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有機汚濁モニターUV計 OPM-1630(PDF:364KB)

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有機汚濁モニターUV計 OPM-1630(PDF:364KB)
SPECIFICATION SHEET
有機汚濁モニター U V 計
OPM−1630型
本装置は紫外線吸光光度法を利用した有機汚濁モニタ
ーです。検出部は直径10mmのノズルから落下する試料
水に直接光をあて,紫外光と可視光の吸光度を測定する
落下流水2 波長吸光度測定方式の水質自動計測器です。
測定した吸光度からCODの値に換算する機能を有し
ています。
特 長
○ 落下流水方式による測定
ノズルから落下する流水(水柱)に直接光をあて,吸光
度を測定する方式で試料水と触れるセル窓を使用して
おりません。したがって,原理的にセル窓の汚れによ
る測定誤差はありません。
○ 新方式の光学系を採用
光量を常に一定に保つ光量フィードバック方式を採用
し,安定した測定を実現しました。この方式を採用す
ることにより従来機で使用していた光量安定化のため
のヒーターが不要となり,大幅な省電力化を実現しま
した。
(当社従来機比の約75%減)
○ 濁質の補正
可視光により吸光度測定をおこなっているため濁質に
よる影響を補正することが可能です。
○ 試料水落下ノズルの内面洗浄
ノズルの内面に配置されたワイパーを周期的に上下動
させることにより自動洗浄を行います。この結果,落
下流水の水柱の形状を一定に保つことができ,安定し
た測定が維持できます。
○ 飛沫付着防止機構
洗浄時や試料水導入時に発生する水滴の飛沫が光学部
に付着するのを防止するためのシャッターを設けまし
た(特許出願中)。
○ 湯気対策
周囲温度より試料水温度が高いときに生じる湯気は測
定の妨げとなります。本装置では,外気による掃気を
標準装備とし,湯気の影響を除いています。
○ データ処理支援機能を増強
アナログ信号による測定結果の出力に加えて,オプシ
ョンにて測定結果のUSBメモリーへの書き込みやデジ
タル通信機能を用意しました。上位コンピュータによ
る負荷量演算などのデータ処理に有効活用いただけ
ます。
標準仕様
製
品
名:有機汚濁モニターUV計
型
名:OPM−1630
測 定 方 式:2 波長吸光度測定法
紫外光(UV)254nm,可視光(VIS)660nm
測 定 セ ル:落下流水方式 水柱径φ10mm
洗 浄 方 式:ワイパーモ−ターによるノズルの自動洗浄
測 定 範 囲:UV吸光度;0∼2.5Abs
(伝送出力の範囲は0.5∼2.5Absの範囲で
0.1Abs刻みで設定可能)
レ ン ジ 切 替:吸光度の測定レンジ(伝送出力範囲)を手動,
自動および外部コントロール信号により切り
替え可
(UV吸光度に連動してU−V,VISも切り替え)
手動の場合,4レンジの内から選択可
自動の場合は,接点出力でONに割り当てら
れているレンジ間の切り替え(最大4レンジま
で設定可)
。
外部の場合は,現在レンジから接点入力に設
定されたレンジへの切り替え(最大3レンジま
で設定可)
最 小 表 示:0.001Abs
周 囲 温 湿 度:−5∼40℃,95%以下(結露しないこと)
試 料 水 条 件:温度0∼45℃(ただし,凍結しないこと)
圧力;0.02∼0.3MPa
流量;10∼15L/min
(測定流量 約8∼10L/min)
ゼ ロ 校 正:蒸留水もしくは純水または活性炭ろ過水を校
正キットを用いて循環
(校正キット:オプション)
(管理精度に問題ない場合については水道水
可,水道水必要量約8∼10L/min,(水道水配
管;オプション,注文時要指定))
ス パ ン 校 正:フタル酸水素カリウム溶液を校正キットを用
いて循環(校正キット:オプション)
