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Akita University

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Akita University
Akita University
(
3
9)
原
著 :秋 田大学医短紀要 6(
2):1
6
9-1
7
4,1
998.
健常者の能動的な体位変換 に伴 う血圧 と脈拍数の変化
佐
竹
婿
宏* 籾
山
日出樹 * 上
村
佐知子*
ChangesofBl
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ABSTRACT:
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Xe
r
C
I
S
e.
1. は じめに
り起立性低血圧 を起 こす こ ともあ り,場合 に
理学療法場面では,患者の体位変換 は頻繁 に
よっては脳梗塞 を引 き起 こす1)。従 って,理学
行われる。それは,身体状態が安定 した患者 な
療法士が体位変換 による血圧や脈拍 の変化 を理
らば何 ら問題 となることはない。 しか し,発症
解 してお くことは有意義である。
後早期や長期臥床 を余儀 な くされた患者 にとっ
今回,健常者 を対象 とし,能動的 な体位変換
て,仰臥位か ら座位 に起 こすだけで も, リスク
による血圧 と脈拍数の変化 を一拍 ごとに測定 し,
は大 きい。 また,起 きあが りや立ち上が りによ
各体位 における血圧 と脈拍数の相違 と体位変換
秋田大学医療技術短期大学部
Ke
yWor
ds:姿勢,血圧,脈拍,理学療法
*理学療法学科
-1
6
9
-
Akita University
健常者の能動的な体位変換に伴う血圧と脈拍数の変化
(
4
0
)
がった。端座位か ら仰臥位への変換 はその道で
直後の血圧 と脈拍数の変化 を評価 した。
ある。端座位 は,背 もたれがな く,両足底 を接
2.対象 と方法
地 した。 また,保持時間は,発症後早期 の患者
を考 えて長時間の保持は困難 なため, 3分間 と
対象 は,秋 田大学医療技術短期大学部理学療
した。
法学科 に在籍 した健常 な女性 1
2名である。平均
2
0-2
4歳 ), 平 均 身長 は 1
6
0cm
年齢 は 21歳 (
血圧 と脈拍数 (
以下 pR と略)の測定 は,食
(
1
5
011
72
c
m),平均体重 は52
kg (
42-62kg)
であった。極端 な肥満体型や痩体型はいなかっ
後 1時間以上経 ってか ら行 った。測定機器 には,
た。全例 とも内科的,外科的に問題 はな く,著
J
ENTOW を用 いた。 この機器 による測定 は ト
明な低血圧症や高血圧症のあるもの もいなかっ
ノメ トリ法 と呼ばれ,手首掌側 に圧脈波 セ ンサ
た。
を取 り付 け,模骨動脈 の圧 を測定 す る こ とに
日本 コ- リ ン製 非 観 血 的連 続 血 圧 測 定 装 置
能動的体位変換 は,安静仰臥位 15
分の後,端
よって,一拍 ごとの血圧 と pR を連続的 に測定
座位,立位,端座位,仰臥位の順で行 った。そ
で きるものである。今回は 5拍 ごとに移動平均
れぞれの体位 は 3分間保持 した。すべての体位
された出力値 を 5秒 ごとに記録 した。測定は全
変換 は介助することな く自力で行い,所要時間
例右上肢 を用い,測定部位が心臓 と同 じ高 さに
は 2秒 以内であった。
なるよう右上肢 を三角巾で吊 り下げた。
体位 による血圧 と pR の相違 を比較す るため
体位変換 の方法や保持 は,一般的に臨床の訓
練場面で行 っている方法 を用いた。すなわち,
に,変換直後の急激な変化が収 まった, 2分30
仰臥位 か ら端座位-の起 きあが りは,仰臥位か
秒後か ら30秒 間の平均値 を各体位の値 とした。
ら左下側臥位 にな り両側の股関節 と膝関節 を屈
安静仰臥位 については端座位-の起 きあが り直
曲 してか ら左 手 で床 を押 す ように して起 きあ
前の30秒間の平均値 を,安静仰臥位の値 とした。
三
H 0 0
m 4 2
m
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一■
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林
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\
\
\
\
*…
蔓
蔓\
ヽ
ヽ
ヽ
.
\
\
\
\
ヽ
\
\
ヽ
\
\
\
;
:
\
ヽ
\ 汁…
≡
喜\
…
…
茎\
\
≡
萱
≡ヽ
ヽ
ヽ
…
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:
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\
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ヽ
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8
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F:
l
:
安静臥床
座位前
立位
座位後
臥床後
図 1 各体位 における血圧 と脈拍数の 2分 3
0秒 から3
0秒間の平均値 (N-1
2)
安静臥床 :安静仰臥位,座位前 :仰臥位後の端座位,
座位後 :立位後の端座位,仰臥後 :端座位後の仰臥位
* * :p<0.
