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IoTに求められるIT基盤: OSSを利用したリアルタイム・ ビッグデータ

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IoTに求められるIT基盤: OSSを利用したリアルタイム・ ビッグデータ
IoTに求められるIT基盤:
OSSを利用したリアルタイム・
ビッグデータ・ソリューション
レッドハット株式会社
サービス事業統括本部
ソリューション・アーキテクト部 部長
三木 雄平
ご案内
本資料は、当日使用する講演資料からの一部抜粋となります。
ご了承賜りますようお願い致します。
Red Hat IoT研究所について
•  IoTに関する成功パターン(M2MやLBSを含む)および、ベス
トプラクティスをより多くの方々に知ってもらうために立ち
上げたレッドハット内のVirtual Team
•  セミナーやWeb記事、コラム等を通してメッセージアウト
•  Open EYE ONLINE:レッドハット IoT研究所
http://jp-redhat.com/openeye_online/column/iot-lab/
Agenda
•  IoT市場とターゲット
•  IoTを実現するためのテクノロジアーキテクチャ
•  レッドハットのIoTソリューション戦略
•  テクノロジースタック
•  3つのアドバンテージ
IoT:モノのインターネットについて
•  先進性はInternetではなく、Things(モノ)の本質が大きく変化する点
•  「モノ」がインターネットに繋がることで「モノ」単体では考
えられなかった全く新しい価値が創造
ITを起点とする競争の3rdインパクト
1st Impact (1970年代〜~80年代): 業務処理のIT化
2ndImpact (1990年代〜~00年代): インターネットの導入
3rd Impact (2010年代〜~): IoT
インダストリー 4.0/第4次産業革命
1st:18世紀:蒸気機関
2nd:20世紀初頭:電気エネルギー
3rd:20世紀後半:コンピュータによる自動化
4th:2015年〜~ :IoT産業革命
IoTサービス:4つのセグメント
How Smart, Connected Products Are Transforming Competition より抜粋
by Michael E. Porter and James E. Heppelmann FROM THE NOVEMBER 2014 ISSUE / Harvard Business Review
•  モニタリング
• 
• 
センサー等を利用して、製品の状態、稼働状況、外部環境のデータを取得
取得したデータは該当製品および製品利用の実態等の分析に利用
•  例:「製品から送られてくる利用ログを保存」etc
•  制御
• 
• 
クラウド上のアルゴリズムや遠隔コマンドによって製品を制御
状況や環境が指定した条件、閾値に到達した場合、それに対応するアクションを実施
•  例:「圧力が高くなりすぎたらバルブを閉鎖」etc
•  最適化
• 
製品のモニタリングと制御を組み合わせ、製品性能の最適化を実施
•  例: 「風力発電で現在と過去のデータから、最適な風車の角度を調整し稼働率をあげる」
•  自律性
• 
モニタリング、制御、最適化の各機能が結びつくことで高い自律性を実現
最適化
制御
モニタリング
自律性
IoT市場
•  サービスのセグメントと提供されるIoTのサービスによって
必要とされる要素は異なる
•  ITC企業が狙うべき領域は?
自律性
最適化
制御
モニタリング
• スマートシティ
• 交通制御
•  アミューズメントプレイス
• スマートマンション
•  スマート農業
•  スマートホーム
• 家電
• ロケーションサービス
• 健康・医療療
• シェアリング • • スフポーツ⽤用品
ィットネス器具
• 
駐⾞車車場
• 美容サポート器具
少ない
• 機器メンテナンス
• 装置・設備保全
• 製造管理
• 機械稼働管理理
• コネクテッドカー
トランザクション量
多い
Agenda
•  IoT市場とターゲット
•  IoTを実現するためのテクノロジアーキテクチャ
•  レッドハットのIoTソリューション戦略
•  テクノロジースタック
•  3つのアドバンテージ
レッドハットの IoTソリューションと戦略
集積データをデータベースや
ビッグデータストレージに格納
ビジネスルールマッチング
知的アクション
関連付けられたアクションに沿っ
て知的アクションを実行
情報処理
必要ないデータのフィルタリング
と必要なデータの組み合わせ
収集したローレベル
データを投入
新しい発見から知的
アクションを更新
ナレッジ
新しい発見を最適化し、情報処理方法
を更新
データ収集
センサー、コントロール装置、
モバイルなどからデータを収集
集積データを分析し、新し
い発見を構築、蓄積
IoTテクノロジースタック
クライアント
クラウド
フロント
バックエンド
リアルタイム処理
業務
システム
製品のアプリケーション
IoT
デバイス
モバイル
端末
分析(逐次)処理
Web Server
Message Broker
HTTP
MQTT
etc..
Enterprise Service Bus
MBaaS
連携
システム
OS
Application
BI Tool
ルール解析エンジン
Business Rule Engine
アプリケーション実行基盤
Application Server
データ・分散実行基盤
Data Grid
Hadoop
OS / Cloud Platform
外部
サービス
レッドハット製品で構築するIoTスタック
クライアント
クラウド
Red Hat OpenShift
フロント
バックエンド
リアルタイム処理
IoT
デバイス
モバイル
端末
連携
システム
HTTP
MQTT
etc..