スパン校正液の温度補償範囲;0∼45℃
伝 送 出 力:DC 4∼20mA 3ch 負荷抵抗600Ω以下 絶
縁型(伝送出力間非絶縁)
(UV,VIS,UV−VIS,COD換算値,試料水
温度から任意の3種類を選択可能)
c NO/NC)
接点出力
接点出力信号:電源断信号 (
警報信号 a(NO)接点出力3点に対して下記項
目を割り当て可(重複割り当て可)
1. 保守中
2. 洗浄中
3. レンジ切換信号(R1,R2,R3,R4,ただ
しR1は出力無し)
4. 一括警報(測定値上限警報,ランプ異常警
報(UV,VIS),試料水なし信号,ワイパー
駆動モータ異常信号,試料水温度異常)
※レンジ切換信号は最大3つ割り当て可能
※一括警報に含まれる5項目のうちの任意の
項目も割当可能
接点容量 DC 30V,0.1A以下 AC 125V,
0.1A以下(抵抗負荷)
接点入力信号:入力数;2点 下記の入力信号を接点入力に
割り当てることが可能
洗浄開始信号,レンジ切替信号R1,R2,R3,
R4
(レンジ切替方式が遠隔方式の場合に有効)
の内から任意の2つを割り当て可
無電圧接点入力,ON抵抗50Ω以下,短絡電
流最大5mA,開放電圧DC 24V,メーク時間
0.1秒以内
動作原理
デジタル出力:オプション
(通信出力RS−485またはデータ収録用USB
メモリーへの出力のいずれかを選択)
接 液 部 材 質:硬質塩化ビニール,軟質塩化ビニール,
SUS316,アクリル,EDPM,FPM
構
造:IPX3 または IPX4(オプション)
質
量:約31kg
電
源:AC 100V±10%,50/60Hz
消 費 電 力:最大;50VA 平均;10VA
特 性
繰 返 し 性:±2%FS以内(校正液による)
直
線
性:±2%FS以内(校正液による)
ゼロドリフト:±2%FS/週以内
スパンドリフト:±2%FS/週以内
応 答 速 度:90%応答60秒以内
(試料水入口より流量8∼10L/minにて)
測定セル
低圧水銀灯
UV検出器
UV検出器
フィードバック
フィードバック
VIS検出器
VIS検出器
LED
COD値への換算はUVの吸光度AUVで求めた値とCOD
測定は 2 波長方式で,UV(紫外光)とVIS(可視光)の
2つの光量を安定化した光源を用いて行います。
手分析値と相関を求めて使用する場合と,濁質の影響に
よるVISの吸光度AVISを除外して求めた値AUV−α×AVIS
UV測定はオゾンレス低圧水銀ランプの輝線254nmを
用い,VIS測定は660nmのLEDをパルス点灯で照射して
とCOD手分析値と相関を求めて使用する場合があります。
濁質の測定をおこなっています。
α=補正係数(0.00∼9.99任意設定可;初期設定は1.00)
−2−
伝送出力1∼3には下記5項目の
うちから任意の3項目を設定可
・UV値(Abs)
・VIS値(Abs)
・UV−VIS値(Abs)
・COD換算値
・試料水温度
端子接続図
伝
送
出
力
1
伝
送
出
力
2
伝
送
出
力
3
70 71 72 73 74 75
+ − + − + −
50
A
測
定
部
COM
変
換
器
B
C
D
51
接点入力
52
外部洗浄始動,
外部レンジ切替信号を任意割付可
80
81
E
ワイパー洗浄に同期してDC 24V
を出力します。この端子には接続
をおこなわないでください。
DC 24V出力
82
AC 100V
IN
91
接点出力4
電源断
90
E
E
RS−485入出力
36
NC
37
COM
38
60
NO
A(+)
61
B(−)
62
C
63
A(+)
64
B(−)
65
C
NO
NO
NO
91 90 E
30
31
32
33
34
35
接点出力1
接点出力2
接点出力3
}
保守中,洗浄中,レンジ切替信号,
一括警報などを任意割付可
E
端子ねじはM3です。
測定部と変換器の接続は専用のコネクタとなります。
測定系統図
No.
