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第5章 温室効果ガス排出量の削減目標

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第5章 温室効果ガス排出量の削減目標
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
第 5章
温室効果ガス排出量の削減目標
温室効果ガス排出量の削減目標を示します。温室効果ガス排出量の削
減目標は、目標年における温室効果ガス排出量を定めるものです。大分
市では、この目標に向かって各主体が地球温暖化対策を実施していきま
す。
63
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
5.1 削 減 目 標 の 設 定 に つ い て
削減目標の設定にあたり、大分市の地域特性や産業構造、市民生活や地域経済への影
響等を考慮し、現在の技術等からみて実施が可能な対策を最大限講じた場合に得られる
中期目標年である 2020 年(平成 32 年)における削減効果を「削減ポテンシャル」(図
5.1 ①)として、推計しました。
その上で、今後の社会情勢の変化やアンケート調査結果に基づいた市民・事業者の意
識を踏まえ、将来的に実現が可能と考えられる「削減量」(図 5.1 ②)を推計し、中期
目標年である 2020 年(平成 32 年)の削減目標を設定しました。それに基づき、短期目
標年である 2016 年(平成 28 年)及び長期目標年である 2050 年(平成 62 年)の削減目
標を設定しました。
削減目標(%)は、(2020 年排出量(対策ケース)-2010 年排出量)÷2010 年排出量
で表されます。
なお、本計画の削減目標は、今後、国の動向を注視しながら適時見直しを検討するも
のとします。
②削減量
実施(導入)に積極的な意見の方が実施(導入)した場合
に得られる削減量
削減量
特別の地球温暖化対策を
実施しない場合の推移
計画基準年比
○○%減!! =
削減目標
排出量
将来推計(対策ケース)
①削減ポテンシャル
すべての対象者が実施(導入)した場合に得られる削減量
計画基準年
2010年
(H22年)
中期目標年
2020年
(H32年)
図 5.1
削減目標の設定イメージ
対策ケースでは、アンケートの回答で、「既に実施(導入)している」の割合を除い
たうえで、今後の実施(導入)に対する積極的な回答の割合を削減ポテンシャルの削減
量に乗じた値を対策ケースの削減量としました。
【削減量の算定例(住宅用太陽光発電システムの導入)】
◆条件 戸建住宅戸数:50,000 戸
一戸あたりの CO2 削減量:900kg-CO2/戸・年
◆アンケート調査結果(住宅用太陽光発電システムの導入について)
「既に導入済み」の回答率:5%
◎削減ポテンシャルは
◎対策ケースは
64
「今後導入を検討」の回答率:30%
=
50,000 戸 × (100% - 5%) × 900kg-CO2/戸・年
=
42,750,000 kg-CO2/年
=
42,750t-CO2/年 ×
=
42,750t-CO2/年となります。
30% = 12,825t-CO2/年となります。
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
5.2 温 室 効 果 ガ ス 削 減 量 の 推 計
計画目標年における温室効果ガス排出量の目標値を設定するために、具体的な地球温
暖化対策ごとの削減量を推計しました。
また、我が国のエネルギー政策は、2012 年(平成 24 年)11 月現在、ゼロベースの見
直しが始まっていますが、今回の推計では、将来の排出係数については、現状のままと
して算定を行いました。
(1) 産業部門
産業部門への対策は、(社)日本経済団体連合会の環境自主行動計画フォローアップ調査
による過去 5 年の前年比削減率の平均から試算しました。
表 5.1
地 球 温 暖 化 対 策 実 施 に 伴 う 2020 年( 平 成 32 年 )削 減 効 果 試 算 結 果[ 産 業 部 門 ]
2020 年(平成32 年)
項
目
削減
ポテンシャル
[t-CO2]
想定
導入率等
削減量
試算条件
[t-CO2]
(社)日本経済団体連合会の環境自主行動計画に
製造業
3,350,004
100%
6,207
100%
環境自主
行動計画
建設業・鉱業
小
計
3,356,211
-
3,350,004 おける 2006 年(平成 18 年)から 2010 年(平成
22 年)までの、温室効果ガス排出量増減率(前
年比)の平均(-1.32%/年(前年比))をも
とに推計。
6,207 実際の削減量からの増減比であることから、想
定導入率は 100%とした。
3,356,211
65
