...

(株)中田商事

by user

on
Category: Documents
2

views

Report

Comments

Transcript

(株)中田商事
~10年後をイメージしたリスクヘッジと人材戦略~
革新的経営が社会に評価される「物流リーディングカンパニー」
(株)中田商事
2012.03.10
会社概要
代表取締役 中田純一
所在地
三重県伊賀市
創業
平成7年4月
法人設立
平成12年4月
従業員数
75名(2012年1月現在)
営業所
岡山営業所
四日市営業所
事業内容
一般貨物自動車運送業
一般貨物取扱事業
倉庫業(伊賀4ケ所/四日市1ケ所)
産業廃棄物収集運搬
特定労働者派遣事業
自動車整備事業(中部運輸局認定工場)
組合加入
ロジネット協同組合加入
東紀州ネットワーク協同組合加入
広域運送事業協同組合加入
「社会とともに持続的に発展する企業」、
「働く社員がいつまでも誇りと思える企業」を
目指して、社員全員で企業理念を共有し、
「CSR」をさらに推進していきます。
株式会社中田商事の社員が日々の
行動の中で、社員としてあるべき姿
代表者
株式会社中田商事が社会に対して
約束し、常に実行していくこと
株式会社 中田商事
株式会社中田商事が事業を営んで
行く目的や、目指すべき方向
社名
1.
2.
3.
4.
5.
経営理念 ------
事業を営んでいく目的や、目指すべき方向
事業を営んでいく目的や、目指すべき方向
企業姿勢 ------
社会に対して約束し、常に実行していくこと
社会に対して約束し、常に実行していくこと
お客様の満足の追求
人命の尊重
働く喜びの実現
法の遵守と公正な行動(コンプライアンス)
企業不祥事への対応
社員行動指針 ------
6.
7.
8.
9.
10.
地域社会から信頼される企業
環境保護の推進
個人情報の保護
コミュニケーションの充実と共存共栄
情報開示と説明責任の実践
日々の行動の中で、社員としてあるべき姿
日々の行動の中で、社員としてあるべき姿
社会的インフラとしてのネット
ワークの高度化、より便利で快
適な生活関連サービスの創造、
革新的な物流システムの開発を
通じて、豊かな社会の実現に貢
献します
Ⅰ. 労働環境の変化
1. コンプライアンス重視の社会風潮
年月
トラック事業社会的規制関係法令等
平成15年4月
9月
16年4月
4月
18年2月
改正貨物自動車運送事業法の施行
道路交通法改正…スピードリミッター装着義務付け
改正下請法の施行
独禁法物流特殊指定
監査機能の強化(事故予防の観点から)
4月
改正省エネ法の実施
6月
道路交通法の改正…駐車違反取締り強化
8月
行政処分基準の強化
10月
19年5月
6月
20年3月
自動車運送事業者における「運輸安全マネジメント」の実施
安全運行パートナーシップ・ガイドライン
道路交通法改正…中型運転免許制度創設
トラック運送業における下請・荷主適正取引推進ガイドライン
3月
トラック運送業における燃料サーチャージ緊急ガイドライン
4月
トラック事業者に対する厚生労働省との合同監査・監督の実施
4月
荷主勧告制度の拡充(勧告の対象となる違反に過労運転、速度超過を追加)
7月
新規許可事業者等に対する法令試験の導入
7月
社会保険等未加入事業者に対する行政処分の導入
21年3月
10月
22年12月
社会的規制強化の動向
平成2年の貨物自動車運送事業法の制定に際
しては、「経済的規制の緩和、社会的規制
の強化」がキャッチフレーズとして使われ、
以来今日まで安全、労働条件、環境といっ
た社会的規制の強化が進められてきた。し
かし、経済的規制の緩和は進んだものの、
事故防止、環境保全等を目的とする施策の
充実など社会的規制の強化の必要性が指摘
されていた。これはまた激しく繰り広げら
れる企業間の市場競争を公正、公平なもの
にし、健全な競争環境を作り出すための努
力の一環ととらえられている。
こうした状況のなか、いわゆる社会的規制
の強化の方向で次々と法改正が実施され、
今日では規制政策が社会的規制の分野に重
きを移しつつあるといえる。また、社会的
に企業の法令遵守(コンプライアンス)が重
視される傾向が強まり、社会的規制につい
ても業界あげて法令遵守への動きが加速化
した。
事業用自動車総合安全プラン2009
行政処分対象の拡大
