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リース車両のメンテナンス取引に関する調査結果 Ⅰ.

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リース車両のメンテナンス取引に関する調査結果 Ⅰ.
リース車両のメンテナンス取引に関する調査結果
(社)日本自動車整備振興会連合会
平成 24 年 3 月
Ⅰ.調査目的
リース車両のメンテナンス取引において、その取引条件が一般顧客との取引に比べ、
整備事業者にとって著しく不利であるとの報告が数多く寄せられたことから、平成 22
年度にその実態を把握するためアンケート調査を実施した。昨年度に引続き、経年比
較として取引条件の変化の状況を把握するため、平成 23 年度調査を実施した。
Ⅱ.調査時期及び回収数
・調査時期:平成 23 年 10 月~12 月
・回 収 数:233 サンプル(専業・兼業 137、ディーラー96)
・今回の調査では、専業・兼業が 54 社減少して 137 社、ディーラーが 16 社増加し
て 96 社となった。前回調査の専業・兼業とディーラーの比率が変化しているため、
前回の値との比較の際は注意が必要。
今回(平成 23 年) 前回(平成 22 年)
増減
兼業・専業
137 社
191 社
△54 社
ディーラー
96 社
80 社
+16 社
合計
233 社
271 社
△38 社
59%
70%
専業・兼業の割合
-
Ⅲ.調査結果の概要(設問に沿って)
今回の調査では経年比較の観点から調査項目は前回と同様とした。契約を含めた条
件面では、リース会社との請負契約に際して、
「3.基本契約の交渉」に関し、交渉によ
ってリース会社が「譲歩した」
:
「譲歩しない」との比率が 1:2 であることから、交渉
により 1/3 の事業場でリース会社が譲歩している事例や、「12.最近のリース会社の対
応状況」からは、条件面での改善があるとの回答が 10%の事業場からあった。
また参考として調査した「9.通常顧客向けの車検整備代金の構成」では、
「車検基
本料金」が 5 千円、「車検整備代金の総額」が 8 千円増加した。
調査項目の概要は、次の通りである。
1
1.取引先
(1)取引のあるリース会社数は、全体平均で 10 社となり、前回調査と変化はなか
った。また 1 社のみの取引は全体平均で 6%(前回 7%)に過ぎず、前回同様、
多くの事業者は複数のリース会社と契約している。
(2)主要取引先については昨年同様、オリックスオートリース、住友三井オート
サービス、日本カーソリューションズなどであった。
2.下請けを引き受けている理由
前回調査と同様に、「これまでの顧客とのつながりを切りたくない」、「売上高の
維持」、
「年間を通じての整備工数の平準化」が3大理由で、大きな変化はなかった。
3.基本契約の交渉
(1)基本契約書等の受け取りと具体的な説明の有無については、全体平均では 91%
(前回 94%)が契約書を受け取って内容を確認している。また「料金の決め方
等主要事項についての説明」についても、前回と同様、全体の 43%(前回 38%)
は説明を受けてなかった。
(2)契約条件の交渉については、契約の際値上げ(改善)交渉をしたのは、全体
平均で 49%(前回 54%*)であった。またその交渉によってリース会社が「譲
歩した」:「譲歩しなかった」の比率は、約 1:2 であることから、交渉により
1/3 の事業場でリース会社の譲歩があった。
<(注)*印:集計方法が一部異なっており参考値>
(3)料金がリース会社に一方的に改訂されたという経験があるのは、全体平均で
55%(前回 64%)となっており減少した。
4.基本料金に関するリース会社からの説明
合意した各種料金や料金提示の根拠についてリース会社からの説明内容を調査し
た結果、
「全国的に適用している」、
「周辺地域で適用している」と回答したのが全体
の合計で 84 ポイント(前回 89 ポイント)であり減少した。前回と同様、取り引き
量や個々の事業者の力量・努力といった要素が料金決定に殆ど考慮されていない状
況が続いている。
5.特別な出費
(1)リース関連で特別な出費を要請された事業者は、全体平均で 8%(前回 12%)
であり減少した。
(2)フリーアンサーによる調査結果からは、
「印紙代の負担」、
「代車に関する費用
(保険加入、保険金増額)」、
「油脂類の購入」等であり、前回と同様の傾向であ
った。
2
6.取引の規模
(1)年間の扱い台数は、全体平均で 549 台(前回 534 台)となり増加した。また、
取扱い台数の規模としては、全体平均で 500 台未満が 72 ポイント(前回 72 ポ
イント)で、変化はなかった。
(2)リース車両の売上に占める割合は、全体平均で 12%(前回 14%)となり減少
した。また、リース車両の売上げに占める割合は、全体平均で 10%台以下が 67
ポイント(前回 59 ポイント)となり増加した。
7.技術料算定の基礎(レバーレート)
(1)リース会社が適用しているレバーレートは、全体平均で 4,200 円(前回 4,200
円)となり、全体平均で 4,000 円台が 82%(前回 86%*)を占めていることか
ら、リース会社の適用しているレバーレートは、前回と同様に、概ね 4,000 円
台で横並びと思われる。
個々のデータを分析すると、回答のあった 224 社中 175 社が 4,000 円で 78.1%
を占めており、地域による差は見られない。
図 1 リース会社指定レバーレート別企業数(全国)
0
3100
50
100
3500
2
3800
1
4000
レバーレート(円)
7
4260
1
4300
2
3
4700
1
4800
1
5000
3
5120
2
5200
200
175
4200
4500
150
2
4
5250
2
5300
1
5600
1
5775
1
5800
1
5890
2
6000
1
6184
1
6300
1
6720
1
6880
1
6972
1
7000
1
7350
1
7500
1
7650
1
8000
2
(2)通常の顧客に適用しているレバーレートは、全体平均で 7,600 円(前回 7,400
円)となり増加した。
(3)リース会社向けの方が通常顧客向けに比べて安いが、リース会社と通常顧客