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
(2) 民生家庭部門
民生家庭部門への対策による削減量の推計結果は、表 5.2 に示すとおりです。
表 5.2
地球温暖化対策実施に伴う 2020 年(平成 32 年)削減効果試算結果[民生家庭部門]
2020 年(平成32 年)
項
目
削減
ポテンシャル
想定
導入率等
[t-CO2]
試算条件
削減量
[t-CO2]
78,222
18.3%
市民アンケート調査
(平成 24 年 3 月実施)の“省
エネ機器の導入”にかかる設問において「今後
14,327 は導入したい/支援があれば導入したい」と回
答した割合をもとに推計。
29,437
95,434
109,566
19.3%
9.9%
12.8%
5,691
同上
9,434
14,069
【トップランナー機器
への買い替え】
27,923
51.4%
14,344 同上
【家庭の省エネ行動】
37,362
【新エネルギーの導入】
・太陽光発電
【クリーンエネルギー導入】
・高効率給湯器
・ガス発電・給湯冷暖房システム
・家庭用燃料電池
同アンケートの“省エネ行動”にかかる設問に
-
25,865 おいて「時々している/今後はしたい」と回答
した割合をもとに推計。
【住宅の断熱化(新築分)】
小
計
3,463
381,407
100%
-
今後建築される新築住宅がすべて断熱化を実
3,463 施すると想定。
87,194
トップランナー基準とは?
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(省エネ法)で
は、民生・運輸部門のエネルギー消費の増加を抑えるため、エ
特定機器
-2012年(平成24年)3月現在-
を達成した製品にはグリーンのマークを表示し、未達成の製品にはオ
1.乗用自動車
2.貨物自動車
3.エアコンディショナー
4.テレビジョン受信機
5.ビデオテープレコーダー
6.照明器具
7.複写機
8.電子計算機
9.磁気ディスク装置
10.電気冷蔵庫
11.電気冷凍庫
レンジ色のマークを表示することで、製品を選ぶ際の省エネ性能の比
12.ストーブ
ネルギーを多く使用する機器ごとに省エネルギー性能の向上を
促すための目標基準(「トップランナー基準」)が設けられて
います。トップランナー基準は、基準設定時に商品化されてい
る製品のうち最も省エネ性能が優れている機器の性能以上に設
定することとなっており、製造事業者等は目標年までに基準を
達成することが求められています。
また、省エネルギーラベリング制度では、このトップランナー基準
13.ガス調理機器
14.ガス温水機器
15.石油温水機器
16.電気便座
17.自動販売機
18.変圧器
19.ジャー炊飯器
20.電子レンジ
21.DVDレコーダー
22.ルーティング機器
23.スイッチング機器
較等ができるようになっています。
1999 年(平成 11 年)4 月に 9 品目でスタートした対象機器は、2012 年(平成 24 年)3 月現
在、23 品目となっています。
66
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
(3) 民生業務部門
民生業務部門への対策による削減量の推計結果は、表 5.3 に示すとおりです。
表 5.3
地球温暖化対策実施に伴う 2020 年(平成 32 年)削減効果試算結果[民生業務部門]
2020 年(平成32 年)
項
削減
ポテンシャル
目
[t-CO2]
【地球温暖化対策・省エネ対策】
・BEMS の普及
・ESCO 事業の普及
計
[t-CO2]
15.7%
18.2%
1,019
1,510
36,447
10,363
27.1%
18.4%
9,866
1,911
644,031
18.2%
117,097
【事業者の省エネ行動】
小
試算条件
削減量
6,504
8,277
【新エネルギーの導入】
・太陽光発電
・太陽熱利用
【事業所の省エネ機器の導入 】
・高効率空調機
想定
導入率等
6,763
-
3,010
712,385
-
134,412
事業者アンケート調査(平成 24 年 3 月実施)
の“地球温暖化対策”“省エネ対策の実施”に
かかる設問において「導入を検討」と回答した
割合をもとに推計。
事業者アンケート調査(平成 24 年 3 月実施)
の“太陽光発電”
“太陽熱利用システムの導入”
にかかる設問において、「導入を検討」と回答
した割合をもとに推計。
事業者アンケート調査(平成 24 年 3 月実施)
の“設備や機器の導入”にかかる設問において
「導入を検討」と回答した割合をもとに推計。
事業者アンケート調査(平成 24 年 3 月実施)
の“事業所における省エネ行動”にかかる設問
において「実施を検討」「意向はある」と回答
した割合をもとに推計。
ESCO 事業とは?