01
, * :p<0.
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-1
7
0
-
Akita University
佐
竹
賂
宏 ・籾
山
日出樹 ・上
村
(
41
)
佐知子
統計的解析 には対応のある t検定 を用いた。
示 し,端座位 か ら仰臥位へ の変換 で は,S
BP
3.結
いずれ も p<0.
01
) を示 した。
bpm の低下 (
が約20mmHg,DBPが約 20mmHg, P
Rが約 5
果
1)各体位での血圧 と p
R(
図 1)
安静仰臥位 の収縮期血圧 (
以下 S
BPと略)
2)体位変換直後の血圧 と pRの変化 (
図 2)
06.
8mmHg,拡張期血圧 (
以下 DBP
の平均 は1
安 静 仰 臥 位 か ら端 座 位 に変換 した と き、
と略) は56.
2mmHg, P
Rは66.
6bpm で あった。
安静仰臥位 か ら端座位 に起 きあが るこ とで,
s
BPは15秒 後 に約 25mmHg上昇 し、 DBPも約
20mmHg上昇 した。p
Rは10秒後約20bpm 上昇
sBPは約 20mmHg (p<0.
01), DBPは約
20mmHg (
p<0.
01), P
Rは約 15bpm (
p<
た。
0.
05) の上昇 を示 した。端座位か ら立位への立
ち上が りでは,s
BPは約4mmHg (
p<0.
05),
DBPは約 3mmHgの低 下 , PRは約 10bpm (
p
<0.
01) の上昇 を示 した。立位か ら端座位への
BPが約4mmHg,DBPが約3mmHg
変換 では,S
したが25
秒後 には安静仰臥位の値近 くまで戻 っ
端 座 位 か ら立 位 へ 変 換 した と き、 S
BP,
DBPともに10秒 後 に約 15mmHg低下 したが、
15
秒後 には端座位 の平均値 に戻 った。p
Rは10
秒 後約 20bpm 上昇 したが20秒 後 には端座位 の
平均値 に戻 った。
立 位 か ら端 座 位 に変換 した と き、 S
BP,
の上昇 ,P
Rが約 10bpm (
p<0.
01
)の低下 を
収
縮
期
血
圧
(
mmHg
)
・
2
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ゴ=華
拡
張
期
血
圧
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Ⅱ
仰臥位から
端座位へ
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二六 二
脈拍数
O
s 30S
==:
≡=≡==
Os30s
端座位から
立位へ
立位から端
座位へ
≡≡:
≡≡≡≡≡
O
s 30s
:
ヒ
図 2 体位変換直後の血圧 と脈拍数の変化
1
2
名の平均値 , Osは体位変換点
-1
7
1
-
=
≡
E
Os 30S
端座位から
仰臥位へ
(
b
p
-)
8
0
Akita University
健常者の能動的な体位変換に伴う血圧と脈拍数の変化
(
42
)
DBPとも1
5
秒 後 に約 1
0
mmHgの上昇 を示 した。
pRは1
5
秒後に急 に約 1
0
bp
mの低下 を示 した。
BPは
端座位 か ら仰臥位 に変換 した とき、 s
1
0
秒後 に約2
0
mmHg
,DBPは約3
0
mmHg低下 し
たが、その後上昇 に転 じた。p
Rは 5秒後 に約
1
0
bpm上昇 したが,その後徐々 に低 下 した。
血圧 ,P
Rともに約2
5
秒後 に落 ち着いた。
BPは有意 に低下, DBPは変化 な く,
とで, S
p
Rは有意 に上昇 した。
仰臥位か ら端座位 に変化することによって,
身体 は水平位か ら垂直位- と変化する。 このこ
とによって,身体の重心の位置は高 く,支持基
底面は狭 くな り,重力 に逆 らって身体 を保持 し
なければならない。 この ような体位 を能動的に
保持するには,仰臥位 と比べて,多 くの骨格筋
4.考
察
の収縮 が必要である。能動的な座位保持 には,
脳卒中になると,運動障害だけではな く自律
バ ランス をとるための腹圧 の上昇や腹筋や下肢
神経機能 も障害 される。体位変換試験 は一般 に
筋 などの骨格筋の収縮が必要であ り, これ らが
心血管系 自律神経活動 を評価す る もの2)であ り,
血圧の上昇 を引 き起 こしている一因ではないか
訓練 中の起立性低血圧症状 には十分注意す る必
と考えられる。
要 もあることか ら,本研究 において体位変換直
座位保持困難 な患者 に対する理学療法の初期
Rを一拍 ごとに測定す ることは
後か ら血圧や P
の 目的は座位保持の獲得であるが,特 に高血圧
有意義 と思われる。
のコン トロールがで きていない患者 に対 して,
座位バ ランス訓練 中は高血圧 に対す る十分な注
人が立位 をとると,下肢や腹部内臓系な どに
血液が貯留す る。その結果,心臓-の静脈還流
は減少 し, 1回駆 出量が減少す る。 これに伴 っ
