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No.20 - 兵庫県立教育研修所

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No.20 - 兵庫県立教育研修所
平成28年11月24日 兵庫県立尼崎小田高等学校「看護医療・健康類型」 3期生 NO20号
11月11日(金)の5,6時間目に、淀川キリスト教病院 ホスピス こどもホスピスの見学に伺いました。
「ホスピス」は、がんを主とした治癒困難な患者の方が、その人らしい生を全うできるように援助するところで
す。
「こどもホスピス」は、小児がんや難病のこどもたちが、家庭的な環境の中で安心して医療ケアを受けるこ
とができ、家族のサポートを含めた支援をされています。
【生徒の感想】
①ホスピス・こどもホスピス病院は、ふつうの病院とはまったく雰囲気が違いました。
「灯りで癒しを」というこ
とで、病院内の灯りはほとんどがオレンジ色で、病室の前には自分の好きな灯りのアートを選んで飾っていまし
た。子どもホスピスの階の壁紙は、ディズニーのキャラクターだったり、虹だったり、とても明るい雰囲気でし
た。学校や、お母さんが手料理を作れるキッチンなどが完備されたデイルームなどもあり、とても良い環境だな
と思いました。また違う階には、イベントホールがあり、そこで催し物をしたり、ご家族の方とパーティー・ル
ームでカラオケを楽しんだり、シアター・ルームで映画や、お孫さんのビデオなどをみることができるようにな
っていて、素晴らしいなと思いました。
院内見学をしている時「ボランティアさん」というワードがたくさん出てきていました。院内のさまざまな所
にぬいぐるみや、絵などが飾られていたり、歌を歌うためにきている方などもいて、ボランティアさんの力が大
きいんだなということを見学だけでも感じることができました。
私はホスピスという意味をあまり理解していなかったので前日に調べて、治る見込みがなかったり、もう手の
施しようがないとはっきり医師に言われた方が、
緩和ケアを受けにやってくる場所だと思っていました。
しかし、
少し違いました。ホスピスとは、患者さんがこのまま治療を続けるか、治療をやめて家へ帰るかの選択を迫られ
た時に、
家に帰りたいといってもやっぱり大変な部分がある。
そんなとき、
家で過ごしているような感覚で家族と過ごせるという場所でした。
今回の見学で私が特に良いなと思ったのは週1回、好きなものを食べら
れる「リクエスト食」という制度です。私のおじいちゃんもホスピスにい
たら、大好きだったネギトロを食べて天国に行けたんじゃないのかなと思
いました。おじいちゃんのこと思い出し、今日はたくさん泣いちゃいまし
た。
②一言で表すなら、こんな場所があるっていいなです。良い終末期を迎え
るために過ごす場であり、
闘病しながら家同様に家族で過ごせる場であり、
病気と闘う大人にとっても子どもにとっても、いい場所なのではないかと思いました。実際、とても明るい場所
で想像していたような場所ではありませんでした。
私が一番印象に残っているのは、リクエスト食についてです。栄養士さんが患者さん一人一人に食べたいもの
を聞きに行き、調理師さんと話し合いながら患者さん一人一人を想って作る食事は、すごく美味しいんだろうな
と思いました。毎週していることなので、大変ではないのかと思いました。見たビデオの中で栄養士さんのイン
タビューがありました。旦那さんが亡くなるときにしてあげたかったということを聞き、旦那さんにしてあげた
かったことをホスピスに入院している人たちにもしてあげているんだと思うと、胸が熱くなりました。やりたか
ったこととして、
ホスピスに入院している患者さんたちと少しでもいいから交流してみたかったなと思いました。
③本日は、ホスピス こどもホスピス病院に行きました。普通の病院では考えられない喫煙室や、壁紙がディズ
ニーのキャラクター、スカイガーデン、デイルーム、カラオケ室などとても暮らしやすく、患者のことをとても
考えているんだなと思いました。テレビで放映された葵ちゃんの DVD をみて、最後に意識はなかったけれども、
水族館へ行っていました。普通の病院だったら急変することなどを恐れて、外出許可は出なかったと思います。
リクエスト食の DVD でも普通の病院だと栄養などを考えて、ステーキやすき焼きなど自分の好きな食べ物はで
てこないし、リクエストはできません。しかし、ホスピス こどもホスピス病院では週に一度自分の好きな夜ご