ESCO 事業とは、Energy Service Company の略称で、民間の企業活動として省エネルギーを行い、
ビルオーナーにエネルギーサービスを包括的に提供する事業です。具体的には、省エネルギー改修工事
の中の、工事形態のひとつに過ぎませんが、省エネルギー量を保証するパフォーマンス契約を結ぶ点が
特徴です。ESCO 事業者は、ビルオーナーに対し、工場やビルの省エネルギーに関する診断をはじめ、
方策導入のための設計・施工、導入設備の保守・運転管理、事業資金の調達等の包括的なサービスを提
供し、それまでの環境を損なうことなく省エネルギー改修工事を実現し、その結果得られる省エネルギ
ー効果を保証します。
ESCO 事業では、ESCO 事業者が、対象建物の省エネルギー改修に係る設計・施工・改修費用の調
達(シェアード・セイビングス契約のみ)・計測検証・運転指導を一括して行い、その結果得られる省
エネルギー効果を保証するとともに、省エネルギー改修に要した投資(金利を含む)・経費等は、すべ
て省エネルギーによる一定期間の経費削減分で償還され、残余がビルオーナーの利益となります。
オーナーの
メリット
ESCO事業
実施前
ESCO事 業 者
利益
ー
光熱水費
支出
E
S
C
O
サ
ビ
ス
料
オーナーの
メリット
金利
省
エ
ネ
効
果
初期投資
光熱水費
支出
光熱水費
支出
ESCO事業
実施後
ESCO事業
終了後
67
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
(4) 運輸部門
運輸部門への対策による削減量の推計結果は、表 5.4 に示すとおりです。
表 5.4
地 球 温 暖 化 対 策 実 施 に 伴 う 2020 年( 平 成 32 年 )削 減 効 果 試 算 結 果[ 運 輸 部 門 ]
2020 年(平成32 年)
項
目
削減
ポテンシャル
[t-CO2]
想定
導入率等
【クリーンエネルギー
自動車の導入】
130,510
38.6%
【トップランナー基準
適合車の導入】
68,076
80.0%
【エコドライブの推進】
小
計
4,377
-
202,963
-
削減量
試算条件
[t-CO2]
市民及び事業者アンケート調査
(平成24 年3 月実施)
の“クリーン自動車の導入”にかかる意識調査で「導
50,360 入を検討している」と回答した家庭及び事業所の割
合をもとに推計。
(2010 年・約25 千台 ⇒ 2020 年・約64 千台)
旧型車買い替え(概ね 10 年後を想定)の際に
は、80%がトップランナー基準適合車になると
54,461 想定。
(2010 年・約188 千台 ⇒ 2020 年・約266 千台)
市民及び事業者アンケート調査
(平成24 年3 月実施)
の“エコドライブ”にかかる意識調査で「時々して
2,352 いる/今後はしたい」と回答した割合をもとに
推計。
107,174
※クリーンエネルギー自動車には、電池に蓄えられた電気によりモーターを回転させて走行する電気自動車、エンジンとモーター
といったように複数の原動機を組み合わせて走行するハイブリッド自動車、水の電気分解の逆の反応を利用し、水素と酸素を反
応させて電気エネルギーを直接取り出し、モーターを作動させる燃料電池自動車、天然ガスを燃料とする天然ガス自動車、天然
ガスや石炭から製造される液体燃料を使用するメタノール自動車がある
※トップランナー基準適合車とは、「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づく燃費基準(トップランナー基準)早期達
成車で、かつ、「低排出ガス車認定実施要綱」に基づく低排出ガス認定車のこと
68
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
(5) エネルギー起源以外 CO2
エネルギー起源以外 CO2 への対策による削減量の推計結果は、表 5.5 に示すとおりで
す。
表 5.5
地 球 温 暖 化 対 策 実 施 に 伴 う 2020 年 ( 平 成 32 年 ) 削 減 効 果 試 算 結 果
[ エ ネ ル ギ ー 起 源 以 外 CO 2 ]
2020 年(平成32 年)
項
目
削減
ポテンシャル