向けレバーレート平均の比については、全体平均で 57%(前回 56%*)で微増
した。また 60%未満の事業者が全体で 69 ポイント(前回 68 ポイント*)とな
り、その中でも 50%台が約半数を占めている傾向の変化はなかった。
3
8.リース会社の車検整備代金の構成
(1)リース会社が指定する車検基本料金は、全体平均で約 21 千円(前回 21 千円)
となった。リース会社の「車検基本料金」に含まれていない料金項目について
フリーアンサーで質問した結果、点検技術料等多くの費用項目が既に基本料金
に含まれており、別途請求可能な項目はあまりみられない。
「引取り・納車料金」
については全体平均で 1,200 円(前回 1,200 円)程度となり、基本料金と同様
に、変化はなかった。
個々のデータを分析すると、回答のあった 195 社中上位 3 つの料金(19,000
円、20,000 円、21,000 円)の占める割合が 68.8%となって、基本料金を構成
している。
図 2 リース会社指定車検基本料金別企業数(全国)
車検基本料金
0
5600
15000
16000
18000
18370
19000
19300
19500
19800
19900
19950
19952
20000
20200
21000
21500
21700
22000
22050
22995
23000
23600
23900
24000
24885
25000
25200
25500
26000
27300
27500
28560
29020
35000
35490
38850
10
20
30
40
50
60
70
1
1
1
1
1
31
1
1
3
1
1
1
43
2
60
2
1
6
1
1
13
2
1
3
2
3
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
(2)車検整備代金の総額
車検基本料金に含まれていない料金を含めた支払い総額の平均は、23 千円(前
回 23 千円)となり、変化はなかった。
9.通常顧客向けの車検整備代金の構成
(1)通常顧客向けに設定している「車検基本料金」は、全体平均で 30 千円(前回
25 千円)となり増加した。
(2)車検基本料金に含まれていない料金を含めた車検整備代金の総額は、51 千円
(前回 43 千円)で増加した。
(3)
「車検整備代金の総額」のリース会社平均と通常顧客向平均の割合は、通常顧
客向けの総額の平均に比べて、49%(前回 52%)となり、その割合はレバーレ
ートと同様約半分であった。
4
10.部用品の扱い
(1)リース会社からの現物支給の有無とその品目については、支給有りが全体平
均として 97%(前回 94%)となった。また、支給される品目は、アンケート調
査した 4 品目について見ると、全体ではタイヤ 93%、バッテリー91%、リビル
ト部品 62%、高額な部品 51%であり、これらの傾向は前回に比べて変化は見ら
れなかった。
(2)料金指定の安い項目について
現物支給はないが指定料金が特に安い品目については、全体平均で「ある」が
63%(前回 61%)で、前回調査と同様に、その品目はエンジンオイルなどの油
脂類に見られた。
11.ユーザーに及ぼす問題点など
リース車両のメンテナンス取引の経験から、この取り引きの弊害と感じている点
について調査した結果は次の通り。
(1)ユーザーとの説明機会については、
「アドバイスをユーザーに適切に伝えたり、
希望にこたえることが難しくなると感じている」は、全体平均で「ある」が 54%
(前回 55%)となった。また、その理由についても「ユーザー側に車両管理者
がいなく点検案内が伝わらない」等で、前回と同様の指摘であった。
(2)作業日数の増加については、通常より手間取り作業日数が長引くでは「はい」
が 39%(前回 38%)となった。その理由は、「リース会社が休日だと作業承認
が取れない」等で、前回と同様の指摘であった。
(3)低価格と整備仕上がりについては、「はい」が全体平均で 39%(前回 40%)
となり、その理由についても「エンジンオイルの交換時期の設定が厳しいため、
良好な車両状態を維持するのが難しい」等で、前回と同様の指摘であった。
12.最近のリース会社の対応状況
昨年度と比較した基本契約の内容や料金などの条件面の改善状況については、
「改
善された」と回答のあったのは全体平均で 10%、「いいえ」と回答のあったのは全
体で 88%となった。
13.その他
調査したその他意見には、自動車本来の性能維持や、物価上昇に伴う価格反映
に対する意見が寄せられている。主なものは次の通り。
(1)オイル価格の上昇分が認められないので、オイル代上昇分が請求できない。
(2)メーカー指定の低粘度オイルの使用を認めてもらえない。
(車両本来の性能が
発揮できない可能性がある。)
(3)一律のオイル・部品交換基準のため、使用者の使い方や使用環境の配慮がさ
れていない。
5
Ⅳ.調査結果
(注)図中の<>の数字は、平成 22 年調査の主な値を示す。また<>内に*のある
値は、前回の集計方法が異なっているため参考値扱い。
1.取引先
(1)取引のあるリース会社数
取引のあるリース会社の数は、全体平均で 10 社(専業・兼業 9 社、ディーラ
ー11 社)となった。
図 1-1 の様に、1 社のみの取引は全体平均で 6%(専業・兼業 1%、ディーラ
ー4%)に過ぎず、多くの事業者は複数のリース会社と契約している。
(2)主要取引先について
図 1-2 の通り、オリックスオートリース、住友三井オートサービス、日本カ
ーソリューションズなどであった。
図1-1 取引のあるリース会社数
1社のみ
全体
2-10社
6.4
11-20社
21社以上
64.8 <62.7>
18.0
<7.0>
専業・兼業
<18.5>
1.0
68.8 <66.0>
19.8
<8.4>
ディーラー
<15.7>
55.0 <55.0>
3.8
<3.8>
0%
20%
40%
60%
三井住友オートサービス
24.0
日本カーソリューションズ
14.6
トヨタレンタリース
12.9
日本GE
<26.2>
9.4
43.8
無回答
3.0
0%
20%
6
40%
60%
2.1
<7.9>
12.5
<12.2>
その他
8.3
<12.5>
80%
1.7
<9.2>
25.0
<39.9>
36.9
9.0
<25.0>
