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在来水生生物保全池

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在来水生生物保全池
学外機関との連携
応用動物科学コース
ざ い ら い
す い せ い せ い ぶ つ
ほ ぜ ん い け
在来水生生物保全池
身近な生物ニホンイシガメとカスミサンショウウオを守りたい
池の管理人より
身近にいたはずの在来のニホンイシガメは,
外来のミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)の大増殖によって,
全国的に激減しているようです。
岐阜県は豊かな自然に恵まれ,市内にもまだまだ緑豊かな自然環境が多く残されてい
ます。岐阜には,多くの在来水生生物が生息していますが,やはり環境の悪化や外来
種の生息拡大は他地域と同様に深刻です。絶滅に危機に瀕している生物も少なくあり
ません。
応用生物科学部の構内の一画に小さな人工池(在来水生生物保全池,約 200 m2)を
造成し,岐阜市内の希少な在来水生生物(主に,ニホンイシガメとカスミサンショウ
ウオ)の保全を図ると共に,その屋外飼育個体の生物学的研究を開始しました。
1.岐阜大学地区のカメ類の生息状況
ニホンイシガメ
0 1 5
クサガメ
日本固有種
 クサガメ
(在来 ※外来説もある)
(2010年8月27日~2011年7月27日の捕獲調査より)
スッポン
0 0 6
 スッポン
(在来)
ミシシッピアカミミガメ
1 2 9
 ニホンイシガメ
(在来)
4 1 1
2010 年夏から始めた岐阜大学地区でのカメ捕獲調査で,
大学周辺は要注意外来生物のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)に占拠され,
在来のニホンイシガメは絶滅寸前だということがわかってきました。
2.在来水生生物保全池とは,
この池は,主に岐阜市内のニホンイシガメとカスミサンショウウオを保全するために,
保護増殖と調査研究,さらには普及啓発を行うことを目的として作った場所です。
(※ここで飼育しているカメのほとんどは,ミシシッピアカミミガメ(研究用)です。ニホンイシガメ
もいますが,少なすぎて,残念ながら保護増殖の次元には達していません・・・・)
2010 年,まずは岐阜大学地区で危機的な状況にあるニホンイシガメの保全活動を開始し
ました。一方で,岐阜高校が,2006 年から絶滅危惧種のカスミサンショウウオ(岐阜市
条例指定貴重野生動植物種)の保全活動に本格的に取り組んでいます。このように,身近
にいたはずのニホンイシガメやカスミサンショウウオが危機的な状況にあることが分かり,
両種について保全・研究・教育する場を作りたいと考え,工事を進めてきました。
この保全池での活動は,岐阜高校や岐阜県世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ,岐阜市
自然環境課などのご協力とご指導をいただきながら進めています。活動の概要は,随時,
応用動物科学コースのHP で紹介しています。保全池が完成するまでの様子も紹介中。
現在地
検 索
商品名:ミドリガメ
環境省指定要注意外来生物
 カスミサンショウウオ
(在来)
在来水生生物保全池はココ
中へは入れませんが,外から見ることができます。
ご自由にご覧ください。
在来水生生物保全池
 ミシシッピアカミミガメ
(外来:北米原産)
岐阜市条例指定 貴重野生動植物種
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