[t-CO2]
工業プロセス分野
ごみの排出量削減
小
計
想定
導入率等
198,913
100%
28,911
227,824
100%
-
試算条件
削減量
[t-CO2]
産業部門の排出量削減に準じて、削減されるものと
198,913 する。
『平成 20 年 3 月 大分市一般廃棄物(ごみ)
処理基本計画』“排出抑制計画の目標”より削
28,911 減ポテンシャル量を推計し、全削減量を対策ケ
ースとする。
227,824
(6) メタン、一酸化二窒素
メタン、一酸化二窒素への対策による削減量の推計結果は、表 5.6 に示すとおりです。
表 5.6
地 球 温 暖 化 対 策 実 施 に 伴 う 2020 年 ( 平 成 32 年 ) 削 減 効 果 試 算 結 果
[メタン、一酸化二窒素]
2020 年(平成32 年)
項
目
削減
ポテンシャル
[t-CO2]
ごみの排出量削減
メタン
一酸化二窒素
小
計
想定
導入率等
1
1,240
1,241
100%
100%
-
削減量
試算条件
[t-CO2]
『平成 20 年 3 月 大分市一般廃棄物(ごみ)
処理基本計画』“排出抑制計画の目標”より削
1 減ポテンシャル量を推計し、全削減量を対策ケ
1,240 ースとする。
1,241
69
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
(7) 代替フロン
代替フロンへの対策による削減量の推計結果は、表 5.7 に示すとおりです。
表 5.7
地 球 温 暖 化 対 策 実 施 に 伴 う 2020 年 ( 平 成 32 年 ) 削 減 効 果 試 算 結 果
[代替フロン]
2020 年(平成32 年)
項
目
削減
ポテンシャル
[t-CO2]
代替フロン
ハイドロフルオロカーボン (HFC)
パーフルオロカーボン(PFC)
六フッ化硫黄(SF6)
小
想定
導入率等
試算条件
削減量
[t-CO2]
産業部門の排出量削減に準じて、削減されるものと
168
2,983
1,155
計
100%
100%
4,305
-
168 する。
2,983 (ただし、半導体製造に使用するものを削減対象と
1,155 し、冷媒使用は現状維持。)
4,305
(8) 全体の削減量
2020 年(平成 32 年)での削減量と各部門の構成比は、表 5.8 に示すとおりです。
表 5.8
温室効果ガスの削減量・構成比
部門・分野
製造業
削減量
[t-CO2]
構成比
3,350,004
86.0%
6,207
0.2%
民生家庭部門
87,194
2.0%
民生業務部門
134,412
3.1%
運輸部門
107,174
2.4%
エネルギー起源以外 CO2
227,824
4.7%
メタン・一酸化二窒素
1,241
0.0%
代替フロン
4,305
0.1%
3,918,361
100.0%
産業部門
建設業・鉱業
合 計
70
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
5.3 目 標 の 設 定
各部門及び分野において、適切な地球温暖化対策を実施した場合の温室効果ガス排出
量は、図 5.2 及び表 5.9 に示すとおりです。
2010 年
2016 年
2020 年
2050 年
(平成 22 年)
(平成 28 年)
(平成 32 年)
(平成 62 年)
計画基準年
1990 年比 10.5%↑
短期目標年
2010 年比 7.5%↓
1990 年比 2.3%↑
中期目標年
2010 年比 12.0%↓
1990 年比 2.8%↓
長期目標年
2010 年比 38.9%↓
1990 年比 32.4%↓
(千t-CO2)
35,000
将来推計
30,000
25,000
特別の地球温暖化対策を
実施しない場合の推移
20,000
15,000
10,000
実 績 値
長期目標2050年
2040年
2030年
中期目標2020年
短期目標2016年
計画基準2010年
0
京都基準1990年
1995年
2000年
2004年
5,000
将来推計
産業部門
民生家庭部門
民生業務部門
運輸部門
エネルギー起源以外
メタン
一酸化二窒素
代替フロン
特別の地球温暖化対策を実施しない場合
図 5.2
←二酸化炭素
