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川崎市の小・中学校における鑑賞教育の現状と課題 資料編

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川崎市の小・中学校における鑑賞教育の現状と課題 資料編
2006年度
図画工作・美術科研究会議
川崎市の小・中学校における鑑賞教育の現状と課題
「鑑賞の能力」を高めるための、
小・中学校 9 年間を繋ぐ系統的なカリキュラムの工夫
資
料
目
編
次
資料A 「知っている・好きな/作家・作品認知度」一覧表・・・・2
資料B
年間指導計画のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・3
資料C 「題材例」
①伊藤若冲の動植綵絵・・・・・・・・・・・・・・・ 9
鑑賞学習授業構造・・・・・・・・・・・・・・・・10
伊藤若冲の動植綵絵のワークシート・・・・・・・・11
②コロコロ コロガラート・・・・・・・・・・・・・12
③太郎さんこんにちは・・・・・・・・・・・・・・・13
④『モナ・リザ』で福笑い・・・・・・・・・・・・・14
⑤うれしいかお、かなしいかお、○○かお・・・・・・15
⑥作品の人物に扮して・・・・・・・・・・・・・・・16
⑦ダイナミックな動きの表現・・・・・・・・・・・・17
⑧ブリューゲルおじさんは子ども好き・・・・・・・・18
⑨美しいかたち・やさしいかたち
⑩キュビズムの冒険・・・・・・・・・・・・・・・・19
⑪おはなし、おはなし・・・・・・・・・・・・・・・20
⑫自然に向き合う造形
資料A「知っている・好きな/作家・作品認知度」
小
学
校
低
学
年
児童生徒の 回答人数
作家認知度 総数から
(1年) (2年)
36%
いない
23%
27
ダ・ヴィンチ
49
21
岡本太郎
33
14
ピカソ
30
10
手塚治虫
25
いわさきちひろ 10
13
ゴッホ
16
星野富弘
12
モネ
12
ロダン
10
(3年)
69%
61
51
48
小
37
学
24
校
20
中
27
学
20
年
15
13
14
12
10
(5年)
88%
ダ・ヴィンチ
82
ピカソ
79
手塚治虫
75
岡本太郎
65
小 ゴッホ
41
学 ムンク
31
校 モネ
19
高 ロダン
学 ミケランジェロ 16
13
年 星野富弘
いわさきちひろ 15
雪舟
葛飾北斎
喜多川歌麿
ガウディ
ダ・ヴィンチ
ピカソ
岡本太郎
手塚治虫
ゴッホ
モネ
ムンク
いわさきちひろ
ロダン
ミケランジェロ
星野富弘
喜多川歌麿
ガウディ
葛飾北斎
(4年)
83%
79
65
68
56
30
31
20
20
17
15
14
11
教師の多く
扱った作家
岡本太郎
ピカソ
ゴッホ
星野富弘
葛飾北斎
ダ・ヴィンチ
モネ
ムンク
ミレー
ルノワール
セザンヌ
安藤広重
(6年)
90%
94
87
72
81
52
36
24
19
18
13
46
25
16
13
(中1年)
91%
87
81
61
58
58
29
26
18
16
14
13
11
ピカソ
ゴッホ
マグリット
ダ・ヴィンチ
葛飾北斎
ムンク
中
ダリ
学
モネ
校
セザンヌ
1
エッシャー
学
岡本太郎
年
スーラ
シャガール
ロダン
尾形光琳
ミケランジェロ
安藤広重
ルノワール
(2年) (3年)
その他
94%
92%
ダ・ヴィンチ
棟方志功
95
90
ピカソ
雪舟
88
87
ゴッホ
喜多川歌麿
73
72
岡本太郎
東山魁夷
64
67
ムンク
ミレー
62
46
雪舟
ルソー
35
45
葛飾北斎
32
45
モネ
中 ロダン
35
32
学 安藤広重
35
30
校 ルソー
18
41
2 喜多川歌麿
31
27
・ ミケランジェロ 30
26
3 ルノワール
16
20
学 セザンヌ
18
17
年 尾形光琳
17
13
10
18
ダリ
10
11
ガウディ
13
エッシャー
12
マグリット
11
シャガール
10
ミレー
ダ・ヴィンチ
ピカソ
ゴッホ
岡本太郎
ムンク
雪舟
ロダン
モネ
安藤広重
ミケランジェロ
ルノワール
葛飾北斎
セザンヌ
川崎市の現状(アンケートより:データー10%以上のものを中心に表示)
回答人
回答人数
生徒の作品
数総数 好きな作家
教師の多く扱った作品 から
総数から
認知度
の%
52%
岡本太郎
36
36% いない
「太陽の塔」
35
ゴッホ
ダ・ヴィンチ
24
32 ピカソ
「ひまわり」
20
葛飾北斎
岡本太郎
15
20 手塚治虫
「富嶽三十六景」
14
ムンク
13
15
「叫び」
12
ピカソ
11
15
「ゲルニカ」
10
ダ・ヴィンチ
10
13
「モナリザ」
モネ
ダ・ヴィンチ
12
「睡蓮」
いない
ミレー
ピカソ
10
「落穂拾い」
手塚治虫
岡本太郎
ゴッホ
回答人数
総数から
の%
ダ・ヴィンチ
手塚治虫
いない
岡本太郎
ピカソ
88%
85
59
59
54
39
39
37
34
32
29
29
29
27
24
24
22
22
22
17
17
17
15
15
12
ダ・ヴィンチ
「モナリザ」
ダ・ヴィンチ
「最後の晩餐」
ムンク
「叫び」
ロダン
[考える人」
岡本太郎
「太陽の塔」
ゴッホ
「ひまわり」
ピカソ
「ゲルニカ」
ミケランジェロ
「ダビデ像」
ミロのヴィーナス
ダ・ヴィンチ
「モナリザ」
ダ・ヴィンチ
「最後の晩餐」
ムンク
「叫び」
ロダン
[考える人」
ゴッホ
