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(株)大有(PDF形式:373KB)

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(株)大有(PDF形式:373KB)
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(株)大有
代表者
ヒアリング対応者
所在地
業種: 機械器具卸売業
海外高度人材雇用パターン
Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ
創業年次:平成 10 年
代表取締役 渡野 安春
専務取締役 渡辺 太志
福岡県福岡市博多区
URL: http://www.daiyu-co.com
資本金: 4,000 万円
主要製品、事業内容
中古クレーン車の買取、販売、レンタル
海外事業
韓国に現地法人(営業販売拠点、整備のサービス工場)。
ベトナム、タイに営業拠点。
日本で買い取った中古クレーン車の販売、リースのための営業等を展開。
パターンⅠ(In-In)
5 名(過去を含む)
。
雇用パターン別
海外高度人材の活用
従業員数: 8 名
パターンⅡ(Out-In)
パターンⅢ(In-Out) ベトナム人 1 名。
パターンⅣ(Out-Out) タイ人 1 名、韓国人 6 名。
(株)大有の海外高度人材に対する取り組みの特徴
(1)業務内容は海外の新興諸国を中心に日本の中古クレーン車を売り込むことであり、そのための海外営業
要員として海外高度人材を複数名活用している。
(2)中小企業では新人を教育しながら育てる余裕はないので即戦力・営業経験者を採用する。
中古クレーンの販売という特殊な業務であるので、中途採用といってもその業種出身者ということでは
なく、個人の対応能力を活用の鍵として採用している。
(3)販売先の国の出身者を、極力多く採用していく。販売相手国の拡大に応じて活用人員を増やしたい。
(1)海外高度人材の活用状況
◇現時点での In-In での海外高度人材の活用数は 4 名である。
◇福岡で採用したベトナム人が、現時点では母国に戻り、同社の仕事を続けている(In-Out)。
タイ人の 1 名が福岡(In-In)、1 名が現地で業務についている(Out-Out)。
韓国の拠点にも韓国人スタッフが 6 名いる。九州には、韓国人はいない(Out-Out)。
◇海外拠点での採用はパターンⅣの Out-Out が基本となる。現段階では、パターンⅢの In-Out は時期尚早と
考えている。
◇九州の事務所には 10 年程前は中国人 1 名しかいなかった。現在 5 カ国に拡がり、今後も、インド、ロシア
等の人材がいれば、活用を拡大していく予定。
◇In-In ではすべて正社員。就労ビザ手続きも特に問題はない。基本は海外への営業・販売であり、営業系
の人材を九州の本社で活用。福岡市箱崎にストックヤードや、クレーン整備のサービス工場はあるが、技
術系の海外高度人材をあてる必要性はない。
◇複数の海外高度人材を定期的に採用するほどの企業規模でないことと、中古大型クレーンのグローバルな
販売という特殊な業務であるため、経験者が少なく、広く人材を求める必要があるため、採用手段に制約
は設けていない。即戦力を求めるという口コミや Web 経由で、突然先方からの電話で就職希望のコンタク
トを受けるというケースが多かった。
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(2)海外高度人材活用のポイントと活用メリット
◇中古の大型クレーンの販売はルーティン業務でなく、個々の柔軟な対応が求められる。
そのため、個々人の対応能力がポイントである。
◇同社は、中古クレーンの活躍場所である東南アジア、中近東、オセアニア、アフリカ等新興諸国がターゲ
ットであり、一箇所に集中せず、グローバルな変化に追従する必要がある。そのため、会社設立以来グロ
ーバルな展開が前提となっている。基本的には日本からのオペレーションが柱となる。
◇福岡の本社では日本人や他の外国人と共に業務にあたるので、全員に日本人的なビジネス感覚を身に付け
てほしいと考えている。
◇大型クレーンという特殊機械を扱うので、長年の経験がものを言う。従って、極力長く勤続してほしいと
考える。特殊機械であるため、経験者が少なく、代替が利きにくい。
◇海外高度人材に求める能力は、母国の開発営業を日本の本社から管理できることである。従って、母国語
が絶対に必要となる。ただし、営業は母国語のみで充足できないのが実際なので、英語や他の言語で広く
営業活動ができることを望む。
◇日本語については、福岡本社内部での業務をこなせるレベルが必要である。
(3)海外高度人材活用の課題
◇業務や家族生活に関わる問題の解決は、内容が多様であるため、システマチックな対応ができず、個々に
対応し、解決してきている。
(4)今後の海外高度人材採用方針
◇現在は、定期的に採用する事業規模ではない。良い人材がいれば、採用を拡げて行く予定。採用に関して
は、特に厳しい制約はない。
◇事業形態は、日本で買い取った大型クレーン車を、日本国内および海外各国の建設企業に中古販売を行う。
単純化すると、国内調達・グローバル転売。
従って、転売先の国数が多く、多様な国の出身者を販売営業要員として確保したい。
すでに中国、韓国、ベトナム、タイ、米国の人材を活用しており、今後、インド、ロシア等に拡げて行き
たい。
◇韓国は現地法人、タイやベトナムにも販売拠点がある。海外の拠点では、原則、現地採用・現地雇用。
◇グローバルな営業が必要だが、高度な専門性は不要で
ある。よって、大学卒を採用しており、大学院卒は不
要と考える。
◇大型クレーンは特殊ではあるが、高度な専門性は不要
である。サービス工場では機械に関する専門性も必要
だが、基本的にサービス業務は外注しており、社内で
はその専門性はあまり必要ない。従って、採用は人物
次第ということになる。
同社事務所内の様子
輸出用の中古クレーン車
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