飯を食べれるそうです。ホスピス こどもホスピス病院が他の病院と違うところは、一番に患者のことを考えて
いてこれまでの日常を実現しようとしてくれているところです。そういう気遣いがとても素敵でとてもいいなと
思いました。
④ホスピスに行って、最初に感じたことはまるで病院じゃないみたいだということです。とても、温かくてまる
でホテルのようだなと思いました。
私はここにくるまでホスピスというものがどういうものか知りませんでした。
最後を迎える場所、そのように聞くとどうしても暗いイメージが思い浮かびますが、そういう人は一度ここへ訪
れれば良いのにと思いました。すごく温かくて落ち着く場所だということが訪問すればわかるはずです。私はこ
んなところで最後が迎えれられたら幸せだなと思いました。辛い病気を抱える人たちもここなら少しは安らげる
のではないかなと思いました。患者だけでなく、その家族に対しても優しい場所だと思いました。しかし、今も
こういった施設の数が少ない、また私みたいにこういう施設を知らない、よくないイメージを持っている人がい
るのも現状です。テレビ放送に出ていた葵ちゃんみたいに淡路からわざわざ通わないといけないということも大
変だろうなと思いました。こういった、改善点に関して私も他人事と捉えずに何かできることはないか考えてい
きたいと思います。
⑤今回、淀川キリスト教病院のホスピスを見学させて頂いて、ホスピスが一体どのようなものなのかを学ぶこと
ができました。そして、患者第一を徹底した病院側の方針についても、学ばせて頂きました。まずこの病院では、
子どものみならず、大人の患者も受けいれていることを知りました。私は、チャイルド・ケモ・ハウスのような
ものだと思い込んでいたので、少し驚きました。それに、子どもと大人の両方に「自分の家らしい病院」と思わ
せるために、壁紙や照明を変えたり、部屋を広くとるなど、その人らしい生活をして貰おうと、細かいところま
で工夫している病院側の配慮にも、驚かされると同時に感激しました。狭くてただ真白い部屋にいるよりも、と
ても温かみを感じる造りになっていると思いました。他にも、外出が出来ない患者のためのスカイガーデンや、
話し合いの場を設けるためのカフェテリアなど、普通の病院では考えられないことを、患者の視点になり考え、
積極的に行っているところを見て、とても素晴らしいと思いました。私も、患者さんの「こうであって欲しい、
これがあればいい」を汲み取れるような看護師になりたいです。
⑥今回淀川キリスト病院 ホスピス こどもホスピスを訪問させていただき私が感じたことは2つあります。
1つ
目はホスピスに対して暗い印象しかもっていなかったけれど、明るい印象をもつことが出来たということです。
患者さん一人一人が快適に暮らせるよう細かなところまで配慮がいきとどいていたり、特に週に一度ある患者さ
んが好きなものを食べられるというシステムに対して栄養士さんが患者さん一人一人に丁寧に要望やその料理を
選んだ理由等を聞いていてすごいと思いました。また、面会時間が決まってないので遅くに帰宅されたとしても
いつでも会いにいけたり、子どもホスピスでは、お母さんのご飯を家族で囲んだりしていてすごく素敵だと思い
ました。2つ目は、ボランティアの方がたくさん関わっているということです。実際にボランティアの方と子ど
も達が歌を歌ったり、楽器を触ったりしているのを見学させてもらい、すごく楽しそうだと感じました。改めて
ボランティアの素晴らしさを感じることができました。
⑦今回は淀川キリスト病院のホスピス・こどもホスピスに施設見学に行きました。今までホスピスという言葉は
聞いたことはありましたが、ホスピスの意味や取り組みはまったく知りませんでした。見学させていただいて思
ったのは死を前向きに考えているということです。最後の食事や葵ちゃんの水族館に出掛けたビデオを見て、亡
くなる前にやれるべきことをする。なんだか人の死のあり方について考えさせられるものでした。私も祖父が亡
くなる前に最後の食事というわけではないのですが、親戚みんなで外
食に行ったことを思い出しました。外食の時に今まで止めていたお酒
を飲む祖父を見たのが最後でしたが、とても嬉しそうで悔いのない最
後で良かったのかなと少し安心しました。ホスピスは利用する方だけ
ではなく、その家族のためでもあるんだと気づきました。医療が整っ
ている家と考えれば、これほどいいものはないと思います。目の前の
日常にささやかな幸せがある。それを家族と共に大事に感じ取れるの
は旅立つ前だからなのではないかなと思いました。看護師さんや医師