「ひまわり」
岡本太郎
「太陽の塔」
ピカソ
「ゲルニカ」
ミケランジェロ
「ダビデ像」
葛飾北斎
「富嶽三十六景」
ミロのヴィーナス
俵屋宗達
「風神雷神屏風図」
ボッティチェルリ
「ヴィーナス誕生」
モネ
「睡蓮」
ピカソ
「ゲルニカ」
ゴッホ
「ひまわり」
63
葛飾北斎
「富嶽三十六景」
63
ダ・ヴィンチ
「モナリザ」
63
ムンク
「叫び」
54
モネ
「睡蓮」
38
マグリット
「大家族」
27
ダ・ヴィンチ
「最後の晩餐」
12
スーラ
12
「グランド・ジャット島の
(2年) (3年)
日曜日の午後」
85% 87%
ロダン
「考える人」
76
70
ミケランジェロ
「ダビデ像」
74
70
俵屋宗達
「風神雷神屏風図」
70
69
セザンヌ
「リンゴとオレンジ」
60
65
岡本太郎
「太陽の塔」
61
63
80%
39
59
29
27
22
25
32
25
18
19
13
16
13
15
2
ダ・ヴィンチ
73% いない
岡本太郎
49 ピカソ
ゴッホ
46 ムンク
回答数
からの%
(1年) (2年)
69% 37%
14
30
11
5
6
6
(3年)
38%
18
11
11
10
(4年)
34%
13
7
18
14
5
(5年)
30%
18
18
14
5
(6年)
30%
24
12
8
7
28%
26
12
8
8
7
好きな作品
ダ・ヴィンチ
「最後の晩餐」
いない
ダ・ヴィンチ
「モナリザ」
岡本太郎
「太陽の塔」
ムンク
「叫び」
ゴッホ
「ひまわり」
ロダン
[考える人」
41
37
27
回答数
からの%
17%
17
16
15
13
7
5
24
22
22
20
17
17
10
10
ダ・ヴィンチ
いない
岡本太郎
ピカソ
ゴッホ
(2年)
32%
21
11
8
8
(3年)
27%
25
7
9
7
(2年)
ダ・ヴィンチ
「最後の晩餐」 29%
いない
18
ダ・ヴィンチ
「モナリザ」
12
ゴッホ
「ひまわり」
9
岡本太郎
「太陽の塔」
8
ムンク
「叫び」
8
ロダン
[考える人」
(3年)
20%
23
12
8
6
10
5
資料B「年間指導計画のまとめ」
小学校
低学年( 1.2年生)
ページ
日
文
時間
題材名
上
18
19
1~2
きょうかしょ
びじゅつかん
〔さわってかんじて〕
下
18
19
1~2
きょうかしょ
びじゅつかん
〔あつめてかざって
たからもの〕
上
2~4
1
下
2~4
2
たのしいな
2
なつやすみの
さくひんをみよう
1
2
4
1~2
4
1
オリジナル題材
4
2
2
3
58校
西有馬小
上作延小
22校
野川小
1年
・ 造形展の鑑賞
高津小
2年
いっぱいきらきら
・きらきらしたものを材料に集め、きらきらした感じを楽
しみながらつくる。
小田小
1年
すてきだね
みんなのさくひん
作品展準備・鑑賞
ともだちの
さくひんをみよう
旭町小
1年
・作品展に出す作品を選ぶ。作品を鑑賞し、手紙を書く。
南加瀬小
1年
宮内小
1年
小田小
2年
小田小
2年
小田小
2年
小田小
2年
小田小
2年
旭町小
2年
旭町小
2年
旭町小
2年
旭町小
2年
南加瀬小
2年
木月小
2年
宮内小
2年
どんどんそだて
2
62校
・1年間の作品を鑑賞し、まとめる。
すてきなさくひん
いっぱい
すてきだね
いいとこ見つけた
4
4
備考
1年
こんなことしたよ
3
・身近なもののもっている手触りに関心を持ち、積極的に
それらに触れて感じ取る。
・様々な材料の手触りの違いや、自分が心地よいと思う手
触りを見つける。
・自分が集めたものの思いにあった見せ方を考えて、工夫
して表す。
・できたものをお互いに見せ合い、そのよさや面白さなど
について話し合う。
・1年生で学習する図画工作のめあてを知る。
・教科書を見ながら、見つけたことや、してみたいことを
話し合う。
・2年生で学習する図画工作のめあてを知る。
・教科書を見ながら、みんなでつくってみたいという思い
を膨らませたり、楽しさを味わったりする。
・夏休みに作ってきた友だちや上級生などの作品をみてま
わる。
・気にいった作品をつくった人にその作品のよさを手紙に
書いて送る。
実施校数
又は校名
上作延小
4
6
小学校
みつけたよ
学習目標又は学習内容
はーい、
いらっしゃい(おみせ)
すてきなぼうし
(アクセサリー)
あつまれみんなの
いろかたち
・自分が体験した中でうれしかったこと、楽しかったこと
などを絵に表し、自分の思いを伝える。
・自分が育てている植物や動物をよく観察し、想像したこ
とも加えて、思いを力強く自由に表す。
・自分の身近にあるお店から発想をふくらませつくって売
りたいものをつくる喜びを味わう。
・ぼうしづくりの発展で、紙粘土でアクセサリーづくりを
楽しむ。
・テープの明確な線の交差から生まれた形のおもしろさか
らイメージをふくらませて色を塗ったり、かき込んだり
する。
かいてみよう
つくってみよう
はっぱってこんなに
ちがうんだ
すてきだね
みんなのさくひん
みんなの美術館
作品展準備・鑑賞
1
作品展鑑賞
1
図工展鑑賞
・作品展に出す作品を選ぶ。
・作品を鑑賞し、手紙を書く。
・友だちの作品のよさに気づいたり、特徴をとらえたりす
る。
中学年( 3.4年生 )
ページ
時間
題材名
日文
上
20
21
1~2
きょうかしょびじゅつかん
〔絵本がいっぱい〕
下
20
21
1~2
きょうかしょびじゅつかん
〔だいすき!わくわくワールド〕
上
2~4
1
ためしながら
下
2~4
1
たしかめながら
