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資料名「ヒキガエルとロバ」(出典:わたしたちの道徳)

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資料名「ヒキガエルとロバ」(出典:わたしたちの道徳)
資料名「ヒキガエルとロバ」(出典:わたしたちの道徳)
小学校・中学年
◆学校名 富田林市立久野喜台小学校
◆主題名 大切な命
◆実施学年 4年
道徳の内容 3-(1)生命尊重
◆ねらい
ヒキガエルを助けたロバの行動を見て自分を振り返るアドルフの姿を通して、命あるものをすべてを大切にしよう
とする道徳的心情をゆたかにする。
◎中心的な発問
どうして、アドルフの手から、石が足元に静かにすべり落ちたのでしょうか。
◆本時の展開
学習活動
◎ヒキガエルの写真を見
導
入
る。
発問と予想される子どもの反応
この生きものを知っていますか。どう思いますか。 ○苦手 な生 き物 など に出 会 った
・気持ち悪い・怖い
◎資料について知る。
「ヒキガエルとロバ」という資料を読みます。
◎範読を聞く。
登場人物は誰ですか。
◎登場人物について確認
・アドルフ・ピエール・ヒキガエル・ロバ
する。
◎アドルフの心情につい
て考える。
指導上の留意点
時どうするか、本時のねらいへ
方向付ける。
○丁寧にゆっくりと範読する。
○アド ルフ の興 味本 位な 気 持に
近づけさせる。
アドルフたちは、どんな気持ちでヒキガ
エルに石を投げたのでしょうか。
・早くどっか行ってしまえ。・気持ち悪いな。
・やっつけてやる。・いじめてやれ。
荷馬車を引いてきたロバが、ヒキガエル
を見つめているのを見てアドルフたち
は、どんなことを考えていたでしょう。
展
◎ワークシートに書く。
・さっさと行けばいいのに、おもしろいぞ。
・カエルがもう少しでひかれるぞ。
開
・どうしたのかな。
どうして、アドルフの手から、石が足元
に静かにすべり落ちたのでしょうか。
・ロバは、自分も苦しいのに小さいヒキガエルを
助けている。
・おもしろ半分にして悪かった。
・どんな生き物も大切にしなければいけない。
・ロバはえらいな。
・ぼくたちもロバみたいになろう。
○ロバ のお かれ てい る状 況 を把
握させることで、ロバの気持ち
を 考え る 事 が で きる よ う に さ
せる。
アドルフは、ヒガエルと遠くさって行く
ロバを見て心の中でどんなことを思った
○アド ルフ たち が反 省し た 気持
ちを考えさせる。
でしょうか。
・石をぶつけてごめんね。
・けがだいじょうぶ。
・二度としないよ。
◎絵本を読む。
「しんでくれた」
谷川
俊太郎の絵本を読みま
す。
終
◎感想を書く。
末
○本時 のね らい を深 く印 象 付け
たい。
○感想はまとめて通信にする。
今日の時間の感想を書きましょう。
◆評価 道徳的心情、命の尊さを感じることができたか。
自分の苦しさよりもヒキガエルの命を救おうとしたロバの行動を理解することができたか。
自分の生命も他の人の命も大切にしていこうとすることができたか。
◆授業実践後の分析
○授業の展開について
導入で、ヒキガエルの写真を見せたときは、こちらの予想通りの反応だった。しかし、中心発問
の前の発問で、ロバ目線で子どもたちに発問した。他の出版社、イメージしやすい挿絵のお話にし
ても良かったのではないかと考える。そうすれば、ロバがヒキガエルを助けるためにどんなに大変
な思いをしたかをもう少し押さえられ、後悔や反省だけではなく、ヒキガエルを助けた命の大切さ
を気づかせることができたのではないかと思う。
終末に、谷川俊太郎の「しんでくれた」の絵本を読んだことで命あるものを大切にしなければな
らないと振り返りの感想を書いていたので、絵本を読んだことは、効果的だった。今回は、この絵
本を子どもたちに読みたくて授業を展開していった。
○発問について
アドルフの気持ちで、子どもたちに考えさせたかったが、途中ロバの気持ちを考える場面を作っ
た。ただ、ロバのおかれている状況を子どもたちにしっかりと理解させ読み取らすことも必要だと
感じた。
中心発問をした後、ワークシートを書かせたが、後悔や反省の気持ちを書いていた。ねらいに迫
る価値に近づいていないような気がした。
最後の振り返りの発問も、今日の授業の感想を書きましょうという発問よりも、今日の授業で分
かったこと、気づいたことを書きましょうに、した方がよかった。
毎回、道徳の授業をする時に、ねらいにせまる中心発問につなげていく発問は、これでいいのか
を毎回試行錯誤しながら考えているが、難しく悩んでいる。
○子どもたちの様子
・主発問では、反省や後悔、ロバは優しいなど書いていた。
・終末の絵本の方が、子どもたちは、印象深かったようで、命の大切さが分かったと書いていた。
◆参考資料
『しんでくれた』
谷川
俊太郎
作
塚本
やすし
絵
出版社
佼成出版
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