BV1
BV2
BV3
BV4
BV5
FI
P1
レベル電極
ヘッドタンク
測定部
BV3
BV2
エアーパージ口(オプション)
Rc1/4
BV1
試料水入口
FI
BV5
水道水入口
BV4
水道水配管:オプション
P1
校正液タンク
校正キットオプション
:校正時
通常開
通常閉
排水口
※エアーパージを行う場合は計装エアー(除じん,除湿された空気源)を接続し,
供給は約100ml/分としてください。
−3−
名 称
試料水調整バルブ
試料水排水バルブ
試料水切換バルブ
校正液切換バルブ
水道水ストップバルブ
流量計
送液ポンプ
外形寸法図
● 電源
単位:mm
AC 100V仕様(標準)
ポンプ用コンセント
変換器
ヘッドタンク
配線口
1502±10
測定部
流量計
試料水入口
VP16
AC100V入口
水道水入口
VP16
(オプション)
エアーパージ口
Rc1/4
(オプション)
排水口
VP25
40
300±1
85
40
(基礎ボルト位置)
130
190
420±1
(40)
(基礎ボルト位置)
3−φ14
−4−
3.5±6
67±5.5
25
500
(40)
380
137±5.5
70 70
露結水出口
190
AC 100V以外の仕様(背面にオプションの電源変換ユニットを実装)
電源変換ユニット
ポンプ用コンセント
変換器
配線口
AC電源
入口
ヘッドタンク
流量計
1502±10
測定部
試料水入口
VP16
水道水入口
VP16
(オプション)
エアーパージ口
Rc1/4
(オプション)
排水口
VP25
300±1
85
40
40
190
420±1
(40)
(基礎ボルト位置)
130
(40)
500
45
380
137±5.5
70 70
露結水出口
(基礎ボルト位置)
3−φ14
−5−
3.5±6
67±5.5
25
● 電源
190
製品コード
OPM1630−1−
電源
AC 100V 50/60Hz
特殊*1
デジタル出力*2
なし
RS−485
USBメモリー
表面仕上げ(塗装)*3
標準塗装
重防食塗装(変換器および測定部ケース)
アレスタ内蔵(電源ライン・伝送ライン)*4
なし
あり
電源・伝送・信号ケーブル配線口*5
φ8∼φ12用ケーブルグランド
(標準)
ケーブルグランドを取り外すと電線管用ねじG1/2
NPT1/(アダプタを4個付属)
2
設置場所
屋内(IPX3) 周囲温度:−5∼−40℃
屋外(IPX4) 周囲温度:−5∼−40℃*6
変換器サンシェード(日除け)
なし
あり
測定部エアパージ*7
なし
あり
校正キット*8
なし
あり
水道水配管*9
なし
あり
表記の形態
和文(標準)
英文指定
A
Z
0
1
2
1
2
A
B
1
2
3
0
1
特殊仕様のコード
数字の桁:9
英字の桁:Z
0
1
A
B
0
1
0
1
A
B
*1. 電源電圧が100V以外の時は,アルミ自立架台に降圧トランスを取り付けます。
*2. アナログ出力DC 4∼20mA出力は標準装備です。
*3. 変換器の標準塗装は,メラミン樹脂です。測定部ケースの標準塗装は,アクリル樹脂です。
変換器が重防食塗装指定の場合は,測定部ケースも重防食塗装となります。
重防食塗装は,エポキシ樹脂下塗り・中塗り,ポリウレタン樹脂上塗り,平均膜厚100μm以上,光沢度G80です。
*4. 電源ラインと伝送ラインにセラミックサージアレスタ(簡易型)を取り付けます。
*5. 変換器の配線口は 6 箇所でφ8∼φ12ケーブルグランド付きですが,2 箇所は検出器との接続に使用しているためお客
様が使用できるケーブルグランドは 4 箇所となります。
NPT 1/2の要求には,SUS316製アダプタが 4 個付属されますので,ケーブルグランドを取外して必要数を配線口に取
付けてください。なお,コンジット配管をしない配線口のケーブルグランドは,付けたままで栓(穴ふさぎ)として
使用します。
*6. 測定部の吸気口を屋外用とします。
*7. 環境に腐食性ガスなどが存在する場合は計装エアー(除塵,除湿された空気源)を供給し,測定部内部の腐食を防ぐ
ことができます。(接続口Rc 1/4)
*8. ゼロ水,スパン校正液を使用して,ゼロ,スパン校正を行う場合に使用します。従来製品OPM−423Aの校正キット
はそのままで使用することが可能です。
*9. 水道水は多少吸光度を有しています。水道水でゼロ校正を行っても問題を生じないことが確認できている場合に限
り選択が可能です。
注1. 測定部の湯気排気用のファンは標準装備です。