学習目標又は学習内容
・身のまわりの絵本について、造形的な美しさや面白さに関
心をもって集める。
・友だちと絵本を見せ合い、感じたことや思ったことを話し
合いながら、作品のよさを味わう。
・身のまわりの、わくわくする場所や建物を見つける。
・想像をふくらませたり、楽しく遊べたりする場所や環境の
特徴を互いに紹介して、そのよさを味わう。
・自分なりのどきどきするような世界のイメージを広げ、ふ
さわしい材料をもとに表して楽しむ。
・3年生で学習する図画工作のめあてを知り、その活動内容
に興味をもつ。
・掲載作品や情景写真などを見ながら、個々の工夫の面白さ
や大切さについて気づく。
・4年生で学習する図画工作のめあてを知り、その活動内容
に興味をもつ。
・掲載作品や情景写真などを鑑賞し、確かめながら様々な工
夫をしたりして表すことの大切さに気づく。
3
実施校数
又は校名
56校
51校
24校
20校
備考
東京書籍
17
18
下
9
10
4
うふふ、
これも顔に見えるよ
・顔に見える場所やものを探して撮影し、発表する。
9校
6
わたしの○○○
・鑑賞の中で感じ取ったことを生かして、自分なりに表現し
てみる。
8校
1
作品展を
鑑賞しよう
1
作品展の鑑賞
2
2
2
とう明な光
につつまれて
ねん土は
つづくよ、広がるよ
作品鑑賞
オリジナル題材
4
作品展準備・鑑賞
1
6
4
2
図工展鑑賞
いい場所
見つけた
ぱっくり
開いたら
ふしぎな
針金ハンガー
ガオー!にっこり!顔い
っぱい
思い出を絵に
作品展を見よう
みんなの美術館
2
作品展準備・鑑賞
4
6
4
4
鑑賞
小学校
ページ
日
文
東
京
書
籍
坂戸小
3年
坂戸小
4年
新町小
新町小
旭町小
・作品展に出す作品を選ぶ。
・作品を鑑賞し、手紙を書く。
・他学年の作品の工夫したところやよさに気づく。
・身近な場所から発想をふくらませわくわくするような場所
につくりかえる。
・いろいろな材料を生かしながら、中に入れるものを想像し
ながら、不思議なたまごをつくる。
・針金ハンガーを組み合わせて、ゆれるゆかいな人形をつく
る。
・段ボールを切ったり組み合わせたりして、ゆかいな顔をつ
くる。
・作品展に出す作品を選ぶ。
・作品を鑑賞し、手紙を書く。
・自分の作品を振り返ったり、友だちと作品を見せ合ったり
してよいところや工夫したところを見つける。
3年
3年
3年
南加瀬小
3年
宮内小
3年
小田小
4年
新町小
4年
新町小
4年
新町小
4年
旭町小
旭町小
旭町小
4年
4年
4年
南加瀬小
4年
大谷戸小
4年
高学年( 5.6年生 )
時間
題材名
上
18
19
1~2
きょうかしょ
びじゅつかん
〔よく見てみると〕
上
32
1~2
きょうかしょ
びじゅつかん
〔日本のアート〕
下
18
19
1~2
きょうかしょ
びじゅつかん
〔表し方の広がり〕
下
32
33
1~2
きょうかしょ
びじゅつかん
〔願いや思いを
形や色に〕
上
2~4
1
自信をもって
下
2~4
1~4
思いを広げて
9
10
上
21
22
・展示作品について、造形的な美しさや面白さに関心をもつ。
・友だちと思ったことや感じたことを話し合いながら作品の
よさを味わう。
・友だちの作品を鑑賞し、作品のよさや工夫しているところ
を見つける。
・透明なポリシートや布を使って、教室を光りや風を感じる
空間へと変身させる。
・ねん土の特徴を生かして切ったりのばしたりしたものをつ
なげていき、つくりたいものをつくる。
学習目標又は学習内容
・世の中にある不思議な見え方のするものに気づき、その面
白さを楽しむ。
・それらのものが、なぜ不思議な見え方をするのかを確かめ
る。
・自分で不思議な見え方をするものを探したり、考え出した
りする。
・日本の伝統的な美術(アート)のよさや、現代的な意義に
ついて理解する。
・日本と外国との美術を通した文化交流の歴史を知る。
・現代の美術作品について、そのテーマや表し方、材料の扱
い方などに親しむ。
・現代の美術が多様な素材を扱い、表現方法や対象も広がっ
ていることに気づく。
・作品について、自分の体験や作者の意図などを考え、自分
なりの感想がもてる。
・日本や外国の友だちが製作した作品を鑑賞しながら、環境
や平和のテーマに関心をもつ。
・作品に込められた願いや思いを想像し話し合う。
・友だちと協力してテーマを決めて、大きな絵を製作する
。
・5年生で学習する図画工作のめあてを知り、その活動内容
に興味をもつ。
・風神雷神の主題に興味をもち、日本の伝統的な美術の発想
のよさや面白さを知る。
・日本の伝統的な美術から発想して、表現しようとする意欲
をもつ。
・6年生で学習する図画工作のめあてを知り、その活動内容
に興味をもつ。
・表現は、作者の意図、時代や場所、材料や技法などによっ
て異なってくることを理解する。
・個々の作品の特色を知り、自分の好きな作品について感想
を発表し合う。
実施校数
又は校名
41校
21校
23校
32校
西有馬小
23校
3
パチリいただき、
身のまわり
・見慣れた場所や物を視点を変えて見ることで生まれた美し
さやおもしろさを発表する。
12校
2
お気に入りの一品
・生活の中で、使ったり見たりするものの美しさについて紹
介し合う。
9校
5
画家の心を感じながら
・画家の作品を鑑賞し、話し合うことにより、多様な表現方
法があることを知る。画家になったつもりで表現すること
で、画家の気持ちを自分なりに感じる。
4
4校
備考
オ
リ
ジ
ナ
ル
題
材
2
広がれアート!