図1-2 主要な取引先の会社先
オリックスオートリース
無回答
3.8
100%
2.下請けを引き受けている理由(複数回答可)
この取り引きのメリットとして考えている理由について調査した結果は次の通り。
(1)全体傾向
図 2-1 の様に、「これまでの顧客とのつながりを切りたくない」、「売上高の維
持」、「年間を通じての整備工数の平準化」が3大理由であった。
図2-1 下請けを受けている理由の全体傾向
これまでの顧客とのつながりを切りた…
56.7 <53.5>
売上高の維持が図れる
38.6 <38.8>
年間を通じて整備工数の平準化が図れる
24.5 <36.5>
利益の維持が図れる
18.9
リース販売が拡張基調にあるので将来…
売上高の増大が図れる
利益の増大が図れる
<18.1>
15.0
<21.8>
14.6
<18.5>
6.4
その他
24.9
1.3
無回答
0%
20%
40%
60%
(2)個別質問の業態別傾向
選択理由に対する業態別の状況は次の通り。
①選択理由「これまでの顧客とのつながりを切りたくないので受注する」につ
いて
図 2-1 の様に業態別の差はほとんど認められない。
図2-1 これまでの顧客とのつながりを切りたくないので受注する
全
体
56.7
専業・兼業
58.4
ディーラー
54.2
0%
20%
40%
7
60%
②選択理由「売上高の維持が図れる」について
図 2-2 の様に、業態別の差はほとんど認められない。
図2-2 売上高の維持が図れる
全
体
38.6
専業・兼業
40.1
ディーラー
36.5
0%
20%
40%
60%
③選択理由「2-3 年間を通じて整備工数の平準化が図れる」について
図 2-3 の様に、専業・兼業がディーラーに比べて 7.9%高い。
図2-3 年間を通じて整備工場数の平準化が図れる
全
体
24.5
専業・兼業
27.7
ディーラー
80.2
19.8
0%
20%
40%
60%
40%
60%
④選択理由「利益の維持が図れる」について
図 2-4 の様に、大きな差はない。
図2-4 利益の維持が図れる
全
体
18.9
専業・兼業
19.7
ディーラー
17.7
0%
20%
⑤選択理由「リース販売が拡張基調にあるので将来に備えて受注する」につい
て
図 2-5 の様に、専業・兼業がディーラーに比べて 7.8%高い。
図2-5 リース販売が拡張基調にあるので将来に備えて受注する
全
体
15.0
専業・兼業
18.2
ディーラー
10.4
0%
20%
40%
8
60%
⑥選択理由「売上高の増大が図れる」について
図 2-6 の様に、ディーラーが専業・兼業に比べて 7.1%高い。
図2-6 売上高の増大が図れる
全
体
14.6
専業・兼業
11.7
ディーラー
18.8
0%
20%
40%
60%
40%
60%
⑦選択理由「利益の増大が図れる」について
図 2-7 の様に、差はない。
図2-7 利益の増大が図れる
全
体
6.4
専業・兼業
7.3
ディーラー
5.2
0%
20%
9
3.基本契約の交渉
取引開始時の基本契約の内容や、料金の決定に関しての調査結果は次の通り。
(1)基本契約書等の受け取りと具体的な説明の有無
図 3-1 の様に、全体平均では 91%(専業・兼業 94%、ディーラー88%)が、
契約書を受け取って内容を確認しているが、図 3-2 からは全体の 43%(専業・
兼業 42%、ディーラー49%)は「料金の決め方等主要事項についての説明」を
受けていなかった。
(2)契約条件の交渉について
図 3-3 の様に、契約の際値上げ(改善)交渉をしたのは、全体平均で 49%(専
業・兼業 57%、ディーラー38%)であった。図 3-4 からは、またその交渉によ
ってリース会社が「譲歩した」:「譲歩しなかった」の比率は、約 1:2 となって
いる。料金がリース会社に一方的に改訂されたという経験があるのは、図 3-5
から全体平均で 55%(専業・兼業 63%、ディーラー43%)となっている。
図3-1 基本契約書その他の書類を受け取り、それらの内容を確認した
はい
全
いいえ
体
無回答
91.4 <94.5>
専業・兼業
6.4
5.1
94.2 <95.8>
ディーラー
87.5 <91.3>
0%
20%
40%
2.1
0.7
8.3
60%
80%
4.2
100%
図3-2 料金の決め方や額を含め、主要事項について具体的な説明を受けた
はい
全
いいえ
体
無回答
54.1
専業・兼業
43.3 <38.4>
41.6 <34.0>
56.9
ディーラー
50.0
0%
20%
45.8 <48.8>
40%
10
60%
80%
2.6
1.5
4.2
100%
図3-3 提示された契約条件について、値上げ(改善)交渉等をした
はい
全
体
いいえ
無回答
48.9 <53.9*>
専業・兼業
48.5
56.9 <57.1*>
ディーラー
40.9
37.5 <46.3*>
0%
20%
2.6
2.2
59.4
40%
3.1
60%
80%
100%
図3-4 値上げ交渉をした場合、交渉によってリース会社の譲歩が得られた
はい
全
体
いいえ
33.3 <35.6*>
専業・兼業
62.3
30.8 <33.9*>
ディーラー
4.4
3.8
65.4
38.9 <40.5*>
0%
無回答
20%
55.6
40%
5.6
60%
80%
100%
図3-5 取引開始時に決められた料金が、その後、リース会社によって一方的
に改定されたことがある
ある
全
体
54.5
62.8
ディーラー
42.7 <52.5>
>
20%
無回答
<64.2>
専業・兼業
0%
ない
42.9
<69.1>
2.6
35.0
54.2
40%
60%
11
2.2
3.1
80%
100%
4.基本料金に関するリース会社からの説明(複数回答可)
合意した各種料金や料金提示の根拠について、リース会社からの説明内容を調査
した結果は次の通り。
(1)全体傾向
図 4-1 の様に、「全国的に適用している」、「周辺地域で適用している」と回
答したのが全体の合計で 84 ポイントあり、他の、
「車両台数に見合った」、
「台数
増減」を大幅に上回っている。
このことから、取り引き量や個々の事業者の力量・努力といった要素について
は、料金決定に殆ど考慮されていないと思われる。
図4-1 全体傾向
そのリース会社が全国的に適用している料金
