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4 3.経 営 成 績 及 び 財 政 状 態 1.経営成績(連結) 日本経済は構造

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4 3.経 営 成 績 及 び 財 政 状 態 1.経営成績(連結) 日本経済は構造
3.経 営 成 績 及 び 財 政 状 態
1.経営成績(連結)
日本経済は構造的なデフレ状況から浮揚できず、消費低迷が長期化する厳しい経営環
境にあります。食品流通業界では消費者の安全・信頼・公正に対する要請が一層強まり、
企業は徹底した品質・規格管理による生鮮食料品を消費者に提供していく責務を求めら
れるようになりました。当社グループ各社は、当該趣旨を充分に認識すると共に、拡大
する国内外における広域的流通や多様化する消費者ニーズに対応するため、相互に緊密
な連携をとって情報を収集し、取引先各位と品質や安全性が確保される生鮮水産物の商
品開発や提案などにより、積極的に集荷・販売に努めてまいりました。
当期の連結経営成績は次のとおりです。売上高は4,016億93百万円、前年同期
比97.0%、125億77百万円の減収となりましたが、利益率の向上により売上総
利益は281億41百万円と,前年比103.1%、8億57百万円の増益となりまし
た。間接経費の削減と与信管理の強化に努めました結果、販売費及び一般管理費は245
億85百万円、前期比99.4%、1億37百万円減少し、営業利益は35億55百万
円、前期比138.9%、9億95百万円が増加しました。営業外収支では、主として
在庫の圧縮と円滑な資金調達に努めて、前期より4億95百万円の収支を改善すること
ができました結果、経常利益は36億36百万円を計上することになり、前年比169.5%、
14億90百万円の増益となりました。特別損失として営業譲渡損失と投資有価証券評
価損の損失処理などによる3億41百万円を計上し、税金等調整前当期純利益は32億
95百万円、当期純利益では前年同期における関係会社での不良債権処理や投資有価証
券評価損など、一過性の特別損失計上による多額の純損失からは大きく改善されて、
18億28百万円を計上することができました。
厳しい流通変革を勝ち抜くため、当社は会社創立以来という大幅な組織再編を前年3
月に断行すると共に、本年3月末には(株)マルハと業務提携をすることで合意いたしまし
た。組織改革また業務提携による効果を高めて総合的生産性の向上と管理運営の取組み
強化を図ると共に、当社及びグループ各社の経営と財務の体質改善強化に向けてさらに
邁進してまいります。
次期の見通しとしましては、政府や日銀による総合デフレ対策や証券市場活性化策等
により、景気の早期回復と資産デフレからの早期離脱が期待されますが、SARSが与
える世界経済への影響や米国経済のデフレリスクが懸念されることもあって景気低迷は
さらに長期化が予想され、消費が回復するには厳しい状況にあると予想されます。
平成16年3月期の連結業績は、売上高4,050億円、経常利益3,600百万円、
当期純利益1,800百万円を見込んでいます。
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2.財政状態
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動では、仕入債務の減少による支出増加59億45百万円がありましたが、在
庫圧縮活動によって、たな卸資産減少による収入増加13億59百万円(前期26億26
百万円の減少)、与信管理の強化による債権回収により売上債権の減少による収入増加
43億22百万円などにより、営業活動によるキャッシュ・フローは28億31百万円
(前期48億47百万円の収入)の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動では、主として有価証券の満期償還による収入1億44百万円、短期貸付金
の回収による収入19億60百万円(前期19億68百万円の収入)がありましたが、
短期貸付金の実行により23億44百万円を支出(前期21億32百万円の支出)いた
しました。この結果、投資活動によるキャッシュ・フローは14億9百万円の支出(前
期1億53百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動では、事業資金の確保のため短期借入金及び長期借入金により25億42百
万円の資金調達を行いましたが、社債償還による支出37億円、自己株式の取得による
支出1億23百万円及び配当金の支払4億66百万円などにより、17億47百万円の
支出(前期36億4百万円の支出)となりました。
この結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物残高は43億67百万円とな
り、前連結会計年度から3億25百万円の減少となりました。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー指標は、次の通りです。
12 年 3 月期
20.7
株主資本比率
(%)
14.2
時価ベースの株主資本比率
(%)
4.7
債務償還年数
(年)
12.6
インタレスト・カバレッジ・レシオ
(注)株主資本比率 : 株主資本/総資産
13 年 3 月期
14 年 3 月期
19.9
13.1
−
−
14.3
12.0
8.8
6.9
15 年 3 月期
15.7
13.3
14.6
5.0
時価ベースの株主資本比率 : 株式時価総額/総資産
債務償還年数 : 有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ : 営業キャッシュ・フロー/利払い
※各指標はいずれも連結ベースの財務数値により算出しています。
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出
しています。
※営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャ
ッシュ・フローを使用しています。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されてい
る負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。また、利払いは、
連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しています。
次期の見通しとしましては、当期に引き続き在庫圧縮活動等による営業キャッシュ・
フローの確保と業務提携関連の投資および借入金の返済による財務体質の改善を見込ん
でいます。
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