4
太郎さん
こんにちは
2
みんなの美術館
2
校内作品展を見よう
創造する子ども展
の鑑賞
2
2
作品展準備・鑑賞
5
みんなで
わくわくハウス
4
心の形心の色
6
1
2
中学校
大昔の人のくらしはどん
なかな
きらり発見、
みんなの作品
創造する子ども展の鑑賞
・つくった作品を学校の中や外に置いて楽しむ。
・太郎の美術作品について、そのテーマや表し方、材料の扱
い方などに親しむ。
・太郎の作品が多様な素材を扱い、表現方法や対象も広がっ
ていることに気づく。
・作品について、自分の体験や太郎の意図などを考え、自分
なりの感想がもてる。
・公園など生活の中の親しみある美術について話し合いなが
らそのよさや美しさを感じたり、考えたりする。
・作品展に出す作品を選ぶ。
・作品を鑑賞し、手紙を書く。
・グループで協力して大きな段ボールハウスに取り組み、今
までの経験を生かして造形活動を楽しむ。
・心に浮かんだ形や色を表し方を工夫して新しい表現方法の
喜びを味わう。
・大昔の暮らしを調べながら、その様子をいろいろな材料を
使ってつくる。
高津小
5年
6年
南生田小
小田小
5年
旭町小
5年
宮前小
5年
南加瀬小
5年
小田小
6年
新町小
6年
新町小
6年
旭町小
6年
宮前小
6年
1学年
題材名
時間
オリエンテーション
1
鑑賞(帯単元)
学習目標または学習内容
教科書の作品や、これから取り組む課題の参考作品などを見ながら、その
良さや作品から
感じ取ることの大切さを学ぶ。
年間を通して帯単元として5分間、鑑賞についてのプリントをつかって学
習する。
数種類の美術作品を見て、自分なりの評論活動を行い、作品を見る力をつ
ける。
自分で選んだ作品について調べ、作者の意図や作品の良さを感じ取らせ
る。
・作者が対象をどの様に観察し、表現したかを確かめながら鑑賞する。
・対象に向かう作者の姿勢や表現上の特色などを感じ取りながら、それぞ
れの作品の魅力を味わう。
・美術史の理解 ・作者の心情や意図、表現について考える。
様々な対象のとらえ方を知り、それぞれの作品に込められた作者の思いを
想像してみる。
学校名
桜本中
他多数
4
お気に入りの作品
3
見ることと、
かくこと
2
名画を見る
2
画家に学ぶ
1
見ることのすばらし
さ
1
対象をじっくり観察して描いた作品の鑑賞
平中
鑑賞レポート
アニメーション
2
2
日吉中
東高津中
鑑賞レポート
6
4点のひまわり
2
ピカソ
2
ミステリアス
・ピカソ
2
絵画表現(構図)
(色彩)の工夫について味わう。
アニメーション作品を鑑賞し、表現の楽しさ良さを知る。
ゴッホの作品に触れながら、その生涯と色彩表現についての工夫を味わ
う。
4点のひまわりの比較鑑賞から、それぞれの特色をつかむとともに、個性
的な表現の良さを味わう。
ピカソの多様な表現方法に関心を持ち、作品への思いや表現の意図の大切
さを知る。
20世紀最大の画家であるピカソに目を向け、その豊かな創作活動や作品
世界を学習する。
北斎とゴッホの作品を鑑賞し、それぞれの国の文化の特性についても理解
させる。二人ともひたすら描いた者のみが到達できる独自の確固たる世界
を表現している。このような人と作品に関心を持つことを通して、美術と
その歴史の展開に関心を持たせる。
・版画としての浮世絵のすぐれた表現力を知り、その豊かさや美しさを感
じる。
・浮世絵が西洋の絵画に与えた影響や価値について知る。
・版による表現の可能性について、歴史的な側面も含めて知る。
・2年生で制作する「ドライポイントについて、版の特徴や制作方法を知
る。
西生田中
渡田中
中原中
京町中
野川中
日吉中
B
臨港中
南加瀬中
生田中
C
塚越中
2
日本の美術
と世界
3
日本の美術を時代背景や諸外国との交流に着目しながら鑑賞する。
西高津中
2
・世界の美術作品についてその良さを味わわせる。 ・構図や色彩など工
夫し、印象や感動を素直に表現できる能力を養う
東橘中
鑑賞
1
1年間で制作した作品を振り返り、自分の良さや友達の良さを見つけ合
い、1年のまとめを行う。
新たな発見
1
年間を通して制作した作品の展覧会を行う。
身近な美術作品
の鑑賞
1
1年間で制作した自分の作品を振り返り、身近な作品に興味を持つ。
麻生中
夏の思い出
1
夏休みの思い出を絵にしたものをお互いに鑑賞しあう。
平中
西生田中
5
A
南加瀬中
浮世絵版画
と
西洋の美術
いろいろな美術作品
タ
イ
プ
臨港中
私は美術評論家
浮世絵とゴッホ
備考
西中原中
臨港中
野川中
菅生中
麻生中
南加瀬中
東高津中
D
美術作品との出会い
美術館へ行くための
オリエンテーション
1
1
我が町を鑑賞しよう
美術館レポート
中学校
美術館での見学マナーを理解し、楽しく鑑賞をする。
美術館へ行くと実物の美術作品に親しむことができる。意義について理解
する。
学区にある建造物、彫刻、環境から自分が心地よく感じるものを探しレポ
ートする。
博物館や美術館などを訪れ、見たことや感じたことを、一枚のレポートに
まとめる。
E
白山中
柿生中
麻生中
夏休みの課題
川崎中
他多数
夏休みの課題
F
2学年
題材名
オリエンテーション
時間
1
5分間鑑賞
主題と表現
1
「個性と
表現」
2
鑑賞
1
鑑賞
3
色彩の効果
4
人にやさしい
デザイン
~ユニバーサルデザ
インについて~
2
抽象表現の世界
2
風景画
1
人物
お気に入りの作品
木の文化を知る・浮
き彫りで表す
大修復
~最後の晩餐~
2006
アンドリュー
・ワイエスの世界
ピカソ「ゲルニカ」
を鑑賞する
鑑賞
・オリエンテーション
生活の中のユニバーサルデザインに関心を持ち、実際の作品や写真などか
ら、感じたこと・気づいたことを発表する。
学校名
高津中
