。
(4)適切な賃貸借契約について
AEDの賃貸借契約書を比較したところ、消耗品(電極パッド及びバッテリ)交
換時の費用負担の有無が明記されていない契約が見受けられた。また、AED1台
当たりの賃借料を比較したところ、契約金額に差が見られた。
賃貸借契約の締結に当たっては、消耗品交換時の費用負担を明記した契約書を作
成するとともに、より経済的な方法で行うよう努められたい。
なお、指定管理者が契約締結している賃貸借契約についても、同様である。
図9 子どもセンターぱお 入口のAED表示シール
- 18 -
≪参考≫ 町田市AED設置施設一覧(2012年9月14日現在)
No.
★
★
★
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★
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1
2
3
4
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6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
設置施設名
町田市庁舎
町田市庁舎
忠生市民センター
南市民センター
なるせ駅前市民センター
鶴川市民センター
堺市民センター
小山市民センター
町田駅前連絡所
木曽山崎センター
玉川学園文化センター
町田市民フォーラム
成瀬センター
つくし野センター
木曽森野センター
三輪センター
町田市民ホール
町田市文化交流センター
博物館
国際版画美術館
町田市生涯学習センター
町田市立中央図書館
町田市立さるびあ図書館
町田市民文学館ことばらんど
町田市立総合体育館
町田市立室内プール
成瀬クリーンセンターテニスコート
三輪みどり山球場管理事務所
町田市立町田第一中学校温水プール(1階開放事務室)
町田市立南中学校温水プール(1階開放事務室)
町田市立鶴川中学校温水プール(1階開放事務室)
町田市立木曽中学校 夜間校庭開放管理人室
薬師池公園管理棟
町田ぼたん園管理棟
町田えびね苑管理棟
サン町田旭体育館
野津田公園
野津田公園
陸上競技場
小野路公園管理事務所
小野路公園管理事務所
上の原グラウンド管理事務所
相原中央公園管理事務所
鶴川中央公園テニスコート管理事務所
鶴間公園テニスコート管理事務所
藤の台球場管理棟
忠生がにやら自然館
町田リス園
町田ダリア園
ひかり療育園
ふれあい桜館
ふれあいもみじ館
ふれあいいちょう館
ふれあいくぬぎ館
ふれあいけやき館
ふれあいもっこく館
デイサービス南大谷
玉川学園高齢者サービスセンター
本町田高齢者在宅サービスセンター
デイサービス忠生
台数
設置位置
No.
1 1階南入口付近
1 5階南エレベーターロビー付近
1 1階正面玄関
1 1階ホール
1 1階玄関ホール
1 1階警備員室窓口横
1 1階ホール
1 1階ロビー
1 窓口内部
1 正面玄関
1 正面玄関
1 受付横
1 受付前
1 受付前
1 受付前
1 受付前
1 1階エントランス(階段付近)
1 6階ホール前
1 受付
1 事務室前廊下
1 6階事務室前
1 4階メインカウンター横
1 1階カウンター横
1 1階カウンター横
1 総合受付前
1 受付事務所前
1 受付事務所内
1 受付事務所内
1 受付事務所内
1 受付事務所内
1 受付事務所内
1 受付事務所内
1 管理事務所
1 管理事務所
1 管理事務所
1 1階受付前
1 管理事務所
1 管理事務所(テニスコート倉庫内)
1 1階受付前
1 管理事務所
1 管理事務所(野球場使用時貸出用)
1 管理事務所
1 管理事務所
1 管理事務所
1 管理事務所
1 管理事務所
1 忠生公園がにやら自然館
1 売店園内入口横
1 温室北側入口
1 事務室入口
1 2階事務室横
1 1階ホール
1 1階ホール
1 木曽山崎センターA 館2階
1 2階ホール
1 3階ホール
1 1階フロア
1 1階フロア
1 1階フロア
1 1階静養ベッド横
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
凡例 ★:指定管理者が管理する施設
- 19 -
設置施設名
デイサービス三輪
デイサービス榛名坂
デイサービス高ヶ坂
デイサービスあいはら
町田市保健所
健康福祉会館
健康福祉会館
町田市民病院
町田市民病院
町田市民病院
町田市民病院
町田市大地沢青少年センター
町田市自然休暇村
町田市青少年施設ひなた村
子どもセンターぱお
