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6月定例会市長提案説明(PDF:31KB)

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6月定例会市長提案説明(PDF:31KB)
平成21年松本市議会6月定例会市長提案説明[21.5.29(金) AM10:00]
本日ここに、平成21年松本市議会6月定例会を招集いたしましたとこ ろ、議員の皆様
方には、おそろいでご出席をいただき、厚く御礼を申しあげます。
今期6月定例会につきましては、当初、6月1日の招集を予定しており ましたが、皆様
ご承知のように、人事院が国家公務員の夏の期末、勤勉手当の引き下げ を行うよう、異例
の臨時勧告したことを受け、松本市としても現下の経済社会情勢に鑑み 、職員等の夏の期
末、勤勉手当の引き下げを行うこととし、関係条例の改正手続きの日程 から、招集日を本
日とさせていただきましたので 、ご理解を賜りますようお願いを申しあ げます。
また、ただいまは、赤羽議長から、第 85 回全国市議会議長会定期総会及 び第 84 回北信
越市議会議長会定期総会におきまして、忠地義光議員、南山国彦議員、 芦田勝弘議員、太
田更三議員、草間錦也議員、犬飼明美議員、牛山輝雄議員が、10年の 永年勤続議員表彰
を受けられたとのご報告がございました。松本市を代表して、受章され た皆様に対し、心
からお祝いを申しあげます。
また、大久保真一前議長には、全国市議会議長会の評議員としての重責 にあたられた故
をもって、感謝状が贈られたわけでございまして 、そのご功績に対し、 心より敬意を表す
る次第でございます。
受賞された議員の皆様、並びに大久保前議長には、今後とも、市政の発 展と議会制民主
主義の進展のため、一層のご活躍を賜りますよう、ご祈念申しあげます 。
それでは、提出議案の説明に先立ち、初めに危機管理の観点から、若干 申しあげたいと
存じます。
まず初めに、先に北朝鮮が突如実施した地下核実験に関連して申しあげ ます。
既に皆様ご承知のとおり、北朝鮮は、平成18年10月に実施した地下 核実験に引き続
き、去る5月25日に2度目の地下核実験を実施いたしました。
これは、核実験をしないように求めた平成18年の国連安全保障理事会 の決議に明確に
違反するものであり、わが国のみならず、北東アジア、さらには国際社 会の平和と安全を
著しく害するものとして、到底許されるものではなく、平和を希求し、 核廃絶を求める者
の一人として、この暴挙に対し、強い憤りを感じるところでございます 。
松本市では、世界の恒久平和を希求し、核兵器の廃絶を願いとして、昭 和61年9月、
平和都市宣言を行い、官民挙げて平和行政の推進に取り組んできたとこ ろでございますが、
特に、平成20年2月には、平和を願い、核廃絶を求めて、世界各国の 都市が連携した平
和市長会議に加盟し、強く核廃絶を訴えるなど、平和行政の更なる推進 に、取り組んでき
ております。
世界平和の希求と、核廃絶は、私の政治信条のなかで、根幹をなすもの であり、今後と
も、平和行政の推進に向けて、全力を挙げて取り組んでまいる所存でご ざいます。
次に、世界各地で感染が拡大しております新型インフルエンザ対策に関 連して申しあげ
ます。
去る5月16日に、兵庫県において、国内初の感染者が確認されて以来 、またたくまに
感染者が増加し、現在では国内におきまして、感染者数が数百人に達し ております。
国におきましては、新型インフルエンザ対策行動計画に基づき、都道府 県等を通じて感
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染拡大の防止、発熱外来や入院医療機関など、医療体制の確保等の取組 みを進めてまいり
ましたが、特性、感染力を分析し、今後の感染者の急増による、国民生 活や経済全般への
影響を最小限に抑えるため、これまでの対策方針を改め、感染の広がり の程度に応じて、
地域を 2 段階に分類して、それぞれの実情に応じて、軽症者の自宅療養 を認めるなど、弾
力的な対応をとることといたしました 。
これまで、本市では、去る 4 月 28 日に新型インフルエンザ対策本部を立ち上げ、松本
市民への健康被害を最小限にとどめるため、医療機関関係者や松本市医 師会からの協力を
得て、国、県の行動計画にあわせた医療体制の確保と、必要備品の確保 を行ってまいりま
した。
そして、特に、医療関係者らとの協議の中で、新型インフルエンザ患者 とそれ以外の患
者を振り分けるための「発熱外来」を、松本市医師会員の皆様のご理解 、ご協力の下、松
本市として独自に開設することとし、城西地籍の旧地方事務所跡地に、 24時間体制の診
療所を設置したところでございます。