からすれば一か月程で旅立ってしまわれる利用者さんと過ごし、看取
るのはとても気の重いことだと思います。しかし、それほど大切な仕事であり必要とされる仕事です。私はとて
も人として尊敬できると思いました。ホスピス・こどもホスピスの職員の皆様、この度は施設見学させていただ
きありがとうございました。
⑧施設を見学させて頂いて思ったことは、とても小さな些細な所まで心遣いがされていることです。子どもの患
者さんが利用する部屋を見せてもらうと、壁やカーテンがディズニーの柄になっていて、病室という感じはあり
ませんでした。施設の方のお話でも「家」のような病院にしたいとおっしゃっていましたが、十分にその雰囲気
を感じました。また、部屋にお風呂もついていたりと、家族も一緒に不自由なく生活ができる空間になっていて、
私の知っていた白色が基調とされる病院とは全く違う施設でした。
私は「リクエスト食」についてのビデオがとても印象的でした。
「○○が食べたいから次の金曜日まで頑張る」
という患者さんの言葉で、食事は生きるうえでとても重要な事だと思いました。
緩和ケアと聞けば「最後を迎える場所」というイメージが強く、入院する事をためらってしまう患者さんやそ
の家族の方も多いと思います。しかし、このような施設だと患者さんがその人らしく生きられる素敵な場所だと
いうことを学びました。
⑨淀川キリスト教病院に行って、初めて知ることがたくさんありました。大人と子どものホスピスが一緒のホス
ピスは世界に一つだと言っていて、もっと多くあると思っていたの
で驚きました。そして、施設内の環境にも感銘をうけました。まず
入ってすぐに、僕はなにか居心地のいいところだなと思いました。
見学をさせてもらい、スカイガーデンやカフェテリアがあり、部屋
も広くて生活しやすい環境でした。
このホスピスのコンセプトは
「癒
し」でした。家庭らしいデザインや明かりなどで施設内を少し暗め
にしていました。そのため僕は入ってすぐ落ち着いた居心地を感じ
たのだと思いました。このホスピスは食事にもこだわりがあって、
週に一度患者が食べたいものをなんでも用意するというリクエスト
食というのがあるのを知って、これも驚きました。健康面において
良いかはわからないけど、患者にとって至福のひとときなのだと思います。僕は患者はただ死を迎えるのを待っ
ているのではなく、一日一日を過ごしているのだと感じました。このホスピスの細かなこだわりや工夫による良
い環境が患者の生活、心の支えになっていると思いました。
⑩私は、ホスピスをかなり誤解していました。昔の映画で、不治の病になった患者さんは山奥に隔離されるとい
う映画を見たことがあります。ホスピスは住宅街の中に位置していて、見た目は普通の病院だけど、ホスピス内
の設備は扉が何重にもなっていたり、看護師さんの制服も少し変わっているのかなと思っていました。しかし現
実は、患者さんのことを一番に考えているところでした。リクエスト食は、本当に素晴らしい制度だと思います。
私は、もうすぐ死んでしまうのに好きなことを制限される病院よりも、自分の意思を尊重してくれるホスピスに
死が近づいてきたら入りたいと思いました。でも、もう少しホスピスはお家のような雰囲気の内装にしてほしい
なと思います。ホスピスの内装は落ち着いていて、安心感のある場所でした。ですが、ホテルのような雰囲気が
強く、お家のような雰囲気があまり感じられませんでした。子どもの部屋の内装はお家のような雰囲気がありま
したが、大人の部屋の内装は少し高級感が強いように感じました。廊下の電気を明るくしたり、部屋の外観を白
色にするとよりお家のような雰囲気になると思います。でも、安心感や温かさを感じるのは、現在のホスピスの
内装なのかなと思うと、内装を考えるのは難しいと感じました。心理士の方が考えて作る内装が一番だろうなと
思います。だから、これからの募金活動で資金をできるだけ集めて、次のホスピスを作るときには、よりお家の
ような雰囲気を持ち、安心感や温かさを感じることができるホスピスを作ってほしいです。
⑪今回施設見学をさせていただいてとてもいいなと思ったことは病院ではなく、自分の家として暮らしていける
のがとてもいいなと思いました。その人らしい生活を行うことができ、中でも24時間面会をすることができ、
犬や猫も連れてくることができるということを聞いて、本当に患者さんが生活しやすい環境を作っているのです
ごいなと思いました。その中でも特にいいなと思ったのが最後の食事です。これがあることでその日までは生き