レベルとの説明を受けた
71.7 <74.5>
そのリース会社があなたの周辺地域で適用し
ている料金レベルとの説明を受けた
>
12.4
<14.0>
あなたの引き受ける車両台数に見合った料金
との説明を受けた
3.0 <3.0>
あなたとの取引台数が将来増減すれば、これ
を料金改訂に反映するとの説明を受けた
2.1 <2.2>
その他
16.7
無回答
9.0
0%
20%
40%
60%
80%
(2)個別質問の業態別傾向
選択理由に対する業態別の状況は次の通り。
①選択理由「そのリース会社が全国的に適用している料金レベルとの説明を
受けた」について
図 4-2 の様に、大きな差は見られない。
図4-2 そのリース会社が全国的に適用している料金レベルとの説明を受けた
全
体
71.7
専業・兼業
74.5
ディーラー
67.7
0%
20%
40%
12
60%
80%
②選択理由「そのリース会社があなたの周辺地域で適用している料金レベル
との説明を受けた」について
図 4-3 の様に、ディーラーが専業・兼業に比べて 7.2%高い。
図4-3 そのリース会社があなたの周辺地域で適用している料金レベ
ルとの説明を受けた
全
体
12.4
専業・兼業
9.5
ディーラー
16.7
0%
20%
40%
60%
80%
③選択理由「あなたの引き受ける車両台数に見合った料金との説明を受けた」
について
図 4-4 の様に、専業・兼業とディーラーでは大きな差は見られない。
図4-4 あなたの引き受ける車両台数に見合った料金との説明を受けた
全 体
3.0
専業・兼業
3.6
ディーラー
2.1
0%
20%
40%
60%
80%
④選択理由「あなたとの取引台数が将来増減すれば、これを料金改訂に反映
するとの説明を受けた」について
図 4-5 の様に、専業・兼業とディーラーでは大きな差は見られない。
図4-5 あなたとの取引台数が将来増減すれば、これを料金改訂に
反映するとの説明を受けた
全
体
2.1
専業・兼業
3.6
ディーラー
0.0
0%
20%
40%
13
60%
80%
5.特別な出費
(1)リース関連で特別な出費を要請された事業者は、図 5 の様に、全体平均で 8%
(専業・兼業 12%、ディーラー3%)であった。
(2)特別な出費についてのフリーアンサーによる調査結果からは、
「印紙代の負担」、
「代車に関する費用(保険加入、保険金増額)」、「油脂類の購入」等であった。
図5 あなたが取引を行うにあたり、リース会社からの要請で特別な出費
(機器の購入、保険の加入等)を必要としましたか
はい
全
体
8.2
専業・兼業
11.7
ディーラー
いいえ
<11.8*>
91.0
20%
0.9
88.3
<15.2*>
3.1 <3.8*>
0%
無回答
94.8
40%
2.1
60%
14
80%
100%
6.取引の規模
(1)年間の扱い台数
全体平均は 549 台(専業・兼業 567 台、ディーラー518 台)となった。
取扱い台数の規模としては図 6-1 の様に、全体平均で 500 台未満が 72 ポイ
ント%(専業・兼業 74 ポイント、ディーラー70 ポイント)であった。
(2)リース車両の売上に占める割合
全体の平均は 12%(専業・兼業 16%、ディーラー5%)となり、リース車両の
売上げに占める割合は図 6-2 から分かるように、全体平均で 10%台以下が 67
ポイント(専業・兼業 61 ポイント、ディーラー75 ポイント%)であった。
図6-1 リースメンテナンス車両の扱い台数
100台未満
全
体
45.9 <48.3>
26.2 <23.6>
7.7
11.6
8.6
100台~500台未満
500台~1,000台未満
専業・兼業
23.4 <23.6>
50.4 <52.4>
10.2
11.7
4.4
1,000台以上
ディーラー
39.6 <38.8>
0%
20%
30.2 <23.8>
40%
4.2
60%
11.5
80%
14.6
無回答
100%
図6-2 リースメンテナンス車両の売上げに占める割合
全
10%未満
体
55.4 <50.9>
11.6
<8.5>
6.9
10%台
20%台
専業・兼業
45.3 <44.5>
16.1
<10.5>
6.6
40%台
69.8 <66.3>
ディーラー
0%
20%
40%
30%台
50%以上
5.2 7.3
<3.8>
60%
15
80%
無回答
100%
7.技術料算定の基礎(レバーレート)
リース会社のレバーレートについての調査結果は次の通り。
(1)リース会社が適用しているレバーレート
リース会社のレバーレートは、全体平均で 4,200 円(専業・兼業 4,100 円、
ディーラー4,400 円)となった。図 7-1 の様に全体で 4,000 円台が 82%(専業・
兼業 89%、ディーラー73%)を占めていることから、リース会社の適用してい
るレバーレートは、概ね 4,000 円台で横並びと思われる。
個々のデータを分析すると、図 7-2 の様に回答のあった 195 社中上位 3 の料
金(19,000 円、20,000 円、21,000 円)の占める割合が 68.8%となって全体平均
を構成している。
(2)通常の顧客に適用しているレバーレート
通常顧客向けのレバーレートは、全体平均で 7,6 00 円(専業・兼業 7,100 円、
ディーラー8,200 円)となった。また、レバーレートの分布は図 7-3 の様にな
っている。
(3)リース会社と通常顧客向けレバーレート平均の比
上記の調査からレバーレートはリース会社向けの方が通常顧客向けに比べて
安い事が判明したが、両社のレバーレートの比は、全体平均で 57%(専業・兼
業 59%、ディーラー53%)となった。また業態別の値からは、図 7-4 の様に 60%
未満の事業者が全体で 69 ポイント(専業・兼業 64 ポイント、ディーラーポイン
ト 76)となり、その中でも 50%台が約半数を占めている。
図7-1 主要なリース会社が、あなたの事業場に適用しているレバーレート
3,000円台
全 体
2.1
82.4
<86.3*>
4,000円台
7.7 2.6
5,000円台
1.5
専業・兼業
89.1 <92.4*>
0.7
2.9
6,000円台
7,000円台
ディーラー
72.9 <77.2*>
4.2
0%
20%
40%
14.6
60%
16
80%
4.2
無回答
