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グローバル3市場マーケット・マンスリー|2015年4月号

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グローバル3市場マーケット・マンスリー|2015年4月号
M
情報提供資料
グローバル3市場マーケット・マンスリー
先月の投資環境ワンポイント
2015年4月号
各地域・市場間のリターン比較
(2015年3月31日現在)
過去1ヵ月
【グローバル株式マーケット】 ・・・・・・ p.2
好悪材料に揺れ動いた米国株
世界株式(MSCI)
Contents
+0.0%
エマージング債券
+0.2%
+3.9%
+5.6%
-2.5%
0%
2%
4%
6%
8% -10%
-5%
0%
5%
10%
15% -10% -5% 0%
5% 10% 15% 20% 25% 30%
出所:Bloomberg
(円/ドル)
世界リート
ドル高
円安
105
ドル安
円高
エマージング
債券
直近3ヵ月の対ドルレート
3/30
注)エマージング債券はJ.P. Morgan EMBI Global Diversified、世界株式はMSCIワールド・
インデックス、世界リートはS&P先進国REIT指数に基づく(すべて米ドル建、配当込み)。
直近は2015年3月31日。
出所:Bloomberg
(ドル/ユーロ)
125
1.30
120
1.25
ドル円レート
(左軸)
115
1.20
110
1.15
105
1.10
ユーロドルレート
(右軸)
100
世界株式
2/27
+18.9%
+2.0%
-1.1%
-4% -2%
直近3ヵ月のグローバル3市場
1/29
+9.6%
-5.5%
参考)世界債券
インドネシア:3ヵ月ぶりに上昇に転じた消費者物価と
改善する貿易収支
95
12/31
+1.3%
世界リート
【エマージング債券マーケット】 ・・・・・・ p.4
100
+6.0%
+2.3%
+28.3%
各国・地域まちまちの展開
110
過去1年
過去3ヵ月
-1.6%
参考)TOPIX
【グローバル・リート マーケット】 ・・・・・・ p.3
(2014年12月末=100)
http://www.kokusai-am.co.jp
95
12/31
ユーロ安
ドル高
1.05
1.00
1/29
注) 直近は2015年3月31日。
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
ユーロ高
ドル安
2/27
3/30
出所:Bloomberg
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
1
M
国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2015年4月号
●●●グローバル株式マーケット
先月のグローバル株式マーケット
★最近の注目トピック
改善基調を取り戻したユーロ圏の消費者心理
 好悪材料に揺れ動いた米国株
3月の米国株は揉み合いで推移しました。米ドル高の進行に伴い海外からの収益が
ギリシャの債務問題に関しては先行きの不透明感がなかなか払拭されない状況が続
大きい企業の業績への影響が懸念された他、原油価格の下落も関連する企業の株価
いています。こうしたなかでも、欧州中央銀行による積極的な金融緩和策など、景気
に影響を及ぼす展開となりました。一方、米国の金融政策について、ゼロ金利から
を下支えする政策が採られたこともあって、ユーロ圏の消費者心理は改善傾向を示し
の脱却を目指す方向性が示されたものの、金利の引き上げペースが緩やかなものに
ています。下図は欧州委員会より発表される消費者信頼感指数の推移です。この指数
なるとの見方が広がり、この点は株価の下支え要因のひとつとなりました。
は、ユーロ圏における消費動向、雇用状況、所得などに対する消費者心理が指数化さ
欧州株については、景況感の改善が進むドイツが相対的に堅調に推移したものの、
原油をはじめとする資源価格の下落の影響をより大きく受けた英国は下落しました。
れたもので、2014年後半に一時的に悪化したものの、今年に入り2013年からの上
向き基調を取り戻しています。消費者心理の改善は、実際の消費行動の向上を通じて、
関連する企業の収益アップにつながることが期待されます。
欧州委員会 ユーロ圏消費者信頼感指数の推移
MSCIワールドと国別株価指数の推移
(2010年4月~2015年3月、月次)
出所:MSCI
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
出所:Bloomberg