注2. 測定部の保護等級はIPX3,周囲温度条件は−5∼40℃です。設置場所を屋外(IPX4)とする場合では,雨よけ,日差
しよけの配慮が必要ですので営業担当にお問い合せください。
注3. 周辺の組合せ機器の別途手配を必要に応じて行ってください。
採水ポンプの指定項目…メーカー,電源電圧
(AC 100Vまたは3相200V),周波数,揚程(水面から装置設置面までの
垂直方向の高さ,m)
,配管勾長,配管口径(希望値)
自吸式ポンプの場合は,吸込み揚程(水面からポンプまでの垂直方向の高さ,m)
採水ポンプ推奨品
品目コード
125B642
125B643
125B644
125B645
125B637
125B638
125B639
125B653
品 名
水中ポンプ
〃
〃
〃
自吸式ポンプ
〃
〃
〃
型 式
P717 5.4S
P717 5.75S
P717 6.4S
P717 6.75S
MP2N−0021R
MP2N−0021TR
MP2N−0021R
MP2N−0021TR
−6−
電 圧
AC 100V
3相200V
AC 100V
3相200V
AC 100V
3相200V
AC 100V
3相200V
周波数
50Hz
50Hz
60Hz
60Hz
50Hz
50Hz
60Hz
60Hz
出 力
0.4KW
0.75KW
0.4KW
0.75KW
0.2KW
0.2KW
0.2KW
0.2KW
メーカー
エバラ
〃
〃
〃
テラダ
〃
〃
〃
設置要領図
変換器
アース(D種)
サービスコンセント
ヘッドタンク
伝送出力ケーブル
線材 CVV−S0.5□∼2□2芯
仕上り外径 φ8∼φ12
接点信号ケーブル
線材 CVV−S0.5□∼2□10∼20芯
仕上り外径 φ8∼φ12
RS−485デジタル伝送の場合
CPEV−S 2芯
仕上り外径 φ8∼φ12
試料水排水
バルブ(BV2)
試料水切り替え
バルブ(BV3)
流量計
(1502)
校正液切り替え
バルブ(BV4)
試料水調整
バルブ(BV1)
測定部
試料水入口
(VP16)
水道水入口
(オプション)
(VP16)
エアーパージ口
Rc1/4
(オプション)
380
137±5.5
70 70
排水口
(VP25)
500
3.5±6
67±5.5
190
25
電源ケーブル
線材 CVV−1.25□∼2□3芯
仕上り外径 φ8∼φ12
300±1
(基礎ボルト位置)
200
65
130
M12×200
(40)
露結水出口
(Rc1/2,プラグ止め)
40
190
基礎ボルト埋め込み図
配管上の注意事項
(1) 試料水系の配管
排水ポンプおよびその配管は,配管系統図に準じて設置してください。
(40)
420±1
40
試料入口:VP16(塩化ビニルパイプ)
(基礎ボルト位置)
排水口 :VP25(塩化ビニルパイプ)
85
3−φ14
導入流量は約 10∼15L/minに調整してください。
[備考]試料水に多量の浮遊固形物を含んでる場合は,採水ポンプの前にストレーナを設けてください。
配管時の要点
(a)試料水供給圧力は0.02∼0.3MPa
(圧力は計器入口のストップバルブ「閉」の状態の圧力)
でご使用ください。
(b)試料水配管には,16Aの硬質PVC管,またはブレードホース(PETP)
をご使用ください。
(c)試料水配管は管内の清掃が行えるように,ユニオンなどを入れて取り外しができるよう考慮してください。
(d)採水は自然落下のため,必ず下降配管としてください。また,配管の長さは4m以内とし,吐出は大気開放になるようにしてください。
(e)採水ポンプをご用意ください。
水面の変動を考慮して,液面からのポンプが露出しないように設置してください。また,ヘドロ,石などを吸い込まぬよう底面から離
してください。
(2) 水道水配管
(接続口径VP16塩化ビニルパイプ)
(オプション)
(a)16Aの硬質PVC管またはブレードホース(PETP)
をご使用ください。
(b)冬期,凍結が予想されるときは,保温してください。
(c)水道水を使用するときは,計器に水道水を直結することは禁じられてますので,水道水受水槽と加圧ポンプを設けてください。
なお,それらを組み合わせた水道水加圧装置が市販されています。
[重要]水道水配管を接続する前に,配管内の汚れやバリまたは配管くずを除いてください。
(d)ゼロ校正液として,活性炭ろ過水を供給させたい場合は,計器外にゼロ水フィルタを設けてください。
−7−
● 発行日 2014-4-23
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