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第1学年道徳学習指導案

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第1学年道徳学習指導案
第1学年道徳学習指導案
指導者
1.主題名
本当の友達
2.資料名
二わのことり
小塩
恵
2-(3)友情
3.主題設定の理由
(1)ねらい
友達のことを考える大切さに気づかせ,思いやりの心を育てる。
(2)児童の実態
男子15名,女子14名,計29名の明るく元気なクラスである。入学当初は,同
じ幼稚園や保育園の子と遊ぶことが多かったが,集団生活にもだいぶ慣れ,仲よしの
友達も増え,遊びも活発になってきた。しかし,まだ考え方が自分中心で,相手のこ
とを考えてあげる気持ちが足りないため,けんかや口論になることもある。また,い
いか悪いか自分で考えるより友達につられて行動してしまうこともみられる。
そこで,
友達のことに目を向け,相手の心情を思いやることの大切さに気づかせ,友達と仲よ
く助け合おうとする態度を育てていきたい。
(3)資料について
この資料は3つの場面で構成されている。各場面での,ミソサザイの気持ちを考え
ることによって,ねらいに近づけていくようにしたい。
①.ウグイスの家での音楽会とヤマガラの誕生日に招待されたミソサザイが,どちら
に行こうか迷った時の気持ち
②.一度はうぐいすの家に行くものの,寂しい思いをしているであろうヤマガラのこ
とを考えて,ミソサザイがこっそり抜け出すまでの気持ち
③.ヤマガラの所へ行き,ヤマガラの喜ぶ様子を見た時のミソサザイの気持ち
4.本時の学習
・日
時
平成 18 年 11 月 2 日
・場
所
1年 1 組教室
第 3 校時(10:45~11:30)
5.展開
学
導
習
活
動
指 導
1.集めた友達パワーを発表し,その時の
気持ちを考える。
入
10
分
の
留
意 点
・あらかじめ「心のノート」に思
い出させて書かせておく。
・消しゴムを忘れた時,貸してもらって
助かった。
・友達に優しくされた時の様子と
気持ちを発表させ,ねらいと
・水筒を持ってきてくれて,嬉しかった。
展開 2 .「二わのことり」の前半を2回に分け
前段
上
て聞き,話し合う。
する価値への方向付けをする。
・ヤマガラ・ミソサザイなどはあ
まりなじみのない名前なので,
10
○ミソサザイが,ウグイスの家に行こうか,
分
ヤマガラの家に行こうか迷ったのはどう
-1-
パネルシアターにして,提示し
ながら資料への導入を行う。
してか。
・ヤマガラとミソサザイ,ミソサ
・ヤマガラもウグイスもどちらも友達だから
ザイとウグイスが友達同士の関
・どちらも楽しそうだから
係であることをおさえておく。
・片方に行くともう片方がかわいそうだから
・音楽も好きだし,誕生日にも行きたいから
・ヤマガラの家では誕生会があ
り,ウグイスの家では音楽のけ
いこがあることを確認する。
○ミソサザイもウグイスの家へ飛んでいっ
たのはどうしてか。
・ヤマガラの家と,ウグイスの家
との対照的な雰囲気に気づかせ
・ウグイスの家は明るくきれいだから
る。
・ 楽しい方,利のある方にひか
・近くだから
・ウグイスの家の方が楽しそうだから
れやすい気持ちに共感させてお
・みんなが行くから
く。
・他の小鳥たちがみんなウグイス
の所へ行ったことも影響してい
ることに気づかせる。
展開
後段
15
分
3 .「二わのことり」の後半を2回に分け
て聞き,話し合う。
○ミソサザイが,ウグイスの家からこっそ
り抜け出すまで,
どんなことを考えたか。
・やっぱり呼んでくれたヤマガラに悪いな
あ。
・より深くミソサザイの本音に迫
らせる。
・ミソサザイの本心を推測するこ
とにより,友情・信頼に関する
・ウグイスは友達がたくさんいるから,抜
けてもいいかなあ。
さまざまな考えを引き出し,自
分中心の友人関係と思いやりの
・ヤマガラはどうしているかな。
気持ちを持った友人関係を浮き
・ヤマガラは誰かが来てくれるのを待って
彫りにする。
いるだろう。
・ヤマガラは一人で誕生日を迎えて寂しい
かな。
○とても喜んだヤマガラを見て,ミソサザ
イはどんな気持ちになったか。
ラの気持ちと,来てよかったと
・やっぱり来てよかった。
思うミソサザイの気持ちを捉え
・こんなに喜んでもらえて,よかった。
させる。
・遅くなってごめんね。
・相手の喜びが自分の喜びになる
・だれも来なくて,さびしかったね。
終
4.友達のことを考え,友達にしてあげた
末
いことや,言ってあげたいことばなどを
10
書いて発表する。
分
・独りぼっちで寂しかったヤマガ
ことを感じ取らせる。
・心のノートを活用し,身近な所
へ目を向けさせる。
・友達のことを考えるよさに,気
・ひとりぼっちでいる友達に「いっしょに
-2-
づかせる。
あそぼう。
」って声をかける。
・「 相手を思いやる心の大切さ」
・困っている友達に「どうしたの 。」って
を実感させたい。
聞く。
6.評価(期待する姿)
友達のことに目を向け,相手の心情を思いやることの大切さに気づいている。(授業中
の行動観察・発言の様子や内容・心のノートの記述など)
7.継続する事後指導
・心のノート
・具体的な行動を通しての指導
8.資料
「二わのことり」
文渓
(前半)
ミソサザイは友達のヤマガラから手紙をもらいました。
おたんじょうびに
きてください
やまがら
他の鳥たちの所にもヤマガラから同じように手紙が来ました。
でも,その日は,友達のウグイスの家で,音楽の稽古があります。
ミソサザイは,ヤマガラの家に行こうか,ウグイスの家に行こうか迷ってしまいました。
ヤマガラの家は,山奥の寂しい所にあります。
ウグイスの家は,近くの梅の林の,明るいきれいな所です。
小鳥たちは,みんなウグイスの家へ飛んでいきました。
ミソサザイも,みんなと一緒に,ウグイスの家に行きました。
(後半)
ウグイスの家は明るくて,みんなで楽しく歌を歌いました。ごちそうも食べました。
ミソサザイは,ウグイスの家で歌っていても,ごちそうを食べても楽しくありません。
ミソサザイはウグイスの家をそっと抜け出して,ヤマガラの家に飛んでいきました。
ヤマガラは,一羽でしょんぼりとしていました。
「ヤマガラ君,お誕生日おめでとう!」
「君,よく来てくれましたね。」
ヤマガラは,小さな目に涙を浮かべて喜びました。
-3-
心のノート
-4-
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