幸いにも、松本市内での感染例は未だ確認されておりませんが、今後と も感染時を想定
して、国の新方針に従い、医師会や医療機関等と連携を図りながら、市 民の安心、安全の
確保のため、全庁あげて取り組んでまいる所存でございます。
次に、去る5月14日、県道上高地公園線釜トンネル付近で発生した、 落石事故に関連
して申しあげます。
この落石事故による復旧作業中に、不幸にして再度の落石により作業員 2名が死傷され
たわけでございまして、この場をお借りして、心からご冥福をお祈り申 しあげますととも
に、お見舞いを申しあげます。
幸いにも、県の必死の復旧作業により、予定より1日早く、21日の早 朝に通行止めが
解除され、地元を始め関係の皆さんも、一安心したところでございまし て 、早期復旧に向
けご尽力いただいた、県を始め関係の皆さんに、心から感謝申しあげる 次第でございます。
一方で、落石現場の復旧作業を行うため、上高地との往来が閉ざされた ため、観光客の
キャンセルが相次ぐなど、上高地の旅館関係者等の皆さんは、大きな打 撃を受けました。
この7日間による通行止めにより、上高地全体では、約32,500人 の観光客の減少
となったわけでございまして 、これから観光シーズンを迎える旅館関係 者等にとっては、
大変な痛手となることから、松本市としては、緊急資金融資を行うなど 、支援をしてまい
りたいと考えております。
また、この県道沿いには、落石現場のほかにも危険箇所がありますこと から、県に対し
危険箇所の点検と早期の落石防止対策を要望してまいります。
それでは、次に、本市が現在直面しております懸案事項等について、申 しあげたいと存
じます。
まず初めに、「健康寿命延伸都市・松本」の創造について申しあげます 。
「健康寿命延伸都市・松本」の創造につきましては、私の市長二期目の 市政運営の最重
要施策に位置づけているものでありまして 、初年度となる昨年度は、健 康寿命延伸の主役
となります市民の皆様に、まずはその趣旨をご理解いただくため、「健 康寿命延伸都市・
松本」の創造のビジョンをまとめ、「健康寿命延伸都市・松本」市民フ ォーラムや、「市
長が語る松本のまちづくり」などを通じ、市民への周知を図るなど、基 礎固めの年でござ
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いました。
そして、本年度は、「(仮称)健康寿命延伸都市・松本の創造協議会」 を設置し、市民
や関係団体の皆様から、ご意見、ご提言をいただきながら、『体と心』 の健康づくりの分
野と、『暮らし』の環境づくりの分野に位置付けられた、具体的な創造 プログラム事業に
取り組みます。
その取り組みに当たっては、市民や関係団体、企業・大学等と連携を図 りながら、全市
民一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
次に、健康寿命の延伸に関連して、「体とこころ」の健康づくりの観点 から、全国的に
も大きな社会問題となっております、自殺者の急増に対する予防対策へ の取組みについて
申しあげます。
平成20年には、全国では11年連続で年間3万人以上の方が、また、 長野県内では約
600人、松本市内では50人前後の自殺者が発生するなど、放置する ことが出来ない、
国家的かつ地域社会における大きな問題となっております。
その原因や動機については、失業、多重債務、倒産、長時間労働等の社 会的要因に加え、
健康、性格傾向等の様々な要因が複雑に関係しているといわれており、 一朝一夕に解決で
きる問題ではないと思いますが、自殺をする方の多くは、うつ病などの 精神疾患を発症し
ており、適切な治療等により、ある程度、予防できるのではないかとも 、考えられてきて
おります。
この問題は、行政だけで対応するものではなく、社会全体で考えなけれ ばならない問題
であり、経済危機や経済不況などにより、社会が混迷し、閉塞感が漂う なかで、働き方や
暮らし方を見直し、やさしく穏やかな社会の構築を目指しながら、失業 や多重債務等への
相談支援体制の整備を図るとともに、うつ病等の早期発見、早期治療な ど、精神疾患者へ
の適切な対応が、重要であると考えております。
そこで、松本市といたしましては、市民一人ひとりが、心の健康問題の 重要性を認識し、
様々な分野の方々や、組織が密接に連携しながら、包括的な取組みを進 めていくことが、
自殺の予防対策につながるとの考えに立って、庁内関係課による「自殺 予防対策庁内連絡
会議」を設置するとともに、官民・企業等と連携して、「自殺予防対策 推進協議会」を設
置し、自殺予防の総合的な対策を講じてまいりたいと考えております。
次に、昨年のサブプライムローン問題に端を発した、100年に一度と 言われる経済危
