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説明資料(PDF:327KB)
札幌圏都市計画特別用途地区の変更(札幌市決定)
1 都市計画の内容
特別用途地区を変更し、新たに「第三種小売店舗地区」を加える。(図-1 ピンク色の部分)
図-1
第三種小売店舗地区図
N
2 経緯
<背景>
・
人口減少社会に向けて、都市の拡大を抑制しコンパクトな都市構造へ転換することを目的に都市
計画法等が改正され、大規模集客施設の立地制限の強化がなされた。(施行日 平成 19 年 11
月 30 日)
・
これにより、延べ床面積が 10,000 ㎡を超えるものの立地は近隣商業地域、商業地域及び準工業
地域においてのみ可能となり、今まで制限のなかった第二種住居地域、準住居地域及び工業地
域については 10,000 ㎡までの制限が設けられた。
・
一方、近隣商業地域では、映画館・劇場等について 200 ㎡以上のものは建てられないという制限
があったが、これが緩和され、無制限に建てられることになる。
<近隣商業地域指定の考え方>
・
本市では、都市計画マスタープランの市街地区分に応じて、以下のとおり近隣商業地域を指定し
ている。
① 容積率 300%の区域
多くの人が訪れる利便性の高い場所として、高次な都市機能の積極的な集積を図ることを目的
とする。
● 都心(またはその周辺)及び主要な拠点
● 主要な拠点以外の地下鉄駅周辺で、道路、駅前広場などの都市基盤が高い水準で整備さ
れている区域
● 高度利用住宅地内の幹線道路沿道のうち、幹線道路沿道にふさわしい商業業務機能の立
地に対応すべき区域
② 容積率 200%の区域
一般・郊外住宅地において幹線道路沿道に網羅的に指定することで、地域の身近な利便施設
を確保するとともに、後背住宅地の環境を保護することを目的とする。
● ①以外の幹線道路沿道
<問題点>
・
映画館等の立地制限が緩和されると、大型商業施設と複合したシネマコンプレックスの立地が可
能となる。シネマコンプレックスは広域的集客力の大きな施設であり、交通渋滞の発生など周辺環
境に与える影響が大きい。
・
①の近隣商業地域にシネマコンプレックスが立地することは問題がないが、②の近隣商業地域で
は、周辺住宅地にあたえる影響が大きく、また、秩序ある市街地を維持する上でも支障の生じるお
それがある。
3 指定区域
近隣商業地域のうち、容積率が 200%の区域(小売店舗地区が定められている地区は、既に同様
の制限がされているため除く。図-1 緑色の部分)
4 制限内容
以下のものは建築できない。
・
劇場、映画館、演芸場又は観覧場のうち客席の部分の床面積の合計が 200 ㎡以上のもの
・
キャバレー、料理店、ナイトクラブ、ダンスホールその他これらに類するもの
・
個室付浴場業に係る公衆浴場又は建築基準法施行令第 130 条の 9 の 2 に定める建築物
第三種小売店舗地区は、地域の利便の確保を図るために商業地域又は近隣商業地域を指定して
いる区域のうち、併せて住環境の保護を図る区域に指定する方針である。
映画館等のほかに、商業地域において制限されていないキャバレー等の風俗施設も、住環境の保
護の観点から、併せて制限する。
5 市民意見の募集(パブリックコメント)の結果
・
実施期間
平成 19 年 6 月 20 日(水)から平成 19 年 7 月 20 日(金)まで
・
・
寄せられた意見数
意見提出者
1名
意見件数
1件
原案の修正
なし
意見の概要と札幌市の考え方
意見の概要
映画館等の面積制限をすることについては賛成ですが、文化施設のあり方や
文化によるまちづくりのビジョンも含めた検討をしてください。
このたびの第三種小売店舗地区の指定は、近隣商業地域のうち容積率20
札幌市の考え方
0%の地区について、周辺の良好な住環境の保護を主な目的として、法律改正
後もこれまでどおりの規制とするものです。
一方、本市では、多様な文化芸術に親しむことのできる環境の充実を図るこ
とも、まちづくりの重要な要素のひとつと考え、
「札幌市文化芸術振興条例」を
策定し平成19年4月から施行しております。したがいまして、今後の本市市
政の運営にあたりましては、この条例の趣旨等をふまえ、都市計画制度の運用
を図り、より良いまちづくりを目指してまいりたいと考えております。
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