鶴川学童保育クラブ
どろん子学童保育クラブ
成瀬中央あおぞら学童保育クラブ
なかよし学童保育クラブ
わんぱく学童保育クラブ
そよかぜ学童保育クラブ
大蔵学童保育クラブ
金井学童保育クラブ
図師学童保育クラブ
高ヶ坂けやき学童保育クラブ
つくし野学童保育クラブ
大戸のびっ子学童保育クラブ
すみれ会館
町田市立こうさぎ保育園
町田市立森野保育園
町田市立本町田保育園
町田市立金森保育園
町田市立大蔵保育園
町田市立山崎保育園
町田市立町田保育園
町田市立町田第一小学校
町田市立町田第二小学校
町田市立町田第三小学校
町田市立町田第四小学校
町田市立町田第五小学校
町田市立町田第六小学校
町田市立南大谷小学校
町田市立藤の台小学校
町田市立本町田東小学校
町田市立本町田小学校
町田市立南第一小学校
町田市立南第二小学校
町田市立南第三小学校
町田市立南第四小学校
町田市立つくし野小学校
町田市立小川小学校
町田市立成瀬台小学校
町田市立鶴間小学校
町田市立高ヶ坂小学校
町田市立成瀬中央小学校
町田市立南成瀬小学校
町田市立南つくし野小学校
町田市立鶴川第一小学校
町田市立鶴川第二小学校
町田市立鶴川第三小学校
台数
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
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1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
設置位置
1階玄関横
介護棟入口
2階ナースコーナー
1階カウンター後
2階事務所
1階ホール
1階事務所内≪貸出用≫
1階エントランス
2階採血室前
9階ラウンジ
歯科口腔外科
本館1階ロビー
本館1階フロント
事務室内
1階エレベーター横
学童内
学童内
学童内
学童内
学童内
学童内
学童内
学童内
学童内
学童内
学童内
学童内
1階廊下
1階事務室内
1階医務室
1階職員玄関
1階玄関ホール
1階玄関ホール
1階廊下
1階事務室内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
学校内
≪参考≫ 町田市AED設置施設一覧(2012年9月14日現在)<続き>
No.
121
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146
147
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150
151
152
153
154
155
156
157
158
159
160
★ 161
162
163
164
165
設置施設名
町田市立鶴川第四小学校
町田市立金井小学校
町田市立大蔵小学校
町田市立三輪小学校
町田市立忠生小学校
町田市立小山田小学校
町田市立忠生第三小学校
町田市立山崎小学校
町田市立小山田南小学校
町田市立木曽境川小学校
町田市立七国山小学校
町田市立図師小学校
町田市立小山小学校
町田市立小山ヶ丘小学校
町田市立小山中央小学校
町田市立相原小学校
町田市立大戸小学校
町田市立町田第一中学校
町田市立町田第二中学校
町田市立町田第三中学校
町田市立南大谷中学校
町田市立南中学校
町田市立つくし野中学校
町田市立成瀬台中学校
町田市立南成瀬中学校
町田市立鶴川中学校
町田市立鶴川第二中学校
町田市立薬師中学校
町田市立真光寺中学校
町田市立金井中学校
町田市立忠生中学校
町田市立山崎中学校
町田市立木曽中学校
町田市立小山田中学校
町田市立小山中学校
町田市立堺中学校
町田市立武蔵岡中学校
学校施設管理センター(旧本町田中学校)
町田市教育センター
民間交番「セーフティボックスサルビア」
原町田一丁目駐車場
境川クリーンセンター
町田リサイクル文化センター
成瀬クリーンセンター
鶴見川クリーンセンター
台数
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設置位置
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学校内
事務室内
セーフティボックス内
管理事務所内
1階事務所内
エントランス
1階正面ロビー
2階事務室内
凡例 ★:指定管理者が管理する施設
図10 室内プール 入口のAED表示シール
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