機に対する、緊急経済・雇用・生活対策について申しあげます。
松本市では、この経済危機に対し、昨年12月に緊急経済・雇用・生活 対策本部を設置
し、きめ細やかな対策をいち早く講じてまいりました。
経済不況の中で、特に生活弱者の市民のいのちと暮らしを守ることが市 の使命であると
の決意と、市民の危機を救うという信念から、経済、雇用対策に留まら ず、生活支援を含
めた、これまでにない様々な手厚い対策に、全庁挙げて取組んでまいり ました。
このうち、経済対策につきましては、この3月まで中小企業等に対する 制度資金の貸付
要件緩和を実施し、20年度2月補正予算に前倒しして措置した、地域 活性化・生活対策
臨時交付金事業費や、中小企業金融対策事業費の増額、さらには「定額 給付金」支給など
を、速やかに実施するとともに、21年度当初予算で、河川、道路、保 育園の前倒し工事
など、総額63億8,000万円の関連予算の執行をもって、地域経済 の活性化に寄与し
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てまいりたいと、鋭意取り組んでおります。
また、発行総額3億3,000万円、うちプレミアム分が3,000万 円で、市内の多
くの事業所、店舗で使用できる「松本プレミアム商品券」が、6月20 日から、松本商工
会議所で発売されることとなっております 。
松本市といたしましては、この商品券の発売が、市内での消費拡大につ ながり、地域経
済の活性化が図られることから、松本市としてもプレミアム分相当分を 、今回の補正予算
に計上し、支援をしてまいることとしております 。
この商品 券の 発行を ひとつ の契 機に、 これま で、 「元気 だそう 松本 キャン ペーン セー
ル」と銘打ち、各商店街や旅館組合等にご協力いただきながら、進めて まいりました共同
販売促進活動や、商店街・旅館組合等が行うセール、キャンペーンに対 する助成事業など
にも、さらに力を入れながら、地域経済の活性化を図ってまいりたいと 考えております。
また、雇用対策についてでございますが、雇用止めにあわれた皆さん等 に対し、これま
で土曜日の相談対応や、日系外国人の相談窓口の開設、さらには市の臨 時職員への雇用等、
行政としてできる限りの対策を講じてまいりました。
この間、ハローワーク松本管内における3月の有効求人倍率が、0.5 0倍と、依然と
して厳しい雇用状況にあることから、今回の補正予算で、国の第2次補 正を活用し、総額
約8,500万円の緊急雇用対策事業を計画しております。
さらに、生活支援対策といたしましては、昨年の年末を始め、この3月 末から4月初頭
にかけて、重点対策期間を設け、新たな生活資金の貸付制度の創設を図 りながら、休日を
含めた生活相談を行うなど、きめ細かな対応に努めてまいりました。
そして、4月からは、困ったときはお互い様の精神で、生活支援のため の寄附の受入れ
を実施し、大変ありがたいことに現在までに予想を上回る150万円近 くの善意が、多く
の市民の皆様などから寄せられており、これらにつきましては、困った 方たちへの生活支
援施策の原資として、活用させていただくこととしております 。
この厳しい経済状況は、今後とも続くことが予想されますことから、松 本市としては、
引き続き経済や雇用の状況などを的確に把握し、市民生活の安全・安心 を最優先に考え、
全庁挙げて対策に取り組んでまいる所存でございます。
次に、信州まつもと空港の活性化について申しあげます。
信州まつもと空港の活性化、特に、札幌、福岡、大阪への定期便3路線 の、ジェット機
による毎日運航の復活につきましては、平成19年2月に、札幌線存続 に関連して、日本
航空が、羽田空港再拡張に伴う機材配備が整う、平成22年10月を目 途として、ジェッ
ト機の早期復便について誠意を持って検討すると、日本航空と県で合意 をしております。
従いまして、本年9月までの上半期は、最も重要な期間と位置づけられ 、利用率の向上
を最優先に、全県を挙げて取り組まなければならない時期にあります。
当面、本年3月、国土交通省及び県が連携して開催した、「信州まつも と空港活性化研
究会」において示された空港活性化策の実現に向け、県がすべきことは 県に要望し、国や
航空会社へ要望すべきことは県と連携し、更に、本市としてすべきこと は積極的に取り組
むという姿勢で、この難局に臨む所存でございます。
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また、6月1日には、松本観光協会と松本コンベンションビューロー が 発展的に組織統
合し、新たに「一般社団法人
松本観光コンベンション協会」が発足い たします。
今後 は 、地 元 利用 促 進 協議 会 など 、 地元 を 中心 と する 利 用促 進 活動 と 、 松本 観 光コ
