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地元 の商工業を かわ いが っ てくださ い

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地元 の商工業を かわ いが っ てくださ い
シリーズ
特 集
地元の商工業を
かわいがってください
許税が半額になる、1千万円
がありました。そこでは従業
本市の場合、大手の会社が
あって、その下に下請け企業
と、例えば株式会社の登録免
万円になる
員が働いていたわけですが、
の融資枠が1千
など、特典を受けることがで
大手企業の海外進出などで従
業員がどんどん減っていきま
きるということで非常に好評
でした。
ということは、夕方から一杯
在しなくなる。企業の衰退や
移転により、見えない人口が
たくさん減っていっているわ
を知っておくことが重要にな
一つになっていて、おじいさ
商店街は、売るだけでなく、
ご年配の人たちの交流の場の
けです。
ります。では、その点につい
んおばあさんが元気に会話す
商工業を発展させるには、
「現状がどうなっているのか」
した。市内の労働人口が減る
商工会議所では、そういっ
た会員も、非会員でも相談を
飲みに行っていた人たちも存
進し、相互事業の展開を拡大
する。要するに事業の発展を
受け付けています。
月現在)です。
商工業の状態
図っていくこと。それと同時
に地域貢献と福祉の増進に役
立つこと」とのこと。商工会
年
事業
商工会議所の会頭である平
井治さんに、いろいろお話を
所(平成
で、会員は市内で1千
議所は、基本的に会員の組織
があり、商工業の総合的な改
商 工 会 議 所 の 役 割 は、「 商
工会議所法に定められた目的
伺ってみました。
商工会議所って
どういう所?
〜商工業を支える〜
「 新 し く 会 社 を 立 ち 上 げ
る」「店を開く」「経営を維
持 す る 」 と 言 っ て も、 簡 単
な こ と で は な い で し ょ う。
そんな人を支援する所があ
る こ と を、 皆 さ ん は ご 存 知
で す か。 商 工 業 の 振 興 は、
市の発展に欠かせないもの。
支援方法は?
るなど、コミュニティの場と
て、どのような状況と言える
そういう状況ですので、
の商店街が情報を共有し、で
のでしょう?
きれば共同でイベントをやろ
しての役割を担っています。
て経営相談にのって健全な経
デフレスパイラル(物価下落
うではないかということで、
会員に対して、各企業の情
報の提供や国・府・市からの
営をしてもらう。融資の問題
と利益減少が繰り返される深
地域の皆さんに喜んでいただ
ション(異分野の人や団体が
も含めて、いろいろな相談に
刻な状況のこと)が続いてい
けるようなことを進めようと
焦 点 を 当 て、 商 工 会 議 所 を
のるのが日常業務です。その
て、販売価格が下がっていき、
しています。
補助金の情報提供などを通じ
年度
苦しい状態であるのは確かで
協力して制作すること)を推
は4回連続講座の「創業塾」
す。
この創業塾ですが、特定創
業支援事業というのがあり、
人の参加がありました。
など、地元での購買意欲が低
て一週間分を買いだめをする
していたのが大規模店に行っ
それに加え大規模店が出店
してきており、地元で買い物
いの中で、中小企業は頑張っ
た。そういった会社の付き合
部品などを製作していまし
請け・下請け会社が乾電池や
工業についても、今までは
大手の会社があって、その中
創業塾の受講者が市に申請を
てきました。ところがそれが
下しています。
携して開催し、創業希望者
ほか、研修業務や平成
を市の創業支援事業計画と連
商業界はなかなか発展して
いるとは言えません。長い間
善・発展を図る。異業種交流
500
し、証明書を発行してもらう
51
により事業所間のコラボレー
11
269
26
14
記念すべき第1回目の特
集 は、「 商 工 業 の 発 展 」 に
26
紹介します。
熱く語る平井治商工会議所会頭
6
特 集
最近では大手の会社もグ
ローバル化して海外に進出し
ておられます。
といけないなど、非常に迷っ
ら何か新しい事業を始めない
なくなってきたため、みずか
助金などを知っている人も少
れてきています。しかし、補
することが大事である、とい
に出向いて顔を合わせて話を
話するのではなく、会社など
員は電話で会
工会議所の職
の 対 応 も、 商
対 応 す る。 そ
あれば素早く
それに反応が
大 切 で あ り、
達することが
の皆さんに伝
に会員や市民
情報を速やか
絡を取り合い、
所でお互い連
このように、
市と商工会議
います。
ます。
ますので、よろしくお願いし
中小企業の存続発展、商店
街の活性化を求めてまい進し
いく必要があると思います。
るというPRをもっとやって
所が必要。こういうものがあ
さんに訴えることができる場
あるということを、市民の皆
の工業はこれだけ良いものが
いです。工業に関しては、市
かわいがってください」が願
あ り ま す。
「地元の商店街を
してください」ということで
買い物は、できる限り地元で
のためには、
商業でいうと「お
りをしていく必要がある。そ
中小企業は今、非常につらい
ことになっており、悠然と事
業をしている会員はおられま
せん。皆さん大変な苦労をな
しては、そういう情報を商・
現在いろいろな国の補助金
が出ている中、商工会議所と
うな協力をしていくのが役目
として立ち直ってもらえるよ
ど、足腰のしっかりした企業
最後に、市民の皆さんへ何
か一言お伝えすることは?