西中原中
東橘中
川中島中
東高津中
平間中
白鳥中
西生田中
2
古今東西の木の作品・木造建築を鑑賞し、その良さを味わう。
平間中
1
・一点透視図法で描かれた名画を鑑賞しながら、ルネッサンスの魅力「人
間復興」まで広く鑑賞する。
・他の遠近法~北斎~についても鑑賞する。
東橘中
アメリカの作家アンドリュー・ワイエスの作品世界を知る。
生田中
ピカソについて知り、作品「ゲルニカ」の時代背景などを学び、作者の描
きたかったものを考える。
川崎中
1
2
日本の美術
2
白山中
白鳥中
「紅白梅図屏風」を鑑賞し、自然現象と人間の想像力の結びつきを考える。 中原中
日本の美術文化・文化遺産に親しみ、文化の継承と、心豊かに生きること
と美術のかかわりなどについて考えさせる。また文化遺産への興味・関心
を高める。
日本の美術作品をビデオで鑑賞し、その良さや美しさを味わい、文化財を
大切にする気持ちを高める。
C
南生田中
東橘中
川中島中
1
日本の美術の魅力と特色を諸外国の美術と見比べながら味わう。
渡田中
1
浮世絵が西洋の美術界に与えた影響について知り、東西の文化交流の意義
やその成果について関心を高め、日本の伝統的な美術の良さを味わう。
中原中
1
日本の浮世絵が19世紀の後半に西洋の美術界に与えた影響について知
り、東西の文化交流の意義やその成果について関心を高める。
臨港中
2
浮世絵が西洋美術に与えた影響について学ぶ。
柿生中
4
日本の浮世絵を鑑賞し、海外の作品との比較を通してその良さを味わう。
日吉中
2
東西の美術
2
西洋と東洋の美術
4
西洋から学ぶ
1
西洋美術の歩み
2
制作の導入
として行
う。
B
日本美術の作品を鑑賞し、感想を書く。感想を話し合い理解を深める。
浮世絵版画
と
西洋の美術
A
臨港中
1
2
2
備考
桜本中
独創的な表現方法への関心を深め、表現の多様性や可能性の視野を広げ
る。
風景に対する作者の思いや、それを表現するための構図・技法の工夫を感
じ取る。
自画像を描くことを通して、自分の特徴をとらえ、自分自身を見つめ直す。
自分がもっとも注目する一つの作品について詳しく調べ発表する。
日本の美術
歴史と伝統
日本の美術の
素敵な世界
日本の美術
北斎と
世界を魅了した
浮世絵
西洋を魅了した
浮世絵
浮世絵と
印象派
鑑賞レポート
日本美術
を味わう
学習目標または学習内容
教科書の画家による作品やこれから取り組む課題の参考作品などを見な
がら、その良さや作品から感じ取ることの大切さを確認する。
年間を通して帯単元として5分間、鑑賞についてのプリントを使って学習
する。
・美術とはどんなことかを知る。
・教科書や生徒の作品例を見て、その特徴や表現したことを知る。
・近代~現代の美術作品を中心に作者の個性や表現方法の違いに注目しな
がら鑑賞する。
・参考作品を見て、作品の主題、構図の取り方、形のとらえ方、筆触など
について読み取る。
カリフォルニア、デアンザ大学の教授や作家が制作している生のビデオを
鑑賞する。
想像の世界を描いた作品を鑑賞し、作者の思いや、表現方法について学ぶ。
・色彩の効果に対する興味や関心を持つ。
・色彩の持つ魅力や、それらから生み出される感動やイメージ、表現につ
いて考える。
・版画としての浮世絵のすぐれた表現力を知り、その豊かさや美しさを感
じ取る。
・浮世絵が西洋の絵画に与えた影響や価値について知る。
・版による表現の可能性について、歴史的な側面も含めて知る。
・次に制作する「ドライポイント」について、版の特徴や制作方法につい
て知る。
鑑賞の喜びを味わい、時代や風土と美術の関わりを理解し、美術を愛好し
ていこうとする。作例の特徴を理解し、絵画を見る楽しみを知る。
西洋と東洋の美術の共通点や違いを学ぶ。
それぞれの作品の良さを味わうとともに、作者の表現の意図や、美術と時
代の関わりについて学ぶ。
原始から近代までの西洋美術の歴史について、そこに生きた人々の思いと
変化を関連づけて学習する。
6
富士見中
田島中
平中
野川中
麻生中
作品鑑賞会
1
友達の作品の優れた点や良さを味わい文章にまとめる。
新たな発見
2
年間を通して制作した作品の展覧会を行う。
夏休みの思い出
1
夏休みの思い出を絵にしたものをお互いに鑑賞しあう。
鑑賞レポート
2
先輩ってすごいな
3
美術館レポート
中学校
鑑賞レポートをつくる
・友達の作品の鑑賞を通じて自分にない表現の多様性を知る。
・友達の作品の良さを味わい、文章で表現する。
・自分の表現の可能性を鑑賞を通じて感じ、考える。
上級生の作品を鑑賞し、自分の価値意識にかなった表現を探る視点を見出
す
美術館を選び、展覧会や作品、建造物を鑑賞して、自分の感じ取ったこと
や作品の制作意図、作者のプロフィールなどをレポートにまとめる。
野川中
前後期
各1回
D
夏休みの
課題
F
南加瀬中
東高津中
平中
西生田中
菅生中
菅中
井田中
他多数
3学年
題材名
オリエンテーション
時間
1
5分間鑑賞
名画を見る
環境と造形
2
環境と造形
1
現代の美術
2
現代の美術
2
評論家大賞
4
ポスターって何だ
2
2
お気に入りの作品
2
現代美術を味わおう
2
美術の授業を
振り返って
1
20世紀の美術
これからの美術活動
1
作家の作品から学ぶ
油絵の世界
ゴッホやピカソ
に学ぶ
2
名画家に
弟子入りしよう
焼き物とは何か
学習目標または学習内容
学校名
教科書の画家による作品やこれから取り組む課題の参考作品などを見な 桜本中
がら、その良さや作品から感じ取ることの大切さを確認する。
他多数
年間を通して帯単元として5分間、鑑賞についてのプリントを使って学習
臨港中
する。
・美術史の理解 ・作者の心情や意図、表現について考える。
京町中