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
2
M
国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2015年4月号
●●●グローバル・リートマーケット
先月のグローバル・リートマーケット
★最近の注目トピック
 各国・地域まちまちの展開
価格変動性が拡大傾向にある米国市場
米国リート市場の価格変動性は拡大傾向にあり、足元は直近3年間の平均を
上回る水準となっています。今後予想されている利上げ開始時期の見通しの変
化などを受けて、米10年国債利回りの変動幅が大きくなっていることなどが
米国リート市場の価格変動性拡大の要因となっています。
2015年3月のグローバル・リート市場はまちまちの展開となりました。
欧州中銀(ECB)による量的金融緩和策などを受けて堅調な推移が続くユー
ロ圏は総じて上昇基調となった他、利上げ開始が当初の見込みよりも後ずれ
すると判断した投資家による買戻しなどにより買い優勢となった米国なども
上昇しました。
金利上昇はリートの資金調達コストの増加や不動産投資需要の減退につなが
るとの見方がリートの下落要因の一つとなっています。また、10年国債利回
りに対する配当利回りの相対的魅力が薄れるとの見方もリートに対する売り圧
力につながり、結果として価格変動性を拡大させる要因となっています。
他方、中国の景気減速懸念などが嫌気され売り優勢となった香港、10年国
債利回りの上昇などが懸念材料視された日本、増資の実施を発表した銘柄な
どが下落した豪州などは下落しました。
しかし、足元の米国リートの事業環境は総じて良好であることから、利上げ
の見通しに対する不透明感が払拭され、利上げの影響は限定的であるとの見通
しが立つ状況となった際には、価格変動性は低下に転ずると思われます。
先進国および各国リート指数(現地通貨建、配当込み)
(2014年9月末~2015年3月末)
(2014年9月末=100)
135
25%
130
●米国リート市場価格変動性推移
(2012年4月2日~2015年3月31日)
フランス
125
120
115
110
豪州
米国
20%
先進国
日本
15%
平均
10%
105
100
5%
95
90
14年9月
14年11月
15年1月
注) 先進国および各国リートは、S&P先進国REIT指数に基づく。
先進国は米ドル建。
15年3月
出所:S&P
0%
2012年4月
2013年4月
2014年4月
注)・対象指数:S&P米国REIT指数(米ドル建、配当込み)
・直近60営業日の日次騰落率の標準偏差をグラフ化
・標準偏差は年間営業日を260日として年率換算したもの 出所:S&P,Bloombergを基に国際投信投資顧問作成
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
3
M
国際投信投資顧問
グローバル3市場マーケット・マンスリー 2015年4月号
●●●エマージング債券マーケット
★最近の注目トピック
インドネシア:3ヵ月ぶりに上昇に転じた消費者物価と改善する貿易収支
4月2日、インドネシア政府は、3月の総合消費者物価が前年比+6.4%と前月の
+6.3%より上昇したことを公表、同物価は3ヵ月ぶりに上昇に転じました。
燃料物価が同+13.2%と前月の+11.3%より上昇し、総合物価を押上げました。国
際燃料価格の上昇やルピア安の進行などを受けて、ガソリン(RON88)小売価格が3
月1日よりリッター6,900ルピアへと3.0%引き上げられた影響とみられます。同価
格は3月28日に更に7,400ルピアへと7.2%引き上げられ、軽油も同6,900ルピア
へと7.8%引き上げられました。また、4月1日には中型(12kg)のLPガス・ボンベ価
格も平均6%引き上げられており、4月の燃料物価は更に上昇するとみられます。加
えて、年後半には電力料金の引き上げも予想されます。燃料物価は今後も高止まり
総合物価を下げ渋らせるとみられ、総合物価の前年比は当面+6%台半ばで高止まる
でしょう。その後、今年12月には、同物価の前年比は、前年同月の燃料価格引き上
げからの反動(前年低ベース効果のはく落)で+4%台に低下すると予想されます。
貿易収支は改善を続けています。2月の貿易収支は+7.4億ドルと前月と同額。通
関統計の貿易黒字は3ヵ月連続です。輸出が前年比▲16.0%で輸入が同▲16.2%と、
前月の▲7.7%と▲15.4%よりマイナス幅が拡大。品目別では、精製燃料輸入の減
少から、石油ガス貿易収支が+1.7億ドルと、約3年ぶりに黒字を記録しました。
今年後半には米国が利上げを始めると見込まれ、国際金融市場の変動性も高まる
でしょう。3月に利下げを休止したインドネシア銀行(BI)は、当面は金利を据置き、
