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2004年8月9日に伊藤忠商事株式会社主導で設立された

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2004年8月9日に伊藤忠商事株式会社主導で設立された
2004年8月 11 日
株式会社イメージワン
わが国初の商用リモートセンシング衛星の事業化会社:株式会社ワールドスペクトラム設立に出資・参加
株式会社イメージワン(以下「イメージワン」)は、わが国初となる商用リモートセンシング衛星運用会社の事業化を推進
すべく、2004年8月9日に伊藤忠商事株式会社主導で設立された株式会社ワールドスペクトラム(以下「WSI」)に出
資、事業化に参加しました。
WSI 設立には当社の他、株式会社NTTデータ、JSAT 株式会社、及び NEC 東芝スペースシステム株式会社も出資、
参加しました。
わが国のリモートセンシング衛星は、これまで国の宇宙開発利用目的で数多く打上げられてきていますが、民間企業
が商用目的で事業化した事例はありません。従い、政府関係機関を含め、衛星画像の継続的な安定供給を求める国
内ユーザーの多くが海外の商用衛星サービスより衛星画像を購入しています。新会社では、わが国初の商用リモート
センシング衛星を主体的に運用することで、国内ユーザーの多様なニーズを満たすと共に、世界各国での販売網を
構築することでグローバルな衛星ビジネスを展開する予定です。
尚、衛星に搭載する観測用センサは、欧米で既に商用化が進んでいる高分解能光学センサに加えて、次世代センサ
として期待されているハイパースペクトラル・センサを計画しています。欧米諸国で研究開発が盛んに実施されている
ものの実用で運用されるには至っていないハイパースペクトラル・センサを WSI が世界に先駆け商用化することにより、
先行する欧米の商用衛星サービスとの差別化を図りつつ、リモートセンシング衛星画像利用市場を世界レベルで大き
く喚起できると考えています。
イメージワンは長年、複数の海外リモートセンシング衛星画像を国内で販売ノウハウを有しており、当事業を拡大、加
速するために、今年3月には、伊藤忠商事と資本・業務提携を行いました。既に衛星画像市場の拡大とその実利用普
及を目指して伊藤忠商事とイメージワンの各々が持つ強みを生かし協業案件を開拓しております。
このたびの WSI 設立参加はこの協業の一貫です。
また、イメージワンは、7月に ITRES Research Limited 社(本社:カナダ国アルバータ州カルガリー市)が開発し、豊富
な実績を持つ、航空機搭載用ハイパースペクトル・センサの販売、同センサを使ったデータ取得サービスならびにデ
ータ解析サービスの日本における代理店契約を締結しましたが、これらの事業を通してハイパースペクトル・センサの
実利用の促進を行い、WSI の衛星が搭載するハイパースペクトラル・センサデータの販売事業拡大の加速に役立ちた
いと考えています。
(詳細は別紙)
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ご参考資料
1. 企画会社の概要
本社所在地
東京都港区北青山2−5−1 伊藤忠ビル内
代表者名
伊藤忠商事 高橋秀人 航空宇宙戦略事業室長(兼務)
設立年月日
2004年8月9日
資本金
2億円
出資者
伊藤忠商事株式会社
67.5%(出資比率)
株式会社イメージワン
10%
株式会社 NTT データ
10%
JSAT 株式会社
10%
NEC 東芝スペースシステム株式会社 2.5%
活動内容
光学センサ及びハイパースペクトラル・センサを搭載した商用リモートセンシング衛星の
事業化推進
2. 用語説明
・ ハイパースペクトラル・センサ
従来の光学センサでは捕らえることのできない近赤外光までをカバーし、また、100 以上の連続した観測バン
ド数による極めて高いスペクトル分解能を有するセンサを示す。一般的な光学センサは、主に肉眼でも視認
できる色、形によって観測対象物を判別するのに対して、ハイパースペクトラル・センサは、観測対象物の物
性を判別することができるため、植生菅理や鉱物資源探査、環境監視など幅広い応用分野を持つ。また、塗
装などによって周囲と同色にカモフラージュされた物体を識別できるので、安全保障用途でも注目されてい
る。
・ 商用リモートセンシング衛星
80年代までリモートセンシング衛星は、欧米を中心に軍用偵察衛星として研究、開発、運用されてきた。90
年代に入り軍用偵察衛星技術の民需転換についての規制緩和/産業育成策が図られ、米国で相次いで3
社、100%民間資本でリモートセンシング衛星運用会社が設立され、我が国を含む世界各国に衛星画像を
販売している。
また、米国以外(欧州、カナダ等)では、100%民間資本の衛星事業会社はないものの、国と民間企業とが
共同出資して衛星を開発し、民間主導で衛星画像を販売している。
以 上
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