・生活環境に関心を持たせ、よりよい環境づくりのための意識を高める。
富士見中
・生活環境の中で、造形作品の果たすべき役割を考える。
・生活環境に関心を持たせ、よりよい環境づくりのための意識を高める。
西中原中
・生活環境の中で、造形作品の果たす役割を考える。
20世紀後半の美術を鑑賞し、そのダイナミックな展開とこれからの可能
臨港中
性について関心を深める。
鑑賞の喜びを味わい、時代や風土と美術との関わりを理解し、美術を愛好
田島中
していこうとする。作品の特徴を理解し、絵画を見る楽しみを知る。
数種類の美術作品を見て、自分なりの評論活動を行い、作品を見る力をつ
南加瀬中
ける。
言語的・視覚的な伝達要素を巧みに組み合わせたポスター制作を通して、
南加瀬中
他社にメッセージを伝えることを知る。
自分が最も注目する一つの作品について詳しく調べ発表する。
西生田中
現代美術の様々な作品を鑑賞させ、表現内容や表現材料の多様性を理解さ
西中原中
せる。
3年間の授業を振り返り、自分にとっての美術についてまとめ、これから
南生田中
の生活に生かしていこうとする気持ちを喚起する。
・3年間の制作活動を振り返り、美術を愛好する気持ちを高める。
・これからの生活の中で、美術とどんなところで関わっていくのかを考え 日吉中
る。
画家の作品を模写することを通じて構図や色彩のバランスや描法を学ぶ
菅生中
とともに、作家の感性に触れ、作品を味わう。
・ゴッホやピカソを中心とした西洋美術を鑑賞、味わわせ、作品の特徴や
作者の人間像を理解させる。
・特に印象派、後期印象派の画家たちと日本美術のとの関わりについて理 西中原中
解させる。
・印象は以降の近代美術の変遷を理解させ、西洋美術の鑑賞眼を養う。
ピカソ、ゴッホ、ローランサンの3人の画家の作品を参考にして、その表
王禅寺中
現技法や特徴を生かしながら、自画像制作をする。
~清水焼の歴史と焼
きの行程について~
2
清水焼の歴史や有名な陶工による作品(図版)を鑑賞し、その良さや特色
を味わい、感じたことや学んだことを鑑賞カードにまとめる。
仏像鑑賞
伊藤若冲の魅力
金閣・銀閣の謎
鑑賞
3
2
1
2
・仏像彫刻の良さや美しさを味わう。 ・文化遺産について学ぶ。
伊藤若冲の動植綵絵を中心にその作品世界を知る。
日本の美術に関心を持ち、建立理由や創造的な精神を感じ取る。
日本の美術に関心を持ち、時代と美術の流れを学ぶ。
日本の美術
2
日本美術の歴史や伝統について関心を高め、基礎的な理解を得る。
日本の美術
2
奈良・京都の美術
2
日本の仏像と建築
2
日本文化を理解し、その中の日本の心を理解する。
ビデオや写真資料で奈良や京都の代表的な日本美術を鑑賞し、作品ができ
るに至ったルーツを学び、修学旅行の事後学習の一助とする。
修学旅行で訪れる奈良・京都の仏像や建築を鑑賞し、日本美術を尊重する
気持ちと関心を持つための基礎的な理解をさせる。
日吉中
生田中
野川中
川中島中
臨港中
白山中
王禅寺中
平中
富士見中
西中原中
川崎中
塚越中
美術史の概要と主要作品を興味関心を持って学ぶ。
白鳥中
美術史の概要と主要作品を興味関心を持って学ぶ。
白鳥中
美術史の概要と主要作品を興味関心を持って学ぶ。
白鳥中
日本美術史
(飛鳥時代~
鎌倉時代)
日本美術史
(室町時代~
江戸時代)
日本美術史
(明治時代~現代)
文化財と私たち
4
西洋美術にふれる
2
・日本美術の魅力や特色を時代や社会との関わりや諸外国との交流といっ
た観点からとらえて味わう。
・文化財の保護保存のあり方や、その意義について考える。
・代表的な西洋美術作品の良さを味わう。
・日本の美術との違いを理解する。
7
備考
A
制作の導入
として行う
制作の中で
行う。
B
制作の中で
行う。
平間中
東高津中
日吉中
C
私の美術館
5
アジアの多様な美術
2
西洋美術の歴史
世界文化遺産
を訪ねて
2
日本や諸外国の美術の表現の違いや共通性、文化と生活との関わりを知
菅中
り、美術を通じて国際理解を深める。
・アジア各地に広がる美術文化や文化遺産を育んできたそれぞれの風土や
民族の歴史に関心を持って鑑賞しその特徴や相違点と共通点に気づき、
渡田中
アジア独自の造形の魅力を味わう。
・美術文化を通した国際理解を深める。
ルネッサンスから現代美術までの美術の変遷や時代との関わりを学ぶ。
麻生中
2
世界の文化遺産を通して、その国の美術文化を知る。
美の世界
ルネッサンス
の魅力
2
浮き彫りの
制作と鑑賞
川中島中
・ギリシャ、ローマ、中世、ルネッサンス、近代現代などの美術の流れを
理解する。
・それぞれの作品が生まれた時代的、社会的背景に目を向け、作品の良さ
や美しさを味わう。
名作を鑑賞することで、時代や民族を越えて、優れた才能人間性に触れ感
動する心を養う。
川崎中
中原中
級友の作品を鑑賞し、良さや工夫されている点を発見し味わい、鑑賞カー
ドにまとめる。
平間中
作品鑑賞会
1
友達の作品の良さに気づき、今後の活動に生かす。
野川中
夏休みの課題の鑑賞
1
西生田中
身近にある美術館
1
他の人の作品を見て、表現方法や良さを自分なりに感じ取り鑑賞する。
・身近にある美術館を紹介し、実物をよい環境で鑑賞することの意義を知
り、美術館の働きや役割を理解する。
・美術作品の鑑賞に関心を持ち、鑑賞の態度やマナーを身につける。
印象派の有名な画家の作品やその生き方に興味を持ち、レポートにまとめ
る。
印象派の画家
について調べよう
制作のまと
めとして行
う。
前後期
各一回
D
E
西中原中
平間中
夏休みの
課題
F
中学校タイプの欄
A 鑑賞全般
B 個々の画家・作品
C「日本の美術」
「諸外国の美術」
D 生徒制作作品鑑賞会
E 美術館関係
F 宿題を利用した鑑賞学習
資料C「題材例」