ンベ ン ショ ン 協会 や 旅行 関 係者 等 によ る 、松本広域をベースとした着地型 の旅行企画商
品の開発と 、広報宣 伝等の 誘 客 活 動 を 両輪 に 、 更 な る 利 用促 進 に 向 け て 、 県や 関 係 機
関と 連 携し な がら 、 効率 的 に 取り 組 んで ま いる こ とと し てお り ます の で 、 議 会 をは じ
め市 民 の皆 様 の一 層の ご 協力 を 、お 願 い申 し あげ ま す。
次に、波田町との合併問題に対する取組みについて、申しあげます。
波田町との合併問題につきましては、去る5月21日に開催されました 、「広域都市ビ
ジョン特別委員会」にご協議申しあげましたが、「波田町からの申し入 れを受け入れ、合
併について正式に協議をする場」として、6月1日に、「第1回松本市 ・波田町任意合併
協議会」を設置することといたしました。
今後、この合併協議会におきまして、合併問題についての詳細を協議し てまいるわけで
ございますが、松本市といたしましては、引き続き、「市民が主役」の 基本理念で、「合
併協議に臨む基本姿勢」に照らしながら、真摯に、かつ、誠実に取り組 んでまいる所存で
ございますので、市民を始め議員の皆様のご理解、ご協力を賜りますよ う、お願いを申し
あげます。
なお、波田町における「農用地の取得問題」、「波田総合病院の未払い 金問題」などは、
今後、波田町民、松本市民の納得が得られるよう、適切な処理がされる よう思慮しており
ます。
次に、ロシアとの経済交流などについて申しあげます。
昨年10月、経済新興国として、成長著しいロシアとの経済交流等の可 能性を探るため、
市民訪問団を率いて、モスクワを訪問し、私の知人を通じて、ロシアを 代表する経済・産
業界を代表する皆様と懇談する機会を得、地方都市や地方の企業等との 交流の可能性を探
ってまいりました。
帰国後は、商工課内に担当職員を置き、ロシアとの交流を引き続き進め るため、庁内の
体制を整えてきたところでございます 。
本年2月には、モスクワ、ウクライナの旅行エージェントを含む旅行関 係者4社の視察
が、また、4月には政府系機関であるモスクワ国立研究・計画機構の視 察が行われたほか、
5月に入って、道路建設会社、道路付帯設備会社などで構成される「道 路建設業協会」が、
国土交通省、東日本高速道路株式会社などを視察訪問する行程のなかで 、松本市を来訪し、
地元の建設業界の方々との道路建設技術に関する交流が行われました。
また、5月21日から23日にかけて、モクスワで開催された、ヘリコ プターのエキス
ポへの市内企業の出展や、5月30・31日に松本市で開催される、信 州夢街道フェスタ
2009へのロシア側からの出展のほか、大学間交流や将来のロシアの 美術館、例えばエ
ルミタージュ美術館との交流に向けた営みもスタートするなど、ロシア との幅広い交流が
ゆるやかに進展しつつあります。
昨年秋、近い将来に向けて、経済交流など松本市との新たな交流の可能 性を探索するた
め、思い切って踏み出した第1歩が、着実に、そして確実に交流の基礎 となり、商工業や
農林業の皆様、更には市民や大学生の皆様との交流へと導ければと願う ものであります。
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それでは、ただいま上程されました議案につきまして、ご説明を申しあ げます。
本日、提案申しあげました議案は、条例13件、予算2件、道路2件、 その他3件のほ
か、専決処分の報告9件の、計29件となっております。
まず初めに、補正予算についてご説明申しあげますが、説明に先立ち、 現在のわが国の
経済状況について若干申しあげます。
政府は、5月の月例経済報告において、わが国の経済は、個人消費が緩 やかに減少する
なか、企業収益は極めて大幅に減少し、設備投資は減少しているが、生 産は下げ止まりつ
つあり、「景気は、厳しい状況にあるものの、このところ悪化のテンポ が緩やかになって
いる」と「先行きについては、当面、悪化が続くと見られる」としてい た基調判断を約3
年3カ月ぶりに上方修正しております。
しかし、「先行きについては、当面、雇用情勢が悪化するなかで、厳し い状況が続くと
見られる。」とし、在庫調整圧力の低下や経済対策の効果が景気を下支 えすることが期待
されるが、生産活動が極めて低い水準にあることなどから、雇用情勢の 一層の悪化が懸念
されるとしております。
このような経済状況の下で編成いたしました、平成21年度6月補正予 算でございます
が、地域経済の活性化に資する経済対策経費を柱に、国庫補助事業の追 加内示に伴う経費、
並びに波田町との合併を検討するための経費や、国民健康保険税の税率 改定に伴い、急激