総合消費者物価の前年比が大きく低下すると見込まれる年末にかけて利下げの機会
を探ると予想されます。同国の外貨準備は昨年初より今年2月までに161億ドル増
加。BIは、2013年の通貨急落時に外貨準備の水準が低いことを懸念された経験か
ら、外貨準備の増強を重視。資本流入局面でドル買い介入を行う一方、資本流出局
面のドル売り介入を控え、ルピア相場の緩やかな下落を容認しているとみられます。
今後も当面、ルピア相場の上値はやや重くなると予想されます。
ルピア安等を受けて引き上げられた燃料小売価格
20
【図1】
消費者物価の前年比
消費者物価の前年比
(月次)
(%)
18
(千ルピア/リッター)
12
注) コア物価:生鮮食品と
管理価格品目(燃料、
電力等)を除く
直近値は2015年3月
16
14
貿易収支は2ヵ月連続で7億米ドル台の黒字に
【図2】 ガソリン小売価格
ガソリン小売価格
(月次)
プレミアム・
ガソリン
10
ガソリン
10
総合物価
(%)
【図3】 通関統計貿易収支
60
30
40
20
20
10
0
4
4
コア物価
2
0
2005
2007
2009
2011
2013
2015
(年)
40
6
8
6
(億米ドル)
輸出入前年比と貿易収支 (月次)
注) ガソリン: RON88、
プレミアム・ガソリン: RON92
RON(Research Octane Number)は、
ガソリンのオクタン価の指標
ジャワ、マドゥラ、バリの価格
直近値は、2015年3月
2
0
2005
輸出
2009
2011
2013
2015 (年)
0
(線:左軸)
‐20
輸入
‐10
(線:左軸)
‐40
注) 通関統計
直近値は2015年2月
貿易収支
‐20
(棒:右軸)
‐60
2007
(億米ドル)
1,500
1,400
8
12
80
‐30
2009
出所:インドネシア銀行(BI)、インドネシア鉱物資源省(MEMR)、PT Pertamina、CEIC、Bloomberg
巻末の「本資料に関してご留意頂きたい事項」および「本資料で使用している指数について」を必ずご覧ください。
2011
2013
2015
(年)
【図4】
為替相場と外貨準備
為替相場と外貨準備
(ルピア/米ドル)
ルピア相場 (線:右軸)
直近値:2015年4月3日
8,000
8,500
1,300
ルピア高
9,000
1,200
ルピア安
9,500
1,100
10,000
1,000
10,500
900
11,000
800
11,500
700
12,000
600
500
12,500
外貨準備(棒:左軸)
直近値:2015年2月
400
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
13,000
13,500
(年)
出所:インドネシア中央統計局(BPS)、インドネシア銀行(BI)、CEIC、Bloomberg
KOKUSAI Asset Management Co., Ltd.
4
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グローバル3市場マーケット・マンスリー 2015年4月号
国際投信投資顧問
本資料に関してご留意頂きたい事項
本資料は投資環境等に関する情報提供を目的として、国際投信投資顧問が作成したものです。本資料は投資勧誘を目的とするものではありません。
なお、以下の点にもご留意ください。
○本資料中のグラフ・数値等はあくまでも過去のデータであり、将来の経済、市況、その他の投資環境に係る動向等を保証するものではありません。
○本資料の内容は作成基準日のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
○本資料は信頼できると判断した情報等をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性等を保証するものではありません。
本資料で使用している指数について
世界株式はMSCIワールド・インデックス、世界リートはS&P先進国REIT指数、エマージング債券はJ.P. Morgan EMBI Global Diversified、世界
債券はシティ世界国債インデックスのそれぞれトータルリターン・インデックス(米ドル建)から各々算出。MSCI ワールド・インデックス、MSCIエ
マージング・マーケット・インデックス(出所:MSCI)。ここに掲載される全ての情報は、信頼の置ける情報源から得たものでありますが、その確
実性及び完結性をMSCIは何ら保証するものではありません。またその著作権はMSCIに帰属しており、その許諾なしにコピーを含め電子的、機械的
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