① 伊藤若冲の動植綵絵
鑑賞学習授業構造
伊藤若冲の動植綵絵のワークシート
② コロコロ コロガラート
③ 太郎さんこんにちは
④『モナ・リザ』で福笑い
⑤ うれしいかお、かなしいかお、○○かお
⑥ 作品の人物に扮して
⑦ ダイナミックな動きの表現
⑧ ブリューゲルおじさんは子ども好き
⑨ 美しいかたち・やさしいかたち
⑩ キュビズムの冒険
⑪ おはなし、おはなし
⑫ 自然に向き合う造形
④~⑫鑑賞題材案は、新井哲夫『 図画工作・美術
科における鑑賞授業モデル及びプログラムの開発に関
する研究 』
(平成 12 年度~平成 14 年度科学研究費補助金 基盤
研究(C)(2) 研究成果報告書),2003 年 p.15-58
「 鑑賞題材基本プラン」より引用
8
①伊藤若冲の動植綵絵
題材名
授業様式
伊藤若冲の動植綵絵
授業タイプ
鑑
目
展
賞
学年
鑑賞方法
同作家の複数作品
実物大複写展示
中学校
3学年
作品活用方法
全体→部分→全体
時間
2
場
所
美術室、特別教室、
多目的スペースなど
標
(1) 作者の経歴や生い立ち、作者の作家としての姿勢や制作の意図などを知り、作品に
見られる美しさや面白さを感じ取る。
(2) 作品を自分なりに感じ取り、そのよさや美しさや面白さなどに気づく。
(3) 友人の意見や感想を聞き、自分なりに理解を深める。また、自分なりの言葉で感想
などを発表することができる。
開
① 教室に展示してある動植綵絵30幅を見て、自由に感想や印象を述べる。
② 動植綵絵とはどのようなものなのかを知る。
③ 伊藤若冲の生家があった錦小路と若冲ゆかりの寺である相国寺についてのビデオを見
る。
④ 伊藤若冲の経歴を知る。
⑤ 動植綵絵30幅の中から、気に入った作品を選び、印象や感想をワークシートに書く。
⑥ 自分が気に入った作品の印象や感想を発表し、お互いの意見を交換しながら自分なりに
理解を深める。
【生徒】・筆記用具・美術資料集
準備・
資料等
留意点
【教師】・動植綵絵30幅の実物大複製 ・動植綵絵についてのワークシート
・生徒用参考資料(動植綵絵 30 幅 釈迦三尊像 関連地図などのプリント)
・参考図版(画集・解説本) ・錦小路、相国寺などのビデオ
・ビデオデッキ ・テレビモニター ・展示用ボード
・ホワイトボード ・マジックペン ・マグネット
・ 動植綵絵を実物大に印刷し鑑賞させることにより迫力を感じさせ、まずそこから作
品や作者への興味を喚起したい。また、修学旅行での宿舎に近い若冲の生家があっ
た錦小路や、ゆかりのある相国寺などで取材したビデオを見せ、題材が比較的身近
なものであることを感じさせたい。
・ 若冲の経歴や、作品がどのように描かれたか、技法や材料、若冲が錦小路で生活し
ていたが故のモチーフの選択など、興味深い点を探りながら自分の感想につなげて
いくとよい。
・ 作品や作者について自分の印象や感想を述べるだけでなく、友人の意見にも耳をか
たむけながら自分の考えを深めていけるようにする。
9
◆鑑賞学習授業構造(ねらいを中心にして)
伊藤若冲の動植綵絵
第3学年(2時間)
ステップ
評価規準
指導上の留意点
・ 教室に展示してある ・ 動植綵絵全30幅を見て、 ・最初の出会いでの印象を、自由に感じるま
30幅の動植綵絵を鑑
作品の美しさや面白さを感 まに記述させる。
賞し、印象や感想を述べ
じ取り、印象や感想を述べ
● 記述できるワ-クシ-ト(鑑賞ノ-ト)
る。
ることができる。【鑑】
が必要。
● どの作品がどのように気になった(気
に入った)のかを記述させる。
・ 動植綵絵とはどのような
● 一部の生徒に記述内容を発表させる。
・ 動植綵絵とはどのよう
ものなのか、興味を持つこ
(比較する)
【関】
な も の な の か を 知 る 。 とができる。
※ 感じ方の違いを伝える。
(造形的な要素につい
て分析等する)
・ 修学旅行で宿泊した場所
の近くに若冲の生家がある
・ 若冲の生家があった
ことや、班行動した京都市
●この間、様々な造形要素や知識
錦小路と、若冲ゆかりの
内に若冲ゆかりの寺がある
等を理解する。
ことを知り、興味を持つこ
寺である相国寺のビデ
とができる。
【関】
オを見る。
・
伊藤若冲の経歴を知 ・ 伊藤若冲の経歴や作家と
しての姿勢に興味を持つこ
る。
とができる。
【関】
・
・ 再度展示してある動植
綵絵全30幅の中から、
気に入った作品1点を
選び、ワークシートに印
象(作品を見て気付いた
点等)や感想を書く。
再度展示してある動植綵
絵30幅の中から、気に入
った作品を1点選び、作品
の美しさや面白さ等を感じ
て感想を書くことができ
る。【鑑】
選択した作品は、同じなのか、違ったのか、
その要素は?
・ 自分が気に入った作品 ・ まとめたワークシートの ・最初の印象から選択した作品(どの作品が
どのように気になった(気に入った)のかを
の印象や感想を発表し、
内容をもとに、自分の感想
記述させる。
お互いの意見を交換す
や印象を発表することがで
る。
きる。また、友人の感想や
再度選択した作品との比較をさせ、それが
印象を聞き、自分の考えを どのようなことからそのように感じられたの
深め、意見を交換すること かを自分なりに感じ取る。
ができる。【鑑】
● 一部の生徒に記述内容を発表させる。
(比較する)
※ 感じ方の違いを伝える。
● なぜ同じか、違ったのかについて深く
尋ねる。(質問する)
※自分なりの感じ方を学ぶ、確認する 実感
する。
※日本美術の5つの特性 ・思いがけない構
図 ・巧妙な形態 ・豊かな色彩 ・絵画
的効果の独創性 ・絵画的手段の単純さ
などについての理解。
10
≪ワークシート≫
ワークシート
目の前にある30幅の作品の中で
あなたが興味を持ったのはどの作品ですか?