100%
図 7-2 リース会社指定レバーレート別企業数(全国)
0
3100
50
100
150
200
2
3500
2
3800
1
4000
175
4200
4260
1
4300
2
4500
3
4700
1
4800
1
5000
3
5120
2
5200
レバーレート(円)
7
4
5250
2
5300
1
5600
1
5775
1
5800
1
5890
2
6000
1
6184
1
6300
1
6720
1
6880
1
6972
1
7000
1
7350
1
7500
1
7650
1
8000
2
図7-3 通常の顧客を対象に適用しているレバーレート
3000円未満
3,000円台
全 体
18.9
4,000円台
39.9
30.5
5,000円台
専業・兼業
31.4
38.7
6,000円台
18.2
7,000円台
ディーラー
18.8
0%
8,000円台
70.8
20%
40%
9,000円台
60%
80%
100%
10,000円以上
無回答
図7-4 リース会社と通常顧客に適用しているレバーレート比
40%未満
全 体
16.3
専業・兼業
5.1
ディーラー
51.5 <54.4*>
58.4 <56.6*>
41.7 <49.4*>
32.3
0%
20%
40%
60%
17
20.6
<24.3>
3.0
25.5
<30.2>
2.2
40%台
50%台
60%台
70%台
80%台
13.5
4.2
<10.4>
80%
90%台以上
100%
無回答
8.リース会社の車検整備代金の構成
(1)リース会社が指定する車検基本料金
「車検基本料金」は、全体平均で約 21 千円(専業・兼業 21 千円、ディーラー
22 千円)となった。また、図 8-1 からは、30 千円未満が 82%(専業・兼業 83%、
ディーラー80%)を占めている事が分かる。リース会社の「車検基本料金」に含
まれていない料金項目についてフリーアンサーで質問した結果、点検技術料等多
くの費用項目が既に基本料金に含まれており、別途請求可能な項目はあまりみら
れない。
「引取り・納車料金」については全体平均で 1,200 円(専業・兼業 1,000 円、
ディーラー1,300 円)程度である。
個々のデータを分析すると、図 8-2 のように回答のあった 195 社中上位 3 の
料金(19,000 円、20,000 円、21,000 円)の占める割合が 68.8%となって全体
平均を構成している。
(2)車検整備代金の総額
車検基本料金に含まれていない料金を含めた支払い総額の平均は、23 千円(専
業・兼業 22 千円、ディーラー24 千円)となった。車検整備代金の総額の分布は、
図 8-3 の通りである。
(注)点検の結果行う整備に対応する整備技術料と部用品代については、内容が特
定されないため除外している。次の9項についても同様である。
15,000円未満
図8-1 リース会社が指定する車検基本料金
全
体
18.5
<24.8>
専業・兼業
58.8 <68.4*>
19.7
15,001円以上
2,000円未満
20,000円以上
25,000円未満
25,000円以上
30,000円未満
30,000円以上
35,000円未満
35,000円以上
40,000円未満
40,000円以上
4.3
59.9 <69.7*>
3.6
<24.5>
ディーラー
16.7
<25.4>
0%
57.3 <65.1*>
20%
40%
60%
18
5.2
80%
100%
無回答
図 8-2 リース会社指定車検基本料金別企業数(全国)
車検基本料金
0
5600
15000
16000
18000
18370
19000
19300
19500
19800
19900
19950
19952
20000
20200
21000
21500
21700
22000
22050
22995
23000
23600
23900
24000
24885
25000
25200
25500
26000
27300
27500
28560
29020
35000
35490
38850
10
20
30
40
50
60
70
1
1
1
1
1
31
1
1
3
1
1
1
43
2
60
2
1
6
1
1
13
2
1
3
2
3
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
図8-3 リース会社が指定する車検整備料金の総額
15,000円未満
15,000円以上
20,000円未満
全 体
2.6
専業・兼業
2.9
ディーラー
2.1
0%
76.8 <76.7*>
11.6
<8.3>
83.9 <81.0*>
66.7 <66.2*>
20%
40%
20,000円以上
25,000円未満
25,000円以上
30,000円未満
5.1
<5.6>
30,000円以上
35,000円未満
20.8
<14.9>
60%
80%
35,000円以上
40,000円未満
100%
40,000円以上
無回答
19
9.通常顧客向けの車検整備代金の構成
(1)通常顧客向けに設定している「車検基本料金」
「車検基本料金」は全体平均で 30 千円(専業・兼業 27 千円、ディーラー35
千円)となった。図 9-1 から、全体の価格帯は広く分布している。
(2)車検整備代金の総額
車検基本料金に含まれていない料金を含めた支払い総額の平均は、51 千円(専
業・兼業 46 千円、ディーラー58 千円)で図 9-2 の様に分布している。
(3)
「車検整備代金の総額」のリース会社平均と通常顧客向平均の割合
……(8項と9項の比較)
リース会社の車検整備代金の総額の平均は、通常顧客向けの総額の平均に比べ
て、49%(専業・兼業 52%、ディーラー45%)となり、その割合はレバーレー
トと同様約半分であった。
またその割合い状況は、図 9-3 の様に分布している。
15,000円未満
図9-1 通常顧客向けに適用している車検基本料金
全
体
6.4 10.7
10.7
9.9
6.4
9.4
15.5
15,000円以上
20,000円未満
20,000円以上
25,000円未満
30.9
25,000円以上
30,000円未満
専業・兼業
8.8
ディーラー 3.1
9.4
11.7
10.2
11.5
7.3
11.7
5.1
8.3
10
8.8
10.2
