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NETBACKUP 7.0 FEATURE BRIEFING NetBackup 7.0

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NETBACKUP 7.0 FEATURE BRIEFING NetBackup 7.0
NETBACKUP 7.0 FEATURE BRIEFING
NetBackup 7.0 機能説明
クライアント側での重複排除
クライアント側での重複排除
NetBackup 7.0 Feature Briefing
機能説明
従来のバックアップソリューションおよびネットワークインフラストラクチャは、近年、増大するデータ量に対応
出来なくなっています。多くの IT 部門は現在でも、そのファイルデータのほとんどに対して「週次のフルバック
アップ、日次の増分バックアップ」手法を採用しています。バックアップウィンドウの短縮、大量のファイル、飽
和したネットワーク接続、厳しいリストア SLA などの課題に直面するバックアップ管理者は、新しい、より効率
的なデータ保護の方法を求めています。
クライアント側での重複排除は、ネットワーク運用におけるディスクベースの重複排除のメリットを拡大しま
す。特定のデータセグメントが固有かどうかをクライアントで判断することにより、ディスクにまだ書き込まれて
いないデータだけを送信することができます。その結果、バックアップオペレーションで消費されるネットワーク
帯域幅の効率が劇的に改善します。クライアント側での重複排除には、以下のような利点があります。
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冗長なデータファイルおよびセグメントのフィルタリングによる、バックアップの高速化
冗長なデータが転送前にソースでフィルタリングされることによる、帯域幅使用率の削減
2007 年の導入以来、PureDisk のクライアントサイド重複排除テクノロジは、リモート環境、仮想環境、データ
センターで、非常に有効に機能しています。NetBackup 7.0 は、選択されたプラットフォーム上で、組み込み
のクライアント側重複排除を標準クライアントの一部として提供し、バックアップ実行方法のパラダイムを変え
るように設定されています。
NetBackup はその革新的なクライアント重複排除のベースとして、PureDisk の確立された実証済みのテクノ
ロジを利用しています。一方、エンタープライズバックアップ市場における競合他社の大半は、クライアントで
の重複排除について未だに知識がなく、NetBackup 7.0 が今日提供するスケーラビリティ、安定性、柔軟性
に到達するには今後長い時間を要します。
ビジネス上の付加価値
クライアントリソースの大幅な節約 – クライアントでの重複排除は冗長なデータをソースで削除するため、従
来のバックアップと比較して LAN 使用量が減少し、より多くのクライアントリソースサイクルがプロダクション
サービス用に解放されます。以下のような節約が達成されます。
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ディスク I/O の最大 60% の減少* (* 1 週間分のバックアップと比較)
ネットワーク利用の最大 99% の削減
このため、クライアントでの重複排除はリモートデータセンターや仮想環境に最適です。
最大 100 倍のネットワーク節約 – フルバックアップに対する 99% の重複排除率では、わずか 1% のデータ
がその最終的な重複排除先に実際に送信されます。平均のファイルデータについてのそのような典型的な
ソース重複排除率は、日次のフルバックアップに対する 100 倍のデータトラフィック削減と日次の増分バック
アップに対する 10 倍のデータトラフィック削減を実現します。
最大 10 倍の高速バックアップ – 処理および転送されるデータ量が減少するため、全体的なバックアップ速
度が大幅に向上します。クライアント側の重複排除により、日次のバックアップ時間が 90% 減少することがテ
ストから明らかになっています。
重複排除をあらゆる場所で – クライアント側での重複排除が常に完全なソリューションというわけではありま
せん。NetBackup は他の製品と異なり、ソースとターゲットの両方の重複排除を提供します。NetBackup に
は、GUI の簡単なオプションを使用して、環境およびビジネスの要件に迅速に対応できる柔軟性が備わって
います。
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クライアント側での重複排除
NetBackup 7.0 Feature Briefing
基本原理
NetBackup クライアントは PureDisk クライアントと同じタイプのグローバルな重複排除を実行します。ハッ
シュテクノロジを使用して、異なるプラットフォーム、ファイルシステム、ファイルタイプ全体にわたって、固有の
ファイルと固有のセグメントを識別し、ストレージやネットワークの大幅な節約を実現します。重複排除は仮想
クライアントの場合同様、物理環境全体にわたっても実行されます。
標準のファイルデータの次に、Oracle、SQL、その他のサポートされるアプリケーションなどの構造化データを
重複排除することも可能であり、ストレージのさらなる節約に貢献します。すべきことは、標準の NetBackup
クライアントとアプリケーションエージェントをインストールすることだけです。
NetBackup 7.0 クライアントは、重複排除したデータをメディアサーバー重複排除プールに格納するか、また
は外部の PureDisk 重複排除プールに直接格納するなど、柔軟に選択できます。既存のお客様は、既存の
PureDisk 環境を NetBackup クライアントのターゲットとして活用し、PD クライアントデータセットと NetBackup
クライアントデータセットにわたってグローバルな重複排除を達成できます。冗長性または 32TB を超える大
規模な重複排除プールが必要なときは、PureDisk プールの実装をおすすめします。
図 1 – クライアントでの重複排除。NetBackup クライアントは固有のデータをメディアサーバー重複排除
プールに格納するか、PureDisk ストレージプールに直接格納することが可能。
クライアントでの重複排除は、ネットワーク帯域幅リソースが制限されている環境で非常に有効であることが
わかっています。仮想インフラストラクチャは、CPU、メモリ、I/O などのほかのリソースを共有することで、それ