それはなぜだろう?
具体的に気づいた点を書いてみよう。
メモ
☆ 動植綵絵について
☆ わかったことや興味をもったことなどを
自由に書いておこう。
☆ 伊藤若冲と京都
☆ 伊藤若冲ってどんな人?
動植綵絵の感想をまとめてみよう。
友だちの考えや感想などで参考にな
ったことを書いておこう。
3年
組
11
番
氏名
②コロコロコロガラート~コロコロめいろ~
コロコロ コロガラート
~コロコロめいろ~
題材名
授業様式
授業タイプ
鑑賞と表現
目
標
開
鑑賞方法
複数作家作品
実物素材の提示
友達の作品
小学校
中学年
作品活用方法
全体(鑑賞・体験)→
部分(鑑賞・遊ぶ)
時間
8
場
所
教室
図工室
(1)既存の作品や身近にある様々な素材などから、表現のおもしろさや工夫を発見し、迷
路づくりに興味をもとうとする。
(2)様々な気づきからおもしろい転がり方のしくみを考えようとしている。
(3)身近にある楽しい動きのものや友達の作品などからよさや工夫に気づき、自分の表現
に生かそうとする。
①
展
学年
②
③
④
⑤
既存の作品や市販の玩具で鑑賞したり遊んだりして、そのよさやおもしろさについて話
し合い、表現のおもしろさや工夫を発見する。
どのようにしたら楽しい転がり方をするか考え、アイデアスケッチを描く。
アイデアスケッチをもとに、工夫してつくる。
制作途中のお互いの作品で遊んだり鑑賞しあったりして制作に生かす。
できあがった作品で遊び、お互いの作品の鑑賞をしながらよさや工夫しているところに
気づく。
【児童】箱・ダンボール・はさみ・ボンド・プリンカップなどの容器・フィルムケースなど
準備・
資料等
留意点
【教師】画用紙・色画用紙・ボンド・カッター・カッターマット、プリンカップなどの容器
や箱など多少用意しておく
既存の作品
エッシャー「滝」「上昇と下降」「相対性」、迷宮庭園などの写真
イタリアの庭園(教科書)
など
市販の玩具・参考作品(ジェットコースターの映像など)
・既存の作品や市販の玩具などで鑑賞したり遊んだりする中で、迷路の形(四角だけでなく
丸い形)階段や塔、道順などを発見して作品をつくる意欲を高める。
・教科書の参考作品や身近な素材を見て、どんな材料が使われているかを知り、材料集めの
ヒントとする。
・作業がスムーズに行えるように、材料の効果的な接着の仕方などを指導する。
・制作の過程でもお互いの作品を見合ったり遊んだりする時間を設け、お互いのよさを感じ
たり、取り入れたりできるようにする。
・導入で使った既存の作品や市販の玩具などは、いつでも参考にできるように教室内に掲示
及び展示する。
・できあがった作品で遊ぶ時間を設けて、できるだけ多くの作品からよさや工夫した点など
を実感することができるようにする。
12
③太郎さんこんにちは
~12歳の自分~
太郎さんこんにちは
~12歳の自分~
題材名
授業様式
授業タイプ
鑑賞と環境
目
標
学年
鑑賞方法
小学校
高学年
作品活用方法
時間
12
場
所
教室
・鑑賞遊び
・ギャラリー・トーク 美術館
・校内展示
多目的スペース
・同作家の複数作品
・美術館鑑賞
・友達の作品
(1)作品から感じたことを自分なりの言葉で話し共有する。
(2)美術館での鑑賞マナーを身につける。
(3)鑑賞と表現の一体化により、作品を深く味わうことを通して表現の幅を広げる。
(4)形や色で表すことを楽しもうとする。
(5)鑑賞を通して、自分自身の表現を考える。
(6)環境について考え、自分たちの作品を協力して展示し、環境を整えることができる。
①
展
開
鑑賞遊び。作品カードを使ってできるゲームを自分たちで考え、実際にカード(岡本太郎
美術館貸し出し)で遊びながら作品に親しむ。
② 岡本太郎美術館でグループ別鑑賞活動。(美術館との連携によるギャラリー・トーク)
③ 形や色による表現の学習。
(色紙をはさみで切り、偶然できたパーツの形や色を組み合わせ
て表現する。
)
④「12歳の自分」をキャラクターとして表現する。(②③の学習を生かす)
段ボール紙(模造紙大)にキャラクターを描き、着色して切り抜く。
⑤ 友達の作品と合わせた共有の世界を表現する。(②③の学習を生かす)
⑥ 環境について考え、自分たちの生活環境と制作した作品の調和を考えながら協力して作品
展示をし、環境を整える。
⑦ 展示した作品を鑑賞し、感じたことなどを自分なりの言葉で話す。
友達の話を聞いて理解し、思いを共有する。
準備・
資料等
・作品カード(岡本太郎美術館貸し出し) ・ワークシート(ゲーム用・美術館鑑賞用)
・美術館見学のしおり
・見学準備(事前指導・美術館との打ち合わせ)
・色紙
・段ボール紙(模造紙大)
・段ボールカッター
・絵の具
・はけ
・模造紙
留意点
・鑑賞のポイントをルールに盛り込んだゲームの設定をする。
・美術館側と打ち合わせをし、個々の感じたことが中心となるギャラリー・トークを設定する。
・鮮やかでカラフルな色紙を用意し、表現の幅を広がるようにする。
・鑑賞で感じたことを生かして形や色を考えるように話す。
・作品展示では、自分と友達の作品(キャラクター)との配置に目を向けて全体のバランスを
考えさせる。
・自分たちの作品を生かした環境づくりから、生活環境に果たす美術の役割について考えさせ
る。
13
④『モナ・リザ』で福笑い
14
※
15
図版は削除している
著作権からの配慮により
⑤うれしいかお、かなしいかお、○○かお
⑥作品の人物に扮して
16
⑦ダイナミックな動きの表現
17
⑧ブリューゲルおじさんは子ども好き
⑨美しいかたち・やさしいかたち
18
※
19
図版は削除している
著作権からの配慮により
⑩キュビズムの冒険
⑪おはなし、おはなし
⑫自然に向き合う造形
20
Fly UP