自動車運送事業の監査方針、行政処分基準等の改正…アルコール検知器備付義
務
社団法人 全日本トラック協会発行「トラック輸送
産業の現状と課題(平成22年版)」より抜粋
Ⅰ. 労働環境の変化
【改正労基法のポイント】
改正項目
時間外労働の割増賃金率の引き上げ
時間単位の年次有給休暇の条文化
改正概要
時間外労働の時間数に応じて割増賃金率が
引き上げられる。1カ月当たり60時間を超える 1年間に5日分を限度として、年次有給休
分については50%以上。
暇を時間単位で付与できる制度を新設。
※深夜労働は考慮していない。
期待効果
割増賃金率の引き上げによる時間外労働の
抑制と労働条件の改善。
労働者の心身の健康の確保。
企業の
主な対応
・労使協定の締結
・労働条件通知書の変更
・就業規則の変更と労働者への周知
子供の通院のために時間単位の年次有
給休暇を取得できるなど、労働者のワー
ク・ライフ・バランスの推進。
中小企業への 中小企業(2010年の改正労基法138条)は、 平成22年4月1日から適用。
平成25年3月31日まで一部の適用が猶予。
適用(注)
(出所:厚生労働省労働基準局監督課の発表資料)
Ⅰ. 労働環境の変化
トラック運送業は拘束時間や労働時間が他産業に比べて長いとされ、当然、残業代金も増えることになり、賃
金の支払いに頭を悩ます経営者も少なくない。運送業の労務関係にくわしい関係者によると、この未払いとなっ
ている残業代に目を付けた弁護士や司法書士の動きが出始めているという。これまで消費者金融会社への過払い金請求で
ビジネスを成り立たせている弁護士や司法書士は少なくないが、今月、改正貸金業法が完全施行され、過払金ビジネスは近いうちに消滅すると見られてい
る。そのため弁護士らは、新たなビジネスとして未払い残業代に照準を合わせてきているとのことだ。
「弁護士から未払い残業代の内容証明書が届いたときは死刑宣告も同然。狙われたときはすでに手遅れだ」と強調する関係者。「今まで過払金訴訟で活
躍してきた弁護士、司法書士が新たな食いぶちを求め、次は未払い残業代の請求に乗り出している。弁護士が手がけると未払い残業代は膨れ上がり、抜
本的な対策を講じないと中小・零細事業者はつぶれる可能性もある」と警告を発している。
18日に完全施行された貸金業法は、利息制限法と出資法の間の金利、いわゆるグレーゾーン金利での新規融資は違法となり、また、年収の3分の1を超
える貸し出しも禁止され、消費者金融会社の経営悪化とともに、過払金返還請求も消滅していくと見られている。過払金返還請求に力を入れていた弁護士ら
は次の一手を打ち始めているようだ。
未払い残業代請求の案件はこれまで、労働基準監督署からの是正勧告や個別労働紛争解決促進法(平成13年施行)による仲裁、労働組合との団体交
渉など、主に労使による話し合いで解決が図られるケースが多かった。弁護士や司法書士から内容証明書が送付され、話し合いが決裂すると労働審判へ
持ち込まれる。労働審判は通常の訴訟と同じ扱いになり、斡旋ではなく強制執行など実効性のある解決が図られることになる。
労働審判へ持ち込まれると、未払い残業代の請求は2年間まで遡って権利が発生。また、その支払わなかった金額と同額の付加金と呼ばれる罰金のよう
なものが加わり、さらに支払日翌日から年6─14.6%の遅延損害金も請求され、残業代は20倍に膨れ上がる可能性もあるという。
関係者は、「消費者金融会社の次は中小・零細企業が狙われている。とりわけ拘束時間、労働時間が長く、1
運行いくらのトータルで賃金を支給しがちなトラック運送業は要注意」と指摘。「労働時間をタイムカードで管理し
ていない、残業代が基本給・手当に含まれている、従業員の定着率がよくない、従業員を解雇する──などリス
ク要因があるところは早めに手を打つ必要がある。定額残業代制、残業の事前申告制、事業場外労働のみなし
労働時間制、専門業務型裁量労働制の導入など対策を講じていく必要がある」と適正な労働時間管理を訴えて
いる。
2010年6月25日 物流Weekly記事より
Ⅰ. 労働環境の変化
(単位:人、%)
トラック運送事業従業員数の推移
年度
項目
合計
うち運転者
平成2
1,144,120
823,692
15
16
17
18
19
20
1,129,600
1,248,441
1,274,832
1,315,146
1,281,535