Web Server
as Apache HTTPd
製品のアプリケーション
Message Broker as
JBoss A-‐‑‒MQ
ルール解析エンジン
ESB as
JBoss Fuse
MBaaS as Red Hat Mobile Platform
Red Hat OpenStack +Ceph
Application
分析(逐次)処理
BI Tool
業務
システム
JBoss BRMS
アプリケーション実行基盤
JBoss EAP
データ・分散実行基盤
JBoss Data Grid
Hadoop
Red Hat OpenStack + Ceph
外部
サービス
レッドハットIoTスタックの特徴
①  ポータビリティ
• 
• 
• 
いつでもクラウドから出られるシステム
クラウドファーストで進むIoTで見落としがち
技術: Dockerとその管理技術(OpenShift)
②  リアルタイム処理
• 
• 
• 
制御と最適化を実現するリアルタイム分析実行基盤を用意
コンピュータによる「リアルタイム分析/処理」環境と、人による「長期的な分析/処理」環境
の両方を実現
技術: JBoss BRMSとJBoss Data Grid利用したCEP
③  フレキシビリティ
• 
• 
オープン・イノベーションの実現
•  組み合わせられる技術スタック
ビジネスの変化についていける柔軟な仕組み
•  分析結果を即時反映できる仕組み
•  技術: JBoss BRMS
① ポータビリティ
•  長期的なスパンを考慮したポータビリティはもちろん、最適
なシステム構築の試行錯誤でも大きなアドバンテージになる
Low-‐‑‒mid Transaction
クラウド
工場
バックエンド
フロント
アプリケーション
Docker Image
JBoss A-‐‑‒MQ
センサー
センサー
センサー
Docker Image
HDFS
JBoss EAP
インターネット
Hi Transaction
クラウド
工場
Docker
JBoss A-‐‑‒MQ
バックエンド
フロント
アプリケーション
Docker
Docker
JBoss EAP
JBoss A-‐‑‒MQ
インターネット
アプリケーション
Docker Image
JBoss EAP
HDFS
Docker と OpenShiftの活用
各スタックをコンテナイメージ化することで高いポータビリティを実現
•  Docker
•  コンテナ型の仮想化を実現する、ファイルシステムによるLinuxコンテナの管理技術
•  Red Hat Enterprise Linuxをはじめ、様々なLinuxディストリビューションおよび
クラウドプロバイダがサポート
•  OpenShift Enterprise 3
•  PaaSの領域を超え、Dockerアプリケーションのためのシステム基盤に変貌
• 
Kubernetes を利用して Dockerコンテナイメージを管理するための様々な機能を提供
•  複数のマシンを束ねてリソースを有効活用
OpenShift v3
Docker
OS
Docker
OS
Docker
OS
コンテナ
イメージ
② リアルタイム処理
•  リアルタイム処理と(人による)分析処理を実現する2つの基盤が必要
•  ルールエンジンを利用することで挙動を柔軟に変更できる
•  リアルタイム処理基盤
• 
• 
• 
コンピュータ、機械学習ベースの分析とリアルタイムなアクション
直近の情報をインメモリで保持
• 
例:エラーが3回連続で送付された場合、
管理者にアラートをあげる etc..
要素技術
バックエンド
• 
インメモリ分散処理
リアルタイム処理
分析(逐次)処理
• 
Complex Event Processiong
製品のアプリケーション
• 
分析処理基盤
• 
人による分析と、より包括的で長期間の
アクション
•  長い期間の情報を永続的に保持
•  例:過去1年分の利用履歴から最適なマーケ
ティングアクションを導き出す
•  要素技術
Hadoopに代表される分散処理
分析ツール
Application
BI Tool
ルール解析エンジン
JBoss BRMS
アプリケーション実行基盤
JBoss EAP
データ・分散実行基盤
JBoss Data Grid
Hadoop
③. フレキシビリティ
•  今後、より製品側の最適化と自律性が進んでいくことが予想される
• 
製品がもたらすデータを元に製品クラウドで解析された結果を、製品に
反映し、性能、稼働率等の向上を実現
ユーザや市場のニーズに合わせて、出荷時とは異なる動きを実現
個別ユーザの利用用途にあわせてパーソナル化
• 
• 
•  ルールエンジンを製品にも組み込む
•  製品の制御をルールエンジンで構築し、より変更に強い製品にする
•  市場のニーズにあわせて新たに作成されたビジネスルールを製品クラ
ウド側から製品にプッシュ
• 
分析結果(分析モデル)を自動反映できる仕組みを実現することも可能
最適化アーキテクチャ
• 
• 
蓄積された製品情報を分析ツールを利用して分析。分析モデルを作成
分析モデルからビジネスルールに自動変換
• 
• 
PMML to ビジネスルール
このソリューションは既にレッドハットで保持。ユーザ事例もあり
• 
自動変換されたビジネスルールを製品にプッシュ
• 
製品に組み込まれたJBoss BRMSがプッシュされたビジネスルールを読み込み、分析結果を製品に反映
• 
ビジネスルールの更新により製品を進化させる
④ ⑤
製品
製品S/W
JBoss BRMS
クラウド
③
②
DRL
分析(逐次)処理理基盤
①
変換
ツール
XML
CSV
PMML
製品H/W
分析ツール
(SPSS/SAS/R等)
Hadoop
レッドハットの IoTソリューションと戦略
集積データをデータベースや
ビッグデータストレージに格納
ビジネスルールマッチング
知的アクション
関連付けられたアクションに沿っ
て知的アクションを実行
情報処理
必要ないデータのフィルタリング
と必要なデータの組み合わせ
収集したローレベル
データを投入
新しい発見から知的
アクションを更新
ナレッジ
新しい発見を最適化し、情報処理方法
を更新
データ収集
センサー、コントロール装置、
モバイルなどからデータを収集
集積データを分析し、新し
い発見を構築、蓄積
新しい発見からさらに効果的な
データ収集方法を更新
最後に
IoTに関する最新情報を発信
レッドハット IoT研究所
http://jp-redhat.com/openeye_online/column/iot-lab/
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