温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 の 将 来 推 計 (対策ケース)
表 3.21(48 ページ参照)に示した特別の地球温暖化対策を実施しない場合における
2020 年(平成 32 年)の温室効果ガス排出量は、2010 年(平成 22 年)比で 5.6%の削減
でした。
2020 年(平成 32 年)までに適切な地球温暖化対策を実施することで、12.0%の削減が
可能となる見込みです。
71
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
表 5.9
(単位: 千t-CO2)
2
年
発生起源・部門
起
源
(平成32年)
(平成42年)
(平成52年)
(平成62年)
増減率:%
増減率:%
2016年 /2010年比
2020年 /2010年比
(平成28年) /(平成22年比)
(平成32年) /(平成22年比)
20,640
18,072
15,823
-7.7%
-12.4%
建設業・鉱業
53
50
46
44
38
33
29
-7.7%
-12.4%
農林水産業
31
32
28
26
21
18
14
-11.1%
-17.8%
25,270
27,004
24,934
23,643
20,699
18,123
15,867
-7.7%
-12.4%
民生家庭部門
395
597
504
442
374
307
239
-15.6%
-26.0%
民生業務部門
397
624
592
573
535
509
498
-5.0%
-8.1%
570
965
949
940
922
911
909
-1.6%
-2.6%
鉄道
8
8
8
8
8
8
8
0.0%
0.0%
船舶
158
166
166
166
166
166
166
0.0%
0.0%
小 計
735
1,138
1,122
1,113
1,095
1,084
1,082
-1.4%
-2.2%
26,798
29,364
27,153
25,771
22,703
20,023
17,686
-7.5%
-12.2%
1,170
1,571
1,490
1,451
1,358
1,271
1,189
-5.2%
-7.6%
85
118
92
89
89
88
88
-21.7%
-24.7%
自動車
小 計
ー
1,254
1,689
1,582
1,540
1,446
1,359
1,278
-6.3%
-8.8%
28,052
31,052
28,735
27,311
24,150
21,382
18,964
-7.5%
-12.0%
工業プロセス分野
1
1
1
1
1
1
1
5.0%
8.5%
廃棄物分野
4
3
3
3
3
3
3
-1.8%
-3.0%
小 計
小 計
8
8
7
7
5
4
4
-11.1%
-17.8%
小 計
12
12
11
11
9
8
8
-7.5%
-12.1%
工業プロセス分野
16
11
12
12
14
15
16
5.0%
8.5%
8
7
6
5
5
6
6
-13.5%
-17.7%
-17.8%
農業分野
一
酸
化
二
窒
素
長期目標
2050年
年
23,573
エ
起
ネ 工業プロセス分野
源
ル
廃棄物分野
以
ギ
外
二
酸
化
炭
素
以
外
(平成28年)
2040年
年
24,860
運
輸
部
門
メ
タ
ン
(平成22年)
2030年
年
26,923
製造業
小 計
ー
二
酸
化
炭
素
(平成2年)
中期目標
2020年
年
25,186
産
業
部
門
エ
ネ
ル
ギ
温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 の 将 来 推 計 (対策ケース)
実 績 値
将来推計
京都基準年 計画基準年 短期目標
1990年
20 10年
2016年
年
年
年
廃棄物分野
1
1
1
1
0
0
0
-11.1%
26
19
18
18
19
21
22
-2.0%
-1.5%
HFC
6
8
8
8
8
8
8
-0.9%
-1.3%
PFC
44
24
22
22
20
19
18
-5.2%
-7.6%
SF6
17
9
9
8
8
7
7
-5.2%
-7.6%
小 計
67
40
39