意が必要 と考え られる。
川野 ら9)は,非観血的 に24時間血圧 を測定 し,
て心房 と肺動脈周辺 に存在す る低圧受容器 (
心
BP,
体 位 と血圧 との 関係 を調 べ た結 果 , S
肺伸展受容器)の興奮が抑 え られ,延髄網様体
DBPともに,活動時 には座位 ・臥位時 よ りも
にある昇庄野の抑制が消失す る。 これによ り,
立位時の方が高 く,非活動時には座位 ・臥位時
心臓交感神経 と末梢血管収縮交感神経 を興奮 さ
よ りも立位時の方が低い と報告 している。 この
せ,心臓抑制中枢 を抑制する (
心 ・血管系交感
ような結果は,患者 を訓練する場合,最初か ら
神経 の促通 と心迷走神経活動 の抑制)。その結
体位変換 をし耐性訓練 を行 うよりも,四肢の 自
果,血管抵抗 と心拍数が増加 し,血圧が維持 さ
動運動等 を行 ってか ら体位変換 を行 った方が血
れることになる。血圧が低下 して も心拍数増加
圧の低下 を防 ぐことがで きる, とい うことを示
などによ り,心拍 出量が十分保 たれれば臓器機
唆 していると思われる。
能が維持 されるZ
)
。
上述するように体位 と血圧 との関係 には様々
一般 に,仰臥位か ら立位 に体位が変化す ると
SBPは低下す るが , DBPと pRは上昇す ると
)
。 しか し,臥位 か ら起立後 1
0
いわれてい る24
分で S
BPは±5%以内,DBPは 5mmHg以下
の低下,心拍数は約3
0%の増加 を示す とい う報
な意見があ り,それには対象者の年齢や負荷量
の違いや血圧保持 に関する複雑 な反射機構の影
響1
0
ノ
等が考 えられる。 しか し,理学療法の訓練
場面 に沿 った我 々の方法は臨床的であ り,患者
告 5),測定時間は不明だが,仰臥位か ら立位 に
での測定結果 とも同様 であった11)ことか ら,有
効 であると考 える。
BP,DBP,PRともに上昇する
なることで,S
体位変換直後 には,血圧 や P
Rは顕著 な変化
とい う報告6),逆 に,血圧 は低下す る とい う報
を示す。本研究では,仰臥位か ら端座位 に起 き
告7
)
があ る。宮村 8)は,血圧 は仰 臥位,座位,
BP, DBPとも直後か ら急 な
あが った とき, S
立位の順 で高 くなるが,その差 は大 きくない と
Rは一過性 の急 な上昇 を示 し
上昇がみ られ, P
い う。我々の結果は,安静仰臥位か ら端座位 に
た。端 座 位 か ら立位 へ の立 ち上 が りで は,
BP,DBP,PRすべてが
起 きあが ることで,S
S
BP, DBPとも一過性 の急 な低下 を示 したが,
pRは逆 に一過性の急上昇 を示 した。
有意 に上昇 し,端座位か ら立位 に立ち上がるこ
-1
72-
Akita University
(
4
3
)
佐 竹 賂 宏 ・籾 山 日出樹 ・上 村 佐知子
人が急 に立 ち上が った時,静脈還流量 の減少
2) 日本 自律神経学会編 :体位変換試験, 自律
神経 機 能検 査 第 2版 , pp 4-8 :文光 堂,
1
9
95
によ り血圧 は下降す るが,その減少 を抑 えるた
め,直 ちに動静脈 の反射性収縮 や骨格筋 の緊張
3
)
。 よって,
増加 や心拍数 の増加 な どが起 こる121
3) 日野原重 明,阿部正和 ,岡安大仁他 :バ イ
血圧 や PRは回復す る1415)0
i
el
i
ng 16
)
に よる と,仰 臥位 か ら立位へ の能
0
秒以
動的 な体位変換 を行 った とき,直後か ら3
タルサ イン, pp5
ト72:医学書 院,1
98
0
4)尾前照 雄 :血圧 の話 , pp 7l
l:岩波新
書4
47,1
9
96
i
ni
t
i
alr
e
ac
t
l
On)
内 に血圧 と pRの初期 反応 (
5)R.F.シュ ミッ ト,G.テウス編
w
が 生 じ, 1- 2分 後 に早 期 定 常状 態 (
earl
y
s
t
eadys
t
a
t
e
) になる とい う。特 に PR は,約
3秒 で急激 な増加 を始め,約 1
2
秒 で頂点 に達 し,
325
33:シ ュ プ
ンダー ド人体生理学 , pp5
リンガ一 ・フェアラー ク東京 ,1
9
9
4
6)島津邦男 :姿勢 に伴 う循環動態 の変化, 自
0
秒 で相対 的徐脈 にな り,再
その後減少 して約 2
ar
l
ys
t
e
a
dys
t
a
t
eになる と
度徐 々に上昇 して e
0:25
2257,1
993
律神経 3
7)芝 山秀太郎,江橋博 :体位変換 と血圧変動,
6:6
46
7,1
976
体育の科学 2
a
nge
r
sら17
)は,仰 臥位 か ら立位への
い う。 spr
急 な立 ち上が りによ り,平均動脈圧 は 8秒後 に
23
mmHg低下 し,その後上昇 に反転 している。
心拍数 は直後か ら増加 してお り, これ らの反応
0
秒 後 に落 ち着 きを示 してい る。野 呂 ら⊥oJ
は約 2
:ス タ
8)宮村実晴 :心臓 と心拍 出量,猪飼道夫編 :
1
3-1
35:杏林書 院.
