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9月 - 藤波こども園

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9月 - 藤波こども園
藤波こども園
旧 藤波幼稚園
園長だより
№16
もうすぐ運動会!?
平成28年9月29日
文責 河合吉輝
現 藤波こども園
真剣な目で
子どもたちにとって楽しみの行事のひとつ運動会が終わっ
た。勝った負けたと喜怒哀楽を全身に表しながら活動する姿
は見ていて実に楽しい。だけど私がもっと好きなことは子ど
もたちが運動会という活動の場を通じて精神的に成長する姿
だ。月組(年長児)になると紅白に別れて全員リレーをする。
チームの人数は12~1
3名である。台風の大雨の日遊戯場で練習する月組を見て
いた。両端に分かれた子どもたちが、かたまってひそひそ
声で話し合っている。どうやら相手チームに聞こえないよ
うに作戦を練っているようであ
った。子どもたちの顔は真剣そ
のもの。しばらく時間がかかっ
たが、話がまとまると全員が立ち上がりいざ戦いとばかり威勢よく
声を挙げてリレーが始まった。勝負が着いた後の子どもたちの様子
は様々だ。がっくりとうなだれている子、両手を挙げて飛び跳ねている子、しかし負けたチーム
も先生の「次頑張るぞ~」の声に励まされて「おーッ」と威
勢がよい。本当にほほえましい。後で担任に聞くと、こうし
た相談は「そんなに簡単にはできません」とのこと。はじめ
は3人のチームを作り走る順番を決め、4.5.6人と次第
に人数を増やしていくそうである。途中、自分の順番が決ま
ればどこかへ行ってしまったり、とにかく1番がいいと言い張るものがいたり・・・・・。ところが
続けて負けるといよいよ作戦会議が始まるそうである。「ご飯をいっぱい食べる」「早く走れる靴
を買う」から始まって「バトンを落とさずしっかり渡す」「早い人が2回走る」「早い人を後ろか
ら順に揃える」などなど意見が出てくるようになり、チームとして勝つことが意識できるように
なってくると「○○くんアンカー走ってや、ぼく1ばん走るし」ということばがでるようになっ
てくるのだそうである。私としてはこうした成長が楽しいのだ。また、このような導きをしてく
れる先生の指導が嬉しいのだ。教師が走る順番を決め、そこそこいい勝負になるように指導する
ことはた易い。でもそれでは子どもたちにとっておもしろくもないし、精神的成長もない。子ど
もたちに、【どんな大人になって欲しいのか】を我々大人がしっかり持っていなければならない
と思う。園の時代にどんな子であったかが問われるのではなく将来どんな大人になるかが問われ
なければならないと思う。小さな子どもの時代の姿に一喜一憂することなく、けんかやトラブル
も含め、子どもたち自身がその課題にどう立ち向かうかを援助し考えさせ、見守る余裕が無くて
はならないと思う。長い広い目で子どもを見守りたい。
-1-
保育ボランティア
子 どもあれこれ
夏休みに入ると保育ボランティアの取り組
横断歩道でのリーダーの姿
少し前のことになるが、朝の登校時、小学
みが始まる。小中高校生が夏季休業を利用し
生の列が横断歩道を渡っている。車道の中央
て園に来て子どもたちの保育のお手伝いをし
には黄旗(登校旗)を持った高学年の女児の
てくれるのだ。市の公民館の事業として取り
姿があった。下学年の子どもたちを渡し終え
組んでくださっている。小中高校生は保育ボ
小走りに列の先頭へ戻っていった。また、先
ランティアの内容や心構え等の説明を受けて
日の交通指導時、同じように男児が旗を持っ
参加してくれる。ボランティアに参加する彼
て車道中央に立ち下学年を渡していた。我々
女らは小さな子どもたちが大好きである。6
大人がいるので少々足早に切り上げ、先頭へ
年連続参加の高校生はもちろんのことである
と走っていった。以前から感じていることだ
が、小学校6年生の女児も手慣れたものであ
が、大人がいる時といない時のリーダーとな
る。10人あまりの園児たちの前に出ると、
る子の気の配り方が違うように思う。その子
たちは、我々がいない方が気配りが行き届き
しっかりしているように思えるのだ。だが、
大人がそこに絡むと、安心もするし、気恥ず
かしさも出るしというわけで、遠慮がちにな
っているように思う。おそらく子どもたちは
日常の大人の口出し、手出しによって力を出
すことを弱めさせられている場面が多々ある
紙芝居を2つ手に取り、横を向いている子が
いてもお構いなく「さあ、みんなどっちがい
い」と声をかける。子どもたちが「はン?」と
なっていても続けて「こっちかな~?それと
もこっちかな~」と実にいい間合いで園児た
ちを誘っている。園児たちは一斉に、自分の
お気に入りの紙芝居を指さしている。本当に
のではないかと思う。力はあるのだから、で
見事なつかみである。園児たちはものの見事
きることはどしどし子どもたちに任せていく
に6年生女児の手の中にあった。高校生はさ
方がよい。我々はそれを見守り、環境を整え
すが大人である。自分の責任というものをよ
ていくことに力を注いでいきたいとおもう。
く自覚している。彼女たちの視線は常に園児
たちに向いておりまるで保育者のように園児
ありがとうございます
【いただきました】
① スイカ
ブルーベリー
トマト 保護者宅より
②
儒式のおさがり
藤樹書院より
たちの活動を見守っている。笑顔を見せなが
ら誰に頼ることもなく何かあったらすぐに動
き出せる準備を整えている。頼もしい姿であ
る。こんな彼女らが将来安心して、保育や教
育の仕事に付けるよう、よりよいシステム作
りに努めていかねばと思う。
新赴任の先生
西條千佳先生
乳児保育担当
7 月より
小島恵理子先生
延長保育担当
7 月より
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