33.6
22.9
30,000円以上
35,000円未満
35,000円以上
40,000円未満
27.1
40,000円以上
0%
20%
40%
60%
80%
100%
無回答
図9-2 通常顧客向けに適用している整備料金の総額
25,000円未満
30,000円未満
全
体
13.3
専業・兼業
18.0
16.1
ディーラー
9.4
0%
10.4
20%
9.4
24.0
23.4
28.1
21.2
12.5
40%
60%
7.7
7.3 4.4
12.5
80%
100%
30,000円以上
35,000円未満
35,000円以上
40,000円未満
40,000円以上
45,000円未満
45,000円以上
50,000円未満
50,000円以上
55,000円未満
55,000円以上
60,000円未満
60,000円以上
65,000円未満
65,000円以上
70,000円未満
70,000円以上
無回答
20
図9-3 リース会社と通常顧客向けに適用している整備料金の総額比
40%未満
全
体
23.6
36.1
19.7
40%台
7.7
50%台
60%台
専業・兼業
16.8
30.7
26.3
8.0
70%台
80%台
ディーラー
33.3
43.8
10.4
7.3
90%台
無回答
0%
20%
40%
60%
21
80%
100%
10.部用品の扱い
整備に使用する部用品の入手について
(1)リース会社からの現物支給の有無とその品目
図 10-1 の様に、支給有りが全体の平均として 97%(専業・兼業 96%、ディ
ーラー97%)となった。図 10-2 の様に、支給される品目は、アンケート調査し
た 4 品目について見ると、全体ではタイヤ 93%、バッテリー91%、リビルト部
品 62%、高額な部品 51%であった。なお、4品目以外には、車検時等の消耗部
品が多く含まれる。
(2)料金指定の安い項目について
現物支給はないが、指定料金が特に安い品目については、図 10-3 の様に「あ
る」が 63%(専業・兼業 68%、ディーラー55%)で、その品目は、エンジンオ
イルなどの油脂類に見られた。
図10-1 リース会社より現物支給されている品目がありますか
ある
ない
全 体
96.6 <94.1>
3.4
専業・兼業
96.4 <94.2>
3.6
ディーラー
96.9 <93.8>
3.1
0%
20%
40%
60%
80%
100%
図10-2 現物支給(全体)
タイヤ
92.7 <90.4>
バッテリー
91.4 <88.2>
リビルト部品
62.2 <56.7>
高額な部品
50.6 <45.8>
0%
20%
40%
60%
80%
100%
図10-3 現物支給ではないが、指定料金が特に安い品目がありますか
ある
全
体
ない
無回答
62.7 <60.9>
専業・兼業
25.3
67.9 <62.8>
ディーラー
18.2
55.2 <56.3>
0%
20%
12.0
9.4
35.4
40%
60%
22
13.9
80%
100%
11.ユーザーに及ぼす問題点など
リース車両のメンテナンス取引の経験から、この取り引きの弊害と感じている点に
ついて調査した結果は次の通り。
(1)ユーザーとの説明機会について
図 11-1 の様に、アドバイスをユーザーに適切に伝えたり、希望にこたえるこ
とが難しくなると感じているについては、全体平均で「ある」が 54%(専業・
兼業 56%、ディーラー51%)、
「ない」が 41%(専業・兼業 39%、ディーラー45%)
となった。その理由は「ユーザー側に車両管理者がいなく点検案内が伝わらない」、
「ユーザーとのスケジュール調整が難しい」、
「ユーザーがメンテナンス内容を理
化されていない」等である。
(2)作業日数の増加について
図 11-2 の様に、通常より手間取り作業日数が長引くでは、
「はい」が 39%(専
業・兼業 39%、ディーラー38%)、
「いいえ」が全体平均で 57%(専業・兼業 55%、
ディーラー60%)となった。その理由は、「リース会社が休日だと作業承認が取
れない」、「高額整備にはリース会社の承認が必要」等である。
(3)低価格と整備仕上がりについて
図 11-3 の様に、低価格が整備の仕上がりに悪影響を及ぼすでは、「はい」が
全体平均で 39%(専業・兼業 39%、ディーラー39%)、
「いいえ」が 56%(専業・
兼業 55%、ディーラー58%)となった。その理由は、
「エンジンオイルの交換時
期の設定が厳しいため、良好な車両状態を維持するのが難しい」、
「リース契約内
容により認められない作業がある」、
「積雪地特有の凍結防止剤による錆止め作業
が認められない」等であった。
図11-1 リース取引の弊害:整備上のアドバイスを適切に伝えたり、反対に車
両ユーザーの希望に十分こたえることが難しくなる
ある
全 体
ない
無回答
53.6 <54.6>
専業・兼業
41.2
55.5 <52.4>
ディーラー
38.7
51.0 <60.0>
0%
20%
5.2
5.8
4.2
44.8
40%
60%
23
80%
100%
図11-2 リース取引の弊害:個別の車両整備に当たり、通常より手間取
り、作業日数が長引く
はい
全
いいえ
無回答
体
38.6 <38.4>
57.1
4.3
専業・兼業
39.4 <36.1>
54.7
5.8
60.4
2.1
ディーラー
37.5 <43.8>
0%
20%
40%
60%
80%
100%
図11-3 リース取引の弊害:低価格が整備の仕上がりに悪影響を及ぼすこ
とがある
はい
全
いいえ
無回答
体
39.1 <39.9>
56.2
4.7
専業・兼業
39.4 <42.9>
54.7
5.8
ディーラー
38.5 <32.5>
58.3
0%
20%
40%
60%
24
3.1
80%
100%
12.最近のリース会社の対応状況
(1)前回調査時と比較した基本契約の内容や料金などの条件面の改善状況
図 12 の様に、改善されたと回答のあったのは、全体の平均で 10%(専業・兼
業 11%、ディーラー9%)、いいえと回答のあったのは全体で 88%(専業・兼
業 87%、ディーラー91%)となった。
図12 昨年度と比較して条件面で改善された
はい
全
いいえ
無回答
体
10.3
88.4
1.3
専業・兼業
10.9
86.9
2.2
ディーラー
9.4
90.6