4
さっているのが現状です。
工に伝え、意欲のあるところ
であると考えています。また、
11
商工業を活性化
させるには
にはどんどんやっていただく。
小さな会社でも特殊な技術を
ている企業もたくさんある。
見守り育てていただきたいと
平井 治氏
平成19年11月より、守口門真商工会議所副会頭
同 25年11月より、同会議所会頭
同 21年 6 月より、守口市商業連盟理事長として現在に至る
住・商・工の皆さんがお互
いを認め合いながら、街づく
こういった現状から、活性
化させるためにどういった対
ないうえ、知っていても資料
こういった体制を作っていく
持っている会社はたくさんあ
市民の皆さんも、事業者・
商店をもう一度見直してほし
年以上市内で営業をし
を開催しており、今年は商・
そういうところを見直して、
た。これには、市から出展補
思います。
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ている。そういった狭間で、
策が行われているのですか?
うことを常々言っています。
には、市とパイプをつなぎ、
るので、そういうところをP
い。
社が出展しまし
用するための資料作成支援な
お互いが情報を共有しながら
R(宣伝)するために展示会
市民の皆さんへ
進めていく。例えば、国のに
ぎわい補助金、まちづくり補
工併せて
書いてもらって国に出す。そ
助金として協力もいただいて
(平成 年 月 日取材)
作りが大変なので、制度を活
守口門真商工会館
助金、これらを市に推薦状を
50
ういった大きな支援策が打た
7
41
特 集
産業の発展が市の発展へ
続いて、時国和親 地域振興課長に話を聞きました。
建て住宅が建ち、現在は住・
工・商・農混在の街となって
おり、共生の街づくりが今後
の重要な課題となっていま
す。
6年生でした。
歳くらいまでは、松下・
三洋の企業城下町として下請
とを覚えています。
化が子ども心に楽しかったこ
だったのでしょう。景色の変
発展に伴い市街地化への最中
今思えば、市の人口が増加
し、のどかな時代から産業の
こうした産業の発展は市税
収入を潤し、市民の皆さんに
産業発展の裏に
ぶ都市へと変貌しました。
ンションや大型店舗の建ち並
市の市街地化は一層進み、マ
済へとつながるわけですが、
の努力で持ち直し、バブル経
を開催するなどの工夫がされ
目指し、さまざまなイベント
届け!
当時は、大枝公園の建設が
始 ま っ た 頃 で、
「自転車で探
増えたことで、定住・通勤人
福祉の充実という恩恵をもた
大企業とそれを支える下請け
た。
口の増加に伴い、商店街や一
「守口」で育つ
教室の窓から、南西に大阪
城、東から南には生駒の山並
般店舗も活況を呈し、町に活
ています。
検だ!」と駆け回っていまし
電池の工場や町工場が建ち始
けの中小・零細企業の工場が
め、働く人の住宅が建設され
途中、オイルショックやド
ルショックもありましたが、
る…。
きずな
い」を知っていただくことで、
る生活を送っていただけるこ
地域に絆が生まれ、潤いのあ
今までの下請けから特殊な
技術をブランドとして内外へ
とを願い努力されています。
業分野では、買い物しやすく
ています。
次々と下ろされる状況になっ
企業城下町であった守口市
も、 商 店 街 の シ ャ ッ タ ー が
す。
に日本経済は空洞化が進みま
しかし、バブル経済の崩壊
後、大企業の海外流出ととも
のどかさはなくなりました。
替えに農地が減り、かつての
一方、町工場が建ち、人口
増に伴う住居建設などの引き
市民の皆さんに「秘めたる思
イベントへの参加を通じて、
各分野で、市民まつりや地域
こういった皆さんの共通の
思 い、 そ れ は「 地 域 貢 献 」。
いています。
力農地として登録していただ
ときのために、農地を防災協
などのほか、災害が起こった
ることによる地産地消の推進
学校給食の食材として提供す
農作物を朝市で販売したり、
います。
解の一助になることを願って
で、皆さんの地場産業への理
広報誌の刷新を好機と捉
え、市が産業を発信すること
とも考えています。
知っていただくことが重要だ
らないことや市内の産業を
うした普段なかなか目に止ま
市民の皆さんが、活気のあ
る守口に住み続けるには、こ
皆さんに親しまれる商店街を
空き工場や商店の跡地に戸
思います。
私は、地場産業の発展無く
して市の発展はないだろうと
「市の伝統」
身近にある
発信、新たな製品に挑戦!商
それでも頑張る企業もあり
ます。
「地域貢献」の思い
みが見え、目の前には田んぼ
らし、市は交通至便で住みよ
私が市民となったのは、昭
和 年(1967年)小学校
やハス畑が広がり、旧松下乾
気があふれていました。
い街となりました。
農業分野でも、丹精込めて
作った地元産の安心・安全な
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