38
36
34
32
-4.3%
-6.4%
105
71
68
67
65
63
62
-4.3%
-6.1%
合 計
28,157
31,123
28,803
27,378
24,215
21,445
19,026
-7.5%
-12.0%
農業分野
小 計
代
替
フ
ロ
ン
小 計
2010 年(平成22年)比
-
温室効果ガス排出量 差
-
1990 年(平成2年)比
-
温室効果ガス排出量 差
-
92.5%
-2,320
110.5%
2,966
102.3%
646
88.0%
-3,746
97.2%
-780
77.8%
-6,909
86.0%
-3,943
68.9%
-9,678
76.2%
-6,712
61.1%
2 31123.1
-12,098
67.6%
1 28157.2
-9,132
※四捨五入の関係で、計は一致しない。
2016 年(平成 28 年)/
2010 年(平成 22 年)差
2,320 千 t-CO2 削減
2020 年(平成 32 年)/
2010 年(平成 22 年)差
3,746 千 t-CO2 削減
2016 年(平成 28 年)/
2010 年(平成 22 年)比
7.5% 削減→(8%)
2020 年(平成 32 年)/
2010 年(平成 22 年)比
12.0% 削減→(12%)
温室効果ガス排出量(対策ケース)の数値について
温室効果ガス排出量の将来(対策ケース)の数値は、以下に示す考え方に基づき設定しています。
分 類
【分類①】
経団連の環境自主
行動計画に依存す
る部門・分野
【分類②】
その他部門・分野
対象部門・分野
・産業部門(製造業、
建設業・鉱業)
・工業プロセス分野の一部
・代替フロンの一部
上記以外の
・民生家庭部門
・民生業務部門
・廃棄物分野等
対策ケース数値の推計方法
計算式
2010 年の実績から削減量を見込 2010 年排出量 - 削減量
み推計
将来推計(特別の地球温暖化対 2020 年排出量(特別の地球
策を実施しない場合)の 2020 年 温暖化対策を実施しない場
推計値から削減量を見込み推計 合)
- 削減量
分類①の温室効果ガス排出量は、生産活動の増減により大きな影響を受けることから、計画基準年 2010
年の排出量をベースとして削減量を見込んだ。なお、分類①は活動量の増減に起因する削減量は見込ま
ず、産業界の自らの排出量削減努力を反映している低炭素化率を見込んだ数値とした。
※低炭素化率とは、製造品出荷額等の活動量の変化による増減率を除いた削減効果率。
(低炭素化率 = 生産活動量あたりの排出量の改善分 + CO2 排出係数の改善分)
72
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
適切な地球温暖化対策を実施した場合における民生家庭部門、民生業務部門及び運輸
部門の 3 部門の温室効果ガス排出量は、図 5.3 及び表 5.10 に示すとおりです。
(千t-CO2)
民生家庭部門
民生業務部門
運輸部門
特別の地球温暖化対策を実施しない場合
3,500
将来推計
3,000
特別の地球温暖化対策を
実施しない場合の推移
2,500
2,000
1,500
1,000
実 績 値
長期目標2050年
2040年
2030年
中期目標2020年
短期目標2016年
計画基準2010年
0
京都基準1990年
1995年
2000年
2004年
500
将来推計
図 5.3
3 部 門( 民 生 家 庭 部 門 、民 生 業 務 部 門 、運 輸 部 門 )排 出 量 の 将 来 推 計 (対策ケース)
表 5.10
3 部 門( 民 生 家 庭 部 門 、民 生 業 務 部 門 、運 輸 部 門 )排 出 量 の 将 来 推 計 (対策ケース)
2
(単位: 千t-CO2)
年
部 門
実 績 値
将来推計
京都基準年 計画基準年 短期目標
1990年
201 0年
2 016年
年
年
年
(平成2年)
(平成22年)
1,528
3部門合計
2,359
2010 年(平成22年)比
-
-
温室効果ガス排出量 差
-
-
1990 年(平成2年)比
温室効果ガス排出量 差
-
2016 年(平成 28 年)/
2010 年(平成 22 年)差
140 千 t-CO2 削減