0%
20%
40%
60%
80%
100%
(2)具体的な改善内容(抜粋)
・タイヤについて、支給品対応ではなく当社からの販売が可能になった。
・整備料金についてリース会社と交渉した結果、改善できたものがあった。
・一部のリース社において、オイル代金の値上。(複数社)
・引取納車料について交渉した結果若干値上げした。
・エンジンオイルとオイルエレメントの交換工賃変更と追加。
・高額作業での手続きが簡素化された。
・原油価格の上昇にともないエンジンオイルの値上げ
25
13.その他(自由意見:抜粋)
・エンジンオイルは 0W-20 が必要なのに 10W-30 で交換、金額が高額なので支払いは
できないとの事、エンジン不調でもかまわないと言われた。
・地域によっては整備内容が異なる事もある。寒冷地でウォッシャー液に水を入れ
ると凍結するがウォッシャー液を入れても料金はもらえない。
・予防整備と過剰整備の認識が整備工場とリース会社の間において差がある。
・現在やっているリース車は昔からのお客様なので断れなかったが、全くの新規の
リース車はお断わりしたいのが本心。
・契約料金(指定料金)が安い事を交渉しても「契約料金」のみで交渉にならず、
押しつけられている感じが多い。
・車検・点検(法定、スケジュール)料金は通常の半分以下と思いますが、一般整
備のレバーレートが安すぎる。
・オイルに関しても車種別に使用オイルが指定されているが、適正なオイル代が支
払われていない。
・一切の交渉も受け付けず、車両ユーザーに迷惑もかけられず困っている。
・リース会社、ユーザー、当社の3者にメンテナンスの対応(知識)のずれがある
ので、当社の対応を理解してもらうのに大変である。
・地域によっては整備内容が異なる事もある。寒冷地でウォッシャー液に水を入れ
ると凍結するがウォッシャー液を入れても料金はもらえない。
・ほとんどのリース会社が当社のアワーレートの半分以下なので当社の販売でなけ
れば取り引きしたくない。
・車検整備に関しては、基本工賃に含まれる作業工賃が多すぎて、一台あたりの利
益が少なすぎる。
・メンテナンス車両の納引比率が高く納引時間が多く大変苦略している。
・土、日しか入庫できないお客様もいるため、リース会社も土、日も営業してほし
い
・指定整備事業としては、検査機器管理費用等は必ず発生する物であり昨今では、
新型車両の生産に伴い新型テスター等の導入も多様である。そういった観点から、
検査料及び検査機器使用料は別途にしてほしい。
・予防整備と過剰整備の認識が整備工場とリース会社の間において差がある。
・基本料金のアップを連絡しても「他に依頼を廻しましょうか」と言われ、応じて
もらえない。
・車両整備にあたって、必要と判断される部品交換を行って請求をした場合リース
会社の考える交換基準距離にそぐわないということで請求エラー判定をされる。
メーカーの交換基準距離を採用していただきたい。
以上
26
添付資料
平成23年度 リース車両のメンテナンス取引に関する実態調査票
社団
法人
日本自動車整備振興会連合会
○協力依頼
自動車の使用形態の多様化に伴い、昨今、自動車リース会社が発注するリースメンテ
ナンスと呼ばれる整備需要が増大基調にあることは、皆様もご高承のことと思います。
この取引は、リース会社(親事業者)が整備事業者(下請事業者)と契約を結んでユーザー
車両の整備を委託するため、一般的に「下請法」の規制を受けると考えられています。
このリースメンテナンスに伴う下請け取引は、その条件が一般顧客との取引に比べ、
整備事業者にとって著しく不利であるとの報告が数多く寄せられていたことから、日整
連ではその実態を把握する必要があると考え、昨年度アンケート調査を行い、その結果
を公表致しました。
この調査は、
「下請法から見て何らかの問題はないか」を検証することが主目的ですが、
この取引の拡大が「将来の業界発展にどのような影響を及ぼすか」を継続して検討する
ことも重要であると考え、今年度も引き続き調査を行うことに致しました。
この調査では、具体的な数値をご記入いただくなど、やや立ち入った設問も含まれて
おり、この点は甚だ恐縮に思いますが、このアンケートの趣旨を十分ご理解いただき、
ご協力賜わりますようお願い申し上げます。
なお、この調査で取得した情報については、他の事業場のものと合わせて集計される
ため、貴事業場の名称及び当該事業の内容等が公表されることは全くありませんので、
念のため申し添えます。
○注意事項
① 回答できない設問があった場合、それを除いて頂いても結構です。
② 事情により、無記名回答となっても結構です。
③ 調査で取得した情報は、他の事業場のものと合わせて集計されますので、貴事業場
の名称及び当該事業の内容がそのまま公表されることはありません。
27
所属振興会名
貴事業場名
1.取引先
(1)あなたが現在取引しているリース会社数は何社ありますか。
取引のあるリース会社の数・・・(
社)
(2)主要な取引先はどこですか。
主要な取引先の会社名・・・(
)
2.下請けを引き受けている理由
あなたがこの取引のメリットと考えるものは何ですか。下記項目のうち、該当する
ものに○印を付けてください(複数回答可)。
A.売上高の増大が図れる。
B.売上高の維持が図れる。
C.利益の増大が図れる。
D.利益の維持が図れる。
E.年間を通じて整備工数の平準化が図れる。
F.リース販売が拡大基調にあるので、将来に備えて受注する。
G.これまでの顧客とのつながりを切りたくないので受注する。
H.その他(自由にご記載ください)
3.基本契約の交渉
あなたは、取引開始時に、基本契約の内容や料金の決定に関してどのような交渉を
行ないましたか。下記の①又は②のいずれかに○印を付けてください。
(1)基本契約書その他の書類を受け取り、それらの内容を確認した。
①
はい
②
いいえ
(2)料金の決め方や額を含め、主要事項について具体的な説明を受けた。
①
はい
②
いいえ
(3)提示された契約条件について、値上げ(改善)交渉等をした。
①
はい
②
いいえ
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(4)(3)の場合、交渉によってリース会社の譲歩が得られた。
①
はい
②
いいえ
(5)取引開始時に決められた料金が、その後、リース会社によって一方的に改訂され
たことがある。
①
ある
②
ない
(6)
(5)において、