身体運動 の生理学 , pp1
1
973
9) 川 野 芳 幸 , 渡 辺 康 次 郎 , 栃 久 保 修 他 :
は, 能動 的 にベ ッ ド上 で仰 臥位 か ら長座 位 に
Mul
t
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me
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c
or
de
r(
TM2
425
) を用
0mmHg台 の , DBPで
な った場 合 , SBPで 2
いた起立性血圧 変化 の評価 , The
r
a
pe
ut
i
c
1
0mmHg台の低下 を示 し,血圧 回復 時間は 51
4秒 であ った とい う。 また, pRは1
2-1
4秒 で
8-29
bpm の増加 を示 し
反応 し始 め,最 大 で 2
Re
s
e
a
r
c
h1
8:7837
89,1
997
1
0)野呂浩史,渡部一郎,薮中宗之他 :仰臥位
か ら座位への能動的体位変換試験 における
た と報告 している。
脈拍数 と血圧 の変化 の定量的評価, 自律神
経3
2:1
1ト11
8,1
995
これ ら wl
e
l
i
ng, Spr
a
nge
r
sら,野 呂 らの報
告 と,我 々の端座位 か ら立位への立 ち上が り時
ll
)佐竹賂宏,籾 山 日出樹 ,上村佐知子他 :体
にみ られ た血圧 と pRの変化パ ター ンは, よ く
位変換 による血圧 と脈拍数の変化,理学療
5(
学会特別号) :2
0
0,1
9
9
8
法学 2
似 ている。仰臥位 か ら端座位へ の起 きあが りに
おいて,血圧 が低下 を示 さなかったのは,起 き
1
2
)久保 田京子,石黒友康,谷 間博 人 :臥位 の
あが りの途中で側臥位 を経過 していることが一
角度の違い による起立後 の血圧調節反応 の
因 と考 え られる。仰臥位 か ら側臥位へ の体位変
00 による検討- ,
影響-傾斜角 Oo と-1
4:66
6,1
995
体力科学 4
換 で は血圧 や心拍数 に殆 ど変化がみ られない18)
とか ら,起 きあが りに よる血圧 の低下 を防 ぐに
1
3
)平野誠一郎,野呂忠慈,木川 田隆一 :本態
性低血圧症 の循環動態 と神経 ・体液性 因子
は,途 中に側臥位 を経過す ることが良いのでは
の調節障害- とくに起立性調節障害 を中心
ことに加 えて,起 きあが り前の運動 に もなるこ
7:432443,1
9
87
に- ,北里医学 1
ないか と考 える。
文
7
1
4)加藤和三 :血圧 のバ ラツキ,呼吸 と循環 1
:3
0331
0,1
96
9
献
における起立負荷時血圧 の変動-年齢 と性
15
)上園慶子 , 川崎晃一,佐 々木悠他 :血圧 ・
脈拍 の変動性お よび立位負荷 に対す る反応
6:11
75-11
78,
の影 響 - , 臨 床 神 経 学 3
1
996
ng,W.:No
ni
nvas
i
vec
ont
l
nuOuS
1
6
)wi
e
l
i
1)渡辺正樹,真野和夫,渡追英夫他 :健常着
5:1
5
5-1
5
9,1
993
性,健康科学 1
-1
7
3
-
Akita University
(
44)
健常者の能動的な体位変換 に伴 う血圧 と脈拍数の変化
r
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医学会雑誌 2 :21
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