たいという希望にもなり、楽しみになると思うからです。自分も食というものは、一番の楽しみなので最後に自
分自身が大好きな物をお腹いっぱい食べることができるのでとてもいいなと思いました。
最初は緩和ケアと言うことを聞いて、最後を迎える場所というイメージがあったけれど、施設見学をさせてい
ただいて、特にこどものホスピスは生きるための場所なんだと思いました。ビデオを見た女の子も余命宣告され
た日をこえて、最後は楽しみにしていた海遊館にも行くことができたので、どれだけこのホスピスが暮らしやす
く、子ども達の楽しむ場所になっていて、親の負担を減らしているのかがよくわかり、本当にすごいなと思いま
した。そしてもっとこのような施設が増えればいいなと本当に思いました。
⑫先日はお忙しい中ありがとうございました。普通の病院とは大きく異なり、様々な状況に対応するための設備
が整っていました。例えば、スカイガーデンやカフェテリアは、患者さんだけでなくご家族の方もゆっくりでき
る場所でした。また、床の横幅が広かったり、喫煙所があったりしました。本当に様々な配慮がされていて最期
の時を過ごすということが患者さんにとって、また、ご家族の方々も幸せになる
だろうと思いました。
また、他に心に残ったことがあり、それは「リクエスト食」というものです。
普通の病院では考えられないシステムだと思います。ビデオにあった、
「医学的にはだめかもしれないが、患者さ
んの意思のことを考えるとOKなことだと思う。
」ということは、僕も共感できます。自分の好きなものが食べら
れるということは本当に幸せなことで、それが食べられなかったりすると、大きな心残りになってしまうのでは
ないかと思います。患者さんの気持ちに寄り添って、最期までの時をいかに幸せに過ごすことができるかは、大
切なことだと思います。自分も、他者のことをいろいろな面から心遣い、相手を尊重できるようになりたいです。
⑬ホスピスに施設見学に行ってみて感じたことは2つあります。1つ目はホスピスについて知ることができたこ
とです。僕はホスピスと最初聞いた時、まったく何のことかわ
かりませんでした。今日実際に行って見て余命宣告された方々
が残りの時間をお過ごしになられる場所と知りました。2つ目
は、この施設は本当に患者さんの立場になり、なにが一番幸せ
なのかを考えていると思いました。なぜなら、子どもフロアの
ライトは明るめ、
壁紙やカーテンはキャラクターのデザインで、
子どもにとってとても辛い孤独にしないように工夫されていま
した。大人のフロアではライトは暗めで、癒しを意識した綺麗
な明かりがありました。さらに、面会時間やペットの制限がな
く家族も過ごせるようになっていてまるで家のような雰囲気で
した。
最後に、僕が一番印象に残ったことは週末に好きなものを食べれるということです。実際に動画を見てみて、
患者さんが心の底から幸せそうにおいしいと泣いていたのがとても心にしみました。患者さんの幸せそうな様子
や笑顔を見ていたら僕も幸せに感じたので、患者さんのそのような様子からパワーをもらって頑張っているんだ
なと思いました。
⑭淀川キリスト病院を見学させてもらい思ったのが、普通の病院のような
薄暗い感じが全くなく、明るくて空気も透き通っているような感じで驚き
ました。病室の壁もディズニーのキャラクターで統一されていたり自分の
好きなランプを病室の前に飾れたり木目調の廊下などすごく細かいところ
まで子ども達の為に配慮されていて、すごいなと思いました。また、喫煙
ルームやお母さんの手料理が食べたいときに使えるキッチンなど色々な設
備がホスピス内に充実していて、ここに住んでいる子ども達は毎日幸せな
時間を過ごせるだろうなと考えたりもしました。泡の動きと光で落ち着く
ということを学んだり、霊安室のことを「安らぎの部屋」と書かれていた
り、キリスト教の病院ならではの「優しさ」がたくさん見られた気がします。私自身も小児がんと闘っている子
ども達の姿を見て自然と自分ももっと「頑張ろう」と思えました。ありがとうございました。
⑮ホスピス こどもホスピス病院で施設見学をさせていただいて、とても素敵な場所だなと感じました。普通の
病院ではありえないカフェテリアやスカイガーデンなど家族の方と一緒にゆっくりできる場所があり、患者さん
にとって過ごしやすい施設なのではないかと思いました。子どものフロアでは壁紙がディズニーキャラクターだ
ったり、勉強スペースがあったりなど子どもにとって最適なところでした。それに比べて大人の方のフロアは壁
紙や床などが木の木目調になっていてとてもモダンな感じがしました。それぞれに合わせたフロアになっていて