「ある」と回答された場合には、その改訂内容(契約金額の増減、
契約条件の変更等)をご記入ください。
4.基本料金に関するリース会社からの説明
合意した各種料金のレベルや料金提示の根拠について、リース会社からどのような
説明を受けましたか。下記事項のうち、該当するものに○印を付けてください(複数
回答可)。
A.そのリース会社が全国的に適用している料金レベルとの説明を受けた。
B.そのリース会社があなたの周辺地域で適用している料金レベルとの説明を受け
た。
C.あなたの引き受ける車両台数に見合った料金との説明を受けた。
D.あなたとの取引台数が将来増減すれば、これを料金改訂に反映するとの説明を
受けた。
E.その他(受けた説明についてご自由にご記載ください)
5.特別な出費
リース関連の特別な出費について、下記の①又は②のいずれかに○印を付けてくだ
さい。
(1)あなたが取引を行うにあたり、リース会社からの要請で特別な出費(機器の購入、
保険の加入等)を必要としましたか。
①
はい
②
いいえ
(2)出費した場合、その出費は具体的に何でしたか、ご記載ください。
29
6.取引の規模
あなたの事業場が扱っているリースメンテナンス車両の台数と、その売上が全整備
売上に占める割合を、平成22年度実績についてご記入ください(概算で結構です)。
(1)扱い台数・・・・・・・(
台)
(2)売上に占める割合・・・(
%)
7.技術料算定の基礎
技術料算定について、下記に該当するレバーレートをご記入ください。
(1)主要なリース会社が、あなたの事業場に適用しているレバーレート
・・・・・(
円)
(2)あなたが、通常の顧客を対象に適用しているレバーレート
・・・・・(
円)
8.車検整備代金の構成
車検整備について、主要リース会社から支払われる代金はどのように算出されます
か。リース会社が指定する車検基本料金をご記入ください。また、基本料金に含まれ
ない料金の項目があれば下記の料金項目より選び、その料金額をご記入ください。
なお、点検後に実施することとなる整備技術料と部用品代については、内容が特定
されないため、対象項目から除外しています。
リース会社が指定する車検基本料金(「車検セット料金」などと呼称)
但し、標準的な小型乗用車を想定した場合の料金。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・(
円)
(1)点検技術料・・・・・・・・・・・・(
円)
(2)保安確認検査料/検査機器使用料
・(
円)
(3)検査代行手数料・・・・・・・・・・(
円)
(4)エンジン、下廻り洗浄料・・・・・・(
円)
(5)下廻り塗装料・・・・・・・・・・・(
円)
(6)引取り及び納車料金・・・・(片道:
又は(総額:
円)、
円)
30
9.通常顧客向けの貴社料金の構成
車検整備について、貴社が通常顧客向けに設定している料金は、どのように算出さ
れますか。前問8にならってご記入ください。
貴社が適用している車検基本料金
但し、標準的な小型乗用車を想定した場合の料金。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・(
(1)点検技術料・・・・・・・・・・・・(
円)
(2)保安確認検査料/検査機器使用料
・(
円)
(3)検査代行手数料・・・・・・・・・・(
円)
(4)エンジン、下廻り洗浄料・・・・・・(
円)
(5)下廻り塗装料・・・・・・・・・・・(
円)
(6)引取り及び納車料金・・・・(片道:
又は(総額:
円)、
円)
円)
10.部用品の扱い
整備に使用する部用品が、リース会社より現物支給されているかどうかについて、
下記の該当項目に○印を付けてください。
(1)リース会社より現物支給されている品目がありますか。
①
ある
②
ない
(2)あるとすれば、その品目は何ですか。また、例示以外の品目がありましたら、い
くつかご記入ください。
A.タイヤ
B.バッテリー
C.高額な部品
D.リビルト部品
E.その他・・・・
31
(3)現物支給ではないが、指定料金が特に安い品目がありますか。
①
ある
②
ない
(4)あるとすれば、その品目を3つまで挙げ、その料金をご記入ください。
◎品 目 1・・・・・・・・(
リース会社の指定料金・・・(
貴社の通常料金・・・・・・(
)
円)
円)
◎品 目 2・・・・・・・・(
リース会社の指定料金・・・(
貴社の通常料金・・・・・・(
)
円)
円)
◎品 目 3・・・・・・・・(
リース会社の指定料金・・・(
貴社の通常料金・・・・・・(
)
円)
円)
11.ユーザーに及ぼす問題点など
リースメンテナンス取引実施の経験に立って、あなたがこの取引の弊害と感じるこ
とがありますか。下記項目のうち、①又は②のいずれかに○印を付けてください。
(1)整備上のアドバイスを車両ユーザーに適切に伝えたり、反対に車両ユーザーの希
望に十分こたえることが難しくなる。
①
ある
②
ない
(2)個別の車両整備に当たり、通常より手間取り、作業日数が長引く。
①
はい
②
いいえ
(3)低価格が、整備の仕上がりに悪影響を及ぼすことがあり得る。
①
はい
②
いいえ
(4)その他(ご意見があれば自由にご記載ください)
32
12.最近のリース会社の対応状況
(1)昨年度と比較して、平成23年度になってから基本契約の内容や料金など条件面
で改善されたことはありますか。
①
はい
②
いいえ
(2)(1)において「ある」と回答された場合には、その改善内容をご記入ください。
13.その他(あなたのご意見)
リースメンテナンスに伴う下請け取引に関し、どのようなことでも結構ですので、
何かご意見があれば、ご自由にご記載ください。
【 お願い
車検整備料金
】
請求書サンプルのご提供について
お差し支えなければ、あなたが扱った標準的な小型乗用車の車検整備に関す
る、下記の請求書のコピーをご提供いただきたくお願いします。サンプルとし
て、1件だけでもご提供頂ければ十分ですので、よろしくお願いします。
(1)リース会社向け請求書のコピー(車種が分かり、個別費目の料金と、総
額料金の分かるもの。)
(2)同じ整備を、あなたが通常顧客向けに行ったと仮定したときに発行する
請求書
以上
―
設問とお願いは以上です。ご協力ありがとうございました。
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