1,231,727
△2.6
10.5
2.1
3.2
△2.6
△3.9
823,704
864,320
882,350
918,166
882,258
856,295
1.5
4.9
2.1
4.1
△3.9
△2.9
出所:国土交通省自動車交通局貨物課調べ
注1:下段数値は対前年度伸び率(%)
2:△はマイナス
(1)従業員数の推移
平成20年度(21年3月末現在)のトラック運送事業の従業員数は2年連続して減少し、123万
1727人となった。近年は、従業員数が増加傾向をたどったものの、景気低迷による輸送需要
の減少で、ここ2年で約8万人減少した。運転者数も18年度の約92万人をピークに2年連続で
減少し、20年度は85万6,295人となった。
(2)平均年齢と勤続年数
(略)22年度の運転者、事務職員等すべての職種を合わせた従業員の平均年齢は43.1歳、勤
続年数は12年8カ月であった。
社団法人 全日本トラック協会発行「トラック輸送産業の現状と課題(平成22年版)」より抜粋
Ⅰ. 労働環境の変化
○ 大型免許、中型免許及び中型二種免許は、路上試験及び取得時講習が実施されます。
○ 中型二種免許は、21歳以上で3年以上の経験を有する方でなければ受けることができません。
現在の社員構成
+10才した場合の社員構成
10年後の組織ビジョン
定着率による修正
+10年後の社員構成の仮設定
定量的なチェック
定量的なチェック
労働分配率の視点
定性的なチェック
定性的なチェック
目標利益の視点
必要売上高から
妥当性を確認
経営理念の視点
競争力の視点
人材ビジョンから
妥当性を確認
「どの部署に」「いつまでに」
「どんな人材が」「何名」必要になるか?
中長期の要員計画
(採用・異動・昇進)
人材育成計画
(階層別・機能別)
デジタコ
全車導入
H16
時間給制導入
決定
H18.6
・歩合給人事考課スタート
・勤務記録データ入力開始
H22.4
・時間給制開始
・新人事考課制度開始
H22.7
時間給シュミ
レーション実施
H22.10
H24.4
・新時間給制開始
・人事考課更新
IV. 時間給移行と人材戦略の時系列
1.デジタコ全車導入(平成16年)
2.デジタコデータの勤務記録データ化(平成18年6月開始)
デジタコ
日報
事務員が
エクセルに入力
IV. 時間給移行と人材戦略の時系列
3.時間給制導入を決定(平成22年4月)
4.勤務記録を使ったシュミレーションの実施(平成22年7月)
スキル・運行形態により単価テーブルを仮設
全ドライバーに対し実施
過去1年分の勤務時間に
時給をはめた
シュミレーション
5%アップまでを許容範囲とする
法定時間の給与で有利変更である事
過去1年分の勤
務時間と
支払給与
IV. 時間給移行と人材戦略の時系列
5.時間給制度施行
新人事考課制度施行(平成22年10月1日)
人事査定会議実施(H22.9)
スキルマップ
IV. 時間給移行と人材戦略の時系列
就業規則・給与規定・36協定の変更・届出
IV. 時間給移行と人材戦略の時系列
労働条件通知書を全社員と取り交わす
IV. 時間給移行と人材戦略の時系列
有給休暇の実施
就業規則(2010年10月1日)抜粋
有休取得状況管理
時間単位での取得可!
V. 時間給制度+人事考課制度の導入効果
¾就業時間管理の強化
¾有給休暇の消化促進
¾給与計算の簡素化
¾助成金申請の簡素化
¾コンプライアンスの強化
¾事故率の低下
¾労働環境の整備による若年層・
女性・シルバーの適材適所への
配置
¾原価表を元にした営業展開
¾風土づくり
¾作業効率意識の向上
¾人材育成の明確化
¾管理者の指導教育の明
確化
IV. 時間給移行と人材戦略の時系列
6. 新時間給制施行~人事考課制度の高度化~
管理者事務職の人事考課施行(平成24年4月1日)
<改善点>
9勤務記録データ入力に事務員の手間(時間)が大幅にかかる
9勤務時間が短縮されてはきたが、改正労基法猶予期間終了への対応
9有休休暇を実施しているが計画的に利用できているとは言えない
全車(50台)デジタコを EarthDrive +
に変更
csvデータ取り込みによりエクセルデータ(勤務記録)へ転送可能
事務員の作業時間大幅削減
常に社会に必要とされ、
顧客に感動を与えるような
サービスを提供することが
できる企業であり続ける。
Fly UP