患者さんが過ごしやすい環境でした。あとすごくいいなと思ったのは「リクエスト食」というものです。普通の
病院では患者さんの栄養のことを考えて、ステーキやすき焼きなど高カロリーなものはでてきません。しかし、
このホスピスでは週1回、好きなものが食べられるのです。好きなものを食べられると幸せな気持ちになります
し、1週間頑張ろうと思えます。後悔のない1日を過ごすために、ホスピス病院では患者さんに対する配慮一番
の支えになっているのではないかと思いました。
⑯正直、訪問するまでは気が重く行きたくないなと思っていました。ホスピスというと、人生の最後を過ごす場
所であり、暗くて重い空気の場所だと思っていたからです。しかし、実際に行ってみると、照明や造りにこだわ
っていて、とても明るく過ごしやすそうな場所でした。楽しく幸せに過ごせるように、娯楽の部屋や家や学校を
イメージしたスペースがあったりと細かいところまで配慮されている素敵な病院だなと思いました。
今回訪問した中で一番印象に残っているのはビデオで見た、週に一度のリクエスト食です。その人が悔いなく
最期を迎えることができるように、食べることができるうちにおいしい食事をという気持ちから生まれたという
リクエスト食の制度はとても素晴らしいと思いました。私たちは1日3食食べることが日々の当たり前になって
いるけれど、そうではない人、そうしたくてもできない人はたくさんいます。だから、自分の好きなものを好き
なだけ食べることができ、泣いてまで喜んでいらっしゃっていて、本当に幸せそうだなとビデオを見て思いまし
た。施設全体の造りとしてもそうだけれど、その施設の中の制度のことまできちんと配慮が行き届いていて、こ
こならば、どんな人でも最期は幸せな気持ちで、後悔なく過ごせるのではないかと思いました。人は必ず最期が
来るので、もしガンになってしまった人でも、誰でも自分らしく最後を迎えることができるように、このホスピ
スという病院がたくさんの人に広まるよう、私たちにできることを探して活動していきたいです。
⑰ホスピスというのが緩和ケアという事も初めて知りました。ベット数が子どものホスピスと大人のホスピスを
合わせて27ベットあると教えてもらいました。子どものホスピスには、小児がんの子どもは少ないそうです。
理由は、治る可能性があるため、病院にいるからです。ホスピスに入院しているのは、難病の子や重い障がいを
持っている子だそうです。小児がんの子が入院している場合は、治療と治療の間の休息に入院してもらう事が多
いそうです。
施設見学をさせてもらって、イベントホールやカラオケ、シアタールームがあって、色んな楽しい事ができる
と思いました。色んなところにあった、ライトの作品は、飾りとして置いているだけでなく、ライトセラピーの
効果で癒しも与えられるそうです。子供のホスピスでは、壁に虹や雲が描かれていて、すごく可愛く、明るい空
間でした。リビングルームというのがあって、家の中にいるような感覚になれると思います。1階には、やすら
ぎの部屋という霊安室があって、名前が違うだけで全然怖い感じがありませんでした。全体を見て、入院してい
る人が、楽しめたり、落ち着けるような作りになっていると思いました。
最後に DVD を見せてもらって、リクエスト食というのがありました。週に1回食べたいものが食べられると
いうもので、すごくいいなと思いました。残り少ない人生の中で食べたいものが食べられるというのは、すごく
幸せな事だと思います。DVD に出ていた方も涙を流しながら食べていたり、みんなが笑顔になっていました。
もっと色んな人に、こんな施設があるということが、広まればいいと思いました。
⑱私が施設見学で感じたことは、たくさんの工夫を凝らしてあって患者さんにとってとても暮らしやすい環境だ
なと思いました。また、動画を見て私は胸を打たれ心が張り裂ける思いを感じました。私は今までに身近な人や
誰かの死に直面するという場面に遭遇することがありませんでしたが、私がこれから先、同じ立場に立った時に
その人の最後に自分にはなにが出来るのだろうと考えた時に、ここの施設に入れることが出来たら、その人も私
も後悔のない最後を迎えることが出来るのではないかと実感しました。それに、私は今回の施設見学で患者さん
に寄り添った看護が出来る看護師になりたいという思いが強くなりました。だから、私はそんな看護師になれる
ように頑張っていきたいです。
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