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~校長室より~

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~校長室より~
~校長室より~
勝馬小学校
平成24年6月
校長
よしせ
たくお
吉瀬
卓男
6月になりました。6月というと日本では「梅雨」を連想しがちです。雨は「恵みの雨」とも言い、生
活に欠かせないものですが、災害を起こすほど危ないものになることもあります。
私は、3歳か4歳頃、幼いときによく遊んでいた友だちが水の事故でなくなった経験があります。友だ
ちの両親が葬儀で泣き崩れておられた姿は今でも鮮明に覚えています。
本校の周辺(勝馬校区)やバス通児童の地元でも海や川、池などがあります。子どもたちだけで遊んでいて
思わぬ大事故になったというニュースが時々流れることがあります。交通事故もそうですが「自分は大丈
夫だろう」
「1回ぐらいいいだろう」などの安易な気持ちから事故が起きてしまうことがほとんどです。子
どもたちだけで海や川、池などで遊ばないように、ご家庭でもご指導ください。
東日本大震災の影響で、福島県浪江町から埼玉県に避難
している常磐桃花さん(小5)が書いた作文が反響を呼び、
道徳教材にも採用されています。原発事故と余震の恐怖の
中、避難所で食べたおにぎりとみそ汁の味の記憶をたどり、
避難生活を支えてくれた人たちや食べることへの感謝を
つづったものです。作文の全文は以下の通りです。
「おにぎりとおみそしる」
小さな白いおにぎりと具のないおみそしる これは、わたしにとって、わすれる事のできないごは
んです。
わたしは、東日本大しんさいで、自分の家にいられらなくなり、ひなん所で生活していました。そ
の時の食事の内ようです。
それまでのわたしは、おやつを食べて、食事の時には、テーブルにはたくさんのおかずがあって、
食後には、デザートまでありました。それが、あたり前だと思っていました。
とつぜんのさいがいを受け、ひなん所で生活をしてみて、わたしが食べていたものが、とてもめぐ
まれていた事に気が付きました。何日間も、おにぎりとおみそしるだけを食べていましたが、ふしぎ
とあれが食べたい、これが食べたいとは思いませんでした。おなかがすいて、食べることができるだ
けで、うれしかったからです。
白いおにぎりから、中に梅ぼしが入ったおにぎりになった時は、とてもうれしかったです。
《ウラへ続く》
ひなん所から、東京にいどうした時に、はじめて、おかずのついたごはんを食べました。弟が大好
きな野菜を見て、「食べていいの。
」
と聞きながら食べていました。とても、うれしそうでした。
今もまだ、自分の家には帰れないけれど、テーブルには、わたしの好きな食べ物がたくさんならび
ます。季節のフルーツも食べられるようになりました。ひなん所で、テーブルもなくて、おふとんを
かたづけて、下を向いて食べた小さなおにぎりと具のないおみそしるの味はぜっ対わすれません。こ
まっているわたし達にごはんをつくってくれた人達の事もわすれません。
ひなん所にいた時は、あまりわらう事ができませんでした。でも、今は、わらってごはんを食べて
います。つらい事やこわい事もたくさんありました。今は、ごはんを食べて、おふろにはいって、お
ふとんにねむれる事が、とてもうれしいし、幸せです。
これからも、食べ物を粗末にしないで、楽しくごはんを食べていきたいと思います。
※私も感銘を受けた一人ですが、論評は差し控えた方がよいと思っています。
学校評価報告書について
学校の教育活動を活性化
していくためには、目標を立
て、それに向かって取り組み
をし、その結果について評価
を行い、改善につなげていく
ことが大切です。学校評価報
告書は、その目標や重点とな
る取り組みを示したもので
す。右の票はその目標やその
指標の部分です。
年度末には、これらのこと
について、評価を行い、次年
度の取り組みに生かします。
いろいろな行事や学習の
様子について、保護者の皆
様・地域の皆様等等からご意
見をいただいたり、アンケー
ト等で評価していただいた
りしていきます。
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