な税負担増を緩和するために行う国民健康保険特別会計への特例繰出金 を計上いたしまし
た。
補正予算の規模といたしましては、一般会計では、11億7,600万 円の追加を、ま
た、特別会計では、国民健康保険特別会計で1億5,063万円の追加 となっておりまし
て、全会計の補正額は、13億2,663万円の追加となっております 。
一般会計の補正予算の規模につきましては、当初予算が市長選挙に伴う 骨格予算となっ
た年度を除いて、平成元年以降、最大の規模となっております。
まず、補正の柱となります「地域経済の活性化に資する経済対策経費」 には、6億7,
143万円を措置しました。第一に、3Kプランを中心とした実施計画 の前倒し事業等に
取組み、「健康寿命延伸都市・松本」の創造を進めながら、併せて地域 経済への波及効果
が期待される事業を厳選しました。
また、国の第2次経済対策の一つである「緊急雇用創出事業」を積極的 に活用し、新た
な雇用の創出に取り組むこととしております。
国民健康保険特別会計につきましては、制度改革や景気悪化などによる 厳しい財政状況
により、現行の税率では今年度以降、大幅な赤字が見込まれることとな りました。
今 後 、 医 療費 の 推 移、 税 収 動向 な どを 勘 案 しま す と 、向 こ う 3年 間 で およ そ 15 億
6,000 万円程度の財源不足が見込まれることとなりました。
財源不足につきましては、特別会計独立の原則に則って、全額税率改定 をもって、補て
んするところでありますが 、国民健康保険運営協議会からの答申を踏ま え、また、被保険
者の厳しい実態、更に、県内他都市の状況を参考にしたうえで、財源不 足の概ね半額を国
保税率の引き上げで、更に不足額を一般会計からの補てんをもって、こ の窮地に対処する
ことといたしました。
国民健康保険特別会計につきましては、税基盤が脆弱であること、また 、医療費の増大
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などから、宿命ともいうべき厳しい財政運営が、今後も続く見込みでご ざいますが、特定
健診・特定保健指導の受診率の向上に取組み、医療費の抑制を図るなど 、財政の安定化に
向けた取組みを行ってまいる所存でございますので、ご理解をいただき たいと存じます。
それでは次に、ただいまご説明いたしました予算以外の議案について、 一括してご説明
申しあげます。
まず、条例につきましては、第17次住居表示整備事業の実施に伴い、 施設の位置表示
等の変更を一括して行う条例と、市内3箇所の霊園への指定管理者制度 の導入、松香寮が
あります梓川地域休養施設、美須々駐車場への利用料金制の導入や、農 村公園及び都市公
園の新設、特定公共賃貸住宅及び特定目的住宅への入居条件の見直し、 学校給食センター
の名称及び位置を規定するものなどの、関係条例の一部改正を提出して おります。
その他の議案といたしましては、市道関係2件、芳川小屋地区等におけ る住居表示の実
施に伴う議案2件を提出しております。
次に、報告案件といたしまして、新型インフルエンザの診療に係る「発 熱外来」を設置
するに当たり、5月21日付けで専決処分した診療所条例の一部改正の ほか、事務事業の
精算に伴い予算措置が必要な経費を中心に編成し、去る3月25日付け で専決処分した、
平成20年度の一般会計及び国民健康保険など6つの特別会計の補正予 算、さらには、前
年度収支不足を、21年度予算からの繰上充用により処理するため、去 る5月22日付け
で専決処分をした、老人保健特別会計の補正予算について、報告を申し あげております。
また、議案以外のものといたしましては、平成20年度の繰越明許費繰 越計算書等の繰
越し4件のほか、松本市が資本金等の2分の1以上を出資しております 、法人の事業計画
等8件と市長の専決処分事項の指定にかかわる報告3件を、報告いたし ております。
さらに、今会期中には、松本市役所東庁舎空調設備改修工事 に関する工 事請負契約の締
結について、及び東部学校給食センター建設事業用地の、汚染土壌処理 に関する紛争解決
調停が不調に終わりましたことから、松本市として前土地所有者等に対 し、損害賠償を求
めて、訴えの提起を行うための議案をそれぞれ追加提案することとして おりますので 、よ
ろしくお願いをいたします。
以上、本日提案いたしました議案等について、ご説明申しあげましたが 、予算につきま
しては、財政部長から補足説明をさせますので、よろしくご審議を賜り ますよう、お願い
申しあげます。
(以
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上)
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