をさらに一歩前進させます。このケースにはクライアントでの重複排除が最適です。NetBackup クライアントを
仮想ゲストにインストールし、ソースで重複排除を有効にしてリソースサイクルを節約して、仮想インフラストラ
クチャ全体に及ぼす影響を低減します。
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クライアント側での重複排除
NetBackup 7.0 Feature Briefing
テストドライブ
重複排除コードは標準の NetBackup 7.0 クライアントの一部であるため、余分なパッケージをインストールす
る必要はありません。いくつかの簡単な設定手順で、NetBackup の中央管理インターフェースからいつでもオ
プションを有効にできます。このオプションを有効にするには、マスターサーバーのプロパティでクライアントを
追加して、[常にクライアント側の重複排除を使用する(Always use client-side deduplication)]を選択するだ
けです。
図 2 – クライアントでの重複排除の有効化
有効にすると、クライアントは固有のデータをメディアサーバー重複排除プールに送信するか、スタンドアロン
PureDisk プールに直接送信することができ、混在環境を柔軟にサポートします。
クライアント側での重複排除がすべてのデータセットにとって正しい答えとはならない可能性があるため、
NetBackup は、クライアントでの重複排除を無効にする方法をバックアップポリシーで提供します。このオプ
ションは、同じクライアント上の異なるデータセットが異なるタイプの重複排除、つまりソース対ターゲットの重
複排除を要求する場合に非常に便利です。ポリシーを調整するだけで、重複排除プロセスの影響のバランス
をとり、作業負荷をメディアサーバーにオフロードすることができ、多くの設定を行わずに環境の変化に簡単
に対応できます。
3
クライアント側での重複排除
NetBackup 7.0 Feature Briefing
図 3 – バックアップポリシーにおける、クライアント側での重複排除の無効化
重複排除による大幅な節約は、アクティビティダッシュボードの新しい[重複排除率(Deduplication Rate)]列
で簡単に表示されます。列のレイアウトをカスタマイズするだけで、この列が有効になります。
図 4 – 重複排除の数値がアクティビティダッシュボードに表示される サポートに関する考察
以下のクライアントプラットフォームが NetBackup クライアント重複排除に対応しています。
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Solaris SPARC 10
Windows 2003、2008 – 64 ビットおよび 32 ビット
Linux RedHat EL 4 U5、RH 5 – 64 ビット
Linux SUSE SLES10 – 64 ビット
クライアントでの重複排除を使用する際には以下のガイドラインが適用されます。
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クライアント側での重複排除が有効になっている任意のサポート対象 NetBackup クライアントは、メ
ディアサーバー重複排除プール、またはスタンドアロン PureDisk プールに直接、データを送信でき
ます。メディアサーバーはクライアントと通信可能であることが必要です。制御データはメディアサー
バーとクライアントとの間を移動し、データはスタンドアロン PureDisk ストレージデバイスか、メディ
アサーバーと PureDisk ストレージデバイスが結合した NBU 7.0 Media Server のいずれかに直接
移動します。
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クライアント側での重複排除は LAN 接続経由でのみサポートされ、SAN クライアントではサポート
されません。
4
クライアント側での重複排除
NetBackup 7.0 Feature Briefing
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クライアントとメディアサーバー間の接続に高遅延がある場合(たとえば、クライアントがメディアサー
バーから離れた場所にあり、ネットワークの接続または品質が不安定なとき)は、クライアント側での
重複排除を使用しないでください。この制約については将来のリリースで解決する予定です。
•
クライアント側での重複排除を複数ストリームバックアップで使用することは推奨されません。アプリ
ケーションのバックアップおよび「all local drives」ディレクティブを使用するバックアップは、1 つのス
トリームを使用するように構成してください。
•
クライアント側での重複排除は、重複排除特性が劣るデータには推奨されません。この機能と一緒
に、クライアント側での圧縮またはクライアント側での暗号化を使用しないでください。これらの操作
で生成されるデータセットでは高い重複排除率は期待できません。
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クライアント側での重複排除は、メモリおよび CPU リソースが制限されているクライアントには推奨
されません。重複排除はバックアップ時間中により多くの CPU サイクルを必要とします。十分なリ
ソースを利用できない場合、バックアップ速度が遅くなり、クライアントで実行している他のアプリケー
ションに影響を及ぼす可能性があります。
•
初期バックアップの実行には十分な時間を費やしてください。クライアントでの重複排除ジョブを開始
する前に、最初に重複排除プールを準備しておくと有効な場合があります。そのためには、ターゲッ
ト重複排除を実行するか、テープあるいは標準のディスクから新しい重複排除プールに既存のイ
メージを複製します。
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免責事項:本書は、現状のままで提供されるものであり、その商品性、特定目的への適合性、または不侵害の暗黙的な保証を含む、明示的あるいは暗黙的な条件、表明、および保証はすべて免責されるものとします。ただし、
これらの免責が法的に無効であるとされる場合を除きます。 Symantec Corporation およびその関連会社は、本書の提供、パフォーマンスまたは使用に関連する付随的または間接的損害に対して、一切責任を負わないものと
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