(平成28年)
2,219
94.1%
-140
154.4%
831
145.2%
690
中期目標
202 0年
年
2030年
年
2040年
年
長期目標
2050年
年
(平成32年)
(平成42年)
(平成52年)
(平成62年)
2,129
90.2%
-230
139.3%
600
2020 年(平成 32 年)/
2010 年(平成 22 年)差
230 千 t-CO2 削減
2,004
85.0%
-355
131.1%
476
1,900
80.5%
-459
124.3%
372
1,819
77.1%
増減率:%
増減率:%
2016年 /2010年比
2020年 /2010年比
(平成28年) /(平成22年比)
(平成32年) /(平成22年比)
-5.9%
-9.8%
2 2359.01
-540
119.1%
1 1528.17
291
2020 年(平成 32 年)/
2010 年(平成 22 年)比
9.8% 削減
表 3.22(49 ページ参照)に示した特別の地球温暖化対策を実施しない場合の 2020 年
(平成 32 年)の温室効果ガス排出量は、2010 年(平成 22 年)比で、4.2%の増加でした。
2020 年(平成 32 年)までに適切な地球温暖化対策を実施することで、9.8%の削減が
見込まれます。
73
第 5 章 温室効果ガス排出量の削減目標
これまでの温室効果ガス排出量の推計結果を踏まえ、大分市における温室効果ガスの
削減目標は、わかりやすく表記した以下の数値とします。
目
標
短期目標:2016 年に 2010 年比で、 8% 削減
[削減量:約
2,500 千 t-CO2]
《1990 年比で、1.7%以内の増加》
中期目標:2020 年に 2010 年比で、12% 削減
[削減量:約
3,700 千 t-CO2]
《1990 年比で、2.7%の削減》
長期目標:2050 年に 2010 年比で、40% 削減
[削減量:約 12,000 千 t-CO2]
《1990 年比で、33.7%の削減》
※本目標は、目標の達成状況を検証する時点において、検証結果や国内外の地球温暖化問題
を取り巻く状況、社会的動向等を踏まえて見直しを行うものとします。
大分市では、人口及び自動車保有台数が増加傾向にあります。また、JR 大分駅を中心
とした大分都心南北軸整備事業が進行しており、今後も事務所等の床面積の増大が予想
されます。
こうした大分市の状況を踏まえ、今後、温室効果ガス削減に向けた対策の効果を的確
に把握していくために、民生家庭、民生業務及び運輸の 3 部門の削減目標を、次のとお
り設定しました。
2010 年(平成 22 年)に対する削減率
部門
削減目標
温室効果ガスの
民生家庭部門
民生業務部門
運輸部門
(自動車)
削減目標の対象
【2010 年の排出量】
1 世帯あたりの
温室効果ガス排出量
【2,934 ㎏- CO2】
床面積(m2)あたりの
温室効果ガス排出量
【129 ㎏- CO2】
自動車 1 台あたりの
温室効果ガス排出量
【2,596 ㎏- CO2】
短期目標
2016 年
中期目標
2020 年
(平成 28 年)
(平成 32 年)
9.4% 削減
16.5% 削減
(▲276 ㎏- CO2) (▲483 ㎏- CO2)
12.0% 削減
(▲16 ㎏- CO2)
19.0% 削減
(▲25 ㎏- CO2)
6.3% 削減
10.2% 削減
(▲165 ㎏-CO2) (▲266 ㎏- CO2)
国の温室効果ガス排出量削減目標
◆「第四次環境基本計画(平成 24 年 4 月 27 日閣議決定)」では、2050 年(平成 62 年)まで
に 80%削減(1990 年比)を目指すこととなっています。80%の考え方を、以下に示します。
<エネルギー需要の変化>
×
<エネルギーの低炭素化>
≒
0.6(約 40%改善)
×
0.3(約 70%改善)
≒
2050 年排出量
0.2(約 80%削減)
◆「革新的エネルギー・環境戦略(平成 24 年 9 月 14 日)」では、2030 年(平成 42 年)まで
に概ね 20%削減(1990 年比)を目指すこととなっています。
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